映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『情痴 アヴァンチュール』

2010-04-18 11:05:25 | Weblog
2005年 フランス&ベルギー
監督:グザヴィエ・ジャノリ
出演:リュディヴィーヌ・サニエ、ニコラ・デュヴォシェル、ブリュノ・トデスキーニ、フロランス・ロワレ=カイユ

ある雨の夜、恋人と新生活をはじめたばかりのアパートの前で、ジュリアンは、裸足で怯えた表情の若い女性をみかける。当然、そのときは気にはしたが、日常に紛れてすっかり忘れていたところ、今度は、その若い女が子連れで買い物をしているのをみかける。その時の彼女は、あの夜とはちがい、とても落ち着いた感じ。とっさに、彼は彼女の後をつける。彼女は、彼らの住むアパートの向かいのアパートに入っていった。という、ミステリアスな感じで始まるんですが、まっ、ご推察どおり、彼女は夢遊病者だったんですね。っていうか、もともと、とっても心が不安定。それを承知で、面倒見てくれている年上の彼はいるのだけど、彼にはちゃんとした家庭があるわけで・・・そのことで、また、彼女は不安定になる。そんな彼女に、主人公のジュリアンは、どんどん惹かれていくのだけど、それを感じ取った恋人は、とうぜん傷つきますよね。だから、要するに、男は馬鹿だっていうような話です(爆)。

こういうファムファタールもの、作りたい気持ち、分かるんですよ。魔性の女に惹かれて破滅していく男・・・永遠のモチーフですものね。けど、それには、やっぱり、ファムファタールの存在に説得力がなくちゃ、ただ綺麗な女優さんを持ってくればいいってもんじゃないと思うんですよね。

女目線から言うと・・・「あんな女、どこがいいのよ」と口汚くののしりながらも、ぬぐえない敗北感を感じさせる女であって欲しいし。男目線でも、そうなんじゃないですか・・・綺麗なだけでは、翻弄されないでしょ。

ファムファタールって、わたしに言わせれば、綺麗でなくても良いくらいなんです。もちろん、綺麗にこしたことはないけど・・・それ以上に雰囲気なんです。そうだなぁ~・・・ファムファタールではないかもしれないけど、雰囲気上等の最高のたとえとしては、日本で言うなら緑魔子さんとかは、やっぱり凄いと思うんですよ。なんだか“違う”でしょ。それが、欲しいんですよね・・・人を翻弄する女には(^^)。

という意味では、リュディヴィーヌ・サニエさんは、すてきな女優さんだけど、この映画では、魅力が十分発揮されていなかった気がします。彼女に惹かれていくジュリアンの堕ち具合も、中途半端だったし。せっかく、彼女をキャスティングしながら、監督、主演女優への惚れ込み方が足りなかったんじゃないですかね。

『OBERON日記』
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『めがね』

2010-04-13 11:19:05 | Weblog
2007年 日本
監督:荻上直子
出演:小林聡美、もたいまさこ、市川実日子、加瀬亮、光石研

携帯電話の通じない海辺の宿「ハマダ」に、タエコは一人でやってきた。出迎えたのは、宿の主人ユージ。そして、毎年、シーズンオフのこの時期になったら、いずこからともなくやってきて、人々に美味しいカキ氷を振舞っているらしい女性サクラ。そして、宿の客でもないのに、いつも「ハマダ」で皆と朝食を共にしていく、地元の高校の教師のハルナ。最初は、彼らの独特の雰囲気に馴染めず、「ハマダ」を出ようとしたタエコだったけれど、いつの間にか彼らのリズムに馴染んでいた。タエコが「ハマダ」での生活を受け入れたころ、タエコを追って教え子のヨモギが「ハマダ」にやってくる。なぜか、最初から「ハマダ」に馴染むヨモギ。特に何が起きるということもなく、五人の「ハマダ」での、タソガレ時間が過ぎていく。そんな話ですかね。

荻上監督で、このキャストといえば、『かもめ食堂』を思い出さないわけにはいきませんよね。『かもめ食堂』は、公開当時、映画好きな人たちの間で、ずいぶん話題になっていたように記憶しているんですが・・・実は、わたしは、いまひとつ、その魅力が分からなかったんです。なんとなく頭では分かるんですが・・・それじゃあダメですよね、『かもめ食堂』の味わい方って。だから、それは、まっ、たとえるなら、「ハマダ」を出て行こうとしたときのタエコのような感じだったのではないかと思うのであります。けれど、今のわたしは、「ハマダ」に戻ってからのタエコなのかなぁ~・・・不思議と『めがね』は楽しめたんですよね。

わたしのように、根っこに対人恐怖症があり、自意識とプライドが異常に高い人間は、人との距離というのに神経質なんですよね。だから、朝起きたら部屋に人が座っていて「おはよー」って言われるとか、みんなで一緒に体操をするとか、親しくない人と食卓を共にするとか、そういうの、正直、我慢ならないんです。

けどね・・・だんだん、分かってくるんですよね。大切にしなきゃいけない人との距離って、そういうことじゃないんだって。で、思うわけです・・・「ハマダ」の人たちの距離感って面白いって。

というわけで・・・ここ何年かで、精神的にいくらかは成長したのか、『かもめ食堂』の好さが分からなかったわたしも、『めがね』の好さは分かるようになったのでありました。

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『ステイ』

2010-04-12 12:38:57 | Weblog
2005年 米
監督:マーク・フォースター
出演:ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ、ライアン・ゴズリング、ボブ・ホスキンス、ジャニーン・ガロファロー、エリザベス・リーサー

精神科医のサムには、自殺未遂の経験がある元患者の彼女がいる。彼女は「もう大丈夫、心配しないで」というけれど、サムはいつも彼女のことが気がかりでならない。そんなサムは、心を病んだ同僚から引き続く形で自殺願望をもつヘンリーという患者を担当する。ヘンリーには、午後から霰があることを予言するなど不思議な能力があり、サムは知らず彼にのめり込んで行く。ヘンリーには、21歳の誕生日に自殺した画家への強い傾倒がみられ、自らも三日後に自殺すると、サムに宣言する。なんとか、ヘンリーを思いとどまらせたいサムは、診察室から踏み出して、ニューヨークの街に出る・・・というような話なんですが

映像がスタイリッシュというか、幻覚的っていうか・・・ジクソーパズルのピースを適当に組み合わせてはバラバラにして、また組み合わせてはバラバラにする、みたいな組み立てなので、正直、とっても悩みます。

こういう心理学ものの定番の展開を、できる限り思い出してみて、いろいろ当てはめてみるけど、どうも違う感じで・・・最後に、どう纏めるんだろうと、そればかりが気になってしまいました。

推理小説などで、すぐ犯人が分かってしまうという、洞察力の優れた方がいらっしゃいますが、残念ながら、わたしにはその能力がないので、こういうヤヤコシイ映画は、最初から深く考えずに、投げ出すように身をまかせちゃうタイプなんですが・・・どうも、この映画は、それもさせてくれないっていうか・・・「大丈夫なのかな?」「ちゃんと治められるのかな」とか、心配で心配でならなくなってしまうんです。

結末を知ると、「ああ、なるほどね」とは思います。予想外ではありましたが、一応、ヒントになる台詞も入れ込んでありましたし、卑怯な作りではないとも思います。まっ、混乱させるための余計なピースも多かったように思いますが・・・それも、この設定から考えれば、許せなくはないです。でも、やっぱり、ちょっとなぁ~・・・もう少し、スッキリさせてくれた方が、わたしは好きです。難しいところですけどね、こういう題材は(^^;。

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『絞殺』

2010-04-12 12:14:03 | Weblog
1979年 日本
監督:新藤兼人
出演:西村晃、乙羽信子、狩場勉、会田初子、岡田英次

息子の家庭内暴力に悩んだ父親が、ついに息子を手にかけてしまったという、実際に起った事件を扱った映画だそうですが・・・映画のどの部分が実際の事件をもとにしていて、どの部分が創作なのか、ちょっと分かりません。

勝手な予想では、近所の人たちが情状酌量のための嘆願をしてくれて、父親は執行猶予付きの判決を得たあたりが実話を基にした部分かなと思います。息子が暴力を振るう切っ掛けになった、女子高生の養父殺し事件はフィクションじゃないかなぁ~と。ただ、父親が執行猶予になって家に戻ってきてからの母親の行動が、どうなのかなぁ~・・・ここが、一番の見所だっていうか、息子をもつ母親としては胸に迫るものがある部分なのだけど・・・どうなんでしょう、実話なんでしょうか、フィクションなんでしょうか。

それにしても、新藤兼人監督の幸せって、乙羽信子という女優を得たことですよね。乙羽さん・・・やっぱり、すごいもの。でも、新藤監督しか、乙羽さんに、こんなことさせないよなぁ~。

ただ、どうしても気になったのが、近所の人たちの撮り方。絶対に、悪意がありますよね。監督は、近所の人たちの嘆願活動に対して、何か思うことがあったのかなぁ。でも、否定するならするで、その理由を観客にも教えてくれないと、見ている者は、ただただワケが分からず混乱するんですよね。その点は、ちょっと不親切だったなと思います、はい。

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『もしも昨日が選べたら』

2010-04-12 11:55:31 | Weblog
2006年 米
監督:フランク・コラチ
出演:アダム・サンドラー、ケイト・ベッキンセール、クリストファー・ウォーケン、デイビッド・ハッセルホフ

時間を早送りしたり、静止させたり出来る、万能リモコンを手に入れた男が、嫌なことや面倒くさいことを全部早送りでスッ飛ばして「サイコー!」って思っていたら・・・というようなお話。

なんか安易な設定だし、流し見るつもりだったのです。でも、見始めてすぐ、アダム・サンドラー演じる主人公のマイケルの、ガサツで騒がしい言動に辟易しちゃって、見るの止めようかなって思ったりもしたんです。けど、停止ボタンを押すのが面倒で、なんとなく見続けていたら、だんだん楽しくなっちゃって・・・マイケルのお父さんのくだりでは、不覚にも、ちょっと涙ぐんだりしちやって(^^;。

ありがちな設定だし、ありがちな展開だし、結末もフツーだし、特に何が素晴らしいってこともないんだけど・・・なんだか、見終わったときに「儲けもの」って気分になる映画です。期待してなかったけど、思った以上に楽しかった・・・って思える映画でした。あまり、ちゃんとした褒め言葉になってませんが・・・わたしは面白いと思いました(^^)。

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『妖僧』

2010-04-12 11:25:05 | Weblog
1963年 日本
監督:衣笠貞之助
出演:市川雷蔵、藤由紀子、万里昌代、片岡秀三郎、近藤美恵子、小沢栄太郎、城健三郎(若山富三郎)、小林勝彦、成田純一郎、丹羽又三郎、島田竜三、稲葉義男、石黒達也

道鏡の話です。でも、ぜんぜん史実と違うです(^^:。といっても、そもそも史実なんてもの自体が、研究成果によって年々変わっていくし、当てにならないっちゃあ当てにならないんですが・・・これは、いくらフィクションにしても、ちょっと違いすぎないかなぁ~と苦笑いしちゃいました。

けど・・・期待通り、雷蔵さんは最高ですよ(^^)。

『妖僧』というタイトルから、道鏡を扱うんだろうなというのはスグに分かったし、一昔前の道鏡イメージ、つまり孝謙天皇をたらし込んで自身が天皇になろうと企んだ男として描くんだろうなと予測して・・・なかなかに好いんじゃないのって、見る前から大いに期待したのであります。だって、妖しい雷蔵さんだなんて、絶対に素敵でしょ(^^)。

けどね・・・道鏡は道鏡だけど、孝謙天皇をたらし込んで自身が天皇になろうと企んだ男ではなかったです。むしろ、とっても良い人。お互いにイケナイと自分を諌めつつ、それでも惹かれあってしまった道鏡と孝謙天皇という・・・かなり悲恋物語になってました。

現代の解釈では、道鏡と孝謙天皇が男女の仲であったかどうかは不明と言われているし、道鏡が自ら天皇になりたがったっていうのは違うんじゃないかってことになっていて・・・孝謙天皇が道鏡を、かなり寵愛して重用したことは確かだけど、それほどスキャンダラスな話でもなかったんじゃないかという説が主流になってますよね。実際、孝謙天皇が亡くなった後、道鏡が無事でいたってことが、その証のように思いますしね。

だから、この映画のような道鏡でも、悪くはないんだけど・・・そういうところじゃなく、いろいろと歴史的な出来事を端折っちゃってるのは、やっぱり、ちょっとイタダケナイですよね。一番問題なのはラストで・・・あれは、ほんと、ちょっと困っちゃいますよね(^^;。

でも、それでも、乱れたロン毛の雷蔵さんが、すんごく素敵だから、この映画はOKです(爆)。特に、前半のストイックな修行僧のときの雷蔵さんが素敵です。

雷蔵さんファンは必見、でも、歴史ファンは絶対に見ちゃいけない・・・そういう作品なのでありました(^^;。

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『青春の蹉跌』

2010-04-11 14:02:57 | Weblog
1974年 日本
監督:神代辰巳
出演:萩原健一、桃井かおり、壇ふみ、森本レオ、河原崎健三、赤座美代子

石川達三の『青春の蹉跌』が原作。妊娠した女子大学生が交際相手の大学生に殺された「天山事件」がモデルだそうです。

資産家の伯父から学資の援助を受け、司法試験を目指している主人公。学生運動真っ盛りの時代にあって、クールに現実的な野心をもっている彼は、援助してくれている伯父の娘との縁談を打算から歓迎する。けれど、その為には、家庭教師をしている時に手をだした腐れ縁の女学生と上手く切れなければならない。が、女子学生は逆に、妊娠を理由に彼に結婚を迫ってきた。主人公は、雪山に女子学生を呼び出し・・・というようなお話。

ちなみに、実際の「天山事件」が大いに話題になったのは・・・殺された女子大学生の身ごもっていた子どもの父親が、DNA鑑定の結果、殺した大学生ではないことが判明。そして、それを当の大学生が知ったのは、自分の裁判の初公判の時だったという、なかなかショッキングな展開があったからだそうです。事実を知った彼は、傍聴席に聞こえるほど「ああ」と深くため息をついて、両手で頭をかかえたそうですよ。

ところで・・・この映画の感想、ひょっとしたら、以前にもUPしているかも、なので重なっていたらゴメンなさいです。

というのも・・・70年代後半から&80年代前半くらいの日本映画って、けっこう量を見ているわりには苦手意識があるんですよね。自分の年齢的に、いちばん影響をうけやすい頃に見ているのに不思議なんですが・・・なんていうんだろう・・・「二つ上の先輩と上手くやっていけるのに、一つ上の先輩との間には何か見えない壁がある」というような感じなのかなって思います。つまり、70年代後半から&80年代前半くらいの日本映画には、一つ上の先輩的な印象があるのかもしれません、ええ(^^;。

で、この映画にも、そういう苦手を感じるんですよね。それが上手く説明できないから、見ていても、感想をUPしていなかったかもと思って・・・いまさら、こういう言い訳をしているわけです。

映画として悪いところがあると思っているわけじゃないし、キャスティングも面白いと思うんですが・・・なんだか、楽しめる年齢に制限がある気がするのは、わたしだけでしょうか(^^;。

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『吸血鬼』

2010-04-11 13:46:12 | Weblog
1967年
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ロマン・ポランスキー、ジャック・マクガウラン、シャロン・テイト

パロディ映画なんですが、逆に、最近のイケメン・ドラキュラ系の映画より、正統的吸血鬼映画ですよね、今となっては(^^;。とにかく、楽しいですよ。ライトな笑い満載で、吸血鬼映画への熱い愛がありながら、どこかクールな距離感が保たれている感じが、妙に切な愛しかったりもします。これもまた、何度見ていても、放送されていたら、なんとなく見てしまう映画の一つです・・・なぜだか、自分でも理由は分かりませんが(^^;。

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『大酔侠』

2010-04-11 13:24:03 | Weblog
1966年 香港
監督:胡金銓(キン・フー)
出演:鄭佩佩(チェン・ペイペイ)、岳華(ユエ・ホア)、テェン・ホンリエ、ハン・イエンチー、クー・フェン、イェン・ビャオ

山賊たちが、捕らえられている自分たちの首領を奪還しようと、山中で総督の息子を襲って人質にする。総督の娘である女剣士・金燕子は男装して、掴まった兄を救い出そうと山賊たちに対峙する。けれど、危機に陥り、危ないところを酔っぱらいの乞食・酔猫に救われる。実はこの酔猫、伝説の侠客・酔侠だったのだ・・・というようなお話。

『大女侠』の鄭佩佩が大好きなんですが、『大酔侠』は、なんとなく青い感じが(^^;。『大女侠』の鄭佩佩を美化しすぎてて、ハードルを上げすぎているから、そう感じるのかもしれませんが。案外、『大女侠』を見直して見れは、そんなに変わってないかもしれませんね。

けど、まっ、やっぱり、この映画では鄭佩佩より岳華が素敵だった気がします。イイ人具合も素敵でした(^^)。

マニアの方にとっては、何より子役たちにワクワクするようですが・・・わたしは、その域まで、まだ到達できてませんね(爆)。

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『ベティ・ペイジ』

2010-04-11 13:10:42 | Weblog
2005年 米
監督:メアリー・ハロン
出演:グレッチェン・モル、リリ・テイラー、デヴィッド・ストラザーン、クリス・バウアー
伝説のピンナップ・ガール“ベティ・ペイジ”の伝記映画ってことだったので、当時(1950年代)の保守的な道徳観と戦い続けた女闘士としてのペティ・ペイジが描かれているのかなと思ってました。あるいは『ファクトリーガール』みたいに、一瞬の輝かしい成功と、そのの後の奈落への転落が、一人の女性を完膚なきまでに破壊する無残な話なのかなとか。あるいはエロティックかつスキャンダラスな映像満載映画なのかなとも。

けれど、どの予想も大外れ。なんだか、ぽわんと明るい映画でしたよ。どうも、“ベティ・ペイジ”という女性が、そういう女性だったようです。物事をくよくよ考え込んで悩んだりしないタイプとでもいいましょうか・・・とにかく、アッケラカンとしたイメージでした。でも、だからこそ、彼女は愛されたのかなぁ~、なんてことも、この映画を見ながら思ったのでありました(^^)。

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