窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦FINAL・そうして次の電王戦へ

2015-04-17 14:11:02 | Weblog
さて話題は「次の電王戦」ですね。

あきらかに川上さん、「次の一手」を指そうとしましたが、「21手終了」をみて谷川さんが「待った」をかけた様に見えました。

それが川上さん曰く「諸般の事情」でありましょう。

そうしてまた「これでほとんどの 想定外 が出尽くした」発言にもつながりますね。

だから「見れるイベントに作り上げることは出来そうだ」と読んでおられるのでしょう。


さあそれで、想定される「次の電王戦」の形でありますね。

1、今までの延長線上の「事前貸し出しあり」電王戦。

但し、棋士は「世間に知られてしまった、見え見えのハメテ」は禁止。

開発者は「イベントぶち壊し早期投了」は禁止と。


でも、現状のルールだと「俺ならば100%勝てる」と公言するやからも出てきています。<--リンク

「いままでの電王戦は茶番だ」と言っているのであります。

さあそうなると状況はますますプロレス化の方向ですね。

イベントとしては大いに盛り上がりそうで楽しみです。


しかしながら我々が本当に見たいのは

2、重量制限なしの「無階級制バトル」であります。

真の「地上最強は誰か」が見たいのですね。

ドワンゴさん。

どうかここは「興行のプロとしての腕前」を是非とも見せていただきたいものでありますね。


PS
第5局のプロの観戦記です。<--リンク

PS
第28期竜王戦
1組決勝進出 阿久津主税八段

2組決勝進出 稲葉陽七段
4組決勝進出 永瀬拓矢六段 村山慈明七段
5組決勝進出 斎藤慎太郎六段

このメンバーは…。
そう、電王戦FINAL出場棋士になります。
電王戦FINAL出場棋士が精鋭揃いであったことを、改めて実感します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上「さとくんの気まぐれブログ」よりの引用でした。


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電王戦FINAL・子供と大人

2015-04-13 09:45:14 | Weblog
阿久津さん、今回は自分のスタイルをすてて勝負の鬼になられた様です。

「アマチュアの真似をした」という批判はそのまま受けましょうと。

そう覚悟を決めたのでしょうね。

さて一方の巨瀬さんはそんなに勝ち負けにはこだわっていない様でした。

それよりも「プロ棋士たるもの、こうあるべきだ」という自分の信念にこだわっていましたね。


さて、将棋の勝敗を決めるのは何と言っても双方の棋力の差でありましょうか。

AWAKEと阿久津さん、それなりに棋力は拮抗していた、あるいはAWAKEが優勢だったかもしれません。

ですから、「AWAKE 対 阿久津さん」であれば事前研究があったにせよそれなりの将棋になったと思われます。


でも残念ながら今回は「巨瀬さん 対 阿久津さん」になってしまいました。

鬼になった阿久津さんに「自分の想いにしばられた」巨瀬さんがかなうはずもありません。

それが、「49分21手で「巨瀬さんが投了します」でおわり」という結果が示す事実でありました。


巨瀬さん、純粋だったかもしれませんが同時に子供の様でありました。

子供はどこまでも自分の主張を相手に押し付けてきますね。

そうして大人というのは、自分と違う考えを持つ人とでもそれなりに付き合っていける。

そういう視点を持てる方であります。


そういう訳でこの将棋は子供と大人の勝負になってしまいました。

そうなればどうやっても大人が勝ちます。

そうして、その観点からすれば第5局の棋譜はどうみても「電王戦の棋譜」とは呼べないものでありました。


でも、もう一つの見方があります。

川上さんのコトバを借りれば、電王戦とは異種格闘技。

将棋のルールそのものに変更はありませんが、両方の対局者にフェアな条件を設定することが不可能に近い、、と。

そのなかで無理やり条件を設定して対局してもらっているのが電王戦だ、、、と。


さあ、そうであればいろいろなところにひずみが現れてくるのは当然の事。

そうして、最後の最後に一番大きなひずみが現れたと見ることも可能であります。

そうみるとこの第5局の棋譜は実に「電王戦そのものを象徴している棋譜」に見えてくるのでありました。


PS
阿久津さんはAWAKEと戦っているつもりが、いつのまにかAWAKEが巨瀬さんと入れ替わっていて驚いた、、、と。

一方の巨瀬さんは「自分が考えていた阿久津さんと戦うつもり」だったが、そんな阿久津さんはどこにもいなかったので、勝負を降りた、、、と。

なるほどねえ。

お互い「手合い違い」というよりは「相手が不在」だった訳でありました。


哀れなるかな、戦う相手を見いだせなかった戦士たちよ。


そうして、残された棋譜は戦士たちの無念の想いが眠る墓標なのでありました。


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電王戦FINAL・第5局は阿久津さんの勝ち

2015-04-12 12:28:36 | Weblog
49分21手で巨瀬さん「投了します」でおわり。

これでめでたく人類軍の3勝2敗での「勝ち越し決定」でありました。

でもこれで「めでたし、めでたし」、、、で終われる訳がありませんね、谷川さん。

そうして、もくろみ通りいろいろと問題提起だけは出来た「電王戦シリーズ」でしたねえ、川上さん。


巨瀬さんは目の前の阿久津さんが見ていなかったかのような戦いぶりでありました。

いや、肉眼では阿久津さんを見てはいたのでしょうが、それにかぶせて「いろいろな自分の想い」も見ていた様ですね。

その結果は「COM君対プロ棋士」ではなく「巨瀬さん対巨瀬さんの想い」になってしまっていた様であります。

これは言葉をかえると「一人相撲」ですか。

少なくとも外側から見る所ではそう見えてしまいました。


「開発者権限での投了の場合のルール」の変更が必要でしょうね。

「少なくともCOM君評価値がー3000を超えている事」という様な要件を追加しないと。

そうしないと見ている我々が納得できませんねえ、川上さん。

この件よろしくご検討の程、お願いする所であります。


PS
第5局のPVをみて「巨瀬さんに共感した人」が「巨瀬さんの投了」をより一層つよく非難する。

「俺の共感の思いをどうしてくれるんだ」という訳です。

この構図、第3回電王戦であったやねうら騒動と同じであります。<--リンク

聴衆は映像の切り貼りで作り上げられた「虚像」には何時までたっても簡単にはまり込む、、、と。

こうして「人間のトラップ回避能力のなさはAWAKEと同程度である事」がわかるのでありますね。


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電王戦FINAL・最終局前夜

2015-04-10 21:47:03 | Weblog
電王戦FINAL、今回もいろいろなドラマがありました。

そうして2対2のイーブンで迎える最終局。

なんとまあ「絵にかいたような」舞台が出来上がりましたね。


5対5の団体戦形式は今回が一区切りとか。

なんだかんだといいながら、やっぱり面白かったですねえ電王戦。

そうして明日も熱戦を期待しております。


ところで来年からは新しい形での電王戦の開始といきたいものですね。

でもあのタッグマッチではどうにもなりません。

どうせやるならチーム構成の制限一切なしでの地上最強をきめるトーナメントを希望します。

スパコンでソフトをぶん回して携帯で対局者に連絡するのさえ「あり」でお願いしますよ、ドワンゴさん。

ま、もっともそんな「スーパーチーム」ができるかどうかは知りませんけれどもね。


さてそれでは時間ぎりぎりで提出された観戦記でも読んで今夜は過ごすとしましょうか。<--リンク

PS
巨瀬さん、みごとに電王戦そのものを木っ端みじんに吹き飛ばしてくれました。

これはこれで勝敗を超えて、電王戦というものの「見事な結末の表現」になりました。


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電王戦FINAL・将棋会館で決着はつくのか?

2015-04-08 10:34:05 | Weblog
はたして本当に今週の土曜日で決着はつくのか?

COM君勝ち越しなら「COM君は棋士を超えた」が大方の見方として定着する気配です。

まあ一つの区切りにはなりそうですね。


人類軍勝ち越しの場合は、COM君の進化は止まらないので、人類への挑戦が継続されますね。

ただ少しの間は、連盟が「ほら、まだ人の方が強いよ」と言える状況がつくれるかな。

まあせいぜいそんなところでしょう。

この場合はとても「決着がついた」と思える状況にはなりません。


いずれにせよ多分プロ棋士の多くは「早く電王戦、終わってくれればいいのに、、、」と思っているのでしょうね。

今はただ「嵐が通り過ぎる間、身をひそめていればいい。」と。

「そうすればまた昔のように静かな海が戻ってくるだろう」と。


いいえ過ぎ去った海は二度と戻ってくることはありません。

そうして新しく戻ってきた海は嵐は止んでいるやもしれませんが、全く別の景色が広がっている海でありましょう。

なぜならすでに多くの人々の認識が電王戦で変えられてしまったからです。

これはまたCOM君の進化に伴って起こりうる歴史の必然でもありました。


大山名人はかつて「機械に将棋を教えるとろくなことにはならない」と言ったとか。

この予言、連盟にとっては「大当たり」でした。

でもまだ今もそう感じているなら、連盟は時代に逆らっていることになります。

いまさら「再鎖国」では時代錯誤でありましょう。

なぜなら、すべてのものが変化してゆく人の歴史の中でそんなものがあり得ないことはすでに証明されたことでありますからね。


そうして「将棋はもはや連盟が独占できるようなものではなくなった。」

これが私の「電王戦に対する結論」になるのでありました。


PS
プロ棋士のお兄さんの観戦記、待てど暮らせど公開されませんねえ。

それから、トーヤマせんせのブログにもポナンザ記事がのりません。

はてさて、これはいったいどうしたことなのでせうか?

PS
ぎりぎりで宿題が提出されました。<--リンク
でも、遅い!!


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電王戦FINAL・プロ棋士の研究がいつも外される理由

2015-04-06 13:43:13 | Weblog
COM君は相手の手番の時にも人間同様に「相手はこう指すだろう。そうしたらどうするか?」というように次の自分の手を考えています。

これはCOM君の内部では「自分の手を指し終わるとすぐに始まるプロセス」になっています。


さてプロ棋士さん、貸し出されたCOM君の前で今日も研究に余念がありません。

「序盤が大事、序盤が大事。」

「どうやってうまく局面を誘導するかだ」とね。

「それから時間を後に残す為には、最初はノータイムでリターンだな」との戦術であります。


そうやってCOM君が指すのを待っては、「無慈悲なノータイム リターン」を繰り返します。

そして序盤戦でのCOM君の統計的な思考パターンを理解していきます。


さて、電王戦本番です。

プロ棋士さん、「序盤のCOM君の思考パターンは全てつかんだ」とここでも無慈悲なノータイム リターンをくりだします。

ところが何故かCOM君の思考パターンが事前研究の時と違う様です。

そうしてついにCOM君は「研究で現れたことのない一手」を指すのです。

こうして無残にもプロ棋士さんの「膨大なるご研究」は水の泡となってしまうのでありました。


さてではいったいどこに「間違い」があったのでしょうか?

プロ棋士さんは事前研究の時と全く同じ行動をしたのに、なぜCOM君の思考パターンが再現しないのでしょうか?


それは事前研究の時に「電王手さんの動作時間」と「開発者の手入力時間」を無視していたからですね。

「この二つの時間、合わせるとだいたい40秒ぐらいになる」とはやねさんの観察結果でした。

つまり本戦においてプロ棋士さんは「無慈悲なノータイム」のつもりでしたが、じつはCOM君にとってはいつも「40秒+プロ棋士さんのリターンタイム」になっていたのでした。


このトラップを最初に指摘したのは第3局対局者のやねさんでしたね。(このあたり、さすがであります。)

さてではだれが仕掛けたトラップでしょうか?

ドワンゴですか?

いいえ違います。

電王手くんの登場とともに「人知れず入り込んできたトラップ」なのでありました。

そうして、この40秒はCOM君にとっては「とても大きい」のであります。


それではプロ棋士さんはどうやればよかったのでしょうか?

じつは貸し出されたCOM君との研究ではつねに+40秒ほどの待ち時間を加えてから自分の手を入力すればよかったのです。

そうして、本番では「ノータイム リターン」をすればCOM君の思考パターンは研究の時と同じになるのでした。


「電王戦では実は時計が二つある」と。

「対局者の持ち時間を計る時計」と「COM君の内部クロック」であります。

そうしてプロ棋士さんが本当に意識しなければいけないのは「COM君の内部クロックの方」なのでありましたとさ。


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電王戦FINAL・第4局はポナンザの勝ち

2015-04-05 11:22:32 | Weblog
やっぱりポナンザは強かったですね。

後手番の村山さん、はるかにおよびませんでした。

序盤に馬をポナンザに作られてから評価値は一方的にポナンザ側で推移でしたね。

この展開、なにやらかつての三浦ーGPS戦を彷彿とさせるものがありました。<--リンク


さて急戦に持ち込もうとした村山さんの狙いがポナンザに外された後はつらい戦いが続いた様です。

後手番での局面の誘導はなかなか難しいのでしょうが、それでもそこを何とかして欲しかったものです。

一つでも手を外されたらそれでおしまい、、、というのではあまりにも「芸がない」というものではありませんか。


聞けば「序盤が得意」とか。

そうであれば2重、3重の準備が出来た様にも思えます。

同じように後手番だった第二局の「鬼軍曹」の奮闘ぶりを見た後では、やはり少々物足りなさを感じてしまうのでありました。

PS
面白いなあと思った記事です。<--リンク

PS
「定跡に重大な疑問が、、、」とか「さすがCPU」とかいう論調はいままで人類が作り上げてきた将棋に対する人類の考え方、思い込みからの一方的な見方でしょうか。

COM君は「人が作り上げた棋譜を学習して、そうして先入観なしにそれを基準として最善手と判断した手を指す」のです。

今の状況は「ポナンザは余計な先入観がない分より客観的な手を指します」が、それを見た人類が「勝手に驚いている」という構図にみえますね。

つまり自分で視野を狭めておいて、そうして視野の外を指摘されると「あなたはすごい」と。

「いや私はあなたがたに教えてもらった基準で考えた最善手を指しているだけです」とはCOM君の答えでありました。


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電王戦FINAL・第4局は薬師寺対決

2015-04-01 10:32:08 | Weblog
第3局がおわり、これで人類軍は2勝1敗です。

初の勝ち越しに王手だったのですが、悲願は達成されませんでした。

あと残るは2戦。

はたして人類の勝ち越しはあるのでしょうか?


初戦のAperyには棋士の研究対策の為に導入にた「ランダム化」が裏目にでた模様です。

ランダムで選んだ次善の手を指すのでは、プロ棋士に勝ちきる事はやはり難しかったと言えそうですね。

そうして第2局のSeleneは「不成り認識せず」のバグがありましたが、これは実際の将棋の勝敗には関係していません。

明らかに棋士が良い手順を引き当て、実力で押し切ったと言えそうです。


さて次のポナンザ。

序盤定跡を多くして、それをランダムに選ぶようにしているとか。

次善の手を選ぶのにランダムを使うのとは違い、これは棋力を低下させません。(多分、、、)

そうして致命的なバグも持っていないでしょうね。


そういう訳で村山さん、勝ち越しに王手はかかっているのですが、何せ次は「先手番のポナンザ」です。

電王トーナメントではAwakeの「長手順詰め」に敗れはしたものの、その強さは普通ではありません。

その強さを対局者の村山七段は「ポナンザは狂犬のように勝ちに来る」と表しています。

そして「細い勝ち筋をつないでしまう」と。


ポナンザ経験者の屋敷さんがアドバイザーとはいえ、これは相当大変なことになりそうでありますね。

ポナンザの攻めをどれだけ我慢して、そうして反転攻勢につなげられるか?

それが勝敗の分かれ目と予想しております。


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