これも大和骨董市で手に入れた物だ。 ここは業者の数が多くて 色々雑多な物が集まるから 丹念に見ていくと面白い物が手に入る場合がある。 これも 女性の業者が地面に並べた ガラクタの中にまぎれていた。 鉄の延べ板の様な物だ。 裏は凹面にすいて有る様だ。 隣に並ぶヤスリで裏面をこするとツルリと滑る。 鋼が貼り付けて有るらしい。 形からすると 白書きでは無いかと思うが、 先端が真直に切り落としてあるだけで、製作段階の途中の品物だろうか。 何に使うか判らないが これを100円で手に入れた。 家に帰り先端部を少し研いで見たが、やはり鋼と地金を鍛接したものだ。 斜めに切り小型切り出しか 何かにすれば良いだろう。
大和骨董市は久し振りだ。 夏の暑さも少し和らいで、陽射しの中を歩いてもばてる事は無い。 私の集める物は骨董では無く、古道具に属する物だ。 それも余りお金を掛けず集めるので、錆びた物が多い。 色々集めて見た結論は、道具として使う積りなら 有る程度お金を出して新品を買うほうが良いと思う。 使った物は人の癖が付いているし どうしても自分の思うようにはならない。 こう言う市に出て来るものは、色々な事情が有って出てくるのだろうから特別良い物を掘り出そうと言うのは無理が有りそうだ。 そこで錆びたり割れたり欠けたり色々欠陥の有る物を安く買い 自分で仕立てて楽しむのが、今の自分のやり方だ。 ここに紹介する玄能もその一つだ。 前に書いた鉋とこの玄翁で300円は格安だ。 理由は錆びて一般の人が手を出さない物だからだろう。 錆を落として柄を削ると使えそうだ。 鉄物は錆びるし、刃物は裏が錆びていたらもう使い物になら無い場合が多い。 しかし玄能の様な物は、 錆を落とせば本来の機能を十分はたす。 詰まり安く買える物は 錆びている場合がほとんどなので、 遊びか 実用か その機能が回復可能か無理か判断して 納得して選べば良いと思う。 まあ安いものは いじくって色々楽しめれば、それで十分と考えるのが良いだろう。