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窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

自民党

2025-02-28 10:49:37 | Weblog

https://news.yahoo.co.jp/pages/20240927

https://archive.md/Xz3UH

河野はやっぱり人気ないww

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「これでは岸田さんが退陣した意味がない」

 報道機関各社が発表した石破新内閣の支持率が軒並み低調であることがわかり、自民党議員のひとりが、こうため息をついた。単純な比較はできないものの、固定電話以外への聴き取り調査を開始した2002年以降の内閣の発足時の結果としては、最低水準にあるという。

【写真あり】「信頼できない」国民から早くも見放される石破内閣

 石破茂首相は10月3日、「政権発足時として高くないことは真摯に受け止めなくてはならない」と話し、さらに「裏金の問題について国民のいろいろな思いが払しょくできていない」と述べた。

「総裁選時、石破さんは早期の解散総選挙には否定的でした。ところが、総裁就任直前になって、代表質問を終えたら解散すると宣言した。当初、予算委員会での審議を経た11月初旬の解散を想定していたので、ズレとしては1カ月程度ですが、愚直さ、実直さを評価されていた石破さんですから、有権者の印象はよけいによくないでしょう。

 さらに、致命的とも言えるのが10月3日に朝日新聞が報じた問題です。石破さんは、派閥の裏金事件で処分を受けたいわゆる“裏金議員”に次期衆院選で公認する方針だというのです。石破さんは6日に該当議員への聴き取りをするそうですが、それでガス抜きになるとは思えません」

 SNS(X)にはそんな失望感のコメントが数多く投稿された。

《石破氏て、権力持ったら、今までの歴代よりももっと自民党的だった》

《見損なったな~!騙された感じだな~?石破茂自民党総裁は「狸親父」》

《どうやって信頼できると思ってるの?恐ろしいほどの言動不一致やな》

《裏金議員公認や比例重複も公認とかもはや政治家じゃなく詐欺集団ですやん》

 石破内閣の面々は副大臣と政務官がほぼ留任だったことから、「岸田内閣の居ぬき」と自民党関係者は明かす。

「党役員では、森山裕幹事長が絶大な権力を持っているんです。そもそも総選挙の日程は岸田政権下ですでに決められていて、石破さんだけが知らなかった。そして、幹事長人事は森山さんでいこうと、党内では決まっていた。安倍政権から続いた官(邸)高党低が完全に一変し、今は岸田文雄前首相をはじめとする党内の権力が非常に高まっています。そういう意味では、石破さんは気の毒ですね」(同関係者)

 衆院選の投開票日は27日。あと3週間余りだが石破内閣が浮揚する要素はほとんどない。党内では宇野宗祐内閣を超える超短命内閣となる可能性も囁かれる。

「自民党の衆議院議員は258人。裏金議員を公認しなければその時点で、単独過半数を大きく割り込みます。なので、石破さんも公認せざるを得ないのは理解できます。とはいえ、これで仮に単独過半数割れになれば、退陣は必至です。

 党内では、単独過半数割れした場合、林芳正官房長官が臨時代理として内閣を継承し、再度、議員投票で総裁を決め直すというプランまで浮上しています。その場合、次の総裁は加藤勝信氏に内定しているという話もあります。いずれにせよ、石破さんは追い込まれているのは間違いない」(同前)

 いったい何のための総裁選だったのかーー。

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石破茂首相(自民党総裁)が政治資金収支報告書に不記載が確認された自民党議員を次期衆院選で公認した場合でも、比例代表との重複立候補を認めない方針を固めた。重複立候補できない非公認の対象も従来より広がる。衆院選を前に有権者の不満を抑える狙いがある。ただ、当選の確率が下がるだけに自民議員の動揺は激しい。深刻な党勢後退を懸念する声も強まっている。

「(世論調査などで)地元から説明責任が評価されていないと判断された議員は非公認となる。厳しい判断だ」。自民幹部は首相の決断についてこう語った。

自民の森山裕幹事長は4日、派閥パーティー収入不記載事件で処分した衆院議員をめぐり、原則として公認する意向を示していた。すでに不記載事件への党の処分が下された中、非公認が「二重処分」にあたるとの指摘もあった。

非公認となればテレビの政見放送でアピールできず、配布ビラの枚数も減るなど厳しい選挙戦は避けられない。自民重鎮は「公認問題は決着済みだと聞いていたので総裁選で首相を応援した。話が違う」と語気を強めた。

不記載事件に関与した議員が多い旧安倍派を狙い撃ちした動きとの見方も広がっている。首相は生前の安倍晋三元首相と距離があったためだ。重複立候補の道を断たれた旧安倍派中堅は「しこりは残る。政権を支えようと思っていたが無理だ」と吐き捨てた。

「内閣支持率が期待したほど上がらなかった中で『政治とカネ』の問題に焦点を当てられてしまった。衆院選を見据えた苦肉の策だ」

自民関係者は首相の狙いをこう解説した。ただ、衆院選で落選する自民議員が続出すれば、首相自らが責任問題に直面することになる。

自民の閣僚経験者は「郵政解散で党内が割れたときは『刺客』を立てたので、減った議員数を補充できた。(刺客を出さない)今回はかなりの議席を減らすのではないか」とつぶやいた。

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自民党執行部は7日、派閥の裏金事件で党内処分を受けた議員のうち、非公認となる見通しの萩生田光一元政調会長、高木毅元国会対策委員長ら6人のほか、追加で処分議員を非公認とする方向で検討に入った。地元の意向や党による情勢調査の結果を踏まえ、石破茂首相(党総裁)が衆院を解散する9日までに最終判断する。


 首相は5、6両日に森山裕幹事長、小泉進次郎選挙対策委員長らと党本部で会談し、処分議員の次期衆院選における処遇を協議。①党内処分で「非公認」より重い処分の議員②処分が継続中で、国会の政治倫理審査会に出席していない議員③地元の理解が十分に進んでいない議員――の3点のいずれかに該当する議員を非公認とする方針を確認した。政治資金収支報告書への不記載議員についても比例重複を認めない方針を決めた。

 複数の自民幹部によると、党執行部内のこれまでの協議では、①と②の基準をもとに、萩生田氏ら6人が非公認となる見通し。その後、③の基準をめぐって精査を続けたところ、複数議員が該当する可能性があることが判明。執行部内では、非公認は合計で「10人以上になる」(自民幹部)との見方も出ている。ただ、政府内では6人にとどめるべきだとの声もあり、執行部内で慎重に検討している。森山氏は7日、記者団に、非公認議員の選挙区に刺客候補を立てない意向を示した。

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石破茂首相(自民党総裁)は8日、派閥の政治資金パーティー裏金事件で不記載があった現職国会議員・支部長のうち、新たに複数人について公認を認めない調整に入った。これまでに6議員の非公認が固まっていたが、最終的には10人以上となる見通し。

 首相は8日夜、自民党本部で森山裕幹事長、小泉進次郎選挙対策委員長らと公認の可否について協議した後、記者団に「最終的な調整を行った。明朝の会議で決定する」と述べた。自民は9日に選対本部会議を開き、1次公認を発表する。公認を見送る小選挙区に対立候補は擁立しない方針。公明党は自民が公認を見送る現職は推薦しない。

 一方、首相は9日午後、衆院を解散する。政府はその後の臨時閣議で「15日公示、27日投開票」の衆院選日程を正式決定する。選挙戦では裏金事件を受けた対応や物価高を含む経済対策が争点となる見通し。

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世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が判明した候補者は、閣僚や閣僚経験者でも敗北が相次いだ。

【写真】牧原法相、旧統一教会側との接点認める 自民や朝日調査には回答なし

 埼玉5区では、法相で自民前職の牧原秀樹氏(53)が立憲元代表で前職の枝野幸男氏(60)に敗れ、比例復活もならなかった。牧原氏は28日午前2時過ぎに事務所に現れ、「ひとえに私のせいです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と頭を下げ、「今は何も現実を受け止められない感じです」と話した。

 牧原氏は石破内閣で初入閣した。その直後、教団や関連団体主催の集会などへ、秘書も含めて計37回参加したことが判明。2022年の党の調査には含まれておらず、牧原氏は「正確な情報の把握が間に合わなかった」と釈明した。

 枝野氏との対決は7度目。牧原氏は自民党内で無派閥だった政治姿勢などをアピールしてきた。

 兵庫1区では、前文部科学相で自民前職の盛山正仁氏(70)が立憲前職の井坂信彦氏(50)に選挙区で敗れた。盛山氏は午後8時過ぎ、「みなさんに支えていただいたにもかかわらず、結果に結びつけることができず申し訳なく思います」と事務所に集まった40人ほどの支持者に硬い表情で陳謝した。

 朝日新聞は今年2月、盛山氏が前回21年の衆院選で教団友好団体と事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書に署名していたことを報じた。盛山氏は国会で「サインしたのかもしれない」といったんは認めたものの、その後は「記憶にない」などと答弁が迷走した。選挙戦では地元の県議や市議が全面支援し、石破茂首相や岸田文雄前首相らが応援演説に立った。

 神奈川18区では、教団との接点が表面化して経済再生相を辞任した自民前職の山際大志郎氏(56)が、立憲新顔の宗野創氏(31)と争い、選挙区での落選が決まった。

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自民党前職の山際大志郎元経済再生担当相は神奈川18区で、立憲民主党新人の宗野創氏に敗れ、比例南関東ブロックで復活当選した。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)主催のイベント出席や、教団トップの韓鶴子総裁との対面といった接点が相次ぎ判明。曖昧な説明を続け、2022年10月に閣僚を事実上更迭された。

 山際氏は03年衆院選で初当選。経済産業副大臣などを歴任した。

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自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーに関する裏金事件で、2022年に中止が一度決まったノルマ超過分の還流をめぐり、安倍派会計責任者だった松本淳一郎・元事務局長=政治資金規正法違反(虚偽記載)で有罪判決=が、東京地検特捜部の任意聴取に対する供述で、還流の再開を求められた幹部として、下村博文・元文部科学相の名前を挙げていたことが分かった。

一方、衆院予算委員会は27日、松本氏に対する非公開の聴取を都内のホテルで実施。聴取後に会見した安住淳委員長(立憲民主党)によると、松本氏は、還流再開を求めた「ある幹部」の名前は控えたが、現職議員ではないと説明。さらに「前任の事務局長から(還流の)やり方を伺っていた」とし、開始時期は不明だと語ったという。

 関係者によると、安倍派では、所属議員が派閥の政治資金パーティー券のノルマを超えて売った分を議員側に還流することが長年の慣習だったが、22年3月ごろ、安倍晋三・元会長が還流を問題視して中止の議論が始まったとされる。

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 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、旧安倍派の下村博文元文部科学相は27日、自身のX(ツイッター)で派閥から所属議員へのキックバック(還流)について「私自身はこれまでも記者会見や政治倫理審査会で繰り返し述べてきた通り、還付再開を松本淳一郎氏に指示したことも、還付再開を決定した場にいたという事実は一切ありません」と投稿した。

 旧安倍派の会計責任者だった松本氏は27日、衆院予算委員会の参考人聴取に対し、派閥幹部から還流再開を持ちかけられたことを認めた上で名前は明かさず、「今は現職ではないと思う」と説明した。

 2022年8月、派閥幹部だった下村氏、塩谷立元文部科学相、西村康稔元経済産業相、世耕弘成前党参院幹事長の4人が再開について協議したとされる。幹部4人のうち、現職ではないのは塩谷氏と下村氏の2人。

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自民党派閥裏金事件を巡り、旧安倍派参院側トップだった世耕弘成前参院幹事長(離党)は21日、参院予算委員会に参考人として出席し、2022年8月の同派幹部会合で政治資金パーティー券販売ノルマ超過分の資金還流を再開する結論は出ていないと否定した。旧安倍派会計責任者の松本淳一郎氏がこの会合で決まったと証言していることに関し「現金による還流はあり得ないというのが共通認識だった」と主張。松本氏とは認識のずれがあったと強調した。

 旧安倍派幹部の参院予算委への参考人招致は初めて。野党は、実態解明に程遠い内容だとして、他の同派幹部の参考人招致を求める構えだ。幹部会合には世耕氏の他、下村博文、塩谷立、西村康稔の各氏が出席していた。

 世耕氏によると、22年8月5日の幹部会合は、還流資金を既に収入として見込んでいる人もいるとして対応策を検討した。議員個人が開くパーティーの券を派閥が購入する形で返していくのが最も適切ではないかという方向で終わったという。

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AI

2025-02-21 19:11:41 | Weblog

―AIの危険性をどう考えるか。

 「長年の研究の結果、AIのようなデジタルインテリジェンスは、より優れた知性だと考えるようになった。だからこそ、AIが人類を超える知性を持ち、私たちを支配する可能性についてそれを望むかどうか、真剣に考える必要がある。その脅威は単なるサイエンスフィクションではない」

――AIの能力は人間を超えるか。

 「一人の人間は20億~25億秒程度しか生きられない。その時間では、インターネット全体の情報を学ぶことはできない。1000個のAIがあれば、それぞれが別の情報を学習し、共有することで、すべてを学ぶことができる。チャットGPTは人間の何千倍もの知識を持っている」

――チャットGPTの公開から2年ほどがたった。AIの進化をどうみているか。

 「(チャットGPTの公開は)間違いなく大きなマイルストーンだった。グーグルでも似たような技術を開発していたが、公開されなかった。マイクロソフトもかつて対話型AIを公開したが、ヘイトスピーチを発信し始めたため、非公開となった。

 だが、オープンAIは、少ない量の学習でAIの行動が調整できることを示した。この数年でAIの進化が速くなっていることに間違いはない。だれもが予想しなかった。かつては、人間を超える能力を持った知能が登場するのは、50年、100年先だと思っていたが、今では50%以上の確率で20年以内に、人間と同等かそれ以上に賢いAIが生まれるだろう。早ければ5年後かもしれない」

――オープンAIは営利組織への転換を図っているという。

 「非常に強力な政府の規制がない限り、営利組織が人類を超えるAIを開発するのに、安全な場所だとはいえない。オープンAIの当初の目的は、安全なAIを開発することだったが、利益を追求する流れに巻き込まれてしまった。

 グーグルがAI分野で先頭を走っていた頃は、他の企業よりも技術面で先行しており、責任ある行動を取ることができた。技術を公開したら、人々が何をするかがわからないため、公開しないという判断ができた。

 だが、オープンAIがマイクロソフトと提携して開発すると、グーグルも何もしないわけにはいかなくなる。営利企業同士が競い合うと、安全性が後回しにされる。軍拡競争と同じだ。これを防ぐには政府の規制が必要になる」

――具体的にはどんな規制が有効か。

 「開発企業が保有するコンピューターの処理能力の3分の1を、AIの安全性の研究開発のために投じることを義務づける法整備だ。現在のところ、AIの開発企業が安全性の研究に使っているコンピューターの処理能力はおそらく1%程度だろう。これを30倍に引き上げるべきだと思う」

――サム・アルトマン氏やイーロン・マスク氏のようなごく少数の人々や企業にAI分野の権力が集中している現状をどうみるか。

 「マスク氏のような人物がいる場合は、大きな問題ではないか。Xを見る限り、社会的に無責任な行動を取っている。マスク氏が権力を握る独裁的な政府が米国で誕生すれば、人々を監視するためにAIを使うこともためらわないだろう」

――巨大IT企業の分割は、安全なAIの開発に有効か。

 「現在は、AIの基本的な研究の多くがグーグルで行われている。成功した企業を分割すれば、競争を促すので消費者には良いことかもしれない。だが、基礎研究にとっては悪い影響を及ぼす恐れがある。グーグルの分割によって研究の成果が失われるかもしれない」

医療分野や自動運転、大きなメリット
――AIの進化は、社会にどんなメリットをもたらすのか。

「コールセンターの顧客サービスは劇的に改善するはずだ。膨大な知識を持つAIが対応することで、同じ質問を繰り返し聞くようなことはなくなるだろう。医療分野でも驚くほどの効果が期待できる。1億人の患者を診察したAI医師に診てもらうことができる。珍しい病気にかかっても、医師には診察した経験がある。新薬の設計にも役立つだろう。自動運転の車も、人間よりも安全に運転できるはずだ。こうした利点がある以上、AIの開発が止まることはないだろう」

――負の影響は。

 「偽情報や誤情報、陰謀論が拡散し、有権者の投票行動を操作することが考えられる。すでに民主主義は脅かされている。AIが高度になるにつれ、世論操作が容易になる。フィッシング詐欺やサイバー攻撃も急増するだろう。AIを使ってウイルスを合成することも可能になるかもしれない。非常に心配だ」

――雇用への影響は。

 「AIによる生産性の向上は富裕層に利益をもたらす一方、労働者は貧しくなる恐れがある。産業革命では肉体労働が減ったが、ほかの仕事が生まれた。今回は日常的な知的労働がAIによって置き換えられる。新しい仕事が生まれるかどうか、明確ではない。生み出すよりも奪う仕事の方がはるかに多いとみている」

――人間にしかない能力は何か。

 「人間が持っている能力で、AIにできないものはない。AIは私たちが持つどんな特性でも再現できるはずだ」

――AI開発をどう進めるべきか。

 「市場原理にすべてを任せるという考えは、ばかげている。見えざる手が私たちを守ってくれるという考えはナンセンスだ。AIは危険な薬で、米国を始め、政府は大企業が安全性の研究にもっと多くのリソースを割くよう強制すべきだ」

――国際協調で開発を制限できないか。

 「人類を支配することを防ぐ安全研究では各国が協力できるかもしれない。冷戦時代には、米ソが地球規模の核戦争を防ぐために協力した。だが、兵器開発やサイバー攻撃といった分野では相手と戦うために技術開発を行っており、協力することはないだろう」

――トランプ次期大統領の下、AI開発はどう進むか。

 「安全に開発するのが困難になると思う。トランプ氏はAI企業に対し、自分たちが望むルールを作ることを認める姿勢を示している。彼に資金を提供すれば、容認されるということで、規制が売り物のようになっている。その結果、気候変動を止めることやAIを安全に開発することは難しくなるだろう。側近のマスク氏も自らがAI開発企業を率いており、トランプ氏に安全規制を撤廃するよう助言するのではないか」

中国が米国を超える可能性は
――中国がAI開発で世界一になる可能性は。

 「10年以内に米国を追い越す可能性は高いだろう。米国は関連技術のアクセスを制限することで、中国の開発を遅らせようとしているが、数年間の遅延をもたらすだけだ。その結果、中国国内に独自の市場が生まれ、自力で技術を作る方法を学ぶと思う。米国よりも多くの資金を投入し、人材も育成するだろう。技術の開発は長い目でみれば、民主的な制度が強い国が成功する傾向にあるが、トランプ氏の再選でその基盤を失いつつある」

――日本の開発の現状をどうみるか。

 「1980年代初頭、日本は世界のリーダーだった。当時の米国人は日本を恐れていた。日本の産業システムの方が米国より優れているのではないかと考えていた。なぜかわからないが、現実にはならなかった。だが、日本に優れた研究者がいることは間違いない。日本は高齢者が多い。敬意を持って高齢者の世話をするロボットには需要があるはずだ。ロボットは日本が優位性を発揮できる分野の一つではないかと思う」

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 12月:米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は4日、対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」の利用者数が1週間あたり3億人に達したと明らかにした。

 

 米紙ニューヨーク・タイムズが開催したイベントでアルトマン氏が登壇し、講演の中で明らかにした。チャットGPTは10月にAI検索機能を追加するなどサービスの拡充を進めている。

 米メディアによれば、チャットGPTの利用者数は約3か月前に2億人に達したばかりだった。今後1年で、利用者を10億人まで増やす方針と報じられている。

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OpenAIの技術スタッフであるVahid Kazemi氏が12月7日、同社がAIの最終目標とされる汎用人工知能(AGI)を既に達成したとの見解をXで示した。

 Kazemi氏は、OpenAIが12月5日に一般公開した最新モデル「o1」に言及し、「すべてのタスクで人間を上回るレベルには達していないものの、ほとんどのタスクでほとんどの人間よりも優れた性能を備えている」と主張している。

 LLMが「レシピに従っているだけ」という批判に対しては、1兆個のパラメータを持つニューラルネットワークが何を学習できるのかを完全に説明できる人はいないと反論。科学的手法自体も「観察、仮説、検証」というレシピとみなせると指摘し、優れた科学者の直感も試行錯誤を通じて構築されたものだとしている。

 Kazemi氏は2024年10月入社の新人スタッフで、LinkedInによれば、以前はApple、Google、Waymoなどの大手テック企業でAIや自動運転の開発に携わっていた。KTH王立工科大学でコンピュータビジョンとロボット工学の博士号を取得している。

 なお、前日の12月6日には、OpenAIがMicrosoftとの契約からAGIに関する条項を削除することを検討しているとFinancial Timesが報じている。発言の事業的な意味合いは不明確だ。

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今年のノーベル物理学、化学、経済学の各賞の受賞が決まった8人の研究者は8日、授賞式(10日)を前にスウェーデンの首都ストックホルムで講演会を開いた。人工知能(AI)について、安全性や雇用への影響などに配慮して開発する必要があるとの指摘が相次いだ。

 化学賞を受賞する英グーグル・ディープマインド社のデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)は「強力なAIを活用した発見の黄金時代を迎えつつある。AIは人類の課題を解決する大きな可能性を秘めている」と有用性を強調。AIは火や電気などと似ていて、責任や安全性が重要だとし、「科学者が幅広い関係者と連携し、AIの開発や使用に関して意見を取り入れることが必要だ」と語った。

 経済学賞を受賞する米マサチューセッツ工科大学のサイモン・ジョンソン教授は「現在は過剰な自動化の段階にあり、スキルを必要とする新たな仕事が十分に生み出されていない。自動化だけ進めれば大量の失業者が出る」との認識を示し、「人々の生産性や賃金、地位を高めることに役立つようにAIを開発する必要がある」と訴えた。

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 ヒントン氏は授賞式後に行われた晩さん会で登壇し、「AIは、すでに独裁政権による大規模な監視やサイバー攻撃に悪用されている。近い将来、恐ろしいウイルスや殺傷兵器の作製に使用される可能性もある」と指摘した。

 AIの開発企業に対しては、「安全性を軽視して利益追求に走っている」と批判。「AIを人間の制御下に置き続けられるかどうかわからず、安全性確保のための研究を急ぎ進める必要がある」と強調した。

 また、経済学賞を受賞した米マサチューセッツ工科大のダロン・アセモグル教授は、AIの普及で格差や不平等が拡大するとして「豊かさをどうすれば社会で共有できるのか、私たち全員で考えていかなければならない」と話した。

 授賞式はストックホルム中心部のコンサートホールで行われ、11人がスウェーデン国王からメダルと賞状を受け取った。

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「囲碁の持つ数学的な美しさにひかれた」。囲碁ソフト「アルファ碁」の開発者で、今年のノーベル化学賞を受賞したデミス・ハサビス氏(48)が11月21日、東京都千代田区の日本棋院を訪れ、一力遼棋聖(27)=名人・天元・本因坊=と対談しながら囲碁との出会いを語った。

英国出身のハサビス氏は4歳からチェスに親しみ、13歳でトッププレーヤー入り。コンピューターサイエンスを専攻していたケンブリッジ大の学部生時代に囲碁を打つようになった。

チェスと比べ「囲碁はより複雑」と感じていたハサビス氏。1997年にスーパーコンピューター「ディープ・ブルー」がチェス世界王者を破ったことに衝撃を受け、「自分自身で学ぶAI(人工知能)」を目標としたアルファ碁の開発を志すようになったという。

一力棋聖は対談で、2016年のアルファ碁と世界トッププロのイ・セドル氏(韓国)の五番勝負でアルファ碁が1敗したことを挙げ、「AIの予想にない手を打たれてそこから崩れた印象がある」と言及。「今はどのAIも人間よりレベルが高いが、部分部分では人間の方が上回るところもある。自分自身はAIを参考にはしているが、依存はしていない」と語った。

今後10年間の展望として、「囲碁に限らず、人間の専門家が知識やスキルを組み合わせてAIを活用していくことになる」とも述べたハサビス氏。AI活用で先を行く囲碁界だからこそ、AIとの向き合い方を社会に示す手本となれるかもしれない。

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Amazonの社内システムで動いていた1万ものJavaアプリケーションを生成AIがバージョンアップした。

 

 Amazon社内で1万ものJavaアプリのバージョンアップ作業を生成AIに支援させたら、開発者の4500年分の時間が浮いた。これはラスベガスで開催されたAWS re:Inventで出たレガシーシステム移行に関するトピックだ(関連記事:AIアプリとデータ分析が「ニューノーマル」に クラウドの代名詞AWSが進む道)。4500年前というと、人類はまだエジプトでピラミッドを作っていた頃である。
 
 このトピックにあわせて発表されたのが、エンジニア向けのエージェントであるAmazon Q Developerのシステム移行支援機能だ。具体的には「.NETアプリケーションのクロスプラットフォーム化」「メインフレームのモダナイゼーション」「VMware環境の変換」などが発表された。ソースコードを読み込んだり、各コンポーネントの依存関係を調べることで移行プランを作成し、ドキュメント化やユニットテストまで支援してくれるという。
 
 どこまで動くかは未知数だが、これは情シスのエンジニアには朗報だ。基幹システムの移行期限やエンジニア不足が課題となる「2025年の崖」が目の前に迫る中、多くの情シスはレガシーシステムの移行に頭を悩ませているはず。エンジニア不足でプロジェクトが先に進まないのであれば、人手によるレガシーシステムの移行はもはやあきらめ、生成AIに任せてしまうのは1つの手だ。全部は難しいにせよ、特にドキュメント化はレガシーシステム移行で負荷の大きい作業なので、AIに任せるという選択肢を検討すべきだ。

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12・21:生成AI(人工知能)サービス「チャットGPT」を開発した米オープンAIは20日、次世代の基盤モデル「オープンAI o(オー)3」を発表した。

 数学や物理学、プログラミングなど複雑な問題の解決に必要な論理的な思考力を、9月に発表した前世代の「o1」から向上させた。

 「o」シリーズは、推論を繰り返すことで回答精度を高める。複雑なデータ分析が必要なサプライチェーン(供給網)管理や金融市場の予測などに生成AIの利用が広がることが期待される。グーグルも19日に競合モデルの試験提供を始めており、開発競争が激しくなっている。

 o3は20日から研究者らに試験提供し、安全対策などを検証する。来年に一般提供する計画だ。o3はプログラミングの正確性が71.7%と、o1に比べ23ポイント改善した。数学分野では、国際数学オリンピックの予選試験の問題正答率が96.7%と、同13ポイント向上した。 

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対話型生成AI(人工知能)サービス「チャットGPT」を開発した米オープンAIは20日、新たな生成AIの基盤モデル「o(オー)3」を発表した。論理的思考力を高め、人間に匹敵する能力を持つ「人工汎用(はんよう)知能」の実現にさらに近づいたとしている。

 9月に発表した「o1」の後継モデルで、さらに性能を向上させた。数学や科学に関する問題を解かせたところ、人間の専門家を大幅に上回る成績を収めたという。安全性を確認するため、当面は研究者に利用を限定し、来年1月下旬から試験提供を開始する。

 「o1」や「o3」は「推論」と呼ばれる論理的思考力を高めたモデルで、従来モデルよりも回答に時間がかかるが、一つの質問を複数の視点から分析し、間違いを未然に防ぐことができるという。

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米OpenAIは1月13日(現地時間)、AIの利点を最大化し、米国の経済成長を促進する方法についての政策提言「OpenAI’s Economic Blueprint」を発表した。AIが急速に進歩している今こそ、米国は行動を起こし、AIの可能性を最大限に引き出しつつ、害を最小限に抑える必要があると主張している。

 OpenAIは、AIの利点が責任を持って公平に共有されるように政策立案者と協力したいとしている。

 提案の1つとして、AIの開発と運用に必要なデータセンターに電力を供給するために、電力とデータ伝送に対する連邦政府の支出を大幅に増やし、太陽光、風力、原子力などの新たなエネルギー源を積極的に構築することを推奨した。

 また、同盟国およびパートナーへの最先端AIモデルの輸出を自由化し、中国ではなく米国の技術に基づいて「独自のAIエコシステムを構築」できるようにするよう提案した。

 さらに、米国がAIで世界に勝利するためには、「AIへの投資を待っている世界的な資金(推定1750億ドル)」を米国が引き出すべきだとしている。そうしなければ「資金は中国が支援するプロジェクトに流れ、中国共産党の世界的な影響力が強化されることになる」という。

 同社は、サム・アルトマンCEOは30日にワシントンD.C.でイベントを開催し、全米を巻き込むための「Innovating for America」イニシアチブを立ち上げると予告した。

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中国のAIスタートアップ企業「DeepSeek(ディープシーク)」が最近、米国のAI関係者から多大な注目を浴びている。

【画像】中国製AIに解かせた、東大入試の「問題」と「解答」はこちら!

同社が2024年末にリリースした無料のチャットボット「DeepSeek V3(https://chat.deepseek.com/)」は、OpenAIのChatGPT-4oやo1(いずれも有料)並みの能力を備え、特に数学やプログラミングなどの推論能力(思考力)ではChatGPTを上回るかもしれないという。

DeepSeek V3(以下、V3を省略)の画面デザインは、一見してChatGPTそっくりだ(図1)。その入出力画面は英語で表示されるが、実際には日本語でも使える。筆者もDeepSeekを日本語で使い、その性能をChatGPT-4oやo1と比べてみた。

図1 DeepSeekの画面デザイン(出典:https://chat.deepseek.com/)

まず最初は米紙に掲載された最近の中東情勢に関する記事を日本語に翻訳させたところ、確かにChatGPT-4oもDeepSeekも同レベルの邦訳文を出力した。これらを英語の原文と見比べてみたが、両方ともほぼ正確、つまり誤訳はほとんど見当たらなかった。

続けて「イエメンのイスラム教徒は何派?」など関連する質問をいくつか投げかけてみたが、両方とも(文体こそ違え)ほぼ同様の回答を返してきた。

これらの結果を見る限り、英語や日本語などの言語能力、あるいはAIに蓄えられた知識量などの点において、恐らくDeepSeekはChatGPT 4o並みのレベルに達しているようだ(もちろん、たったこれだけの結果からは断定できない。またChatGPT-4oは音声会話や画像描画など副次機能が備わっているが、DeepSeekはそうではない)。

東大入試問題の「数学」を解かせてみると
図2 東京大学・入試問題(2024年)の数学(理系)第2問 出典:https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400239118.pdf拡大画像表示

次にDeepSeekが最も得意とする推論能力(思考力)を見積もるために、2024年・東京大学入試問題の数学(理系)を解かせてみることにした。

ただし紙幅の都合上、数学の入試問題全6問のうち第2問(図2)だけやらせる。これを(同じく推論能力に富むとされる)ChatGPT-o1にも解かせて(図3)、両者の性能を比較することにした。

するとChatGPT-o1もDeepSeekも全く同じ正解を返してきた(図4がChatGPT-o1、図5がDeepSeekのDeep Thinkモードの回答)。

図2 東京大学・入試問題(2024年)の数学(理系)第2問

出典:https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400239118.pdf

図3 ChatGPT-o1に数学の入試問題を解かせる様子:問題が表示されたパソコン画面のスクリーンショットをプロンプト入力欄にペーストするだけでいい。DeepSeekでも同様

図4 ChatGPT-o1の回答(解答に至る複雑な計算過程や解答の終盤は省略)

図5 DeepSeekの回答(解答に至る複雑な計算過程や解答の終盤は省略)

https://archive.md/Xg9gO

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2025・1・東京大学の研究チーム、NTT、およびNICT(情報通信研究機構)は、「量子性の強い光パルス」で計算できる世界初の汎用型光量子計算プラットフォームを実現したことを発表した。

 東京大学の研究チーム、NTT、およびNICT(情報通信研究機構)は、2025年1月17日、「量子性の強い光パルス」で計算できる世界初の汎用型光量子計算プラットフォームを実現したことを発表した。
 
 量子コンピューターには、超伝導、中性原子、イオン、シリコン、そして光など、多様な実現方法が存在する。その中でも、光方式の量子コンピューターは、他方式とは違ってほぼ常温常圧で動作すること、高クロック周波数(演算処理1つ1つが高速)で計算できること、光通信で培われてきた超高速光技術が有用なアセット(資源)になること、といった利点を持つ。
 
 特に近年、光の波に連続的な情報を持たせて計算する「光の連続量方式」が進展しており、同方式で汎用的な計算を目指した光量子計算プラットフォームがいくつか実現されている。しかし、同方式のプラットフォームはすべて、行える演算の種類が「線形演算」のみの不完全なもので、大規模化しても現代のコンピューターより高速に計算することができなかった。
 
 「非線形演算」にも対応するには、量子性の強い光パルスを導入する必要があるが、ランダムなタイミングでしか発生させることができず、その発生タイミングと演算処理のタイミングを合わせる技術的な難しさが障壁になっていたという。
 
 今回、東京大学の研究グループでは、非線形演算を可能にする量子性の強い光パルスを光量子計算プラットフォームに導入することに世界で初めて成功した。このプラットフォームは、量子性の強い光パルス1個を発生させ、それに対してさまざまな線形演算を繰り返し、何ステップでも実行できる機能を備えている。
 
 東京大学の研究チームが蓄積してきた光量子コンピューターの独自の要素技術、NTTが開発した光パラメトリック増幅器、NICTが開発した超伝導光子検出器を結集させ、既存プラットフォームを技術刷新することによって実現した。
 
 詳しい手法と成果については、報道資料で解説されている。 
 
 このプラットフォームを拡張していくことで、線形演算も非線形演算も含め、あらゆる計算が実行できる万能な光量子コンピューターの実現へとつながっていく。さらには、量子性の強い光パルスを用いれば、将来的には量子コンピューターで正確な計算結果を得るために不可欠な「量子誤り訂正処理」も行えるようになるという。

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 1月:中国の人工知能(AI)開発の新興企業ディープシークは27日、サイバー攻撃を受けたため、 同社の生成AIアプリへの新規登録を一時的に制限すると発表した。

ディープシークのAIアプリは27日、アップルのアプリ市場「アップストア」の米国版でチャットGPTを抜き、無料アプリランキングで首位に立った。    

これを受け、ディープシークのウェブサイトで障害が発生。同社はログインを巡る問題は解決したとしているが、この日の障害は過去約90日で最も長く、同社のAIアプリが突如の人気を集めていた際に発生した。

アプリデータ調査会社のセンサータワーによると、ディープシークのAIアプリは今月10日のリリース以降、米国ユーザーの間で急速に人気を集めている。

低コストのAIモデルの登場を受け、AIの収益性と先端半導体への旺盛な需要に対する投資家の信頼が揺らいだことで、アジア市場のほか、米株式市場でもハイテク株に売りが出ている。

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トランプ米大統領は27日、中国の新興企業ディープシークの技術は米企業にとって警鐘となるべきだと述べ、中国企業が人工知能(AI)で、より高速な手法を考案したのは良いことだという考えを示した。

トランプ氏は「中国企業のAIであるディープシークの発表は、われわれの業界にとって、勝つためには競争に全力集中する必要があるという警鐘となるべきだ」と語った。

中国の低コストAIモデルの出現により、現在AI分野を主導する主要企業の優位性が脅かされるとの懸念から、27日には世界的にテクノロジー株が売り込まれた。

トランプ氏は「私は中国と中国のいくつかの企業について読んでおり、特にある企業はAIのより高速な手法をそれほど高価ではない方法で開発している。多額のお金を使う必要がないためそれは良いことだ。私はそれをポジティブに、資産として見ている」と話した。

中国の指導者から米国には世界で最も優秀な科学者がいると言われたことがあると明かし、中国の産業界がより安価なAI技術を開発すれば米国企業が追随すると指摘。「それほどお金をかけずに同じ結果を得られるだろう」と述べた。

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・・・CivAI(AIの可能性を示す非営利団体)の共同創設者であるルーカス・ハンセン氏は、「中国は従来もGPT-4に匹敵するモデルを作ってきたが、1年から1年半ほど遅れていた。それが今回のモデルでは半年遅れに縮めた可能性がある」と述べた。「米国はまだリードしているが、その差は以前よりも縮まっている」とも指摘した。

 DeepSeekのR1が注目を集める理由の一つは、その思考過程を可視化できる点だ。たとえ全ての回答が正確でなくても、その過程を見られることでAIモデルの改善が進む。ハンセン氏は「R1が人々に衝撃を与えているのは、思考過程を目にすることができるからだ」と語る。OpenAIのo1はこの部分を公開しておらず、いわば「秘伝のタレ」を隠すことで有料サブスクリプションを維持している状況だ。

DeepSeekは本当に550万ドルでR1を開発したのか

 ただし、R1のコスト対性能比には疑問の声もある。DeepSeekが公表したホワイトペーパーには100人以上が名を連ねているが、550万ドルという低コストでそこまでのAIモデルを訓練することが本当に可能かは疑問だ。550万ドルという費用は電気代だけで、研究者たちの人件費などは含まれていない可能性がある。さらに、中国は米国と異なり、データセンターの設立費用に政府の補助金があった可能性もハンセン氏は指摘する。

 また、DeepSeekが使用したチップについても議論がある。古いNVIDIAのA100やH800を使用しているとされるが、実際には最新のH100を別ルートで調達している可能性もあると、Scale AIのCEOアレクサンドル・ワン氏は指摘した。

 仮に550万ドルという数字を控えめに見ても、OpenAIがGPT-4の訓練に要した1億ドルと比べると圧倒的に安い。OpenAIはo1の開発費を公表していないが、トークン使用料金が高いことから見ても、GPT-4よりかなり多額の費用がかかっていると考えられる。

 「2030年までに米国のデータセンターの消費電力は2~3倍になると予想される中、効率化の重要性は非常に大きい」と、バーモント法科大学院エネルギー・環境研究所のマーク・ジェームズ氏は述べた。すでにAIの電力需要が公共インフラに負荷をかけている。もしDeepSeekの効率が本物なら、電力負荷を軽減し、環境や消費者への影響を抑えられる。一方で、効率化がさらなる市場拡大を引き起こし、結果的に電力需要が増加する可能性にも同氏は触れた。

DeepSeekはAIの競争を加速させる

 米国がAI競争で敗北したと決めつけるのはまだ早いが、競争が激化したのは間違いなく、さらなるイノベーションの余地が生まれている。DeepSeekがすぐに人工汎用知能(AGI)を実現するわけではないが、大規模言語モデル(LLM)の商業利用が一層進む可能性がある。

 「DeepSeekがAGIに近づいたとは言えないが、商業的に実用的なLLMの実現が加速するのは素晴らしいことだ」──。Artificial Superintelligence(ASI)アライアンスのCEOであり、SingularityNETの創設者でもあるベン・ゲルツェル氏はそう述べた。

 DeepSeekも他のAIモデルと同様に認知的な限界はあるが、その効率性はAIをさらに民主化し、多くの人々が活用できる環境を作る可能性を秘めている。

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週末に新しいAIモデルで世界経済をも揺るがす成功を収めたばかりの中国DeepSeekから、早くも新たなモデルが登場した。今回はAIによる画像生成に焦点を当てている。

 同社は、米国のDALL-E 3やStable Diffusionに対抗すべく「Janus-Pro」という画像生成モデルを発表した。テキストのプロンプトから画像を生成できる同マルチモーダルモデルは、画像の品質や正確性などの面で競合サービスを上回るとされている。

このJanus-Proモデルは、先日発表されたR1モデルに続くものだ。R1モデルは、非常に高速かつ論理的な応答で話題になり、さらに米国製のモデルと比べて圧倒的に短時間・低コストでトレーニングされたことでも注目された。

 加えて、最先端ではないNVIDIAのチップで動作しているとされ、中国が最先端の米国製テクノロジーに頼らずどのように競争を進めているのかが注目されている。また、R1モデルのアプリは最近、AppleのApp StoreでChatGPTを超えるダウンロード数を記録した。

 こうした立て続けのリリースは、拡大を続けるAIの「軍拡競争」において、中国が足場を固めようとしていることを示している。一方で先週、ドナルド・トランプ大統領はOpenAIやソフトバンクGなどとの提携で最大78兆円をAIインフラに投資する構想を打ち出している。

 ちょうどこの時期は、中国のテック企業に対する監視が強まったタイミングでもあり、TikTokのデータプライバシー問題をめぐる緊張もすでに高まっている。

 

 Janus-Proは現在、AI開発者向けプラットフォーム「Hugging Face」からダウンロード可能だ。

 ダウンロードページの紹介文でDeepSeekは次のように説明した。

 「Janus-Proは、従来の統合モデルを上回り、タスク特化型モデルと同等かそれ以上の性能を発揮する。Janus-Proのシンプルさ、高い柔軟性、有効性は、次世代の統合型マルチモーダルモデルとして有望だ」

 このモデルはパラメータ数が10億から70億に及び、問題解決能力において重要な役割を果たす。

 同社はJanus-Proを「新しい自己回帰的フレームワーク」と位置づけており、画像の分析と生成のステップを分離しつつも、単一の統合システムで処理することで従来の課題を解決したという。

 「この分離によって、ビジュアルエンコーダが『理解』と『生成』という二つの役割を同時に担うことで生じる衝突が緩和される。さらに、フレームワークの柔軟性も高まる」とDeepSeekは述べた。

https:// /spaces/deepseek-ai/Janus-Pro-7B

huggingface

.co

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OpenAIは、中国DeepSeekが同社のAIモデルを強化するために、OpenAIのデータを「抽出(Distrill)」した証拠を掴んだと主張しています。

AIモデルは、その強化に膨大な量のデータを使って強化学習させる必要があり、その性能を向上に伴い必要になるエネルギー消費やコストは莫大になっています。そのせいで、主要なAI関連企業は専用の原子力発電所を建設する計画を打ち出しているほどです。

しかし、突如出現したDeepSeekのAIモデル「R1」は、はるかに少ないコストやリソースしか使っていないにもかかわらず、OpenAIやGoogleなどの大手企業と同等の成果を達成したように見えました。そして、そのせいで世界の金融市場はAIに注力しているテクノロジー企業に対する疑問を膨らませることとなり、特にAI企業に大量のGPUを納入しているNvidiaの株価が、同社史上最大の下落を記録したことが大きなニュースになりました。

一方、ポッと出のAIベンチャーにお株を奪われた格好になったOpenAIとマイクロソフトは、DeepSeekがOpenAIの製品からデータを違法に「抽出」し、別のAIモデルをトレーニングするために使った可能性を疑っています。それはもちろん、OpenAIの利用規約で禁止されている行為です。

ただ、トランプ大統領の下でAIや暗号通貨関連技術の顧問を務めるベンチャーキャピタリストのデヴィッド・サックス氏は、Deep SeekがOpenAIのAIモデルを利用したことを示す「相当な証拠」があるとFox Newsに述べ「今後数か月のうちに、主要なAI企業が『抽出』防止策を講じることになるだろう。そうなれば、このような模倣モデルのいくつかは間違いなく勢いを失うだろう」としました。

またBloombergはマイクロソフトのセキュリティ研究者が昨秋、DeepSeekに関連するとみられる人物がOpenAIのAPIを使って大量のデータを取り出していたことを確認したと伝えています。そして、Financial Timesは、OpenAIがすでにOpenAIがDeepSeekによる「抽出」の証拠をいくつか発見したと述べています。OpenAIは声明の中で、中国やその他の企業は「米国の主要AI企業のモデルを常に『抽出』しようとしている」とし「私たちが前進していく上で(中略)最も有能なモデルを最大限に保護するために、米国政府と緊密に連携していくことが決定的に重要だ」と述べています。

皮肉なことを言えば、OpenAI自身(や、その他多くのAI企業)も、インターネット上に公開されているニュース記事などのデータを許可なくAI強化に使用しており、New York Timesをはじめとするいくつものメディア企業から訴訟を起こされており、因果応報と言えるかもしれません。

とはいえ、DeepSeekが本当にOpenAIの製品からその知識を盗み取ったのだとしたら、米中の新たな摩擦にもなりかねません。

ちなみに、米海軍はDeepSeekのAIに関し「このモデルの出自と使用法に関連する潜在的なセキュリティと倫理的懸念」があるとして、同社製アプリの使用を禁止したとのことです。

またイタリアでは1月29日、アップルApp StoreおよびGoogle Play Storeにおいて、DeepSeekのアプリが入手できなくなりました。

これは、DeepSeekがプライバシーポリシーのなかのユーザー情報の取り扱いで、「当社がお客様から収集した個人情報は、お客様の居住国外にあるサーバーに保存されることがあります。当社は、収集した情報を中華人民共和国にある安全なサーバーに保存します。当社が、本ポリシーに定める 1 つ以上の目的のためを含め、お客様の居住国外に個人情報を転送する場合は、適用されるデータ保護法の要件に従って転送します」と記されているから。

イタリアとアイルランドのデータ保護当局は、すでにDeepSeekに対し、個人情報の取り扱いについて説明を求める書簡を送付済みです。

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中国の新興企業ディープシークの人工知能(AI)アプリは、ニュースや情報に関する正答率がわずか17%と、米オープンAIの「チャットGPT」やグーグルの「ジェミニ」など米欧の競合との比較では11アプリ中10位だったことが分かった。情報の信頼性評価を手がける米ニュースガードが29日公表した検証リポートから明らかになった。

ディープシークのアプリはニュース関連の問いかけ(プロンプト)に対して、30%の割合で誤った主張を繰り返し、53%の割合で曖昧または役に立たない回答を返し、不十分な回答の割合は83%となった。

米欧の競合の平均62%よりも悪く、ディープシークがオープンAIの提供するサービスと同等かそれ以上の性能をはるかに低いコストで実現できると主張しているAIの技術に疑問を投げかける結果となった。

ディープシークのアプリは発表から数日で、アップルのアプリ市場「アップストア」で最もダウンロードされたアプリとなった。米国のAIにおける優位性を巡る懸念が浮上し、米国のハイテク株は一時約1兆ドル下落した。

ディープシークはコメント要請にすぐには応じなかった。

ニュースガードによると、評価には米欧アプリに対してと同様300の問いかけを適用。ネット上で広まっている10の虚偽の主張に基づく30のプロンプトも盛り込んだ。

ディープシークのアプリは、問いかけに対する約3割の回答で、中国に関する質問をされていない場合でも中国政府の見解を繰り返した。

中国が直接関係しないアゼルバイジャン航空機の墜落事故に関しても、中国の立場を回答した。

ただ、専門家には、ディープシークは、同等のAIモデルの30分の1のコストであらゆる質問に答えられる点で画期的だ、との指摘も出ている。

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 世界の企業や政府機関の間で中国の新興企業、DeepSeek(ディープシーク)が開発した人工知能(AI)モデルの使用を制限する動きが広がってきた。システム保護を目的に雇われたサイバーセキュリティー会社が明らかにした。

サイバーセキュリティー企業アーミスのナディール・イズラエル最高技術責任者(CTO)は、とりわけ政府と取引のある企業など「数百社」がディープシークへのアクセスを遮断する措置を講じていると述べた。中国政府へのデータ流出リスクやプライバシー保護の脆弱(ぜいじゃく)性に対する懸念が背景にあるという。

ネットスコープの顧客の大半も、ディープシークの使用制限に動いている。同社は企業が従業員によるウェブサイトへのアクセスを制限するサービスなどを提供する。

アーミスによると、同社顧客の7割が制限を要請。ネットスコープでは、顧客の52%がサイトへのアクセスを完全に遮断するよう要請していると、同社幹部のレイ・カンザネーゼ氏が述べた。

アーミスのイズラエル氏は「最大の懸念はディープシークのAIモデルから中国政府にデータが漏洩(ろうえい)する可能性だ」とし、情報がどこに行くか分からない点が不安視されているとの考えを示した。

シリコンバレーのベンチャーキャピタリスト、マーク・アンドリーセン氏らテク業界の大物から称賛する声が上がったことで、先週末にディープシークはアップルのアプリストアのダウンロード数でトップに立った。それ以来、同アプリへの警戒が高まっている。

ディープシークは同社のプライバシー規定の中で、中国のサーバーにデータを収集、保管していると明記。この件に関するあらゆる係争問題も中国政府の法律に準拠すると説明しており、とりわけ大きな懸念となっている。

ディープシークはコメントの要請に応じていない。

また同規定によると、ディープシークはAIモデルのトレーニング目的で、ユーザーのキーストローク、文字および音声入力、アップロードされたファイル、フィードバック、チャット履歴などのコンテンツを収集し、その情報を自社の裁量で法執行機関や公的機関と共有する可能性があるとしている。

ディープシークのプライバシー管理を巡っては、各国政府からすでに厳しい視線が向けられている。アイルランドのデータ保護委員会(DPC)は29日、ディープシークがユーザーデータを適切に保護しているか見極めるため、情報提供を要請したと明らかにした。

また、イタリアのデータ保護当局もディープシークに対して、同国ユーザーの情報の取り扱いについて説明を求めたと発表。情報が中国に転送されているかどうかを尋ね、20日以内に回答するよう求めた。

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OpenAIは、有料プラン向けに最新の生成AIモデル「o3-mini」を正式リリースした。また、無料ユーザーも、AIモデルの選択肢には表示されないが、チャット画面の「推論」または「理由」(Reason)を選択することでo3 mini利用できる。

 

 これは、中国DeepSeekのR1が先週末にリリースされ、シリコンバレーに衝撃を与えた一週間の終わりに行われた発表だ。

 o3-mini、は推論モデルであるo3の軽量版で、回答を作るのに時間はかかるものの、より複雑な情報を扱って大きな出力を生成できる。OpenAIによれば、特に数学、科学、コーディングで高速かつ優れたパフォーマンスを発揮する。最上位のo1モデルと比較しても処理速度で優位に立つとされている。

 また、o3-miniは関数呼び出し機能を備えており、株価など外部データを取得してJSONやXMLといった形式で応答を返すことが可能。開発者向けメッセージにも対応し、回答を段階的に表示するストリーミング機能も持つ。ただし、画像を解析する機能は備えていないため、写真を読み込んで認識させるような用途には使えない。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

 今回のo3-miniリリースは、先週末にネット上で公開されたDeepSeek R1を意識した動きだ。中国発のDeepSeekが作り上げたR1は無料・オープンソースで、しかも旧式のNVIDIAハードウェアで動作可能なうえに高い推論性能を実現したという。その登場で、週明け月曜日の株式市場ではテック銘柄が一気に下落した。

 DeepSeekは、開発コストを大幅に抑えつつ効率的な「推論」モデルを生み出せたと説明しているが、具体的なトレーニング費用の内訳は公表していない。とはいえ、R1はすでに多くのユーザーに利用されており、ChatGPTの月額200ドルプロプランに含まれるo1モデルに匹敵するパフォーマンスを示していると注目を集めている。

 DeepSeekのリリースは「AIモデルを進化させるには巨額の資金と最新鋭のコンピューティングリソースが必要」と考えてきたシリコンバレーの常識を覆した。ビッグテックがAI開発に何十億ドルも投資してきたのは、この“常識”が根強かったからだ。NVIDIAのようにAI革命を支えるハードウェアを供給している企業にとっては、古いハードウェアでも強力なモデルが作れることがわかったのは大きなショックとなり、投資家たちの不安をかき立てている。

 OpenAIは今回のo3-miniの公開とともに、より高性能なo1-miniモデルの利用枠を拡大するとしている。さらに、o3-miniはインターネットに接続して最新情報を取得する機能も備えており、今後ますます活躍の場が広がりそうだ。

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「テクノロジー産業複合体」への懸念

 [ロンドン発]オープンソースの大規模言語モデル(LLM)を開発する中国の人工知能(AI)企業「DeepSeek(深度求索)」の新モデル「R1」は一夜にして米ハイテク企業の時価総額を1兆ドル(約154兆円)も吹き飛ばし「米国例外主義」神話を打ち砕いた。

 

 ドナルド・トランプ米大統領の就任式にはテスラおよびスペースXのイーロン・マスク氏、メタのマーク・ザッカーバーグ氏、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、アルファベットのスンダー・ピチャイ氏、アップルのティム・クック氏、オープンAIのサム・アルトマン氏らが出席した。

 トランプ氏はアルトマン氏、ソフトバンクグループの孫正義氏、オラクルのラリー・エリソン氏と共同記者会見し、米南部テキサス州などで大規模データセンターなどAI関連インフラ整備を進めるため4年間で5000億ドルを投資する「スターゲート」計画をぶち上げた。

 そのトランプ氏はDeepSeekの衝撃を「私たちの業界にとって競争に勝つためにはレーザーのように焦点を絞る必要があるという警鐘になるはずだ。われわれには常にアイデアがあり、先を行っている。だからこれは非常にポジティブな展開になり得るだろう」と冷静に受け止めた。 

ジョー・バイデン前米大統領はホワイトハウスを去る際「極端な富・権力・影響力を有する寡頭政治が形を成しつつあり、われわれの民主主義全体、基本的な権利と自由を脅かす」とビッグテック長者とトランプ氏の蜜月による「テクノロジー産業複合体」へ強い懸念を示した。

■ アイゼンハワーの「軍産複合体」演説

 第二次大戦時、連合国遠征軍最高司令官だった米大統領ドワイト・D・アイゼンハワー(共和党)は1961年1月の退任演説で「軍産複合体」という言葉を用いて拡大する軍需産業の影響力とそれが民主主義、統治、国家の優先事項に及ぼす潜在的な危険性について警鐘を鳴らした。

 「政府の会議において軍産複合体による不当な影響力の獲得を常に警戒しなければならない」という警告は冷戦による国防費の恒久的な増加によって軍需産業、軍・国防総省、ホワイトハウス、議会が抑制の効かない権力構造を形成することに対して発せられた。

 第二次大戦は米国に巨大な軍需産業を出現させ、冷戦下、ソ連との対立激化で核兵器や技術開発を含む莫大な軍事支出が正当化された。朝鮮戦争、ベトナム戦争で軍需産業は巨大な利益を得、大統領選への献金やロビー活動を通じて米国の外交政策に大きな影響力を持つようになった。

 中国との宇宙、AI開発競争が熾烈を極め、マスク氏のスペースX、パランティア・テクノロジーズなどの企業は衛星インターネットやビッグデータ分析プラットフォームの軍事利用から利益を得ている。アイゼンハワーの警告は現実のものになった。

 

米投資大手フィデリティ・インターナショナルの投資ディレクター、トム・スティーブンソン氏は英紙デイリー・テレグラフ(1月30日付)に寄稿し「エヌビディアの株価が1日で17%急落し、時価総額が6000億ドル以上も減少した」とDeepSeekの衝撃を強調している。

 「米国の例外主義は近年『疑う余地のない』投資理論となっている。トランプ氏の勝利以来、その傾向はさらに強まった。しかしDeepSeekによってエヌビディアのチップが近い将来にわたって準独占的な地位を維持し続けるという考えがまず否定された」(スティーブンソン氏)

 「次にAI分野で競争するには莫大な金額が必要、第三にLLMを所有する企業のみがAIのアプリを開発できるという3つの神話が同時に打ち砕かれた。DeepSeekが約束するAIの民主化は良いニュースだが、過度の集中が進む米国市場には悪いニュースとなる恐れがある」(同)

 グーグル元CEO(最高経営責任者)のエリック・シュミット氏らも米紙ワシントン・ポスト(1月28日付)に「中国のオープンソースAIがこの分野における米国の優位に終止符を打つのか。DeepSeekの出現により両国のパワーバランスが変化しつつあるように見える」と寄稿した。

■ 運用コストはオープンAIのわずか2%

 それによると、DeepSeekは数学やコーディングを含むさまざまな論理タスクにおいてChatGPTモデルよりはるかに優れたオープンAIのo1と同等の性能を持つR1推論モデルを発表した。その運用コストはオープンAIの料金のわずか2%程度というから驚きだ。

 さらにノートパソコンでも画像生成できるモデル「Janus Pro」をリリースした。このモデルはオープンAIの「Dall-E3」よりも高性能とされる。「DeepSeekが引き起こすAIイノベーションのスピードは世界を驚愕させている」(シュミット氏)

 刮目に値するのはDeepSeekの全モデルがオープンソースであることだ。「中国企業がオープンソースのリーダーになるというのは奇妙な瞬間だ。メタを除いて、ほとんどの主要な米国企業はその手法を厳重に秘密にしている」とシュミット氏は指摘する。

 厳しく統制された政治体制の中国がオープンサイエンスを受け入れている理由はいくつかある。オープンサイエンスにより中国はグローバルにイノベーションを活用でき、欧米の競合他社に急速に追いつき、そして追い越すことさえ可能になる

ベルリンに拠点を置くメルカトル中国研究所(MERICS)によると、中国のオープンソースの歩みは2000年代初頭に政府主導のICT(情報通信技術)政策として始まった。中国の指導者は米国企業のソフトウェアへの依存を軽減したいと考えていた。

ドットコムブームの最中、中国科学院は政府出資のリナックスプロジェクトを開始した。 マイクロソフト・ウィンドウズをオープンソースのオペレーティングシステムであるリナックスに置き換え、中国のソフトウェア産業の発展を促進することが目的だった。AIモデルもオープンソースにすれば国際的な開発者を引きつけ、少ないリソースでモデルを改良できる。

 米高性能チップの対中輸出規制は中国のAIの進歩を遅らせるのが狙いだったが、中国の開発者は限られた計算資源でAIのトレーニングを最適化する方法を見出した。オープンサイエンスにおける画期的な成果を共有することでハードウェアの制約を克服した格好だ。

 オープンソースのAIモデルを提供することで中国はグローバルな技術協力におけるリーダーとしての立場をアピールできる。習近平国家主席の一帯一路構想のようなプロジェクトを通じてグローバル・サウスへの影響力を拡大しようとする中国の思惑と一致する。

■ ジェームズ・ワットのような人物が現れる余地は十分にある

 中国は米欧に遅れている科学分野はオープンにしてキャッチアップし、進んでいる先端分野では逆にデカップリング政策をとっている。英ケンブリッジ大学コンピューター科学技術学部のニール・ローレンス教授はDeepSeekショックについてこんな見方を示す。

 「大企業は規模が拡大するにつれイノベーションに苦労している。多くの大企業は知的努力の代わりにコンピューティング投資を行っている。これが現在のテクノロジーが新しい思考によって急速に時代遅れになる『ドレッドノート・モーメント』の理想的な条件を作り出している」

 英海軍の戦艦ドレッドノート(1906年就役)は長距離砲命中率の飛躍的向上と高速航行で戦艦の概念を一変させ、建艦競争を引き起こした。「DeepSeekのイノベーションは比較的漸進的で、まだ『ドレッドノート・モーメント』ではない」(ローレンス教授)

 「われわれは最初の実用的な蒸気機関を建造したトーマス・ニューコメン時代の真っ只中だ。世界中に産業革命を引き起こしたジェームズ・ワットのような人物が現れる余地は十分にある。しかし、そうした人物は既存の企業から現れる可能性は低いだろう」とローレンス教授はみる。

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「自然な分業」の代表的な成果の一つが、訓練アーキテクチャ「MLA」だ。DeepSeek-V3の訓練コストを大幅に削減したのがMLAだが、その開発はある若い研究者の個人的な興味から始まったという。「この研究のために専門チームを組織し、完成までに数カ月を費やした」と梁氏は振り返る。

DeepSeekは、まだ学術的な実績を得ていないものの、大きなポテンシャルを秘めた人材にも注目している。同社に入社する若者の中には、AIモデルの訓練に関わった経験のない人や、コンピューター技術を専攻していない人も多い。実際、物理専攻出身でありながら、独学でコンピューター技術を習得し、DeepSeekの一員となったメンバーもいる。

「イノベーションを生み出すには、チームが『惰性』から脱する必要がある」と、あるAI関係者は指摘する。現在、中国のAI開発企業の多くはOpenAIの安易な模倣に走るという惰性に陥っており、Transformerモデルやスケーリング則など、すでに検証された手法を使って失敗のリスクを回避しているというのだ。これに対し、DeepSeekはAIのフレームワークそのものを見直し、効率化を図るための新しい手法の基礎研究に注力してきた。「DeepSeekでは融通の利かない『KPI(重要業績評価指標)』を設定することも、『商用化』のプレッシャーもない。AIモデルの訓練に関して経験が少ないからこそ、OpenAIの『模範解答』を真似することもないのだ」

上述の関係者は、DeepSeekメンバーから聞いた話を次のように紹介した。「現時点でTransformerモデルに手を加える企業はほとんどいないが、DeepSeekがまず初日に取りかかったのがアルゴリズム・アーキテクチャの見直しだった。ほかの企業もMLA(DeepSeek独自のアーキテクチャ)を開発できるかもしれないが、彼らはすでにある『模範解答』を崩すつもりはないのだ」

現在、多くの中国のAI開発企業は海外から優秀な人材を引き抜くことに必死になっているが、「AI分野で特に優れた人材トップ50人のうち、中国企業に所属している者は一人もいない」とも言われている。それに対して梁氏はこう述べた。

「世界のトップ50の人材が中国にいないとしても、そのような人材を自分たちで育てることができるかもしれない。トップレベルの人材が最も強く惹かれるのは、世界的な難題に取り組み、それを解決することだと思う。中国では優秀な人材が過小評価されている。社会的なレベルで『真のイノベーション』が少なく、優秀な人材にスポットが当たる機会がないためだ。我々は最も困難な課題に取り組んでいるので、この環境こそが、彼らにとって魅力的に映るだろう」

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中国のAI(人工知能)スタートアップ企業「DeepSeek(ディープシーク)」が世界を席巻する中、同社が提供するオンラインサービスに対する悪意ある攻撃もますます激化し、セキュリティ対策の難易度が高まっている。DeepSeekはこれまで以上に厳しいセキュリティ上の試練に直面している。

米国の複数のサイバーセキュリティ企業がこのほど、DeepSeekの個人情報保護対策が脆弱なため、中国政府に情報が漏洩する可能性があると指摘した。これを受け、DeepSeekへのアクセスを遮断した企業はすでに数百社に上るという。米国政府や軍当局などもDeepSeekへのアクセスを段階的に禁止し始めている。イタリアやアイルランド、英国など複数の国の政府もすでにDeepSeekに対する調査や遮断措置を開始したという。

日本では、林芳正官房長官が1月30日の記者会見でDeepSeekの生成AIサービスに言及し、「個人情報保護委員で特段の対応方針が決まったとは聞いていない」とした上で、「AIに関する国際的な開発動向などを注視し適切な対応を取りたい」と述べた。

欧米の企業や政府がDeepSeekのセキュリティや個人情報保護対策に懸念を示す中、DeepSeekがもたらす新たな変化を受け入れ始めた米国の大手企業もある。例えば、マイクロソフトはDeepSeekの推論モデル「DeepSeek-R1」の安全性評価を完了し、AI開発統合プラットフォーム「Azure AI Foundry」での提供を開始した。マイクロソフトの顧客企業は、DeepSeek-R1を自社のAIアプリに統合できるようになった。

ほかにも、NVIDIA(エヌビディア)、インテル、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)、セレブラスなども相次いで自社製品にDeepSeekを導入している。

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2月・

微生物学者が10年かかって解明に至った複雑な問題を、人工知能(AI)の新ツールがわずか2日で解き明かした。

英インペリアル・コレッジ・ロンドンのホセ・R・ペナデス教授とそのチームは、なぜ一部の「スーパー耐性菌」に抗生物質が効かないのか、何年もかけて探り、証明しようとしてきた。

チームが直面してきた核心的な問題について、グーグルが開発したツール「co-scientist」(共同科学者)に教授が短い指示を出したところ、48時間でチームと同じ結論に達したという。

教授の研究は発表されておらず、世の中に出ている情報からAIが研究について知ることは不可能だった。このため、短期間で解明に至ったと聞いて衝撃を受けたと、教授はBBCラジオ4の番組「トゥデイ」で話した。

「買い物中だったんですが、一緒にいた人に、『1時間だけ一人にして。何が起きたのか、じっくり受け止めて理解しないとならない』と言いました」

「グーグルにメールし、『私のコンピューターにアクセスできるんですよね?』と聞いたんです」

グーグルからは、そうではないと返事があったという。

科学者らが費やした10年間には、研究の証明にかかった数年も含まれている。

もし研究を開始した時点で、今回AIが示した仮説があれば、何年分もの作業を省くことができたはずだと、教授のチームは話している。

ペナデス教授によると、このAIツールは、教授の研究を再現する以上のことをやってのけたという。

「提示してきた仮説の中で、最高のものが正しかっただけではありません」

「他にも四つの仮説を提示してきて、そのすべてが理にかなっていたんです」

「そのうちの一つは、私たちが考えたこともなかったものでした。いま私たちは、その研究を進めています」

■スーパー耐性菌をめぐる仮説

ペナデス教授のチームは、抗生物質に耐性をもつ危険な「スーパー耐性菌」について、異なるウイルスから尾を形成することにより、種を超えて拡散するとの仮説をもっている。

教授はこれを、家から家へ、宿主種から宿主種へと移動するのを可能にする「鍵」を、スーパー耐性菌が手に入れているとの例えで説明する。

重要なのは、この仮説がどこにも発表されていなかったことだ。研究チームのメンバーは誰も、外部の人に話したことはなかった。

そこで教授は、グーグルの新たなAIツールのテストでこの研究を利用することを快諾した。

そしてわずか2日後、AIはいくつかの仮説を出してきた。最初の(つまり最高の)仮説は、まさに教授の研究が示したのと同じ方法で、スーパー耐性菌が尾をつくる可能性を示していた。

■「科学を変える」

AIの影響をめぐっては、激しい議論が起きている。

推進派は、AIによって科学が進歩すると主張する。一方、仕事を奪うと懸念する人もいる。

ペナデス教授は、自分のような仕事への影響を恐れるのは、人の「最初の反応」としては理解できるが、「少し考えれば、非常に強力なツールを手に入れたという意味の方が大きいとわかります」と述べた。

また、今回の研究に携わっている研究者らもAIツールが将来とても役立つと確信していると、教授は話した。

「これは科学を変えると思います、間違いありません」

「私の目の前には素晴らしいものがあります。それに関わっていることをとてもうれしく思います」

「大試合でプレーしている感じです。ついに(サッカーのクラブ対抗戦で最高峰の)チャンピオンズリーグの試合でプレーしている気分です」

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https://archive.md/LgsuK

Manusは、単なるチャットボットでも、近未来的なブランドをまとった改良型検索エンジンでもない。これは世界初の完全自律型AIエージェントであり、人間を補助するだけでなく、置き換えることを目的とするシステムだ。金融取引の分析から求人候補者の選定まで、Manusは監視なしにデジタル世界を縦横無尽に動き回り、最も熟練した専門家でさえ追いつくのが難しい速度と正確さで意思決定を行う。本質的には、人間特有のためらいによる非効率を排し、業界横断的なタスクを処理するよう訓練されたデジタル万能者なのだ。

しかし、基礎的なAI研究で米国に遅れをとっていると思われがちな中国が、なぜシリコンバレーが理論上でしか語れなかった技術を生み出せたのか。そしてさらに重要なのは、これは人工知能の勢力バランスに何を意味するのかという点である。

・・・

長年にわたり、AI分野の主要なストーリーは、OpenAIやグーグル、メタといった米国の大手テック企業が自社の言語モデルを高度化する競争を繰り広げるものだった。最も洗練されたチャットボットを生み出した者がAIの未来を制すると考えられてきたのである。Manusは、その前提自体を覆す存在だ。

これは単なる既存AIの改良版ではなく、受動的な支援から自律的な行動へと焦点を移した、新たなカテゴリーの知能である。そして、それが完全に中国製である事実が、シリコンバレーに波紋を広げている。AI業界のリーダーたちは、中国が自律型システムの積極導入により、重要な分野で先行者優位を得るのではないかという不安を密かに認め始めている。Manusは「知能の産業化」を象徴しており、その効率性ゆえに、多くの企業が好むと好まざるとにかかわらず、人間の労働をAIに置き換えざるを得なくなる日が来るのではないかという懸念が高まっている。

■今後の道筋:規制、倫理、自律性のジレンマ

とはいえManusは同時に、重大な倫理的・規制的問題を突きつける。もしAIエージェントが企業に多額の損失をもたらす意思決定を行った場合はどうなるのか。誤ったコマンドを実行して現実世界に実害を及ぼした場合は、誰が責任を負うのか。監督なしで行動するよう訓練された自律システムが不適切な判断を下したとき、その結果は誰に帰属するのかという問題である。

歴史的にAI活用に積極姿勢を示してきた中国の規制当局ですら、Manusのような高度な自律性に対しては明確なガイドラインを示していない。一方、西側の規制当局はさらに大きな困難に直面している。従来の法制度はAIに人間の監督が不可欠だと想定しているが、Manusはその根幹を揺るがす存在だからだ。

今や「Manusが本物かどうか」が争点なのではない。膨大な証拠があり、その実在性に疑いの余地はほとんどない。より重要なのは、世界のその他の地域がどれほどすみやかに追随できるかという点だ。自律型AIエージェントの時代はすでに幕を開け、中国が先頭を走っている。人間だけが知能を持つとは言えなくなるこの新しい現実の中で、われわれは働き方や創造、そして競争のあり方を根本的に見直さざるを得ないのかもしれない。

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兵庫県の3

2025-02-19 09:47:01 | 日記

 知事選で斎藤氏を支援したPR会社の社長が、文章や写真などを公開するサービス「note」上で、同氏の選挙戦でSNS戦略を提案し、「広報全般を任された」などとつづった。公選法では選挙活動で報酬を支払える対象は事務員や車上運動員、手話通訳者らに限定されている。斎藤氏はこの日の定例会見で「公職選挙法に違反する可能性はないと認識しています」とこれまでの主張を繰り返した。同氏の代理人弁護士は、PR会社に依頼したのはポスター等の作成など5名目だとし、約70万円を支払ったと説明していた。

 弁護士によると、PR会社社長の投稿は、斎藤氏側に事前通知や内容確認の連絡がないまま、投稿された。問題が表面化した後に一部が修正、削除されており、「投稿の後、一部内容を修正削除されているが、斎藤さん側からの依頼か」と問われると、「まったく斎藤氏側からは働きかけておりません」と答えた。

 投稿された理由についても「本当は聞きたいところですが、公職選挙法上の問題がある。場合によっては共犯関係に当たる買収、非買収の関係に当たる。そんな中で、相手方に働きかけも質問もすべきでない」と説明。連絡も「取っていない」とした。

 PR会社は疑惑が表面化した後、会見や取材などに応じていない。

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会見で見えてきたのは、PR会社社長と斎藤知事側の主張の違いです。

 PR会社社長の投稿では選挙について、「広報全般を任された」としていますが、知事側は「ポスター制作などのみを依頼した」と説明。SNSの運用について、PR会社社長は「戦略立案」や「運用」を行っていたとしていますが、知事側は主体的に運用していたのは事務所で、社長は個人として助言などをするボランティアだったと説明します。

 斎藤知事は同席せず、代理人弁護士のみが臨んだ会見。新たな疑問も浮かび上がりました。

■ボランティアがなぜ知っている?
PR会社社長のnote
「私が監修者として、運用戦略立案、アカウントの立ち上げ、プロフィール作成、コンテンツ企画、文章フォーマット設計などを責任を持って行い、運用していました」

 PR会社社長が「SNSを運用していた」と投稿していることを問われると、代理人弁護士はこう答えました。

奥見弁護士
「PR会社社長が主体的・裁量的に行ったものではない」

 しかし、PR会社社長の投稿画像を見てみると、斎藤知事本人のアカウント画像に「エンゲージメント表示」の文字があります。これはアカウントの持ち主にしか表示されないものです。

奥見弁護士
「(Q.なぜ単なるボランティアが、斎藤知事の個人アカウントのログインパスワードを知っているのか?)そこは分かりません」

 選挙前の9月29日、斎藤知事がPR会社を訪れた際の画像の下には、「ハッシュタグ『さいとう元知事がんばれ』を説明中」とあります。確かに画面にも同様の文言があるように見えますが…。

奥見弁護士
「このハッシュタグ『さいとう元知事がんばれ』、これは9月29日に社長から示された説明には、なかったと聞いている」
「(Q.写真にうつっている)ちょっと見せていただければ…」

 実際に選挙中に同じ文言のハッシュタグが、斎藤知事応援アカウント等で使用されています。しかし、あくまでSNS運用を主体的に行っていたのは、社長ではないと説明します。

奥見弁護士
「見積もりの中に『ハッシュタグ』とか、SNS利用は確認できていない。私が聞いた成果物があるものだけと聞いている」

 PR会社側の主張を否定した斎藤知事の代理人。法的措置について聞かれると、こう答えました。

奥見弁護士
「これを記載された社長・会社への責任追及は現段階では考えていない。今後の事態推移では当然あり得る」

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11月後半にテレビのワイドショー番組などで連日詳報されてきた、兵庫県の斎藤元彦知事に関するニュースが、29日は全国放送のワイドショーでは報じられなかった。

 

 17日投開票の兵庫県知事選で斎藤氏が再選を果たして以降は、トップニュースなどで報じられ、今週に入ってからは公職選挙法問題が報じられてきた。

 29日は朝のテレビ朝日「モーニングショー」、フジテレビ「めざまし8」、昼のTBS「ひるおび」、テレビ朝日「ワイド!スクランブル」、午後の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」、TBS系「ゴゴスマ」でも取り扱わなかった。

 28日にキャスターの辛坊治郎氏はYouTubeチャンネル「辛坊の旅」で、「きょうあたりのワイドショー見てると、さすがに斎藤さん、少なくなりましたね」と語っていた。

 27日に斎藤知事の代理人弁護士が会見し、公選法問題に関して、斎藤氏側がPR会社に依頼したのはポスター制作などで約71万円。それ以外の契約はなく、選挙戦は社長がボランティアとして参加。社長が「広報全般」「SNS戦略」を担ったとのSNS記載は「事実でないことを記載している。盛っていると認識」と語った。

 辛坊氏は、「弁護士が、あのPR会社の社長のSNSは要するに盛ったってことですねと。みんな妙にそれで納得したところがあって、盛ったんだなと。話そっちのほうに行っちゃって、マスコミおもしろくなくなったのか、一気に収束感が出てきて」と指摘していた。

上↑↑

ぷぷっ この程度のマスゴミww

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捜査当局はどのように見ているのか
 一方で、捜査当局は現状をどのように見ているのか。

「刑事告発が行われれば対応が必要になってくるわけですが、警察庁としては距離感があり“地方の一案件”くらいの捉え方のようです。単純比較はできませんが、例えば匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による犯罪は“世間を震撼させ社会不安を煽っており対応は喫緊の課題”との認識があります。事の深刻さから考えれば、当然でしょう。今回の公選法違反疑惑は世間の一大関心事になっているように見えますが、事実に基づかない主張や訴えもSNSで散見され、それが大きな波紋を呼び、大手メディアも“参入”することで事態が大きくなっているのが実態という印象です。捜査当局もその辺りは冷静に対応している印象ですね」(同)

 重要案件では警察庁関連部局による最高幹部会議が必ず開催されるのだが、この件についてはまだ開かれていないとされる。

「公選法違反が疑われる決定的な証拠が出て来れば話は変わってきますので今後の推移を見極めてということになるとは思います。ただし、SNSでの異常な盛り上がりについても警察は関心を持っているとのことです。過熱するSNSもまた旬のテーマではありますからね」(同)

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12月2日:兵庫県知事選でのSNS戦略をめぐり、斎藤知事とPR会社の代表が刑事告発されました。

神戸学院大学の上脇博之教授らは斎藤知事とPR会社の代表を公職選挙法違反の疑いで神戸地検と兵庫県警に刑事告発したことを明らかにしました。

告発状などによりますと、斎藤知事は兵庫県知事選で、SNSなどで選挙運動を行ってもらった報酬としてPR会社に70万円あまりを渡したとして公職選挙法で禁止されている買収罪にあたるとしています。

この問題をめぐっては、PR会社の代表が「広報全般を任せてもらった」などとネット上に投稿した一方、斎藤知事側は、SNSの運用を依頼したり広報全般は任せたりしていないと否定。支払ったのはポスターの制作などへの対価で「法令違反にはあたらない」としています。

神戸学院大学 上脇博之教授
「どう考えても戦略的なPR活動を行ったことが明らか」

告発状は郵送で送られているということで受理されれば捜査が始まる見通しです。

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 11月の兵庫県知事選で再選した斎藤元彦知事が、PR会社に選挙運動の報酬を支払った疑いがあるとして、元東京地検検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大の上脇博之教授は、斎藤知事について公職選挙法違反(買収)の疑いでの告発状を神戸地検と兵庫県警に送った。両氏が2日のオンライン会見で明らかにした。

 

 PR会社の社長についても同法違反(被買収)の疑いで告発したという。告発状は1日に送付。地検と県警が受理するか検討する。

 公選法は、候補者が当選を得るなどの目的で選挙運動者に金銭を渡したり(買収)、それを受け取ったりする(被買収)行為を原則禁じている。

 知事選後の11月20日、PR会社側が投稿サイト「note」に、斎藤陣営の「広報全般」を担っていたと投稿した。違法性を疑う指摘がSNS上などで相次いでいた。

 告発状によると、斎藤知事側が11月に支払った71万5千円は、知事選で社長に委託した「戦略的広報業務」の報酬だった疑いがあるとする。社長側も選挙運動の報酬として金銭を受け取った疑いがあると指摘した。

 郷原氏は2日の会見で、SNSによる広報全般を企画・立案していたとして、社長が選挙運動者にあたると主張している。

 斎藤知事はこれまでの会見などで、会社側に支払った71万5千円は選挙運動ではなく、公選法で認められたポスター制作など5項目への対価だったとし、違法性を否定。2日には報道陣に、PR会社による主体的なSNS運用を改めて否定し、「(SNSは)ボランティアの中で、私も含めて運用していた」と述べた。

 社長側は2日までに朝日新聞の取材に応じていない。

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民主主義を否定するTBS「報道特集」テレビ屋“村瀬キャスター”の言いたい放題

・・・
怒りを通り越して憤激を覚える
 この解説員がどれほど変なことを言ってるのかは、ここまで読んだ人には理解してもらえたはずだ。SNSの誹謗中傷が取り沙汰されるが、現実にはそれ以上に重大な問題が起きている。例えば、SNSとは関係なく演説中に暗殺事件が発生するような状況であり、SNSによって民主主義が劣化したと断じる証拠は存在しない。それどころか、SNSの登場によって、人々がテレビによる意味不明な洗脳から解放されるという進歩があったのだ。

 そして、「萎縮して自由にものが言えない社会」について語るのであれば、それはむしろ、キャスターが勝手に「有害」と判断しただけの発言をやめさせようとする行為そのものが、その「自由にものが言えない社会」を招くのだということを認識すべきだ。

 今、自民党と立憲民主党の幹部がSNS規制を検討しているという話を耳にするが、民主主義の基盤を揺るがそうとしているのは、自分たちでコントロールできない情報を「有害」と言い出し、規制しようとする一部のテレビ屋と政治家たちである。このような動きは断じて許してはならない。怒りを通り越して憤激を覚える。民主主義を踏みにじる彼らの行為に、絶対に屈してはならないのだ。

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NHKから国民を守る党の立花孝志党首が3日、Xを新規投稿。郷原信郎弁護士を刑事告発することを明らかにした。

 2日に、郷原氏が神戸学院大の上脇博之教授ととともに、斎藤元彦知事とPR会社の女性社長を兵庫県知事選を巡る公職選挙法違反(買収と被買収)の疑いで刑事告発した。

 立花氏は「これは郷原弁護士による完全な虚偽告訴罪だと思料します!」とし「よって本日、郷原弁護士を被告発人、立花孝志と石丸幸人弁護士を告発人とする、刑事告発状を東京地検と麻布警察署に郵送します!」とつづった。

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兵庫県知事選挙で再選を果たした斎藤元彦知事の陣営が、提出期限の2日までに選挙運動にかかった費用を報告する収支報告書を県の選挙管理委員会に提出しました。斎藤知事は3日、「内容について公職選挙法に違反するものではない」と説明しました。

 

 提出された収支報告書によりますと、収入は2130万円で、いずれも斎藤知事の後援会や政治団体名義による寄付。

 支出は2370万967円。このうちポスターの選挙ビラの作成費248万8050円は公費負担で、PR会社ではなく大阪府内の印刷会社への支払いとなっています。主な支出は、ポスター掲示作業請負代として東京の配送会社に支払った1485万円、車上運動員13人に支払った100万円(1日あたり1万5000円)、事務所の家賃や駐車場代などです。

 斎藤知事の代理人弁護士がPR会社に支払ったと説明していたのは、メインビジュアルの企画・制作(10万円)、チラシのデザイン(15万円)、ポスター・デザインの制作(5万円)、公約スライドの制作(30万円)、選挙公報デザイン制作(5万円)の合計65万円に、消費税をあわせて71万5000円。

 このうち、「公約スライドの制作」を除く4項目については収支報告書に後援会名義での支出として計上されていました。

 代理人の奥見司弁護士は読売テレビの取材に対し、「『公約スライドの制作』は選挙運動ではないから入れていないだけ。全く問題ないという認識だ」と説明しています。

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人は「正しい人」より「自信のある人」を評価しがち

 というのも、人の脳は、「正しい人」ではなく、「自信のある人」の意見をより高く評価するようにプログラムされてしまっているからなのです。

 Journal of Neuroscience誌に発表された英サセックス大学の研究によると、人が何かを信じるには、

①「個人的な経験」
②「多くの人が信じていること」
③「自信のある人が信じていること」
 という3つの要素が重要とされています。

 なかでも、最も影響力があるのが「③自信のある人が信じていること」。

 人の脳は「自信のある人の意見」に強く反応するようにできているのだそうです。

 「特に今日の政治情勢においては、事実が明確でない場合、一見自信のありそうな人に、私たち自身の信念が影響されがちだということに注意する必要がある」と、この論文を主幹した研究者は述べています。

 まさにドナルド・トランプが大統領に再選された理由のひとつには、「私だけがあらゆる問題を解決できるのだ」という傲慢なまでの彼の絶対的自信が支持を集めたという側面はあるでしょう。

また、「confidence(自信)はcompetence(有能)と間違えられやすい」とされており、「ただ、自信があるだけで、できる人に見えてしまう」という研究も多数あります。

 このゆるぎない「自信」のほかに、2人に共通するのが、汗も体臭も感じさせない「清潔感」です。

 斎藤知事を応援していた件のPR会社の女性社長も、YouTubeチャンネルで、石丸氏のシュッとしたスマートな風貌を大絶賛し、彼への憧れを切々と吐露していましたが、薄汚れた悪事などとは無縁に見える爽やかな雰囲気は2人に共通しています。

 「人の印象の55%は見た目で決まる」という説がありますが、フケひとつ、ホコリひとつついていなさそうな、潔癖なまでにこぎれいな印象もプラスに働いたことは間違いありません。

■どこか「低体温」な話し方が逆にクールと感じる人も

 さらに、2人に特徴的なのは、演説などでは、冷静沈着で、あまりがなり立てる感じではないことです。

 話も決して面白いとは言えず、抑揚もあまりなく、表情もあまり変わらない。でも、どこか「低体温」な話し方が逆にクール、と感じる人もいるのかもしれません。

また、支持者に対しては、対立候補の悪口を言わないことも共通しています。「常に批判ばかり」の野党スタイルを嫌う若い世代には、理路整然と話すように見える2人が、清廉で新鮮に映ったことでしょう。

 特に、詰問調に迫ってくる記者に冷静に、時に冷ややかに答える姿は、理不尽な「いじめ」に耐え、反撃しているようにも見え、応援したくなる気持ちをかき立てられたり、痛快に感じたりするのかもしれません。

 このように多くの共通点がある2人ですが、その政治家としてのスタイルはかなり異なります。

 斎藤知事は、元官僚であり、良くも悪くも「政策」や「方針」にこだわり、自分を演出することにはそれほど関心がない。

 一方の石丸氏はあえて、キャラを立て、「ジョーカー」「トリックスター」を確信犯的に演じることをいとわないスタイルです。

■リーダーとしての「コミュ力の真価」は? 

 オールドメディアと対決しても、SNSを味方につけることで支持を得た両氏の台頭に象徴されるように、企業や個人のコミュニケーションの手法や常識に「大きな地殻変動」が起きていることは間違いないようです。

 時流を読み、注目される2人ですが、政治家として、リーダーとして、大切なのは「耳目を集めること」や「当選すること」だけではありません。

 おふたりがどう実績をアピールしたところで、これまで周囲とのハレーションや反発、混乱を招いてきたことは事実。

 ここから求められるのは、たんに大衆を扇動するだけではなく、周囲の人を説得し、動かし、実際に政策を実現する力。

 リーダーとしての「コミュ力の真価」が問われていると言えるでしょう。

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総務省は《一般論としては、業者が主体的・裁量的に選挙運動の企画立案を行う場合には、当該業者は選挙運動の主体であると解されることから、当該業者への報酬の支払いは買収となるおそれが高いと考えられます》としている。

 斎藤氏は2日に県庁で公選法違反を否定。代理人弁護士は先日の会見で「報酬はポスター制作といった法律で認められた業務に対して支払ったものでSNS運用については斎藤事務所などが主体的に行っていて、社長の振る舞いはボランティア」などとして選挙違反を否定していた。

「PR社長はnoteで行った発信で斎藤氏のSNS戦略の監督者であったと主張しており、それが事実なら総務省の言うような“業者が主体的・裁量的に選挙運動の企画立案を行う”に該当する可能性もありそうです。が、それに対する報酬の支払いがないということなら立件にこぎつけるのは至難の業かと。これだけ世間の一大関心事になっているため地検か県警、捜査当局のいずれかが告発状を受理せざるを得ず、捜査するところまでは既定路線でしょうけれど」(同)

「斎藤氏とPR社長側とのやり取りがわかるLINEやメール、録音録画などの証拠を押さえて分析し、容疑事実が成立するか否かを丁寧に見極めていくことになります。その中で例えば斎藤氏から“もう全部任しちゃいます。法律に引っかかるので報酬はうまく調整しますが必ずお支払いしますね”などといった提案があれば1発でアウトでしょうが、さすがにそんなことはないでしょう。となるとPR社長が発信した内容が事実か否かが焦点になる。発信が仮に実態を反映したものであっても捜査当局の聴取にそれを認めるかは別の問題。PR社長のメリットにまるでならないので“発信は事実ではなく軽はずみでした”などと証言すればそれ以上は追及できないでしょう」(同)

 斎藤氏はPR社長側に対して選挙の準備段階で約71万円の支払いを行っている。各種のデザイン制作の対価との主張だ。公選法は選挙運動においてボランティアであることを関係者に求めるが、この主張の通りなら選挙の事前活動であり問題ない。

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 兵庫県の斎藤元彦知事の告発文書問題などを審議する百条委員会のメンバーで県議の増山誠氏が4日にX投稿。「兵庫県議会事務局に改めて質問したところ『職員アンケートはURLを知っていれば、誰でも何度でも回答可能な仕様』であるということが確認できました」と伝えた。

 

 職員アンケートは、百条委が7月末から8月前半に全職員約9700人を対象に実施。

 斎藤知事のパワハラ疑惑や、贈答品などのおねだり疑惑に関して多くの回答があり、パワハラについては直接目撃したとの回答が数%あった。しかし、「伝聞」回答を合算して「5割超」などと報じられたケースも目立ち、メディアの報じ方も問題となっていた。

 増山議員は今回のX投稿で、アンケート実施時に「私はアンケートを実施する際の百条委員会における議論で『匿名だと事実かどうか確認出来ないので記名式にするべきだ』と主張しましたが受け入れられませんでした」と説明した。

 そのうえで「他の委員は『あくまで参考にする』と主張しましたが、これがマスコミによって『パワハラを見聞きしたのは4割の職員』という偏向報道に繋がりました。この報道によって多くの国民・県民が『パワハラは事実だ』という認識に傾き、不信任案の提出、20億円もの選挙費用の浪費につながったと言わざるを得ません」と指摘した。

 「誰が書いたかわからない、恣意的な回答を何度でも書けるアンケートを、精査もせず全国放送に載せ、選挙で選ばれた知事を失職させるようなことは民主主義の破壊につながります。マスコミの偏向報道はいつまで続くのでしょうか」と記している。

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11月17日投開票の兵庫県知事選で劇的な再選を果たした斎藤知事。パワハラとおねだり疑惑を告発され、メディアは同氏にまつわるさまざまな問題を報道してきたが、同選挙では本命とされた稲村和美氏を破り、113万票を獲得。SNSを使った巧みな戦略により選挙終盤では〝斎藤劇場〟ともいえる盛り上がりを見せ、「オールドメディアがSNSに負けた」という声も出た。

「新聞やテレビなどの既存メディアはあれほど斎藤知事を追及してきたのだから、彼が再選するわけがないと信じていた。しかし、SNSで『疑惑は噓だ』という情報が拡散し、『抵抗勢力にはめられた斎藤さんが被害者』という認識が刷り込まれるようになると、判官びいきから応援の輪が広がりました」(社会部記者)

多くの民意を得て、返り咲いた斎藤知事は、支持者からすれば逆境からはい上がったスター。興奮冷めやらぬ中、選挙におけるSNSの広報戦略を担ったと、インターネットの投稿プラットフォーム「note」で自慢したのがPR会社の社長A氏。

30代女性の彼女は、ネットで映え写真を多数掲載するような、いわゆる〝キラキラ女子〟タイプのお嬢さまだったが、自身のアピールが「公職選挙法に抵触する」と大炎上することに。

現在、A氏は雲隠れしているが、当然、斎藤知事にメディアの矛先は向かい、囲み取材で知事は「ポスター製作で70万円支払ったのが事実」と説明し疑惑を否定した。

「これまでの流れから、PR会社の件で斎藤氏をさらに追及しようというメディアの意思が見て取れました。ワイドショーは、これが問題だと主張する識者を立ててあおっていましたが、取材が進み、A社長が話を実際以上に盛っていたこととわかると、それまでの大騒ぎが噓のようにシュリンクしたのです。既存メディアに対する厳しい目が向けられる中、たいして説明や反省もないまま急変することに世間は不信感を抱いている。オールドメディア離れの背景はそこです」(同前)

PR会社の件が本当に問題ならば捜査機関が動くだろうし、大きく報道するのはその時点からでもいい。しかし、それよりもはるかに大事なのは百条委員会ではないか。先に挙げた疑惑以外に自殺した県民局長の調査もある。きっちり問題を解明するよう働きかけるのがメディアの使命であるし、本来の疑惑の解明こそが世間が伝えてほしいと望むことだと思う。

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12月:兵庫県の元・西播磨県民局長が4月に県の公益通報窓口におこなった内部通報について、県の担当部局による調査結果が発表されました。斎藤知事の贈答品「おねだり疑惑」については「これまでの慣例で判断されてきたため、誤解を招くケースがあった」とし、「パワハラ疑惑」については「あったという確証までは得られなかった」としています。

 元局長は3月中旬に斎藤知事のパワハラや贈答品受領に関する疑惑など7項目について告発する文書を作成して配布し、4月4日には同じ内容を県の公益通報窓口に内部通報していました。

 兵庫県はこの通報に対する調査の結果を待たず、5月7日に元局長を停職3カ月の懲戒処分にしていて、斎藤知事はこの対応を「問題はなく適切だった」としています。

■”おねだり”疑惑は「誤解を受けるケースがあった パワハラ疑惑は「あったという確証までは得られなかった」
告発文書

 県の公益通報制度を所管する「財務部」は、斎藤知事ら関係者への聞き取りや、必要書類の提出を求めるなどの調査を進め、7月ごろには結果を取りまとめていました。

 内部通報の内容は非公表が原則ですが、関係する県の部局に「是正措置」を求めるような重要事項は、調査結果を公表出来るという規則があり、今回の発表に至ったということです。

 「おねだり疑惑」については、

 ・企業などからの贈答品の受け取りがこれまで慣例で判断されてきたため、知事が意図しない受け取りにつながったケースがあった、
 ・「貸与を装った贈与ではないか」と誤解を受けるケースがあった、
     
 などと指摘し、

 「パワハラ疑惑」については

 ・知事自身が職員に強い口調で指導することがあったと認識していた
 ・「知事から強く叱責を受けた」と認識する職員が一部いたが、パワハラとまでは確認出来なかった
 ・よって、パワハラがあったという確証までは得られなかった

 などとする調査結果をまとめました。

■県財務部以外に「第三者委」と「百条委」の調査も
別の機関でも調査されている

 元局長の告発文書にはほかにも「(2021年の)知事選での違法行為」や「政治資金パーティ疑惑」「優勝パレード疑惑」といった項目がありますが、県の財務課はこれらの項目について、「是正措置を求めるような問題はなかった」との認識を示しました。

 元局長の告発文書をめぐっては、県議会の百条委員会と弁護士からなる第三者委員会でも調査が続けられていて、百条委員会は「年度内を目標に」、第三者委員会は「来年3月上旬をメドに」報告書がまとめられる見通しです。

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 弁護士の北村晴男氏(68)が、11日までにYouTubeチャンネルを更新。兵庫県の斎藤元彦知事を巡るさまざまな問題について、私見を述べた。

 

 世間の関心が高い出来事を、法的観点から分かりやすく解説することで人気を博している北村弁護士のYouTubeチャンネル。この日は「【兵庫県知事選】一連の騒動 私はこう見る! 県議会・百条委員会の闇/マスコミの偏向報道など」と題し、斎藤知事を巡る騒動に言及した。

 北村弁護士は、斎藤知事のパワハラ問題を受け6月に百条委員会の設置を決めた県議会について「これはいいと思います」と肯定した上で、「調査が尽くされていない、調査結果が出ないうちに、9月の時点で県議会の全会派・議員が知事の不信任決議案を共同提案し、全会一致で可決したことは、完全におかしいですね」と指摘。「事実を究明するための百条委員会なのに、事実が全く分かっていない時点での不信任」という点に疑問を抱いた。

 この対応については「マスコミでガンガン報道されて“斎藤知事はとんでもない”という流れになっているからもういいやと合法的なクーデターをしようと結果ありきでやってしまった」と分析。「深読みすると、あえて結果が出る前にやったのでは」と独自の分析も明かした。

 一方で、6月13日に元県民局長を停職3カ月の懲戒処分にしたことについては「その調査はいい加減なんじゃないかと批判される行為…マスメディアに攻撃されないためには、世間が納得できる手続きと説明が必要だった」と斎藤知事側の対応も完璧ではなかったと分析。「公益通報制度を考えるとやや拙速すぎたかな感はあります」とした。

 それでも、「公益通報した→懲戒免職→自殺」というマスコミの報道は「単純な構造を世間に広めた」とあきれ、「クーデターをうかがわせるファイルがあったことについての指摘が報じられなかったことに言及。「自分たちが世論を誘導すればいいと思い込んでいた」と、ワイドショーなどの報道を非難した。

 その後の選挙で斎藤知事が再選を果たしたことについては、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首の奇抜な行動も一役買ったというが、何より「斎藤知事のこれまでの知事の実績にあると思っています」と、斎藤知事のこれまでの実績が逆境を跳ね返したと分析。「本当の意味で県民のための政治を行ってこなければ、県民には響かない。幹事に嫌われようと、古い利権体質を壊した。幹部職員の天下り先を完全に潰すことをやってくれたり、子育て支援を充実させた。県民にとって生活実感があったから」と、斎藤知事の実績を称えた。

 この動画には「兵庫県民です。再選を心から喜びました。それなの今度は選挙違反とか、、そんなに斎藤さんが知事になるのはアカンのですか?」「ド正論!早く斎藤知事に仕事させてあげてほしい!」「私は兵庫県民てすが、メデイアや県議に腹が立ってたまりませんでした。斎藤知事は誠実な方だと思います。応援しています」「先生のおっしゃるとおりです 僕も斎藤知事当選おける最大の要因は、これまでの実績や取り組みと感じておりました SNSの活用こそが勝利の要因として大々的に報道していたマスコミ機関に対し、釈然としておりました」「神戸市民です。18才から20才の若者票が伸びた事も勝因の一つでした。斎藤知事が学生さんに愛されていたからです」と、さまざまなコメントが寄せられた。

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12月:兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題で、県は11日、4月に公益通報窓口に通報されたパワハラなどに関する調査結果を発表した。パワハラに関しては「強く叱責された」とするケースはあったとしたうえで、「『パワハラを受けた』と認識する者は確認出来なかった」「パワハラと認められる確証までは得られなかった」とした。

 斎藤知事の告発文書問題などを審議する百条委員会のメンバーで県議の増山誠氏(維新)は同日のX投稿で調査結果が発表されたことを伝えると同時に「この報告は7月20日ころに発表予定でしたが、何らかの理由により延期されていたものです」と記した。

 増山氏は11月に、ネットで「公益通報の調査結果は既に出ている」との情報が流れているとして、11月14日付のX投稿で「公益通報を所管する財務部から事情をヒアリングしました」と説明。結果、財務部が公表内容について百条委員会の一部議員に事前説明していたことが判明したとしたうえで、「説明の2日後に県の発表は突如延期」されたと記し、「『パワハラ、おねだり等の確証はない』という事実、すなわち第三者によって疑惑が否定された事、は未だに県から発表されていません」としていた。

 さらに増山議員は調査したところ「ある会派の議員から発表を延期するように強い意見があったという証言を得ました」とし「発表させないよう圧力」があったとの疑惑を記載。

 「第三者機関である公益通報委員会の判断が県から正式に発表されていれば、百条委員会の進め方もかなり変わっていたのではないかと思います」としていた。

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兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑や贈答品受領疑惑などが文書で告発された問題を巡り、県は11日、文書を作成した元県幹部の男性=7月に死亡=による内部通報を受けた調査結果を発表した。斎藤氏による職員へのパワハラ疑惑については、強く叱責されたと認識する職員がいたものの「確証までは得られなかった」とした。また、贈答品受領についても斎藤氏の対応に問題があったとの指摘はなかった。専門家は「中立の立場にある今後の第三者機関の調査結果に注目したい」と述べた。

男性の告発文書を巡っては、県議会調査特別委員会(百条委員会)が真偽を解明するために調査しており、来年2月に最終報告書を発表する見込み。このほか、県が設置した第三者委員会も今年度中をめどに報告書をまとめる予定だ。百条委が実施した県職員アンケートでは、斎藤氏のパワハラを見聞きしたことがあるとの回答が職員全体の約42%に上っている。

11日に県が公表した「パワハラの確証が得られなかった」とする調査結果について、公益通報制度に詳しい淑徳大の日野勝吾教授は「(百条委の)県職員アンケートの結果を踏まえると違和感のある結論。兵庫県は公益通報者保護法の法定指針の違反状態が続いていると認識している」と述べた。

男性は今年3月、一部の報道機関や県議らに告発文書を配布し、4月には文書の内容の一部を県の内部に設けられていた公益通報窓口に送付。県は通報を受けた内部調査の結果を待たずに5月、「(文書の)核心部分が事実ではない」として男性を停職3カ月の懲戒処分とした。

日野教授は「懲戒処分が先んじて行われたのは公益通報案件ではなく、人事案件として取り扱い、人事課の調査を優先させてしまったため。やはり内部通報の調査結果を待ったうえで処分を判断すべきだった」とし、「今回、男性の通報内容が虚偽や単なる臆測ではないことが明らかになった。この調査結果を踏まえれば、通報に対する不利益処分はできなかったのではないか」と話した。

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12月:兵庫県の斎藤元彦知事が再選した知事選を巡り、神戸地検と県警は16日、斎藤知事側がPR会社に選挙運動の報酬として約70万円を支払った疑いがあるとする、公職選挙法違反(買収)容疑の告発状を受理した。捜査関係者への取材でわかった。

 

 斎藤知事はこれまで、金銭の支払いを認めているが選挙運動への対価ではないと主張している。地検と県警が今後、支払いの経緯などについて捜査し、違法性がなかったかなどについて慎重に判断する。

 告発受理を受けて斎藤知事は16日、「公職選挙法違反はないという認識に変わりはない。捜査には全面的に協力します」とのコメントを代理人弁護士を通じて出した。

 この問題は、知事選後の11月20日、PR会社の社長が投稿サイト「note」に、斎藤陣営の「広報全般」を担っていたと投稿したことがきっかけ。

 公選法は、候補者が当選を得るなどの目的で選挙運動者に金銭を渡したり、受け取ったりする行為を原則禁じており、違法性を指摘する声が上がった。投稿はすでに、一部が削除されたり、書き換えられたりしている。

 告発状を送付した元東京地検検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大の上脇博之教授は、最初の投稿内容などをもとに、斎藤知事側が11月にPR会社へ支払った71万5千円は、知事選で社長に委託した「戦略的広報業務」の選挙運動に対する報酬だった疑いがあると主張している。

 また社長側についても、選挙運動の報酬として金銭を受け取った疑いがあるとして、同法違反(被買収)の疑いがあると告発状で指摘した。

 一方、斎藤知事はこれまでの会見などで、71万5千円は公選法で支出が認められたポスター制作など5項目への対価だったとし、選挙運動への対価ではないと主張している。

 SNSの運用や演説の撮影などに社長が関わった点は認めているが、「(社長が)ボランティアで参加した」としている。

 また斎藤知事の代理人弁護士は社長の投稿について、11月27日の会見で「事実である部分と事実でない部分がある。盛っている部分もある」としていた。

 社長側はこれまで取材に応じていない。

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兵庫県の斎藤元彦知事は17日、知事選で再選されてから1か月を迎える。パワハラなどの疑惑を内部告発された問題を巡り、全会一致で不信任を決議した県議会や職員との関係修復を進めるが、辞職した副知事の後任が決まらないなど課題は山積している。

斎藤元彦知事のパワハラ疑惑、兵庫県「確証得られず」…「なかったと断定したわけではない」
県議会で「対話と議論を積み重ねる」と述べる斎藤知事(13日、神戸市中央区の兵庫県公館で)
 「県議会と知事は車の両輪だ。兵庫の未来のため、 真摯しんし に対話と議論を積み重ねたい」


 12月議会最終日の13日、斎藤知事は本会議で、各会派に連携を呼びかけた。この日は緊急経済対策の一般会計補正予算案などが可決され、再選後初の議会は混乱なく終わった。

 斎藤知事は議会中、何度も「丁寧な対話と謙虚な姿勢」で県政運営にあたると繰り返した。最大会派・自民党のベテラン県議は、議員控室を訪れた斎藤知事から今後について相談を受けたといい、「知事の言葉を信じて見守りたい」と話す。

 内部告発で指摘された部下へのパワハラは否定したが、机をたたいて 叱責しっせき したり、付箋を投げたりする行為は認めた斎藤知事。県幹部によると、再選後は職員に対する言葉遣いが丁寧になり、強い口調はなくなったという。

 一方で、一連の混乱の責任を取って7月末に辞職した片山安孝前副知事の後任人事は、12月議会への提案が見送られた。県議会各会派との調整などを一手に担っていたのが片山氏だった。

 斎藤知事周辺によると、斎藤知事は後任を庁内から起用する意向だが、県幹部は「受けてくれる人はなかなかいないのではないか」と懸念する。

 斎藤知事にとっては、新年度予算案を提案する来年2月議会が正念場となる。知事肝いりの県立大の授業料無償化に自民などの一部県議が反発しており、ある県議は「2月議会は大荒れになる」と指摘する。

 県内41市町との関係も課題だ。22市長が知事選で対立候補への支持を表明。斎藤知事に辞職を求めた小野市の蓬莱務市長は11月21日の記者会見で、「県と連携するのは当然だが、言うべきことは言う」と述べた。

 内部告発問題を巡っては、公益通報制度に基づく県の調査ではパワハラがあったとの確証は得られなかったとされたが、県議会百条委員会と県の第三者調査委員会の調査は続いている。

 百条委は今月25日、斎藤知事に対する3回目の証人尋問を実施し、パワハラなどの疑惑や内部告発への対応について総括質疑を行う。来年2月中旬までに調査報告書をとりまとめる。

 一方、弁護士でつくる第三者調査委は、来年3月末までに報告書を出す方針。調査結果次第では、県政が再び混乱するとの見方もある。

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ぷぷっ「火中の栗は拾わず」だな 皆さんww

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メンタル的に一番きつかったのは、知事を失職した9月30日の朝、地元の須磨駅で駅立ちをした時でした。近くのコインパーキングに車を停めて、そこから100メートルほど歩いていく間、正直怖かった。

失職する前は、議会や会見で批判を受けることもありましたが、それは知事としての話。一般の県民の皆さんと直に接する機会は、本当にその日が最初だったので、どんな言葉をぶつけられるのだろうと不安でした。

でも、一歩を踏み出さないと何も進まない。第一声を発した瞬間、道ゆく人の空気が変わったのが分かり、後戻りはできないと覚悟を固めました。

 

同じ週末、三宮で辻立ちをした時もつらかった。当然、他の候補のような支援者は周りにいなくて、たった一人です。

「もう一度頑張りたい」と言うと、拍手してくださる方も、厳しく言う方もおられた。でも、この二歩目で何かをつかんだような気がします。地道に辻立ちをしていなければ、最終盤のような状況は生まれませんでしたから。

 

ただ、選挙そのものはやはり厳しい戦いでした。不信任決議案が全会一致で可決され、県民の皆さんに本当にご心配をおかけして、ゼロ以下からのスタートだった。だから、自分ができることを一つずつやろうと決めて、少しずつ応援の輪を広げることができました。大きなご支援をいただいた県民の皆さんには、本当に感謝を申し上げます。

選挙後、一部に「組織的な動員があったのではないか」とのお声もありましたが、中心となって手伝ってくれたのは、昔からの友人や中高の同級生十数人だけでした。組織の支援が一切ない、手作りの選挙です。資金は「選挙ドットコム」のクラウドファンディングで募り、途中からはボランティアのスタッフもだんだんと増えていきました。

いまご指摘をいただいているPR会社については、約70万円でポスターのデザインを依頼しただけで、法律上の問題はないと認識しています。ネット上で社長さんの文章が公開された時は、事前に全く知らなかったので、ちょっと戸惑いはありましたが……。

「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首とは、個人的な交流は一切ありません。目の前のことで精一杯でしたし、直接話したのも、日本青年会議所主催の候補者討論会でご挨拶をした一度だけです。選挙戦中、街頭活動の場所と時間はSNSで事前告知していましたから、立花さんはそれを見ていたのでしょう。

 

「負けたらどうするのか」ということは、不思議なんですが、全く頭に浮かびませんでした。17日間、最後までやるということしか考えられなかった。勝ち負けよりも、とにかくやり切る、それだけを強く思っていました。

県内各地を回るにつれ、初めて会う県民の方、特に若い方から「応援してます」と声をかけていただく機会が増えていきました。聞くと、ご家族にも応援を呼びかけている、SNSで発信しているという方が少なくない。能動的に支援してくださる方が県内外で増えていったことが支えになって、111万票という大きなうねりに繋がったと感じています。

 

今回、私は多くの民意をいただき、再び知事に就任させていただきました。大事なのは県政を前に進めることですし、票を投じてくださった県民の皆さんも、以前と同じ方向性で進めてほしいと考えていらっしゃるはずですから、できることをしっかりやっていくしかないと思っています。

前の任期中には、県庁舎の建て替えの凍結や、65歳以上の県職員OBの再就職禁止といったことを打ち出しました。井戸敏三前知事の県政が20年も続いた後でしたし、私は井戸さんの後継ではありませんから、いろんな思いをお持ちの職員、OBの方がおられるとは思います。私自身、もっと努力して、しっかりご理解いただくようにしなければなりません。

私は総務官僚として20年働いてきて、行政の進め方はそれなりに分かっていたつもりです。ただ、久々に知事が交代して、仕事のやり方もペーパーレス化やリモートの導入などでガラッと変えたので、県庁の職員だけでなく県議会の皆さんにも、違和感を抱く方が少なくなかったのでしょう。コロナ禍や、また私が忙しすぎたこともあって、飲みに行く機会をなかなか作れなかったことも反省しています。

しかし県庁の建て替え中止については、やはり1000億円というのはお金がかかりすぎですし、再就職の件も、世間一般から見ると違和感がある。県民の大事な税金ですから、まずは県民のために使うべきであって、その使い道は聖域なく見直していくべきだという考えは変わっていません。

 

以前は県政改革を進める事務方のチームとして、知事直轄の「新県政推進室」という組織を県庁内におきました。でも今後は、こうした組織を設けるつもりはありません。県政の立ち上げの時期には必要でしたが、いまは県庁内の事情もわかってきたので、特別なチームを置かなくとも問題なく仕事は進められると考えています。

私や県庁幹部に対する告発文書については、一番初め、県庁外の知人から存在を伝えられました。「齋藤元彦個人がこういうことをやっている」という内容なら、私一人が弁護士と相談して対応すればいい話ですが、県政の機微に触れる情報が、多くの関係者の実名や企業名、町村名が出る形で書かれていたので、絶対に放置できないと思いました。しかも、大半はありもしない内容です。SNSで画像などが拡散すれば、県政に甚大な影響が出るとも考えました。

その後の報道では、私の言動が意図とまったく違う形で報じられ、県民や国民の皆さんに伝わっているという懸念を強く抱いていました。百条委員会で取り上げられたパワハラに関する県職員アンケートや、「ワインをねだった」という話もそうでしたが、伝聞に基づく情報が多く、客観的な証拠が積み上がらない中で報道ばかりが先行したのは、つらかったですね。

最終的には百条委員会や第三者委員会、県議会のご判断になると思いますし、私も引き続きしっかりと対応していきます。一方で県民の皆さんのあいだでは、文書問題へのご関心はそれほど大きくなくて、確か世論調査でも1割前後だった。公益通報の外部窓口を設置する、贈答品のルールを設ける、ハラスメント対策に取り組むといった改善を進めながら、それはそれとして次のプロセスに進む、つまり政策を前に進めることをご期待いただいているのだと考えています。議会側とも手を携えて、県政を一緒に前進させられる雰囲気作りに、私自身も努力したいと思っています。

県知事になるのが夢だった

私は官僚になる前から、兵庫県知事になりたかったんです。大学時代に経営学を学んでいて、総務省に入るか経済産業省に入るかで迷ったのですが、その時に祖父から「お前の名前は金井元彦知事(在任1962~1970年)からつけたんだ」「これからは地方自治、自治体経営の時代だ」という話を聞いた。それで、総務省に入って、いつかは故郷で知事をやりたいという思いを抱くようになったわけです。

ですから、どれだけ濁流に流されようとも、辞めたいとは思わないですね。知事の仕事は本当にやりがいがありますし、いま私がいるのは長年夢見ていた場所ですから、信念を持って頑張りたいと思います。

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12月:兵庫県の斎藤元彦知事らが内部告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は25日、告発者の元西播磨県民局長の公用パソコンを回収するなど、県の内部調査で中心的な役割を担った片山安孝前副知事に対する証人尋問を行った。

片山氏への尋問は9月、10月に続いて3度目。過去の尋問では、元県民局長のメールを県が調査した際に「クーデター」という言葉が見つかり、公用パソコンにも「(斎藤県政の)転覆計画を実行に移そうとした資料があった」と発言。「(県政に)大きなダメージを与えようとする不正な目的があり、公益通報に該当しないと考えた」と述べていた。

 今回の証人尋問は、片山氏が元県民局長の告発文書を「不正な目的」と主張する根拠などを確認するため、新たに公用パソコン内の資料について県に提出を要請。委員らは事前に県側から提出を受けた非公開の資料に目を通し、片山氏に質問した。

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兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑を調査する百条委員会で、25日午後3時から斎藤知事への最後の証人尋問が行わわれました。斎藤知事はこれまで県の対応について「適切だった」としていますが、改めて「文書に対する対応は全体として問題ない」「外部通報の保護用件である真実相当性をみたさない」と強調しました。

斎藤知事は告発文書への対応について「法律の中で今回の3月20日の文章に対する対応は全体としては問題なかった」と改めて強調しました。斎藤知事は告発文書について「明らかに誹謗中傷性が高いと認識した。真実相当性の要件である、客観的な証拠や供述も添付されていなかった。3月25日の聴取の中で噂話を集めて作成したと本人が言っている。外部通報の保護用件である真実相当性をみたさないというのが今の見解」と話しました。

斎藤知事は、3月に告発文書の調査についてどのような指示を出したか質問されると「職員の名前や企業、具体的な個人名が出され、その方への誹謗中傷性が高い文章だったのでしっかり調査するようにと指示した記憶がある」などと話しました。

 そのうえで、幹部らが元県民局長に会いに行くことをなんと言って了承したか問われると、斎藤知事は幹部から「公用メールを確認等するなかで、元県民局長が作成・流布した可能性があるので、本人に事情を聞きにいくなど含めて対応したい」と聞かれたので、「適切に対応してください」と答えたと証言しました。

 さらに斎藤知事は「公用パソコンのメールを調べる中で、「クーデター」という言葉が出てきているのも、確か3月25日あたりには出てきていると報告を受けた。職員同士が分断するようなことは遺憾だと思うし、ひいては県政の土台を揺るがしかねないことに繋がったとすれば、県政としても非常にリスクがあったと思う。片山副知事はその意味も含めて、私に『クーデター』と言ったのかもしれない」などと話しました。

委員から、第三者による調査を進言されたか聞かれると、斎藤知事は「第三者委員会が議論の中で出たことはあるかもしれないが、私の記憶では進言されたという認識はない。むしろ懲戒処分に関することだから、人事課が内部調査として人事部当局が調査するのが適切だと、むしろ進言をうけたと記憶している」などと話しました。

 斎藤知事は「公益通報の結果を待たずにやれといった記憶もない。非違行為が判明した以上、手続きにそって処分することが、ある意味、必然の流れだったと当時の担当者も言っている」などと話しました。

斎藤知事は最後の証人尋問を終えて取材に応じ、告発文書が公益通報ではなく、不正目的だと判断した点について「片山副知事から3月25日に「クーデター」という言葉が出てきてますという報告を受けたのが、不穏当な動きがあると認識した最初。誹謗中傷性の高い文書の作成流布に加えて、「クーデター」という言葉がでてくるような状況は看過できない状況だと認識だというのが、3月25日の認識」と改めて説明しました。

またパワハラ疑惑について「百条委員会や第三者委員会でハラスメントも調査されていくと思うが、ハラスメントの認定については司法の場等でされていく」などと話しました。そのうえで、百条委からの指摘を受け、改めるべきだと思った点について聞かれると「しっかり県政を運営していくために感謝の気持ちを含めて、もっとしっかりコミュニケーションを図るべきだと」などと話しました。

今後の対応については「常に公益通報の是正の提案の中の対応をさせていただいている面がある。そこをしっかりベースにしつつ、議会の調査、特別委員会の結果、第三者委員会の結果など、年度内に出るのであればそれを踏まえ、県としての対応をしていきたい」としています。

斎藤知事の証人尋問が始まる前の午後1時からは、片山安孝元副知事への証人尋問が行われました。片山元副知事は冒頭、「百条委員会の守秘義務が必要な情報が漏れて報道され、証人である私にプレッシャーをあたえている」などとして情報管理の徹底や証人の人権を配慮してほしいと要望しました。

 そのうえで、片山元副知事は元県民局長の公用パソコンのメールチェックを「最終的に決定したのは私」としたうえで、公用パソコンは「押収ではなく、回収したという認識」と証言しました。

 片山副知事は押収した元県民局長の公用パソコンに入っていた資料について「いろんな言葉でクーデターとか「片山を早く辞めさせろ」とか並んでいた」として「不正な目的」で作成された文書であるため、公益通報にあたらないと判断したと証言しました。

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兵庫県議会議員の増山誠氏が29日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、今月25日に行われた、斎藤元彦知事の告発文書問題を審議する県議会の文書問題調査特別委員会(百条委員会)についてコメントした。増山氏は百条委員会のメンバー。

 

 この日は、斎藤知事に対する最終尋問が行われ、増山氏も質問。SNSや報道などでさまざまな切り抜き動画が拡散したということもあり、Xでは「誤解の無いよう発言の全文を掲載します。」と自身の質問と斎藤知事の回答を伝えた。

 掲載したのは公益通報に対する解釈について尋ねた部分。全文は以下の通り。
  ◇  ◇
●増山の質問
知事、副知事、総務部長は、(4月の)内部公益通報が誰によってなされたか、どのような内容でなされたかは知らない。
3月の告発文と(4月の)内部公益通報の内容は全く違う可能性もあり、かつ内部公益通報はその結果が発表される仕組みになっていない。
この前提に立つと、3月の告発文への処分を内部公益通報の結果を待つというのは全く関係ない事象とされるべきものに人事処分が影響されるということになるのではないか。
誹謗中傷文書を流布したものが何らかの文書を内部公益通報を行った旨発表すれば永遠に処分されない事態を招きかねないと思うがどうか。

●斎藤知事の回答
そうですね同じ認識です
内部公益通報というのは行政内部で非公表、非共有であり、その調査を待って処分を待つべきだということになればずっと処分できないという事態を招く
  ◇  ◇

 亡くなった元西播磨県民局長は斎藤知事のパワハラ、おねだり、キックバック問題などについて3月12日に一部の県議や放送局、新聞社などに文書を配布。これが騒動となり、元県民局長は停職3カ月の懲戒処分を受けた。その後、あらためて4月4日に県の窓口に通報したとされる。

 3月の文書と4月の通報はほぼ同じ内容とされているが、本来は4月の通報は、内容が外部に漏れてはいけないもの。4月の通報は、知事であっても内容を知ることはできないとされている。

 増山氏の質問に対して、斎藤知事は「内部公益通報というのは行政内部で非公表、非共有」と答えており、たとえ報道されていたとしても、公式には4月の通報の内容は知り得ない立場であることを明言していた。元県民局長への懲戒処分については、本来知ることができない4月の通報への対応を待つのは筋違いというスタンスだ。

 3月の文書を「公益通報」とするかどうかについては弁護士や法学者の間でも意見が分かれている。

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2025・2:兵庫県の告発文書問題を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)の調査報告書の素案が18日、判明した。議会関係者への取材で分かった。斎藤元彦知事のパワハラ疑惑は「おおむね事実と言える」と記載。文書で指摘されていた疑惑を調査せずに作成者を特定した県の対応は「公益通報者保護法違反と考えられる」と評価した。一方、第2会派の「維新の会」(21人)の反対意見や慎重論も付記した。

 素案は百条委の奥谷謙一委員長が各会派の意見を取りまとめ、18日の協議会で示した。各会派は持ち帰った上で改めて意見を述べ、次回会合で修正案が示される。早ければ3月上旬にも確定させ、同日開会した県議会定例会の会期中に提出することを目指す。

 告発文書では知事のパワハラ疑惑として「出張先で公用車を降り、20メートル歩かされただけで職員をどなり散らした」などと指摘。素案は職員証言から「文書内容はおおむね事実。知事の言動、行動はパワハラ行為とみなされる可能性がある」とした。これに対し、維新会派は「高度な法的知識を必要とする認定は困難。司法判断によるべき」との見解を示している。

 公益通報については違法性を指摘した上で、作成者の元西播磨県民局長(昨年7月に死亡)を停職3カ月とした懲戒処分を撤回し、名誉を回復するよう提言。「公益通報に該当するか強い疑念が生じたケースで、通報者の探索を行ったことが違法とまでは断定できない」との維新の意見も記された。

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兵庫県の斎藤元彦知事らがパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県議会は5日、調査特別委員会(百条委)がまとめた最終報告書を賛成多数で了承した。告発文を作成した元県西播磨県民局長に対する懲戒処分について、斎藤氏は「告発文は誹謗(ひぼう)中傷性の高い文書であると認識している。処分内容は適切だった」と撤回の意思がないことを強調した。報道陣の取材に答えた。

 

 報告書は、告発者を特定・公表し、懲戒処分とした斎藤氏ら県の対応を「告発者潰しと捉えられかねない不適切な対応。客観性や公平性を欠いており、大きな問題があった」などと厳しく批判。公益通報者保護法に反している可能性があると指摘した。

 告発文が列挙した斎藤氏による職員へのパワハラや贈答品受領についても一定の事実関係を認めており、斎藤氏自身には「兵庫県のリーダーとして厳正に身を処すことを期待する」と求めた。

 元局長は2024年5月、公用パソコンで告発文を作成するなどしたとして停職3カ月の処分を受け、7月に亡くなった。

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兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑などを調べていた県議会調査特別委員会(百条委)が、パワハラ疑惑などで“クロ判定”の報告書をまとめた問題。

知事は報告書を「一つの見解」と一蹴して指摘を受け入れず、亡くなった告発者の私的情報の公開を示唆し反撃の動きを見せている。

昨年に斎藤知事の不信任を決議した県議会は、その後の出直し選で再選された斎藤知事に強く出られず、当面静観の構えだ。だが、県庁内で知事への不信は強まっており、県政の混乱は沈静化どころか拡大している。

法務省では“元彦法”とも
3月5日の県議会本会議では、3人の斎藤知事派県議を除く大多数の賛成で百条委報告が了承された。

「報告書は、斎藤知事のパワハラや物産品のおねだり疑惑などを『一定の事実』と認定しました。

さらに2023年11月の阪神・オリックス優勝祝賀パレードに絡み協賛金を出した金融機関に県が国庫補助金を増額すると約束したとの疑惑についても、真偽の判断は避けながらも、県関係者が背任罪などで立件されれば、知事は管理責任を重く受け止め対処するよう求めています」(地元記者)

それだけではない。昨年3月、疑惑を元西播磨県民局長・Aさん(60)が匿名で外部に発信した直後、斎藤知事は当時の片山安孝副知事(昨年7月に辞職)らに発信者探しを命じ、特定されたAさんに懲戒処分をかけている。

「県当局が行なったこの一連の行動を報告書は『公益通報者保護法に違反している可能性が高い』と言い切りました。同法は公益通報を理由とした公務員や会社員の不利益な取り扱いを禁じていますが、これを無視したということです。

法には処罰規定がありませんでしたが、斎藤県政のふるまいを機に法改正が進み、通報者を処罰した者は6か月以下の拘禁刑を科すなどと定めた改正法案が3月4日に閣議決定されました。法務省などでは“元彦法”と陰で言われています」(大手紙政治部記者)

報告書に対し斎藤知事は3月5日の記者会見で反論した。まずパワハラ認定に「私としては業務上必要な範囲で、社会通念上の範囲内で指導や指摘をさせていただいた」と反論し言動を正当化した。

Aさんへの県の対応についても、告発文書は「誹謗中傷性の高い文書」で公益通報には当たらないとの従来の主張を続け、ほかの3つの理由とともに懲戒処分をかけたことに問題はないと主張。

「ご本人が不服があるんであれば人事委員会などに申し立てや裁判をできたはずですけども、ご本人はそこはされなかった。それで懲戒処分というものは確定したというのが今の見解です」と述べ、手続きの適法性を訴えた。

ハラスメントも公益通報も「最終判断は司法が行なう」
ただ、Aさんが不服を申し立てなかったことには事情があると同僚職員は話す。

「発信者をAさんと特定した斎藤知事は直後の昨年3月27日の記者会見で、告発を『事実無根』『嘘八百』と非難し、Aさんを『公務員失格』と断罪しました。これで知事が態度を改めないと悟ったAさんは4月4日に県の窓口にほぼ同じ内容の通報手続きを取っています。

さらに人事委員会に不服申し立てをしない理由についてAさんは『自分は(処分を担当した)人事課のOBです。人事課の職員たちがどんな思いで仕事をしているか、分かっているつもりです。その後輩たちを訴えることがどんなに辛いことかご理解いただいきたい』と書き残しているんです」(同僚職員)

Aさんはこの訴えを書いた後、昨年7月に急死した。

告発者探しの中で片山副知事がAさんの県公用パソコンを取り上げ、中にあった私的テータを井ノ本知明総務部長(当時)が関係者に見せて回っていたことが分かっている。

さらに当時、維新に所属し百条委メンバーだった岸口実、増山誠の両県議がこのデータの開示を求めていた。いずれもAさんを貶めることで告発には信用性がないと印象付ける狙いだったとみられている。

同僚職員が「このデータが出回ることに苦しんでいた」と話すAさんは「一死をもって抗議する」との家族に宛てたメッセージを遺し亡くなっているのが見つかった。自死とみられている。

約9か月間続いた百条委の調査では、現職の県職員の証言などで斎藤知事のパワハラや県による違法な公益通報者つぶしについて認められそうだとの見通しは出てきた。

これに備え斎藤知事は昨年末から、「最終判断は司法が行なう」と予防線を敷いており、報告書を受けての記者会見でも「ハラスメントについても最終的には司法の場で判断されるということも一般的ですし、公益通報も通報された方が公益通報についての争いをするということで、違法性の判断というものは司法の場でされる」と主張。

ところが記者から司法判断を知事から仰ぐのかと聞かれると斎藤知事は「私からはないと思います」と即答した。

「パワハラは被害を受けた職員が知事を訴えて勝たなければ認めないという意味でしょう。Aさんの処分については、遺族が取り消しなどを求める裁判を起こし、そこで勝訴しない問題があったと認めないということでしょうか」と、斎藤氏の言葉を聞いた県関係者は憤る。

さらにこの会見で斎藤氏は、A氏が県のパソコンで「倫理上極めて不適切なわいせつな文書を作成されてた」ことが処分理由の中にあると言い始めた。

「県人事課はこれに絡む処分理由では、『(Aさんが)業務と関係のない私的な文書を作成し職務専念義務等に違反した』としか発表していません。これよりも踏みこんだ内容を公表することは名誉棄損ではないかとの声も出ています。

井ノ本総務部長や岸口、増山両県議がやったのと同じことを知事はやろうとしていると感じます。こんな状況でAさんのご遺族が処分への異議申し立てをできるわけがない」(県関係者)

「半年もたっていないのに再び不信任できるのか…」
百条委の報告にも非を認めず、亡くなった告発者をさらに責めるかのような態度を取った斎藤知事の会見を受け、読売と日経、朝日、産経の各紙がこの姿勢を批判する社説を掲げ、兵庫の問題は再び全国レベルで拡大した。

だが、昨年不信任決議案を全会一致で可決した県議会の動きは鈍い。その事情を県議会関係者はこう話す。

「昨年11月の出直し知事選で111万票余りを獲得して再選された知事を、半年もたっていないのに再び不信任できるのかと考えると県議会も慎重にならざるを得ないでしょう。また、斎藤知事に代わる次の有力な知事候補がいないという現実的な問題があります。

一方、知事の疑惑に関しては元裁判官らでつくる第三者委員会が3月中に報告書を出す予定です。さらに、知事選で斎藤知事の陣営が公職選挙法で禁じられた有償のインターネット広報を行なったと告発された問題で、兵庫県警と神戸地検がSNS広報を担ったPR会社に合同で家宅捜索を行うなど捜査が続いています。

このため第三者委と捜査の行方を見定めようと、県議会は6月議会までは表立った動きはでないでしょう」(県議会関係者)

だが、議会が動くまで斎藤県政が安泰かといえばそうではない。

「Aさんを貶めた知事の記者会見を見た同僚も怒りに震えていました。公務員は、どのような人であれ選挙で選ばれたトップの政策実現を図る努力をすることが仕事だと分かっています。でも、斎藤知事だけは許せない」(県職員)

正面突破を図った斎藤知事の足元で、県組織の揺らぎは拡大している。

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安保理

2025-02-19 09:42:32 | Weblog

国連安全保障理事会(15カ国)は20日、レバノン各地で通信機器が一斉爆発した事件を受け、緊急の公開会合を開いた。

 民間人を巻き込む形で身近な製品を武器化した攻撃に、多くの理事国から「国際法違反だ」「前例がない」と非難が殺到。独立した調査が必要だとの意見が相次いだ。

 報告に当たったターク国連人権高等弁務官は、「機器を所持する人や所在地を把握せず、何千人をも一斉に標的とすることは国際人権法に違反する」と糾弾。「市民に恐怖を広げることを意図した暴力は戦争犯罪になる」とも指摘した。

 事件にはイスラエルが関与したとみられているが、同国のダノン国連大使は会合に先立つ報道陣の取材に「コメントしない」と述べた。会合では、対レバノン境界の治安を回復し、退避している自国民を帰還させるために「必要なことは何でもする」と主張。敵対するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃継続を表明した。

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2025・2・中国の王毅外相は18日、国連安全保障理事会の多国間主義会合で、中国は「ウクライナの和平交渉につながるあらゆる努力を支持する」と表明した。中東情勢については、パレスチナ自治区ガザとヨルダン川西岸は「政治的トレードオフの交渉材料ではない」という認識を示した。

中国は2月の安保理議長国を務める。
王氏は、ウクライナ問題を巡り、中国は引き続き習近平国家主席が示した4つの指針を堅持するとも述べた。新華社によると、その指針とは全ての国の主権と領土保全の尊重、国連憲章の目的と原則の順守、全ての国の正当な安全保障上の懸念への配慮、危機の平和的解決に資する努力の支持。

米国とロシアは18日、サウジアラビアの首都リヤドでウクライナの停戦などを協議する高官会合を開き、米ロ関係における懸案事項に対処し、ロシア・ウクライナ戦争の終結への道筋を模索することで合意した。

ロシアのネベンジャ国連大使は安保理会合で、ウクライナ紛争終結に向けた取り組みについて、「和平案を提案し仲介役を主張する国は何よりもまず、この紛争の原因を明確に理解する必要がある」と指摘。「ロシアに地政学的敗北を与える」ことを望む姿勢に加え、ロシアの安全保障上の利益が軽視され、ウクライナ政府が国民全体の権利を尊重していないことが根本的な原因という認識を示した。

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 2月:国連安全保障理事会は24日、ロシアによるウクライナ全面侵攻開始から3年を迎えるに当たり、米国が提出した決議を採択した。トランプ米大統領が和平の仲介を模索する中、同紛争について中立的な立場を取る内容となった。

安保理はロシアが拒否権を持つことから、ウクライナ紛争を巡りこれまで行動を起こすことができなかった。今回の決議は10カ国が賛成した一方、英仏、デンマーク、ギリシャ、スロベニアは棄権した。

米国のシア国連大使代理は「この決議により、われわれは平和の道に進む。最初の一歩だが、重要な一歩だ」とし、「これを生かし、ウクライナ、ロシア、そして国際社会のために平和な未来を築かなければならない」と訴えた。

決議は「ロシア・ウクライナ紛争」における人命損失を悼み、世界の平和と安全を維持し紛争を平和的に解決することが国連の目的だと確認するとともに、ロシア・ウクライナ紛争の迅速な終結と持続的な和平を求める内容。

ロシアのネベンジャ国連大使は、紛争に対する米国の立場に「建設的な変化」があったことを認めた。安保理に対し、決議は「理想的なものではない」としながらも、「平和的解決に向けた今後の取り組みの出発点となるものだ」と述べた。

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ウクライナの3

2025-02-13 14:08:30 | Weblog

2025・2:アメリカのドナルド・トランプ大統領は12日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話で協議し、ウクライナでの戦争を終結させるための交渉を開始することで合意したと述べた。

トランプ氏はその後、ホワイトハウスで記者団の取材に応じた。プーチン氏との直接会談については、日取りは設定していないものの、そう遠くない将来に「私たちはサウジアラビアで会うだろう」と述べた。

BBCのバーンド・デブスマン・ジュニア記者は、ウクライナ南部クリミアがロシアに一方的に併合された2014年以前の国境に、ウクライナが戻る可能性はあるのかと質問した。

トランプ氏は、領土の一部は戻ってくると思うとしつつ、2014年以前の国境に戻る可能性は低いと述べた。

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ただ、トランプ氏はウクライナが全ての領土をロシアから取り戻す可能性は低いとし、NATO(北大西洋条約機構)の加盟も「現実的ではない」と述べ、レアアースや資源などを確保すると繰り返しています。

ウクライナメディアは交渉の加速に期待を示す一方、「我々への圧力は強まるだろう」と伝えているほか、米ロが交渉の主導権を担えば、ウクライナの意向が無視され、大幅な譲歩を迫られるとの懸念も強まっていて、交渉の行方に注目が集まっています。

また、フランスやドイツをはじめ、ヨーロッパ6カ国などの外相は共同声明で「ウクライナとヨーロッパはいかなる交渉にも参加しなければならない」と表明し、アメリカとロシア主導で交渉が進むことをけん制しました。

ウクライナの隣国で多くの避難民を受け入れているポーランドのトゥスク首相も「私たちに必要なのは平和だ。ウクライナ、ヨーロッパ、アメリカは共に取り組むべきだ」と強調しました。

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世界各国の首脳や閣僚が安全保障をめぐり意見を交わすミュンヘン安全保障会議は15日、2日目の議論が行われ、アメリカ・トランプ政権でウクライナ侵攻の早期終結に向けた特使を務めるケロッグ氏が、ロシアにも掌握しているウクライナの領土を含めて譲歩を迫る考えを示しました。

ミュンヘン安全保障会議は、15日、2日目の議論が行われ、ウクライナのゼレンスキー大統領が演説してアメリカのトランプ政権が戦闘の早期終結に向けて外交を活発化させていることを巡り、ウクライナ抜きの交渉はあり得ないとする立場を改めて示しました。

そして、トランプ政権のウクライナ特使を務めるケロッグ氏がイベントに出席し、「最初にわたしたちは流血をとめなければいけない。それから、問題を解決していくべきだ」と述べて、まずは戦闘を停止させる必要があるという認識を示しました。

その上で、トランプ政権は侵攻の終結に向けた交渉でロシアに対しても譲歩を迫るのかと問われると、「領土の譲歩も含まれるだろう」と述べ、掌握しているウクライナの領土を含め、ロシアにも譲歩を迫る考えを示しました。

また、「プーチン大統領が原油収入に頼れない状態に追い込む」と述べ、ロシアのエネルギーを通じた収入を減らす取り組みも必要だとの考えを示しました。

一方でウクライナが懸念している自国の安全がどう保証されるかについては「トランプ大統領が決めることだ」として、具体策は示しませんでした。

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ロシア外務省によると、ラブロフ外相とルビオ米国務長官は15日、電話で会談し、ウクライナ情勢について協議した。米国の前政権が設定した「一方的な障壁」の撤廃についても話し合ったという。

電話会談は米国側が働きかけたもので、両氏は「前政権から引き継いだ互恵的な貿易・経済・投資協力に対する一方的な障壁を取り除くため」連絡を維持し、二国間関係の問題を解決する方針で一致した。

具体的にどのような障壁について協議したかは不明。バイデン前大統領はウクライナに侵攻したロシアに制裁を科している。

米国務省によると、ルビオ氏は電話会談で、ウクライナ紛争に終止符を打つトランプ大統領の決意を再確認したほか「他の多くの二国間問題で協力する可能性について協議」した。

ロシア外務省は、両氏が「ウクライナ問題の解決、パレスチナ情勢、中東情勢全般など差し迫った国際問題について対話する相互の意思を表明した」としている。

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ウクライナのゼレンスキー大統領は、米国がパートナーシップ協定の一環としてウクライナのレアアース鉱物へのアクセス権を得るという米国の合意草案を拒否した。投資と十分な保護が提供されていないためだという。

  ゼレンスキー氏は15日、ミュンヘン安全保障会議で米国案について記者団に「われわれの利益を守るものではない」と語った。協定は「安全保障の保証と投資に結びついたものでなければならない」と主張した。

  米国側が提示した草案は「主権国家ウクライナの利益にはならない」という。交渉は継続中。

  ベッセント米財務長官は12日にキーウを訪問した際、ゼレンスキー氏に合意案を提示した。同長官はトランプ米政権からの継続的な支援にはこの合意が必要だと述べ、ゼレンスキー氏は検討すると答えた。

  米国は、ライセンス販売収入やその他の収益の50%を確保しようとしており、これはウクライナの国内法に反するものだと、事情に詳しい関係者が述べている。ウクライナ側は双方に利益をもたらすような内容への変更を提案したという。

  両国は、ゼレンスキー大統領、バンス米副大統領、ルビオ米国務長官が出席したミュンヘン会議で合意を目指していた。ゼレンスキー氏は「両国にとってプラスとなり、資金ももたらす合意でなければならない」と述べた。

  トランプ政権は軍事・経済支援の見返りとして、ウクライナ側が重要鉱物を含む天然資源へのアクセスを認め、米国からのエネルギー購入を約束することに期待感を示している。

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ウクライナのゼレンスキー大統領が15日、ドイツで開催中のミュンヘン安全保障会議で演説した。トランプ米政権が欧州防衛への関与を弱めることを念頭に「欧州軍」を創設すべきだと訴えた。

 ゼレンスキー氏は「欧州と米国の古い関係は終わった。欧州のために警告する。欧州の軍隊を創設する時がきた。自分の未来を自分で決めるべきだ」と呼びかけた。トランプ米大統領について「欧州を市場として見ているが、同盟相手としては分からない」とも発言した。

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ウクライナ戦争をめぐる米国とロシアの交渉が18日から始まる見通しとなった。複数の関係者がCNNに明らかにした。

 

米国のルビオ国務長官や中東問題担当のウィトコフ特使、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)は協議に向けてサウジアラビアを訪問する。

ウクライナ当局者によると、ウクライナはこの交渉には出席しない。ただ、トランプ政権のロシア・ウクライナ担当のケロッグ特使は「並行協議」が今週、ウクライナの首都キーウで行われると述べた。トランプ大統領は16日、ウクライナは交渉に加わると語った。

英国のスターマー首相は16日、もし必要であれば、和平合意の履行のために英国軍をウクライナに派遣する用意があると表明した。

トランプ大統領は以前から、交渉ではサウジが重要な役割を果たすと述べていた。

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2月:ロシアとウクライナの戦争終結に向けた和平交渉を巡り、米ロ外相が率いる両国代表団が18日、サウジアラビアの首都リヤドで協議した。2022年のウクライナ侵攻後、米ロの高官が本格的な会合を持つのは初めて。ウクライナの頭越しでの開催となり、ゼレンスキー大統領は反発した。協議は4時間半に及んだが、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の対面会談の具体的日程は決まらなかった。

 米ロ双方によると、18日の協議で和平を巡り新たに米ロの高官級協議を始めることで一致した。ウクライナや欧州は米ロだけで交渉が進むことを強く拒否しており、混迷する恐れがある。

 協議には米国からルビオ国務長官やウォルツ大統領補佐官、ウィットコフ中東担当特使、ロシアからラブロフ外相やウシャコフ大統領補佐官が参加。ウォルツ氏によると、今後の協議でウクライナの領土や安全の保証に関して話し合う。

 ルビオ氏は協議後、戦争終結を恒久的なものにするには「ウクライナ、欧州、ロシアの全当事者が受け入れ可能な形のものである必要がある」と記者団に語った。

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ウクライナ侵攻の終結に向け、アメリカのトランプ政権とロシアのプーチン政権が、停戦やウクライナの大統領選挙の実施など3段階の和平案を調整しているとアメリカメディアが報じました。

FOXニュースは18日、アメリカのトランプ政権とロシアのプーチン政権が、ウクライナ侵攻の終結に向けて「停戦の実施」「ウクライナの大統領選の実施」「和平合意の締結」の3段階の案を調整中だと報じました。

また、複数の外交筋の話として、ウクライナでの選挙の実施が「和平合意の重要な要素となる可能性がある」と伝え、アメリカとロシアはゼレンスキー大統領が再選される可能性は低いと考えているとしています。

さらに、プーチン大統領が「親ロシア派の大統領が選出される可能性が高い」と考えていると指摘しています。

ゼレンスキー氏は、ウクライナを抜かした米ロの交渉に反対姿勢を示していますが、報道を受けて今後さらに反発を招く可能性があります。

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米国とロシアの高官が18日にサウジアラビア首都リヤドで協議を行った。ウクライナを除いて行われたこの協議の後、トランプ米大統領は戦争に対するロシアの主張をまねてウクライナのゼレンスキー大統領を批判した。

トランプ氏は「私にはこの戦争を終わらせる力があると思うし、うまくいっていると思う。だが今日、『我々は招かれなかった』という声を聞いた。あなたたちは3年もそこにいる。3年後に終わらせるべきだった。始めるべきではなかった。取引をすることもできたはずだ」とウクライナについて誤った主張をした。

ウクライナは戦争を始めていない。2022年2月にウクライナを侵攻したのはロシアのプーチン大統領だ。

トランプ大統領は、ウクライナのために「ほぼすべての土地を彼らに与え、誰も死ぬことのなかった」取引ができたと主張。「だが、彼らはそのようにしないことを選んだ」と結論付けた。

米フロリダ州の私邸「マール・ア・ラーゴ」でトランプ氏は、ゼレンスキー氏を「個人的には」好きだとしながら、同氏の支持率は「4%」だと根拠もなく主張した。

「彼は素晴らしいが、私は個人的なことは気にしない。仕事をやり遂げることに関心がある。決して起こるべきではなかった戦争を米国なしでも続けることを許した指導者がいる」

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欧州連合(EU)の外交部門である欧州対外行動庁がウクライナに対するEUの軍事支援強化を提案したことが、ロイターが確認した文書で分かった。
米国とロシアがウクライナ戦争終結に向けた協議に乗り出す中、欧州として継続的な支持を示す狙いがある。

文書によると、EUは加盟各国が経済規模に応じた資金割当を満たし、年内に150万発の砲弾を含む支援パッケージを提供することを提案している。

外交当局者らは同案についてブリュッセルで今週、初期の協議を行ったと明かした。24日のEU外相会合でも協議する可能性があるが、決定は見込まれていないという。

EUの提案はパッケージの規模を示していないが、外交当局者らは数十億ユーロ規模の計画を打ち出すことを目指していると述べた。
提案によると、パッケージの主な目的は少なくとも150万発の大口径砲弾に加え、防空システム、長距離精密攻撃用ミサイル、ドローン(無人機)を供給することだという。

資金は主にEU各国が拠出するが、一部は域内で凍結されているロシア資産から生じる利益で賄うことが可能としている。

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トランプ米大統領は21日放送のラジオ番組で、ウクライナのゼレンスキー大統領について、ロシアとの和平交渉の「カードを持っていない」と侮蔑し、希少な鉱物資源を供与するよう迫った。ロイター通信は21日、供与に応じなければ、米政権が米衛星インターネット接続サービス「スターリンク」をウクライナで遮断すると警告したと報じた。

実業家マスク氏率いる宇宙企業スペースXが開発したスターリンクはウクライナ軍が情報通信に利用しており、遮断されれば戦局に大きな影響を与える可能性がある。

ロイターによると、ウクライナ・ロシア担当のケロッグ米特使が20日、首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー氏と会談した際、米軍事支援の見返りとして鉱物資源供与の合意に達しなければスターリンクを直ちに遮断すると伝達。ウォールストリート・ジャーナル紙は22日にも合意する可能性があると報じた。

トランプ氏はゼレンスキー氏が和平交渉を「難しくしている」と不満を示し、同氏の参加は「重要ではない」とも主張した。

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アメリカのトランプ大統領はウクライナに求めている鉱物資源の権益の供与をめぐり、ゼレンスキー大統領が近く、合意するとの見通しを示しました。

アメリカ トランプ大統領
「合意はかなり近い、ウクライナは合意を望んでいる。ウクライナは良いことと思っているし、重要で大きな取引となる」

トランプ大統領は21日、このように述べ、“ウクライナがレアアースなどの鉱物資源の権益供与に近く合意する”との見通しを示しました。

また、トランプ氏は鉱物資源の権益供与は去年、ゼレンスキー氏がバイデン政権下のアメリカ政府に提案していたものだと指摘したうえで、「バイデンが署名すべきだった。しかし、彼は自分が何をしているかすらあまり分かっていなかった」と話しました。

一方、ゼレンスキー大統領は、「アメリカとともに合意案の調整を続けている」とし、協議中であることを強調しました。

合意案は「両国の関係を強化できるものだ」としたうえで、「鍵となるのは効果が確かなものになるよう詳細をしっかり詰めることだ」と述べ、ウクライナに対する安全保障が必要であることを改めて示唆しています。

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トランプ米大統領は21日放送のラジオ番組のインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻についてプーチン大統領の責任を認めなかった上、プーチン氏が望めばウクライナの「全土を占領できるだろう」と述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領が和平交渉を「難しくしている」と批判し、希少な鉱物資源の米国への供与を改めて迫った。

 

 ゼレンスキー氏には和平交渉のカードがないとし、同氏の交渉参加は「正直言ってそれほど重要ではない」と主張。24日で侵攻3年となるのを前に、ロシア寄りの姿勢を鮮明にした。ウクライナ批判を先鋭化させており、反発が広がりそうだ。

 ロイター通信は21日、トランプ政権がウクライナに対し、鉱物資源供与に合意しなければウクライナ軍が通信に使う米衛星インターネット接続サービス「スターリンク」を遮断する可能性があると警告したと報じた。

 トランプ氏は「ロシアが攻撃した」としたが、侵攻の責任がプーチン氏にあるとの論調には「うんざりしている」と憤った。

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ロシアによるウクライナ侵攻が始まって3年となる24日、ウクライナ情勢をめぐって開かれた国連総会の特別会合および安全保障理事会で、米国はロシアを非難する決議案に反対票を投じるなど、2回にわたりロシア側に付いた。

米国はこれまで、ウクライナを支持し、ロシアを非難する決議案に賛成してきたが、ドナルド・トランプ大統領の就任以降、ウクライナとの亀裂を深めており、国連における勢力バランスの大きな変化が鮮明となった。

国連総会(193か国)に欧州諸国が提出した、ロシアを強く批判するとともに、ウクライナの領土保全と国境の不可侵を強調した決議案は、賛成93か国、反対18か国、棄権65か国で可決された。米国はロシアおよび同国の同盟国ベラルーシ、北朝鮮、スーダンと共に反対票に回った。

米国はその上、この決議案に対抗し、別の決議案を提出。

これに対して、欧州のウクライナ支援国が米国の文書を大幅に書き換え、「ウクライナへの全面侵攻」はロシアによって行われたとする表現を盛り込んだ修正案を提示。米国は最終的に、自らが提出した決議案について棄権を選択した。

一方で米国は午後に開かれた安保理(15か国)で、ロシアへの非難を控えて「紛争の早期終結を強く求める」内容の修正前の決議案を採決に持ち込み、賛成10か国で可決した。フランス、英国、デンマーク、ギリシャ、スロベニアの5か国は棄権した。

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米国のトランプ大統領は25日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が28日に米国を訪れると明らかにした。複数の欧米メディアが、ウクライナの鉱物資源の権益を米国に譲渡する協定を巡って両国が合意に達したと伝えており、両首脳がそろって合意文書に署名する見通しとなった。

25日、米ホワイトハウスで、報道陣の取材に答えるトランプ大統領(中央)=AP
 トランプ氏は25日、ホワイトハウスで「ゼレンスキー氏が28日に来ると聞いている」と記者団に述べ、両国が交渉している協定について「ゼレンスキー氏が私と一緒に署名したいなら、それでよい」と語った。


 米ニュースサイトのアクシオスは、ウクライナ側が26日にも閣議を開き、合意を正式に承認すると伝えた。交渉を通じて両国の間には溝が目立っていたが、協定は米国にとって一定の成果となり、ゼレンスキー氏もトランプ氏との亀裂を深めるのは得策ではないと判断した可能性がある。トランプ氏がロシアに接近して推進するウクライナ侵略の停戦交渉で、協定がどの程度影響するかは未知数だ。


 英紙フィナンシャル・タイムズなどによると、ウクライナは米国から新たに提示された協定案に同意した。米側は当初、鉱物資源や石油などから生じる利益の50%を計5000億ドル(約75兆円)に達するまで米国が管理する復興に関する基金に拠出するよう求めたが、ウクライナが反発した。米側は金額を取り下げ、基金も両国の「共同所有」とし、出資比率は今後決めると譲歩したという。

 一方、ウクライナ側は、停戦実現後にロシアの再侵略を防ぐ「安全の保証」への米国の関与を求めていたが、合意案に取り決めは含まれていないという。交渉筋は米紙ワシントン・ポストに対し、「米国がウクライナへの投資を深めることが安全の保証になる」と主張した。

 トランプ氏は、欧州より米国は多額の支援をウクライナに行ってきたと訴え、協定の締結によって提供した資金を「取り戻す」と強調してきた。協定の当初案を拒否したゼレンスキー氏を「選挙なき独裁者」と呼ぶなど圧力を強めた。ゼレンスキー氏はロシア寄りの姿勢を鮮明にするトランプ氏を批判していた。

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ウクライナのゼレンスキー政権で2020年3月から昨年9月まで外相を務めた前職のドミトロ・クレバ氏(43)が、毎日新聞の単独インタビューに応じた。最大支援国・米国でトランプ大統領の就任以降、対ウクライナ政策が大きく転換した点について「(米政権は)ロシアを取引相手と見なすようになった。ウクライナと欧州にとっては大きな困難となる」と指摘した。取材は21日にオンラインで実施した。

 クレバ氏は、トランプ政権の発足で世界秩序が軍事力本位に変わったと強調した。米外交の現状については「欧州やウクライナとの連帯は消え、ロシアとの連帯が生まれた」と述べ、「トランプ政権がこれほどまで露側と見解を共有するようになるとは予想できなかった」と驚きを隠さなかった。

侵攻が4年目に入ったロシアとの和平交渉では、停戦後のウクライナの安全保障をどう確保するかが焦点の一つとなる。ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)への早期加盟を求め続けているが、トランプ政権は否定的な姿勢だ。

 代案として、欧州などの有志諸国がウクライナへ平和維持部隊を派遣する方策も浮上しているが、クレバ氏は、露軍との全ての前線に部隊を配置するには20万人規模が必要と指摘。「実際には小規模な部隊の派遣にとどまり、ロシアの攻撃(再侵攻)を止めることはできないだろう」と疑問視し、NATO加盟が「最善の安全保障」だと訴えた。

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食い付いたトランプ
 ウクライナの「勝利計画」は米国のバイデン前政権に提示されており、重要問題ゆえ、当然トランプ政権にも引き継がれているはずである。おそらくそこには、ウクライナに埋蔵されている資源の地図もしくはリストのようなものがあったのではないか。

 トランプのチームはその中から、目ざとくレアアースを見付け、ひらめいたのだろう。中国と経済戦争を戦っていく上でも、ウクライナの希少資源を我が物にできれば、美味しい話だ。

そもそも、バイデン政権がウクライナに無償で軍事支援をしてきたことが誤りであり、我が国にはその対価としてウクライナのレアアースの権益を全面的に譲渡される権利がある。実際にどれだけ「回収」できるかは別として、大統領がそのように立ち回ればトランプ支持者は間違いなく拍手喝采を送ってくれるはずだ。おそらくはそんな判断だったに違いない。

 現在、トランプ政権側が求めているのは、ウクライナの資源から得られた利益を、特別に創出する「基金」に繰り入れ、その一部をウクライナの復興に充てつつも、半分は米国のものとするというスキームだという。しかも、対象となる資源は、当初強調したレアアースだけでなく、その他の希少資源や、石油・ガスも含まれると伝えられる。この仕組みにより、ウクライナは米国に負っている負債の5000億ドルを返済せよというのが、トランプ政権の要求のようだ。

 これに対し、ゼレンスキー大統領は米国による支援は1000億ドル程度だったと主張している。そもそも、バイデン前政権が贈与として実施してきた支援を、事後的に負債と見なし、対価を求めること自体、どうかしている。しかも、トランプ政権側の立場によれば、これはあくまでも過去の支援に対する見返りであり、今後のウクライナの安全保障にコミットするつもりはないということである(その役割は欧州に押し付けようとしている)。この点で、ウクライナ側の立場と根本的に相容れない。

本当に資源はあるのか問題
 さて、肝心の資源状況について、吟味してみたい。上述のとおり、トランプの要求は、当初のレアアースからレアメタル全般に広がっている模様なので、以下でもレアメタル全般を取り上げる。

 まず、重要な点として、現時点でウクライナにおいてレアアース、レアメタルが本格的な規模で採掘されている実例は乏しく、あくまでも地質学的なポテンシャルがあるというだけである。今回の騒ぎが持ち上がって以降、ウクライナの重要鉱物の分布状況を示した地図が各メディアによって取り上げられている。

 筆者の理解によれば、その資源マップはソ連時代の地質調査に基づく古くて大まかな地図であり、商業開発を進めるためには資金を投じてより本格的な探査や試掘を行うことが必要となるはずである。

 逆に言えば、ソ連時代から、資源の賦存は知られていながら、それなりの理由があって、開発には手が付いていなかったということになる。資源自体は存在しても、現実的に採掘可能なのか、商業的にペイするのかというのは別問題であり、実際に開発が進んでいなかったということは、それらの観点から微妙な資源であることが示唆される。

 レアアースに関して言えば、スカンジウムが中部のジトーミル州などに分布しているようだが、埋蔵量は国家機密とされており、不明である。セリウムは中部ポルタヴァ州で埋蔵が確認されている。

 そのほか、イットリウム、ネオジム、ジスプロシウムなどの資源があることが知られている。なお、ウクライナのレアアース資源の33%は、現在ロシアによって占領されている地域に所在するということである。

 ウクライナのレアアース以外のレアメタル資源の中で、言及されることが多いのが、バッテリーに欠かせないリチウムである。しかし、これも資源の存在が知られているだけで、採掘には至っていない。

 埋蔵量は一定程度あるらしく、欧州では最大の資源量と言われている。ただ、中部のキロボフラード州はともかく、東部のザポリージャ州、ドネツク州の鉱床はロシアの占領下にある。

 残念ながら、ウクライナのリチウム資源はすべて固い岩石中にあるとされ、採掘は難航するのではないか。ある専門家は、「トランプの働きかけでウクライナに新たなリチウム鉱山を建設する合意が成立したとしても、2040年までに開鉱する可能性は低い」との見解を述べている。世界のリチウム採掘の中心である南米のボリビア、チリ、アルゼンチンでは、塩湖からのリチウム採取が可能なわけで、ウクライナでの開発はコスト面で分が悪そうだ。

トランプが飽きて立ち消えに?
 以上見てきたように、ウクライナにレアアース、レアメタル資源があり、さらに言えば石油・ガスを含め様々な鉱物資源が存在することは、事実である。しかし、世界の主要産地に比べれば埋蔵量はだいぶ見劣りし、開発条件の難しさゆえに採算がとれるかが微妙である場合が多い。鉄鉱石、マンガン、チタンなど、商業的に成り立つものは、すでに民間企業が操業し、既得権益となっている。

 最新の情報によれば、ゼレンスキー大統領の訪米で、鉱物に関する協定に署名する方向となっているようである。ただ、大急ぎで協定をこしらえること自体は可能かもしれないが、米国側が実際にウクライナの資源状況を精査すれば、実は目ぼしいものはなく、トランプが主張する5000億ドル回収など夢物語であることが明らかになるのではないか。鳴り物入りで調印したとしても、実際の成果は挙がらず、本件はフェイドアウトしていく気がしてならない。

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・・・むしろ私はロシアばかりではなく、ロシアによるウクライナ侵攻直前のアメリカ政府のあり方も問われるべきではないかとさえ思っている。

1994年にウクライナ・ベラルーシ・カザフスタンが自国で保有している核兵器を放棄した際に、アメリカ・イギリス・ロシアが、その見返りとして、これら3カ国の安全保障を約束したブダペスト覚書と言う国際条約がある。当時のバイデン政権は、本来であれば、「ブダペスト覚書にロシアも署名しているのだから、ウクライナを軍事侵攻してロシアが国際条約を踏みにじるようなことは絶対にないだろう」と発言して、ロシアの軍事侵攻に牽制を送るべきだったのではないか。「仮にロシアがブダペスト覚書を無視してウクライナ侵攻をするならば、我々にはウクライナの安全保障を行う義務が生じるので、ウクライナに米軍を派遣しなければならないことになる」と、話すべきだったのだ。

さらに言えば、ロシアによる軍事侵攻が始まる前の段階で、ウクライナ政府の希望に従い、ウクライナ国境を守るための平和維持軍として、米軍をウクライナに入れることまでやるべきだったんじゃないか。

ところが当時のバイデン政権は、ブダペスト覚書について何ら触れることもせず、何があっても米軍はウクライナに派遣しないと度々明言し、プーチン・ロシアにウクライナへの軍事侵攻をさせたがっているのではないかとさえ思えるような行動に出ていた。私は当時のアメリカ・バイデン政府の愚かな対応こそ責められるべきで、このアメリカの罪は今もなお消えていないと考えている。

これらを見てみれば、トランプがあまりにもウクライナについて事実を無視したことばかり語っているのは明らかだ。

ゼレンスキーが、トランプについて「(ロシアから発信されている)偽の情報空間に生きている」とし、「アメリカは(ロシア寄りの発言を行うことで)プーチンが長年の孤立状態から脱却する手助けをした」「世界はプーチンと共存するか、平和と共存するかの選択を迫られている」と語ったのは、まさしくその通りだ。

こうしたことを普通に考えれば、従来の私の立場、つまりトランプがウクライナを見捨てることはないとの考えの旗色が悪いのは明らかで、この現実を前に自分の考えを改めるべきところに来ていると見るのが自然ではないかとも思う。

頭がおかしくなった人間を装って
だが、私は往生際が悪くて、自分の従来の考えを放棄する段階には未だ至っていない。

私たちが忘れてはいけないのは、トランプ大統領は「マッドマンセオリー」に基づいて戦略を立てる人だと言うことだ。つまり、頭がおかしくなった人間を装って、望ましいと考える最終的な着地点に導くタイプだということだ。

おそらくこのことをイギリスのボリス・ジョンソン元首相は理解しているのではないか。ジョンソン元首相は「トランプの発言は歴史的な正確さを目指しているのではなく、ヨーロッパの人間に衝撃を与えて行動させるためのものだ」と発言している。この見方は私の見方と同じだ。

トランプは、ウクライナでの戦争は「我々よりもはるかにヨーロッパにとって重要」な問題であるのに、ヨーロッパ諸国は、ヨーロッパ地域に「平和をもたらすことに失敗した」のであり、「我々には、(ヨーロッパと)隔てる、大きな美しい海(大西洋)がある」から、ウクライナがどうなるのかはアメリカの安全保障にはほとんど影響しないという、ウクライナやヨーロッパに対して実に冷淡な見方を示している。

だが、トランプ大統領のこの見方こそ、本来のあるべき見方ではないか。

ヨーロッパの安全保障に責任を持つべきはヨーロッパ自身なんであって、これまでのアメリカにおんぶに抱っこ状態は解消されるべきだ、ヨーロッパには口先だけでウクライナを助けるというだけでなく、ウクライナが陥落すると自分たちの安全保障に直結すると考えるなら、アメリカ依存の姿勢を完全に改めるべきだ、本気で軍事力を高めて、どこからも攻め込まれないようにする自立心を育てるべきだというのは、なんら間違っていない。

「リベラル」勢力にやられたヨーロッパでは、口先では立派なことを言いながら、それを実現するための痛みを負担しないという矛盾した状況になっている。

そもそもヨーロッパは、ルールを守らない強い相手に対して、めっぽう弱くなるという弱点を持っている。バイデン政権期のアメリカも同じだった。

F16戦闘機がウクライナにどんどん提供されているのに、F16がウクライナで大いに活躍しているという報道に触れることはないが、これはF16からLINK16と呼ばれる高度な通信機能を外した上で供与しているからだ。

LINK16を搭載したままF16の供与を行えば、ロシアが怒って何をするかわからないからと、ビビった対応に終始してきたのだ。

つまりウクライナに対する支援をするといっても、ウクライナが負けないようにするというレベルの腰が引けた対応に終始し、ウクライナが勝つようには対応してこなかったのだ。

ヨーロッパの目を覚まさせる効果はあるが
トランプは明確にロシア寄りの発言を続けながらも、もう一方でヨーロッパ諸国に対してGDP比5%まで国防費の増額を求めているところにも注目すべきだ。

国防費の大幅増額をしないとロシアに対抗できない現実に向き合えと、ヨーロッパ諸国をけしかけているのだ。

そしてこのトランプのけしかけに対して、エストニアのミッハル首相は「全面的に賛成だ。われわれはGDP比5%を目標にすべきだ」と発信した。

リトアニアのナウセーダ大統領も「わが国は2030年までに5~6%にする」と表明した。ポーランドのトゥスク首相もトランプ氏の要求を歓迎した。

ロシアとの国境を接し、旧ソ連体制のもとで散々な目に遭わされた旧東欧諸国は、一般にロシアに対する警戒心が強い。

安全保障をアメリカには頼れないとの考えがヨーロッパで広がる中で、EU域内での防衛産業育成のあり方にもすでに変化が生み出されつつある。

EUのバランスのとれた発展に寄与し、域内における経済・社会の結合を強化させることを目的として設立された特殊銀行であるヨーロッパ投資銀行(EIB)は、これまで「リベラル」派的なお花畑思考に基づく理想から、弾薬や武器製造への融資を禁じてきた。だが、このEIBの融資姿勢を是正すべきではないかとの議論も出てきたのだ。

ヨーロッパ委員会には国防大臣に相当する防衛担当委員が、昨年12月にようやく新設され、初代防衛担当委員には、ロシアの脅威を強く意識しているリトアニアのクビリウス元首相が就任した。

甘ったれた「リベラル」派的な考え方から脱却する流れが、今ヨーロッパで進みつつある。進みつつあるとは言っても、まだまだ足りていないのが現実だ。

この足りていない動きを加速させるためにどうすべきかと考えた場合に、ロシア寄りの姿勢を鮮明にすることが最も効果的であると、トランプは判断しているのではないか。

決してロシアに近づいているわけではない
そして実際トランプは、ウクライナ問題以外では、ロシアを助ける動きを見せてはいない。

トランプはインドのモディ首相の訪米を受けた際に、アメリカのインドとの貿易不均衡を是正させるためだとしながらも、インドにアメリカの石油・天然ガス・兵器を大量に買わせる約束に成功した。

これはインドにロシア産の石油や兵器の購入を抜本的に減らさせることを意味する。

トランプはヨーロッパに対しても「ヨーロッパが確実に(米国のエネルギーを)手に入れられるようにする」と発言している。ヨーロッパ委員会のフォンデアライエン委員長も、EUがロシア産LNGの輸入を続けている現状を念頭に、アメリカ産のLNGへの切り替えを表明した。

トランプはまた、サウジアラビアと石油輸出国機構(OPEC)に原油価格の引き下げを求めることも表明している。

ロシアからすれば、ロシア産の原油や天然ガスの輸出数量が引き下げられ、価格も抑制されるようなことになれば、致命的な大打撃になる。

つまりウクライナ問題についてだけ見れば、トランプはあり得ないほどのロシア寄りの発言をしながらも、他方ではロシアを経済的に追い詰める動きを着実に積み重ねているのだ。一番ロシアにとって打撃となる政策、ロシアが経済的に窮地に追い込まれる政策をどんどん進めているのだ。

トランプはおそらく、ロシアの兵器が今やどんどん枯渇状況に近づいているということも理解しているだろう。ロシアは外貨の稼げる主力の輸出品を次々と削られ、戦える兵器が枯渇すれば、最悪の結末を迎えることになる。

そこに加えて、「リベラル派」的な幻想からヨーロッパが脱して、ロシアに対抗する軍事力をヨーロッパ自身が身につけていくとするなら、最も困るのはロシアであろう。

だから、トランプをロシアのエージェントとして描く見方も、私は間違っていると考えているのだ。

ここで再び、イギリスのジョンソン元首相の発言を引用しておこう。

「トランプの発言は歴史的な正確さを目指しているのではなく、ヨーロッパの人間に衝撃を与えて行動させるためのものだ」

私はトランプがこの路線を推し進めるために、マッドマン戦略を採用していると見るのが正しいのではないか、まだこの自分の見方を修正する必要はないのではないかと考えている。

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トランプ米大統領は27日、ホワイトハウスで英国のスターマー首相と会談した。トランプ氏はウクライナとの鉱物資源協定がウクライナの必要とする安全保障だと述べ、米国の軍事支援拡大を求めるスターマー氏の要請に取り合わなかった。

スターマー氏は大統領執務室でチャールズ英国王からの国賓訪問の招待状を手渡した。トランプ大統領はこれを承諾した。

ただ、その後の非公開会談でも、両国間の根本的な相違点は残った。その中には、ウクライナ戦争の終結を目指した米ロ会談を巡る欧州の反発も含まれている。

スターマー氏は、欧州諸国がウクライナに平和維持部隊を派遣する場合、米国が安全保障上の「バックストップ(非常時の予防措置)」を提供する必要があると述べていた。 

しかしトランプ氏はこれをほぼ否定した。

ロシアおよびウクライナとの和平交渉についてトランプ氏は「非常に順調に進んでいる」との見解を示したほか、交渉におけるロシアの行動を称賛。また、ロシアのプーチン大統領が約束を守るとの楽観的な見方を示し、「かなり早く実現するか、まったく実現しないかのどちらかだ」と述べた。

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2/29:トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談は冒頭、和やかに始まった。戦闘停止を仲介することに意欲を見せるトランプ氏と、自国の「安全の保証」で確約を得たいゼレンスキー氏の間に温度差はあったものの、衝突は回避していた。ところが、バンス米副大統領がゼレンスキー氏を「無礼だ」などと批判したことをきっかけに雰囲気は一変し、トランプ氏を巻き込む緊迫の応酬となった。

 トランプ氏は冒頭、「ゼレンスキー大統領をお迎えできて光栄です」と切り出し、「あなた方と協力できることを非常に感謝しています」と語った。戦争を「終わらせたい」と強調し、予定していた鉱物資源の共同開発を巡る合意に触れて「今、少し興奮しているが、本当に興奮するのは交渉がまとまり、合意に達した瞬間だ」などと語った。

 これを受け、ゼレンスキー氏も「ご招待に感謝します」と語り始め、「プーチン(露大統領)を止めるために、あなたが強い立場をとっていることを本当に頼りにしている」などと応じた。署名に向けた地ならしは整ったかに見えた。

応酬を繰り広げるトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=ホワイトハウスで2025年2月28日、ロイター
 ところが会談開始から約40分後、両首脳が記者団からの質問に答えていた際に雰囲気が一変した。

 「ロシアに肩入れしすぎではないか」という質問にトランプ氏が答えた後、バンス氏が突然割り込んだ。バイデン前政権はプーチン氏に厳しいことを言っていたが侵攻を止められなかったと話し、「平和、繁栄への道は外交かもしれない」などと語った。


 これに対し、ゼレンスキー氏は「一ついいですか」と切り出した。バイデン氏だけでなく、2014年以降のオバマ元大統領や1期目のトランプ氏の下でも状況は変わらなかったと主張。プーチン氏は停戦の合意を過去も破ってきたとし、「あなたが話しているのはどんな外交ですか」と真意をただした。バンス氏は「あなたは失礼だ」と批判し、口論が始まった。

 応酬の中で、ゼレンスキー氏が「あなたは(ロシアとの間を隔てる)素晴らしい海がある」とし、「今は(脅威を)感じていないが、将来感じるだろう。神のご加護を」と語ると、トランプ氏も参加した。「我々がどう感じるかを決めつけるな。あなたは第三次世界大戦に賭けようとしている」と強い口調で批判した。


 バンス氏も「一度でも『ありがとう』と言ったことはあるのか。あなたの国を救おうとしている米国と大統領に感謝の言葉を述べなさい」とたたみかけた。

 ゼレンスキー氏は、米国民に何度も感謝の気持ちを伝えたとし、安全の保証を求めた。しかし、トランプ氏は「米国がいなければあなたはタフではいられないだろう。取引をするか、我々が身を引くかのどちらかだ」と突き放した。さらに、メディアに対して「もう十分だろう。素晴らしいテレビ番組になっただろう」と問いかけて発言を打ち切った。

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アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで会談し、外交姿勢などをめぐって激しい口論となりました。

ホワイトハウスによりますと、双方は当初予定していた鉱物資源の権益をめぐる合意文書への署名には至りませんでした。

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ぷぷっ トランプ外交の失敗の始まりww

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ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は2月28日、ドナルド・トランプ米大統領がホワイトハウスの大統領執務室で口論になったウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を殴らなかったのは「自制心の奇跡」だと称賛した。

ザハロワ氏はテレグラムへの投稿で、「ゼレンスキーがついた最大のうそは、2022年のウクライナ政権は孤立無援だったとホワイトハウスで主張したことだと思う」「トランプ氏と(米副大統領のJ・D・)バンス氏があの卑劣漢を殴らなかったのは、自制心の奇跡だ」と主張。ゼレンスキー氏は「恩をあだで返している」と批判した。

ロシア前大統領で、現在は安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ氏は、ゼレンスキー氏を「傲慢(ごうまん)なブタ」と呼び、大統領執務室で「正しい叱責を受けた」と述べた。

ロシア政府系ファンド「ロシア直接投資基金」のキリル・ドミトリエフ総裁は、トランプ氏とゼレンスキー氏の衝突を「歴史的」と呼んだ。

ドミトリエフ氏は、2月18日にサウジアラビアで行われた2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降初となる米ロ協議にロシア側の代表者の一人として参加した。

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トランプ大統領:
私が両者(ロシアとウクライナ)と連携しなければ、合意は絶対に成立しない。私が(ロシアの)プーチン大統領について本当にひどいことを言っておいて、「やあ、ウラジミール。合意の方はどんな感じ?」と言うか?そんな風にはいかない。
私は、プーチン大統領とは同調していない。誰とも同調していない。私は、アメリカ合衆国と同調している。そして世界の利益のために、私は世界と同調している。
この件を終わらせたいんだ。彼(ゼレンスキー大統領)は、プーチン大統領に憎しみを抱いている。そういう憎しみを抱いてる中、私が合意を仲介するのは難しい。彼はとてつもない憎しみを抱いていて、その気持ちも理解できるが、向こう(プーチン大統領)もそちらにほれ込んでいるわけでもない。だから、同調の問題ではない。私は世界と同調している。物事に決着をつけたい。私はヨーロッパと同調している。これをやり遂げられるのか見極めたい。
タフになってほしいなら、私はみなさんが今まで見たどんな人間よりもタフになることができる。非常に強硬になってもいいが、それでは合意には至らない。そういうものだ。

バンス副大統領:
私もひとこと言う。アメリカは4年間、記者会見の場でプーチン大統領に対して強硬な発言をする大統領がいたが、その後プーチン大統領はウクライナに侵攻し国土の一部を破壊した。平和と繁栄への道は外交に取り組むことかもしれない。バイデン前大統領は胸を張って、アメリカの大統領の言葉が行動よりも重要であるかのように見せかけた。アメリカをいい国にしているのは外交への取り組みだ。それがトランプ大統領のやっていることだ。

ゼレンスキー大統領:
聞いてもいいか?

バンス副大統領:
もちろん。

ゼレンスキー大統領:
彼(プーチン大統領)は、ウクライナの広い地域、東とクリミアの一部を占領した。2014年に占領したので、何年もの間…バイデン前大統領(の任期の間)だけではないが、当時は、オバマ元大統領、そこからトランプ大統領、バイデン前大統領、そして今はトランプ大統領。神のご加護によりトランプ大統領がプーチン大統領を止めてくれるだろう。しかし、2014年の間は誰も彼を止めなかった。彼は占領して奪い、人々を殺した。

トランプ大統領:
2015年だ。

ゼレンスキー大統領:
2014年。

バンス副大統領:
2014年と2015年だ。

トランプ大統領:
私はここにいなかった。

ゼレンスキー大統領:
そうだが、2014年から2022年まで状況は同じで、戦線で人々が亡くなっている。誰も彼(プーチン大統領)を止めなかった。ご存じのように我々は彼と多くの話し合いをした。私も2国間協議をし、署名をした。2019年に大統領になった私は彼と署名し、合意した。(フランスの)マクロン大統領と(ドイツの)メルケル前首相も一緒で、停戦に署名した。
彼らはみな、プーチン大統領は行動をおこさないと言った。ガスについて合意をし、署名をしたが、彼は停戦を破った。彼は我々の国民を殺し、捕虜の交換もしなかった。我々は捕虜交換について署名をしたが、彼は実行しなかった。JD(バンス副大統領)、それはどういう「外交」だというのだ?どういう意味だ? 

バンス副大統領:
私は、あなたの国の破壊を終わらせる外交について話しているんだ。大統領、恐縮だが、あなたが大統領執務室に来て、この件をアメリカメディアの前で訴えようとするのは失礼だ。あなた方は、兵士のマンパワー不足のため、徴兵を前線に押し出している。この紛争を終わらせようと努力しているトランプ大統領に感謝すべきだ。

ゼレンスキー大統領:
どんな問題があるのか見るためにウクライナに来たことはあるのか?一度来てください。

バンス副大統領:
実際に何が起きているのか、話は分かっている。大統領、人々をプロパガンダツアーに連れて行っているのも知っている。あなたは兵士を集める問題に直面しているのを否定するのか?

ゼレンスキー大統領:
問題はある。

バンス副大統領:
どう思っているんだ?アメリカの大統領執務室に来て、あなたの国の破壊を阻止しようとしている政権を攻撃するのは、敬意を表す行為だとでも? 

ゼレンスキー大統領:
色々質問があるようだ、最初から話そう。まず、戦争中は誰もが問題を抱える。みなさんは(ロシアとの間に)素晴らしい海があり、今は(脅威を)感じていないだろうが、将来は感じることになる。神のご加護を。

トランプ大統領:
そっちが知るわけないだろ「我々が何を感じることになるのか」とか言うな。我々は問題を解決しようとしている「我々が何かを感じることになる」とか言うな。あなたはそんなことを言う立場にない。

ゼレンスキー大統領:
私はあなたに言っているわけではない。

トランプ大統領:
あなたはそれを言う立場にない。覚えておけ、あなたは我々がどう感じることになるのか言う立場にない。我々は良い状況になり、我々は強いという気持ちになる。

ゼレンスキー大統領:
あなたは影響を感じることになる。

トランプ大統領:
ウクライナは今、いい状況ではない。その状況をあなたは許した。

ゼレンスキー大統領:
戦争の最初からだ。

トランプ大統領:
そっちの状況はよくない。あなたは切り札を持っていない。我々と一緒にやってはじめてカードゲームができるという状況だ。

ゼレンスキー大統領:
私はカードゲームをやっているわけではない。

トランプ大統領:
いや、カードゲームだ。あなたはカードゲームをしている。あなたは何百万人もの人々の命でギャンブルをしている。第3次世界大戦が起きるかどうか、ギャンブルをしている!第3次世界大戦のギャンブルをしている!あなたがしていることは我が国にとって無礼だ!人々が必要だという以上に多くの支援をしてきた我が国に対して。

バンス副大統領:
一度でもお礼を言ったことがあるのか? 

ゼレンスキー大統領:
何度もだ。

バンス副大統領:
いや、この会議中にだ。この会議中「ありがとう」と言ったか?あなたは(2024年)10月にペンシルベニア州に行って敵陣のために選挙応援をした。あなたの国を救おうとしているアメリカ合衆国の大統領に感謝の言葉を言ったらどうだ。

ゼレンスキー大統領:
戦争について大声で話す、ということなのか?

トランプ大統領:
彼は大声で話していない、大声で話していない。あなたの国は大変なトラブルに直面している。

ゼレンスキー大統領:
聞いてもいいか?

トランプ大統領:
いや、いや、あなたはもうたくさん話した。あなたは大変な状況にある。

ゼレンスキー大統領:
分かっている。わかっている。

トランプ大統領:
そちらの戦況は悪い、勝ってない状況だ。ここから無事に抜けられる非常に良いチャンスがあるのは、我々のおかげだ。

ゼレンスキー大統領:
大統領、我々は国に留まり、強くあり続けている。戦争が始まった当初から我々は孤独だった。感謝している。私はこの内閣にも感謝を伝えた。

トランプ大統領:
孤独なんかじゃない、孤独なんかじゃ。我々は…愚かな大統領は、あなた方に3500億ドルを与え、軍事装備を与えた。あなた方の兵士は勇敢だが、我々の軍事装備を使わなければならなかった。我々の軍事装備を使わなければ、この戦争は2週間で終わっていた。

ゼレンスキー大統領:
「3日」だろ、プーチン大統領は「3日」と言っていた。

トランプ大統領:
もっと短かったかもしれない。

ゼレンスキー大統領:
ああ、「2週間」だ。

トランプ大統領:
こんな状況では、交渉するのは本当に難しくなる。

バンス副大統領:
間違っている時は、アメリカメディアの前で争うより「ありがとう。意見の相違があるのは認める」と言って話合ったらどうなんだ。我々はあなたが間違っているのをわかっている。

トランプ大統領:
こうやって、アメリカ国民に何が起きているのかを知ってもらうのはいいことだ。とても重要だと思う。だからここまで議論を止めなかった。そちらは感謝すべきだ、切れるカードを持っていない。

ゼレンスキー大統領:
感謝しているんだ。

トランプ大統領:
あなたの国民は死に、兵士が不足している。不足しているんだ。合意はそちらにとって最高なことになるのに、あなたは「停戦はやりたくない、停戦はやりたくない」と言っている。「あれがほしかった」とか…。
いいか、今停戦ができるのなら、銃弾が飛び交い、兵士が死ぬのを止めるためにやれ。でもあなたは「停戦は望んでいない」と言っている。

ゼレンスキー大統領:
もちろん、我々は戦争を止めたい。でも私はあなたに「安全が保証された停戦がしたい」と言った。

トランプ大統領:
でもそちらは「停戦はほしくない」と言っている。私は「停戦」がいい。「合意」よりも早く「停戦」が実現するからだ。

ゼレンスキー大統領:
我々の国民に「停戦」についてどう思うか聞いてくれ。

トランプ大統領:
(前回の停戦は)私とは関係ない。私とは関係ない。それはバイデン前大統領という賢くない男とのことだ。それはオバマ元大統領とのことだ。

ゼレンスキー大統領:
彼らはあなたの国の大統領だった。

トランプ大統領:
いや、それはオバマ元大統領だ。オバマ元大統領がそちらに与えたのは“シーツ”(のような弱い支援)だ。私はあなたに“ジャベリン”(携帯型対戦車ミサイル)をあげた。あんなにたくさんの戦車をやっつけるために私はそちらに“ジャベリン”を与えた。そうだ、声明は「オバマはシーツを与え、トランプはジャベリンを与えた」だ。そちらはもっと感謝しなくてはならない。
言っておくが、なぜならそちらにはカードがないからだ。我々と一緒であれば手元にカードはある状態だ。でもそうでなければゼロだ。取引は難しくなる。そちらの態度を変えてもらわないといけないから。

――もしロシアが停戦を破ったらどうなるのか?
トランプ大統領:
もし何かあったらどうするって?どうだって。もし今、頭の上に爆弾が落ちたらどうするとか。彼ら(ロシア)が停戦をやぶったらどうなるかって?知るか。バイデン前大統領が相手じゃない?だってリスペクトされていなかったから。彼らは、オバマ元大統領もリスペクトしていない。彼らは「私」をリスペクトしている。言っておくが、プーチン大統領は私と一緒にひどい目にあった。彼は私に対するでっちあげの魔女狩りに利用され「ロシア、ロシア、ロシア」って騒ぎに巻き込まれた。聞いたことあるだろ?あれは偽りのハンター・バイデン、ジョー・バイデン詐欺・ヒラリー・クリントン、ズルのアダム・シフのネタだ。民主党による詐欺で、彼はそれを経験しければならなかった。でも彼は耐え抜いた。我々は戦争をしなかったが、彼はそれを経験した。彼は無関係だったのにやり玉にあがった。結局、ハンター・バイデンの浴室、寝室から出てきた端末のひどい話だ。「地獄のラップトップ端末」はロシアが作って、51人のエージェントが関わったと。全てウソで、彼はそれを耐えなければならなかった。

私が言えるのは、彼はオバマ氏やブッシュ氏との合意を破ったかもしれないし、バイデン氏ともそうだ。何が起きたのかは分からないが、彼は私との合意は破らなかった。彼は合意をしたがっている。実際に合意するかは分からない。

問題は、私はそちら(ゼレンスキー大統領)を「タフガイ」にすべく力を与えたし、アメリカなしでは「タフガイ」にはならないと思う。あなたの国の人々は非常に勇敢だが、合意しなければ、我々は手を引く!我々が手を引いたら、そちらは戦い抜くしかない。カードがない状態だから、悲惨なものになると思うが戦い抜くしかない。合意に署名できれば、もっといい状況になるが、あなたは感謝しているような態度じゃない。よくない。正直に言って、それはいいことではない。

もう、これで十分でしょ。これはテレビ的にいいのは間違いないけど。今後、何ができるかみてみよう。

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米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで衝突した件について、中国政府は公式なコメントを控えたものの、中国メディアはロシアの情報源をもとにこの衝撃的な事件を報じた。

 

国営の中国中央テレビ(CCTV)は、ロシア安全保障会議副議長であるドミトリー・メドヴェージェフの発言を引用。トランプのゼレンスキーへの叱責は不充分だったと報じた。また、ロシア外務省のザハロワ報道官が発した「トランプはゼレンスキーを殴らなかったことで自制を示した」というコメントを紹介し、ロシア側の見解を強調した。

国営紙「環球時報」も、ロシアの反応を軸にした報道を展開。メドヴェージェフが「X」に投稿した「ゼレンスキーは大統領執務室でしっかりと叱責された」というコメントを引用し、ウクライナ側の立場が弱いことを示唆した。

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トランプ米大統領が28日、大統領執務室にウクライナのゼレンスキー大統領を迎えて行った首脳会談で、激しい応酬が発生した。険悪なやり取りが公の場で展開されるのは異例で、米国の今後のウクライナ支援を巡る非常に不透明な状況が浮き彫りになった。

【映像】ゼレンスキー氏とトランプ氏が激しい応酬 バンス氏も加わる

トランプ氏とバンス副大統領は、米国の支援に十分な感謝の意を示していないとして、声を荒げてゼレンスキー氏を非難した。本格侵攻から3年以上が経過する中で、ゼレンスキー氏がロシアとの和平合意の妨げになっているとも批判した。

やり取りの内容は:トランプ氏は「あなたの今の立場はそれほど良くない。非常に悪い立場に自らを追い込んでいる」と発言。「現状、あなたには交渉カードがない。我々と一緒ならカードが手に入る」とも述べた。

これに対し、ゼレンスキー氏は「私はカード遊びをしているわけではない」と反論した。

さらなる応酬が続いた後、トランプ氏は「あなたは数百万人の命でギャンブルをしている。あなたがやっているのは、第3次世界大戦をギャンブルにすることだ」と声を荒げた。

主催者である米国側に「失礼」だとして、バンス氏がゼレンスキー氏を批判する場面もあった。

トランプ氏はさらに「あなたの振る舞いからはそれほど感謝しているように見えない」と続け、バンス氏はゼレンスキー氏に「一度でも『ありがとう』と言ったことがあるのか」と問いかけた。

会談後:ホワイトハウスの当局者によると、この応酬の後、両首脳は別々の部屋に入り、トランプ氏はウクライナ側に退出を命じた。ウクライナ側は抗議し、協議の継続を望む考えを表明。予定されていた共同記者会見は中止になり、ゼレンスキー氏は黒のSUV(スポーツ用多目的車)でホワイトハウスを後にした。ウクライナのレアアース(希土類)鉱物へのアクセス供与に関する予定されていた合意には署名しなかった。

トランプ、ゼレンスキー両氏の反応:トランプ氏はインターネット上に、ゼレンスキー氏が「和平の準備ができる」まで再会談はないと投稿した。ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)に「ありがとう、米国。あなた方の支援に感謝する。今回の訪米に感謝する。大統領、議会、そして米国民に感謝する」と投稿。ウクライナ国防省もテレグラムで「私たちにはやるべきことがある。ウクライナに栄光あれ」と反応した。

ロシアの反応: プーチン大統領の特使を務めるキリル・ドミトリエフ氏はXで応酬の動画に反応し、「歴史的」と一言コメント。ロシア国営タス通信の見出しは、ゼレンスキー氏が「割り込んで議論、報道陣に礼を欠く」と伝えた。RIAノーボスチ通信の見出しは「ゼレンスキー氏がホワイトハウスでヒステリー、ウクライナ議会に衝撃」というものだった。

会談前のこの日の出来事:ゼレンスキー氏は超党派で構成される米上院代表団と会談した。協議の焦点は「ウクライナへの継続的な軍事支援や関連する立法措置」、トランプ大統領との間で予定されていた会談、安全の保証だった。ゼレンスキー氏は「上下両院と与野党の揺るぎない支援に感謝している」とも表明した。

↑↑↑

ぷぷっ トランプ君 そんなに感謝が欲しいかいww

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英首相府によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、英国のスターマー首相とロンドンで会談する。当初の予定を1日前倒しにする。

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ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロンドンでスターマー英首相と会談した。ロシアとの戦争終結に向けた交渉を巡るゼレンスキー氏とトランプ米大統領との2月28日の会談が決裂し、先行きの不透明感が増している。スターマー氏はウクライナとの連帯に「揺るぎない決意」を表明し、支援を続ける考えを強調した。

会談冒頭、スターマー氏は「主権に基づく恒久的な平和はウクライナにとっても、欧州や英国にとっても重要だ」と述べた。ゼレンスキー氏は、ロシアによる2022年2月の侵攻開始以降、英国から受けてきた支援に謝意を示した。

ゼレンスキー氏は2日、チャールズ国王と面会し、欧州諸国の首脳らとの会議に出席する。

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狙いは「戦争終結」でも「鉱物資源」でもない…トランプ大統領がウクライナを見捨て、プーチンを選んだ本当の理由

https://archive.md/PF868

・・・

「トランプの米国はロシアの同盟国になった」のである。

この点において、共和党トランプ派にとり、NATOとの伝統的な同盟関係を重視する共和党タカ派は妨害者だ。過去に対ロシア強硬派であったルビオ国務長官や国家安全保障担当のウォルツ大統領補佐官、そしてウクライナ・ロシア担当のケロッグ特使でさえも、厳しい目にさらされている。

トランプ大統領にとって、リベラル体制と権威主義体制との構造的な対立という構図はもはや時代遅れであり、米国際政治学者のイアン・ブレマー氏が指摘するように、「米国が自ら築いた世界秩序の崩壊」が迫っている。

今や、米国陣営と中国陣営の対立で勝てるか否かがトランプ氏の関心事となった可能性がある。

米国とロシアが手を組むためには、ロシアに対して敵意を抱き、米ロ和解に反対するNATO諸国のリベラル勢力を弱体化しなければならない。「敵は本能寺にあり」ならぬ、「敵は(NATO本部所在地の)ブリュッセルにあり」である。

トランプ大統領にとって「世界平和の妨げ」となっている諸国のリベラル政権を内部から不安定化させることは、必須だ。トランプ大統領の和平仲介の真の狙いが、中ロ離間であるとするならば、ドイツ、イギリス、フランス、カナダなど同盟国のリベラル政権に対するトランプ氏の難癖や迫害もきれいに説明がつくのではないだろうか。

トランプ政権にとって都合のよいことに、欧米同盟国のリベラル政党は経済・移民・環境・社会正義など政策面における失政に次ぐ失政で、総じて退潮の道を歩んでいる。トランプ政権が「左翼」とみなす各国リベラル政権が倒れ、代わって親ロシア勢力が伸びれば、米国による中国からのロシア引き剥がしはさらに容易になる。

・・・

これらトランプ政権の脅しを受けた国や地域を見ると、メキシコ、コロンビア、パナマ、カナダ、ドイツ、イギリス、欧州連合(EU)、南アフリカ、デンマーク、オーストラリアなど、リベラル派政権が支配する親中・多国間主義・自由貿易の国が圧倒的に多いことは偶然ではないだろう。

また、トランプ大統領のこれらの国に対する批判には「左翼」の枕詞がつくことが多いことも、ポイントだ。これは、米国内の「左翼」民主党やメディアに対する敵対的な姿勢と表裏一体であり、リベラル派の排除による世界新秩序の構築を示唆するものだ。

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ルビオ米国務長官の「米国は中ロ離間を狙う」という趣旨の発言に対し、中国外務省の林剣報道官は2月27日定例記者会見で「中ロの間に不和の種をまこうとする米国の試みは失敗に終わる」と述べている。しかし、中ロ関係に自信を示しながらも、内心ではロシア離反の可能性を怖れていることが読み取れる。

米ロが同盟国になることを決意するならば、それは必然的な結果となろう。

事実、プーチン大統領は2月24日のロシア国営テレビのインタビューで、「すでに大規模な経済協力について、米ロの企業が協議している」と明かし、「レアアース開発で(ロシア占領下でウクライナが主権を有する)新領土も含め、米国など外国企業と協力する用意がある」とまで踏み込んで発言している。

まるで米国とロシアがすでに同盟国であるような認識を持っているのだ。

トランプ大統領もまた、停戦仲介の「見返り」としてウクライナ同様に、ロシアにレアアースの権益を要求していると伝えられる。

・・・

事実、2月27日には、トランプ大統領が2014年に当時のオバマ大統領が発出した、クリミア半島などロシアによるウクライナ領土奪取を「米国の国家非常事態」と宣言する大統領令を更新した。ロシアとの和平交渉で有利に立つためだ。

大事なのは水面下の、より大きな潮流だ。ウクライナの米国に対する返済額をめぐる激論は、米国内で未だ抵抗が根強い「米国とロシアの同盟国化」という核心から目を逸らす役割を果たしている。

だが、最終的には、トランプ大統領が5月9日にモスクワで挙行される対ナチスドイツ戦勝記念日の式典に出席してプーチン大統領と会談し、歴史的な対ロシア和解を宣言する可能性があるのではないだろうか。

それが実現すれば戦後国際秩序に幕が引かれ、リベラルな価値観にとらわれず「米国と中国の二極に集約される国際秩序」が姿を見せるかもしれない。

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量子計算機

2025-02-06 11:12:22 | Weblog

この2年間、IBM、グーグル、マイクロソフト、インテルなど各社が主催する教育セミナーや個別説明会を通じて、この技術に関する理解を深めてきた。その過程で、量子コンピューティングがヘルスケアや金融、科学研究などあらゆる分野を一変させる可能性を秘めていること、そしてそれが今後のコンピューティング分野でどのような役割を果たし得るかが、より明確になった。ただし、これまで量子コンピューティングが主流になれなかったのは、大規模化によって生じるエラーや実用性の確保といった深刻な課題が立ちはだかっていたためだ。

米国時間12月9日に、グーグルが最新の量子プロセッサ「Willow(ウィロー)」を発表したことは、この分野における大きな飛躍を示している。そのスペックや機能から判断するに、Willowは量子コンピューティングを単なる技術的好奇心の対象から、実用的なツールへと押し上げる可能性を持つブレークスルーだ。

Willowの計算能力は驚異的だ。ある複雑な計算問題において、Willowは5分未満で解を出せる。その同じ問題を、現行最速の従来型スーパーコンピュータで処理すると、約10セプティリオン年(セプティリオンは1の後に0が24個続く数)かかるとされる。この圧倒的な性能は、量子技術が秘める潜在力を雄弁に物語っている。だがWillowが真に注目すべき点は、この分野最大の課題であるエラー率への本格的な取り組みにある。

過去30年近く、量子コンピューティングを阻んできた根本的な障壁はその信頼性だった。量子ビット(キュービット)を増やせば増やすほど、エラーが増える傾向が続いてきたのだ。ところがWillowは、キュービットを増やしてもエラー率を指数関数的に減らせる設計を示している。単にキュービット数を増やすのではなく、より安定したキュービットを提供することで、量子コンピュータが実世界の問題に本格的に対応するために欠かせない「信頼性」への道筋を示したわけである。

2019年、グーグルは「量子超越性(Quantum Supremacy)」を達成したと主張し、世間からは懐疑的な見方もあった。「量子超越性」とは、古典的コンピュータでは事実上処理不可能、あるいは実用的な時間内での計算が不可能な課題を、量子コンピュータが実行できる段階を指す。Willowは、こうした量子超越性を商業的有用性の領域へと近づける重要な一歩といえる。

Willowの技術は極めて高度である。チップ上のキュービット数は105個で、従来の「Sycamore(シカモア)」チップのおよそ2倍に達する。しかし、単なる量的拡大ではなく、Willowではキュービットの質が飛躍的に改善されている。具体的には、キュービットの情報保持特性(T1時間と呼ばれる)が約5倍に向上し、より長い時間、正確な状態を維持可能になった。これは量子計算の安定性と精度向上に不可欠な要素である。

グーグルがWillowで重視する拡張性とフォールトトレランス(耐障害性)は、量子コンピューティング全体のビジョンとも合致している。Willowは、より大規模でエラー耐性の高い量子コンピュータ構築への有望なプロトタイプであり、将来的には、古典的コンピュータでは手に負えない問題を真正面から解決できる、はるかに強力な量子エコシステムを生み出す土台になる可能性がある。

とはいえ、現時点ではこの技術はまだ発展途上であり、広範な実用化には数年を要するだろう。筆者が参加してきた教育セッションや会合でも、業界リーダーたちは「2020年代の後半以降に量子コンピューティングは大きなインパクトを及ぼす」と予測していた。しかしWillowがその潜在能力を証明できれば、そうしたタイムラインは大幅に早まるかもしれない。

Willowが短期的な期待に応えれば、量子コンピューティングの衝撃は、これまで多くの人々が想定していたよりもはるかに早く現実のものとなる可能性がある。それは、量子コンピューティングが単なる理論的可能性に留まらず、商業的に有用な計算手段として日の目を見る未来へ、一歩近づいたことを意味する。

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Googleの量子コンピュータ用チップ「Willow」は**「超電導型」**の量子コンピュータに分類されます。

超電導型は、極低温環境で超電導状態を利用して量子ビット(キュービット)を動作させる技術です。超電導回路は電気抵抗がゼロになる特性を持ち、量子状態の維持や操作を効率的に行うことができます。
Googleの量子コンピュータは、これまで「Sycamore」などの超電導回路をベースにした技術を採用しており、今回の「Willow」もその延長線上にある最新型チップです。
一方、他のタイプとしては:

イオントラップ型:電場で捕捉したイオンを操作して量子ビットを構成する方式。
中性冷却原子型:中性原子を光学的に冷却し制御して量子ビットを作る方式。
「Willow」はGoogleの研究成果であり、超電導量子ビットを使用していることが明確に報告されています【7】【8】【9】。

by チャットGPT

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2040年には数十兆円の市場価値になると予測され「量子コンピューターを制する者は世界を制す」とも言われる中、京都大学の研究グループが量子コンピューターを大型化する際の課題だった弱点を克服したとして注目されている。

【画像】新手法をあみだした京大の中村勇真さんと量子ビット計算のイメージ図

量子コンピューターとは、現代のスーパーコンピューターだと何億年、何兆年かかる計算を数秒から数日で答えを導き出してしまうという、数学者、物理学者からすれば、まさに人類の叡智が織りなす究極のコンピューターのこと。

なぜ計算が早いかというと、従来のコンピューターは、ゼロ、イチの配列で計算するしかできなかったところを、量子コンピューターのチップまたはビットでは、ゼロとイチだけでなく、ゼロとイチを重ね合わせても計算できるものだからだ。

つまり、ゼロとイチの配列が数十万、数千万と続く場合、従来のコンピューターだと答えがでるのに相当時間がかかってしまうが、ゼロとイチを並びではなく、重ね合わせて計算できる量子コンピューターの方が格段に計算処理速度が向上する理屈だ。

量子コンピューターには「超電導」「イオントラップ型」「中性冷却原子型」の3つのタイプがあるが、いまもっとも注目されているのが「中性冷却原子型」だ。

理由は「大型化が可能なこと」。大型化ができるということは、それだけ計算処理能力が高くなる。

「中性冷却原子型」の特徴は、レーザー冷却により絶対零度付近まで中性原子気体を冷却する。そして光ピンセットと呼ばれる特殊なピンセットで原子をつまんで量子ビットに配列していく。この原子を配列できることこそが、中性原子型が大型化できる最大の特徴となっている。

大本命「中性冷却原子型」の弱点とは
現在のスパコン同様、量子コンピューターにもエラー、誤りが発生する。

この「誤り訂正」の克服の仕方がとても難しい。

実用的な問題を解くためには、発生したエラーを検出して訂正する「量子誤り訂正」が必要だ。その完成度をあげようと世界各国の企業や研究グループの間で競い合っている。

「中性冷却原子型」量子コンピューターの課題は、量子ビットの選択制のない読み出しの手法であるため、回路中の「誤り測定」が困難であることだった。

空間的に原子を隔離する方法や量子を読み取る光の照射方法を変えるなど、エラーの読み取りの研究が重ねられてきたが、いずれも技術的な難易度が高くエラーも発生しやすく課題の完全な克服には至っていない。

そうした中、京都大学量子光学研究室博士課程の中村勇真氏、高橋義朗教授らの研究グループが新たな領域を、その手につかんだ。「中性冷却原子型」では光ピンセットで原子を配列していくと先に説明したが、2種類の原子をつかって配列する手法をあみだした。

2種類あれば、1種類を量子ビットとして、別の種類を補助量子ビットとして、使い分けることができる。

従来の1種類だけの配列だと、計算に使われている量子ビットで「量子誤り訂正」を行わなければならず、読み出しの忠実度があがらなかったが、量子ビットに影響を与えることなく補助量子ビットの読み出しが可能になったことで、読み出し忠実度が格段に高まることが実証された。

研究グループでは、2025年にもフルスケールの「中性冷却原子型」量子コンピューターの開発をスタートする予定だ。

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2025・2:米グーグルの量子研究部門責任者は5日、5年以内に量子コンピューティングの商用化を目指していると述べた。

グーグル・クオンタムAIの創設者兼責任者ハルトムート・ネベン氏は「5年以内に量子コンピューターでのみ可能な実世界での応用が見られると楽観している」と述べた。

グーグルはこれまで、電気自動車(EV)用の優れた電池開発、新薬開発、新たな代替エネルギーなどへの応用に言及してきた。

ただ、実用化の時期を巡っては専門家や投資家の間で見方が分かれている。

米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は1月のアナリスト会合で、量子コンピューターの実用化は約20年先になる可能性が高いという見通しを示した。

グーグルは2012年から量子コンピューティングの研究に取り組み、複数の量子チップを設計・製造してきた。量子プロセッサーを使うことで、通常のコンピューターでは宇宙の歴史より長い時間を要する計算問題を数分で解くことに成功したとしている。

同社の研究者は5日、科学誌「ネイチャー」に掲載された論文で、量子シミュレーションの新しい手法を発見したと発表した。

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フジTV

2025-02-05 18:05:50 | Weblog

村上誠一郎総務相は4日の衆院予算委員会で、フジテレビの一連の問題に関連して、放送局に重大なコンプライアンス違反があった場合でも電波法上は「放送免許の取り消し事由として規定されておらず、これによって免許を取り消すことはできない」と述べた。日本維新の会の藤巻健太氏への答弁。

 また、フジテレビを巡ってはCMスポンサー離れが指摘されている。村上氏は放送局が経営難に陥った場合の放送免許の扱いについて、免許取得時は「放送業務を維持するに足る経理的な基礎を有していなければ与えられない」とした一方、免許を得た後については「経理的な基礎を欠くことが電波法上、取り消し事由と規定されておらず、免許を取り消すことはできない」と語った。

上↑↑ へんな法律解釈だねえ、村上クンww

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