銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

北千住 ハノイハノイにて「デミタスコーヒー」をいただきます

2008-05-27 23:52:59 | 上野・茗荷谷・浅草・南千住

昨日のような出来事があると
本当に日記を始めてよかったなぁと
思わせてくれる。

喰いもん好きが講じて始めたものだが
出迎える方々と訪れる方々が
不思議な縁で繋がった瞬間のことだ。

ここ数ヶ月忙しいを言い訳に随分と
低落な歩みになってしまったのだが、
気持ち新たに進みたい。

さて、そんなヤル気を
半信半疑で見守っていただきたいのだが
今週はあるコンセプトをもってご提供させていただく。

名付けて京成・常磐線シリーズだ。



初日の今日は手前味噌な話で恐縮なのだが
私が仕事でお世話になっている方が
北千住で珈琲屋兼ベトナム・タイ雑貨の店を
始められたのでまずはそちらの話から・・・

北千住の西口と聞かされると
まず思い浮かぶのが丸井だろう。

その丸井と日光街道を結ぶ道を
きたろーど1010と言うそうだが
こいつから左手に伸びる本町センターと言う商店街が
ここ北千住では一番の賑わいを見せる場所なのだろう。

特に目を引くのは
大正6年創業の佃煮専門店鮒秋。

小エビやらイナゴやらと
食卓の当たり前ではなくなったものたちが
復権の時を刻々と待っている。



この商店街を奥に奥に進んでゆくと
ISMという美容院を見つけることができるのだが
ここの手前の左手の私道を進むと
民家に手を入れたハノイハノイという
お店を見つけることができる。

店名の通りベトナムを示唆したこのお店が
前述の珈琲とベトナム・タイ雑貨のお店なのだ。

敷居を跨ぐと最初に戸惑うことになるだろう。

こちらのお店。

他人の家に上がりこむように
スリッパに履き替えて生木の匂いが新しい
床板を踏みしめることになるのだ。



私の記憶ではこういったお店は珍しい。

こいつが凶と出るか吉と出るかは賛否両論なのだろうが
一見さんには入り辛さを与えるものの、
一度足を踏み入れてしまえばしめたもの。

自然と滞在時間も長くなり
コミュニケーションを育みやすいのだろう。

私が言えることと言えば
近所の皆さん。怖がらずに一度覗いてみては?
との腹の足しにはならないコメントのみ。

今後の動向を見守りたい。



店の中を物色しながら進むと
あるものに心底目を奪われてしまった。

真っ黄色のTECSELのレジスター。

30年近いものだろうが
純国産メーカーがこんなにも美しいプロダクトを
大昔には作っていたのだ。

直線の繋がりがもたらす美しき塊。

こいつが欲しい・・・



しかもこのレジスター。

何故だか小さな電卓を傍らに備えている。

そう、故障していて動かないのだ。

開店準備に先立ち、
どうしてもこいつで商売を始めたいと
TECSELの方々にも相談したそうだが、
当時の技術者は齢の都合でとっくのとうに退職しており
懇切丁寧に対応してくださったそうだが、
今はもう動かないままなのだ。

どなたかこいつに精通した方が
偶然にもいらっしゃったら
こちらのお店に連絡してあげて欲しい。



こちらがオーナーのNさん。

銀座時代から今でも度々仕事を
一緒にこなしているのだが、
私と2人でゆうに200kgオーバーのこの御人。

築地場外を並んで歩くと
自然と通り道が開けてしまうような
雷門でいう風神雷神コンビだったのだ。

店のウリである珈琲を
注文しようとメニューを広げる。

見て取れたのは
今まで何気なく仕事場でいただいていた珈琲たちは
山梨県都留市の自家焙煎珈琲店。
バンカムツルの焙煎豆だったということだ。

私は珈琲業界にはそんなにも詳しくはないのだが
バンカムツルの店主、中村操さんはオーナー曰く、
昨年ご主人が亡くなられた吉祥寺の名店、
もかの標(しめぎ)さんとも交流のある
腕利きの焙煎家だとのこと。



こちらのお店の開店に向けて
何度も中村さんのバンカムツルに足を運び、
焙煎が命な珈琲豆達を少しでも素直に
味わっていただけるようにと
達人の淹れ方を指南していただいたそうだ。

メニューの方は

ブレンド(コロンビアベース)¥500
マンデリン・スマトラ¥600
モカハラー¥650
デミタス¥900
ベトナム珈琲¥400
蓮茶¥500 など。



私は、まだまだ修行中で
目標は20mlでも美味しく
淹れたいとの目標を掲げているという
デミタスを40mlで淹れてもらい
豆のアロマを存分に堪能した後で、
先の標さんがこだわり抜いて仕入れていたという
標モカ(モカハラー)をいただいた。

先日お話した通り、我が家では
ビアレッティのモカエクスプレスという
直火エスプレッソマシンで全ての珈琲を淹れているのだが、
エスプレッソのように一挙に抽出するものとは対極の
ネルフィルターでじっくりと淹れた珈琲は
雑味が少なく珈琲好きの方々が
ネルドリップを好む訳を
まざまざと見せ付けられた。



嫁はだいぶつわりも治まりつつあるのだが
電車の遠出は嫌だと残ったもんだから、
さすがに旦那としても土産を物色させていただいた。

購入したのが
マンゴスチンソープ¥420と、
キューカンバーやらはちみつやらのノニソープ¥420。

こちらの石鹸達は3個で¥1,050なのだが
一時期話題になったノニソープ。

使ってみるとさすがは100%天然素材。

嫌な香料のきつさもなく、
泡立ちといい、柔らかな洗いあがりの香りといい
色眼鏡抜きに虜になってしまった。



今日は知人のお店の紹介ということもあり
普段とは随分と異なる毛並みな日記になってしまったのだが、
明日あたりは立石にしようか、それとも
驚きのバースデーケーキの話にしようかと
都心からちょいと離れた
京成・常磐線シリーズを思案するのであった。

美味しい珈琲をご馳走様でした。

ハノイハノイ
足立区千住1‐28-1
TEL03-6803-0788
11:00~20:00
不定休

デミタス珈琲¥900

来店の際に「銀座の甚平喰い倒れ日記」を見た
と言ったらブドゥ人形が貰えるようにお願いしておきます。

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ☆☆☆☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう