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地獄論。

2020-01-08 | ウィン・ウィン王国
 1月 8日 水曜日

 明けましておめでとうございます。 ロスト・ロスト大王です。


忘れてはいけません。

悲劇が起こるべくして起こるのは理由がある。

そう、地獄という法則だ。

アインシュタインはこう言っています。

「美しさが事実に反する間違った理論」だと。

一時的な安心を得るために根本的な法則を無視する人々には、

死ぬまでその不安から解放されることはまず無理だろう。


幸福とはそれ自体としては存在しない。

幸せだという人にとって何らかの苦悩が存在しない限り、

幸せだと感じることは不可能である。

この世界では、

純粋な幸福だけを追求することは出来ないのであって、

もし可能であれば、それは意図の外、奇跡にある。

もちろん、幸福や幸せを決心することには同意するが、

それは現実社会の基本的な法則に反している。

社会の本質とは、

幸福な社会へと自然発生的に導かれるものではなく、

ましてこの世が楽園でもなければ、

我々が死ぬまで善人で居続けることなど有り得ないのだ。

すべては、

「地獄化」 へと進み続ける 「道(タオ)」 である。

楽しかった良き思い出は、

状況が変わってもっと酷くなって初めて判るものである。

現在過去を問わず、

苦しみや不安がどれほど社会に根付いているかを理解するには、

民主主義での資本主義による自由経済を見れば明らかだ。

しかしだからといって、

これらの 「地獄化」 を根絶させることは不可能である。

なぜなら、

この世界は法則という現実を土台としたその上で、

エネルギーを物質に転換し成功しているからである。

恐怖を公益に転ぜしめる練達による高度な社会システムだ。

社会的欠陥、不安性要素、怖れに隣接する強い動機が、

利己心、支配、負の連鎖へと無意識に強化されてゆく。

マルクスはこう言っています。

「地獄への道は、善意によって導かれてゆく」と。

それらはただ一人の人間、或いは一世代の業績によるものではなく、

大部分の業績は幾時代にも渡りる結合連鎖の産物なのだと。

幸福な社会の実現を望む者であれば、

優れた理解力ないし磨かれた思考力の子孫なのではなく、

地獄の法則に根付いた長い積み重ねと、

あまねく数多くの苦悩からやむなく得られた知恵による、

思慮深く、日々反省による子孫なのだと。

実際、人は他人のあら捜しとラクすることで頭の中は一杯であり、

事実、全世界中の監獄はどこもかしこも満員のようだ・・・。



    つづく。



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