ようこそ埼玉自治体問題研究所へ!

埼玉県での地域やまちづくりに役立ててください。
いろいろな情報を発信しています。

東日本大震災 1年7ヶ月後の被災地の今 陸前高田 2012.10.6(K)

2012-10-08 | 被災地復興
 地方自治研究全国集会が9月29日、30日と大宮ソニックシティで行われた。
その後、10月4~6日と私的に東日本大震災の被災地、仙台、石巻、陸前高田、南三陸を回ってきた。ついでに、女川原発も見てきた。
 現地では、道路兼津波防潮の道路のかさ上げ、ボランティアが来やすくするための高速の無料化の復活、暮らしに必要な仮設住宅の改修、商品や資材など何千万円も失った自営業者への支援など緊急に求められている。復興予算19兆円を「何でもアリ」で流用するなど、現地の復興を何と考えているのだろうか。

 地方自治研究集会も阿部彩氏の講演を後ほど紹介したい。
 今回は、陸前高田編を掲載する。
 

被災地の今 その1

陸前高田  2012.10.6


ボランティアセンターで仕事をしている社会福祉協議会職員の話

現在のボランティアの状況
 災害ボランティア用の高速料金割引が今年9月からなくなったので、来る人が半分くらいに減った。これまでは毎日1000人くらい来ていたのが500人に減った。高速料金の負担は大きい。
 受け入れる方も長期化でボランティアのスタッフも少なくなった。現在、社協職員2名とボランティア8人程度で運営しているが、この人数では回しきれなくなっている。

体制について
 職員がボランティアの仕事に関わるのは役所との連携なども取れ、必要。

現在の仕事
 排水路の泥かきなどある。
 また、土地利用がほぼ決まっているので高齢者世帯の引っ越しの手伝い、などこれからの仕事はある。震災前の生活の状態に戻すのにはまだ、細かいことがある。たぶん、数年は手が必要。役所に仕事だけでは生活の細かいところまでは手が届かない。
 復興計画はできているようだが、なかなか進まない。

県外の人にお願いしたいこと
 県外のナンバーの車が走っているだけでも住民は心強い。知ってくれていることはとても励みになる。ボランティアができなくても、ぜひ、来て欲しい。

 現地の担当の社協職員は強調した。

 この日も朝、大型バス2台が来ていた。ちょうど仕事の割り振りと、思い出の品の大切さなどの注意事項を説明していたところだった。ひとまず、ひと段落した後に、いろいろと話をしてくれた。被災地を忘れないこと、できれば現地をボランティアができなくても訪問すること、その大切さを感じた。


ボランティアセンターは今も残って活動している




道具の倉庫も増設されていた


被害の大きかった広田半島 今も広々と草が茂るだけ



まちの中の側溝の泥かきなどボランティアの仕事はきりがない


学校を望む 中心市街地は今も何もない



スーパーマイヤも残骸のまま