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大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0571 平鉋 銘 正宗 八分

2016-03-29 19:36:18 | Weblog
この鉋は富岡八幡骨董市で購入した。 相当錆のひどい鉋で それでも500円した。 台は珍しく台頭と台尻に刃を挿入する穴が二つ掘って有り、その片方に刃は挿入して有った。
刃を抜くと 刃を固定する紙が貼って有った。 その紙は年賀状でそこには 2円+1円と印刷して有った。 2円の葉書は昭和24年頃の物と思われる。 するとこの鉋は昭和30年代の物では無いかと推定する。 刃は表馴染みの部分が相当錆びて、錆を落とすと凹む程だった。 裏は 上に注連縄 その下に元祖 正宗  その更に下鋼境に 日本鉄鋼 左には天龍斎栄一作と有った。 似た正宗鉋はもう一丁持っている。 刃幅70ミリ 全長90ミリでまだそれ程使われていないと思う。 刃の研ぎ角が相当鋭角で 今はもう少し起こして研ぎ直している。 ベタ裏と言う程でも無いが 少し裏をスキ取って調整した。 まだ裏にも錆跡が残るので 切れないと思う。 もう少し研ぎ直して 出来たら台を打って使える状態になったら試し削りして また報告したい。 少し時間が掛かる。  この正宗と言う鉋は 他にも色々ある。 だが元祖 正宗は初めて見た。 一体どこの誰が作った物だろうか。 刃も割と薄い作りで 古い物かも知れない。 天龍斎栄一とは 鍛冶名だろうが、刀工の流れを汲む鍛冶屋なのかも知れない。 台も有るが今回は刃のみを紹介しよう。