ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

般若経の真理

2009-11-29 23:20:54 | Weblog
三枝充悳著、春秋社刊。

友人が先日、古本屋さんで見つけて買ってくれた。
この本は当たりだった。
ものすごく専門的なことを、私のような仏教について独学をしている人間にも、
わかりやすいようにまとめられている。
でも、入門書というわけではない。
研究書のレベルを保ちつつ、でも私にもついていける。そこがすごい。

私の般若経についての予備知識は、
1 般若心経を知っている。
2 般若心経は般若経のエッセンスをぎゅっと凝縮したものだ。
この程度。

でも、もっと知りたいと思っていた。
そして、たまたまこの本と巡りあった。
ものすごくラッキーだ。
こういう興奮が、古本のよさだよなあ、と思う。

久しぶりに、函入りで、表紙がクロス貼りの本だったことも、
なんとなく感動を補完していると思う。
最近、こんな造作の本が減った。
別にコスト削減はいいと思う。それで買いやすくなるなら、いい。
新書でも、内容がしっかりした本はあるし、
持ち歩きできるから便利だ。

でも、たまにこんな本が持ってみたくなる。
すごく丁寧に作られていて、本当にいい本だった。
満足感ってこういうものだよなあ、という余韻が残っている。

こういう本を読んだ後は、次にどんな本が読みたいかな、と真剣に考える。
消費ではなく、蓄積として、文章を考える。
そして、この感覚こそ、本の楽しみだと思う。

話は変わって・・・、
昨日Twitterを試してみて、学生時代なら楽しめたかもしれないなあ、と思った。
いま、私の周囲には、これで誰かの行動をフォローするようなノリの人がいなく、
とりあえず、ひとりで試してみたところで満足した。
私が学生だったころ、友人はポケベルをやっていた。
きっと、あんな感じで使っているんだろうなあ。