他のオヤジを制し、声すらかけてこない兄ちゃんに直接交渉するめっさアヤシイ日本人。
『アンコォー?』
と不審気味に聞かれ、
『君ならスペシャル、50ダラー』
お前、一番高いやないか。 ←ネタじゃなくてガチです。
『アハハ、ノーノー。 冗談だよ、20ドルでどう?』
いきなり60%オフて・・・。
『んー・・・』
『じゃあ、15ドルは?』
何も言ってないのにガンガン値下がり。
しかも、行かなきゃいけないほどの安さになってきてる。
すでに行ってきたとは言い出せない・・・。
『イヤ、いくらくらいなのかと思っただけで。ゴメン』
兄ちゃんは、な~んだ、って感じでガッカリが顔に。
でも立ち去らない俺に、まだ何か用?って表情。
『ラフ・グラまでいくら?』 ←がんばってコレ。
したら、ハァ?って顔されて
『バイクのほうが安いよ。それに歩いても行けるし。こう行ってこう』
めっさ投げやりに手を動かして会話を終えられた。
でもそれが正論。
しかも的確な返答。
なのに全然嬉しくねぇッ!
兄ちゃんはフッと鼻で笑って、バイ!って。
冷たい・・・
そんなとこもカコイイけど。
バイと言われてしまったらもう立ち去るしかない。
すぐ後ろにいたオヤジが、
安くするから俺のに乗れ!と意味不明なことを言う。 ←またキレ気味。
断って歩き始める。
が、この後
奇跡の挽回が向こうからやってくる。