酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

第22回三幸ワイン会のご報告パートⅢ~懇親会・お料理と追加ワイン~☆

2014-06-23 12:14:09 | ワイン

お待たせしました!

ワイン会、お楽しみの懇親会のご報告です

乾杯は、追加ワイン、国産ワインの白で、

<山梨>グレイス甲州 2013 

こちらの甲州は、生産者(中央葡萄酒㈱)が「畑で勝負したい」という思いから、醸造テクに頼らずに産地の個性を表現したフレッシュでピュアな果実感をお楽しみ頂けるタイプです。

では、皆さんのワインライフが益々豊かになりますように かんぱーい

赤ワイン、ブルガリアのボルドーブレンドタイプも追加です。

<ブルガリア>エニーラ 2009

テイスティングにお出ししたワインと同じ生産者のものです。こちらの方が、ブレンドによる複雑性が感じられ、熟した赤いベリー風味の他に熟成感(皮革、ドライフラワー、シガーなどの枯れたニアンス)があり、より奥行のある深い味わいです。

使用品種:メルロー66%、シラー12%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、プティ・ヴェルド12%

 

ワインのお勉強した後は、難しいこと考えず、シンプルにお好みのワインとお料理で楽しみましょう

 

左から、かぼちゃの漬物(母の出先からのお土産で、瓜のように歯ごたえがあって薄い塩味で美味でした。)、アボカド、オクラ、水菜、ビーンズのサラダ(ドレッシングはごま油、酢、醤油の和風、削り節を少々)、カナッペは、オイルサーデンに当店で販売中のおすすめ「びんチョス」シリーズの「ざくざくオリーブソース」と「クリーミーアボカド」をトッピング。こちらが思いの他喜ばれて、皆さんパンに付けたり、単独で味見されたりと、いろいろに試してくださいました  さらに種類を増やして販売しよと思っています。

  

豆苗、赤ピーマン、合いびき肉の中華風炒め、シイタケと大葉の豚肉巻き

 

参加者の皆さんからの差し入れがたくさんありました~  どれも美味しく頂きました 皆さん、ありがとうございました

 イカのトマトソース煮とフレンチトースト

 

高野フルーツデザートの「葛ボール」、「無花果と桃のデザート」

  

 チョコレートロールケーキ

  

 

たくさん食べてたくさん飲んで、マンゾク~  皆さんとご一緒に、ハイ!ポーズ

 

 

今回のワイン達も勢揃い

 

今回は、初参加の方も多く、内容的に難しく感じられたかもしれませんが、テイスティングの際のワインの色調のグラデーションがきれいに出たことで、熟成したワインとフレッシュなワインの区別など、深くご理解頂けたと思います。また、皆さんにとって今まで経験したことのないような変化球ワインが何だったか、それにより新しい発見が少しでもあれば幸いに思います。

会の進行に当たり、参加者の皆さんには様々な場面で温かいご協力を頂きました。ほんとうにありがとうございました

次回は、「スパークリングワインいろいろ」をテーマに、納涼ワイン会を開催したいと思っております 

楽しみにしていてくださいね~ 

以上、ご報告でした。


夏季大人気のロワールのシャルドネ再入荷☆

2014-06-22 13:01:12 | ワイン

珍しいロワール地方のシャルドネです。

格付けは地酒クラスですが、味わいはまるでブルゴーニュ!!! この時期にぜひおススメしたい清々しいシャルドネです

<仏ロワール>シャトー・デュ・コワン・シャルドネ・ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァル・ド・ロワール<キュヴェ・ドロール>2013 750ml ¥1,480

長いロワール河流域は美しい古城が建ち並び、風光明媚なスポットとしても有名ですが、この地で有名な白ワインというと、まずは皆様お馴染みの下流域で造られるミュスカデ(ド・セーヴル・エ・メーヌ)、上流域で造られる高級ワイン、サンセール、プイィ・フュメ(ソーヴィニヨン・ブラン)、中流域は、シュナン・ブラン主体の白なのですが、シャルドネも使用されていて、格付けとしては上級クラスには属せず地酒クラスにとどまってしまうのですが、中には素晴らしい味わいのものもあります。

今回ご紹介するワインは、繊細な果実味とミネラル感の融合が素晴らしく、ブラインドテイスティングしたら、ブルゴーニュのシャルドネを思わせるような品性を持った優れアイテムです。夏のスポットアイテムとして先日入荷しましたが即完売、好評につき再入荷いたしました。

柑橘系果実、白桃、白い花などの繊細で上品な香、綺麗な酸と豊かなミネラルが調和し、温度が高まると蜜っぽさがアップしほどよいボリュームが生まれますが、澄んだミネラルが支えになって清涼感はキープ!ロワールの冷涼地らしい繊細な素晴らしい造りが感じられます

ぜひお試し頂きたい白です

 


ほどよいボリューム!赤ワイン新アイテム入荷☆

2014-06-22 12:22:53 | ワイン

ワインの新アイテム入荷で、ワイン会のご報告パートⅢの前にワインのご紹介をさせて頂きますね~

ムシ暑い今の季節でも軽すぎず重すぎずちょうどよいボリュームの赤ワインです

<仏・ローヌ>ドメーヌ・ロッシュ・オードラン・コート・デュ・ローヌ 2012 750ml ¥1,550(税別)

収穫はすべて手作業で選果され、天然酵母のみで発酵、自然の力に任せてワインの繊細さ、上品さ、そして複雑さを表現することをモットーとしたドメーヌです。

熟したたプラム、ブルーベリー、花、スパイスの香、甘味を伴う豊かな果実味にほどよいタンニンと酸味のバランスが素晴らしく、アフターにピーンとしたスパイシー感が長く続くのがなんとも魅力的!お肉が食べたくなるようなパワフル感とオーガニックらしいエレガントな風味を兼ね備えた味わいです

使用品種:グルナッシュ80%、カリニャン10%、ムールヴェードル5%、シラー5%

 

<伊・トスカーナ>メリーニ・カンパーナ・キャンティ 2012 750ml ¥1,480(税別)

メリーニはトスカーナの名門、キャンティの伝統を守りつつ、先頭を革新的に走り続ける生産者です。

通常の製法で醸造したキャンティに、畑で樹になったまま過熟させた高品質ブドウを房のまま漬け込み約25~30日熟成させることでワインに複雑さを与えています。 

熟した赤いベリーや花の香、豊かでチャーミングな果実味に若干の複雑味がアクセント!タンニンは細やかで口当たりよく、余韻も長く心地よいです。インポーターさんでもたいへん人気の限定キャンティです。

使用品種:サンジョヴェーゼ75%、メルロー12.5%、カベルネ・ソーヴィニヨン12.5%


第22回三幸ワイン会のご報告パートⅡ~赤ワイン~☆

2014-06-20 19:33:36 | ワイン

引き続きワイン会のご報告です。

次は、赤ワインのテイスティングです。

目標は、①ブレドワインと単一品種ワインの違いを把握しよう!、②白と同じく日本のワインの独自性を探ろう!、③各自、変化球ワインを試してみて、新たに発見したことは何か? です。

白と同じく、熟成期間により色調のグラデ―ションがきれいにでました。(左から④、⑤、⑥)

さて、クイズです 皆さん一生懸命吟味しながら、考えてくださいました。

 

まず、単一品種カベルネ・ソーヴィニヨン100%ワインはどれか?

カベルネSは、ベリー系の香の他に植物的な青っぽい香が特徴で、タンニン、酸味ともに豊かで長熟タイプ。

皆さん、青っぽい香とタンニンの豊かさで、④と⑤で迷われました~、でもとってもいいところをついています

⑥からは、ブレンドワインらしい複数の品種の特徴が折り重なった複雑性を皆さん感じ取ってくださいました。

次は、ヴィンテージが一番古いものは? これは、皆さん把握されていましたね、上写真の一番左だけが、縁がオレンジがかり、全体的に鮮やかさから一歩進んだくすんだ色合いでした。

最後に生産国は? これも難しかったでしょうか? 赤、白ともに国産ワインが意外と当たらないのが、私としては嬉しかったですが

では、変化球・赤ワインのご紹介です

左から、

④<山梨>グラン・ポレール・キュヴェ・セレクション・ルージュ 2006

変化球は、山梨県産のマスカットベリーA61%、甲斐ノワール29%、ヤマソーヴィニヨン10%の国産品種のブレンドワインであること、ヴィンテージが2006年と比較的古いこと。

まず、皆さんこのワインにカベルネSの特徴である青っぽい香を感じてくださったのですが、これは、上記の品種はすべて交配してできた日本独自のもの、その親になる品種にすべてカベルネSが含まれているからなのです。迷われても仕方ないです

マスカットベリーAらしい華やかな赤いベリーの香の奥に土や地中からのミネラルのニアンスが感じ取れます。上品な樽香と熟成による若干枯れたニアンス(タバコや紅茶のような)が味わいに深みを与えています。タンニンは柔らかく口当たりがなめらか、落ち着きのあるエレガントな仕上がりになっています。

赤、白ともに日本のワインをセレクトしたのは、OIV「国際ブドウ・ワイン機構」において、甲州種が2010年、マスカットベリーA種が2013年にワイン醸造用品種として登録され、世界的に認められる品種となり、これから日本のワインが世界に羽ばたくひとつの大きな足がかかりとなったからです。現に、イギリスのスーパーマーケットでは、甲州ワインが発売されたと新聞に掲載されました。

繊細なお料理として、また健康志向から和食が世界的にも注目されてますから、日本のワインを売り出す好機でもありますよね!

これからの国産ワインの動きがますます楽しみになってまいりました 皆さんにもこれを機に国産ワインの良さを見直して頂ければと思います。

今回の目標である、国産ワインの独自性の把握ですが、まず穏やか、やさしい、繊細、こんな表現がしっくりくるのではないでしょうか? 今回は熟成の進んだものを選びましたが、熟成による複雑性、旨味が付加されても、ますます奥ゆかしい感じがいたします。繊細な和食とのマリージュという点からも最適な特徴ですよね。個性を主張するのではなく、さりげない存在感が日本のワインの素晴らしいところだと私なりに理解しておりますが、皆さんはいかがでしたでしょうか

⑤<ブルガリア>カベルネ・バイ・エニーラ 2010

変化球は、生産国がブルガリアであること。ブルガリアは、ボルドーと気候風土が類似しており、賃金が安いことからその分設備投資できるという点に着眼し、ボルドー・サンテミリオンの銘醸ワインのオーナーであるステファン・フォン・ナイペルグ伯爵が投資してできたベッサー・ヴァレ・ワイナリーのアイテムです。

煮詰めたイチゴ、カシス、花などの甘く華やかな香、トロリ感のある豊かな果実味に、ヴァニラの甘い香、甘草のようなスパイスのニアンスが感じられます。ワインを注いだ直後はタンニンを強く感じましたが、次第に果実味や適度な酸味と調和してきます。アフターはスパイシーな余韻が長く続きます。 

エニーラのシリーズは、このヴァニラの甘っぽいニアンスが特徴のひとつで、単一品種ながら、ちょっとシンプルな造りに感じ取れない味わいだったかもしれませんね

皆さん、真剣に悩んでくださってありがとうございました

⑥ <カリフォルニア>コナン・ドラム・レッド 2011

「コナン・ドラム」は、カリフォルニアを代表するプレミアム・ブレンドワインのブランド。

「コナン」とは「謎」の意味。このワインは、使用品種、醸造法など全て非公開なんです。まさにこれぞ変化球!

わかっていることは、ブレンドワインであることと、業界関係者の情報でジンファンデルは使用されているらしいとのことのみ。

ブラックチェリー、ラズベリー、シナモン、ラベンダー、ココアなどの豊かな香。濃厚な果実味に柔らかなタンニンが溶け込み、口当りはなめらか、パワフル&エレガントなスタイル。余韻も長く心地良い。はじめは、甘味が強く感じられるが次第に口中で風味のいろいろな要素が折り重なり、ブレンドらしい奥行きのある味わいとなります。色濃く凝縮感がありながら飲み心地はツルッと軽やか、今主流のフルボディタイプです。 

 

さて、クイズからも解放されて、これから楽しい楽しい懇親会に突入です

次のブログで、お料理や追加したワイン、ご紹介しますね~

 


第22回三幸ワイン会のご報告パートⅠ~白ワイン~☆

2014-06-17 19:31:53 | ワイン

お待たせ致しました! 先週6/11(水)自宅キッチンにて開催の三幸ワイン会のご報告です。

今回のテーマは「変化球ワインを楽しもう!パートⅡ」、生産国、品種、醸造法など珍しいものをセレクトし、クイズ形式でブラインド・テイスティングを楽しんで頂きました

初参加の方も多かったので、テイスティングに入る前に、テイスティングの仕方について,

 

ワインの楽しみ方4つ、色→香→味わい→余韻のそれぞれ具体的な表現方法を簡単に説明させて頂きました。

テイスティングスタートです!

ワインは銘柄名がわからないように用紙に包まれています。テイスティングシートに感じるままを記入して頂き、クイズに答えて頂きました。

                             

白、赤ワインを試す前に胃の保護とフルーツの風味を感じとるプレとして、お水と一緒にドライフルーツ(バナナ、イチゴ)を召し上がって頂きました。

 

では、白ワインから、目標は①樽不使用のフレッシュタイプと樽熟成ワインの区別、②日本ワインの独自性の把握、③各自、変化球ワインを試して新しく発見したことは何か? です。

今回は、これから日本のワインが世界にはばたくきっかけともなるであろう最近のホットな情報をお伝えしたかったのと、熟成感のあるユニークな国産ワインに出会えたのでその紹介も兼ねて、白、赤ともに国産ワインも仲間入りです。

まずは、フレッシュタイプはどれか?

樽熟成をしているワインは色づきも濃くなりますし、風味に樽由来の風味や熟成により生まれる複雑性が付加されます。

これは、皆さん把握されて、正解でした! 写真左が若くてフレッシュなタイプです。

あちこちからセレクトしたワインの色調ががこんなにきれいなグラデーションをつくってくれて、ワインに感謝したいです ヴィンテージも右のグラスへいくに従い、古くなっています。

次に生産国当てクイズ、三つの国からの選択形式でヒントもお出ししたのですが、意外と皆さん迷われましたね~、国産ワインはすぐにわかるかな?とも思ったのですが、やはり熟成感がある分風味が複雑で難しかったかもしれません。

出題者としては、皆さんが悩んでくださってちょっと嬉しかったですぅ

では、正解を左から、

①<ポルトガル>フォンタナリオ・デ・ベゴエス・ブランコ 2012

変化球は、生産国がポルトガル、最近ポルトガル産のスティルワインも多く見かけるようになりましたが、まだ試されたことの無い方も多いと思いセレクトいたしました。また、品種もポルトガルで広く栽培されている固有品種のフェルナン・ピレス。柑橘系果実、白桃、蜜、花などの上品な香、フレッシュな酸とミネラルが支えとなり爽快な味わい。アフターのグレープ・フルーツのような苦みや白コショウを思わせるペッパリーなニアンスがアクセント!

②<日本>グランポレール・キュヴェ・セレクション・ブラン 2007

変化球は、長野県産シャルドネ57%と山梨県産甲州43%使用と、産地も品種も異なるブレンドワインであること、しかも樽熟成(一部ステンレス)でヴィンテージが比較的古いこと。 
柑橘系果実、白桃、メロン、蜜などの香の他、時間の経過とともにヨーグルト、チーズのような乳製品の香。熟成による旨味と複雑性が繊細な果実味に溶けこみ奥行をもたらしている。酸味も丸く口当りは柔らかくやさしい味わい。

シャルドネ品種が使用されていることで、これが日本のワインと把握するのが難しかったかもしれません。日本の白ワインで乳製品の香がストレートに感じられるものも珍しかったでしょうか?

③<仏ロワール>ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー・フュ・ド・シェーヌ・ヌフ 2005

ロワール地方で代表的な白ワインですが、変化球は、ミュスカデによく使われるシュール・リー(発酵後、澱とともに熟成させることで旨味成分を抽出)に加え、新樽熟成したプレミアムクラスのミュスカデであること、しかもヴィンテージも3アイテムの中で一番古い。

南国フルーツ系の果実香にべっ甲飴のような香ばしい香、濡れた藁、紅茶のような複雑なニアンス、豊かな果実味がまろやかに口中に広がり、丸いがしっかりとした酸の余韻が長く続き、まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせます。

ミュスカデといったら、お手頃プライスのフレッシュタイプしか想像できませんでしたが、今回私も初めてこのようなタイプをトライ致しました。

もともと繊細なイメージのミュスカデですが、新樽にも負けないブドウの底力、質の高さを感じました。 

 

次は、赤ワインの変化球です

次のブログでご報告しますね~