4月13日 月曜日
おはようございます。 酒好きの思想家です。
弱さは強さだ。恐怖は始まりだ。
私たちホモサピエンスは、
クロマニヨン人やネアンデルタール人から
進化したように思われがちだが、
先行する種族は全部、私達の古いモデルではなく、
約10万年前にはこの地球に少なくとも、
六つの異なるヒト属が同時に暮らしていた。
その中でも一番ひ弱でお人好しなホモサピエンスは、
不幸にも不運で不憫な生活を強いられていた。
ホモサピエンスには野蛮で獰猛ないとこが大勢いるばかりか、
強情で自分勝手な兄弟姉妹と同居していた。
その中でもとりわけネアンデルタール人は、
大柄で火を扱い、恐れを知らない強者たちで、
氷河期のヨーロッパの気候に上手く適応し、
それでいて狩の名手でもあった。
また、
アジアの最も東側に住み着いていたホモエレクトス(直立した人)は、
なんと、200万年近くも生き延びた強者たちである。
これ程長く生き延びた人類種は他になく、
ネアンデルタール人に比べれば小柄で穏やかだった。
もしかすると私たち東洋人は、
200万年生き延びた先人の遺伝子を受け継いでいるかもしれない。
ヒト属の中でも最もひ弱で絶えず捕食獣から身を守り、
小さな動物を追い求めながらひっそりと暮らしていた。
時には肉食獣が食べ残していった御馳走で飢えを凌いだりもしていた。
現代人が小さな虫を見るだけで「ギャー!」となるのは、
そんな名残りがあるのだろうか。
それでもホモサピエンスが過去10万年間に渡り初めて、
人類が植物連鎖の頂点に立つのは奇跡に近かった。
当時、地上に君臨する捕食獣の大半は、
堂々たる生き物たちであった。
何百年にも及ぶ動植物界の支配を通じて
捕食獣たちは自信に満ちていた。
それに比べれば
ホモサピエンスはむしろサバンナを追われ、
つい最近までジャングルの負け組の一つだった。
常に不安と恐怖に怯えていた。
現代人が何かとすぐに嫌な記憶が蘇るのは
そんな名残りがあるのだろうか。
そんな中、
地球は恐ろしい迄の自然環境が激変してゆく。
多くの動物たちは絶滅していった。
ホモソロエンシスの遺物は五万年前に消えた。
ホモデニソワたちもその後、姿を消した。
ネアンデルタール人が絶滅したのは三万年ほど前である。
ホモフローレシエンスの消息が途絶えたのは一万年前のことだった。
唯一、この地上に生き残る人類種となったのは、
私たちホモサピエンス(賢い人)。最後の人類だ。
生き残った秘密は何なのだろうか?
これ程までに過酷な条件と生態的に異なる生息環境を
潜り抜けて移り住むことが出来た理由とは何なのか。
私たちがどうやって他の動物たちを凌ぐ力を得て、
地球を支配していったのか。
なぜ、
巨人で強靭だった他の人類種が生き延びれなかったのか。
そんな最も有力な答えは、
ひ弱なサピエンスが選択した利他的行為、
「火事場の馬鹿力」であろう。
唯一、
潜在能力を発揮する者だけが生き残る「適応者」である。
つづく。
おはようございます。 酒好きの思想家です。
弱さは強さだ。恐怖は始まりだ。
私たちホモサピエンスは、
クロマニヨン人やネアンデルタール人から
進化したように思われがちだが、
先行する種族は全部、私達の古いモデルではなく、
約10万年前にはこの地球に少なくとも、
六つの異なるヒト属が同時に暮らしていた。
その中でも一番ひ弱でお人好しなホモサピエンスは、
不幸にも不運で不憫な生活を強いられていた。
ホモサピエンスには野蛮で獰猛ないとこが大勢いるばかりか、
強情で自分勝手な兄弟姉妹と同居していた。
その中でもとりわけネアンデルタール人は、
大柄で火を扱い、恐れを知らない強者たちで、
氷河期のヨーロッパの気候に上手く適応し、
それでいて狩の名手でもあった。
また、
アジアの最も東側に住み着いていたホモエレクトス(直立した人)は、
なんと、200万年近くも生き延びた強者たちである。
これ程長く生き延びた人類種は他になく、
ネアンデルタール人に比べれば小柄で穏やかだった。
もしかすると私たち東洋人は、
200万年生き延びた先人の遺伝子を受け継いでいるかもしれない。
ヒト属の中でも最もひ弱で絶えず捕食獣から身を守り、
小さな動物を追い求めながらひっそりと暮らしていた。
時には肉食獣が食べ残していった御馳走で飢えを凌いだりもしていた。
現代人が小さな虫を見るだけで「ギャー!」となるのは、
そんな名残りがあるのだろうか。
それでもホモサピエンスが過去10万年間に渡り初めて、
人類が植物連鎖の頂点に立つのは奇跡に近かった。
当時、地上に君臨する捕食獣の大半は、
堂々たる生き物たちであった。
何百年にも及ぶ動植物界の支配を通じて
捕食獣たちは自信に満ちていた。
それに比べれば
ホモサピエンスはむしろサバンナを追われ、
つい最近までジャングルの負け組の一つだった。
常に不安と恐怖に怯えていた。
現代人が何かとすぐに嫌な記憶が蘇るのは
そんな名残りがあるのだろうか。
そんな中、
地球は恐ろしい迄の自然環境が激変してゆく。
多くの動物たちは絶滅していった。
ホモソロエンシスの遺物は五万年前に消えた。
ホモデニソワたちもその後、姿を消した。
ネアンデルタール人が絶滅したのは三万年ほど前である。
ホモフローレシエンスの消息が途絶えたのは一万年前のことだった。
唯一、この地上に生き残る人類種となったのは、
私たちホモサピエンス(賢い人)。最後の人類だ。
生き残った秘密は何なのだろうか?
これ程までに過酷な条件と生態的に異なる生息環境を
潜り抜けて移り住むことが出来た理由とは何なのか。
私たちがどうやって他の動物たちを凌ぐ力を得て、
地球を支配していったのか。
なぜ、
巨人で強靭だった他の人類種が生き延びれなかったのか。
そんな最も有力な答えは、
ひ弱なサピエンスが選択した利他的行為、
「火事場の馬鹿力」であろう。
唯一、
潜在能力を発揮する者だけが生き残る「適応者」である。
つづく。
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