長い間の課題「カレーとワインのマリアージュ」、前回祖師谷で開催した最後のワイン会でもトライしてみましたが、なかなか。。。
その後に読んだ田崎真也著「ワイン生活ー楽しく飲むための200のヒントー」新潮選書に、カレーとの相性のよいワインとして、赤ワインでは、コート・デュ・ローヌのスパイシーでありながら酸味の少ないもの、甘口のルビーポートワイン、白ワインでは、甘口タイプの南仏のミュスカ、ホワイトポートワインがあげられていました。
確かに、チーズとのマリアージュを考えるときに、今まで縁遠かったロゼワインや、やや甘口白ワインが万能だなぁと思うようになりました。ミルクの旨味、甘味を包み込んでくれる働きがありますし、塩味の強いチーズには逆タイプの甘口をもってくると中和作用があります。
世界三大ブルーチーズの相性のよいワインも代表的な組み合わせがあります。ロックフォール(フランス)にはソーテルヌ、ブルー・スティルトンチーズ(イギリス)にはポートワイン、ゴルゴンゾーラ(イタリア)には、レチョート・ディ・ソアヴェといったように。
カレーも同じですよね、辛いものに甘いものをぶつける、確かに。。。
ある店舗様のお仕事で、国産の酒精強化ワインを見つけて、これだ!とひらめき、カレーとブルーチーズのマリアージュをトライしようと、購入しました。
中央葡萄酒さんの酒精強化ワインです。作家 山本周五郎が生前愛飲し絶賛した甘口赤ワインです。マスカット・ベリーA、甲州種、フレンチブランデー使用の樽熟成4年以上のマディラタイプのワイン、度数も15~16度と少し高めです。
干しブドウ、ドライイチジクなどの完熟したフルーツの風味に樽熟成による木のニアンスが溶け込んだ、熟成の若いポートのニアンス。
ブルーチーズは、私の大好きなフランスの「フルム・ダンベール」、青かび特有の風味、コクはしっかり感じ取れるのですが、塩味は若干穏やかめです。マリアージュは申し分なくグーッ
次にカレー、カレーを口に入れてカレーのコクを感じているときにワインを入れるとマリアージュ、カレーを食べた後に辛さの余韻が残る状態でワインを飲むと今ひとつ、ムムッ
辛くてもしっかり旨味、コクのあるタイプのカレーだと、相性がよいように感じました。
久しぶりの実験!楽しみました
「周五郎のヴァン」は、税抜き2500円くらいだったと思います。
輸入のポートワインは、比較的安価で中には千円台で購入できるものもあると思います。
もっと安価では、甘口のイタリア微発泡性ランブルスコ赤でもいけるかも
皆さんも、ぜひ試してみてくださーい