ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ミコノス島

2008-12-08 17:09:23 | Weblog
ミコノス島に行きました。
白い壁の建物と青い空と海が特徴の美しい島です。

いまはオフシーズンなので、人がとても少なく、
お店も9割がた閉まっていました。
とても閑散としていて、写真を撮るには最適。
晴れていれば空も青いし、オフシーズンでも十分きれいです。
真夏は、きっと真っ白な壁に囲まれて、
本当にまぶしくて、暑いことでしょう。

お店は、午後2時には閉まってしまう。
午後は、みんなゆっくりとご飯を食べながらお酒を飲んでいました。
とにかくゆっくりと時間が過ぎました。

街で写真を撮っていたら、ギリシャ人のおばあさんに声をかけられ、
なぜか飼っているカメを見せてくれ、
そのまま自宅に招かれ、ギリシャコーヒーをご馳走してもらいました。
カタコトの英語で、何とか意思の疎通、というか、
おばあさんの家族の話を聞き、楽しいひと時を過ごしました。
おばあさんは自称74歳、目と腰が悪いとのことですが、まだまだとてもお元気でした。

ホテルもほとんど貸切り状態で、
レストランのメニューは少なかったけど、
静かにゆっくり食事ができました。
お部屋もセンスがよくて、とてもよかったんだけど、
お風呂のお湯は、少し塩の香りがして、赤い色をしていました。

そして、本日無事に帰国。
どうやらギリシャでは暴動が起きているらしく、心配してくれた友人からメールが来て知りました。
あんなにのんびりした国の人でも、アツくなる時はなるのだなあ。

ギリシャの民族音楽

2008-12-05 03:52:02 | Weblog
今日はデルフィに行きました。
お昼ご飯に寄ったギリシャ料理のお店では、12月4日は何とかという聖人の日で、
地元のおじいさん、おばあさんがお食事中。

やはりよくしゃべる。

妙に勢いのあるおじさんの店員さんに、日本語にすると、
「で、何を食べるんでい」
「ソーダは、2本? 3本? 他の人はどうするんでい?」
というような口調と、かなりの前傾姿勢でオーダーをとってもらったあと、
しばし、周囲のギリシャ人たちを観察。

15時ではあるが、みな酒を飲み、踊っている。
手をつないで輪を組んで、基本的には、幼稚園でやったような
簡単に体をゆさゆさする踊り。
たまに、飛び上がろうとして、腰が痛くなっている人もいた。

旋律は、ペルシャというか、トルコというか、
中国のウイグル自治区あたりの音楽によく似ていた。
同じような旋律が、続く。続く。続く。そして、まだまだ続く。
曲の切れ目がなかなか来ない。

そして。ひたすら輪になって踊る。

楽しそうだったが、仲間に入る勇気はなかった。

楽器はクラリネットやギターなど、西洋の楽器を使っていたのだけれど、
曲の感じは、まったくウイグル。
目を閉じて、周りの人の顔が見えなければ、
私はシルクロードのどこかのオアシスにいると思ったことでしょう。

ギリシャは、オリエントだと感じた瞬間でした。

ギリシャ料理

2008-12-04 13:33:16 | Weblog
さて、アテネの続きです。

ギリシャ料理は、あまり美味しくないという前評判があったのですが、
そんなことはない! とても美味しいです。
誰でしょうね。そんなデマを流した人は。

私が特に美味しいと思ったのは、
羊の乳で作ったチーズ。ヨーグルト。あと蜂蜜。
オリーブ油ベースなので、とても腹持ちがよく、
美味しくて食べ過ぎると、なかなかお腹がすきません。

そして、ギリシャの人たちは、とにかくよく話す。
初対面でも何でも、とにかく「話す」「話す」「話す」。
声は大きいし、重層的に会話が進んでいく。
もし、私がギリシャ語を話せたら、それはもう、今ごろヘトヘトでしょう。

さすが哲学の生まれた国、というか、
会話の中からいろいろな精神文化が生まれたのだなあ・・・、と
変な納得をしました。
仏教でも、いい意味での論争というものは、たいせつな修行のひとつですからね。

ギリシャ人はプライドが高い、とも聞いたことがありますが、
今回、出会った人たちは、みなさんとても親切です。
産業的には、先進国の中では、少し遅れている方かもしれませんが、
やはり文明発祥の地。精神性は高く、懐が深いように思いました。

アテネ到着

2008-12-03 00:40:51 | Weblog
いま出張でギリシャのアテネにいます。
成田からイギリスのヒースロー空港を経由して、
ギリシャのアテネに約1日かけて到着しました。
イギリスに降り立つのがはじめてなら、ギリシャもはじめてです。

はじめてヒースロー空港を利用したのだけど、
とても広いのに案内が丁寧で、使いやすい空港でした。

そして、滑走路には、あのコンコルドがいた!
展示用かしら。
中の見学とか、させてもらえるのかな。

乗り換えの間、空港の喫茶店にいたのだけれど、
イギリス人は、とても静かな雰囲気の人たちなのかしら。
話し声も小さかったし、すごく居心地がよかった。
同僚いわく「紳士の国だから」と。ほんとか。
でも、シャーロック・ホームズがいた国(フィクションだけど!)として、
なんだか納得できました。

きっと住んでみると、プライドが高かったり、
ご飯がイマイチだったりと、いろいろあるのでしょうが、
ふと立ち寄るだけなら、いい国なのではないか、と
入国したわけではないけど思いました。

そしてギリシャ。
夜中の2時に着き、タクシーでアテネ市内へ。
たくさんの野良犬たちが、自由にお散歩を楽しんでいました。

ギリシャ語は、音の感じがすごく親しみやすい。
ボーっと聞いていると、知っている言葉のような妙な親近感がある。
なぜ、意味がわからないのだろう、と思った。
フランス語ほど鼻に抜けなくて、ロシア語ほど舌を巻かない感じ。
音自体は日本語に近いのかも。

今日は、アクロポリスに行って、パルテノン神殿などを見ました。
シモーヌ・ヴェイユの『ギリシアの泉』を帰国したら読みなおそう。
冬はオフシーズンなので、人が少なくてよかったです。