さんでんじです。

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通行人が、ころんだ。大阪駅にて。

2013-11-06 23:19:31 | Weblog


写真には写っていないですけどね。大阪駅の上の方に出ると。バタンと音がして、40代ぐらいのスーツ姿の男性が、「こめんなさい、大丈夫ですか」と謝っていた。ころんで起き上がったのは30前後の女性だった。なにも言葉を発することなく、女性はただ起き上がって、詫びる男性と言葉を交わすことなく、また歩き出していった。通路はまるで何事もなかったように、右から左から人が慌ただしく行き交う。むろんその方向だけでなく、改札口や売店があるために、その左右の動きに対して、それぞれの場所に向かって横切る人もいる。先ほど転んだ女性は、男性が引くキャリーバッグに引っ掛かってころんだのだ。このバッグはとんでもなく危ない。
たとえば、私は北を向いて行こうとする。東の方から女性が歩いてきた。私は北東に歩こうとしている。なので、東から歩いてきて、私の方に近づこうとしている女性が通り過ぎた直ぐ後をかすめるようにして、横切って目指す方向に行こうとしよう。さて私は北東に歩く。女性は、まさに私の目の前を通り過ぎようとする。私は、その女性の後ろを約45度の角度で横切る。女性が通り過ぎた、その後を踏み出すと、女性の右手が引いていたキャリーバッグが目に入る。わあ~、陰に隠れていて見えなかった、と気づいて時にはもう遅い。私の踏み出した左足が、バッグに引っ掛かり、重心を崩してカラダは浮き、あとは落ちるだけになっている。私のカラダの右側から硬質な床に近づき、右手を下にしているが、その手にはケーキの入った箱がしっかりと握られている。箱があるので、受け身の体勢も取れない。ああ~、もうだめだ。そのとき、誕生日のケーキを待ちわびる娘の顔が浮かんだ。妹のためにプレゼントを用意するお兄ちゃんの姿が横にあった。ママは、キッチンから煮込みハンバーグをテーブルに運ぼうとしている。ああ、いい匂いだ。そのすべては、一瞬にして消え去った。ドサッと私が倒れたときは、ケーキの箱が下になり、ぐしゃりと潰れていた。なんで、キャリーバッグがあったんだよ~。私は叫ぼうとするが、声にならない。その女性は、ごめんなさい、と言いながら遠ざかっていく。ああ、ケーキが。ケーキが・・・・。なんてことにならないように、ご注意ください。そんなんで、1分ほど大阪駅上のその通路を横切る人を見ていた。本当にキャリーバッグをひく人が多いなあ。それも、うんとこさながーく後ろに伸ばして引きずっている人が多い。旅行者っぽい人ほど、後ろが長いかも。もっとマナーを徹底しないと、そのうち大ケガをする人が出てくるぞ。私は1分見ていたが、だれもころばなかった。良かった良かった。今日、ちょっと大阪に出たんだけど、大阪は危険が満ちている。

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