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【創作びより】

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【コピーライターになろう!】作品ではなく、商品を作る

2020年12月02日 | ★コピーライターになろう!★

【コピーライターになろう!】作品ではなく、商品を作る

 

おはようございます。昨日の晩ごはんは、長女が鶏肉と大根の煮物を作ってくれたあと、三女がおかゆを作ってくれました。白だしを使って、カンタンに作れるそうですが、三女は半年に一度くらいしかごはんを作らないので、うれしくて。

 

「この子も料理ができるようになるのかなぁ」と思うと、ホッとしすぎたのか、夜8時半にはお布団に入り、朝6時まで寝てしまいました(^^;)

 

コピーライターとして会社に勤務していたときは、睡眠時間3、4時間。ソファーの上でパソコンを抱えたまま眠る日々だったので、お布団で眠れることがありがたいです。

 

今日の【コピーライターになろう!】は「作品ではなく、商品を作る」です。

20歳で未経験から制作プロダクションに入社し、大丸梅田店のラジオCMを書かせていただいていましたが、本数が増し、プロデューサーやクライアントのOKが出るたび、少しずつ自信が積み重なっていきました。

 

それを謙虚に受け止めればよかったのですが、だんだん勘違いを始めます。

自分には才能があるのではないかと(笑)

 

こだわりが強くなり、コピーを自分の作品のように思い始めていたのです。

当時、書いていたラジオCMはこんな感じです。

 

 

 

クリスマスをテーマにした120秒のラジオCM。

今、読み返すと、イメージだけに頼り、ぼんやりしていたなぁと感じます。

どこか、詩的な感覚で、リスナーの方に、

「もうすぐクリスマスかぁ」

「素敵なクリスマスにしたいなぁ」

「どんな準備をしようかなぁ」

と思っていただけるようにという想いをこめて書きましたが、最後の落とし込みが足りていないのでは?と反省します。

 

社内では、プロデューサーからテーマをお聞きし、2、3日でコピーを書き上げ、見ていただくのですが、プロデューサーの指摘が日に日に厳しくなってきます。

 

はじめは外注としてお仕事をしていたので、やんわりとした指摘でしたが、同じ制作プロダクションの上司と部下という立場になると、遠慮がありません。

 

こっちのコピーをこの位置に、このコピーは後ろにと、コピーの位置もザクザクと変えられます。みるみる原稿が真っ赤になっていきます。

 

今、思うと、とてもありがたいことなのですが……、当時の私は自分が書くコピーを作品のように思っていたので、自分のコピーが切り刻まれたり、場所があっちこっちに移動されたりすることが耐えられず、思わず、叫んでしまいました。

 

「こんなことをされたら、私のコピーじゃなくなります!!!」

 

目を真っ赤にして泣きじゃくる私を見て、慌てていたのは、そばでいつも見守ってくれていた30代のディレクターです。

 

「プロデューサーに言い返すなんて!!」

ヒヤヒヤしたと、後からは笑い話になりましたが、今までプロデューサーに向かってそんなことを言う人はいなかったので、かなり驚いたそうです。

 

運よく、プロデューサーはとても穏やかな方だったので、怒ったり、たしなめたりもせず、ただただ、コピーの位置がどのように大切か、リスナーの立場を意識することが大切かなどを教えてくださいました。

 

そうして、最初に書いたコピーとはまったく違うものができあがり、収録して初めて、なるほど……と納得できたのですが、コピーに対して思い入れが強すぎるということは、コピーライターになって数年間は多々ありました。

 

コピーを自分の作品か子どものように想い、自分が主役のように勘違いしていた時期もあります。

 

小説や詩を書くなら、自分が主役でもいいかもしれませんが、広告はあくまでクライアントが主役、消費者が主役です。

 

「作品ではなく、商品を作る」というスタンスを忘れると、一人よがりのものになってしまいます。

 

商品と人、企業と人をつなぐのが広告であるなら、表現にこだわるのは大切ですが、

「作品」という想いを持つと、つらくなる時期があるのかなという気がします。

 

クリエイターは自己表現したくなる生き物なので、広告の仕事をしていると、フラストレーションがたまったり、はがゆい気持ちになることも多々ありました。

でも、それが仕事ですから。

 

私の場合は、自己表現の場を児童文学や絵本の文章を書くほうにシフトしていきました。

 

これからコピーライターになりたいという方は、いま一度、自分がなぜ、コピーライターになりたいのか、どんなコピーライターを目指すのか、コピーを通じて、どんなことをしたいのかを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

もし、クリエイティブな仕事がしたい、自己表現がしたい、文章を書くのが好きというのであれば、本業を持ち、趣味でコピーや文章を書く道もあります。

そのほうが、のびのび書けるかもしれません。

 

自分はなぜ、コピーライターになりたいのか。

コピーライターとして、どんなことをしたいか。

突き詰めて考え、紙に書き、いつでも目につくところに貼っておくことをオススメします。

企業の経営理念と同じ。

初心を忘れると、途中でブレ始めることになります。

私は何度も何度もブレました(^^;)

 

コピーライターとしての理念、ぜひ、書き出してみてください。

 

【コピーライターになろう!】

1.  お仕事の種類を知ろう

2.  実際には、どんなお仕事があるの?(商品広告の場合)

3.  実際には、どんなお仕事があるの?(求人広告の場合)

4.  どんな働き方ができるの?

5.  どんな就職・転職の方法があるの?

6.  チャンスをつかむ

7.  真っ白の状態で学ぶ

8.  未経験からスタートする場合

9.  入社してすぐは、どんなお仕事から?

10.  転機は突然、訪れる

11.  最初はどんなお仕事から?(商品広告の場合)

12.  社会人としてのルールやマナーを学ぶ

13.  作品ではなく、商品を作る

14.  どんな仕事も全力で取り組む

15.  転職を考えたときは……

16.  経験1年での転職活動は大変!

17.  転職活動で会社を選ぶポイントは?

18.  経験1年、入社して半年間は…

19.  同じ会社でも状況は変わる

20.  コンベンション用パンフレットのお仕事

21.  取材からコピーを考える

22.  Uターン・Iターン用のパンフレットのお仕事

23.  製品パンフレットのお仕事

24.  強い分野を持つ

25.  一度きりの人生なら、挑戦しよう!

26.  チラシのお仕事

27.  広告はチームでするお仕事

28.  スランプは突然、やってくる!

29.  コピー観を持つ

30.  趣味や遊びが活きてくる

31.  転機はチャンス!

32.  24歳で東京へ!

33.  24歳、経験3年で東京進出の結果は!?

34.  東京でのコピーライター生活、スタート

35.  最初は失敗の連続

36.  駆け出しの頃の取材は……

37.  年末年始はコピー漬けに!!

38.  東京でのお仕事

39.  憧れの東京でコピーライターになれたのに…

40.  やっぱり、コピーが好き!

41.  子育てがひと段落し、再チャレンジ!

42.  17年ぶりに宣伝会議賞に挑戦!

 

 

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こちらは、コピーライター&児童文学作家

大野さとみ(おおのさとみ)の

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