今年前半のインポーターさんや酒類問屋さん主催の様々なワイン試飲会に参加して感じたことのひとつに、オーガニックワインの味わいが非常にしっかりとしてきたなぁという点があげられます。
ひところのオーガニックワインは、口中をサラサラ、スルスルとすべるようなやさしく淡いイメージでしたが、特に今年は、白は果実味がしっかりとしていて、フレッシュな酸やミネラル感あるいは、ペッパリーな要素がメリハリをつくっていたり、赤は凝縮感がある果実味に適度な渋味、酸味とのバランスよく熟成による複雑性などが付加され、味わいに奥行きがあったりと、試していてシンプルでないのがとても楽しいのです。
そんな味わいのものを赤、白それぞれご紹介したいと思います
<イタリア・マルケ州>チウ・チウ・エヴォエ 2013 750ml ¥1,510(税別)
今年のイタリアワインで私が最も印象深かった白品種パッセリーナ100%使用です。柑橘系果実、リンゴ、白い花などの上品な香、ほどよいボリュームのフレッシュな果実味に酸味はほどよく、ミネラルも感じられ、清々しくアフターにペッパリーなニアンスがアクセント! エレガントな果実感が印象的イタリア固有品種の個性がピュアに表現されているフレッシュな味わいをぜひお楽しみください。夏季に最適です
<イタリア・マルケ州> チウ・チウ・ゴディコ・ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ 2010 750ml ¥2,080(税別)
熟したプラム、チェリー、スパイスなどの香に、枯葉、紅茶などのニアンス、豊かな果実味に細やかなタンニンが溶け込み、複雑性の感じられる深い味わい。凝縮感のあるモンテプルチアーノ70%に、サンジョヴェーゼ30%が華やかさと適度な酸味と渋味で味わいに骨格を与えています。若いヴィンテージでもちょっと複雑な熟成のニアンスを感じるのもイタリア固有品種らしいキャラクターです。オーガニックでも濃くて深い味わい、ぜひお試しください
赤、白ともに品性を感じる素敵なエチケットですね、外見からも美味しそう~に見えます