さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんは昨晩から入れ歯をはめてくれません

2020-02-28 23:20:15 | 口腔ケア
さっちゃんは夕食後すぐに布団の中に入ってしまうことが多いんです。
ですから、夕食後の薬が1種類あるんですが、それを飲んでもらうタイミングが難しいんです。
歯磨きのタイミングもそうなんですが、食後すぐはまず無理でしょうね。

ただ、いったん布団の中に入っても、しばらくすると起き出してくることがほとんどなんです。
まあ、必ずではありませんから、起き出してこないときはそのまま朝まで歯磨きもせずに着た切り雀で寝ちゃうことになりますが。

昨晩もよくあるパターンで途中起き出してきたさっちゃんを洗面所に連れて行って歯磨きしました。
順調に歯磨きは進行したんですが、最後の入れ歯を口に戻す場面で拒否されてしまいました。
二晩連続でした。
こんな時には無理して入れてもらわないことにしています。
ひと晩、入れ歯洗浄剤を入れたお湯に漬けておいたりします。
ただ、その後の寝巻きへの着替えは順調に進みました。

翌朝のこと、今日はデイサービスの日ですからさっちゃんには色んなことを手際よくこなしてもらわなくちゃなりません。
外出着への着替え、トイレ(そろそろ大)、朝食、薬を飲む(4種類)、歯を磨く、髪を梳く、・・・・
でも、今日は朝食の前に入れ歯を入れてもらわなければなりません。

ところが、さっちゃん、それを拒否。
朝食にもいっさい手を付けません、見向きすらしません。
当然薬は飲めず、歯を磨くなどありえません。
布団にもぐっちゃいましたから、眠り込む前に起こして、外に連れ出しました。
今日のデイサービスは玄関まで迎えに来てくださるんですが、車が停まる場所まで降りて行きました。

デイサービスのスタッフさんに、入れ歯の事情を話し、上下の入れ歯を渡しました。
便秘の周期でそろそろ排便があってもいい頃だということも報告しておきました。

1時前に帰って来たさっちゃん、今朝とは違って機嫌は良さそうです。
上の入れ歯は入ったようですが、下の入れ歯は痛がって駄目だったよう。
その後も、夕食の前を最後に時々下の入れ歯を入れるようさっちゃんに言うんですが、毎回拒否。

今日は一日中さっちゃんと僕の関係は冷え切った感じでしたから、それも影響していたのかもしれませんね。
さっちゃんは僕に対して険悪な文句を言い続けますし、僕はさっちゃんを冷ややかに無視し続けました。

例えば、僕は自分のお昼にラーメンを作ったんですね。
さっちゃんはデイサービスで昼食を食べては来てるんですが、食べたことは忘れてしまってるでしょう。
そんなさっちゃんの目の前で僕はラーメンを食べますから、一応「食べな」と、さっちゃんの前にラーメンを押し出すんです。
少しでも食べてくれれば割とその場は和むんですが、今日はさっちゃんまったく手を付けなかったんです。
それどころか、何が不快なのか何やら僕への文句をずうっと言い続けています。
僕はそんなさっちゃんの文句を完全無視。
さっちゃんは時々「こっちを見なさいよ」とか「聞きなさい」とか大きな声で言うんですが(多分)、僕は完無視。
録画していた朝ドラを観ていたので、さっちゃんの大声で聞こえませんから、ボリュームをすごく大きくして対抗します。

お昼を食べ終え、僕はこんな無意味な対立に嫌気がさして、布団の中にもぐり込みます。
さっちゃんは毛布を引き剥がそうとしましたが、僕は離しません。
さっちゃん、ブツブツブツブツ言いながら家の中を歩き回っています。
スリッパを履いているので、その音がよく聞こえるんです。
玄関の方へ行く音がすると、僕はちょっと注意深く聞き取ろうとします。
トイレに入るんだったら、僕も行かなくちゃなりませんから。

さっちゃんもなかなか布団の中に入って来ません。
普段ならすぐ一緒に布団の中なんですが、今日は冷えた関係性をさっちゃんも自覚してるんでしょうね。
やっと入って来たと思ったら、何故だかすぐに起き出して出て行きます。

そんなことを昼食後に繰り返していて、2時間ほどが経過しました。
その間には、悦ばしいことにさっちゃんの排便もありました。
さっちゃんは僕への文句を言うんですが、僕は淡々と排便後の処理をしてあげました。

4時ころ、さっちゃんと買い物に出かけました。
僕の冷たい気持ちはそのままだったので、階段を降りる際にさっちゃんと手をつなぎませんでした。
でも、1階分の階段を降りてから、考え直して、さっちゃんと手をつなぎました。
スーパーへの行き帰り、さっちゃんと手はつなぎましたが、ほとんど会話はゼロ。
さっちゃんはいつもより口数は少なかったんですが話していました。
僕が話さなかったんですね。
僕からの返事がないと、さっちゃんは怒りますから、必要最低限のうなづき程度はしましたが。

今日のことはおそらく全部、僕が悪いんです。
さっちゃんを責めたところでしようがありませんからね。
でも、そうやってストレスが溜まっていくような気も。
さっちゃんが僕にぶつける様々な僕に対するマイナスな感情。
憎悪や敵対心、嫌悪感・・・・、そんな相手の心を破壊するようなものでないことは分かります。
夫婦喧嘩で互いにぶつけ合うような感情だとは分かるんですが、今のさっちゃんとはそれが一方通行なんです。
反論の余地がない。
去年だか一昨年だかまではそんな感情のぶつかり合いの後にはお互いに「さっきはご免ね」と謝り合ったものです。
でも、今のさっちゃんにはそれは求められません。
この一方的な忍耐を何かしら喜びに変換できないものなんでしょうか?
コメント
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