お待たせ致しました! 先週6/11(水)自宅キッチンにて開催の三幸ワイン会のご報告です。
今回のテーマは「変化球ワインを楽しもう!パートⅡ」、生産国、品種、醸造法など珍しいものをセレクトし、クイズ形式でブラインド・テイスティングを楽しんで頂きました
初参加の方も多かったので、テイスティングに入る前に、テイスティングの仕方について,
ワインの楽しみ方4つ、色→香→味わい→余韻のそれぞれ具体的な表現方法を簡単に説明させて頂きました。
テイスティングスタートです!
ワインは銘柄名がわからないように用紙に包まれています。テイスティングシートに感じるままを記入して頂き、クイズに答えて頂きました。
白、赤ワインを試す前に胃の保護とフルーツの風味を感じとるプレとして、お水と一緒にドライフルーツ(バナナ、イチゴ)を召し上がって頂きました。
では、白ワインから、目標は①樽不使用のフレッシュタイプと樽熟成ワインの区別、②日本ワインの独自性の把握、③各自、変化球ワインを試して新しく発見したことは何か? です。
今回は、これから日本のワインが世界にはばたくきっかけともなるであろう最近のホットな情報をお伝えしたかったのと、熟成感のあるユニークな国産ワインに出会えたのでその紹介も兼ねて、白、赤ともに国産ワインも仲間入りです。
まずは、フレッシュタイプはどれか?
樽熟成をしているワインは色づきも濃くなりますし、風味に樽由来の風味や熟成により生まれる複雑性が付加されます。
これは、皆さん把握されて、正解でした! 写真左が若くてフレッシュなタイプです。
あちこちからセレクトしたワインの色調ががこんなにきれいなグラデーションをつくってくれて、ワインに感謝したいです ヴィンテージも右のグラスへいくに従い、古くなっています。
次に生産国当てクイズ、三つの国からの選択形式でヒントもお出ししたのですが、意外と皆さん迷われましたね~、国産ワインはすぐにわかるかな?とも思ったのですが、やはり熟成感がある分風味が複雑で難しかったかもしれません。
出題者としては、皆さんが悩んでくださってちょっと嬉しかったですぅ
では、正解を左から、
①<ポルトガル>フォンタナリオ・デ・ベゴエス・ブランコ 2012
変化球は、生産国がポルトガル、最近ポルトガル産のスティルワインも多く見かけるようになりましたが、まだ試されたことの無い方も多いと思いセレクトいたしました。また、品種もポルトガルで広く栽培されている固有品種のフェルナン・ピレス。柑橘系果実、白桃、蜜、花などの上品な香、フレッシュな酸とミネラルが支えとなり爽快な味わい。アフターのグレープ・フルーツのような苦みや白コショウを思わせるペッパリーなニアンスがアクセント!
②<日本>グランポレール・キュヴェ・セレクション・ブラン 2007
変化球は、長野県産シャルドネ57%と山梨県産甲州43%使用と、産地も品種も異なるブレンドワインであること、しかも樽熟成(一部ステンレス)でヴィンテージが比較的古いこと。
柑橘系果実、白桃、メロン、蜜などの香の他、時間の経過とともにヨーグルト、チーズのような乳製品の香。熟成による旨味と複雑性が繊細な果実味に溶けこみ奥行をもたらしている。酸味も丸く口当りは柔らかくやさしい味わい。
シャルドネ品種が使用されていることで、これが日本のワインと把握するのが難しかったかもしれません。日本の白ワインで乳製品の香がストレートに感じられるものも珍しかったでしょうか?
③<仏ロワール>ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー・フュ・ド・シェーヌ・ヌフ 2005
ロワール地方で代表的な白ワインですが、変化球は、ミュスカデによく使われるシュール・リー(発酵後、澱とともに熟成させることで旨味成分を抽出)に加え、新樽熟成したプレミアムクラスのミュスカデであること、しかもヴィンテージも3アイテムの中で一番古い。
南国フルーツ系の果実香にべっ甲飴のような香ばしい香、濡れた藁、紅茶のような複雑なニアンス、豊かな果実味がまろやかに口中に広がり、丸いがしっかりとした酸の余韻が長く続き、まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせます。
ミュスカデといったら、お手頃プライスのフレッシュタイプしか想像できませんでしたが、今回私も初めてこのようなタイプをトライ致しました。
もともと繊細なイメージのミュスカデですが、新樽にも負けないブドウの底力、質の高さを感じました。
次は、赤ワインの変化球です
次のブログでご報告しますね~