さんでんじです。

ブログで思いのまま、自分なりの感想も含めて、発信します。

クリスマスは、誰もが恥ずかしげもなく、プレゼントできる日。

2009-12-25 13:15:30 | Weblog
妻の知り合いから、聞いた話です。その友達は、といっても妻の友達、40代くらいです。その女性が、とある店で手袋を選んでいました。その時、隣りにおじいさんがいて、独り言のような声で「どういうものがいいのか、選んでほしい」と突然に頼まれたそうな。

その女性がおじいさんを見た感想は、なんだかもじもじしていて、恥ずかしそうで、若い店員さんに聞けなかったらしい。きっと、硬く、強情に生きてきた人ですね。そして、恥ずかしさの余り、なんだか怒り口調で「ばあさんにあげようと思って」と女性につぶやいたらしい。

本当に、無骨な人なんですね。で、その人は、つい最近、親しい友達が奥さんを亡くしてしまったとか。そこで、できるうちに奥様へプレゼントと急に思い立ったらしい。むろん、今までにプレゼントなどはあげたことがないと、言ったそうな。そのおじいさんは終始、怒るような口調で言っていたらしい。初めてのことで、おそらく緊張していたんでしょうね。でもその手伝わされた女性は、そんな態度が、却って微笑ましかったと。

あっは、そのおじいさんは、奥様に面と向かって手渡ししたのでしょうか。いや~、そんな人なら、顔を真っ赤にして奥様に渡したのかな。でも、その女性は、クリスマスだから枕元に置くのもありですよ、と入れ知恵したそうな。いいアドバイスですね。

本当に、いつまでも元気でいいご夫婦であってほしい。でも、面と向かって、ありがとうとか、ごめんとか、心の中で感謝とか、陳謝とか、思っても、言葉に発することができないおじいさんがいるんです。きっと、あたたかい手袋。それがおばあさんの手にあるとき、一緒に散歩するときなんかで、そっと手を握ったら素敵でしょうね。そんな機会を作るために、クリスマスはあるのかもしれない。我が家は、なんでもない日ですが。


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