今日は暖かい日だろうということで、陸を連れて平城京跡へ。考えてみたら3月以来です。だから陸もうれしいはず。いつもどおり、車の中ではそわそわと落ち着かない。
到着し、車を降りた途端、道路を横切ろうとする陸。危ないんだから、ゆっくりと。ぐるっと見渡すと、遠くの太極殿も屋根の覆いがすっかりと取り払われて、建物がくっきりと見える。あんなもの、作らなくってもいいんじゃないか、とも思うが。作っちゃったもんはしょうがない。
しかし、この原っぱはひろびろしてのびやかで、創造力だけで昔の建物を思い浮かべればいいと思うんだけど。ま、なにより陸にとっては興味津々で、いっぱい匂いを嗅ぎまわれて、楽しい場所であれば、なんにもいらないんだよね。ススキの穂がすっかり開いているけれど、それが夕日を受けて輝いている。それだけで十分に美しい風景。来年の遷都1300年祭はどうなるんだろうね。いっぱい工事しているけれど、このままドッグランで、じゃなかった。のっぱらで放って置いておくれ、っと。
その帰り道に、陸を連れて父が入院している病院に立ち寄った。車を降りて、妻は病院の中に。私は、陸のリードを持って外で待つつもりが、陸は妻を追いかけて病院の中に入ろうとする。ダメ、陸。君は入れない。妻が病室に入ると、父は寝ていたらしい。お父さん、ちょっと窓の外を見ようよ、と妻が声をかけると、父は、陸がきてんのか、と。私は、病院の外、病室から見える場所で陸をお座りさせて待つ。妻が病室の窓を開けて、父が顔を出した。父がうれしそうに手を振る。陸も上を見上げながら、く~んくんと鼻をならす。父がわかったのかな。
病院に入る人が私たちに声をかけていく。おとなしい犬ね。シェパードですか、珍しいわね。ちょっと太りすぎかね、などと。とうとう言われちゃったね、りっちゃん。しばらくして妻が病院から出てきた。まだ窓から手を振る父。私たちは、さよならを言って窓の下から立ち去った。車に乗り込み、窓が遠くなっても、まだ父は顔を出している。また来ますから、陸を連れて。りっちゃん、ごくろうさま。
到着し、車を降りた途端、道路を横切ろうとする陸。危ないんだから、ゆっくりと。ぐるっと見渡すと、遠くの太極殿も屋根の覆いがすっかりと取り払われて、建物がくっきりと見える。あんなもの、作らなくってもいいんじゃないか、とも思うが。作っちゃったもんはしょうがない。
しかし、この原っぱはひろびろしてのびやかで、創造力だけで昔の建物を思い浮かべればいいと思うんだけど。ま、なにより陸にとっては興味津々で、いっぱい匂いを嗅ぎまわれて、楽しい場所であれば、なんにもいらないんだよね。ススキの穂がすっかり開いているけれど、それが夕日を受けて輝いている。それだけで十分に美しい風景。来年の遷都1300年祭はどうなるんだろうね。いっぱい工事しているけれど、このままドッグランで、じゃなかった。のっぱらで放って置いておくれ、っと。
その帰り道に、陸を連れて父が入院している病院に立ち寄った。車を降りて、妻は病院の中に。私は、陸のリードを持って外で待つつもりが、陸は妻を追いかけて病院の中に入ろうとする。ダメ、陸。君は入れない。妻が病室に入ると、父は寝ていたらしい。お父さん、ちょっと窓の外を見ようよ、と妻が声をかけると、父は、陸がきてんのか、と。私は、病院の外、病室から見える場所で陸をお座りさせて待つ。妻が病室の窓を開けて、父が顔を出した。父がうれしそうに手を振る。陸も上を見上げながら、く~んくんと鼻をならす。父がわかったのかな。
病院に入る人が私たちに声をかけていく。おとなしい犬ね。シェパードですか、珍しいわね。ちょっと太りすぎかね、などと。とうとう言われちゃったね、りっちゃん。しばらくして妻が病院から出てきた。まだ窓から手を振る父。私たちは、さよならを言って窓の下から立ち去った。車に乗り込み、窓が遠くなっても、まだ父は顔を出している。また来ますから、陸を連れて。りっちゃん、ごくろうさま。