映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『絞殺』

2010-04-12 12:14:03 | Weblog
1979年 日本
監督:新藤兼人
出演:西村晃、乙羽信子、狩場勉、会田初子、岡田英次

息子の家庭内暴力に悩んだ父親が、ついに息子を手にかけてしまったという、実際に起った事件を扱った映画だそうですが・・・映画のどの部分が実際の事件をもとにしていて、どの部分が創作なのか、ちょっと分かりません。

勝手な予想では、近所の人たちが情状酌量のための嘆願をしてくれて、父親は執行猶予付きの判決を得たあたりが実話を基にした部分かなと思います。息子が暴力を振るう切っ掛けになった、女子高生の養父殺し事件はフィクションじゃないかなぁ~と。ただ、父親が執行猶予になって家に戻ってきてからの母親の行動が、どうなのかなぁ~・・・ここが、一番の見所だっていうか、息子をもつ母親としては胸に迫るものがある部分なのだけど・・・どうなんでしょう、実話なんでしょうか、フィクションなんでしょうか。

それにしても、新藤兼人監督の幸せって、乙羽信子という女優を得たことですよね。乙羽さん・・・やっぱり、すごいもの。でも、新藤監督しか、乙羽さんに、こんなことさせないよなぁ~。

ただ、どうしても気になったのが、近所の人たちの撮り方。絶対に、悪意がありますよね。監督は、近所の人たちの嘆願活動に対して、何か思うことがあったのかなぁ。でも、否定するならするで、その理由を観客にも教えてくれないと、見ている者は、ただただワケが分からず混乱するんですよね。その点は、ちょっと不親切だったなと思います、はい。

『OBERON日記』
http://blog.goo.ne.jp/oberon-p/
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『もしも昨日が選べたら』 | トップ | 『ステイ』 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事