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落語を愛するみなさんへ。

2015-10-19 | 日記
私流の落語論。

落語は母国語による庶民の文化であることは周知の事実だが、

その落語の神髄を再確認する事が日本人としての誇りである。

落語とはつまり、時の権力者をユーモアやジョークを持って蹴落とすことを落語という。

オチを付けることだけが落語の神髄ではない。

例えば、江戸時代ならば時の将軍や権力者である大名をユーモアとジョークでこき落として、庶民の味方、正義の味方のことを落語家と呼ぶ。

当然、幕府や権力者から縛り首になることもいとわないが、だからこそ庶民が愛する伝統文化なのである。命がけの遊戯でなければ語り継がれないものが伝統文化だ。

そう考えると、現在の落語家は時の権力者たちと戦っていない。ことなかれ主義である。だから庶民の人気が低下しているし、庶民に活気がない。


現代版落語とはこうなります。

伝統芸能の美しさに法り、面白可笑しく時の実力者や支配者のタブーを気にせずにハッキリものをいう者こそが真の落語界の継承者であり、伝統文化の継続者である。

必要なものは、知恵と度胸だけである。お笑いのセンスは庶民が味方になって笑ってくれるから心配ない。

落語界における庶民たちからのヒーローとは、

勿論、良い所は恥ずかしくなるくらい誉めまくるが、悪意に対しては誰も人前で話せないことであっても伝統芸能を通じて快活する。

そこにこそ、落語の偉大さがあり、時代を超えて語り継がれる日本流の世界に誇る文化なのである。

世界各国の文化は金持ちから生まれるかもしれないが、日本の文化は庶民の中から生まれるオリジナリティーにある。ここが日本人のユーモアだ。

過去の落語家がなぜ愛され続けるのか?なぜ落語家の悪口を聞かないのか?

答えは簡単。強い者に戦いを挑んでいるその姿に庶民はほろ酔いしているのである。

正しい発言をお笑いに乗せて、強い言葉を優しく笑わせて、時の実力者を蹴落としてやってくれれば一流の落語家だ。

そうすれば見ている庶民は大笑いしてその落語家を後世にまで語り継がれることだろう。時代を超えた現代の落語家はどこだ?

金持ちに媚びを売る落語家にはお呼びでないのである。



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