これも大和で購入した。 二枚刃平鉋だが裏刃は無い。 使い込んで有るので 500円だった。 銘は和敬と読むかのかどうか不明。 刃幅70ミリ 全長68ミリ ほぼ使い切ったと思われる八分の鉋だ。 台尻には 丸に隆と刻印がある。 結構上手く使って有る様だ。刃もきれいにそれ程ベタ裏では無い。 鋼は比較的薄く付いている。 無理して裏押しすると切れるかも知れない。 そうならない様に裏出しと裏押しを行った。 両脇は少し擦っている。押さえ棒は抜いて位置を変更した様だ。 台が薄くなった為だろう。下端を見ると刃口に埋め込みがある。 白樫だろうが 結構古く変色している。 結構時間が経過した物だろう。 整備して試し削りを楽しみにしている。 裏刃も探しているがこれは何とかなりそうだ。
表馴染み側を見ると 千鳥に香の文字が有った。 昔の道具屋のマークだろうか。
その後 この鉋の整備を行った。 刃口も広すぎるので 少し狭めた。 馴染みの部分にパテを塗り 刃の挿入を調整した。 しかしそのまま暫く忘れていた。 最近取り出して刃を研ぎ直して削って見た。 どうも刃がゆるいのかしゃくれる様に削れる。その調整を行っている。余り上手く幅広の鉋屑は出ない。 知れでも削り肌は滑らかだ。 台が捻じれて居る感じもする。 出来たら台を打ち直した方が良いかも知れない。 刃もベタ裏で隅の方がもう少しで鋼が切れそうだ。 わざわざ台を作り直す程の事は無いかも知れない。 このままオリジナルの台で保管して置く事になりそうだ。(2018/12/12)