きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

父の食事

2013-06-30 | 父の記録と母の思い出
父は先週から、ますます食事が飲み込めなくなった。

お茶やポカリにとろみをつけたものはよく食べるのに、肉や野菜(そぼろ状態の)は積極的に口をあけようとしないので、介護士さんが箸で強引に口に入れている状態である。
スプーンで食べさせてもらうのなら、いくらでも食べられる父だったのに。。

ふと周りを見渡すと、父より後に入所した患者さんがほとんどなのに気づく。

「sakeだよ」と言っても、「sakeって誰?」と言う。
目も焦点が合っているのかどうかよく分からない。
話をすることさえ、疲れさせてしまうような気がする。
後ろではおばあさんがカセットの曲を聴いている。

前にウォークマンで裕次郎をかけたら、聴きにきたおばあさんだ。
この人は歌が好きなのか。。。

父はもう口ずさむ事も無い。
介護士さんの話では、たまに裕次郎の歌を口ずさんだりするらしいけど。。。

sakeだよと言っても、もう笑うことも無い。

でも、これまでに培われてきた、娘としてどんなに愛されてきたかは消えることが無いから、私はこの先どんなに淋しいことになっても、失望することはないでしょう。