映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『光をくれた人』

2018-07-26 20:06:35 | Weblog
2016年 米&豪
監督:デレク・シアンフランス
出演:マイケル・ファスベンダー、アリシア・ビカンダー、レイチェル・ワイズ、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン

第1次世界大戦で従軍し心に傷を負ったトムは、戦後、孤島の灯台守の職を得る。自分の未来など考えることも出来なかったトムだが、美しく明るいイザベルの好意に少しずつ心を開き、やがて二人は結婚する。孤島での二人きりの生活は甘く幸せなものだったが、イザベルが続けて二度流産し、精神のバランスを崩してしまう。そんな時、孤島に一艘のボートが流れ着く。中には男性の死体と赤ちゃんが。赤ちゃんを保護したとトムは、すぐに報告しようとするが、イザベルは赤ちゃんは自分たちが守るべきだと報告しないよう懇願する。妻の願いを無視できず、赤ちゃんを我が子として育てることにしたトムだったが・・・

イサベルには同情するし、気持ちを分かってあげたいとは思うけど、それで夫をあんな風に恨むかねって思うと、どうも気持ちがはいっていかなくて・・・。それに、二人のお母さんのうち、やっぱり生みのお母さんの悲しみとくと苦悩の方に共感しちゃうしなぁ~・・・。この映画は、イザベルの気持ちにどれだけ寄り添えるか、見る人次第で感想か変わってくると思います。トムはほんとうにいい人で、だからほんとうに悲しくなっちゃって・・・そこのところは入り込んでみることができましたが・・・イザベルにイラッとしてしまうわたしのような人間には、やっぱり居心地の悪さが残る映画でした。
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『静かなふたり』

2018-07-26 19:55:39 | Weblog
2017年 仏
監督:エリーズ・ジラール
出演:ロリータ・シャマ、ジャン・ソレル、ビルジニー・ルドワイヤン、パスカル・セルボ

田舎からパリへ出てきて、友達の部屋で暮らす27歳のマヴィは、古本屋の従業員募集の張り紙を見て応募する。店主のジョルジュは、経営に興味がなく、書店内は整理されていない本が段ボールに入れられたまま放置されている。けれど、不思議とマヴィはここが居心地よく、店主も彼女を気に入ったようだった。次第に親しくなる二人だったが、ジョルジュの過去が彼らの生活に漣をたてる・・・

フランス映画だなぁ~、このまま何も起こらず、雰囲気だけで最後までいくのかなと思ったら、少しドラマ性が見えてきて・・・まあまあ見やすくはなりました。けど、最後まで雰囲気だけを貫いたら、面白くは感じないだろうけど(爆)、感心はしたかもなぁ~、さすがフランス映画だって(^^;。

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『サイゴン・ボディガード』

2018-07-26 16:14:26 | Weblog
2017年 ベトナム
監督:落合賢
出演:タイ・ホア、キム・リー、ベー・チャン、チー・プー

ビエンとトリンのコンビは、ビエンの妹である弁護士のティから、心臓発作でなくなった大企業の社長の葬儀のため、アメリカから帰国した御曹司ヘンリーの身辺警護を依頼される。が、少し目を離したすきにヘンリーをギャングたちに誘拐されてしまう。誘拐を表ざたにしないでヘンリーを奪還するため、彼らはヘンリーそっくりな青年フックをヘンリーを演じさせるのだが・・・

香港映画を見慣れた人なら、まあまあ違和感なく見られると思うんですが・・・香港映画ではないベトナム映画としての魅力を見つけようとすると・・・やっぱり、もう何作かみないとダメですよね。ドタバタコメティーとして悪くはないですが・・・わざわざこの映画を選ぶ理由は・・・今のところ、ベトナム映画に対する好奇心しかないけど、それを満足させるものかと言われれば・・・入りやすい導入口ですねって感じでしょうか。

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『ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官』

2018-07-26 15:59:15 | Weblog
2016年 香港&中国
監督:ジャズ・ブーン
出演:張家輝(ニック・チョン)、古天樂(ルイス・クー)、呉鎮宇(フランシス・ン)、佘詩曼(カーメイン・シェー)、許紹雄(ホイ・シウホン)

香港警察情報課のホン警視は殺害される直前に、部下である潜入捜査官たちを守るため、彼らのデータを全て消去した。警察内部に、彼らのことを知るものは誰もいなくなった。2年後、潜入捜査官のディンは、ブラックジャックと名乗るホン警視の潜入捜査官らしき人物から彼らしかしらない暗号でメッセージを受け取る。上司のQ警視正のに報告し、その人物と接触しようとするのだが・・・

いや~、なかなかなキャストじゃありませんか。オールスターとは言い難いけど、いいとこ選んでますなぁ~(^^)。内容も、香港映画お得意の、敵と味方が追いおわれ、騙しだまされるなかで、ある種の友情が芽生えてくるっていう、ファンにはたまらないものですしね(^^)。うんうんう、楽しい、あたしゃ好きですよ、やっぱり(^^)。
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『スカイ・オン・ファイア ~奪われたiPS細胞~』

2018-07-26 15:44:19 | Weblog
2016年 香港&中国
監督:林嶺東(リンゴ・ラム)
出演:呉彦祖(ダニエル・ウー)、張孝全(ジョセフ・チャン)、郭采潔(アンバー・クォ)

iPS細胞の研究所で火災が発生し、開発責任者の教授が命を落とし、彼の研究ノートも失われてしまった。5年後、教授の教え子だった女医コウユが、教授の遺志を継いで新薬を完成させ、彼女の夫はそれをビジネスとして利用して一大医療企業のトップになっていた。開発された細胞を移送する時、亡くなった教授の息子ジワンたちが輸送車を襲う。彼は、父親の死に疑問をもっていた・・・

これもまた、特にどうということもないんだけど、安定して見られる定番の今の香港映画じゃないかと思います。お金を払って劇場に見に行くかと言われると辛いけど、テレビなどで見る分には、十分楽しいですよ。
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『ワイルド・シティ』

2018-07-26 15:22:39 | Weblog
2015年 香港
監督:林嶺東(リンゴ・ラム)
出演:古天樂(ルイス・クー)、余文楽(ショーン・ユー)、張孝全(ジョセフ・チャン)、佟麗婭(トン・リーヤー)、高捷(カオ・ジエ)、謝天華(マイケル・ツェー)、任達華(サイモン・ヤム)

警官だったマンは、弟のチュンをかばって職を失い、今はバーのマスターをしている。ある夜、彼の店で女が酔いつぶれ、ほってもおけず、継母とチュンが暮らすマンションに連れていく。しかし、翌日、マンは強面の連中に襲われ、ユンは姿を消す。実は、ユンは恋人だった弁護士に裏切られ、黒社会のボスの相手をさせられそうになり、ボスを怪我させ、裏金を持って逃げていたのだ。お金をもって逃げ切りたいユンは、事情も話さずマンとチュン兄弟の助けをかりようとしたため、兄弟は黒社会から目を付けられてしまう・・・

古天楽くん、ここのところ美貌を活かした極悪人ばかり見ていたから、この正統派な主人公の姿が眩しい(笑)。でも、これが本来の姿だよね。今後も、時々は正統派二枚目でイイ人を演じて欲しいな(^^)。映画も楽しかったですよ。特別なものは何もないけど、香港映画が好きな人のことは、ちゃんと楽しませてくれる内容と質だったと思います(^^)。
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『ヤンヤン 夏の想い出』

2018-07-26 10:34:24 | Weblog
2000年 台湾&日本
監督:楊徳昌(エドワード・ヤン)
出演:呉念眞(ウー・ニェンツェン)、エレン・ジン、イッセー尾形、ケリー・リー、張克帆(ジョナサン・チャン)

ヤンヤン少年は両親、姉、そして一緒に暮らしているお祖母ちゃんと一緒に叔父さんの結婚式に行くのだが・・・

エドワード・ヤン特集で四作連続で見て疲れちゃったのか、いまひとつ集中できず・・・やっぱりクーリンチェが最高だな、などと不埒なことを思ったのでした。年を取ると、ヤンヤンの方が面白いはずなんだけどなぁ~・・・。
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『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』

2018-07-26 09:59:16 | Weblog
1991年 台湾
監督:楊徳昌(エドワード・ヤン)
出演:張震(チャン・チェン)、楊靜恰(リサ・ヤン)、王啓讃(ワン・チーザン)、柯宇綸(クー・ユールン)、譚至剛(タン・チーガン)、 周彗國(ジョウ・ホェイクオ)、林鴻銘(リン・ホンミン)、陳宏宇(チャン・ホンユー)、王宗正(ワン・ゾンチェン)、唐暁翠(タン・シャオツイ)、•楊順清(ヤン・シュンチン)、倪淑君(ニー・シュウジュン)、王維明(ワン・ウェイミン)、張國柱(チャン・クォチュー)、金燕玲(エイレン・ジン)、王娟(ワン・ジュエン)、張翰(チャン・ハン)、姜秀瓊(チアン・ショウチョン)、頼梵転(ライ・ファンユン)、徐明(シュー・ミン)、施明揚(シュー・ミンヤン)

小四の家族は大陸から台湾に渡ってきた外省人。インテリの父は、自分や妻の能力も経験も活かせず、苦しい生活を余儀なくさせられている現状が不満でならない。子どもたちにはシッカリと教育を受けさせたいと思い厳しくするのだが、小四も長男の老二も悪い仲間と付き合い始める。小四は、行方不明の不良のリーダー・ハニーの彼女だと噂される小明と出会い好意を持つようになるのだが・・・

1961年に台北で実際に起きた、14歳の少年によるガールフレンド殺害事件がモチーフだそうです。話題になった作品で、公開当時見ていると思うし、DVDも持っているのだけど、ほとんど内容を覚えてなかった・・・なぜだろう(^^;。最初の感想は、チャン・チェン若いっ!!っていうか幼いっ!!で、かわいい(^^)。上映時間はかなり長いけど、丁寧に描かれているから、物語の中に入り込んで、彼らと一緒の目線で見たり感じたりできるので、飽きることなく見ることが出来ます。見るからにワルっていう少年のしでかしたことじゃないのが重要で・・・時代や社会や世間ってものの中で人は生きているんだなってことをヒシヒシと感じます。
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『恐怖分子』

2018-07-26 08:55:35 | Weblog
1986年 台湾&香港
監督:楊徳昌(エドワード・ヤン)
出演:繆騫人(コラ・ミャオ)、李立群(リー・リーチュン)、金士傑(チン・スーチェ)、顧寶明(クー・パオミン)、ワン・アン、マー・シャオチュン、ホアン・チアチン、リウ・ミン

台北で暮らす作家の妻と医師の夫。妻の為にも出世しようと同僚を陥れることもじさない夫が気づかないうちに、少しずつ妻の心は離れていた。そんな時、不良少女が無作為にかけた悪戯電話が、二人の関係を動かし始める・・・

『台北ストーリー』より物語性が高くなって見やすくなっているけど・・・その分、フツーになってしまっている気がしないでもないです。でも、まっ、それは今だから思うことかもしれません。もっとも、日本公開時には見ているはずなんですよね・・・その時のわたしは、どう感じたのかな・・・それが何より知りたかったりしますが、思い出せませんね(^^;。
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『台北ストーリー』

2018-07-26 08:32:05 | Weblog
1985年 台湾
監督:楊徳昌(エドワード・ヤン)
出演:蔡琴(ツァイ・チン)、侯孝賢(ホウ・シャオシエン)、呉念眞(ウー・ニェンツェン)、柯一正(クー・イーチェン)、リン・シュウレイ、ウー・ヘイナン、梅芳(メイ・ファン)、チェン・シューファン、ライ・ダーナン

80年代高度成長期の台北。プロ野球選手だったアリョンは、引退後家業を継ぎ、台北で変わり映えのしない毎日を送っている。恋人のアジンは努めている会社をやめ、アメリカへの移住したいと考えている。大きな揉め事はないが、少しずつすれ違っていく二人の気持ち・・・

タイトルからも感じられるように、台北で暮らす男女の物語というだけでなく、当時の台北という街の物語でもあるんだろうな。時代というものを、とても強く感じさせる映画であります。個人的には、侯孝賢をはじめ監督と親しい映画人たちが出演して、みんなで俺たちの映画を作るんだって思いながら作ったんだろうなと感じさせる、これまたこの時代の台湾映画界が感じられて面白いです。
最初、アジンがあまりにも無表情で、この人、絶対に幸せじゃないでしょって思っていたんだけど、友達飲みながら笑っているシーンがあって、ああ二人の関係が行き詰っているっていうことなんだと気づき、監督凄いぞっ!って思いました(^^)。
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