☆アニメ「地球へ…」の二次小説です。
<用語>
惑星ノア 大戦時ミュウが陥落させた人類の首都星 今は人類に返還している
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
惑星メサイア ミュウが移住した惑星
育英都市スメール フィシスとカナリア達が住む都市
ジュピター キース警護時のジョミーのコードネーム(シャトル所有)
『君がいる幸せ』 五章「時の在り処」 十三話「追憶の破片」
Messiah・Shangri-La
太陽系、第3惑星地球の衛星「月」で、ジョミーが消えてから約半年が過ぎた。
ソルジャーズのジョミーが代役を務めつつ、休養する為、その公務の数を減らしていった。
ブルーはフィシスと共にスメールへ戻り、カナリア達と暮らしていた。
この間、ジョミーのシャトル「ベルーガ」にジョミー宛てで定期的にスウェナから通信が入るので、気になったシドがトォニィに連絡をする。
惑星ノアに来ていたスウェナとトォニィが会う事となった。
彼は、ジョミーの今の行方不明の状態を話、彼女からはある事実が知らされた。
Noah・現在
それからまた数ヶ月後
ジョミーがスメールで倒れてから約一年。
惑星ノアにある育成都市からキースへ連絡が入る。
「今朝、町中で保護された子供がいるのですが、その子はどこにも登録のされていなくて、記憶が無く、キース総裁の名前しか覚えていないのですが…」とその対応に困っているとの事だった。
キースはその子供の映像を見ると午後からの予定を全てキャンセルしてその都市へと向かった。
子供が収容されている保護施設へと着くとすぐにその子に会わせるようにと言った。
施設での検査中だったその子を遠くから見るガラス越しの対面となったキース。
次の検査を待つ姿を見て「この子ですが、ご存知ですか?」と職員に聞かれた。
「知っている。何故ここに来ているのかはわからない。が、彼の事は私が保証しよう。保護する為に必要な書類はすぐに揃えさせる。残りの検査も政府でしよう。すぐにでも引き渡してくれ」と言った。
大体の検査は終えていたので、その子とはすぐに会えるようになった。
施設の医師と共にキースの待つ院長室に現れた子供。
立ち上がる事が出来ないので車イスで移動する十歳~十二歳くらいのその子は、キースを見ると、笑って言った。
「キース」
その声を聞いて、安心したようにキースも答えた。
「おかえり…」
首都ノアへと向かう政府専用機の中でキースは聞きたい事は山程あるが、と前置きして、
「トォニィに知らせたから官邸に着いたら忙しくなる。今は、ゆっくり休め」と言った。
「どうして僕は、君だとこんなに甘えてしまうのだろう…」
「……」
「眠るまで傍にいて…」少年は眠った。
時の在り処 「銀の祈り 金の願い」に続く
<用語>
惑星ノア 大戦時ミュウが陥落させた人類の首都星 今は人類に返還している
軍事基地ペセトラ 人類の軍事拠点 戦後十二人の代表で議会制になる
惑星メサイア ミュウが移住した惑星
育英都市スメール フィシスとカナリア達が住む都市
ジュピター キース警護時のジョミーのコードネーム(シャトル所有)
『君がいる幸せ』 五章「時の在り処」 十三話「追憶の破片」
Messiah・Shangri-La
太陽系、第3惑星地球の衛星「月」で、ジョミーが消えてから約半年が過ぎた。
ソルジャーズのジョミーが代役を務めつつ、休養する為、その公務の数を減らしていった。
ブルーはフィシスと共にスメールへ戻り、カナリア達と暮らしていた。
この間、ジョミーのシャトル「ベルーガ」にジョミー宛てで定期的にスウェナから通信が入るので、気になったシドがトォニィに連絡をする。
惑星ノアに来ていたスウェナとトォニィが会う事となった。
彼は、ジョミーの今の行方不明の状態を話、彼女からはある事実が知らされた。
Noah・現在
それからまた数ヶ月後
ジョミーがスメールで倒れてから約一年。
惑星ノアにある育成都市からキースへ連絡が入る。
「今朝、町中で保護された子供がいるのですが、その子はどこにも登録のされていなくて、記憶が無く、キース総裁の名前しか覚えていないのですが…」とその対応に困っているとの事だった。
キースはその子供の映像を見ると午後からの予定を全てキャンセルしてその都市へと向かった。
子供が収容されている保護施設へと着くとすぐにその子に会わせるようにと言った。
施設での検査中だったその子を遠くから見るガラス越しの対面となったキース。
次の検査を待つ姿を見て「この子ですが、ご存知ですか?」と職員に聞かれた。
「知っている。何故ここに来ているのかはわからない。が、彼の事は私が保証しよう。保護する為に必要な書類はすぐに揃えさせる。残りの検査も政府でしよう。すぐにでも引き渡してくれ」と言った。
大体の検査は終えていたので、その子とはすぐに会えるようになった。
施設の医師と共にキースの待つ院長室に現れた子供。
立ち上がる事が出来ないので車イスで移動する十歳~十二歳くらいのその子は、キースを見ると、笑って言った。
「キース」
その声を聞いて、安心したようにキースも答えた。
「おかえり…」
首都ノアへと向かう政府専用機の中でキースは聞きたい事は山程あるが、と前置きして、
「トォニィに知らせたから官邸に着いたら忙しくなる。今は、ゆっくり休め」と言った。
「どうして僕は、君だとこんなに甘えてしまうのだろう…」
「……」
「眠るまで傍にいて…」少年は眠った。
時の在り処 「銀の祈り 金の願い」に続く