窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

新型インフルエンザ・高齢者より中年層が危険!

2009-10-21 02:45:09 | Weblog
今迄に発生した患者数と重症者数を最新の感染動向週報(第40週)と10月6日発表の
「入院患者報告」を元に、日本の年齢別人口に対する感染率、重症化率をまとめました。

なお相対リスクは、60歳以上の年齢層の感染率や重症化率を1とした時の、
その他の年齢層のリスクを倍率で示すものです。


感染率まとめ

                      40週までの   対人口比
 年齢別     人口  構成比  累積感染者    感染率   相対感染リスク                                
           (万人)   (%)    (万人)      (%)      (倍)  
  0-9    1165     9    58.92    5.06     83.0
 10-19   1268    10    80.04    6.31    103.5
 20-29   1592    12    13.62    0.856    14.0
 30-39   1864    15     7.83    0.420     6.9
 40-49   1592    12     5.45    0.342     5.6
 50-59   1928    15     2.38    0.124     2.0
 60-     3352    26     2.04    0.0610    1.0  

 合計     12761   100    170              

60歳以上の方の感染率が一番ひくく、注意すべきは49歳までの年齢層、
特に19歳までの年齢層は飛びぬけて感染しやすいことが分かります。

第40週での平均感染率は100人に1.33人でしたが、19歳までの年齢層は
すでに5人~6人が感染しています。

ですので、全人口の20%の感染者を想定している厚生省シナリオですと、
この年齢層は全員感染ということになりそうですね。

早くワクチン接種しないと、ワクチンの意味がなくなりますよ。


対照的に60歳以上の年齢層は、感染しにくいのが明らかですね。

感染症研究所の発表する週報の表でも週を追うことに、60歳以上の年齢層の
占める割合が減少しているのが確認できます。


ワクチン接種に関連して専門家の先生の中には、「これから高齢者に感染が広まる。」
という発言をしている方がいますが、たぶんデータを見てない、
極論すれば「現実を見てない」のでしょうね。

厚生省の先生方は、どうか現実を直視され、「客観的な判断」をするように
願いたいものです。


重症化率まとめ
                
                    10月6日までの   対人口比
 年齢別     人口  構成比  重症化患者    重症化率  相対重症化リスク                                
           (万人)   (%)     (人)  (百万人中人)      (倍)  
  0-9    1165     9     53        4.55     19.1
 10-19   1268    10     25        1.97      8.3
 20-39   3456    27      7        0.203     0.85
 40-59   3520    28     11        0.312     1.3
 60-     3352    26      8        0.239     1.0  

 合計     12761   100    104             


20歳から39歳の青年層が一番リスクが少ないのが現状のようです。

ただし、60歳以上の高齢者よりも40歳から60歳の中年層のリスクが高いですね。


重症化した6人に1人程度の方が亡くなりますので、重症化リスクの高い年齢層から
ワクチン接種をするのが「合理的」だと思うのですが、長妻さん。

そうすると、19歳以下の若年層は大至急の接種が必要です。

でも、高齢者に優先接種する前に、中年層に優先接種しないといけませんね。

厚生省の先生方の「目」が「開いている」事を信じたいところですが、、、。


コメント
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