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大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0569 二枚刃平鉋 銘 和敬

2016-03-20 09:45:50 | Weblog
これも大和で購入した。 二枚刃平鉋だが裏刃は無い。 使い込んで有るので 500円だった。 銘は和敬と読むかのかどうか不明。 刃幅70ミリ 全長68ミリ ほぼ使い切ったと思われる八分の鉋だ。 台尻には 丸に隆と刻印がある。 結構上手く使って有る様だ。刃もきれいにそれ程ベタ裏では無い。 鋼は比較的薄く付いている。 無理して裏押しすると切れるかも知れない。 そうならない様に裏出しと裏押しを行った。 両脇は少し擦っている。押さえ棒は抜いて位置を変更した様だ。 台が薄くなった為だろう。下端を見ると刃口に埋め込みがある。 白樫だろうが 結構古く変色している。 結構時間が経過した物だろう。 整備して試し削りを楽しみにしている。 裏刃も探しているがこれは何とかなりそうだ。
表馴染み側を見ると 千鳥に香の文字が有った。 昔の道具屋のマークだろうか。

その後 この鉋の整備を行った。 刃口も広すぎるので 少し狭めた。 馴染みの部分にパテを塗り 刃の挿入を調整した。 しかしそのまま暫く忘れていた。 最近取り出して刃を研ぎ直して削って見た。 どうも刃がゆるいのかしゃくれる様に削れる。その調整を行っている。余り上手く幅広の鉋屑は出ない。 知れでも削り肌は滑らかだ。 台が捻じれて居る感じもする。 出来たら台を打ち直した方が良いかも知れない。 刃もベタ裏で隅の方がもう少しで鋼が切れそうだ。 わざわざ台を作り直す程の事は無いかも知れない。 このままオリジナルの台で保管して置く事になりそうだ。(2018/12/12)
 

0568 一枚刃平鉋 銘 無し

2016-03-20 09:28:07 | Weblog
今日は雨だ。 それでも大和骨董市は開いている。 色々家庭の不用品を集めて安く売る店がある。 何時も人が集まっているが、これは古物では有っても骨董では無い。 台の上に濡れるのも構わず品物を並べる 若い女性がいる。 まだ高校生位か。 鉋が3丁有るので値段を聞くと 千円」だと言う。 高いから500円にまけてくれと言うとOKと返事が帰って来た。値付けはある程度任されているらしい。 そこで古そうな濡れ鉋を1丁購入した。刃幅56ミリ 全長105ミリ で余り使い込んで無いと思われる。 銘は無いが左下脇に東京と刻印がある。 台は古そうに見える。 丸に持と焼印が2か所有った。 持ち主の印だろうか。刃は極普通の物と思うが、まだ十分研いで無い。 刃が少し鋭角過ぎるので 起こして研ぎ直し中である。 これと言った特徴も無いが、最近この様な小鉋を集めている。 軽く小さく扱い易いので 女性が使うには良いかと思う。 試し削りまでにはもう少し時間が掛かると思う。 

その後台を整備して刃を研ぎ直して少し削って見た。 そこそこ良く削れる鉋だった。まだ刃口が3ミリ以上開いているのでもう少し詰めて見たい。 結構良く削れると思う。 使える物で良かった。

0567 二枚刃平鉋 銘 重也

2016-03-19 19:56:00 | Weblog
今日は大和骨董市に来た。 生憎小雨だったが 歩いて見ている内に雨は大粒になって来た。これじゃゆくっうり見ていられない。 それでも色々購入した。 これは若い店主が東北から買って来たと言う道具だ。 その中か らこの鉋を購入した。 何と何と千円もした。 高い。 と言うのもこの銘が重と読めるので ひょっとして会津の物かも知れないと思い買って来た訳だ。 しかしこれ何と読むのか判らない。 取敢えず重也として置いた。 裏刃は無い。 失われている。 相当錆も酷い。 特に刃を固定する両脇の溝に入る部分は錆で凹んでいる位だ。 刃幅56ミリ 全長60ミリ と言う所か。 錆を落として少し研いだ。 結構柔らかい研ぎ味だ。 所が 裏押しし過ぎたのか、鋼が殆ど残って居ない。 だから放出したのかも知れない。 残念だが仕方ない。 買う時には確かめ様も無い。 表の馴染み側も錆を落として 黒染めした。 台は多分自作だろう。台には毛筆で何か書いて有る。 道廣とも読める。  さて台を整備しても実用に耐えるか どうか判らない。 色々調べているか重也なんて人は居たかどうかも判らない。 だから会津の物かも不明。 ただかなり使い込んでいるからそこそこ切れた物だろう。 綺麗に整備して記念に保管しよう。 大体馴染み部分に紙を貼ると そこから湿気を呼んで錆びやすくなる。 こんな雨の日も濡れるに任せて 道具箱毎 露天に出して居れば それは錆びて仕舞うはずだ。 骨董屋は そう言う事には無関心だ。まあそう言う事に気を使う人は 今日は来ないだろう。 

膠鍋

2016-03-16 22:40:25 | Weblog
木工をやっているが、膠と言う物を使った事は無い。 昔から有る接着剤と言うが まず匂いが良くないのと毎回毎回 煮て作るのが面倒だと言う事も有る。 一方で留めの接着とか手で押さえてくっ付けるような場合は便利だ。 上手く付ければ強力だと聞く。 すぐに次の仕事に移れるから都合よい場合もある。  木工の先生に聞いて見たら難しく無いと言うし、こんな物でも出来るんだよと言って この膠を溶かす鍋を見せてくれた。 なるほどこんなんで良いのね。  早速100円ショップで適当な鍋を探して見ると 小型のアルミ鍋が有った。これで試して見ようかと思っている。

0566  二枚刃平鉋 銘 和宗

2016-03-15 10:44:50 | Weblog
取敢えずこの鉋の整備は終わりだ。 やはり一週間は掛からなかった。 まだ刃裏に曇りが有るので 削りの感触は今一だ。 裏刃も探して来て適当な物を付けた。 これで 暫くしたらまた刃を研ぎ直して何度か使えば段々良くなると思う。 結構薄作りの刃の様だ。 このマークは何というのか知らないが、後で調べて見よう。 六分鉋より刃幅は狭くて 手の小さい人には使い易い鉋だろう。 女性なら軽くて良いかも知れない。 そう言う初心者の使う物と言う作りでは無いが、そんな高級鉋でも無いと思う。 台を見ると結構枯れているので古い物かも知れない。 と言っても昭和の物と思うが。 宗の付く鉋は他にも色々ある。 何となく似た作りの様にも思う。  何処の物だろうかね。

その後台頭の上端が槌で叩かれて材が裂けて破損した部分を繕って見た。 これで一応まともに見られる鉋となった。 更に裏押しを行い研ぎ直した。 これで良く切れる鉋になって来た。 後は刃の仕込みが若干緩いので これを直せば良いと思う。 これならまあ 何処かに出しても恥ずかしく無いだろう。

道具3点まとめ買い

2016-03-13 21:11:48 | Weblog
布田天神骨董市に居る。 西の隅トイレ棟の脇に居る業者から この3点の道具を購入した。そこには3点で100円と書いて有るからだ。 一つ目はこの木工ドリルの刃径21ミリ これは先端が ネジになっているタイプだ。 刃先は摩耗しているがこれは研げば問題無い。 2点目はこの ワイヤブラシ これで材に付いた泥を落としたり ヤスリの目に食い込んだ屑を落としたり 使い道はある。 3点目はこのワイヤストリッパ兼用の圧着工具だ。 何時も木工機械の電源が入らない時は大抵 コンセントの圧着の不具合が多いのでこれが必要になる。  と言う事でどれも必要な道具なので レンタル工房に備えようと思っている。 道具で安く買える物は、この骨董市で調達する事が多い。 何時も何が必要か頭に入れて置く事が必要だ。  安く手に入る事はとても有り難いと感謝している。 

0566 二枚刃平鉋 銘 和宗

2016-03-13 18:09:20 | Weblog
今年は暖冬と聞いていたが、この所また急に寒い日が続く。 今日も曇りがちで冷たい風が吹く。 それでも調布布田天神骨董市に来た。 先月雨で中止になった為か、何となく人手は多い。 此処もガラクタ市に近い骨董市だ。 それでも結構面白い物も有る。 骨董は出会いだと思う。 やっとこの鉋一丁を見付けた。 少し錆が酷いのと台に欠けが有るが300円で購入した。 残念ながら裏刃は無かった。 全体に薄くホコリか砂がこびり付いている。 それを欠き落とした。  銘は和宗となっている。 錆もそれ程 酷く無く何とかなりそうだ。私が鉋を手に買うか迷っていると、隣のおじさんもそれは どうですかと私に聞く。 多分値段が安ければ欲しかったのだろう。 これで1日遊べますねと言うから いや多分1週間は遊べるでしょうと言って二人で笑った。 刃を裏出し 裏押しして 研ぎ直しているが、現状は思う様に切れない。 更に調整して研ぎ直して行かないと切れないと思う。 まず確実に1週間は遊べそうだ。 研いだ感触は悪く無い。 何処でどういう鍛冶屋が作った物か判らないが、何となく新潟では無いかと思う。 今回も裏刃を探しているが 適当な物が無い。 裏刃はピッタリ来る物がなかなか無い。 刃も緩いので調整している。 まだ色々やる事は有る。 3月も半分過ぎて行く。 4月になれば新年度が始まる。 少し忙しくなるかな。  

0565 平小鉋 銘 カネ正

2016-03-10 11:37:57 | Weblog
先日入手した鉋刃の為に台を打って見た。 その辺に転がる余り質の良く無い材だがこれを使って見た。 小鉋なので案外早く出来た。 刃の割に台が厚いので 刃頭が余り出ない。 まあこれで良いか。 後5ミリ入れれば 刃が下端に出る所で止めて 様子を見ている。  これで問題無ければ 少しつつ削って 入れようと思っている。 しかしよく見ると台尻の方に割れがある。 そこにボンドを擦り込んでいるが 割れは段々開いて来そうだ。 折角打った台なので何とか調整して使いたい。 台は長さ210ミリ 幅50ミリ 厚み25ミリと言う所か。 一枚刃の小鉋に仕立てるつもり。 使って見て切れる様ならまた報告しよう。

その後使える状態まで完全に刃を仕込んだ。 後5ミリ以上刃が中に入ったので、もう刃頭に部分が少し台から顔を出す程度になった。 少し削って見たが極普通の鉋の切れ味だ。まだ研ぎが不足かも知れない。 それでも普通に良く切れる鉋だと思う。 小鉋としてこれで充分だ。 台にOILを塗り引出に仕舞った。

この鉋を取り出して研ぎ直した。 これで結構切れる様になった。 杉のシラタも削れる様だ。 これなら十分使える鉋だ。 残念ながら少し刃が短い。 上手く刃の出を調整しずらい。 暫く手元に置こうと思う。

0562 鉋刃 銘 諏訪三郎

2016-03-06 12:20:22 | Weblog
この鉋の銘 諏訪三郎をネットで調べると 佐藤巳弥冶氏の名前が出て来るが、この鉋の作者が佐藤氏かどうか判らない。 矢羽の地紋に刻印で諏訪三郎と有り、下に特殊鋼とある。どうした事か刃先に特に 裏の錆がすごい。 大分落としたが これでも錆のブツブツした穴の様な物は取れない。 どんなに研いでも刃先は鋸みたいだ。 困った事だが、まあとりあえず台を打ち直して 余った仮台に刃を納めて保管している。 これで錆の無い部分まで刃をすりおろしても良いが、時間と労力を考えるとやる気にならない。 取敢えず表側の馴染みの部分は錆を落として 黒染めした。 こんなのが他にも有ったはずだ。 何もよりによってこの刃を選択して買う事は無かったのかも知れない。  売れ残った物から選ぶとこうなって来る。まあこれでもう少し楽しめば良いだろう。 

この鉋刃は仮台に入れて暫く放置していた。 そう言えばと最近思い出して引出から取り出した。 黒染めした表馴染みは錆が噴出していた。 それを紙鑢で削り取り椿油を塗った。もう一度裏出しして裏押しした。 大分良くなって来たが ピンホール錆は消えない。 かなり深い様だ。 がっかりだ。 この状態で研ぎ直して 仮台で削って見た。 まあ普通に削れる様だ。 何となく引きが重いかなとは思う。 材の艶もそれ程無い。 多分この刃の実力は出し切って居ないだろう。 刃先の錆を無くすには、一旦刃を引いて再度刃を付け直すしか無いだろう。 その分は5ミリから6ミリ刃が短くなる。 面倒だし余りやりたくない。 この状態で暫く使いながらどうするか考える事にしよう。 (2016-8-24) 

0563 鉋刃 銘 和弘

2016-03-04 10:43:02 | Weblog
これも町田骨董市の収穫品ですね。 梨地の地紋に特選商標 和弘と有ります。 表馴染みの部分を見るとかなり錆びていた物です。 錆を削り落として 磨いてやると凹みが出来る程錆が深かった。 台は無いが 恐らく錆びて台に張り付いていたでしょう。 刃幅55ミリ 全長100ミリ有るので それ程使って無いと思います。 表の馴染み部分は黒染めして見ました。 裏はまだ十分手入れして有りません。 取敢えず めくれた頭の鉄の部分をグラインダーで削り落として軽く耳を落とした段階です。 台は新たな材料を探して 打たないと駄目なので 物色中です。 まあ削って試すまでにはまだまだ時間が掛かりそうです。 この刃はそれ程 裏は錆びて無かったので多分使えるでしょう。 これから焦らずゆっくりやります。