趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

案山子ロード

2008-10-24 23:53:33 | Weblog
藤原宮跡から、目印の本薬師寺跡方向へと歩き出したんですが、途中で曲がる場所を間違えたらしく、歩けど歩けど本薬師寺跡に辿り着かない(汗)。ぐるぐると回った挙句、歩き慣れた本薬師寺跡の道をあきらめて、地図を見ながら駅方向へ。
大体の位置が把握できるところまで着てから、とにかくお腹が空いたので、目に付いた和食屋さんに駆け込みました(苦笑)。
疲れた足を休ませ、お腹にご飯を入れ、もう一度地図で位置を確認し、予定より遅くなったな~と思いつつ、駅を挟んで反対側にある、橿原考古学研究所の付属博物館へ向かって出発。
ところがここでも大きな誤算。思ったよりもだいぶ北側へ出てしまっていたらしく、歩けど歩けど博物館に行き当たらない(爆)。このあとまだ明日香へ行く予定もあるので、かなり焦ってきたころ、ようやく看板を発見。しかし、入り口が真逆。さらに歩く羽目になりました(苦笑)。

ようやく到着した博物館は、さすがというか、立派な建物。
ちょうど、飛鳥の宮城を特集した展示がされていて、飛鳥に都ができてからの変遷や、そこで出土したものがたくさん並んでました。ちょうど藤原宮を見てきたところだったので、これまでの飛鳥知識と考え比べながら見られて、興味深かったです。
常設展示室も、ものすごく充実した展示内容で、本当はもっとゆっくり見たかったんですが、時間がなかったのが残念。次回行く時は、この博物館で半日つぶすつもりで見に行かなきゃダメですね。

さてこの時点ですでに14時半を回っていました。予定では、15時には石舞台に着いているくらいの計算だったんですが、到底無理。快晴なら少々遅くても明るいですけど、またもや雲行きが怪しくなってきていたので、ウロウロできるのはあと2時間くらいか?と焦り始めました。
とにかくいったん畝傍の駅へ戻り、1駅だけ電車・・・のつもりが、目の前で行ってしまいました(きゃ~)。次の電車まで10分余りのロスとはいえ、ホームのベンチでちょっと休憩。
ようやくやって来た電車に乗り、橿原神宮前駅に到着。いつものお花屋さんへ寄ると、いつものおばちゃんがニッコリと「今日はどうされます?」・・・完全に覚えられてます(苦笑)。二つに分けられるように、そして長さもこれくらい、と、こちらが言わずともてきぱきとお花を包んで下さいました(爆)。
かめバスの時間には合わず、とにかく早く首塚に着きたかったので、行きはタクシー。
ようやく入鹿様のもとにたどり着き、お天気回復の御礼と、今年一年の御礼(年内はもうお参りできないかもしれないので)、そして来年もよろしくお願いします~と念入りにお参り。

さていよいよ最終目的地、稲渕へ向かってGO!
9月には金色にうねっていた田んぼが、ほとんど稲刈りを終えてちょっと淋しげな風情の中でしたが、てくてく歩く前をバッタが横切ったり、虫の声が聞こえてたり、すっかり秋の風景でしたね~。
石舞台を越えると、さすがにもう観光客の姿は見えなくなり、歩いてるのも私一人。それでも、道端に咲いてる野草とかを眺めつつ、飛鳥検定に出題されたのは何だったっけ~?(全然覚えてないのが情けない/汗)などと考えつつ行くと、向こうの棚田にポツポツと案山子が立ってるのが見えてきました。
中でも赤鬼のジャンボ案山子は、遠くからでもよく目立ちましたね。
これまで案山子ロードは、まさに彼岸花シーズンばかり行ってたので、いつもすごい人混みだったんですが、今回は稲刈りも終わり、しかも平日の夕方、閑散とした風情がやはり淋しい(苦笑)。
道に沿ってポツリポツリと立てられた案山子さんたちも、ほぼ2か月間風雨にさらされてきただけあって、かなりくたびれてました。
ピカピカ活き活きした案山子さんたちを見るなら、やっぱり9月に見るべきなんでしょうね。
とはいえ、力作ぞろいの案山子さんたち。色褪せても、愛嬌は褪せません。今年はおとぎ話がテーマだったそうで、桃太郎や浦島太郎やかぐや姫、といった中に、かさじぞうがやたらと多かったのが印象的(笑)。やっぱり、田んぼの道端のおじぞうさんって、一番親しみやすいのかなぁ?
あと、ジャンボ案山子の鬼さんの肩に乗っかった一寸法師が、武士ではなくみずらを結った古代の格好だったのも、明日香らしかったですね。
ちょうど、産経新聞に連載中だった棚田レポを書いた記者さんの作った案山子も発見。おむすびころりんなんて、懐かしいお話ですね~。

案山子を見ているうちに、だんだん日暮れが近づいてきました。暗くなる前にせめて石舞台まで戻っておかないと、真っ暗になってしまいます。
空模様は何とか持ち直し、雲間から明るい光も射していたので、西の山の端だけでも雲が切れないかな~?と一縷の望みを賭けながら逆戻り。
石舞台まで戻ってきて、一応はバスの時間をチェックしましたが、30分以上来ない。かなり足が痛くなってきていたので、ちょっと迷いましたけど、やっぱり歩くしかない。川原寺方向から岡寺の駅へ出るか、ぐるっとまた橿原神宮前へ戻るか・・・距離は岡寺のほうが断然近いけど、もしちょっとでも夕景が見れたら~と思うと、やっぱり橿原神宮方面へ(爆)。
石舞台から、首塚~甘樫丘のふもと~和田池~剣池というルートで、ひたすら歩いて帰りました。さすがにこんなにものすごい距離を歩いたのは、飛鳥通いをするようになってからでも初めてのこと。稲渕から橿原神宮前駅まで、休みなしに歩いて大体1時間10分くらいだったでしょうか。・・・くたびれ果てました。
結局、西の空は厚い雲に覆われたまま、夕映えを見ること叶わずでしたね(汗)。

さすがにぐったりだったので、駅中のドトールでしばらく休憩してから帰途についたのですが、朝から小雨決行で飛鳥まで来て、目的は全部果たせたのですから、万々歳の飛鳥歩きでした。
ま、一人で歩く時の問題点は、気がつけばひたすら歩き詰めになってしまうことでしょうか(苦笑)。もっと余裕を持った予定を組めばいいものを、ついつい欲張っちゃうんですよね~。8月の博多もそうだった・・・。
ただ、欲張った分、全部達成した時の満足感も一杯ですけど。

帰宅して一夜明け、起きた時の筋肉痛が・・・大変でした(爆)。
11月には両槻会のウォーキングがありますが・・・今度は一人じゃなく皆さんとご一緒なので、ゆったりペースで和気藹々と歩けるはず。今日ほどひどい筋肉痛には、ならないと思いたいですね(笑)。

コメント
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