前回のご報告に引き続き、ワイン会でお出ししたアイテムのご紹介です。
試飲順に左から・・・
①ボッターカルロ・スプマンテ・ブリュット ¥1,360
フレッシュな白桃、やや黄色系果実風味と爽快な泡立ちが調和した、親しみやすい味わいです。気軽に飲めるフレッシュ白のサンプルとして把握して頂きました。 ラベルでわかること、ブリュットは辛口タイプ、裏の表示にスプマンテ、これはイタリアスパークリングの総称で日本にも数多く出回っています。使用品種:シャルドネ、ピノビアンコ
②<スペイン>レジョスデ・アラゴン・ブリュット・レセルバ ¥1,480
本格シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵により、泡立ちの豊かさと持続性が魅力のスペイン産カヴァはリーズナブルな価格帯で人気です。今や味わいの幅も広く多種多様です。こちらは、さらにレセルバクラスでリリースされるまでの熟成期間が長いため、フレッシュな果実の風味にイースト香や複雑なニアンスも感じられ奥行きのある深い味わいが特徴です。当店でも根強い人気のロングセラースパークで、本格シャンパーニュ好きのお客様も「これはバカにできない」と好評です。カヴァ「CAVA」とレセルバ「Reserva」、ブリュット「Brut」はラベルに表記されています。①との比較で、豊かな泡立ちと味わいのより複雑なニアンスを把握して頂きました。使用品種:マカベオ、シャルドネ
③<アルゼンチン> ボデガ・デル・フィン・デル・ムンド・エクストラ・ブリュット¥1,480
白仕立てではあるのですが、赤品種ピノ・ノワール主体のため淡いピンク色が美しいスパークです。フレッシュなイチゴ、チェリーの香、ほのかな甘味と酸味のバランスがよく、①に比べ果実味のボリュームがより豊かです。やはり瓶内二次発酵により②よりさらにキメ細やかで柔らかい泡立ちが特徴です。非常に洗練された品性も持ち合わせ、限りなくロゼシャンパーニュに近い印象。ラベルには「Extra Brut」とありますが、これは超辛口の意味ではありますが、味わい自体がすごく辛いのではなく、喉越しのキレで感じ取って頂ければと思います。味わいがふくよかでも喉越しがキリッとしまりキレが良い感覚です。 使用品種:ピノ・ノワール・85%、シャルドネ15%
次の3アイテムに進みましょう
同じく左から・・・
④<オーストラリア>マクギガン・ブラックラベル・ブリュット ¥1,575
こちらは、樽使用のやや重口スパーク。フレッシュな果実感を損なわない程度の上品でスモーキーな樽のニアンスが感じられ、イースト香(パンの香)や複雑なニアンスが味わいにボリュームを与えています。出席者の皆さんには①や③のフレッシュタイプとの比較で樽使用による複雑感を把握して頂きました。使用品種:シャルドネ、ピノ・ノワール
⑤<オーストラリア>ティレルズ・シラーズ ¥1,575
近年、赤スパークの使用品種も様々ですが、こちらは比較的日本上陸の早かったシラーズのスパーク。なんといっても果実の凝縮感が魅力、そしてシラーズ特有のスパイシーな余韻もしっかり感じられます。飲み応えのあるふくよかなスパークです。スパークの種類の幅の広さをご理解頂けたことと思います。④、⑤ともにラベルには使用品種名が表記されています。
⑥<シャンパーニュ>ダニエル・デュモン・ブリュット・グランリゼルヴ ¥4,200
スパークリングワインの最高峰シャンパーニュ、ぶどう栽培から製造まで一手に手がけるRM生産者。ドライアンズ、焼きリンゴ、蜜の香、たっぷりとした果実味とクリーミィで豊かな泡立ちが調和し、さすがリッチな味わいです。懇親会でもいち早く空いてしましました 使用品種:ピノ・ノワール40、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%
以上6アイテムのご紹介でした。
ひとりではなかなかできない数種のワインの飲み比べは、味わいの違いが一度に把握でき大変勉強になります。私もすでに試飲済みワインをセレクトしているわけですが、ワイン会の飲み比べにより毎回新たな発見の連続で、とても楽しませて頂いております
また、いろいろな切り口でテーマを決めて、皆さんにワインの深さ、楽しさをご紹介したいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。