君とともに生き、君とともに逝くのならば、僕は君の為に生きよう。

真城灯火の小説ブログです。
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完全番外編 第一稿「書初めで一筆啓上」

2014-04-11 01:55:28 | 地球へ…完全番外編「snub cube」
☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
といより、今日のは自分の二次小説の別設定です。
シドとの話が途中のまま進んでいないので、お詫びです><
年末にちょっと書いていたものを、もってきました。



  「書初めで一筆啓上」

 年末は31日のカウントダウンライブに参加させてもらえる事になったので、終日仕事だった。
 それで、元旦はそのまま打ち上げで、彼のマンションへ向かったのは夜になってからだった。

 僕の住む家より彼の家の方が町に近いし、新年であっても彼の仕事は休み無く続いていたからその手伝いをするのも訪れる口実だった。
 僕は、私用の部屋の方のドアのロックを外し、中を覗いた。
 彼の家に訪問者は居なかったが、処理を必要とするメールやデータが山のようになっていた。
「明けましたけど…」と変な挨拶で彼の仕事部屋に入った。
なぜそんな言葉だったかと言うと、彼がまだ帰っていないのかと思えるくらい静か過ぎたからだった。
 僕は用心深く周りを見ながら奥に進んだ。
「来たのか?」
 と奥から声がした。
「静か過ぎで…居ないのかと…」
「さっきまで、官邸に居たからな」
 と彼が奥から出てくる。
「何か問題が起きましたか?」
「今夜はお前が来る気がして、邪魔になりそうな事項を先にやってきただけだ」
「そんなに忙しいなら…何も起きていなくて良かったのに…」
「ライブはどうだった?」
「毎年参加したいって思ってたから、最高だったよ」
「良かったな」
「でも、もっと早い時間とか…仕事があるなら…呼んでくれればいいのに」
「今日来ると思った。たまには俺も自分の勘を信じてみたい時もある」
「ふーん。他に行けば良かったかな…」
「来なければ会いに行くさ」
「君が来たら、町中が大変な事になっちゃうよ」
「お前が本当の正体を見せてもだろ?」
「素性や名前、年齢も偽ってないと、参加出来ない…と思うけど」
「何を歌ったんだ?」
「君がいる幸せ」
「そうか…。良い歌だな」
「聞いたことないくせに」
「今、歌ってくれたらいい」
「やっぱり。聞いたこと無いんだ」
「あるさ」
「嘘」
「でも、今、聴きたい。スローバラードで…」
「お願いしてる?」
「ああ、してる」
「後で何かお返ししてもらうからね」

 人払いをした家は閑散としていたが、僕らは寒くはなかった。
 二人で居られれば、きっとどこでも暖かい。
「今年は良い年になりそうだ」
「それは僕が居るから?」
「そうだな。俺たちが居るからだ」
「君がねぇ…」
「……」
「ん?」
「あけましておめでとう」
「あ、忘れてた。お酒持参だよ~」
「挨拶は?」
「おめでとうございます」
「おめでとう」
「今年もよろしくお願いします」
「了解」
「ん、なんか偉そうだね」
「実際、そうだけど」
「…だったね」
「じゃ、君を動かせる僕はもっと偉いって事になっちゃうよ」
「そうだな」
「……」
「開けようか?酒」
「うん」




  おしまい



 ここまでです。お粗末さまでした。^^;
 この二人、キースとジョミーですが、トォニィとセルジュとかソルジャーズとかでもいけそうですね。





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