妹からメールがきた。また父がウ○コをもらしてしまい、臭い床を拭いていると言う。昨日はお金を少し渡してカラオケに送り出し、10時頃には玄関に杖があったから、「あぁ、もう帰ってきたんだな」と安心したとのこと。なのにこの有様。
私が考えた末、やっと送った返事は「そろそろ入院なり施設なり考えてもいいと思う」である。そう言った所で妹が「じゃ、そうしましょう」と言うはずがないのは判っている。でも、朝はろくに起きず、昼もゴロゴロ、夜になるとそうして出かけて、金ばかり使う父。一緒に暮らす妹はイライラするばかり。
かと言って、父はもう何を言っても判らないばかりが、数秒後にはもう忘れている。認めない。ただウ○コの問題ではない。
せめてデイケアでも、とも考えた。
「カラオケの日もあるのよ。」と言うと、「俺は他の(年寄り)と選曲が合わない」と言う言い方。結局、お金を払ってママさんに「お上手お上手」とおだててもらわないと、カラオケも面白くないのだ。そう言う所、始末が悪い。
また妹からメールがきた。妹もそれが頭をよぎる事が無い訳ではないのだが、まだ看れるし、ふんぎりがつかないそうだ。そう、父は体が悪いわけではないのだ。本当はやろうと思えば、もっと家の事もできるはずだし、ウ○コの掃除だってできない訳じゃない。でも、やらない。放っておけば妹がやってくれると思っている。そして怒られると「俺はもう生きていてもしょうがない」なんてボヤく(私も人の事は言えないが)。そこら辺のズルさが、また話をややこしくしている。
昨日は、前社長の送別会があった。
一次会は地元で古くからある料亭。そこからスナックの繁華街まで、ぞろぞろみんなで歩いた。
月曜日、夜でも意外に人が少ない。
繁華街。父は営業だったので、よくここらで飲んできては、夜中にピザを買ってきてくれた。そう、ここのお店だったっけ。
それから、こっちは父の馴染みのレコード店。キャンディーズのレコードをここで父と一緒に初めて買ったんだっけ。あら、まだここのお店ってあったんだ、不思議。今ではCDを売っているのかしら。
あの頃、父は私と妹にとってはパーフェクトの父だった。
会社でも出世して、休みの日には家族をどこかに連れて行ってくれた。
車の運転も上手くて、どんな道でも知っていた。もちろん、歌もうまくて。。。
んんん~~~でも、あれは本当の話だったのかな?
それほどにあの面影はなくなり、オムツの父と化してしまった。
もうあれから30年ぐらい経ったのかぁ。。
営業AさんやBRさんの話だと、ある日自分の母親が小さくみえる時があるそうだ。それに気づくと、反抗しなくなくなるんだって。
と言うことは、まだ私はkekeにとっては、しっかりした存在だってこと。
あぁ、自分が小さく見られて、子供に優しくされるなんて、今はキモイと思っている。そうはなりたくないと思っている。「荷物になったら捨ててくれ」と子供に言い、子供は「当然だろ」と言う。それでいい。どうかこのテンションを永らく保っていたい。
やっぱり息子→母に比べると、娘→父は冷たいのかな?
あのピザ、どんな味だったっけ?