お料理好きの方は別として、チーズ販売の仕事をして接するお客様はお酒のおつまみとして、チーズをそのまま召し上がる方が多くいらっしゃいます。
1カットでも千円台のものが大半でけっこうイイお値段のナチュラルチーズですので、「ひとりでは食べきれないし。。。」「同じものを食べていると飽きちゃうし。。。」と迷われるお客様には、残ったものをお料理に使って頂くようお勧めしています。
そんなに凝ったお料理でなくても簡単に使用できることに気付かれていない方って結構いらっしゃるのですよね、
チーズはそもそも発酵食品ですから、味噌、醤油との相性もいいですし、ナチュラルチーズは、熟成により旨味成分がたっぷり含まれているものも多く、ダシの代用にもなります。また、塩味の強いチーズはそのまま調味料代わりになります。
私は、ブルーチーズが好きなのですが、青カビは好塩性で他のチーズに比べ塩味が強いものが多いので、味付けに使います。
味付け薄めの雑炊(和風だし)の最後の仕上げにブルーチーズを溶かしこむと、塩味が程よく、また青カビ特有の風味が味わいに深みを与え、ほんとうに美味しいです リゾットの和風バージョンです。(ブルーではありませんが、お客様でナチュラルチーズをお味噌汁に入れて飲まれていらっしゃる方も。)
また、目玉焼きのトッピングによく使います。黄身が固まりかけたところに細かく切ったブルーチーズをのせて、フライパンに蓋をしてチーズが溶けたらOK!他の調味料は一切使わなくても美味しく頂けます。
パスタソースに様々なナチュラルチーズもよく使われているのも、調味料的役割が大きいと思います。
また、ウォッシュタイプのチーズは、漬物やちょっと納豆を思わせる香りがします。納豆とチーズもこれまた合うんですよね、納豆もチーズと同じ発酵食品ですし。チーズを細かく切って納豆と和えて(オクラ、生姜、ミョウガなどを混ぜても味わいアップ)ご飯にかけてもいいですし。これはチーズ講習で教えて頂いたのですが、納豆とタレッジョ(イタリアのウォッシュタイプ)の油揚げの包み焼きも美味しそうですよね そうそう、タレッジョや他のウォッシュタイプで表皮の部分にたらこを連想する香りがあります。たらことの相性もきっといいですよ
昨日は、リコッタ(チーズ製造で排出されるホエイという乳の炭水化物を多く含んだ水分を加熱して造ったフレッシュチーズ)に、頂きもののきゅうりのみじん切りと昆布の醤油和えとリコッタを混ぜ合わせて、アツアツご飯にかけて朝食にしました。美味しかったですよ~ 昆布の甘味とリコッタのやさしいミルクの甘味が重なり相性よく、醤油の味付けがリコッタに自然になじみ、粉っぽいざらつく食感もアクセントになります。
リコッタは味わいが淡泊なので、デザート系にも、蜂蜜、ジャムをかけても美味しく頂けます。また、ホットケーキの生地に入れるなどの方法もあります。
先日、テレビで「クリームチーズと塩昆布の手巻き寿司」が紹介されていますが、これもぜひ試してみたいですね~ ゲストの皆さん、試食して絶賛してました
形式にとらわれず思いつくまま、試してみるとお料理の世界も広がります。
チーズは、消化吸収のよい良質なたんぱく質、カルシウムを豊富に含んだ優れた食品ですが、唯一チーズに含まれていない栄養素がビタミンCと食物繊維です。これを補うようなスタイルで召し上がっていただくと尚、栄養バランスも整います。
皆さんもぜひ、いろいろ試してみてください