酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

南アフリカ「ブラハム・シラーズ」入荷☆

2015-03-29 12:22:03 | ワイン

9年前に訪問した南アフリカのいくつかのワイナリーの中で最も印象深かった「ドメイン・ブラハム」のシラーズを久しぶりに開けました

醸造家のヒーシー女史は、苦学して弁護士となり夢であったワイン造りを実現、たとえ貧しくとも頑張れば夢は叶うというメッセージを込めて世にワインを送り出しています。

また、牧師さんでもありメルヘンチックなかわいいワイナリーの中に小さな教会があり、そこで結婚式の立ち会いをされたり、当時は男の子(もう立派な青年に成長されていることでしょう)の母であり、彼女の仕事を深く理解し応援してくださる素敵なご主人の奥様でもあられます。

訪問日には、黒いテーブルクロスの上にマーブルチョコレートでデコレーションしたテーブルが用意され、そこでワインを試飲させて頂きました。

温かいおもてなしを受けた後、プレゼントワインのボトルにサインを求めたとき、私の名前「幸子」の意味を言いますと、「この名前大事にしてね!幸せはお金では買えないから・・・」と言ってくださって。ジーンと感動したのを今でも覚えています

女性として心から尊敬できる方の造るワインは自然派(オーガニック転換中)、できるだけ人の手を加えない地球環境にやさしい造りをしています。(自然環境に恵まれた南アフリカは、自然を保護する意識も高く、国をあげてこのような造りを強化しています。)

具体的には、ブドウの植え方が株つくり(ブッシュ・スタイル)、有機肥料と灌漑は必要なときのみ使用。畑でアヒルを飼うことによって虫対策など。

では、改めて飲んだ昨晩のワインの感想を

<南アフリカ>ブラハム・シラーズ 2010 ¥2,680(税別)

熟したプラム、チェリーの香にスパイス、オーク由来のバニラ、チョコレート、木のニアンス、凝縮した果実味に自然派の造りらしい、ほくほくした土のニアンスが感じられ若干のエキゾチックなニアンスがアクセントに、タンニンは細やかで口当たりはしなやか、シラーズらしいスパイシーな余韻が心地よいです。アフターが程よい酸で全体の味わいを柔らかい印象にしています。女性の造り手らしい力強さの中にエレガントさも感じられる魅力的な味わいです。

彼女の造るワインで私が好きなところは、上品な樽風味がなんとも心地よく果実味とうまく溶け合い、ワインに奥行きを持たせている点です。

どのシリーズを頂いても、彼女ならではの一貫して共通する樽風味を感じます。

このたび、女性のワインエキスパートが選ぶ「SAKURA AWARD2015」にて、Wゴールド受賞

ぜひ、お試し頂きたい逸品です

 

※ボトルに貼られている「SAKURA AWARD」のシルバーメダルシールは2014年開催時受賞のものです。


<愛媛>梅錦・純米酒ベースの梅酒「梅ふわり」のご案内☆

2015-03-28 16:06:00 | その他の酒類

祖師谷の桜も一気にパーッと開花しましたね~

街を歩くと周囲がピンク色で春めいて、気候も今日は穏やかで温かく気分も軽やかになります

早速、花見酒をお求めのお客様もご来店! 心弾みます

さて、お花見にもピッタリな梅酒ご紹介しましょう

<愛媛>梅錦「梅ふわり」 720ml ¥1,048(税別)

梅錦さんの新商品です。営業さんがサンプルを持ってきてくださって、とても美味しかったので早速仕入れました。日本酒ベースの梅酒ですが、とっても贅沢な造りなんです。

まず、原料の梅は愛媛産南高梅100%使用、それもすべて大きさが2Lサイズ、梅は実の大きさが違っても種の大きさにあまり差がないそうで、大きい梅を使用しているということは、それだけ果肉が厚いものを使用しているためエキス分の多い仕上がりになります。

次に日本酒でも純米酒を使用していることで、米の旨味を生かし梅の酸味とのバランスを調整し糖類は控えめの液糖使用にとどめています。

豊かで心地よい梅の香、口にふくむと米の旨味に包み込まれた梅の爽やかな酸味が上品な甘さを伴ってまろやかに広がり、喉越しはすっきりとキレの良い味わいです。

アルコール度も7.5%と低めで、食中酒としてもOK!な感じです。

梅酒は、アミノ酸、ミネラル、有機酸が豊富で、整腸、疲労回復、日射病、美容などに効果があると言われています。

食前酒に、食事のおともに、お風呂上りに、おやすみ前に、ぜひお試しくださいませ

  


祖師谷昇進会商店街振組主催・「第22回桜まつり」のご案内☆

2015-03-27 17:01:27 | イベント

祖師谷団地の中の桜のつぼみも膨らみ、今か今かと開花を待ち望んでいるこの頃ですが、

毎年恒例の商店街主催の「桜まつり」がまもなく開催されます。その頃には、桜の花も咲き乱れていることでしょう

日程、ご案内いたしまーす

日 時:4月5日(日) 午前10:00~午後3:00

場 所:祖師谷ふれあい遊歩道、祖師谷団地中央公園

イベント:模擬店(焼きそば、フランクフルト、焼き鳥、ポップコーン、綿菓子、生ビール、ジュース、ウルトラマングッズ、つきたて餅など)、ミニゲーム、太鼓の演奏他

甘酒無料

私もお手伝いで参加しています

お時間ある方、ぜひ遊びにいらしてください

遠くへお花見に出掛けなくても、十分お楽しみ頂けますよー

お待ちしてまーす


第29回三幸ワイン会のご報告パートⅡ~懇親会~☆

2015-03-25 17:15:08 | ワイン

ワイン会のご報告の続きです

懇親会では、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの古酒2アイテムを追加しましたー

 

左より、

⑥ルモワスネ・ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・スペシャル1998

ルモワスネは、ボーヌを拠点とする古酒で名高い生産者。飲み頃を迎えるまで地下セラーにてじっくり熟成させます。

「キュヴェ・スペシャル」は、ヴォルネイ、ポマールなどの村名ACクラスのブレンドで、あえて格下げしお安く提供することで、ブルゴーニュワインの魅力をより多くの消費者に伝えることを狙いとしています。

抜栓直後は、香は繊細ながら赤いベリーやチェリーなどの健全でチャーミングな香が感じ取れましたが、味わいがくたびれてしまったようなニアンスで、アフターにとげとげした渋味もあり、「ん・・・?」と、どうなってしまうのかとても心配になりましたが、さすがに底力を持っていましたね~ 1時間経過した頃には、香りも華やかさがアップし、味わいのバランスも整い、綺麗な酸はまろやかに、タンニンも柔らかくスムーズな飲み口に変化、風味は、熟成により生まれた枯葉、キノコ類、腐葉土などの複雑なニアンスも感じられましたが、穏やかな心地よい果実感も残っていて、エレガントで落ち着いた味わいでした。

 ⑦ルモワスネ・ブルゴーニュ・ルージュ・ルノメ2006

同じルモワスネの「ルノメ」、このシリーズは出来の良いヴィンテージの優れたキュヴェからのみ造られるアイテムです。

2006ヴィンテージながら、⑥の1998と比べると、やはり色調もまだ綺麗な赤味を帯びていて、フレッシュな酸も健在で元気の良さを感じます。若干の熟成感とフレッシュな果実感が交錯し、バランスもよく今でも十分美味しく頂けますが、まだまだ今後の熟成が楽しみなピノです。

下の写真、右が1998の方です。コルクも貫禄があります

そうそう乾杯を忘れてました

それぞれお好みのピノで、

かんぱ~い

お料理も次々に登場でーす

テイスティングのときからお出ししていた母の手作りぬか漬けスティック、リンゴ、パン

菜の花と生ハムのサラダ、母と合作のメンチカツ

 

これは、実に簡単にできて美味しいのでお試しください。TV番組で紹介されたものですが、

新玉ねぎの皮をむいたら、頭のところを十文字に切れ目を入れてスライスバターを載せてラップで包みます。それをレンジでチンするだけ(大1個で5分、小1個で3分ほど)。その後パセリを載せて、出し醤油を少々かけて召し上がれ

バター風味と新玉の甘味がとても相性よく、しんなりとした新玉の食感がたまらな~い

 

差し入れも美味しく頂きましたー 

ほうれん草とチーズのキッシュ(粕谷イタリアンのお店「プリモピアット」さん作)…旨味がギューギュー詰まった肉厚キッシュ!食べ応えがありましたー

エリンギと新玉ねぎのマリネ・ローズマリー風味・・・熟成ピノにはサイコーのおつまみ

 

そうそう、先ほどのピノ、飲み干したら、グラスに綺麗な酒石が残りました、コルクに付いているのはよく見ますが、グラスの中にこんなに 珍しい経験です

さて、お楽しみデザートは、白玉入りフルーツポンチと烏山「CUMI」のふんわりシフォンケーキいろいろ

 

美味しいワインを美味しいお料理とデザートで堪能したあと、皆さんの至福の笑顔はサイコーです

 

今回のセレクトワイン達からテーマである春のイメージを少しでも感じ取って頂ければ嬉しいです。

参加者の皆様には今回も温かいご協力を頂き心から感謝しております。

ありがとうございました

次回は、30回記念ということで、ゴージャスにやりたいと思っています お楽しみに~


第29回三幸ワイン会のご報告パートⅠ~テイスティング~☆

2015-03-23 17:23:29 | ワイン

お待たせいたしました~

第29回三幸ワイン会のご報告です

開催日:3月18日(水) 午後7時より 自宅キッチンにて

テーマ:春をイメージするワイン達

今回は、季節に合わせて春を感じるワインをテーマに、白は春を彩る花々を連想する芳しい香と豊かな果実味のあるものを、赤はフレッシュでピュアな果実感が気軽に楽しめるものをセレクトいたしました

簡単な説明のあと、まず白からテイスティング

左から

①<南フランス>コスティール・ド・ニーム・プレステージ2013

ほぼローヌ地方と接している生産者、カーヴ・ピロー・ガリシアン。ワインもローヌの主要品種が使用されています。ローヌタイプの白ワインは、温暖な南仏らしい熟した柑橘系果実、桃、花、蜜などの華やかで心地よい香と濃い目の色調から想像通りの豊かな果実味が特徴です。時間の経過とともに豊かな酸も丸くなりほのかな甘味も感じられ、口当たりまろやかでボリュームある味わいが楽しめます。最近、ローヌワインは、赤白ともに安価な価格帯から品質も安定してきており、多く出回っておりますので、まだご経験のない方は、ぜひお試しくださいませ!

②<仏アルザス>ドメーヌ・リーフレ・ゲヴェルツトラミネール・トラディッション2013

ゲヴェルツトラミネールは、ご経験のある方も多いのではないでしょうか?たいへん芳香性豊かで厚みのある味わいが特徴です。柑橘系果実、ライチ、花の華やかなで芳しい香、フレッシュな酸とやさしい甘味が調和し、ミネラルも豊か、粘性も強く口当りまろやかで余韻も長く深い味わいが魅力です。個性的な品種特性が強すぎず上品な印象に仕上がっています。基本的にブドウ栽培は有機ですので、参加者さんの中で安納芋の香と表現された方がいらっしゃいましたが、まさしく!有機らしい地中を思わさせるミネラル系のニアンスと甘味が重なり、芋や根菜系の野菜を感じさせます。①は温暖地、②は冷涼地のワインですが、②の方が色合いが濃いのも興味深いですね。

次に赤ワイン3アイテムです

フレッシュでピュアな果実感の微妙な違いをまずは一気に一口ずつテイスティングして頂き、瞬時に感じとって頂きました

さらにブラインドで、品種当てクイズも

  

左から、

③<チリ>ヴィーニャ・エドマラ・ピノ・ノワール2012

 3つの中で色付きが一番淡いので、これがピノであることは皆さんすぐにご理解頂けたようです 熟したダークチェリーや赤いベリーの香に樽由来のバニラ、トーストの香が融合、口にふくむと豊かな果実風味にスモーキーなニアンスがアクセント!タンニンはシルキーで柔らかくなめらかな口当り。ほのかな甘味も感じられバランスのよい味わいです。

 ④伊ピエモンテ>カンティーナ・サン・シルヴェストロ・ピエモンテ・バルベーラ2013

イタリア北部、特にピエモンテ州で多く栽培されているバルベーラ、果皮の色素が濃いため若いうちは濃い色調、ブラックベリー、プラムなどの深い香に花のような華やかな香、豊かな果実味にタンニンは柔らか、バルベーラの特徴である適度な酸が味わいをエレガントに、豊かでありながら喉越しのキレを良くしています。またアフターの白コショーを思わせるスパイシー感がアクセント!さらにこちらは、イタリア有機栽培認定機構CEAの規定に基づくブドウ栽培、醸造においてもEU基準「ユーロリーフ」の有機食品認定を受けております。

 

⑤<伊シチリア>パーリョ・クラトロ・アリーニ・パッカモーラ・シラー2013

④と色調がほとんど変わらないのですが、④よりも若干黒味を帯びた鮮やかなルビー色(下写真左より④、⑤)、④の華やかな香の立ち方に比べ、こちらはちょっとこもっていて香に深みが感じられます。ブルーベリー、スミレ花、スパイスの香、豊かな果実味に柔らかいタンニンが調和し口当りはなめらか、アフターーにシラーらしいスパイシー感がアクセントになり、快活な強さを感じさせます。トータルではエレガントで綺麗な造り、シチリアの品質の向上がうかがえる味わいです。

 

今回は、アルザス・リースリングを除いては、すべて気軽に楽しめる千円台のリーズナブルなクラスをセレクトいたしましたが、改めて世界的に底上げした品質の安定感を再認識しましたし、それぞれのワインのフレッシュな風味を楽しめ、有意義なテイスティングだったと思います。

 

 

さて、ここからブルゴーニュ・ピノの古酒登場!懇親会に突入でーす

懇親会の模様は、次のブログにてご報告いたしますね