【コピーライターになろう!】Uターン・Iターン用のパンフレットのお仕事
おはようございます。いよいよ年末ムードが高まってきましたね。
年賀状の準備をしないと……と思いながら、平日はなかなか進まず、あっという間に12月中ばになってしまいました(^^;)
今日の【コピーライターになろう!】は「Uターン・Iターン用のパンフレットのお仕事」です。
昨日はコンベンション用のパンフレットのお仕事をご紹介しましたが、こちらは一般の生活者の方向けに、岡山にUターン・Iターンしませんかと招致するパンフレットです。
岡山の魅力を
・地勢、自然
・交通
・住環境
・医療、福祉
・公園
・教育
・文化
・レジャー
・食文化
・都市
・Uターン
・産業
・優遇措置
・まちづくり
以上14の項目に分けて紹介します。
まずは、表紙から考えます。
岡山といえば、桃太郎。ベタではありますが、
岡山で新しい物語を描いてほしいという思いを込め、
キャッチコピーは、
「岡山 明日ものがたり」としました。
イラストは、デザイナーが主導権を握る場合もありますが、
「明日を見つめるというのを伝えるように、みんなが上を向いて、俯瞰で撮るイメージにしてほしいです」などと要望を伝えると、案を活かしていただけました。
14項目は3つのブロックに分け、
それぞれに扉となるページを作ります。
実は、最初にこの3ブロックに分けるとき、
奇をてらった案を出しましたが、岡山電通の女性プロデューサーに、お電話でこっぴどく叱られました。
「小手先で表現しちゃ、ダメーッ!! そんな案は、岡山以外でも使えるでしょ。
もっと、岡山でしか感じられない魅力を見つけてちょうだい!!」
岡山でしか感じられない魅力……。
資料だけでは見つけることができず、何度もバイクで大阪から岡山まで出かけました。
そうして、それほど目新しい案ではありませんが、
桃、メロン、ブドウのフルーツで展開することに。
最初の中扉は「桃から生まれる」。
イラストは、社内の新人デザイナーさんが描いてくれたのですが……、はじめに出した案では、桃色で描いていました。
そのことも、女性プロデューサーの逆鱗に触れることに!
「岡山の桃は、白桃(はくとう)と言って、黄色なのよーっ!!」
桃の色で、こんなに怒られるんだぁと、そのときは、ただただ驚き、落ち込みましたが、その後のお仕事全般で役立ちました。
クライアントの商品や製品、サービスなど、それぞれにこだわりがあり、大切なポイントがあるので、コピーだけでなく、イラストや写真を撮影する際は、とても気を遣うようになりました。
扉をめくり、中面はそれぞれの項目にキャッチコピーが入り、見出しとボディコピーが入ります。
」
写真はデザイナーさんが選ばれる場合も多いようですが、2社目の制作プロダクションはデザイナーさんが少なく、たくさんのお仕事を抱えておられたので、コピーライターの私が「貸しポジ屋さん」をまわり、写真をピックアップしたことを覚えています。
データはお客様からいただくことができ、こちらのデザインは、デザイナーさんが担当します。
交通のコピーは、
「縦横に、未来へアクセス。」
二つ目の扉のコピーは、
「みずみずしい日々。」
住環境は、
「毎日が、笑顔でありたい。」
医療・福祉は
「健康は、安心が支えてくれる。」
公園は、
「心は、緑が育ててくれる。」
教育は、
「愛情が、最高の教科書。」
文化は、
「知性・感性・夢浪漫。」
レジャーは、
「リゾートシティへ、ハートフル。」
食文化は、
「海から、山から、宝物。」
都市(まち)は、
「活気、熱気、胸騒ぎ。」
3つ目の扉が、
「一粒一粒が、響きあう。」
Uターンは、
「あなたの物語を、岡山で。」
産業は、
「躍進は、止まらない。」
優遇措置は、
「岡山の、腕の見せどころ。」
まちづくりは、
「未来が生まれる。」
それぞれ、キャッチコピーは短い言葉でまとめています。
WEBの場合、文字数を細かく指定されることは少ないのですが、印刷媒体の場合は、最初にラフを作るので、その際に「タイトルは何文字以内」「小見出しは何文字以内」「ボディコピーは何文字」と、かなり細かく指定されます。
ボディコピーは「何文字×何行」と指定されるので、「、」や「。」「ん」「を」などの文字が一文字目に来ないようにする工夫も必要になってきます。
改行などに気を配って文章を書いても、クライアントから大幅な修正が入る場合もあります。
コピーは、ここからが難しくなります。
クライアントの意向を踏まえながら、まったくそのまま修正すると、つじつまが合わなくなる場合もあるので、ほかの部分と照らし合わせながら、文章を整えていきます。
1冊のパンフレットを作る場合は、漢字の開き方、ひらがなにするかカタカナにするか、送りがななどもすべて統一します。
一人の目で校正していると、ミスが出てしまう場合も多いので、ほかのコピーライターにも校正を手伝ってもらいます。
一人が声に出して読み、一人が文字を追う「読み合わせ」もします。
そうして、二度、三度と校正刷りが出て、やっとのことで刷り上がったパンフレットを手にしたときは、感無量という気持ちよりも、
「もしかして、まだ、ミスがあったらどうしよう……」
と最後の最後まで、ヒヤヒヤものです。
岡山のパンフレットに携わらせていただき、少しずついろんなお仕事を任せていただくようになった私に、社長から次のミッションがくだされます。
そのミッションとは……、明日、ご紹介させていただきます。
【コピーライターになろう!】
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