きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

父の食事

2013-06-30 | 父の記録と母の思い出
父は先週から、ますます食事が飲み込めなくなった。

お茶やポカリにとろみをつけたものはよく食べるのに、肉や野菜(そぼろ状態の)は積極的に口をあけようとしないので、介護士さんが箸で強引に口に入れている状態である。
スプーンで食べさせてもらうのなら、いくらでも食べられる父だったのに。。

ふと周りを見渡すと、父より後に入所した患者さんがほとんどなのに気づく。

「sakeだよ」と言っても、「sakeって誰?」と言う。
目も焦点が合っているのかどうかよく分からない。
話をすることさえ、疲れさせてしまうような気がする。
後ろではおばあさんがカセットの曲を聴いている。

前にウォークマンで裕次郎をかけたら、聴きにきたおばあさんだ。
この人は歌が好きなのか。。。

父はもう口ずさむ事も無い。
介護士さんの話では、たまに裕次郎の歌を口ずさんだりするらしいけど。。。

sakeだよと言っても、もう笑うことも無い。

でも、これまでに培われてきた、娘としてどんなに愛されてきたかは消えることが無いから、私はこの先どんなに淋しいことになっても、失望することはないでしょう。


4 コメント

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切ないですね (TOMY)
2013-06-30 22:38:45
なんと書いて良いか分からないんですが…

sakeさん強いなって思いました。

介護って本当に大変だし、切ない事沢山経験されてるでしょうね。

そんな中でも、一生懸命頑張ってるの偉いなって思いました。

大したコメントも出来ないんですが、お父さんとの思い出大切にして下さい☆
愛情を感じました。
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>TOMYさん (sake)
2013-07-01 04:59:16
私は休みの日にちょこっと顔を出すなので介護なんてとても言えないのですが。。とても自宅でこのようなことはできません。

でもホントに救われることは、父と母はとても仲良しで、子育てが終ってから、好きなことをいっぱいして、人生を満喫していました。
それをよぉく覚えているので、「いい人生だったよね、お父さん」と言えるのです。いずれは順番でこうなることは分かりきっていることですからね。

つくづく子供のためにも、これからの人生楽しまなきゃな、と思います。いつも笑顔で楽しくしてる私の事を、kekeに覚えておいてもらえるように。
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心配ですね (みみ)
2013-07-01 19:13:51
無意識のまま食事をしていて誤嚥(ごえん)から
肺炎を引き起こすケースがご高齢者さんにはよくあります。

だから食事は介護専門の方にお任せしておく方が安心かも。

私も笑顔を思い出してもらえるような生き方をしたいです。
お父様はsakeさんと妹さんに感謝していると思いますよ。
そして娘たちの幸せを願っているはず。
だって親だもの。
私たちがそう思っているのと同じはずですよね。
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>みみさん (sake)
2013-07-01 19:39:47
そうなんですね。
先週から、私が居るときも、介護士さんが父の食事をさせています。
身内がいるのに申し訳ない気持で肩身が狭いと思っていましたが、かえってそれでよかったんですね。

ほんと、父は何より娘達の幸せを願っていると思います。(^_^)
元気な時から、自分のことより家族のことを思ってる父でした。私の中で男の人の基準が父だったので、だから結婚しても「こんなはずじゃない」ことがたくさんありました。
それだけ、父が素晴らしかったのですよね。^^
いやー、女の中に男が1人だったのもあるけれど、本当に家族に思い遣りがある父だったのです。
私はそれをずっと誇りにしていきます。^^
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