N君が店を辞めた。
N君だけじゃなく、Rや他のホスト君たちもまとめて辞めていた。
見覚えのある顔がひとり。 向こうも俺のことを覚えていた。
N君のことを聞いてみる。
辞めた全員で店を移ったって。 しかも場所は・・・ 俺が行ったことない所だった。
イヤ、この際遠かろうが何だろうが関係ない。 N君に会えるならそれでいい。
そのホスト君が携帯を取り出し、ホラって感じで見せてくれる。
そこには私服のN君が写っていた。
どうやら店の奥で着替えてる時に撮った画像っぽい。
ヨソ見してる斜めの顔がかわいかった。
知らない表情のN君をひとつ知ったようで、嬉しかった。
ホスト君が電話をかけてる。
そして話しながら相手に俺のことを伝えてるっぽい・・・?
え、N君にかけてくれてんの?
俺の髪やアクセサリーを見て、それから “そうそう” みたいなアイヅチをうってる。
そして電話を少し離して俺を見て、“リュウ?” って聞いてきた。
え、驚いた! N君、俺の名前を覚えてたんだ! マジ嬉しいッ(>▽<)!
電話を代わってくれる。 携帯から懐かしいN君の声が聞こえる。