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窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

マスゴミ・SNS

2025-04-28 04:37:12 | Weblog

群馬県の山本一太知事は12日、草津の黒岩信忠町長が、元同町議の新井祥子氏と町長室で肉体関係を持ったとの虚偽の告発で名誉が損なわれたとして、新井氏らに対し損害賠償を求めた裁判で、新井氏に165万円の支払いを命じた東京高裁判決が11月26日に確定したことに言及。「本当によかったし新井元町議には怒りを禁じえない」と語った。

 

そのうえで「何も確定していないにもかかわらず、あたかも性交渉が事実であるかのように報じたネットを含めたメディアのありように、重い教訓を残したと思う」と述べた。定例会見での質問に答えた。

判決によると、新井元町議は令和元年10月ごろ、電子書籍の著者に「町長と町長室で肉体関係を持った」との虚偽の情報を伝え、電子書籍配信後は町議会や会見で同様の主張を行った。

水野有子裁判長は、黒岩氏と新井氏の面会時の録音などから性交渉はないと認定。虚偽であると認識しながら広く情報を拡散させた新井氏の言動について、1審の前橋地裁判決と同様に「町長が公的空間で性交渉する人物という印象を与え、社会的評価を低下させた」と判断した。

草津町出身の山本知事は黒岩町長を「政治的盟友」と呼び、当初から擁護する立場を示してきた。それだけに「新井元町議の嘘の情報が黒岩町長の名誉と草津町のイメージをどれほど落としたか。言葉に表せないほど不愉快な思いをした」と語り、当初から「性交渉を前提として報じ、解説するメディアや有識者がいた」と指摘した。

中には町長に謝罪する有識者や政治家もあったが、「一部のメディアや有識者はダンマリを決め込んでいる。実に不愉快だ」。「たまたま町長が強靭な精神力で耐え、裁判で自説を主張してきたが、普通の方ならもたなかったはずだ」と述べ、メディアや有識者らに今回の経緯を「噛み締めてほしい」と求めた。

新井元町議には、「本当に性被害に苦しむ人々の訴え出ようとする意志や勇気をくじきかねない」と批判した。

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今月5日放送のNHK・ETV特集「フェイクとリアル~川口 クルド人 真相~」が、偏向報道の批判などを受け再放送が延期された問題で、「ヘイトスピーチ」などと批判された街宣・デモ団体が、NHKの担当者が追加取材に訪れた際のやり取りの動画を公開した。番組では出演した弁護士が同団体を批判したが、この弁護士は同団体を訴えているクルド人の原告代理人だった。団体側には取材もなく番組内で映像を使用された上、クルド人側の意見だけが放送されていた。同番組は5月1日の再放送が決まり、どのように取材を深めたかが注目される。

利害対立を知りながら伏せる
公開された動画では、NHK側は団体代表の男性の質問に「総合的判断」を繰り返し、決して「謝罪」と受け取られるような言質をとらせなかった。メディアが問題を指摘されても、「決して謝らない」「上から目線」と批判されるのは、こういうところだと改めて感じさせる映像だった。

団体代表の男性「前回の放送はひどく偏向していると思っています」

NHKの担当者「どの辺りがですか?」

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ウクライナの5

2025-04-28 04:28:28 | Weblog

4月:米国のトランプ大統領は26日、ウクライナを侵略するロシアのプーチン大統領について「戦争を止めたいと考えていないのかもしれない。違う方法で対処する必要がある」とSNSに投稿した。

ロシアと取引関係にある第三国の企業などを対象とした二次制裁の強化を示唆した。

 トランプ氏は最近の露軍によるウクライナへの攻撃に関し、「ここ数日、プーチン氏が民間人のいる地域にミサイルを撃ち込む理由はない」と批判した。

投稿があったのは、ローマ教皇フランシスコの葬儀に参列したバチカンで、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と短時間の会談を行った後だった。

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ロシアの侵略を受けるウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は26日、バチカンでのローマ教皇フランシスコの葬儀に合わせ、欧州各国首脳と相次いで会談した。米国主導の停戦交渉が進む中、ロシアに「無条件の停戦」を求める姿勢を確認し、ウクライナと欧州の結束を強調した。

26日、ローマでスターマー英首相(左)と話すウクライナのゼレンスキー大統領=AP
 フランスのマクロン大統領はゼレンスキー氏との会談後、X(旧ツイッター)への投稿で「ウクライナは無条件で停戦する準備ができていると改めて私に強調した」と説明した。その上で、欧州諸国がウクライナに部隊を派遣する「有志連合」構想をテコとして、米国と協調して停戦を実現したい考えを示した。


 ゼレンスキー氏は、イタリアのメローニ首相、英国のスターマー首相らとも会談した。

 一方、ロイター通信は25日、ウクライナと欧州主要国による和平案を報じた。領土交渉よりも停戦実現を優先し、「領土問題は完全かつ無条件の停戦が実現後に協議し、解決する」として、問題の棚上げを提案している。「安全の保証」への米国の関与も明記し、ロシアに大幅な譲歩を迫っている。

 これに対し米国が17日に示した案は、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島をロシア領だと米国が承認し、ウクライナ東・南部4州の大部分をロシアが支配することを事実上認める内容となっている。

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米国とウクライナは30日、鉱物資源協定に署名したと発表した。米国にウクライナの新たな鉱物資源取引への優先的なアクセスを与えるとともに復興投資基金を設立する内容。
米財務省がXに掲載した写真にはベセント米財務長官とウクライナのスビリデンコ第1副首相が合意文書に署名する様子が写っている。

同省は合意について「自由で主権を持ち、繁栄するウクライナに向けたトランプ政権のコミットメントを明確に示すものだ」と述べた。

スビリデンコ氏は、米国が基金に拠出することが協定で規定されているとXに投稿。「直接的な資金拠出に加え、防空システムなど新たな支援を提供する可能性もある」と述べた。

米側はこの点に直接言及していない。

米財務省は協定発表にあたり、「ロシアの本格的な侵攻以来、米国国民がウクライナの防衛のために提供した多大な財政的・物質的支援に鑑み、この経済パートナーシップは、両国が協力し投資することで、相互の資産、才能、能力によってウクライナの経済復興を加速させることを可能にするものだ」とした。

ウクライナ当局は協定への署名で、ロシアとの戦争におけるウクライナへの米国の支援が強化されることを期待している。

<採掘決定はウクライナが管理>
スビリデンコ氏は、ウクライナが「何をどこで採掘するかを決定する」とし、資源は引き続きウクライナ側の所有となると説明。
また、交渉の重要ポイントとなっていた返済義務については、米国がウクライナに求めない内容になったという。

さらに、今回の協定はウクライナの憲法と欧州連合(EU)加盟に向けた取り組みに沿ったものだとし、「重要なのは、この協定が世界のパートナーに対し、数十年にわたるウクライナとの長期的協力が可能であるだけでなく、信頼できるというシグナルを送っていることだ」と述べた。

一方、ロイターが事前に確認した合意案には、ウクライナが求める米国の具体的な安全保証は明記されていなかった。

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ドイツの新首相就任が予定されている、キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首は2025年4月13日、ウクライナが長らく求めていた空中発射型巡航ミサイル「KEPD350」を供与する考えを明らかにしました。

 ウクライナはフランスとイギリスから、空中発射型巡航ミサイル「ストームシャドウ/スカルプEG」の供与を受けています。ウクライナはドイツに対して「KEPD350」の供与を求めていましたが、ウクライナ領空から発射してもロシア領内に届いてしまう射程の長さなどを理由に、オラフ・ショルツ社会民主党党首を首班とする現政権は供与を拒否していました。

 メルツ党首はウクライナへのKEPD350の供与は、同国を支援している各国の合意を前提とすると述べていますが、2025年4月16日付のイギリスの新聞「テレグラフ」は、政府関係者の話として、イギリスが以前からドイツがウクライナにKEPD350を供与することを支持しており、新首相がその決断を下すのであれば、その動きを支持すると報じています。

 その一方でロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ロシアの重要な輸送インフラに対してKEPD350による攻撃が行われた場合、ウクライナ紛争へのドイツの「直接的な」関与とみなすと警告しています。また、CDUと連立して内閣を組織する見通しの社会民主党のマティアス・ミアシュ氏はドイツのテレビ局のインタビューで、「我々は紛争の当事者になるつもりはない」と述べており、現政権と同様、ウクライナへのKEPD350の供与には慎重な姿勢を示しています。

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ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は9日、トランプ米大統領が8日に求めたロシアとウクライナに要求した30日間の無条件停戦について、停戦に関する「ニュアンス」が十分に考慮された場合のみ、支持すると述べた。

国営タス通信によると、ペスコフ報道官は「ウクライナ側から長らく提起されていた」が、トランプ政権の呼びかけを受け、「プーチン大統領はすぐに支持した」と述べた。

ただ、「停戦という概念を巡る多くのニュアンスに対する回答が見つからなければ、詳細に議論するのは非常に難しいという留保付きだ」とした。

ロシアはこれまで、長期的な停戦には、停戦を監視・維持するためのメカニズムの構築にかかっているという認識を示している。

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ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、ロシアとの直接協議に合わせて自身が「15日にトルコでプーチン(大統領)を待つ」と首脳会談を提案したことに対し、先方から返答はないと不満を表明した。ビデオ演説で「丸1日沈黙しており、奇妙だ」と挑発。ウクライナと欧州諸国が求めた12日からの「30日間の停戦」を無視し、ロシア軍は侵攻を続けていると批判した。

ゼレンスキー氏「米大統領を招待」 ロシアとの直接協議に

 欧州諸国首脳は10日、首都キーウでゼレンスキー氏と会ってトランプ米大統領にも電話。ロシアが停戦に応じなければ、制裁を強化し、対ウクライナ軍事支援を拡大すると確認した。

 これを受け、プーチン氏は11日未明に急きょ記者会見。「前提条件なし」の直接協議を15日にトルコ・イスタンブールで始めるよう呼び掛け、停戦はその際に議題にすべきだという立場を示した。ロシアに都合の悪い「即時停戦」から論点のすり替えを図り、外交の主導権を取り戻すとともに、直接交渉を求めてきたトランプ政権の歓心を買うことを同時に狙ったとみられている。

 プーチン政権は軍事力による圧迫を緩めず、所期の目的であるウクライナの「非武装化」を達成するのが至上命令。協議に先んじて戦闘を停止すれば、交渉カードを失うという考えを持つ。

 ロシアのペスコフ大統領報道官は12日、「最後通告」のような要求は受け入れられないと欧州諸国に反発。「トランプ氏もウクライナに無条件で直接協議に応じるよう訴えているはずだ」と述べ、即時停戦は前提でないと主張した。

 直接協議はまず代表団レベルになるとの見方が強い。ただ、首脳レベルの実現を見据え、トランプ氏は12日の記者会見で、自身も出席する可能性を示唆した。

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ウクライナ空軍は25日、ロシア軍が24日夜~25日朝にミサイル69発、無人機298機でウクライナ各地を攻撃したと発表した。ロイター通信によると、ロシアのウクライナ侵略が始まった2022年2月以降で最大規模の空爆となった。

25日、ウクライナの首都近郊のキーウ州で、ロシアの攻撃で焼けた民家=AP
 ウクライナ非常事態庁は、北部ジトーミル州で子ども3人が死亡するなど、首都キーウを含む13地域で少なくとも12人が死亡、60人以上が負傷したと明らかにした。攻撃は両国の直接協議に基づき、23~25日に1000人ずつの捕虜交換が実施されるさなかに行われており、停戦に向けた機運は高まっていない。


25日、ウクライナの首都近郊のキーウ州で、ロシアの攻撃を受けた村=AP
 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は25日、「米国の沈黙、その他の世界の沈黙はプーチン(露大統領)を勇気づけるだけだ」とSNSに投稿し、経済制裁などロシアへの圧力強化を訴えた。

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 トランプ米大統領は25日、ロシアがウクライナに対して無人航空機(ドローン)などで大規模な攻撃を実施したことについて、不満を示した上で、ロシアに対する追加の制裁を検討しているとした。トランプ氏はこれまでもロシアへの追加制裁に度々言及しているが、実行していない。

 トランプ氏は東部ニュージャージー州で記者団に、「(プーチン露大統領は)多くの人々を殺している。プーチンに何が起きたのか分からない」と指摘した。

 さらに、「彼を長年知っており、いつもうまくやってきた。だが彼は都市にミサイルを撃ち込み、人々を殺している。全く気に入らない」と説明。記者からロシアへの追加制裁を検討しているのかを聞かれると、「間違いない。彼は多くの人々を殺している」と語った。

 トランプ氏は昨年の大統領選の公約である停戦の実現に向けて交渉の仲介をしてきたが、ロシアは強硬な姿勢を崩していない。19日にはトランプ氏とプーチン氏が電話協議したが、実質的な進展はなかった。トランプ氏は今後の交渉について、ロシアとウクライナの当事者間で直接行うとしており、米国の仲介への関与が低下する可能性が指摘されている。

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ロシア大統領府は26日、ウクライナ全土を対象としたミサイルとドローン(無人機)による大規模攻撃を正当化し、これに対するトランプ米大統領の非難を「感情的になっている」と一蹴した。

  国営タス通信によると、クレムリンのペスコフ報道官は米国側の多大な努力によって交渉プロセスが開始されたことを評価した上で「同時に現在は極めて重要な瞬間であるため、誰しも感情的な負担に耐えきれず反応を抑えられないのは当然だ」と述べた。

  トランプ米大統領は25日、ロシアに対する新たな制裁を「当然検討している」と述べ、ドローンとミサイルで「多数の人命を奪った」プーチン氏を「正気を失っている」と非難した。

トランプ氏の非難には、ウクライナ停戦交渉の難航に対する明らかな苛立ちが鮮明に見える。しかしクレムリンの反応は、プーチン大統領にウクライナ侵攻を簡単にやめる意志がないことを示唆している。第2次世界大戦以来で最大の欧州戦争となったウクライナ紛争は、すでに4年目に入っており、プーチン大統領は最大限の戦果要求に固執している。

  プーチン大統領は26日、トルコのフィダン外相と会談する予定だとクレムリンは発表。トルコは今月、ロシアとウクライナの直接交渉を仲介したが、ロシア側は30日間の停戦案を拒否した。

  ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、ソーシャルメディアの「X(旧ツイッター)」への投稿で、多数の民間人とインフラに被害が出たと非難。ウクライナ当局によれば、25日の時点で少なくとも12人が死亡した。

  欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(EU外相)は、ロシアによる最新のウクライナ攻撃を糾弾し、ロシアへの圧力を強めるのは「われわれの責任だ」と述べた。

  ペスコフ報道官はロシアによる攻撃について、ウクライナが民間インフラを標的にしたことに対する「報復攻撃」だと主張。ウクライナは先週、数日かけてロシア中部をドローンで攻撃した。

  トランプ米大統領はプーチン氏を非難した同じソーシャルメディアで、ゼレンスキー氏にも批判の矛先を向け、「ゼレンスキー氏が何か話すと問題が起きる。私は気に入らない。やめるべきだ」と述べた。

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ドイツのメルツ首相は26日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、供与する長射程兵器でロシア領を攻撃することを容認した。ドイツメディアが報じた。米英、フランスは長射程兵器を供与した上で、ロシア領攻撃を認めており、ドイツも足並みをそろえてロシアへの圧力を強める姿勢を示した。

 ドイツ製の長射程巡航ミサイル「タウルス」が念頭にあるとみられる。メルツ氏は、ウクライナに供給する長射程兵器の使用には「いかなる制限もない」とした上で「ロシア国内の軍事施設を攻撃することで自衛が可能になる」と訴えた。

 ドイツメディアによると、ウクライナのゼレンスキー大統領は28日にベルリンを訪問し、メルツ氏と会談する予定。タウルス供与について協議するとみられる。

 ロシアは最近、2022年の侵攻開始以降で最大規模の攻撃を続けており、ウクライナは欧米による対ロ圧力の強化が必要だと訴えていた。

 タウルスの射程は約500キロとされ、欧米が既に供与した長射程兵器よりも長い。

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ウクライナとロシアは2日、ウクライナ侵攻を巡る和平に向け、トルコ・イスタンブールで5月16日に続く直接交渉を行った。ウクライナとロシアは互いに和平案を提示。ウクライナ交渉団は交渉後の記者会見で、自国が提案した無条件停戦について、ロシアが拒否したと明らかにした。

 タス通信によると、交渉は1時間余り。交渉団を率いるウメロフ国防相は記者団に、前回交渉後に続いてロシアと新たに捕虜交換を行う予定だと述べ、6千対6千の遺体交換でも合意したと明らかにした。次回交渉について、今月下旬の開催を提案したと述べた。

 イエルマーク大統領府長官はロシアに連れ去られた子ども数百人分のリストを手渡し、帰還させるよう求めたと表明した。

 ロシアの交渉団を率いるメジンスキー大統領補佐官は2日、どのように長期的平和を実現し、完全な停戦に向けた具体的措置を講じるかを明記した文書を提示したと明らかにした。

 トルコのフィダン外相は交渉の冒頭演説で「停戦条件を話し合うために集まった」と訴えた。

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6月:トランプ米大統領は5日、ロシアによるウクライナ侵攻で続く戦争を「子供の激しいけんか」に例え「時にはしばらく続けさせ、その後引き離した方が良い場合もある」と述べた。両国の応酬が激化する中、早期の停戦実現は難しいとの認識を示し、交渉仲介を一定期間放置する可能性を示唆した。

トランプ氏は、ホワイトハウスでドイツのメルツ首相と初会談した冒頭、ロシアとウクライナの間に「深い憎しみがある」と記者団に指摘した。「できれば即時和平を望むが、そうはならない」と語った。

対露追加制裁の発動時期については「この状況が止まらないと判断した時だ。頭の中に期限はある」とした。ウクライナにも制裁を科す可能性をにじませた。

「子どものけんか」のたとえ話についてトランプ氏は、ロシアのプーチン大統領と4日に電話会談した際も取り上げたと説明した。戦況で優勢なロシアは、戦争を継続して占領地の拡大を狙っているとされ、トランプ氏が事態を放置すればロシアを利する恐れもある。

トランプ氏は、ウクライナによるロシア軍基地への大規模な無人機攻撃に対し報復するのをやめるようプーチン氏に求めたとも話した。

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ロシアのプーチン大統領は20日、ロシア人とウクライナ人は一つの民族であり、「その意味で、ウクライナ全体がわれわれのものだ」と主張した。同時に、ロシアが戦線を拡大しているウクライナ北東部スムイ州を占領する可能性は排除しないとの見解を示した。

プーチン大統領は、サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、ロシアがウクライナの主権を疑ったことは一度もないと言及。一方で、1991年にウクライナがソ連からの独立を宣言した際、それは「中立国」としてであったとの認識を示した。

プーチン氏は、ロシア軍はロシア領土を守るためスムイ州に緩衝地帯を設置しており、州都スムイを制圧する可能性も排除しないとの考えを表明。「ロシア兵が足を踏み入れた場所は、われわれのものだ」と領土拡張を巡る持論を展開した。

また、ウクライナが放射性物質を拡散する「汚い爆弾(ダーティーボム)」をロシアに対し使用すれば、ウクライナに壊滅的な影響がもたらされると警告。ただ、ウクライナがそうした計画を立てている証拠はまだ見られないとした。

プーチン氏は、ロシアはウクライナの降伏を求めているのではないとし、「ウクライナが戦場の現状を認識することを求めている」と述べた。

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ウクライナでロシア軍による攻撃が激しさを増すなか、ドイツがウクライナに対しアメリカ製の防空システム「パトリオット」を供与する方針を明らかにしました。

 ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで、20日から21日にかけてロシアのドローンやミサイルによる攻撃で少なくとも2人が死亡したとして、迎撃能力の強化の必要性を訴えました。

 こうしたなか、21日、ウクライナを支援する欧米などの約50カ国がオンラインで会議を開き、ウクライナへの新たな武器の供与などについて話し合いました。

 ウクライナメディアによりますと、ドイツのピストリウス国防相は防空システム「パトリオット」を5基、ウクライナに供与することでドイツとアメリカが合意に至ったと明らかにしました。

 これに先立ち、アメリカのトランプ大統領はNATO(北大西洋条約機構)の加盟国を通じてウクライナにパトリオットを提供する考えを示していました。

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米騒動

2025-04-22 23:50:27 | Weblog

農林水産省と自民党は国民の利益ではなく、自らの政治的都合を優先し続けた
 日本の農業政策は、国際交渉の場で一貫して問題を引き起こし、特にアメリカには、日本の農家への隠蔽工作を依頼するようなことまでしてきた。米国との交渉の歴史を振り返ると、農林水産省と自民党が国民の利益ではなく、自らの政治的都合を優先し続けたことが明白である。

 1993年、日本はコメの輸入を一部認めることを決めた。これは「ウルグアイラウンド」という国際的な貿易交渉の結果だった。1980年代後半から90年代前半にかけて、世界の100以上の国や地域が参加して進められた交渉の中で、日本はコメの市場開放をめぐり、アメリカと激しく対立した。日本は「自国の農業を守るためにコメの輸入を制限する」と主張し、アメリカは「それは不公平だ」と強く反発した。

 1993年2月、渡辺外相とアメリカのクリストファー国務長官の会談で、日本側は「日本ではコメの輸入に国民が強く反対している。政治的に輸入を増やせば、選挙で負けてしまう」と説明した。アメリカ側は「日本の市場は不公平にコントロールされている」と批判し、開放を求めた。4月には宮沢総理とクリントン大統領の会談も行われたが、日本側は「過去に牛肉などの輸入を自由化したことで選挙に負けた」として、さらに市場開放を拒んだ。まるで「アメリカの要求を受け入れたせいで、自民党が弱くなった」と言わんばかりの態度だった。

交渉の中で、日本政府は何度も国民を欺くような発言
 この後、日本では細川政権が発足し、交渉が続いた。最終的に、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)のドゥニ議長が「調整案」を出した。この案は、日本がコメの全面自由化をしない代わりに、一部の輸入を義務付ける「ミニマムアクセス」という仕組みを取り入れるというものだった。しかし、この案は事前に日米の間で話し合いが行われ、GATTに発表させる形で進められていた。国内の反発を抑えるために、日本政府は「国際機関の提案」という形を取った。

 交渉の中で、日本政府は何度も国民を欺くような発言をした。例えば、宮沢総理は「コメの話はなかったことにする」と言い、交渉の内容を隠そうとした。さらに、細川政権では、与党の一部である社会党が強く反対し、交渉はますます混乱した。政府は「決まったことはない」と繰り返し、国民には何も説明しなかった。

日本の農業を守るのではなく、政治家や役人の都合を守るための政策
 交渉の終盤、日本は「非貿易的関心事項」という文言を交渉に盛り込むことを求めた。これは「貿易のルールだけでなく、各国の食料事情も考えながら進める」という内容で、国内向けに「これでコメの輸入が急増することはない」とアピールするためのものだった。羽田外相はこの条件を最後まで主張し、結果的に「ミニマムアクセス」を受け入れることで交渉は決着した。

 しかし、日本はこの交渉の後も農業政策を大きく変えることはなかった。EU(ヨーロッパ連合)は自ら農業改革を進めたが、日本は「国内の反発を恐れて」何も手を打たなかった。減反政策の結果、日本の農業の競争力は弱まり、消費者にとっても不利益となった。農林水産省は、日本の農業を守るのではなく、政治家や役人の都合を守るための政策を続けた。

こうした対応は、典型的な二枚舌と言える
 農水省と自民党は、ウルグアイラウンド交渉で「お米の関税は778%」と発表し、「関税化しても米は入ってこない」と主張したが、これは国内の農家の反発を避け、票を失わないための発言だった。同じように、近年のTPP交渉では「お米の関税は280%」と説明し、「将来関税をゼロにしても影響は少ない」と言ったが、これも国内農家を怒らせないための対応に過ぎなかった。こうした対応は、典型的な二枚舌と言える。

 農業保護政策は本来、農家を守るために存在する。しかし、長年にわたり日本で続けられてきたコメの保護政策は、実際にはコメ農家に大きなダメージを与えてきた。農林水産省と自民党は、農業を支えるという名目のもとに非効率な制度を維持し、結果的に農家の競争力を削ぎ、国際市場での成長機会を奪ってきたのだ。

 2010年のデータを用いた分析(農林業問題研究第54巻第3号『農業保護政策の国際競争力に対する効果分析』2018年)では、農業保護が強くても国際競争力が高くはないことが明らかになっている。日本の名目助成率は0.82と世界でも最高水準。一方、国際競争力を示すRTA(Revealed Trade Advantage)は−1.02。農業補助がほとんどないアメリカやオーストラリアはRTAが正の値を示し、輸出競争力を維持している。

農業を守るどころか、農家の未来を奪った
 農林水産省と自民党は、高い補助金と関税を維持すれば日本のコメ農家が守られると主張してきた。しかし、実際には国内市場に閉じ込められたコメ農家は、経営についての自由を失った。

 農水省と自民党は、国際交渉の場でも農業保護を口実に妥協を繰り返してきた。

 日本のコメ市場は外部と切り離され、技術革新が進まず、コメ農家の自立を妨げた。農業保護政策が長期的に農家にダメージを与えてきたことは、国際的なデータからも明らかである。農業保護が強化された場合、貿易量は減少し、経済効率が損なわれる。輸出を増やし、農家が自立するための環境を整えるのではなく、国内市場の保護を最優先し、結果的に農家を国際競争から遠ざけた。農水省と自民党の政策は、農業を守るどころか、農家の未来を奪うものだった。

 農水省と自民党は、農家のためではなく、自らの政治的利益のために農業保護政策を利用し続けてきた。その結果、コメ農家は競争力を失い、消費者は高い価格を負担し、日本の農業は衰退した。二枚舌まで使って騙し続けた政策の失敗が、今もなおコメ農家と消費者を苦しめている。

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〈〈米価1.9倍に〉「需要に応じた供給」「減反政策は終了」は建前か…農家への通達文書から判明した“農水省の嘘”《独自入手》〉  から続く

【現物入手】農家に届いた農水省の矛盾を示す「通達文書」

 前年比1.9倍となる5キロ4000円前後まで高騰しているコメ価格。政府が事実上、減反政策を推進していることが背景の一つとして指摘されているが、実は、会計検査院が2023年、JA(農業協同組合)関連の“転作(減反)交付金”を「不適切」と指摘していた。

 JAといえば、農家の共同組織として知られる一方で、様々な問題点も指摘されてきた。「週刊文春」はこれまで JA関連団体から自民党の農林族に約1.4億円が流れていること や、 農水官僚28人がJA関連団体に“天下り”してきたこと などを報じてきた。

会計検査院が農水相に調査書を提出
 会計検査院が2023年10月23日付で農林水産大臣に提出した調査書〈水田活用の直接支払交付金事業の実施について〉。この交付金はいわば“転作(減反)交付金”のことだ。会計検査院によって「不適切」と指摘された交付金額は約134億円に上っている。

 転作交付金を支給する事業主体は、各地域のJA幹部らが携わっている「地域農業再生協議会」。専門家は「JAは減反を進めたいがために、ずさんな運用を続けてきた」などと指摘する。

 3月12日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」ならびに、3月13日(木)発売の「週刊文春」では、「不適切」とされた交付金運用の実態、農水省の説明と矛盾する証拠文書の存在、森山裕幹事長と蜜月関係にある“JAのドン”の正体、森山氏との一問一答などについて詳報している。

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農林水産省は17日、今月3日から9日にスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格が、前年同期比で2000円以上高い4077円だったと発表しました。

前の週と比べても125円上がっていて、10週連続で値上がりが続き、史上最高値を更新しています。

一方、政府備蓄米を落札したJA全農は、落札した備蓄米の指針を公表しました。

JA全農米穀部・藤井暁部長:
販売に当たっては落札金額に運賃や保管料、金利、事務経費など必要経費のみを加え、適正に取り扱います。

その上で、買い占めなどの混乱を防ぐため「備蓄米」と表示せずに販売するとしています。

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もう少しまともなウソをついてくれ

 以前、江藤農水大臣は記者会見で消えたコメの存在について自信がある口ぶりだった。「投機目的で流通がスタックしている」とたびたび発言していた。もっと、消えたコメについての巧妙な説明を期待していたのに、がっかりである。

 備蓄米を放出しなくて済むよう、昨夏から「コメは不足していない」と言い続けたことが、農水省の失敗である。米価を下げることを恐れて、最初から無理な説明を重ねて面目を失墜させてしまった。本来なら同省が監督するはずのJA農協の利益を忖度(そんたく)し、監督される組織の顔色を窺うような役所になってしまった。JA農協の利益だけを見て、国民や消費者の利益を考慮しなかった。はっきり言って、国民を騙してきたことが明白となった。国民の信頼を取り戻すことは困難だろう。

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「消えたコメ調査」結果を公表

 農水省はこれまで大規模な集荷・卸売業者を対象にコメの在庫調査を行ってきたが、今回同省はコメの価格高騰の要因となっている流通の目詰りの実態を把握するため、小規模な集荷・卸売業者や一部の生産者にも対象を広げて2024年産米の在庫状況を調査した。その結果、生産者で9万トン、卸売業者で3万トン、小売や外食などを含む流通段階で7万トン、前の年より合計で19万トン在庫が増えていると公表した。

 江藤農水大臣は、「生産者、卸売業者、小売や中食外食の事業者の皆さんが先々を心配して、この秋までの必要であろうお米を確保しようという動きをされて、それぞれ少しずつ先回りして、在庫を積み上げていった結果ではないかと推測されます」と発言した。これが流通の目詰まりとなって米価が上がったと言いたいのだろうか。「広く薄く在庫が分散した結果、集荷業者を通じた主要ルートで流れるコメが減って価格高騰につながった」と日経新聞は解説している。

 他方で、同省は「投機目的でコメの先高観を見越した小規模の集荷業者や農家が在庫を抱え込んでいる、投機的な中小業者が高値で買い集めたコメを売り惜しみしている」というこれまでの主張は否定し、撤回した(朝日、毎日新聞)。「混乱する市場を前に、消費者や流通業者らが在庫を少しずつ増やしたことが原因とする新たな説明を始めた」(朝日新聞)。

 また、同省は、JA農協などの集荷業者を通さず、生産者から卸売業者などに販売されたコメが1月末時点で前年同時期と比べ44万トン増えた(農協への出荷は31万トン減少)と発表した。「昨夏のコメの品不足を受け、2024年産米を高値でも直接買い付ける業者が増え、競争の激化から価格高騰につながったとみられる。農水省はこれまで、農家や一部の卸売業者が投機目的でコメを抱え込み、価格が高騰していると指摘していた。実際は、業者間のコメの獲得競争が激化して流通に支障を来した可能性が高まった」と共同通信は報じている。

 報道を知ると同時に、また農水省に騙されているという印象を受けた。詳しくは後に述べるとして、直感的にすぐにもわかるウソや間違いを指摘しよう。

コメ価格高騰の説明になっていない

 第一に、農水省はこの19万トンを“消えたコメ”だと言いたいのかもしれない。しかし、他方で同省は18万トン生産が増えていると主張している。18万トン供給が増加して19万トン隠されたとしても、1万トン足りないだけである。650万トンの生産量のうち1万トン足りないだけで、半年で2倍もの価格高騰をもたらすのだろうか?

 第二に、農家からの直販が44万トンに増えたというが、農家がJA農協を通じて売ろうが直接卸売業者に売ろうが、重要なのはコメがどれだけ供給されるかである。農協の集荷シェアは、農家の直接販売などで、長期的には80年代の95%から50%程度まで減少してきた。農協の集荷量についても、2005年405万トンから2022年284万トンと減少している。また、2007年コメが過剰となり売れない在庫を抱えそうだと判断したとき、農協は農家に払う金額を4割も下げて事実上集荷を拒否したことさえあった。これまでも「集荷業者を通じた主要ルートで流れるコメが減って」(日経新聞)きているが、これが価格高騰につながったことはない。農協の集荷シェアの低下、農家の農協外出荷と、米価の上昇は全く関連しない。

■コメが不足しているから価格が上昇している

 米価を決めるのは、あくまでも需要と供給である。

 今回の状況は、昨年秋24年産米を40万トン先食いしたため、民間在庫が現在に至るまで前年比40万トン(2月末39万トン)減少するほど供給が減少しているから生じているのである。

 しかも、24年産のコメを消費する年度(昨年10月〜今年9月)が進行している(3月で半分を経過した)のに、以前40万トンもの不足がある〔残りの期間必要な消費量に対する不足量(40万トン)の比率は上昇〕から価格は上昇を続けているのだ。

■価格が上がったから新規参入が増えた

 小さな業者が農家に買い付けに入ったから価格が上昇したと農水省はマスコミに説明しているのだろうが、これは経済学的に間違いである。何も素地のないところに業者が買い付けたとしても米価は上がらない。1万の業者が1トンずつ農家から買ったとしても500万トン規模の市場に影響を及ぼさない。

 因果関係は逆である。

 需給が逼迫して価格が上がるだろうと思ったから業者が参入したのである。もし業者の力で価格が上がるとすれば、独占的な市場支配力を持つ業者(コメなら全農)が市場の供給量を制限するときだけである。

 なお、産経新聞(ネット配信)は、ある識者のコメントとして「業者や消費者を装った購入者と取引された可能性が推察される」と指摘するとともに、「違法に流通したコメもあるとみられ、実態を細かく分析し、違法流通を厳しく取り締まる体制づくりも求められる」と提言したと報じている。しかし、食糧管理法が1995年に廃止されてから、コメの流通は自由である。食糧管理法時代のヤミ米は既に合法化されている。小規模の事業者は届け出さえ不要である。どの法律に照らして違法なのだろうか?

 最後に、生産者で9万トン、卸売業者で3万トン、在庫が積み増されていると言うが、備蓄米が放出されて米価が下がると予想されるのに、なぜ生産者も卸売業者も早く売り抜こうとしないのだろうか?

 そもそも、コメは虫やカビなどの被害を受け保管が難しいので、ほとんどの農家は出来秋に農協等にコメを売り渡す。現時点で在庫を積み増ししている農家がどれだけいるのだろうか?

 逆に、小売や中食(惣菜業者)・外食業者が7万トン(消費者は4万トン)を保有していれば、米価が下がると予想されるなかで、これらの業者や消費者は慌てて買おうとはしないと思われる。つまり、その分需要が減少すると考えられるのに、なぜ米価は上がるのだろうか?

■発表が3月31日であったワケ

 調査自体は2月に終わっている。いつ公表してもよい。農水省は、できるかぎり注目されないようなタイミングを計っていたのだろう。

 3月31日は、フジテレビの第三者委員会の調査報告書が公表された。また、予算案が可決される日でもあった。いいタイミングでの公表だ。こうしたことには知恵が回るのである。

「消えたコメ」の存在を立証できていない

 農水省がこれまでコメの在庫として調査・公表していたのは、500トン以上の集荷業者(ほとんどの農協が該当する)、4000トン以上を扱う卸売業者である。今回、これまで把握してこなかった小規模事業者(300トン以上の集荷・流通業者、500トン以上4000トン未満の卸売業者)の在庫を調査したという。

 「備蓄米放出で「5キロ2100円」に半減するはずなのに…「コメの値段」を本気で下げようとしない農水省の罪深さ」で、私は、消えたコメの存在を立証するためには、農水省は次の三点を立証する責任があると指摘した。

 第一に、その小規模事業者が前年に比べ、在庫量を増やしていることを証明しなければならない。

 第二に、その在庫量の増加は21万トンでは足りない。農水省は24年産米の生産=供給量は18万トン増えたとしている。他方で、農水省がこれまで把握してきた一定規模以上の農協や卸売業者等の民間在庫量は前年同月比で今年1月44万トン減少している。つまり、同省は62万トン(18万トン+44万トン)のコメをこれら小規模流通業者が新たに隠していることを挙証しなければならない。

 最後に、これら小規模流通業者が“投機目的”で(つまり売り惜しんで)在庫を抱えていることを証明しなければならない。

 驚きだが、今回の農水省調査では小規模業者は前年比で5956トンも在庫を減少させているのである。つまり、第一の点をクリアしない以上、農水省は第二、第三のハードルにも進めない。ハードル走で、最初のハードルで失敗して、無念にも棄権したようなものである。農水省は、さすがに調査結果まで修正することは憚られたのだろう。

■「消えたコメ」の算出方法

 農水省が生産量の1%にも満たない生産者への調査を基に、同省は生産量の増加18万トンから、生産者の出荷量14万トン、生産者の在庫量9万トン(親類等への無償譲渡である縁故米の減少を5万トンと推計)の増加を推計した。この生産者の出荷量増14万トンから、卸売業者の在庫増3万トン(これは実際の調査)と全国約1,450世帯の調査から推計した消費者の在庫量増4万トンを差し引いて、小売り、中食、外食業者の在庫量増7万トンを推計した。そして、生産者の在庫量増9万トン、卸売業者の在庫増3万トン、小売り、中食、外食業者の在庫量増7万トンを合計して19万トンとした。

 農水省は算出方法を示していないが、次のような計算式である。

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生産量の増加18万トン-生産者の出荷量増14万トン+縁故米減少5万トン(譲渡しなかった分)=生産者の在庫量増加9万トン①

生産者の出荷量増14万トン-卸売業者の在庫増加3万トン②-消費者の在庫量増加4万トン=小売り、中食、外食業者の在庫量増加7万トン③

①+②+③=19万トン増加
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 生産量の増加18万トンおよび縁故米の減少4万トンから19万トンを導き出したのである。

 端的に言うと、生産が増えた分在庫も増えたと言っているに過ぎないのだ。既に直感的な説明として述べたように、これでは供給に変化はなく、米価が騰貴する説明になっていない。

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食糧法(主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律)第1条には、「主要食糧の需給及び価格の安定を図り、もって国民生活と国民経済の安定に資することを目的とする」と書いてある。

農水省は、米の価格の安定を図り、国民生活を安定させないといけない訳だが、そうしなければいけないとはあまり思っていないらしい。

なぜなら、江藤農水相が、2025年2月28日の衆院予算委員会分科会で、そもそも食糧法には「価格の安定は書いていない」と答弁しているからだ。

さすがに役人が耳打ちして、間違いを訂正したが、農水相は米の価格安定を重要と思っていない訳だ。

また、農水省は米の価格が上がっているのに、2024年に17万トンの備蓄米を購入していた(農林水産省「米穀の需給及び価格の安定に関する基本方針」2024年10月)。このことは、農水省が米の価格の上昇要因を見極められていないということだ。

つまり彼らは、なぜ米の価格が2倍になったかよく分かっていないのだ。だとすれば、当然だが、農水省はどうすれば、米の価格が元に戻るのかも、よく分かっていないということだ。

政府の本音は「米価を下げたくない」
もっとも、価格や流通をコントロールすることは至難の業である。

価格を下げるもっとも確実な方法は、減反政策を止めて米の増産をすることだ。しかし、米の生産量は作付面積を決める時の年に1度しかコントロールできない。しかも、その後の天候でどれだけの生産量になるかも分からない。米が取れすぎて価格が暴落してしまうかもしれないのだ。

江藤農水相は、流通部門でのJA以外の業者が買い付けていることが原因だとしたいらしい。しかし、その業者もどれだけ溜め込んでいるかは正確には分からない。

そもそも、図3で見てきたように、国民の米への支出は、実はわずかなもの。もはや米は嗜好品となっている。国民がパンや麺類を減らして急に米を余計に食べたり、家庭内備蓄をしたりすれば、一時的には価格は上がる。むしろ、農水省にとってこれは喜ばしいことなのだ。

農水省の「やってるフリ」
政府は備蓄米を放出し、これで多くの国民は米価が下がると思っている。しかし、買い戻し条件が付いており、備蓄米を売りはするが後から買い戻すと言っているので、これでは価格は下がらない。

これまで農水省は、減反政策を駆使して米価が下がらないように苦心してきた。

せっかく上がったのに無理に下げることはないと考えるのが当然である。下手に手を打てば、どれだけ米価が下がるか分からないので、結局、彼らは何もしないのが得策となる。

結局、政府は米の価格を下げようとしているフリをしているだけなのである。

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国内のコメ価格の高止まりについて、江藤拓農林水産相は22日の閣議後会見で、「備蓄米を出しても店頭価格が下がらない。責任を重く感じている。申し訳ないと思っている」と謝罪した。

 

 農林水産省は流通の目詰まりを理由に3月から備蓄米計21万トンを放出。今月23日からの入札では追加で10万トンを放出し、今後も端境期(7月)まで継続的に放出を続ける方針だ。

 しかし、流通の停滞などにより、放出したコメが行き渡らず、値上がりが続いている。農水省が21日に公表した全国のスーパー約1千店で売られたコメ5キロの平均価格(7~13日)は税込み4217円で、前週より3円上がり、15週連続の値上がりとなった。

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日本人の主食、米。その消費量が長期的に減少し続けている事実は、農林水産省自身の統計が示す揺るぎない現実である。1962年度に1人当たり年間118.3kgあった消費量は、2020年度には50.8kgと半分以下にまで激減した(農林水産省「食料需給表」)。食生活の多様化が理由とされる。しかし、この深刻な「コメ離れ」は、単なる文化の変化などという生易しいものではない。これは、長年にわたり日本の農政を支配してきた自由民主党と農林水産省による、国民と生産者を愚弄する愚策、怠慢、そして責任転嫁が生み出した、必然的な国家的衰退の象徴なのである。

 自民党は「日本の米食文化を守る」「食料自給率の向上」と空虚なスローガンを唱え続ける。その実態は、文化を守るどころか破壊し、自給率向上どころか主食の基盤すら危うくしている。半世紀にも及んだ悪名高き「減反政策」は、農家から作る自由と経営努力への意欲を奪い、補助金漬けにして思考停止させ、日本の米生産の供給力と競争力を徹底的に破壊した。国際的な多数の学術研究が、所得補償的な補助金は農業の技術効率を低下させると明確に結論付けている。自民党と農水省は、この科学的根拠を無視し、非効率化政策を推進し、農業の衰退を主導してきたのである。

 近年、生産・流通コストは異常なほど高騰し、米価は前年比7割超という狂乱的な値上がりを見せている。スーパーでの平均価格は5kgで4000円を超え、多くの家庭が悲鳴を上げている。

 

三菱総合研究所の稲垣公雄氏が2025年4月3日付の同社コラム「食と農のミライ」で分析したように、2025年2月時点で、ごはん1膳(約57円)は6枚切り食パン1枚(約32円)よりも明らかに割高となった。かつて安価な国民食であったはずの米が、パンやパスタより高価になる。これが、自民党と農水省による長年の失政がもたらした惨状である。

 テレビの街頭インタビューで「おコメが高いからパンに替えた」という声が聞かれるのも当然である。稲垣氏が指摘するように、それは価格比較に基づいた「むしろ事実」なのだ。この状況が続けば、消費者の「コメ離れ」がさらに加速することは避けられない。全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長ですら、2025年4月10日の記者会見で「高止まりすると消費離れが発生する」と懸念を表明せざるを得ない(時事通信報道)。自民党と農水省は、日本の食文化の根幹である米食を、自らの手で破壊しているのである。

この危機的状況に対し、自民党と農水省の対応は、相変わらず責任転嫁と場当たり的な弥縫策に終始している。彼らは価格高騰の原因を「転売ヤー」や「流通の目詰まり」といった末節になすりつけ、自らの政策失敗から国民の目を逸らそうと必死である。農水省は「在庫が分散している」などと、本質を外した調査結果を公表し、姑息な言い訳を続けている。

 野村證券投資情報部の山口正章氏は2025年3月25日付のレポートで、今回の米価高騰の背景に「2022年以降、円安やロシアによるウクライナ侵攻の影響で輸入小麦価格が高騰し、割安になっていたコメに消費者の需要シフトが起きていた」点を指摘している。政府が無視する構造的な需給変化やコスト要因こそが本質であるにも関わらず、安易な犯人探しに終始する姿勢は断じて許されない。

 山口氏はレポートでさらに、短期的な見通しとして「転売業者による買い占めが米価高騰の主因であれば、むしろ彼らが投げ売りに動いた時に米価が急落する可能性もある」とも分析しており、政府が煽る「転売ヤー主犯説」の単純さを暗に示している。現場からは「供給力不足」「コスト高騰」という悲鳴が上がっているにも関わらず、それを無視し続ける。

挙句の果てには、国家の食料安全保障の最後の砦である備蓄米を、小出しに放出し続けるという愚行に及んでいる。3月に効果がなかったにも関わらず、4月にも10万トン、さらに7月まで毎月放出するという。これは愚策の上塗りであり、国民を完全に愚弄している。

 もし放出するのであれば、中途半端な小出しではなく、全量を一気に放出する覚悟を見せるべきだ。そして、それによって生じる備蓄の不足分は、外交交渉によって、例えばトランプ政権下のアメリカから、関税引き下げや枠拡大と引き換えに、米国産米を戦略的に大量購入し、国家備蓄として積み増せばよい。そもそも政府備蓄米は、数年経てば入れ替えられ、市場価格に影響を与えないよう飼料用などに処分されるのが常である。万が一、国家的な食料危機が訪れた際には、積み増した米国産米を食べればよい。それこそが、国内生産だけに固執しない、現実的で強靭な食料安全保障体制ではないのか。

 自民党と農水省には、日本の農業と食の未来を構想する戦略的思考が決定的に欠落している。ただ、目の前の批判をかわし、要望に応えることだけが「仕事」だと勘違いしている、無能な集団と断じざるを得ない。

「国益かどうかは国民が考えて」政策判断を放棄する政治家たち
 極めつけは、トランプ政権からのコメ輸入拡大要求に対する江藤拓農林水産大臣の反応である。2025年4月22日の閣議後記者会見で、この大臣は信じがたい発言を連発した。「カリフォルニアのコメは美味しいらしいと、安いんだったらぜひ日本に輸入して、店頭に並べてほしいという声があることは、その気持ちはよくわかります」と、まずは国民感情に理解を示すふりをする。

 しかし、その直後に本性を現す。「もし大量に主食である自給可能なコメを海外に頼ると、日本のコメの国内生産が大幅に減少してしまうということが国益なのかということは、私は国民全体として考えていただきたい」。これである。国民が求めているのは、高すぎる国産米の代替となる安価な選択肢である。

 それを「安いから海外から」という国民の当然の欲求を捉えながら、最終的には「国益」「国内生産の維持」という大義名分を持ち出して輸入拡大を牽制する。国民生活の安定よりも、国内の非効率な生産体制とそれに連なる利権を守ることこそが「国益」だと、この大臣は本気で考えているらしい。

財政制度等審議会のミニマムアクセス米主食用枠拡大案に対しても、「国産の需給に影響を与えないよう対応することがはっきり決まっている」と木で鼻をくくったような反論で一蹴した(4月18日会見)。国民のために供給を安定させるという発想が全くない。あるのは、既存のルールと利権構造の死守だけである。

 全国知事会が「これまでの輸入ルールを堅持」するよう要望したことに対しても、「十分参考にさせていただきたい」などと、おためごかしの返答をするのみである(4月22日会見)。一方で、コメ価格の高止まりについては、「備蓄米を出しても店頭価格が下がらないことに責任を重く感じている。申し訳ない」(4月22日会見)と、口先だけの謝罪を繰り返す。卸・小売業者を集めた意見交換会では「消費者の皆さま方に安定供給を一日も早く取り戻したい」「皆さま方にもより一層、協力してもらいたい」(4月14日)などと、責任の一端を民間業者に押し付けるかのような発言までしている。

 一連の江藤大臣の発言は、自己保身、責任転嫁、現状維持、そして国民不在という、現在の自民党・農水省農政の本質を余すところなく体現している。彼らは、自らが作り出した問題を憂いてみせる「マッチポンプ」を演じ、国民の批判をかわそうとしているだけである。国際的な批判や市場原理から目を背け、国内の利権構造に安住し続ける。まさに、前述の山口氏が同レポートで警鐘を鳴らすように、「農業政策を根本から変えることができなければ、自然災害が予期せず起きるものである以上、今後もこうした『米騒動』が起きることを我々は覚悟していく必要があるでしょう」。この山口氏の指摘を、政府・与党は真摯に受け止めるべきである。

自民党が居座り続ける限りコメは食卓に戻ってこない
「日本人のコメ離れ」なる現象は、愚劣を極めた自民党と農水省による長年の無策、妄信、制度疲労の集積として生じた当然の帰結である。減反政策という亡国の愚策を半世紀以上も垂れ流し、補助金漬けで農業の自立性を腐敗させた挙句、国際競争力を根こそぎ破壊した。自民党と農水省は農家の誇りを食い潰し、耕地を放棄させ、国民の食文化を愚弄し続けた。保身と利権の温床に浸った者たちの怠慢と虚飾がもたらしたのは、他国に食を委ねる属国化の現実である。

 いまなお自民党が政権の座に居座り続ける限り、日本の食卓から米は消え去ることが常態となりうる。その事態を看過することは、歴史に対する裏切りであり、子孫に対する犯罪である。国民は怒りを解き放ち、怠惰と腐敗にまみれた自民党の族議員を断罪し、農政の根幹を一掃する改革を迫らねばならない。さもなくば、自民党と農水省の名は、日本の食を殺した元凶として、万世に語り継がれる呪詛の言葉となる。

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自民党の小泉進次郎衆院議員(44)が20日、国会内で行われた「食事補助 非課税限度額の拡大に向けた説明会」に出席した。説明会後、報道陣から、江藤氏の発言に絡めてコメを自分で買っているか聞かれた小泉氏は「もちろん買ったことあります」と笑顔で回答。江藤氏の発言に対しては「国民の感覚からかけ離れている」と厳しく語った。

 石破氏が江藤氏を続投させる意向を示したことについては「任命権者である総理の判断」とした一方「国民の皆さんに不信感を持たれてしまったことは間違いない。払拭できるような結果や、ますます重い責任が問われる」と指摘。続けて「今まで自民党は団体などに気を使いすぎて、消費者、生活者の方を向いてこなかった。この姿勢を変えて、消費者目線の改革、結果を出してもらいたい」と話した。

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「コメを買ったことはない」などと発言した江藤拓農相が21日午前、首相官邸に入り、石破茂首相に辞表を提出した。首相は後任に小泉進次郎・元環境相を充てる方針を固めた。複数の政府・与党関係者が明らかにした。コメ不足と価格高騰に歯止めがかからない中、担当閣僚として不適切な発言だとして与野党から批判の声が出ていた。

 昨年10月に発足した石破政権で、不祥事による閣僚辞任は初めて。内閣支持率の低迷が続き、7月の参院選を控えて反転攻勢の兆しが見えない中、政権に打撃となるのは必至だ。

 小泉氏は衆院神奈川11区選出で当選6回。自民党農林部会長として農協改革などに携わった経験がある。昨秋の衆院選では選対委員長を務めた。

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業者間で取引された米の価格は再び値上がりし過去最高値となりました。

一方、スーパーに届いた備蓄米は7%にとどまっています。

業者の間で取引された先月の米の価格は60キロあたりで去年の同じ月より1万円以上高い2万7102円で、前の月よりも1200円以上高く、2カ月ぶりに前の月を上回り、過去最高値を更新しました。

農林水産省では、価格上昇は、米を入手しようと業者間で契約の前倒しが拡大したことが要因と分析しています。

一方、備蓄米を放出してから先月27日までにスーパーなど小売りに届いた備蓄米は2回目落札分までの21万トンのうち1万4922トンと7%にとどまりました。

農水省では、「広く届いているかと言われれば届いていない」として、業者に対し流通を進めるよう引き続き求めることにしています。

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 小泉進次郎農相は26日、政府備蓄米放出の新方式を発表した。競争入札を取りやめ、随意契約で国がスーパーなどの大手小売業者を任意に選んで直接売り渡す。

6月初旬にも店頭に5キロ当たり税抜き2千円程度、税込み2160円程度で並ぶのを目指す。放出量は30万トンで、需要に応じて追加を検討する。

これまでは全国農業協同組合連合会(JA全農)などに売り渡していたが、流通の拡大が遅れており、対象を消費者に近い事業者に切り替える。

 農林水産省は価格が高止まりするコメ問題に特化した「集中対応チーム」も設置し、発足式を開いた。小泉農相は新たな備蓄米放出について「一層のスピード感と危機感で国民の皆さんの不安を払拭する」と述べた。

 放出する備蓄米は2022年産20万トン、21年産10万トン。

随意契約では、平均価格で60キロ当たり税抜き1万700円、税込み1万1556円で業者に売り出す。

契約先は年間1万トン以上を取り扱う見込みの大手小売業者に限り、毎日先着順で受け付け契約・販売する。8月までに消費者に販売する分が対象。

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 5月5日、メールに新米のセール情報が届いた。秋田県産「あきたこまち」が5キログラムで19.99ポンド(約3900円)――。送り主は英国で日本食のオンライン宅配を手掛ける「WASO」である。

 筆者がロンドンに赴任したのは2024年4月。この都市はただでさえ物価が高い。近ごろは円安の影響も加わって、日本の食品の価格を円換算すると、その多くが日本と比べ2~3倍となる。だが、日本米に関しては様相が異なってきた。ロンドンにおける小売価格が下がり続けているのだ。

●北海道産「5キロ3500円」も

 例えば、冒頭のWASOについて言えば、秋田県産あきたこまちが24年6月時点で5キログラム29.99ポンドだった。同8月に22.99ポンド、同12月末に21.99ポンドまで下落し、25年1月初旬はついに19.99ポンドと円換算で4000円を割り込んだ。7カ月で「33%オフ」のインパクトは大きい。

 24年12月中旬には、ロンドン中心部の日本食材店「らいすわいんショップ」も、コメのセールを開催していた。北海道産「ゆめぴりか」が5キログラム19.98ポンド(約3900円)、北海道産「ななつぼし」が同17.80ポンド(約3500円)。重いので買って帰るのは断念したが、「今が買い時なのではないか」と真剣に考えた。

 一方、日本ではコメの価格が上がり続けている。農林水産省によると、直近のコメの平均店頭価格(5月5~11日)は4268円。17週連続で値上がりした後、1週間だけわずかに下落したが、再び上昇。前年同期比2倍の水準にある。政府備蓄米が店頭に並び始めても、米価は高騰の一途をたどっている状況だ。

 1年ほど前までロンドンでお値打ちのコメといえば、イタリア産コシヒカリ「ゆめにしき」だった。しかし、冒頭のあきたこまちは新米である。日本から直輸入された、正真正銘の日本米だ。日本から直線距離で9000キロメートル以上も離れたロンドンのほうが、日本のコメを安く手に入れられる状況はいびつに感じる。

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備蓄米の「随意契約」による売り渡しについて、農水省は午後に説明会を開き、大手小売業者およそ320社が参加しました。

アイリスオーヤマ担当者
「申請終わりました」「(Q 気持ちは)できれば一番乗り目指したい」「シールか何かを貼って政府備蓄米と分かるような内容で販売したい」

26日午後4時から行われた備蓄米の随意契約についてのオンライン説明会

説明会に参加したのは大手小売業者およそ320社で、大手スーパーの「イオン」や「ライフ」、「イトーヨーカ堂」、「オーケー」。さらに「日本生活協同組合連合会」や「カインズ」、ヤフーショッピングを運営する「LINEヤフー」、ネット通販の「楽天」などです。

「ドン・キホーテ」の運営会社は…

ドン・キホーテ運営会社PPIH 常務執行役員 初山俊也さん
「当社の理屈は抜きにして、どれだけスピード感持ってお客様に届けられるか」「申請は本日します。こういうのはスピードだと思うので」

随意契約には、「オーケー」やパックご飯を販売する「アイリスオーヤマ」がすでに申し込み済みだということです。「アイリスオーヤマ」は、6月2日からの販売を目指しています。

農林水産省は随意契約で売り渡す備蓄米について、来月上旬には5キロ2160円程度で店頭に並ぶと想定しています。

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先ほど発表されたスーパーでのコメの平均価格は、5キロあたり4285円となり2週連続で値上がりし、過去最高値を更新しています。

農林水産省によりますと、今月12日から18日までに全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格は前の週より17円値上がりし4285円と、過去最高値を更新しました。2週連続の値上がりで、去年と比べて2倍以上の価格と、依然、高止まりの状態が続いています。

一方、今月18日までの1週間で販売された備蓄米を含む「ブレンド米」の割合は、前の週より3ポイント増えて34%で、価格は5キロ3924円となりました。

農水省はきょう新たに、備蓄米を直接、大手スーパーなどに売り渡す「随意契約」の詳細を発表しました。

店頭での価格は「5キロあたり2000円程度」と想定していますが、備蓄米以外のコメ価格がいつ下落するのかが今後の焦点となりそうです。

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大手コンビニで初めて、ファミリーマートが政府備蓄米の随意契約に申し込む方針であることがわかりました。1キロあたり400円で販売します。

【写真で見る】「随意契約」に19社 申請した社一覧(27日午前9時時点)

関係者によりますと、ファミリーマートは備蓄米の随意契約に申し込む方針を固めたということです。

全国の店舗で、6月上旬の販売を目指します。

単身者でも買いやすいように、1袋=1キロの少量サイズで取り扱い、400円で販売します。精米とパック詰めは、親会社である伊藤忠商事のグループ企業が行うことで、迅速な供給をはかります。

大手コンビニが備蓄米の販売方針を示したのは今回が初めてです。

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政府備蓄米の随意契約による放出を巡り、農林水産省は27日夜、大手小売業者からの申し込みが殺到したため新規受け付けをいったん休止すると発表した。対象を中小スーパーや米穀店に切り替え、30日にも随意契約の受け付けを再開する方針だ。再開後は2021年産米を対象とし、5キロ・グラムあたり税抜き1800円程度を目指す。

衆院農林水産委員会で答弁する小泉農相(28日午前、国会で)=川口正峰撮影
 小泉農相は28日の衆院農林水産委員会で「週明けには2000円の備蓄米が店頭に並ぶ」と説明。さらに「新たな随意契約で1800円というものを入れることで(価格は)確実に安定した方向に下がっていく」と述べた。立憲民主党の野田代表の質問に答えた。


 小泉氏は27日夜、備蓄米の申し込みが昼段階の33社から約70社に増えたと明らかにした。放出対象とする30万トンのうち、22年産米が上限の20万トンに達する見通しとなった。

 当初の随意契約は、コメの年間取扱量が1万トン以上の大手小売業者約50社を想定して26日に開始した。早ければ29日にも小売業者に引き渡しが始まり、6月1週目に店頭に並ぶ可能性がある。27日時点で申請量の約97%が22年産米に集中する一方、21年産米は3%にとどまっていた。

 中小の小売店を対象とする21年産米の随意契約は、玄米60キロあたり税抜き1万80円で、22年産の1万1010円と比べ割安に設定している。店頭での販売価格は5キロあたり1800円程度を目指す。先着順としてきた受け付け方法も、時間を区切って受け付けた上で売り渡し先を決める形に見直す。

 農水省によると、27日までにイオングループやイトーヨーカ堂、楽天グループなどが申請した。

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 石破茂首相は2日の参院予算委員会で、コメの安定供給を巡り、自らを議長として官房長官や農相が出席する関係閣僚会議を週内にも設置すると表明した。今後の農業政策には、食料安全保障の観点からの検討が必要だとした。小泉進次郎農相はコメ価格抑制に対する農林水産省の対応に関し「今まで見立てを誤ったのも事実だ」と言及した。

 首相は国家の安全保障について「軍事だけで成り立っているものではない。食料やエネルギーがどうあるべきかを徹底的に議論していく」と述べた。農相はコメ価格の安定化に向け「価格の変動があっても継続的な営農ができるよう、セーフティーネットの議論は極めて重要だ」と強調した。

 立憲民主党の石垣のり子氏は米価が生産コストを割り込んだ時に発動する農家への直接支払制度の導入を提案した。首相は「全て補償すると消費者が安心して購入できる価格を実現できない」と説明、導入には否定的な見解を示した。農相は農水省の対応について「新米が出回っても大丈夫ではなかった」と振り返った。

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6月:立憲民主党の原口一博衆院議員=党佐賀県連代表=は7日、佐賀市で開かれた連合佐賀の参院選総決起集会で、全国のスーパーの店頭などに並び始めた政府備蓄米について「古古古米はニワトリさんが一番食べている。人間様、食べてないんですよ」などと発言した。

【詳報】「人間様、食べてないんですよ」などと話す原口氏

 備蓄米を巡っては、国民民主党の玉木雄一郎代表が、5月28日の衆院農林水産委員会で小泉進次郎農相との質疑で、「あと1年たったら動物の餌になるようなもの」と発言。交流サイト(SNS)などで批判され、その後に謝罪した。

 この日、参院選に向けた総決起集会で激励あいさつに立った原口氏は、玉木氏について「たたかれてましたよね。本当のこと言っちゃいけないですか」と擁護。「古古古米はニワトリさんが一番食べている。人間様、食べてないんですよ。恐ろしいでしょ。私たちの言葉を奪いに来てるんです」と述べた。

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小泉進次郎農相は10日午前、政府備蓄米を小売業者に直接渡す随意契約で計20万トンを追加放出すると表明した。2021年産10万トンと20年産10万トンを対象にする。大手小売り、中小スーパー、精米機能を持つ米穀店の全ての事業者から受け付ける。

閣議後の記者会見で明らかにした。11日午前10時から随意契約の申請受け付けを始める。まずは21年産10万トンと、中小スーパー向けに申請受け付け中で残っている同年産2万トンの計12万トン分を売り渡す。

21年産が申し込み上限に達した場合は20年産を放出する。先着順となる。これまでに契約を結んだ事業者も対象とする。各事業者の申込数量に上限は設けない。

小泉氏は「早く安く消費者の手元に届くようスピードを緩めずに対応する」と強調した。5キロあたりの店頭価格については「21年産が1800円程度、20年産が1700円ほど」を見込む。

農林水産省はこれまでに一般競争入札と随意契約で計61万トンの備蓄米を放出すると表明した。備蓄米の在庫量は24年6月末時点で91万トンだった。今回の20万トンを放出した後の在庫量は最大で10万トンほどになる。

主食用米としては11年の東日本大震災に07〜09年産の4万トン、16年の熊本地震時には15年産90トンを放出した。小泉氏は放出後の在庫量は「過去の事例を考えても(災害時に)十分対応できる水準だ」との見解を示した。

農水省によると、5月26日〜6月1日時点のコメの平均店頭価格(5キログラム)は、前週より37円安い4223円だった。値下がりは2週連続。入札で放出した割安な備蓄米の流通拡大が影響したとみられる。

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「トランプ現象」の4

2025-04-17 11:31:47 | Weblog

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は16日、トランプ大統領が打ち出した関税を含む大幅な政策変更は現代史に類例がなく、FRBを未知の領域へ追い込むものだとの認識を示した。

【映像】「縄で縛られたバイデン氏」の図 トランプ氏の投稿が物議

パウエル氏はシカゴ経済クラブ主催のイベントで、「これは根本的な政策転換だ」と指摘。「これについてどう考えるべきかという経験は現代にはない」と述べた。

パウエル氏はまた、「これまでに発表された関税引き上げの水準は予想を大幅に上回る」と述べ、関税を巡って残る不確実性が経済に永続的な打撃を与える可能性があると警告した。トランプ関税は成長減速と失業増加、インフレ加速を一挙に招く可能性があり、FRBはほぼ半世紀ぶりの難局を迎えている。

パウエル氏は「我々は二つの使命が齟齬(そご)をきたす難しい局面に直面するかもしれない」とも述べた。

パウエル氏の発言中、米国株は急落し、ダウ工業平均は700ドル(1.7%)、S&P500指数は2.5%下落した。ハイテク株中心のナスダック総合指数も3.5%下げた。 

FRBは「完全雇用の促進」と「インフレ抑制」という二つの責務を負うが、トランプ関税はその両方の目標を脅かしている。ただし直近のデータによれば、足下の米国経済はおおむね堅調を保っている。

パウエル氏は、米国経済がトランプ氏の政策にどう反応しているか統計で明確に示されるまで、当面は現状の方針を維持するのが最善だとの認識を示した。

ただ大半のエコノミストによれば、9日に短時間発動された大規模な「相互」関税が復活すれば、インフレを高進させて失業率を押し上げ、成長を鈍化させるのは時間の問題とされる。トランプ氏はこの歴史的な輸入関税の引き上げを7月まで延期している。

トランプ氏はこれまで、アルミと鉄鋼に25%、自由貿易協定に適合しないメキシコとカナダの製品に25%、中国からの輸入品に145%の巨額関税を課した。自動車には25%を課しており、自動車部品にも後日別途関税を課す予定だ。すべての輸入品を対象にした一律10%のベースライン関税も導入した。

政権は一部の電子製品については、一時的に関税適用を免除した。トランプ氏は半導体や医薬品、銅、木材に対しては個別関税を課す可能性が高いとしている。

トレードステーションのマーケット戦略責任者、デビッド・ラッセル氏は16日、「パウエル氏はトランプ氏に対して方針を突きつけた」と指摘。「これはスタグフレーションに関する明確な警告であり、利下げでホワイトハウスを助けることはないとの宣言だ」との見方を示した。

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赤沢亮正 経済再生担当大臣
「私からは総理のメッセージとして、日米双方の経済が強くなるような包括的な合意を可能な限り早期に実現したいとの考えを伝えました。

トランプ大統領からは国際経済において、米国が現在置かれている状況について率直な認識が示されました。

また、米国の関税措置についてもですね、率直に述べられつつ、日本との協議が最優先であるというご発言がありました。

その上で、両政府間で協議を続けていくことを確認をしたところです。

その後の日米協議では、私から米国の関税措置は極めて遺憾であるということを申し上げ、我が国の産業や日米両国における投資雇用の拡大に与える影響などについて我が国の考えを説明した上で、米国による一連の関税措置の見直しを強く申し入れたところです。

今般の協議の結果、日米間で以下の点について一致をいたしました。

双方が率直に、かつ、建設的な姿勢で協議に臨み、可能な限り早期に合意し、首脳間で発表できるよう目指すということが1つ。

2番目が、次回の協議を今月中に実施するべく日程調整をすること。

そして3番目が、閣僚レベルに加え、事務レベルでの協議も継続すること。

今回の協議も踏まえつつ、引き続き政府一丸となって最優先かつ、全力で取り組んでまいりたいと思います」

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トランプは、バイデン政権の政策を捨て去り、LGBTを認めない、DEI(多様性、公平性、包摂性)施策を見直す、反ユダヤ・親パレスチナ活動を取り締まる、反アメリカ的価値観を持つ留学生を入国させないといった政策を次々と打ち出している。

 トランプ政権は、4月11日、ハーバード大学に対して、DEI方針見直し、反ユダヤ主義的活動の取り締まり、反アメリカ的価値観を持つ学生に関する報告などを要求し、これを総額90億ドル(約1.3兆円)の助成金継続の条件とした。しかし、大学側はその求めを拒否した。それに怒ったトランプ政権は、4月14日に、複数年にわたる助成金22億ドル(約3146億円)と6000万ドルの契約金の支払いを凍結した。

 トランプ政権は、「リベラルな偏向」の大学を狙い撃ちしている。たとえば、コロンビア大学、プリンストン大学、コーネル大学、ノースウェスタン大学なども一部の研究に対する助成金を拒否されている。

 さらには、反ユダヤ活動を行ったとして、国外退去処分にされた学生や研究者もいる。

 このような風潮を憂えるイェール大学の一流教授3人がカナダのトロント大学に移籍した。私と同じ政治学者で、2017年にベストセラー『暴政』を公刊したティモシー・スナイダーもその1人である。

 また、フランス国立科学センターで宇宙を研究するフランス人の研究者がアメリカに入国しようとしたとき、抜き打ち検査で携帯電話とパソコンを調べられた。すると、トランプ政権が研究予算の削減などを行っていることを同僚と批判しているやりとりが残っていた。そのため、機器を没収された上、入国を拒否されたことが、3月19日に明るみに出た。

 トランプとプーチンは、言論・思想の統制、弾圧という点で同類項である。トランプは反アメリカ的価値観を持つ学生や研究者は入国させない。プーチンも入国禁止者のリストを作っている。アメリカは、これでも民主主義の国と言えるのか。マッカーシズムに逆戻りである。

■ キリスト教のアメリカと反知性主義

 若い研究者の頃、日本とヨーロッパという伝統社会からアメリカに渡った私は、トクヴィルが『アメリカのデモクラシー』(1835年第1巻出版)を書いたときのような気分で、大きなカルチャーショックを受けたものである。

 地方のバプテストの大学で政治学の授業をしたが、政治学の授業の後は、講堂に全学生が移動し、聖書の一場面を寸劇で再現する。キリスト教の理念が、生活にも教育にも根付いていた。

 インディアナ州ではバプテスト教会の信者たちと一緒の機会が多かったが、信仰の自由こそアメリカの真骨頂で、信仰が生活の基盤をなしている。ピューリタンのPilgrim Fathersから始まる建国の歴史を持つアメリカでは、プロテスタントが主流である。

 新天地を開拓していく人々にとっては、まさに命がけの日々であり、心の支えが不可欠であり、それがキリスト教の信仰であった。

 このアメリカのキリスト教を背景にして生まれたのが、反知性主義である。1963年のRichard Hofstadterの“Anti-intellectualism in American Life”(『アメリカの反知性主義』、1963年、みすず書房、邦訳2003年)を読むと、このことがよく分かる。

 ホフスタッターは、反知性主義をマイナスのイメージをもって捉えているわけではない。中世を経ずに一足飛びに近代へ移行したアメリカでは、プロテスタントの信仰、民主・平等という価値が反知性主義を生むことになる。生物学や化学、そして私の政治学を聴講した後に、聖書の寸劇に精を出す「古き良きアメリカ」こそが、多くのアメリカ国民のトランプ支持の背景にある。

Post-truth(「ポスト真実」)の背景にあるのが、アメリカのキリスト教である。聖書こそ科学の権威の源泉であり、聖書を科学の上に置く態度は、「聖書的世界観(Biblical Worldview)」を欠いている既存の大手マスコミや知識人への異議申し立てにつながる。

 そのような知性主義こそ「リベラル」と呼ばれる風潮であり、ハーバード、イェール、プリンストンといった大学はまさにその典型なのである。

■ アメリカの個人主義

 アメリカは、旧大陸から見れば「新世界」である。その新世界には、旧大陸の堕落とは異なる新鮮な世界がある。

 『トムソーヤーの冒険』(1876年)や『大草原の小さな家』(1932年)と並ぶ私の愛読書がH.D.ソローの『森の生活:ウォールデン』(1854年)である。

 ハーバード大学で学んだソローは、同大学の先輩であるR.W.エマソンに傾倒し、その仕事を手伝う。彼らは、ハーバードで学んだが故に、知識人の集う都市を嫌い、自然と田園を愛するのであり、都市化するアメリカが民主主義を堕落させることを危惧するのである。神の恵みを感じることができ、宗教心を涵養する自然こそが称えられるべきだという考えには、反知性主義の要素を見ることができる。

 「文明は家屋を改良してきたが、そこに住む人間まで同じ程度に改良したわけではない」(邦訳、岩波文庫、上巻 64p)

 「貧しい分だけ、諸君は軽薄な人間にならなくてすむわけだ。物質的に低い暮らしをするひとも、精神的に高い暮らしをすることによって失うものはなにもない」(同、下巻 285p)

 このように主張するソローはまた、国家は国民が平和に暮らすための道具にすぎず、もし国家が個人の自由や良心を抑圧するようなことがあれば、個人は抗議する権利を持つと、「市民の反抗」を訴えた。

 アメリカのようにキリスト教が人々の生活の中に根付いている「新世界」は、信教の自由をはじめとする個人の自由が最大限に尊重される民主主義社会である。

ところが、トランプは憲法で保障された言論の自由を弾圧している。それをどう説明するのか。

 アメリカは、「機会の平等」に重きを置く社会である。それを象徴するのが、「丸太小屋からホワイトハウスへ(From Log Cabin to White House)」で、第16代大統領エイブラハム・リンカーンの出世物語である。ベンジャミン・フランクリンの成功物語もまた、「ぼろ着からの立身出世(Rags-to-Riches)」である。

 西部のフロンティアを目指す入植者には、土地が無償で与えられ、富を得て社会的にも上の階層に移動することが可能であった。1730〜40年代には、「大覚醒(The Great Awakening)」と呼ばれる信仰復興運動が起こるが、独立革命後、西部開拓が進むとともに「第二次覚醒」運動が起こる。危険と隣り合わせで荒野を開拓していく人々にとって、キリスト教こそが「心の栄養」であった。そして、信仰リバイバル運動は、「神は皆を平等につくった」という信仰を強固なものにし、それがまたアメリカの平等主義を担保したのである。

 「機会の平等」がアメリカ建国の理念であり、努力をすれば誰でも成功できるというアメリカンドリームをアメリカ人は信じてきたのである。

 しかし、1970年代からは、それが事実ではなくなっていく。経済のグローバリゼーションによって、安価な外国商品が流入し、アメリカの製造業が衰退していったからである。トランプ大統領を支持する白人労働者の住む「ラストベルト(錆び付いた工業地帯)」が、その典型である。貧富の格差が拡大し、家族や地域社会が崩壊し、薬物中毒が蔓延する状況である。

 キリスト教会は、そのような状況を改善しようと努力している。「しかし、製造業の衰退や失業、薬物依存、家庭崩壊にさいなまれているこの国の一部の地域では、礼拝に参加する人の数は激減している」と、今や副大統領となったJ.D.ヴァンスが『ヒルビリー・エレジー』(2016年、邦訳2017年)に書いている(155p)。

 格差の拡大とともに、「機会の平等」をうたうアメリカ建国の理念は揺るぎ、それを支えてきたキリスト教にも凋落の兆しが見え、人々の信仰心も衰え、ヨーロッパやカナダのように世俗化が進んでいる。

 アメリカの平等主義は、知性と権力の結合、つまり知的エリートが権力を独占することに反感を抱かせるのである。

 したがって、それが反知性主義となり、平等の名の下にエリートの思想狩りをすることに繋がるわけである。ハーバード、イェール、プリンストン大学などがその典型である。

 まさに、極端な平等主義の前には、自由は生き残れないことになる。

大学院時代のアメリカ人学友から「カキストクラシー(kakistocracy)」という新語を教わった。ギリシャ語のkakosは「悪い」という意味で、「最悪の者による政府」という意味である。無知な人々を支配する「ならず者」ということで、もちろん、トランプ政権のことである。

 トランプのアメリカの背景は、格差の拡大である。Putnamの『われらの子ども』(2015年、邦訳2017年)は、それを理解するための最高の参考書である。

 トランプのアメリカ、それは1990年代に源がある。“The Naughty Nineties”(『猥褻な90年代』、2017年、邦訳なし)という本を書いたDavid Friendによれば、トランプの下品な物言い、政治をショーに仕立てる行動、大衆紙による醜聞探しなどは90年代に出現したという。政治ではギングリッチの反エリート主義が有名である。それは、civility→hostility、respect→chauvinism、tolerance→bigotryというような変化である。

 トランプは権力基盤を大衆に置くポピュリストの扇動家であり、ヒトラーと同じである。今日の政治は左翼と右翼ではなく、高学歴で自立した層と低学歴で集団志向の層との「対立図式」(David Goodhart)である。後者は論理ではなく感情を優先する。

 このような世界では、ポピュリズムの克服は容易ではない。

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最新のロイター/イプソス調査によると、トランプ米大統領の支持率が約42%とホワイトハウスに復帰して以来最低となった。米国民はトランプ氏の権力拡大への取り組みを警戒しているようだ。
調査は21日まで6日間にわたって実施された。

3週間前の調査では43%、1月20日の就任直後は47%だった。

今回の調査では回答者4306人のうち約83%が、たとえ望まなくても、トランプ氏は連邦裁判所の判決に従わなければならないと答えた。トランプ政権当局者らはベネズエラのギャング構成員とされる人々の強制送還中止命令に従わなかったとして、法廷侮辱罪で訴追される可能性がある。

調査ではまた、共和党員の3分の1を含む57%が、「大統領が大学の運営方法に同意しない場合、大学への資金援助を凍結することは問題ない」という意見に反対した。

国立博物館や劇場といった重要文化施設についても66%の回答者が「大統領が管理すべきではない」と答えた。
インフレや移民、税制、法の支配といったさまざまな問題の全てで、トランプ氏の対応への不支持が支持を上回った。

米国が世界の舞台で信用を失っているという回答は、共和党員の3分の1を含めて約59%に上った。

また、共和党員の53%を含む74%の回答者が、トランプ氏は3期目を目指すべきではないと答えた。

調査の誤差は約2%ポイント。

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 米国防総省は第2次トランプ政権発足後の数カ月に職員を巡るトラブルや相次ぐ人事異動に見舞われ、「完全な崩壊状態」に陥っており、ヘグセス長官は更迭される可能性がある。同省の報道官を最近辞任したジョン・ウリオット氏がこう警告した。

これに先立ち情報漏えい調査の過程で解雇されたと報じられた国防省高官3人が声明を発表。自分たちが調査対象となっている理由や、調査が進行中であることさえ知らされていなかったと表明した。

ヘグセス米国防長官(44)氏は、親イラン武装組織フーシ派を攻撃する機密情報を通信アプリ「シグナル」で共有したとして既に調査を受けた。チャットグループにはトランプ政権高官のほか、米誌アトランティックのジェフリー・ゴールドバーグ編集長も誤って招待されていた。ゴールドバーグ氏はその後、この件を同誌で報じた。

ウリオット氏はニュースサイトのポリティコに20日掲載されたコラムで「トランプ大統領は、側近に責任を取らせるという点で高い実績がある」とした上で、「これを踏まえると、ヘグセス国防長官が現在の職にとどまるのは難しいだろう」と指摘した。

トランプ氏はこの件を巡りヘグセス長官や問題のグループチャットを立ち上げたウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)を解任しなかった。国防総省の監察総監は、上院の有力議員2人の要請を受けて、この件を調査中だ。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は20日、ヘグセス長官がイエメンでの軍事攻撃に関する機密情報を、妻と兄弟を含むグループとシグナルの別のチャットで共有していたと報じた。

国防総省のパーネル報道官はX(旧ツイッター)に投稿した声明で、「シグナルのチャットに機密情報は一切含まれていなかった。彼らが何通りもの切り口で報じようとも、それは変わらない」と表明。NYT紙などの情報源は同省を解雇された元職員に限られているとも指摘した。

ホワイトハウスに対し20日夜にコメントを求めたが、すぐに回答はなかった。

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アメリカのハーバード大学は21日、助成金凍結などで圧力を強めるトランプ政権を提訴したと発表しました。

トランプ政権は、これまで多様性重視のプログラムの廃止など、政権の要求に応じないハーバード大学に対し、助成金などの凍結や免税資格の取り消しを示唆するなど、圧力を強めていました。

ハーバード大学は21日、トランプ政権による一連の措置は憲法違反だとして、マサチューセッツ州の連邦地裁に提訴したと発表しました。

大学側は訴状で、「政府は反ユダヤ主義への差別禁止措置を主張し、大学では改革を進めているにもかかわらず、それとは関係のない研究に対する資金提供凍結を発表した」などと指摘しています。

ハーバード大学のガーバー学長は声明で「政府による権限の乱用は、深刻で長期的なものとなるだろう」と危機感をあらわにしています。

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米ハーバード大学がトランプ政権によって独立性が脅かされていると表明したことを受け、100を超える大学、カレッジ、学術団体の学長らは22日、政権の高等教育政策に反対する共同声明を発表した。

プリンストン大学、ブラウン大学、ハワイ大学などの学長が署名したこの声明は「前例のない政府の行き過ぎた政治的干渉が米国の高等教育を危険にさらしている」と指摘。

「われわれは建設的な改革に前向きであり、政府の正当な監視に反対するつもりはない」とする一方、「キャンパスで学び、活動し、働く人々の生活に政府が不当に介入することには反対しなければならない」とした。

ホワイトハウスからはコメントを得られていない。

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  トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任を試みた場合、FRBのインフレ抑制能力や独立性に対する信頼が損なわれ、資産価格に大きな打撃が及ぶとの懸念が強まっている。

パウエル氏が解任されれば、すでに弱含んでいるドルが一段と売られ、株価は下落し、債券利回りは上昇する可能性があると市場関係者は予想している。

CVアドバイザーズのエリオット・ドーンブッシュ最高投資責任者(CIO)は、「市場はほぼ間違いなくインフレが加速する兆候と受け止め、長期金利の上昇を招き、世界の準備通貨としてのドルの地位を損なう恐れがある」との見方を示した。    

こうした懸念はすでに市場で表面化しており、21日にはドルが3年ぶりの安値を更新し、指標となる米国債利回りが上昇した。S&P500種株価指数も下落し、2月の高値を約16%下回る水準となった。

パウエル氏の解任は投資家が長期債保有に対して求める追加利回りである「タームプレミアム」への上昇圧力を強める可能性がある。

パウエル氏の議長としての任期は2026年5月までだが、トランプ氏は先週、ソーシャルメディアへの投稿で、同氏をすぐにでも解任すべきとの考えを示した。米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は18日、トランプ氏と側近らがパウエル氏を解任できるかどうか検討していると明らかにした。

<「万が一」を織り込む>    

パウエル氏解任シナリオは実現のハードルが高いとみられているものの、一部の市場関係者からは可能性を真剣に考え始めているとの声も聞かれる。

ナティクシスの米国担当チーフエコノミスト、クリストファー・ホッジ氏はメモで、「以前はトランプ氏がパウエル氏を解任する可能性は極めて低いと考えていたが、その確信は薄れてきた」と述べた。

ジャクソン・スクエア・キャピタルのマネジングパートナー、アンドリュー・グラハム氏は、パウエル氏が実際に解任された場合、S&P500が4835を下回ると予想している。これは21日の終値から約6%の下落を意味する。

クレセット・キャピタルのジャック・アブリンCIOは、トランプ氏がFRBに自らの息のかかった人物を送り込み、インフレ率上昇にもかかわらず利下げを行えば、「現在(市場で)起きていることが続くだろう」との見方を示した。

同氏は「株価もドルも過大評価されているため、さらに下落する余地がある」と分析した。S&P500は10─15%過大評価されているという。

ワールド・インベストメント・アドバイザーズのネート・ギャリソンCIOは、パウエル氏はFRBで安定した手腕を発揮しており、実績は一貫性があると評価した上で、「(同氏を)解任するという脅しだけでも、人々は震え上がる」と語った。

<パウエル氏の後任候補>

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、トランプ氏がパウエル氏の後任にケビン・ウォーシュ元FRB理事を充てる可能性があると報じた。

キャピタル・エコノミクスは、ウォーシュ氏のような十分な資格を備えた人物が指名されれば、当初の市場の反応は「悲惨なものにならないかもしれない」と述べた。

しかし、議長交代は「FRBの独立性を解体する第一歩」と見なされる公算が大きく、他のFRB理事も解任される事態になれば、市場の反応はさらに深刻なものとなるだろうと警告した。

一部の市場関係者は、トランプ氏が取り得るより簡単な方法として、パウエル氏に代わって投資家が指針とする「影のFRB議長」を置く可能性を指摘する。しかし、市場から否定的に受け止められる可能性がある。

タングルウッド・トータル・ウェルス・マネジメントのマクロ投資ストラテジスト、トム・ブルース氏は「もし新しい議長が就任しても金融政策が緩和に向かうと見なされれば、事態は厄介になるだろう」と述べた。

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トランプ氏経済政策への国民の評価低下、第1次政権を下回る=調査

 4月23日、 トランプ米大統領(写真)が大統領に就任してから100日の節目が近づく中、同氏のインフレや経済活性化に向けた取り組みに対する米国民の評価は低下している。ワシントンで8日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

 トランプ米大統領が大統領に就任してから100日の節目が近づく中、同氏のインフレや経済活性化に向けた取り組みに対する米国民の評価は低下している。


ロイター/イプソスの最新の世論調査(調査機関:4月16─21日)によると、トランプ大統領の経済政策を支持すると回答した割合は37%。「アメリカの黄金時代」の到来を約束した1月20日の就任式直後の数時間で42%から低下した。これは第1次トランプ政権時の40%台半ば─50%台半ばを大幅に下回る。


保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所のシニアフェロー、ジェームズ・ペトコウキス氏は「上昇するはずのものがことごとく下落し、下落するはずのものは全て上昇している」と述べた。経済の警告サインがトランプ氏に関税政策撤回圧力をかけているが、たとえその圧力にトランプ氏が屈したとしても、混乱の中で米経済がすぐに回復することはないと同氏はみる。


トランプ氏の大統領就任直後に実施した調査では、4月30日までの100日間に注力すべき課題について、約55%がインフレか経済全般、23%が移民問題と回答していた。

3カ月後の調査では、景気後退の到来を懸念しているとの回答が4分の3を占めた。共和党支持者の4人に1人を含む56%が、トランプ氏の経済関連の対応が不安定で場当たり的過ぎると答えた。

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23日早朝の外国為替市場で対ドルの円相場が一時1ドル=143円台まで急落した。

トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任を否定したことがきっかけだ。

相互関税の90日間停止に続き、市場での米国売りが再びトランプ氏の「変心」をもたらした。

ただ、根本的なトランプ政策への疑心暗鬼は残り、ドル高進行の相場には距離がありそうだ。

「(パウエル氏を)解任するつもりはない」。米ホワイトハウ...

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 米国のトランプ大統領は22日、ホワイトハウスで、中国製品に対する関税は「大幅に引き下げられるが、ゼロにはならない」と述べ、中国との貿易戦争をめぐり方針を転換する可能性を示唆した。

【映像】「縄で縛られたバイデン氏」の図 トランプ氏の投稿が物議

トランプ氏の今回の発言は対中姿勢の軟化を示しているようだ。何週間にもわたる強硬姿勢と報復措置によって、トランプ氏は中国製品に145%の関税を課している。

トランプ氏は大統領執務室で記者団の質問に答え、145%の関税率は非常に高いとの認識を示し、「そこまで高くはならないだろう。大幅に下がるだろうが、ゼロにはならない」と語った。

トランプ氏の今回の発言は、ベッセント財務長官が米中間の高関税が両国の貿易を事実上の禁輸状態に陥らせていると発言したことについて質問された際に出た。

情報筋によれば、ベッセント氏は非公開の会合で、米中間の貿易戦争は持続可能ではないとし、近く貿易摩擦が緩和されるとの見通しを示していた。ベッセント氏は投資家らに対し、米中間の強硬な断絶や完全なデカップリング(切り離し)ではなく、貿易のバランスを取り戻すことが目的だと説明したという。

世界の2大経済大国が記録的に高い水準の関税を互いに課しており、急速に激化する争いによって、世界の市場は混乱し、サプライチェーン(供給網)に支障が及び、景気後退への懸念が強まっている。

中国はこれまでのところ、対抗的な姿勢を示し、譲歩する様子を見せていない。それどころか、米国製品への関税を125%に引き上げ、輸出の管理リストに米企業を追加し、重要な鉱物資源の輸出を制限することで報復に出ていた。中国政府は国内で上映されるハリウッド映画の本数を制限したほか、中国の航空会社が使用する予定だった米ボーイングの航空機2機を返送するなど米国の主要産業に打撃を与える措置を取っている。

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トランプ米大統領は23日、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ領クリミア半島の奪還断念を拒んだ同国のゼレンスキー大統領を批判した。自身のSNSでクリミアについて「数年前に失われ、議論の対象ですらない。ロシアとの和平交渉に極めて有害だ」と主張した。

両者の溝はふたたび深まりつつあり、米国が協議や軍事支援から撤退するシナリオもちらつく。武器不足か...

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は23日、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ領クリミア半島をめぐるドナルド・トランプ大統領からの新たな批判に対し、第1次トランプ政権が2018年にロシアのクリミア併合を認めないと宣言した動画を投稿して反論した。

【写真】トランプ氏、クリミア割譲認めないゼレンスキー氏を猛批判

報道によると、米国はロシアのクリミア併合を認める可能性がある。

J・D・バンス米副大統領は、クリミアを含め、ロシアが既に占領している広大なウクライナ領を保持するという米国側の和平合意案を提示した。

トランプ氏は23日、ゼレンスキー氏がロシアによるクリミア支配を受け入れないことで紛争終結に向けた合意が危うくなっていると批判した。

これに対しゼレンスキー氏は、第1次トランプ政権のマイク・ポンペオ国務長官が2018年に発表した「クリミア宣言」をSNSに投稿。

クリミア宣言は、米国は「ロシアのクリミア併合の試みを認めず、ウクライナの領土保全が回復されるまでこの方針を維持することを表明する」としている。

ゼレンスキー氏はクリミア宣言に添えたコメントで、「ウクライナは常に自国の憲法に従って行動する。米国をはじめとするパートナーがウクライナの強い決断に従って行動することを確信している」と述べた。

これに先立ちトランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、クリミアについては、「何年も前に失われた」ものであり、和平交渉の「論点ですらない」と主張。

クリミアはウクライナ領だというゼレンスキー氏の主張は戦闘を長引かせるだけだと訴えた。

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アメリカのトランプ政権による関税政策の停止を求めて、ニューヨーク州など12の州が裁判を起こしました。

 ニューヨーク州は23日、トランプ政権が導入した関税政策は「法的な権限の適切な行使ではない」として国際貿易裁判所に関税の停止を求めて提訴したと発表しました。

 裁判にはニューヨーク州のほかにアリゾナ州など合わせて12州が参加しています。

 ニューヨーク州の司法長官は「トランプ氏は生活費を軽減すると約束したが、この違法な関税を阻止しなければさらなるインフレ、失業、経済的損害を引き起こすことになる」と指摘しています。

 アメリカ国内では先週、カリフォルニア州も「関税の発動は大統領の権限を超えている」などとして裁判を起こしています。

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トランプ米大統領は24日、ロシアが23日夜にミサイルなどでウクライナの首都キーウを攻撃したことを受け、ソーシャルメディアに「ウラジーミル、やめろ!」と投稿した。

トランプ氏がロシアのプーチン大統領を非難するのはまれ。

トランプ氏は「ロシアによるウクライナへの攻撃には不満だ。その必要はなく、タイミングも非常に悪い」とした。

これに対するロシア大統領府(クレムリン)のコメントは得られていない。


トランプ大統領はその後、プーチン大統領がトランプ氏の言うことを聞くと思うかという記者団からの質問に対し「そう思う」と応じた。

クレムリンのペスコフ報道官は24日の会見でキーウ攻撃について問われ、ロシアは「軍および軍事関連施設」への攻撃を続けていると述べた。

トランプ氏は前日には、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアによるクリミア占領を承認しないと発言したことについて、ロシアとの和平合意の達成を困難にする扇動的な発言だと非難していた。

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トランプ米大統領は24日、記者団に対し、米中貿易摩擦の緩和に向けて両国が同日午前に会合を開いたことを明らかにした。

貿易戦争緩和に向けた協議を行っていないとする中国の主張に反論した格好。

詳細については「いずれ明らかにするかもしれない」と述べるにとどめた。


トランプ氏は「彼らは今朝会合を開いた」と述べたが、誰のことを指しているのかは明言を避けた。「『彼ら』が誰なのかは問題ではない。彼らは今朝会合を開き、われわれは中国と会談している」とした。


一方、中国側は24日、米国との貿易協議は実施していないと述べている。

中国外務省の郭嘉昆報道官は記者会見で、「中国と米国は関税について協議や交渉を行っておらず、ましてや合意には達していない」と述べ、協議を巡る報道は「誤報」だとした。

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ウクライナのマルチェンコ財務相は24日、ウクライナと米国が鉱物資源に関する協定を巡る協議で進展しているものの、週内に最終決定することは「絶対にない」と明言した。解決すべき問題がまだ残っているという。

トランプ大統領は先週、24日にも協定に署名する可能性があると述べていた。 

マルチェンコ財務相は「進展はあった」としつつも、「引き続き複数の論点を巡り協議が行われている」と述べた。詳細は明らかにしなかった。

マルチェンコ財務相とシュミハリ首相を含むウクライナ高官らは、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の春季会合に出席するためワシントンに滞在している。

ロシア軍が24日朝にかけてウクライナの首都キーウ(キエフ)を攻撃したが、マルチェンコ財務相によると協議は継続している。

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トランプ米大統領は関税引き下げをめぐる貿易相手国との協議について、近く合意に達する見通しだと述べた。

  25日に公開された米誌タイムとのインタビューで、交渉は「3-4週間以内に終わると思う。それで終わりだ」と語った。「もし一部の国が後から調整を求めてくるなら、それは検討する」が、「基本的には、十分に状況を把握したうえで準備万端ということになるだろう」と付け加えた。

  これとは別に、トランプ氏は同日に記者団に対し、「日本とは非常にうまくやっている」と語り、合意は「非常に近い」と続けた。イタリアのローマで行われるフランシスコ教皇の葬儀に出発する前の発言。

 タイムとのインタビューでは、市場を動揺させ各国政府をワシントンへと駆けつけさせた自身の貿易政策を改めて擁護。ただ、中国との協議状況については矛盾した発言があった。

  トランプ氏は「中国とは会談している。どの国とも順調だ」と述べる一方で、「習近平国家主席が先に連絡してこない限り、自分からは電話しない」とも述べた。その後、習氏からの「電話はあった。それが弱さの表れだとは思わない」と語った。詳細には触れなかった。

  中国は米国との交渉が進行中であることを否定している。

  トランプ氏は今月初め、60カ国以上の貿易相手国に対する関税引き上げを発表。ただしその直後、交渉のための3カ月間の猶予措置を設け、暫定的に10%の関税率を維持すると表明した。

これを受けて外国政府の使節団が次々とワシントンを訪問し交渉を希望する一方、中国は強硬姿勢を崩していない。

  ベッセント財務長官とラトニック商務長官が関税の延期を進言したと報じられているが、トランプ氏はこれを否定。 「彼らが言ったわけではない。私が決めた」と明言。 また、「債券市場がびくついていたが、私はそうではなかった」と語った。

  インタビューでトランプ氏は、ウクライナ情勢についても発言。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟については、その希望を捨てるべきだとの政権の姿勢をあらためて表明し、「ウクライナがいつかNATOに加盟できるようになるとは思わない。私は当初から、戦争が始まったのはウクライナがNATO加盟を口にし始めたからだと考えている。もしそのような話が持ち上がらなければ、戦争が起きなかった可能性はずっと高かっただろう」と論じた。

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4月21日、ガーバー学長は「私たちの価値を、大学を守る」と題する声明を発表し、「少し前、資金凍結は違法で、政府の権限を越えたものであることから、資金凍結の差し止めをボストン連邦地方裁判所に提訴した」と明かした。政権との全面戦争である。学長は「私たちは法に基づく義務を完全に順守している。訴訟は法的な責任であり、道徳的な義務でもある」と、その正当性を主張した。差し止めを認める判決が出る可能性は十分にあり、状況はまだ流動的である。

 ハーバード大学がトランプ政権の要求を拒否したことについて、イエール大学とスタンフォード大学は支持を表明した。レビン・スタンフォード大学学長は「ハーバード大学の異議はアメリカの自由の伝統に根ざしており、大学にとって基本的な伝統であり、守る価値がある」と語っている。イエール大学は「私たちは岐路に立っている。アメリカの大学は民主社会の基盤である原則を脅かす異例な攻撃に直面している」と危機感を表明している。

 トランプ政権の圧力に屈したコロンビア大学とーバード大学の決定的な違いは資金力だ。22億ドルの助成金が凍結されたというニュースが流れると、その後、24時間でオンラインを通して約4000件の寄付があり、総額は1億1400万ドルを超えた。ただ、寄付だけで政府助成金の減少を埋め合わせることはできない。

■ハーバード大学の抵抗を支える財務基盤

 2024年6月に発表された2024年度の経営状況を見てみよう。営業収入は65億ドル、営業利益は4500万ドルであった。収入の内訳は、寄付や大学基金の運用益が45%、授業料などが21%、政府や非政府からの研究収入が16%、その他が18%となっている。最大の収入源は大学基金の運用益だ。基金を運用するハーバード・マネジメント・カンパニーの2024年度の運用利回りは9.6%で、24億ドルが大学の収入となり、25億ドルが基金に積まれて基金の総額は532億ドル(1ドル=140円換算で7兆4480億円)になっている。もちろん、助成金や契約の減少は経営に大きな影響を及ぼすが、それでもハーバード大学がトランプ政権に抵抗できるのは、こうした堅固な財務基盤があるためである。

 トランプ政権とエリート大学の対立は法廷に持ち込まれ、簡単には解決しそうにない。ただ、第1次トランプ政権では、最初に過激な政策を打ち上げても、裁判所で差し止め命令が出るなどして、尻切れで終わっている政策が多い。状況が変われば、簡単に政策を変えるのがトランプ大統領である。裁判所の判断がカギとなる可能性が高い。

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トランプ米大統領は28日公開のアトランティック誌とのインタビューで「私は米国と世界を統治している」と自信を誇示した。1期目と比べて政権内で抵抗勢力がいなくなったとの認識を示し、不法移民対策やウクライナ和平に注力しているとアピールした。

 第2次トランプ政権は29日で発足から100日。トランプ氏は憲法が禁じる3選を模索する可能性を問われ「私が考えていることではない」と述べた一方、支持者が期待しているとして含みを残した。

 ロシアとウクライナの戦争について「第3次大戦に発展する可能性がある。私は世界中の多くの命を救おうとしている」と指摘した。

 トランプ氏は1期目の政権運営で一部の閣僚らから抵抗を受けたことに言及し「多くの腹黒い人々がいた」と批判した。教訓を生かして2期目の政権運営に臨んでいるとし「とても楽しんでいる」と語った。

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米ニューヨーク州選出のマイク・ローラー下院議員(共和)が27日に開催した対話集会は、怒号や罵声が飛び交う混乱した場となった。参加した有権者らは、トランプ大統領や共和党議員に対する不満や怒りをあらわにした。

「皆さん、私に質問に答えてほしいのであれば、まず質問をさせた上で答えを聞いてください」と、ローラー議員は訴えた。同州ウェストナイアックの高校に詰めかけた700人の出席者の一部は、自身を中道派と位置付けた同議員を嘲笑した。

トランプ氏の政策に対する草の根レベルでの怒りが、有権者とのこうした対話集会で噴出している。貿易戦争や、イーロン・マスク氏の「政府効率化省(DOGE)」が推進する連邦職員の大量解雇など、同氏の政策は物議を醸している。

最近の一連の世論調査で、トランプ氏の支持率は低下。金融市場の混乱や経済に対する不安の高まり、関税がインフレを高進させるとの懸念が背景にある。

ABCニュースとワシントン・ポスト紙、イプソスによる共同世論調査によれば、大統領としての職務遂行ぶりに関するトランプ氏の支持率は米成人の39%にとどまった。現在のような世論調査が始まって以降、歴代のどの大統領よりも低い。

下院共和党指導部は、今回のような混乱を避けるため対話集会を開催しないよう所属議員らに助言している。

トランプ大統領はローラー議員の集会が始まる直前に、自身のソーシャルメディア・プラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、集会の参加者が抗議活動を行った場合、共和党議員は「甘く対応すべきではない。直ちに排除すべきだ」と主張した。

ローラー議員(38)はニューヨーク州知事選への出馬を検討しているが、州民の多くはトランプ氏に反感を抱いている。

議会はイースターのため2週間の休会中。通常は対面での集会を開くのに適した時期だが、共和党議員で対話集会を開催しているのはほんの一握りに過ぎない。

ローラー議員がトランプ氏の関税政策を説明、擁護しようとすると、参加者は声を上げて妨害。自身のスタッフに詰め寄った参加者に対し、同議員が離れるよう警告する場面もあった。

参加者の多くは集会が終了する前に会場を後にした。少なくとも1人が警察に連行され、警告を受ける人たちもいた。

ニューヨーク州オレンジバーグ在住の民主党員、モーリーン・エイチソンさん(60)は「人々の熱心さと民主主義を目にした」と、集会の様子を語った。「だが、ローラー議員が質問に答えていなかったので、皆いら立っていた」。

同様の光景はここ数週間、全米各地で見られ、ソーシャルメディアで拡散。共和党が圧倒的に強い地域でも、こうした事態となっている。

ジョージア州選出のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和)が今月、地元で主催した集会では、数人が退場させられ、逮捕者も出た。警察は少なくとも2人に対してスタンガンを使用した。

グリーン議員は集会の場で質問を受け付けることをせず、全ての質問を書面で提出させた。その上で一部の質問については、大声で読み上げた上であざけるような態度を取った。

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トランプ関税への不安でアメリカ経済に急ブレーキです。アメリカの今年1月から3月のGDP=国内総生産はマイナス0.3%で、3年ぶりのマイナス成長となりました。

アメリカ商務省が30日発表した、今年1月から3月までのGDP速報値は前の3か月と比べて年率に換算して0.3%のマイナス成長でした。

前の期は2.4%のプラス成長と、これまでアメリカ経済は順調に推移していましたが、トランプ政権の誕生後、関税政策への懸念が広がり、アメリカ経済に急ブレーキがかかったことが示された結果となりました。

アメリカでGDPがマイナス成長となるのは2022年の1月から3月期以来、3年ぶりです。

トランプ政権は4月以降には中国との貿易戦争を一段と激化させたほか、ほぼすべての国を対象に10%の「相互関税」を導入していて、景気後退への懸念が広がっています。

こうした中、先ほど取引が始まったニューヨーク株式市場は値下がりしていて、一時、下落幅は500ドル以上となりました。

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トランプ米大統領は1日、自身のソーシャルメディアで、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任し、次期国連大使に指名すると発表した。大統領補佐官は当面の間、ルビオ国務長官が兼務する。ウォルツ氏は3月、軍事計画を共有した一般通信アプリのチャットに記者を誤って参加させたことで批判を浴びていた。政権内での役割変更という形をとっているが、事実上の更迭との見方が出ている。

 第2次トランプ政権の発足後、閣僚級で解任されるのは初めて。米メディアによると、外交・安保の要となる国務長官と安保担当補佐官の兼務は、1970年代のニクソン政権のキッシンジャー氏以来となる。

 トランプ氏は投稿で「ウォルツ氏は常に我々の国益を最優先に尽力してくれた。新たな役割でも同様に取り組むと確信している」と説明した。バンス副大統領は1日、保守系FOXニュースのインタビューで、ウォルツ氏の国連大使指名を「昇進」だと説明。「更迭」との印象が広がる中で火消しに努めた。

 国連大使はステファニク連邦下院議員が一度指名されていたが、民主党との議席差が小さい下院で共和党の議席が減るのを避けるため、撤回されていた。国連大使への就任には、連邦上院での承認が必要になる。


 ウォルツ氏は南部フロリダ州選出の共和党元下院議員。陸軍特殊部隊「グリーンベレー」出身で、アフガニスタンや中東などに派遣された経験がある。中国やイランに強硬な「タカ派」として知られる。

 米軍が3月にイエメンの親イラン武装組織フーシ派を空爆する際、一般の通信アプリ「シグナル」の政権高官らが入ったグループチャットに誤ってアトランティック誌の記者を参加させた。チャットでは空爆の予定時間や使用される戦闘機などの情報が共有されており、ずさんな情報管理が問題になった。


 報道によると、問題の発覚後、バンス氏やワイルズ大統領首席補佐官らがウォルツ氏の更迭を提案した。だが、トランプ氏は更迭に踏み切れば、問題を批判するリベラル系のメディアに屈したとみられることを懸念。第1次政権のように政府高官の交代が相次ぐのを避けたい思惑もあり、ウォルツ氏を擁護していたという。

 ただ1日になって、米主要メディアはウォルツ氏が近く辞任する見通しだと報道。アレックス・ウォン大統領副補佐官も近く辞任すると報じた。

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中国政府は2日、米国が関税措置をめぐる交渉を行うために中国側に接触してきたことを評価する一方で、米国は「誠意」を示すとともに、世界市場とサプライチェーン(供給網)を混乱させている関税を撤廃する姿勢を示すよう求めた。

 

ドナルド・トランプ米政権の高関税に端を発した報復合戦により、米国が中国に課す関税は145%にまで引き上げられた。これに対し中国も、米国からの輸入品に125%の関税を設定した。

ただ、米国側は後にやや圧力を緩和する姿勢を見せ、スマートフォン、ノートパソコン、半導体など、中国が主要供給源となっている電子機器に対する関税免除を発表した。

トランプ大統領は、中国が関税をめぐる協議を求めてきたと繰り返し主張し、今週に入り「非常に良い取引ができる可能性が高い」と述べた。

そうした中、中国商務省は1日、米国側から接触があったことを認め、「現在評価中」だと発表した。

だが、協議にはまず米国側の誠意が必要だと主張。「米国が協議を望むのであれば、誠意を示し、誤ったやり方を是正し、一方的な関税を撤廃すべきだ」と述べた。

さらに「いかなる対話や協議においても、米国側が誤った一方的な関税措置を是正しない場合、それは米国側に全く誠意がなく、双方の信頼関係をいっそう損なうことを意味するだけだ」「言行不一致や、対話を装った強要や脅迫を試みるようなやり方は通用しない」と警告した。

中国側は、必要とあらば最後まで貿易戦争を闘い抜くと誓っており、外務省はソーシャルメディアに今週投稿した動画で「決してひざまずかない!」と宣言している。

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5月:トランプ米大統領は、4日放映されたNBCテレビのインタビューで、高関税政策の影響で米国がリセッション(景気後退)に陥る可能性を問われ、「すべてがうまくいっている。今は過渡期だ」と主張した。

 また、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を解任する考えがないことを改めて示唆した。

 1~3月期の米実質GDP(国内総生産)は年率換算で前期比0.3%減と、3年ぶりのマイナスに沈んだ。トランプ氏は「どんなことも起こりうる」と、景気が後退する可能性を否定しなかった。一方で、先行きは「米史上で最も素晴らしい経済になる」と言い張った。

 トランプ氏はFRBの金融政策に関し、「利下げするべきだ」と述べ、「ある時点で(FRBは)利下げする」と持論を展開した。政策運営を巡る見解の相違でパウエル氏の解任を検討したとされる。ただ、2026年5月の任期満了前に解任する可能性を問われ、「どうしてそうするのか。あともう少しで(FRB議長の)交代人事に着手する」と、否定的な見解を示した。 

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トランプ米政権で関税政策を担当する閣僚が今週スイスを訪れ、中国側の代表と会談する。米中両国が100%を超える高関税を掛け合って以来、公式に高官協議をするのは初めて。

 米財務省と米通商代表部(USTR)が6日、ベッセント財務長官とグリアUSTR代表が8日にスイスを訪れると発表した。ベッセント氏は米FOXニュースに対して、滞在中の10、11日に中国の高官と会談すると語った。USTRは「通商問題」が議題になるとした。中国外務省も7日、何立峰(ホーリーフォン)副首相が9日から12日にスイスを訪れ、ベッセント氏と会談すると発表した。

 トランプ政権は「相互関税」など複数の関税の組み合わせで中国に計145%の追加関税を課している。中国の対米報復関税も125%に達した。両国間で通常の貿易を続けることができない関税水準で、両国経済にとって実害が大きい。協議の実施では合意できたとみられるが、早期に折り合えるかどうかは見通せない。

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 トランプ米大統領6日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が中東の重要な航路の妨害をやめることに同意したため、米国はフーシ派に対する攻撃を停止すると表明した。

トランプ氏は「フーシ派がもう爆撃しないでほしい、爆撃しなければ船舶を攻撃しないと言ってきた」とし、船舶への攻撃をやめるというフーシ派の言葉を信用すると述べた。ただ、詳細については説明しなかった。

トランプ氏の発表後、オマーンは声明でフーシ派と米国の停戦合意を仲介したと表明。合意に基づき、米国とフーシ派は紅海およびバブ・エル・マンデブ海峡の米艦艇を含め、双方を攻撃しないと言明したものの、フーシ派がイスラエルへの攻撃停止に合意したかどうかについての言及はなかった。

フーシ派は、2023年10月にイスラエルがパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに対する軍事攻撃を開始して以来、紅海を航行する船舶とイスラエルへの攻撃を繰り返してきた。

これに対し米軍は、イエメンで「ラフライダー作戦」と呼ばれる軍事作戦を3月15日に開始して以降、1000以上の標的を空爆したと発表している。米軍によると、これらの空爆で「フーシ派戦闘員数百人とフーシ派指導者多数」が死亡したという。

一方、フーシ派の最高政治評議会のマシャト議長は6日、パレスチナ自治区ガザを支援するために同組織は攻撃を継続すると表明した。

マシャト氏はイスラエル国民に対し避難所に留まるよう要請。米国との停戦にイスラエルへの攻撃停止が含まれないことを示唆した。フーシ派系のアル・マシラテレビが報じた。

また、フーシ派の指導者の一人であるモハメド・アリ・フーシ氏は、米国によるイエメンへの「侵略」の停止は評価されるだろうとXに投稿した。

カタールとクウェートは6日、それぞれ声明を発表し、停戦合意を歓迎し航行の自由確保に向けた措置への期待を表明した。

フーシ派が4日にイスラエルの商都テルアビブ近郊のベングリオン空港をミサイルで攻撃したことを受け、米国の支援を受けるイスラエルは5日にイエメン西部のホデイダ港、6日にイエメンの首都サヌアの国際空港に対する空爆を行うなど、緊張が高まっている。

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若き日のドナルド・トランプ大統領を描いた『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(2024)でプロデューサーを務めたダニエル・ベーカーマンが、ここ数日世界中のエンタメ業界を騒がせるトランプ政権の「海外映画に関税100%」政策に対し、ユニークな見解を語ってくれた。

トランプ政権「海外映画に関税100%」に『アプレンティス』製作者が私見語る

なんでもベーカーマンは、今回アナウンスされた関税は雇用を米国に取り戻すための経済的手段というよりも、絶対的な交渉人としての自らのイメージを維持し、常にアグレッシブな姿勢を崩さないトランプ大統領独自の「自己演出術」と捉えているそう。


「トランプが映画業界における関税に言及したとき、私は彼がついに里帰りしたんだなと思いましたよ。なぜなら、この業界こそが彼の得意とするスキルに満ち溢れた場所だからです」

ベーカーマンは米『ハリウッド・リポーター』のインタビューに応じる中で、ハリウッドの大物スターや監督たちはトランプ大統領のと同様の自己演出術」に秀でていると指摘した。彼によれば、今回の大統領がぶち上げた「関税100%」案も彼が従来から行なってきた「演出」の一部なのだそう。

「関税は、彼がロイ・コーンと出会ってから50年間語り続けてきた彼の『物語』を支えるツールなのです。その物語はドナルド・トランプという名のキャラクターについてであり、『見ろ、俺がどれだけお前たちを守っているか、そして俺だけがこれらの問題を解決できるたった一人の人間だ。お前たちを救えるのは俺だけなんだ』と繰り返し聞かせることで、その『物語』を強化しているのです」

ロイ・コーンとは若きトランプ氏にビジネスと人生における必勝法を叩き込んだ敏腕弁護士のことで、『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』では、コーン(演:ジェレミー・ストロング)が、若きトランプ氏(演:セバスチャン・スタン)にそうした「自己演出術」を教え込む過程が描かれるのだ。

更に、ベーカーマン氏は楽観主義的な見方かもしれないとことわりを入れた上で、あらゆる難局へ柔軟に対応してきたエンタメ業界であれば、今回の「関税100%」騒動を乗り越えられるとも指摘した。


「私はいつもポジティブな面を見るようにしています。確かに、週末の発表は衝撃的でした。もし関税が施行されれば、米国を含むあらゆる地域が大混乱に陥るでしょう。しかし、この業界は常に逆境を逆手にとって生きてきました。私たちは彼(トランプ大統領)の手法に対応する術を知っていますからね」

しかし、そんなベーカーマンの観測とは裏腹に国境の向こう側、カナダの映画業界には激震が走っているようだ。

カナダのエンタメ業界組合ACTRAの代表、エレノア・ノーブルは関税の発表を受けて「これは単なる貿易摩擦には止まらない、カナダの俳優やクリエイターの生活に対する攻撃です」と、悲痛なコメントを発表している。

実際、今回の関税が実際に導入されることとなれば、トロントやブリティッシュ・コロンビアに拠点を置く同国の制作会社や配信会社はハリウッドのスタジオに制作の大部分を依存していることから、大打撃を受けることは免れない。実際にカナダ各地に拠点を置く制作関連会社は、今回のトランプ政権による関税案に対して次々と抗議の声を上げている。

ベーカーマンの言うように、エンタメ業界はこの混乱を乗り越えられるのだろうか。今後の展開に注目したい。

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ナチス、プーチン、トランプ、習

同じ穴のムジナ

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アメリカのトランプ大統領はローマ教皇に扮した自身の画像について「誰かが作って投稿した」と述べ、自分は無関係だと強調しました。

アメリカ トランプ大統領
「私は全く関係がない。誰かが私をローマ教皇のような格好にした画像を作って、ネットに投稿した。私がやったわけじゃないし、出どころも知らない。昨夜、初めて見たんだ。妻は可愛いと思ったらしく、『素敵じゃない』と言ってくれた」

 トランプ大統領は5日、記者団に対してローマ教皇に扮した自身の画像を「昨夜初めて見た」と述べ、画像の作成からSNSの投稿に至るまで「自分とは無関係だ」と強調しました。

 トランプ大統領がSNSに投稿した画像を巡っては、ローマカトリック教会のフランシスコ教皇が亡くなり、次の教皇を決める選挙を控えるなか、カトリック司教らから「教皇を冒涜(ぼうとく)している」と非難の声が上がっています。

 トランプ大統領はカトリック教徒も画像を気に入っているとして、「誰かが冗談でやったことで問題はない」「少しは楽しまないと」と受け流しました。

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米国のトランプ大統領がSNSに自身をローマ教皇に模した人工知能(AI)生成の画像を投稿した。ローマ教皇フランシスコの死去に伴い、次期教皇を決める秘密選挙「コンクラーベ」の開始を数日後に控えるなか、カトリック教徒からは悪趣味だと批判の声が上がっている。

【画像】トランプ氏、ローマ教皇に模した合成画像を投稿

トランプ氏は2日、自身のSNSトゥルース・ソーシャルに生成画像を投稿。画像では、白の祭服と教皇の帽子を身に着けたトランプ氏が人差し指を立てている。この画像は後に、ホワイトハウスの公式X(旧ツイッター)のアカウントでも共有された。トランプ氏はこれより前、「ローマ教皇になりたい」との冗談を口にする場面もあった。

トランプ氏はカトリック教徒ではないが、フランシスコ教皇の葬儀には参加していた。バチカンでは現在も公式の服喪の期間が続いている。

今回の画像が世界14億人の信者の次期指導者を選出する任務に対する大きな妨げになると主張する人はいないものの、コンクラーベに出席する枢機卿などから批判の声が上がっている。バチカンの報道官はこの件についてコメントしなかった。

フィリピンの枢機卿パブロ・ビルヒリオ・ダビド氏はフェイスブックへの投稿で、「全く面白くない」と述べた。

ニューヨーク大司教のティモシー・ドラン枢機卿は記者から不快感を覚えたかとの質問に対し、「ええ、よくなかった」と答えた。

イタリアのレンツィ元首相も、画像について、カトリック教徒を侮辱するものだと非難。「これは、信者を怒らせ、組織を侮辱するものだ。右翼の世界のリーダーがふざけるのを楽しんでいることを示すものだ」と指摘した。

イタリアの主要紙レプブリカは「幼稚」という言葉を使い、トランプ氏を「病的な誇大妄想」と批判した。

ホワイトハウスはトランプ氏のカトリック教徒を支持する姿勢を擁護した。レビット報道官は、トランプ氏がフランシスコ教皇の葬儀に出席するためイタリアを訪問したとし、カトリック教徒と宗教の自由に対する揺るぎない擁護者だと強調した。

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アメリカのトランプ大統領は米中の関税を巡る高官協議を前に、現在は145%となっている中国への関税は80%が妥当だとの認識を示しました。

 アメリカのベッセント財務長官と中国の何立峰副首相が今週末、スイスで会談し、トランプ政権が関税措置を強化して以降、米中高官が初めて協議する見通しです。

 トランプ大統領は9日、自身のSNSに「中国はアメリカに市場を開放すべきだ。中国にとっても有益なことだし、閉鎖的な市場はもはや機能しない」としたうえで、「中国への関税は80%が妥当だと思う。あとはベッセント次第だ」と書き込みました。

 トランプ政権は中国からの輸入品に「相互関税」などで合わせて145%の追加関税を課し、中国も125%の報復関税で対抗しています。

 トランプ大統領は8日、記者団に対して中国への関税を145%から引き下げる可能性を示唆し、米中の高官協議で「中身のある良い結果になるだろう」と期待感を示していました。

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トランプ米大統領が発表した英国との貿易合意をめぐり、米欧のメディアは市場が肯定的に受け止めたと報じた。ただ、米国にとって英国は貿易黒字を計上していて比較的合意しやすい相手国だった。今回の合意は「手頃な成果」に過ぎないとする冷静な見方も出ている。

【写真】米英合意、日本には福音か不吉な兆しか 自動車関税優遇は英国だけ?

 ロイター通信などによると、米大企業を幅広く網羅する株価指数「S&P500」が0.58%上昇して8日の取引を終えたほか、9日には豪州や台湾の市場でも主要な株価指数が0.49~1.81%上がった。ロイターは「米英の貿易合意が、ほかの国との関税交渉の進展に対する期待を高めた」としている。

 ドイツの国際公共放送ドイチェ・ウェレは、「トランプ氏が(高関税政策によって)自ら引き起こした貿易戦争を緩和できるかどうか、(各国の)投資家は注視している」と指摘。今回の合意が、投資家を安心させるための一歩になりうるとした。また、英国が2020年に欧州連合(EU)から離脱して以来、各国との貿易拡大を目指してきたことも背景事情として挙げている。

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イギリス政府はアメリカとの関税交渉に合意し成果を強調していますが、イギリスの生産農家からは不安の声が上がっています。

 関税交渉を巡るアメリカとイギリスの合意は牛肉の輸出について「お互いの市場にアクセスできる」とし、イギリスの農家には1万3000トン分の無関税枠が設けられます。

 しかし、アメリカに輸出するつもりがない農家には不安が募ります。

ホールファーム コリン・ハワード代表
「米国産牛肉は英国産牛肉よりもはるかに安い価格で輸入可能です。輸入品と競争することができず、英国の牛肉生産は徐々に減っていくでしょう」

 イギリスの安全基準を満たさないアメリカ産の牛肉が輸入されることに懸念もあり、全国農業組合は「農業部門が特に重い負担を強いられている」と反発しています。

 一方、アメリカがイギリスから輸入する自動車の税率は年間10万台までは27.5%から10%に下げることで合意し、スターマー首相は成果を強調しています。

 自動車の税率はトランプ関税の発動前は2.5%でした。

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食の安全

2025-04-15 11:27:33 | Weblog

2020年、バルセロナで豆腐屋を営んでいた著者・清水建宇は、豆腐パックを積んだ貨物が税関で止められてしまう。理由は、EUの「食品用プラスチック」に対する規制の強化。輸入するのもごとに必要な検査をし、その結果を記した書類を提出しなければならないのだ。しかし、税関が求めている書類のひな型をみて、頭を抱えることとなる――。

 

 11月、平沢さんから、EUの新しい食品用プラスチックの規制内容と、税関が求めている書類のひな形が送られてきた。書類のひな形は、わざわざWORD文書に変換して書き込めるようにしてくれていた。

 この書類を見て、思わずうなってしまった。まず、溶出量が規制値を超えていないかどうかを検査する24種の金属が列記されている。

 (1)カドミウム、(2)鉛、(3)アルミニウム、(4)アンモニウム、(5)アンチモン、(6)ヒ素、(7)バリウム、(8)カルシウム、(9)クロム、(10)コバルト、(11)銅、(12)ユウロピウム、(13)ガドリニウム、(14)鉄、(15)リチウム、(16)マグネシウム、(17)水銀、(18)ニッケル、(19)カリウム、(20)ナトリウム、(21)テルビウム、(22)ランタン、(23)マンガン、(24)亜鉛

聞いたことのない名前がいくつもあった。プラスチックの原材料となるテレフタル酸とエチレングリコールが、いくつかの条件のもとでどのくらい溶出するかについても検査結果を求めていた。さらにプロピレンなど5種類の添加剤、原材料などについても記入する欄があった。

● 60年以上前に定めた基準を 日本は使い続けていた

 豆腐パックのメーカーに検査結果を送ってくれるよう、代理店である泰喜物産の落合利治さんを通して頼んだ。落合さんは開業時に駆け付けてくれた豆腐づくりの先生である。

 落合さんから届いた「分析試験成績書」は日本食品分析センターという財団法人が作成したもので、カドミウムと鉛の2種類しか検査しておらず、結果欄には「適」とだけ記載されていた。

 溶出試験は(1)ヘプタン、(2)エタノール、(3)水、(4)酢酸の4種類について数値が書かれていたが、欧州連合が求めている樹脂の原材料や添加剤など7種類の化学物質はどれも検査対象になっていなかった。

 成績書の欄外に小さな文字で記された「注」を見て、びっくりした。「規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の合成樹脂製の器具または容器包装」と書かれている。昭和34年は1959年だ。なんと61年も前に定められた基準がそのまま使われているのだ。最初の東京オリンピックより、さらに5年前である。「厚生省」も昔の名前であり、労働省と統合して「厚生労働省」となってから、もう20年も経っている。

 

食品用プラスチック容器に対する日本の規制は、欧州とはあまりにも違いすぎる。60年前の規制は、のちに化学物質がいくつか加えられたが、基本は同じままで、まだ日本で通用している。

 

2002年には食品のリスクを調べる独立組織として「欧州食品安全機関」を設立し、加盟する28ヵ国の専門家が集まって検査方法や対象物質の研究を続けた。2011年には規制する金属や化学物質を定めた総合的な施行規則をまとめ、2020年には改訂版を発表して、検査する金属の範囲を広げ、検査方法も厳格化した。

● 技術の進歩に合わせた法改正が 日本はなかなか進まない

 欧州の規制では、プラスチック容器に実際に食べ物を入れ、有害物質がどのくらい食品に移行するかを重視している。その検査では酸やアルコールに触れた場合や、さまざまな温度での移行量を調べるが、新しい規制では脂肪分が多い食品を電子レンジで調理した場合を想定し、最高175℃で検査する項目もつくった。

 JETROの報告書は、欧州の規則は体系的・論理的につくられているために中国や豪州、湾岸諸国が採用し、いまや世界標準的な存在になったと言えると評価している。

 では、日本の規制はどうなっているか。報告書は、昭和34(1959)年の「厚生省告示第370号」に基づいて説明しているが、「技術の進歩に合わせた法改正を永年しないために、使用実態との乖離があるのが現状である」と解説している。60年前の規制が現実とかけ離れたものであることは、だれでもわかる。

 この課題について、国と産業界が約10年間、検討を進め、2020年6月、ようやく改正食品衛生法が施行された。しかし、検査する物質、検査方法などの具体的な事項は向こう数年かけて完成させることになりそうだという。

 日本は欧米に比べて大きく出遅れたうえ、追いつこうとする作業さえものろのろと遅い歩みで、このままではさらに引き離されてしまう。

・・・

上↑↑ 日本と言う国がどういう国であるのか 本当によく分かるよなあ 石破くんww

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中国

2025-04-14 14:56:03 | Weblog

ロシアと北朝鮮の接近は、長く北朝鮮の後ろ盾だった中国にとって「内心、面白くない展開」(北京の外交関係者)だ。

【写真】極東連邦大学での夕食会で、訪ロした北朝鮮の金正恩総書記と乾杯するロシアのプーチン大統領

 習近平政権はロ朝それぞれと友好関係にあるものの、中国を加えた3カ国が一体となって陣営を形成していると国際社会から見られたくないのも本音。ロ朝の「蜜月」にジレンマを抱きつつ、北朝鮮との距離の取り方に苦心している。

 「ロシアと他国との伝統的友好関係の発展は歓迎する」。中国外務省の林剣副報道局長は13日の記者会見で、プーチン大統領の訪朝計画について問われ、こう答えた。中朝関係に関しては「意思疎通を維持している」などと述べるにとどめた。

 北朝鮮はコロナ禍後、中国ではなくロシアとの首脳往来を先に実現した。今年は中朝国交樹立75年の「友好年」に当たるが、2019年以来となる習国家主席と金正恩朝鮮労働党総書記との首脳会談は、いまだ日程すら浮上していない。

 米国との長期対立を見据える習政権にとって、朝鮮半島情勢への影響力保持の観点から、北朝鮮との関係維持は基本方針だ。昨年以降、中朝間で活発化した高官訪問でも、両国の「血で固めた友情」をアピールしてきた。

 一方で、中朝間には微妙な「すきま風」も吹く。中国はコロナ禍前、約10万人とされる北朝鮮労働者を受け入れていたが、現在は大規模な労働者入国が確認されていない。中国からの観光ツアーも止まったままだ。

 中国の外交・安保環境は、台湾や南シナ海問題、対ロ政策を巡って厳しさを増している。弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に接近し過ぎれば、米国にさらなる対中制裁の口実を与えかねず、習政権は慎重になっているもようだ。 

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6月

フィリピンのマルコス大統領は27日、南シナ海で17日に中国海警局船の衝突で自国軍兵が重傷を負ったことについて、中国の「違法行為」への抗議だけでなく「それ以上のこと」をする必要があると指摘した。

「われわれは100回以上抗議している」とした上で「それ以上のことをしなければならない」と述べた。

17日の中国海警局の行動について、発砲はなかったため武力攻撃とは言えないが、フィリピン軍の補給活動を阻止する意図的行動だと指摘した。 

在マニラ中国大使館はマルコス大統領の発言にこれまでのところコメントしていない。

米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、米国がフィリピンと締結している相互防衛協定は「フィリピン軍のほか、沿岸警備隊のものも含む船舶や航空機に対する南シナ海での武力攻撃」にも適用されると指摘した。

これに対し中国国防省の呉謙報道官は、フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)について「米国が関与する問題ではないと強調したい」とし、「米国がフィリピンによる侵害と挑発をあおり、支援するのは極めて危険で無責任だ」と非難した。

オースティン米国防長官とフィリピンのテオドロ国防相は26日に電話会談した。米国防総省は「国際法が許す限り、安全かつ責任を持って飛行、航行、作戦を行う権利を全ての国が守ることの重要性について話し合った」と発表した。 

フィリピンのロムアルデス駐米大使は26日、領有権問題の解決ではなく、緊張緩和のための協議を中国当局者に申し入れたと明らかにし、来月初めに会談が実現することを望んでいると述べた。

「中国が深刻な紛争を望んでいるとは思わないし、われわれもそうだ。それが良い出発点になる」と指摘した。

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中国の習近平国家主席は28日、北京で開催された外交関連イベントで演説した。

 

 ウクライナや中東、朝鮮半島などの問題において「建設的な役割を発揮する」と表明。「中国の力が増せば、世界平和への希望も高まる」などと主張した。

 習氏は対立する米国を念頭に「陣営対立や、他国に対してどちらの側に付くか迫る行為に反対すべきだ」と強調。「腕力の強い者」の言いなりになってはならないと述べた。

 経済や安全保障面で米主導の対中包囲網が強まる中、習政権は新興国の取り込みを急ぐ。習氏は演説で、新興・途上国「グローバルサウス」との連帯を強調し、奨学金の提供やさらなる経済支援を約束した。 

↑↑↑中国お得意の飴玉ですな

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9月:遠藤和也駐フィリピン大使は1日、南シナ海のサビナ礁でフィリピンの巡視船が8月31日に中国海警局の船に衝突され、穴が開くなど損傷したことを受け、X(旧ツイッター)で「深刻な懸念」を表明した。

遠藤氏は投稿で日本は「南シナ海の利害関係国」だと強調。中国を念頭に「武力による一方的な現状変更の試みに反対する」と訴え「日本はフィリピンを支え、海洋における法の支配を支持する」と書き込んだ。

日本の大使は南シナ海で中国との衝突が起きるたびにフィリピンを擁護する声明を投稿している。これに対し、在フィリピン中国大使館は29日「無責任な発言」に抗議する外交文書を日本大使館に出したと発表した。

米国務省も31日「中国の危険で過激な行動を非難する」とする声明を発表している。(共同)

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9月:

不動産バブル崩壊不況の底が見えない中国経済について、楽観的な中国経済予測を繰り返してきた国際通貨基金(IMF、本部・ワシントン)もさすがにまずいと思ったのか、8月初旬に大々的な財政出動を習近平政権に勧告した。ところが、習政権は強気の姿勢を崩さず、はね付けた。

【グラフでみる】中国の外貨準備と中国人民銀行の資金発行

9月2日付米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版の「中国の消費不足、世界需要に『300兆円の穴』」との見出しの記事によれば、IMFは中国政府に対し、4年間でGDPの5・5%を費やして未完成住宅を買い取るよう勧告したが、中国側は丁重に断った。「習氏は家計への財政支援について、怠慢を生む『福祉主義』だとして反対している」というのだ。

IMFアナリストたちは、中国経済は西側世界と同様の市場経済であり、不況の時は財政出動して需要を喚起させるというケインズ理論が適用されると信じているから面食らうのだろう。世界最高権威のシンクタンクとも言える、IMFにしてそんなざまなのだから、あとは推して知るべし、西側の名だたる経済学者、エコノミスト、経済メディアも習政権が財政出動しない訳がわからず、気をもんでいる。

実のところは、習政権は財政出動したくてもできないのだ。中国経済というのは、モノの取引については市場原理で動いているには違いないが、カネ、つまり金融に関しては共産党中央が発券銀行である中国人民銀行を支配し、カネの流れをコントロールするシステムで成り立つ。なぜそうするかと言えば、通貨の乱発が共産党独裁体制を崩壊させると恐れているからである。1940年代、国民党政権が国債と通貨を乱発したために悪性インフレを発生させ、自滅した歴史的な教訓を共産党政権は踏まえる。

日米欧中央銀行の資金発行の主な手段は国債買い上げだが、中国の場合は国債ではなく外貨である。人民銀行は中国の金融機関に入ってくる外貨を買い上げるために人民元資金を発行する。中国の国民や投資家が持ちたがるのは毛沢東のお札ではなく、金(きん)か米ドルである。外貨資産の裏付けのない人民元を大量に増発すれば、元の対ドルレートは暴落危機に見舞われるだろう。

グラフはリーマン・ショックが起きた2008年以降の中国外貨準備、人民銀行による資金発行額の前年比増減率と人民銀行外貨資産の元資金発行に対する比率の推移である。外貨比率は、リーマン危機当時100%を超えていたので、人民銀行は楽々と金融の量的拡大が可能で商業銀行は融資を大幅に拡大した。政府も財政資金を易々(やすやす)と確保し、インフラ投資などで景気の拡大策に踏み切れた。ところが、外貨準備は2015、16年に減少に転じた後、横ばいとなったままである。そして外貨比率は6割を切る寸前にまで減った。主力の外貨流入源である外資の対中投融資は減る一方だ。習政権の金融・財政政策は行き詰まったのだ。 

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米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は26日、中国で就役前の最新鋭原子力潜水艦が5月下旬から6月上旬の間に沈没したと報じた。複数の米政府関係者の話として伝えた。中国軍や地元当局は沈没が起きたことを隠蔽(いんぺい)し、公表していない。どのような経緯で沈没したかは不明だが、習近平政権が米国に対抗するために進めている海軍増強計画に大きな打撃となっているもようだ。

同紙によると、沈没したのは攻撃型原子力潜水艦「周」級の1番艦。同艦は5月下旬に湖北省にある長江に面した造船所で航海に出る前の最終整備が行われていた。その後沈没したとみられ、6月上旬の衛星写真で、大型のクレーンが現場に到着し、沈没した潜水艦を川底から引き揚げている様子が確認された。

 米政府は沈没時に核燃料を積んでいたかどうか把握していないが、専門家は積載していた可能性が高いとみている。また、中国当局が放射能汚染の有無を調べた形跡や死傷者について米政府は確認していない。同紙によれば、専門家は、航海前だったため放射能漏れの恐れは低いと語った。

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中国の不動産バブル崩壊が始まってから、早くも数年の時が過ぎた。中国政府が対策しているにもかかわらず、住宅価格の下落に歯止めがかからない。むしろ、中国主要都市の住宅価格の下落ペースは加速する傾向さえ見える。

地方都市の中には、住宅の在庫圧縮に10年程度を要すると試算されるケースもある。中国政府は、地方政府に対して住宅市場の下支えのため買い取り策などを指示したが、今のところ目立った効果は出ていない。地方政府は財政の悪化により、不動産市場への介入を緩めざるを得ないところも出ている。地方政府が新築住宅の価格指導を停止し、住宅価格が急激に下落するケースもある。

ここから先、どこまで価格が下がるか予想は難しい。中国の家計部門が抱える不動産ローンを見ても、不動産バブル崩壊の影響が経済全体に重大な影響を与えていることがわかる。当面、個人消費が盛り上がることは考えにくい。不動産市況の回復なくして、中国経済の本格的な回復は望めないだろう。

中国国家統計局が発表した8月の新築住宅価格は、主要70都市のうち67都市で前月から下落した。下落した都市の数は前月から1都市増えた。前月から価格が上昇したのは上海と南京、前月から横ばいだったのは陝西省西安だけだった。

政治の中心地である北京や、IT先端企業が集積する“中国のシリコンバレー”と呼ばれる深圳でも新築住宅の価格は下落した。海外の金融データ企業の試算では、70都市の新築価格は単純平均で前年同月比5.3%下落した。約9年ぶりの下落率といわれている。

住宅の需給動向を反映する中古住宅の価格も、下落トレンドは明確になっている。8月、全70都市のうち、下落したのは前月から2都市増えて69だった。70都市全体で前年同月比の下落率は8.2%だ。

2023年半ば、不動産デベロッパーの破綻懸念を背景に、中国の新築・中古住宅ともに下落に拍車がかかった。足許の価格下落ペースは当時を上回る。不動産バブル崩壊により住宅市場の厳しさは増している。

長期的なトレンドとして、2020年8月に3つのレッドラインが実施されるまで、変動を伴いつつ中国の住宅価格は相応にしっかりした歩調にあった。2015年の年央、本土の株価が急落した局面では、株式からマンションに投資資金を再配分する人は増えた。

当時、成長期待の高いIT先端企業が集積する深圳市などでは、数カ月間で平均価格が60%近く上昇するケースもあった。中国の不動産バブルは膨らんだ。その後、基本的に中国政府は緩和的な金融環境を維持しつつ、主に住宅購入者の借り入れ規制を調整し、住宅市場の成長を目指した。投機熱は高まりマンション建設は増加した。

不動産業者の財務内容を規制する3つのレッドラインは、業者の借り入れなどに重大な影響をもたらした。大手デベロッパーであるカントリーガーデンなど、不動産業者の経営体力は急速に低下した。2021年秋ごろから、住宅価格は下落に転じた。マンション建設の減少、資金繰り確保のための値下げなど、バブル膨張とは逆に、「売るから下がる、下がるから売る」という弱気心理が連鎖し、不動産バブルは崩壊した。

それ以降、マンションなどの需給バランスは悪化傾向だ。過去、中国では住宅在庫の面積を成約面積で割った消化月数は、12~14カ月が適正な水準といわれてきた。易居研究院によると、2023年末時点で主要100都市の消化月数は22カ月程度、2024年4月時点では26.5カ月まで伸びたようだ。供給が需要を上回る状況に拍車がかかった。

中国全体で、マンションなど集合住宅の売れ残り在庫は6000万戸あり、未完成の物件は4800万戸との試算もある。相場の格言に「落ちてくるナイフをつかんではならない」とある。住宅の買い手や投資家は、今後もマンション価格は下落すると警戒を強めている。足許、完成前にマンションを販売し住宅ローンの返済を始める、いわゆる“予約販売”の比率が18年ぶりの低水準に落ち込んだ。人々の警戒心が高まっていることを物語っている。

今年5月、需給バランスの改善を目指し、中国政府は200以上の都市に住宅在庫の買い取りを指示した。開始から3カ月程度で、その指示に従ったのは29の都市にとどまったようだ。地方財政の悪化による買い取り資金の不足に加えて、今後の住宅価格下落リスクから地方政府でさえ手を出せないのが実情だろう。中国人民銀行が設定した資金枠(3000億元、約6兆円)も少なかった。

今のところ、中国政府の経済運営は手詰まり状態といってよい。中国政府は、基本的には投資を軸にした経済運営に固執しているようだ。重視する目標は、鉄鋼やアルミなどの基礎資材、EV、太陽光パネル、デジタル家電などの供給増加にあるようだ。EVなどに関しては、民間主要企業と国有・国営企業に土地や産業補助金を支給して価格競争力を高め、世界シェアを高めたいのだろう。

ただ、その発想だとデフレ圧力の上昇は避けられない。不動産市況対策が思ったような効果を上げていないこともあり、政府内部でも2024年の経済成長率目標(5%前後)の達成は難しいとの危惧も出ているようだ。

不動産市況の悪化に伴い、これからさらに地方政府の財政は悪化する恐れがある。住宅需要の減少によって、地方政府の土地使用権譲渡収入は減少傾向だ。2024年前半は前年同期比18.3%減だった。2021年と比較すると土地使用権の譲渡益は4割近く減少したとみられる。経済対策などとしてのインフラ投資、公務員給与の支払いなど歳出の削減を余儀なくされる地方政府が増加するだろう。

今年8月、国際通貨基金(IMF)は中国が住宅在庫の圧縮などを進めるには、最低でも140兆円程度が必要と指摘した。不動産バブル崩壊対応のための不良債権処理などのコストも含めると、政府の対策費はそれを上回る可能性は高い。

それに対して中国政府は、既存の政策で十分であるとIMFに反論した。中国は中央政府の財政支出拡大による地方政府の救済、不動産デベロッパーなどの破綻処理、規制緩和による成長産業の育成などの必要性は低いと判断しているのかもしれない。

財政の悪化を食い止めるため、交通違反など罰金収入の増加に取り組む地方政府が増加傾向だ。内陸部など経済規模が小さい都市ほど、罰金依存は高い傾向にあると考えられる。公安と連携し、脱税などの摘発に取り組むケースもある。電気、ガスなど公共料金を引き上げる都市もある。

IMFの予測によると、地方融資平台の債務残高は2024年の約66兆元(1320兆円)から、2029年に約92兆元(1840兆円)に増加する。今後、財源確保のため罰金の徴収など、苦肉の策に頼らざるを得ない地方政府は増えるだろう。

地方政府の財政悪化により、産業補助金政策などの持続性は低下するだろう。公共料金の引き上げなどは、個人消費にマイナスだ。低価格競争の激化などでコストカットに追い込まれる企業も増え、雇用・所得環境も悪化する可能性は高い。それにより、中国の株式や不動産などの価格は下落し、デフレ圧力は高まるだろう。

足許、中国の新規融資が伸び悩んでいることを見ても、先行きの経済環境悪化に身構える中国の企業や金融機関は増加傾向にある。中国経済の本格的な持ち直しは容易ではないだろう。

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2025年

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3番目は、新華社通信の記者で、「世界が混乱していく中で中国外交はどんな役割を果たしていくのか?」と聞いた。王外相が長広舌の中で、特に力を込めたのは以下だった。

「われわれは国益を死守する断固とした力になる。中国人民には自強不休の栄光の伝統がある。われわれは事を惹き起こさないが、事を恐れることはもっとない。いかなる極端な圧力や威嚇詐称も、14億中国人民の団結した城のような意志を打ち振るわせざるを得ず、中華民族の偉大なる復興の歴史の歩みを遮ることはできない」

まさに、米トランプ政権に対して言い放った言葉と言えよう。ちなみにこの前日の6日には、王文濤(おう・ぶんとう)商務部長(経済相)が会見で、「もしもアメリカが誤った道にどんどん進んでいくのなら、中国はとことん付き合ってやる!」と凄んでいた。この発言が世界に発信されたので、慎重居士で知られる王外相は、若干表現を緩めたのかもしれない。

4番目は、「反トランプ」で知られる米CNNテレビで、「アメリカ・ファースト政策を振りかざし、この2ヵ月足らずでアメリカが多くの重要な国際機関から脱退し、大部分の対外援助を凍結し、伝統的な盟友国と緊張関係に陥っているのは中国にとって有利ではないか?」と聞いた。私に一問だけ質問が許されたとしても、聞きたかったことだ。

「この世界には190ヵ国以上あるが、どの国も自国ファーストをやり、自己の実力と地位を迷信したらどうなると思うか? 世界はたちまちジャングルの法則の時代に立ち戻り、弱小国は突き飛ばされ、国際規則、秩序は深刻な打撃を受けることになる。

大国は国際的な義務を受け入れ、大国の責任を履行していくのがよい。私利に走ってはならないし、ましてや強きを侍らせ弱きをくじいてはならない。西洋では『永遠の友はなく、あるのは永遠の利益だけだ』と言うが、中国は『友は永遠であり、利益は当然共同のものだ』」

これまでなら、「中国が何を言うか」とも思っただろうが、会場には妙に納得感が伝わったように見受けられた。

5番目はインドネシアの記者が、「世界が不穏になる中で、ますます容易に犠牲となるグローバルサウスの自己防衛方法をどう考えるか?」と聞いた。というより、中国に教えを請うた。

「グローバルサウスは現在、世界のGDPの4割を超え、経済成長の8割以上の貢献をしている。そのため、自強の道を進むべきだ。今年に入ってインドネシアがBRICSの正式メンバーとなったことを祝福する。同時に他の9ヵ国のパートナーもBRICSの大家庭に加わった。BRICSはいまやグローバルサウスの『屋台骨』であり、仲間を増やしていく『エンジン』だ。国際的な風雲がどう変幻しようと、中国の心もオリジンも、グローバルサウスの側にある」

ASEAN(東南アジア諸国連合)最大の2・8億人を抱えるインドネシアを今年1月、BRICS(2009年にロシアと中国が中心になって創設した先進国のG7に対抗する枠組み)に加えた意味は大きい。だからこそ、初めて「5番目の質問者」に指名したのだ。

6番目は、米ブルームバーグがウクライナ戦争における中国の役割について問うた。

「中国は危機が爆発した初日から、対話による交渉を主張し、政治的解決を求め、平和に向けて奔走し、交渉への努力を促してきた。だが今回の危機は根が複雑に錯綜していて、三尺の氷は一日の寒さで作られるものではない。だが衝突に勝者はなく、和平に敗者があってはならない……」

長々と、まるで評論家のように述べていたので、多くを割愛した。ウクライナ問題については、中国として打つ手に困っているのか、それともアメリカが手を突っ込んで足を掬(すく)われるのを待っているのか?

中国としては、ウクライナ戦争が終わらない方が「アメリカの矢」が中国に集中しなくてよいのだと解説する日本の専門家も見受けられるが、それは穿(うが)った見方だろう。

発言のすべてに「習近平」を挿入
7番目はCGTN(中国環球電視網)で、先頃話題を呼んだDeepSeekなどを例にとり、米中科学技術競争について訊ねた。

「昨今の中国の科学技術の不断の躍進は人々の想像以上で、昔の『両弾一星』(毛沢東時代の原爆、水爆、人工衛星計画)から、『神舟』(友人ロケット)『嫦娥』(じょうが=月探探索ロケット)、5G、量子計算、DeepSeekまで、各世代の中国人の奮闘は止むことがなく、中国はますます科学技術強国への道を歩んでいる。

人類共同の発展を推進するため、中国は習近平主席が提起した『AI全世界コントロールイニシアティブ』を真摯に実行し、『AI能力構築不休計画』を発表した」

アメリカの鼻を開かしたDeepSeekの自賛は、今回の全国人民代表大会の潮流にもなっている。重ねて言うが、すべてに「習近平」が闖入(ちんにゅう)するのが「王毅スタイル」だ。

8番目はロイター通信で、フェンタニルの薬物を理由にした「対中トランプ関税」についての対応、特に第1期トランプ政権時との違いについて聞いた。

「いかなる国も、一方で中国に圧力をかけながら、他方で中国との良好な関係を発展させていこうなどと幻想を抱くことはできない。

中国は世界で最も厳格な薬物政策を取っていて、2019年にすでにアメリカの要求で、世界に先駆けてフェンタニル類の物質をリストアップして管理している。アメリカ国内でのフェンタニルの濫用は、アメリカ自身が解決すべき問題だ。『成果が得られない時は自己反省する』(孟子の言葉)ということだ」

26ヵ国に膨らんだ上海協力機構
9番目は人民日報記者で、SCO(上海協力機構)について聞いた。

「今年は中国が主催する。中国で生まれたから上海と命名したのであり、『帰国』を喜ばしく思っている。24年を経て6ヵ国から26ヵ国の『SCO大家庭』に拡大した。

この場でお伝えするが、今年秋に天津でSCO首脳会議を開く。中国で再出発し、緊密になったSCO運命共同体を構築するのだ」

SCOは、主にソ連崩壊後のアジア側の国境地帯の混乱を防ぐために、紆余曲折を経て、2001年6月に、当時の江沢民主席の拠点である上海に、中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンのトップが集まって発足した。たしかに最近は、中国、ロシア、インドを中心に、ユーラシア大陸にまたがる「大家庭」になっている。

10番目は、中国最大の国際紙である環球時報の記者が、「国連の権威と中国の役割」について聞いた。

「今年は国連創設80周年だ。第2次世界大戦終結後、国際社会が行った最重要の決定が、まさに国連を作って世界平和を打ち立て、全世界を統治していく主要なプラットフォームにしていくことだった。

ところがいまや大きく変化し、一国主義が台頭し、強権政治が氾濫し、ある国は国連に、あれこれ言い立てている。だが中国は、矛盾が複雑化するほど国連の役割は重要になり、危機が緊迫するほど国連のあるべき権威を守ろうとしていく。

第一に、国家は大小強弱によらず国際社会で皆平等。第二に、公平正義の原則を堅持し、少数の国家の独断的運営に反対。第三に、多国間主義の理念を遵守し、『大団結』をもって『小グループ』を破壊していく。第四に、国際法の権威を強化し、覇権の横行による市場荒らしや功名な略奪があってはならない」

王毅外相は「アメリカ」「トランプ」という単語を一度も発していないが、どこの国の誰を指すのかは一目瞭然だ。今後も「トランプのアメリカ」が暴れるほど、中国は世界を味方につけようとしていくだろう。

アメリカが中東から引けば中国のもの
11番目は、トルコの記者が指名され、トランプ大統領の先月の「ガザ地区保有発言」と、中東和平への中国の役割について聞いた。

「あなたはアラブのすべての兄弟姉妹のためにこの問題を聞いたが、この問題をよく聞いてくれた。ガザ地区はパレスチナ人民に属し、パレスチナの不可分の領土の一部だ。ガザ地区の状況を強制的に変えようとすれば、和平は遠のき、新たな混乱が起こるだけだ。

中東が休まらなければ世界は安全にならない。そしてパレスチナ問題は常に中東問題の核心だ。パレスチナとイスラエルは衝突を繰り返し、いまだ『2国併存案』は片方しか実現していない。イスラエルはとっくに建国したが、パレスチナ建国ははるかに遠い。国際社会が次に重点的に努力すべきは、『2国併存案』にさらに多くの焦点を当て、パレスチナの独立建国を支持することだ。

中国は中東国家の戦略的パートナーであり、アラブ兄弟の真の友人だ。中東国家が自主的に自分たちの命運を決めようとする行動を支持する」

習近平主席は2022年12月に、サウジアラビアを訪問して中国アラブ連盟サミットを開いている。トランプ大統領がおかしな発言をするほど、そして中東から手を引くほど、そこへ中国が入り込んでくることになる。

アフリカは中国の「独壇場」
12番目は、ナイジェリアの記者が、昨年北京で開かれた中国アフリカ協力フォーラム北京サミットを踏まえて、アフリカの発展振興の実現と中国の助力について聞いた。

「今年は中国アフリカ協力フォーラムの成立25周年だが、この25年で中国はアフリカで10万km近い道路、1万km以上の鉄道を作った。過去3年だけでも、中国はアフリカに110万人分を超える職場を提供してきた。そして中国は16年連続で、アフリカ最大の貿易相手国だ。

今年のG20(主要国・地域)は初めてアフリカ大陸で行われるが、中国は南アフリカが主催国の責任を履行し、世界に鮮やかにアフリカの足跡を残すことを支持する」

アフリカについては、「チャイナフリカ」(China+Africa)という新語もあるように、中国の独壇場となりつつある。

13番目は、かつて「香港のCNN」と言われたフェニックステレビ(鳳凰衛視)の記者が、「台湾が国際機構に参加しようとするのを一部の国が阻止しない問題」について質した。

「そのような論調は、公然と国連の権威と戦後の国際秩序に挑戦するもので、十分に滑稽(こっけい)で危険なものだ。台湾は中国の不可分の領土の一部で、すでにこれは歴史であり、事実である。今年は台湾の光復(植民地からの脱却)80周年で、中国人民の抗日戦争の勝利によって、台湾を中国の版図に取り戻したのだ。主要戦勝国が当時発表した『カイロ宣言』『ポツダム宣言』は、日本が窃盗した台湾を中国に戻すと明確に規定している。日本も『ポツダム宣言』を受け入れ、無条件降伏すると宣言した。それらによって中国の(日本の植民地だった)台湾への主権は、戦後の国際秩序の重要な一部を構成したのだ。(中略)

(すべての国家が)各国の主権と領土の保全を支持しなければならず、それはすなわち中国の完全な統一の実現だ。一つの中国を堅持しなければならず、それはすなわちあらゆる形式の『台湾独立』に反対することだ。『台湾独立』の分裂は自滅の火遊びであり、『台湾を使って中国を制すること』(以台制華)は、カマキリの腕で車に立ち塞がろうとするようなものだ。中国は最後には統一されるし、必ずや統一する」

台湾については、先月7日の日米首脳会談(石破・トランプ会談)で発表した日米共同声明で、台湾の国際社会への参加を後押しすることを明記し、それで中国が激怒した経緯がある。そのことに警告を鳴らす「問答」だったのではという気もする。

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3月:石破茂首相と中国の王毅共産党政治局員兼外相の21日の会談の中国側発表に誤りがあるとして日本側が訂正を求めて抗議したことを巡り、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は24日の記者会見で、応じない姿勢を示した。

外務省、中国発表の訂正要求 石破首相発言「事実と異なる」

 中国外務省は、石破氏が「中国が詳述した立場を尊重する」と発言したと発表した。これに対し日本側は、「首相がそのような発言を行った事実はなく遺憾だ」と抗議した。

 郭氏は会見で、「国と国との交流においてお互いの立場を尊重するのは普通のことではないか」と述べた。

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中国でも、ミャンマーで大地震が発生したことは、連日伝えている。隣国で起こった「天災」だけに、マンダレーに取材チームを派遣したりして、むしろ日本での報道よりも多いくらいだ。

 ところが、隣国タイで起こった「人災」については、中国では沈黙したままなのである。事故発生時にはいくつかの記事が出たが、たちまち削除されてしまった。「中鉄十局」は、自社のホームページまで閉鎖してしまった。

 中国で削除された記事の一つが、3月28日に『鳳凰ネット』が報じた「バンコクで震災で倒壊したビルは中鉄十局と、別のタイ企業がジョイントで請け負ったタイ会計検査院ビルだった」というタイトルの記事である。その大意は以下の通りだ。

〈タイのメディア『タイPBS』は本日報じたところによれば、タイ会計検査院の副院長兼報道官のSutthipong Boonnithi氏はこう述べた。ミャンマーでの7.9クラスの地震(タイ気象台は8.2クラスと発表)により、バンコクのChatuchak地区にある会計検査院は、いままさに新しいビルを建設中だったが、すべて倒壊した。現在、プロジェクトの3割が完成していた。Sutthipongは事故後、すぐに現場を視察し、損失状況を調査した。

この新たなオフィスビルは30階建ての高層建築で、総建設予算は21.36億バーツ(約94億円)。2020年に着工し、その後、新型コロナウイルスの影響で一時停止した。プロジェクトは、中国中鉄十局(タイ)とイタリアのITD-CRECがジョイントで請け負っていた〉

中鉄十局は、中国中鉄傘下の国有企業で、従業員約1万4000人。22の子会社を持ち、2023年の売上高は684億元(約1.4兆円)に上る。

 同社は、中国でインフラ整備を担当する典型的な国有企業で、同社の「就職案内」では、こう誇っている。「わが社は中国全土の鉄道幹線の20分の1、高速道路と地下鉄と高架列車の40分の1、トンネルの50分の1、それに1000棟以上の高層建築の建築を担ってきた全国優秀施工企業である」。

 特筆すべきは、この会社が、習近平主席が2013年に唱えた中国とヨーロッパを結ぶ広域経済構想「一帯一路」の中核を担ってきたことだ。すでにベラルーシ、ベネズエラ、南スーダン、ウガンダ、ケニア、スリランカなどで、インフラ整備のプロジェクトを行ってきた。

今年の春節明けの2月12日には、本社がある済南で「2025年海外システム活動会議」を開き、朱衛東董事長(会長)は、こう強調した。

「海外に引き続き強固な『根拠地』を建設し、率先して強大で優秀な多国籍企業となるのだ。海外のリスクをうまくコントロールし、法規に基づいた経営理念をしっかり樹立するのだ。

 一貫して海外の中国共産党の建設活動を深化させ、『海外事業において絶対に中国共産党の指導とグループ会社の監督管理から乖離(かいり)しない』ことをしっかり把握するのだ。全面的な中国共産党の厳格な統治を推進し、中国共産党の活動スタイルを展開し、海外に(社の)ブランドの伝播を積極的に行っていくのだ」

 このように、「中国共産党の建設活動」と「中国共産党の統治」を前面に掲げて、海外事業を展開している会社なのだ。

 中鉄十局はタイでも、今回問題になったタイ会計検査院ビルの他に、両国間の重要なプロジェクトを担当している。それは、中国とタイを結ぶ鉄道建設の一期工事だ。2023年7月19日に、タイのアティララタシ交通大臣代行、ニルマニバン鉄道局長、韓大使らが列席して、盛大な調印式を行っている。

 この鉄道工事は、来年竣工し、2029年に始動する予定だ。開通すれば、中国―ラオス―タイが鉄路で結ばれ、「一帯一路」に花を添えることになる。

 だが、今回の会計検査院ビル倒壊を見て、私は「一帯一路」よりも、一昔前に中国で流行った言葉を思い起こした。「豆腐渣工程」(トウフジャーコンチェン)。直訳すると「おから工事」、すなわち「豆腐のようなすぐ倒れる手抜き工事」である。

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4月:中国政府は3日、米国に対し最新の関税措置を直ちに撤回するよう求めるとともに、自国の利益を守るために対抗措置を取ることを宣言した。
トランプ米大統領は2日、貿易相手国に対し相互関税を課すと発表した。全ての輸入品に一律10%の基本関税を課した上で、各国の関税や非関税障壁を考慮し、国・地域別に税率を上乗せする。中国は発動済みの20%に加え、34%を上乗せする。 

中国商務省は、米国の動きは長年にわたる多国間貿易交渉での利益バランスを損なうものであり、米国が国際貿易から多大な利益を得てきた事実を無視していると主張。「中国はこれに断固として反対し、自国の権利と利益を守るために対抗措置を講じる」とした。

一方、ケンブリッジ大学で中国開発を専門とするウィリアム・ハースト教授は「トランプ大統領の関税は確かに中国企業の助けにはならず、一部の分野では現実的な痛みをもたらすだろうが、中国経済に決定的な打撃を与えることはない」と指摘。「対米輸出は中国にとって重要性が低下している。関税は、中国が欧州や東南アジア、アフリカなど他の地域との貿易を拡大することにつながるだろう」と述べた。

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米国と中国の貿易戦争が激化する中で、先に折れるのは中国ではないだろう。中国共産党の習近平総書記(国家主席)は、経済的にも政治的にもトランプ米大統領よりもはるかに大きな痛みに耐えることができる。

  米国に次ぐ世界2位の経済大国、中国はトランプ政権の関税政策を「脅迫」と呼び、激しく反発している。「最後まで闘う」と誓った中国は、報復措置として対米関税を125%に引き上げた。

   トランプ氏は以前、習氏から「いずれ電話があるだろう」と述べ、中国側に猶予を与えたかのように見えた。しかし、中国はそれを和平提案とは受け取らず、むしろパフォーマンスと捉えているようだ。米国が条件を設定するような会合への出席に中国は応じないだろう。

  中国は本格的に動き出している。追加の景気刺激策について話し合うため、最高指導部による会議を開催し、また、米国との貿易に関する2万8000字に及ぶ白書を発表。話し合いの場を持つ意思があることをあらためて示す一方で、米国に対して「自業自得」と警告を発した。

   この貿易戦争は米中双方に打撃を与えるだろう。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)は、中国からの輸入に対する米国の平均実効関税率は113%前後になると推定。たとえ、中国が人民元相場の管理を緩め、輸出を促進し、経済の保護を図ったとしても、国内総生産(GDP)の最大3%が危険にさらされると予測している。 

  中国は市場を安定させるために追加融資を行うとも表明。米経済への打撃も深刻なものとなるだろう。米連邦準備制度のインフレ対策が損なわれるのではないかという懸念もある。

政治闘争
  習氏はトランプ氏にはないものを持っている。それは権威主義的な政治体制だ。トランプ氏は来年の中間選挙を控えているが、選挙のない中国で習氏は今や毛沢東初代国家主席以来最も権力のある最高指導者だ。

  党内対立は依然として問題だが、習氏はそれと闘ってきたとオーストラリアの元首相で習氏に関する著書もあるケビン・ラッド氏は指摘する。

  習氏は共産党をあらゆる問題解決の主役に据え、米国が主導する秩序に挑戦すべき時が到来したとの民族主義的イデオロギーを推進しているとラッド氏は外交専門誌ディプロマットとのインタビューで語った。

  中国国民がトランプ氏の貿易戦争は痛手だと感じている今、この見解が正しいことが示されるだろう。中国のソーシャルメディア上では、トランプ氏やバンス米副大統領が工場で汗を流し、ミシンに向かい「米国を再び偉大に」する靴や衣類を作っているという皮肉を込めた内容のミームが拡散した。

    経済面でも中国は準備万端だ。李強首相はいかなる外部からの悪影響も「完全に相殺」する政策手段が中国には十分にあると述べ、関税の影響が深刻化するにもかかわらず、2025年の成長について楽観的な見通しを繰り返した。

  トランプ氏はショックを受けるだろうと元米国家安全保障会議(NSC)中国・台湾部長フォード・ハート氏は筆者に語った。習氏が痛みに耐え得る許容範囲は「トランプ氏とは桁違いで、習氏は事実上、無制限に我慢できる」とハート氏は言う。これは政治闘争であり、恐ろしいほどの経済的代償を払ってでも、習氏は勝利するだろう。

   トランプ氏は正しい。中国の貿易慣行は不公正だ。中国は産業界に多額の補助金を与え、外国企業がビジネスを行うことを困難にし、数十年にわたり為替相場を操作していると非難されてきた。

  中国はまた、インド太平洋地域で一段と強圧的になっている。南シナ海ではフィリピンの船舶に対し日常的に嫌がらせをし、台湾には連日のように戦闘機や海警局の船を送り込んでいる。

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中国の習近平国家主席は14日から訪問するベトナムに対し、産業と供給網(サプライチェーン)における協力強化と新たな分野における広範な協力を呼びかけた。

習主席は東南アジア3カ国歴訪の最初の訪問国として、15日までベトナムを訪れる。
習氏はベトナム共産党機関紙「ニャンザン」に寄稿。東アジア協力や瀾滄江・メコン川協力などの地域事業を通じた協調や協力の強化を訴え、「混沌かつ絡み合った世界に、より安定と前向きなエネルギーを注入する」ために、そうした取り組みが必要だと述べた。

さらに「貿易戦争や関税戦争に勝者はなく、保護主義には出口がない」とし、「われわれは多国間貿易システムをしっかりと守り、世界の産業とサプライチェーンの安定を維持し、開かれた協力のための国際環境を維持しなければならない」とした。

中国がベトナムからの高品質な輸入拡大を歓迎し、より多くの中国企業が東南アジアに投資し、事業を始めることを促すとも述べた。

両国が協力を拡大すべき新分野として高速通信規格「5G」、人工知能(AI)、グリーン開発などに言及している。

習氏のハノイ訪問はこの1年半足らずで2度目。第1次トランプ米政権が課した関税を避けるため中国に拠点を置く製造業者が南下する中、ここ数年で数十億ドル規模の中国投資を受けたベトナムとの関係を強化する狙いがある。

ベトナムのブイ・タイン・ソン副首相が12日に明らかにしたよころによると、中越両国は複数の分野で約40の協定に署名する予定。14日に国営メディアに掲載された記事によると、ベトナムのラム国家主席は防衛、安全保障、鉄道網を中心とするインフラにおける協力を強化したいと述べた。

ベトナム税関のデータによると、今年1─3月に中国から約300億ドル相当のモノを輸入した一方、米国への輸出額は314億ドル。中国からの輸入額が米国への輸出額と密接に連動するという長期トレンドが確認された。

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中国からレアアース(希土類)7種類の輸出が事実上停止したことが、事情に詳しい関係者3人の話で明らかになった。中国の輸出業者は政府に輸出承認を申請しているが、申請がいつ認められるかは不透明で、海外でレアアースが不足するリスクが増大している。

関係者の話では、輸出は4日に停止した。中国政府はこの日、トランプ米政権が打ち出した中国製品に対する関税措置への報復措置の一環として、防衛やエネルギー、自動車などの産業で使われる7種類のレアアースを輸出規制の対象にすると発表した。

輸出業者がレアアースを輸出するには中国商務省にライセンスを申請しなければならないが、審査は不透明で認可までに6、7週間から数カ月もの期間を要することがある。

中国のあるレアアーストレーダーは「顧客から(レアアースを積載した)船舶がいつ中国を出港できるのかを聞かれた際、60日後程度と考えられると答えたが、実際にはそれより長くなるかもしれない」と話した。

関係者によると、中国からのレアアース輸出が2カ月以上凍結されれば、典型的な顧客の在庫は枯渇する可能性がある。激化している米中間の貿易戦争を踏まえると、特に米国の顧客向け輸出のライセンスを獲得するのは難しくなりそうだという。

中国は世界のレアアースの約90%を生産している。輸出規制は、世界中のレアアース利用者への供給を断ち切ることを中国がいかに武器化できるかを物語っている。

だが輸出規制は、海外のレアアース輸入業者に中国からの分散化を余儀なくさせることで、長期的には中国のレアアース支配を徐々に崩すことになる公算が大きいという。

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米国の関税施行にこれまで貿易で対立してきた中国とEUが再び密着する動きを見せている。

ロイターによると、欧州委員会は10日、中国製電気自動車に課した高率の関税の代わりに最低価格を設定する案を中国政府とともに検討中だ。

昨年10月にEUが電気自動車関税を決めて、中国は欧州産酒類に報復関税を課し、欧州産豚肉に対する反ダンピング調査を始めるなど双方の対立が続いたが、「トランプ関税」が協力の余地を与えた。

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このように米中関税戦争が激化する中で14日に開かれた中国の習近平国家主席とベトナムのトー・ラム共産党書記長との首脳会談内容も目を引いた。中国は米国の一方的な相互関税施行に反対して共同対応を強調したが、ベトナムは中国の貿易不均衡是正を要求し米国との紛争には言及しなかったためだ。

ベトナムは莫大な対中赤字を対米黒字で埋めるサンドイッチ貿易構造で、米国がベトナムに46%の相互関税(現在90日間猶予)を予告した状況でだ。また、ベトナムは南シナ海で中国の脅威を抑制するための当事国間合意履行順守も中国側に促したという。

これに対し専門家の間では「強大国の間で実利的に均衡を維持するベトナム特有の『竹外交』が際立って見える」という評価が出ている。忠北(チュンブク)大学のパク・サンス教授は「米国との関税交渉を控えたベトナムが1年4カ月ぶりに訪問した習主席を歓待しながらも米国を意識して慎重さを忘れなかった。米国とのワンストップ交渉、習主席の訪韓を控えている韓国が手本にすべき会談」と話した。

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ベッセント米財務長官は25日、アジア開発銀行(ADB)の神田総裁と会談し、中国への融資終了に向けた具体的な措置を取るよう求めた。
米財務省の発表によると、長官はまた「包括的エネルギー戦略」の必要性を強調、民生用原子力エネルギーの資金調達について意見交換した。
長官は神田総裁に対し、中国のADBからの借り入れ終了に向けた明確な道筋をつける具体的措置を求め、同時に最良の価値に基づく資金調達慣行の重要性を強調した。

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香港(CNN) 中国政府は28日、習近平(シーチンピン)国家主席とトランプ米大統領は最近電話会談を行っていないと発表し、両国間の関税戦争解決に向けた協議は行われていないことを改めて強調した。

この発表は、トランプ氏が25日にタイム誌のインタビューで答えた、習氏から電話があったとの主張を全面的に否定するものだ。世界の2大経済大国である米中は、依然として極めて高額な貿易関税をめぐる対立に陥っている。

中国外務省の郭嘉昆副報道局長は定例記者会見で、「私の知る限り、両首脳の間で最近電話会談は行われていない」とし、「中国と米国は関税問題に関する協議や交渉を行っていないことを改めて強調したい」と述べた。

トランプ氏は先週、習氏を交渉の場に連れ出すため、中国製品に対する米国の高額な関税は「大きく下がる」と述べたほか、交渉のテーブルでは「とても親切に」振る舞うと約束するなど発言を軟化させている。しかし中国は貿易戦争に関して強硬な姿勢を崩していない。

トランプ氏はタイム誌のインタビューで、習氏について、「彼から電話があった。これは彼の弱さの表れではないと思う」と語った。同氏は習氏を何度も「友人」と呼んできた。

インタビューでは、電話の内容や日時について具体的な言及を避け、CNNの取材にも詳細を明かさなかったが、「彼とは何度も話をしている」とだけ述べた。

公開記録によると、両首脳が最後に電話で会談したのは1月17日。トランプ氏の2期目の就任式の数日前だった。

トランプ氏は先週以降、政権が貿易協定締結に向けて中国当局と協議していると繰り返し表明しているが、そのたびに中国側はきっぱり否定している。

タイム誌のインタビューが公開される数時間前、中国外務省は米国に対し「国民を誤解させる」べきではないとけん制した。

トランプ氏が貿易戦争の緩和に意欲を示しているように見える一方で、中国政府はこれを一蹴し、米国に対し対中関税の全面撤廃を要求している。

↑↑↑

ぷぷっ トランプ君 乙ww

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5月:ロイター通信によると、中国の何立峰副首相は11日、貿易協議の枠組みを設けることで米中両国が合意したと明らかにした。

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中国側の主な要求は今回の協議でほぼ全て満たされた。中国は米国に対し、大統領による支持を受けた交渉責任者を起用することを求めていた。米国はベッセント財務長官率いるチームを派遣し、それに応えた。

  両国は違法薬物フェンタニルの米国への流入阻止に向け、「積極的な措置」を講じることで合意。これにより、中国に対して課している追加関税20%が将来的に撤廃される可能性もある。

  調査会社トリビアム・チャイナの共同創業者トレイ・マカーバー氏は「今回の結果は米国が譲歩したという点で、中国が望み得る最良のものだったと言ってよいだろう」と指摘。

  「今後、中国側はいかなる交渉においても、米国に対して主導権を握っていると自信を持つことになるだろう」と述べた。

  習主席は世界の他の指導者とは対照的に、トランプ大統領からの度重なる電話会談の呼び掛けを拒否してきた。

  ランド研究所中国研究センターのアソシエートディレクター、ジェラード・ディピッポ氏は「経済力がものを言うというのが今回の教訓だ」と分析。「中国にとっては戦略的な正当性が証明された。製造業と自立に重点を置く習主席の戦略に対して、少なくとも経済安全保障の観点からは異論を唱えることが一段と困難になった」と述べた。

  トランプ大統領は12日、習主席と今週末にも話す可能性があるとし、中国との関係は「完全にリセットされた」と述べた。

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車載半導体を手がけるルネサスエレクトロニクスが、EVの性能を左右するパワー半導体の生産から撤退すると発表した。その理由が「中国製パワー半導体のものすごい競争力」。実は中国の半導体産業は、米国からの制約を受けつつも、ものすごい進化を遂げていたのよ!

EVの重要基幹部品がまたもや中国優勢に……
 車載用マイコンを通じて自動車メーカーとも縁が深かったルネサスエレクトロニクス。コロナ禍以降は電動車の効率アップに欠かせないパワー半導体に着目し、本格的な生産力増強を進めてきた。日本の半導体産業に久しぶりの好材料……と思われた矢先の5月29日、なんと同社が車載用パワー半導体からの撤退を表明した。

 EV需要が世界的に失速していることは理解できるのだが、それよりも驚いたのが「中国製パワー半導体の猛烈な普及」という撤退理由。その価格があまりに安すぎて、ルネサスは採算が取れないと判断したというのだ。そのプライスバスターの代表として名前が挙がったのが、ご存知BYDだ。

 近年、BYDは圧倒的に安いBEVやPHEVを連発しているが、それができる理由は「電池製造が祖業で高価な電池を内製できるため」と言われてきた。

 ところが取り組みの裾野はずっと広かったようだ。ちょっと前の水平対向エンジン自社開発という報道にも驚いたが、車載半導体まで内製していたとは……。実は同社の半導体開発は2000年代まで遡り、いまやその規模は日本のロームを凌ぐという。

 パワー半導体は、バッテリーやモーターに次ぐEV進化の鍵であり、こいつの価格主導権まで中国勢に握られてしまうと、他国メーカーはEV開発に制約を受ける。もしアメリカが中国製パワー半導体を高関税品目に加えれば、EVの思わぬ値上げ要因ともなり得るだろう。

シャオミの最新スマホは3nm!ファーウェイも独自OSで復活?
 ちょっと時間をさかのぼる。2019年、アメリカがファーウェイをエンティティリスト(貿易取引制限リスト)に加え、以降サムスンもエヌビディアも、それらの半導体を手がけるTSMCも、最先端半導体を中国に輸出できなくなった。

 これで中国の半導体開発には一定の歯止めがかかるかと思われたが、現実はそうでもない。5月22日、中国シャオミが発表したハイエンドスマホ「15S Pro」に積まれた独自開発の半導体「玄戒O1」は、回路線幅がなんと3nm。現時点で世界最先端の技術を投じたアップルの「iPhone 16」と同値なのだ。

 エンティティリストに載ってWindowやAndroidが使えなくなったファーウェイ自身も、結局は「鴻蒙(英語名ハーモニー)」というOSを自力開発して勢いを取り戻しつつある。中国製AIの「DeepSeek」がその性能で世界を驚かせていることも、耳に新しい。

 こうなるともはや、壁を作って国益を守るという発想自体が、無理なんじゃないかと思えてくる。車載用のパワー半導体が、新たな騒動の火ダネとならぬことを願いたい。

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国際科学誌ネイチャーを発行する学術出版大手シュプリンガー・ネイチャーは11日、自然科学分野で質の高い研究論文への貢献度ランキングの2025年版を発表した。研究機関別では上位10機関のうち8機関を中国が占め躍進する一方、日本では東京大が23位(前年21位)、京都大は55位(同47位)と、いずれも過去最低に沈んだ。

 ランキングは同社傘下の調査機関が14年から毎年公表している「ネイチャーインデックス」。物理学▽化学▽生物科学▽地球環境科学▽健康科学――の5分野で、24年に世界の著名な学術誌145誌で掲載された論文を調べ、著者の所属する研究機関や国をカウントした。

 23年から対象に健康科学の分野が追加されたため単純比較はできないが、京都大がトップ50から外れたのは初めて。東京大と共に過去最も低い順位となった。国内勢は大阪大103位(前年70位)▽理化学研究所115位(同126位)▽東京科学大132位(同141位)▽東北大143位(同106位)――と続いた。

 世界トップは前年に続き中国科学院、2位米ハーバード大、3位中国科学技術大という並びだった。中国の論文数の伸びは大きく、浙江大が10位から4位に一気に上昇するなどさらに存在感を強めた。一方で独マックスプランク協会が4位から9位に後退するなど、欧米の複数の機関が順位を落とした。

 ネイチャーインデックスのサイモン・ベーカー編集長は「物理学や化学などの分野では、(中国が)これまで優位を占めていた欧米諸国を大きく上回った」と分析している。

 国別では1位が中国、2位が米国、3位がドイツ、4位が英国。日本は前年に続き5位で、化学分野が4位と比較的高かった。

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ウクライナの4

2025-04-13 11:17:07 | Weblog

3月

欧州首脳は2日、停戦後のウクライナを守るための有志国連合の協議を始めた。英仏を軸に参加国を募る。スターマー英首相は終了後「いくつかの国が参加の意向を示した」と述べた。欧州の責任を示すことでウクライナと決裂した米国のつなぎ留めをはかる。


英仏やイタリア、ドイツなど欧州10カ国以上の首脳がロンドンでウクライナのゼレンスキー大統領を交え協議し・・・

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英国のスターマー首相は1日、ロンドンでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。2月28日のトランプ米大統領とゼレンスキー氏の会談決裂を受け、他の欧州諸国と連携してウクライナを全面的に支え続ける意向を強調した。


 スターマー氏は首相官邸前でゼレンスキー氏を出迎え、カメラの前で抱擁するなど友好ムードを演出。会談冒頭には、「我々はウクライナとともに立つ」などとウクライナへの支持を改めて表明した。


 英政府は会談に合わせ、約22億6000万ポンド(約4300億円)の追加融資を行うことでウクライナ側と合意した。ウクライナの防衛力向上に活用され、ロシアの凍結資産を使って返済されるという。

 ドイツのアンナレーナ・ベーアボック外相も1日の声明で、独連邦議会(下院)で30億ユーロ(約4600億円)の追加支援を検討する意向を明らかにした。

 スターマー氏は2日、英BBCのインタビューで、フランスとウクライナとともに戦闘を終結させるための計画を策定し、米国に提示する考えを明らかにした。こうした考えをすでに米国側に説明しているという。

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https://archive.md/i1Luh

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トランプ米大統領は3日、ロシアの侵攻にさらされるウクライナへの軍事支援の一時的停止を指示した。国防総省の報道担当者が取材に明らかにした。戦争の早期終結をめざす米側は、停戦に向けてウクライナ側が米欧による「安全の保証」などを条件にしていることに不快感を示しており、妥協させるための強硬手段に出た。


 ブルームバーグ通信によると同省高官は、支援の停止は、ウクライナ側が和平に向けて「誠意を持って関与している」とトランプ氏が判断するまでの一時的な措置だと説明している。ホワイトハウス高官は、紛争の解決に役立っていることを確かめるために支援を見直すものだ、と述べたという。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、すでに輸送手配や発注が進んでいた10億ドル(約1500億円)相当以上の武器や砲弾が対象になる。停止が長引けば、米国の軍事支援に質量ともに大きく依存してきたウクライナは窮地に追い込まれる。同紙は「最も直接的な受益者はロシアのプーチン大統領だ」とし、プーチン氏がさらなる占領地の獲得を試みたり、停戦交渉自体に応じなくなったりしうると指摘している。

 トランプ氏は3日朝には、ゼレンスキー氏が前日に記者団に語った「(戦争終結は)まだまだ遠い」という発言について、「ゼレンスキーがし得た中で最悪の発言で、米国はこれ以上我慢しないだろう!」と自身のSNSに投稿。「この男は米国の後ろ盾がある限り平和が訪れることを望んでいない」と批判していた。

 両首脳は2月28日にホワイトハウスで会談した際、激しい口論になった。予定されていたウクライナの希少資源をめぐる協定への署名や共同記者会見が中止され、ぎくしゃくする関係は一層こじれていた。

 ウクライナ側は、米欧の武器提供や平和維持部隊の派遣などによって自国の安全が将来にわたって保証されなければ、ロシアの再侵攻を許すことになり、本当の平和は望めないと考えている。他方、トランプ政権はウクライナに経済連携の強化を提案するにとどまり、米国が軍事的に関与しなくてもプーチン氏は停戦の約束を守る、と主張。両者の認識には大きなずれがある。

 会談決裂の直後、トランプ氏はゼレンスキー氏に対して「和平の準備ができたら戻ってくればいい」と主張していた。3月3日にはホワイトハウスで記者団に、協定の交渉の復活に意欲を示したものの、協議再開の条件として「彼はもっと(米国に)感謝すべきだと思う」と語っていた。

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フランスのバイルー首相は3日(現地時間)、「トランプ米大統領が先月28日、ホワイトハウスでの首脳会談でウクライナのゼレンスキー大統領に残酷に恥をかかせた」と強く批判した。

AP通信などによると、バイルー首相はこの日の議会で「先週金曜日、ホワイトハウス大統領執務室から信じられない場面が世界に拡散された」とし、「残酷に恥をかかせようとし、ゼレンスキー大統領を侵略者の要求に屈服させようとした」と述べた。

続けてロシアのプーチン大統領に言及し、「一言で言えば『プーチンと合意しなければ捨てられる』という話だった」と述べた。また、「民主的責任感とウクライナと欧州のためにゼレンスキーは曲げなかった」と述べた。

バイルー首相は「米国とウクライナのホワイトハウス首脳会談の破局が、2つの被害を残した」とし、「一つはウクライナの安保、もう一つは大西洋同盟」と述べた。

そして、「ロシアの全面戦争で、フランスと欧州大陸が第2次世界大戦後、最も深刻で危険な状況に陥った」と指摘した。バイルー首相の演説に議員らは起立・拍手して応えた。

米国とフランスは長年の同盟国で、不快な事件が起きても公開批判は控えるのが外交的慣例だ。AP通信はバイルー首相が異例的に率直な批判をしたとし、「最初から戦った人々を尊重しなければならない」と水位を調節したマクロン仏大統領の言及とも対照的と評した。

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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が2日、ロシアとの戦争を終結させる合意は「とても遠い」と発言した。アメリカのドナルド・トランプ大統領は3日、これに猛反発した。

こうした流れの中で、ホワイトハウスは3日夜、ウクライナへの支援を一時停止する意向を示した。BBCが提携する米CBSが報じた。

ゼレンスキー氏は2日、ロンドンで開かれた欧州首脳会合に出席。終了後の同日夜、ウクライナとロシアの戦争を終結させるための合意について、「まだとても、とても遠い」と述べた。

同時に、トランプ氏との関係が悪化している中でも、アメリカがウクライナを支援し続けることは期待していると発言。

「ウクライナはアメリカとの十分に強力なパートナーシップを築いていると、私は信じている」と話した。

これに対しトランプ氏は3日、自身のソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルでゼレンスキー氏について、和平を望んでいないと非難。同氏が和平交渉の邪魔になっているとの見解を改めて示し、こう続けた。

「ゼレンスキーがしかねない最悪の発言だ。アメリカはこれ以上我慢しない!  私が言っていたとおり、アメリカの後ろ盾がある限り、この男は和平を望んでいない」

トランプ氏はまた、欧州首脳会合についてとみられる批評も展開。「ロシアに対して強さを誇示するという意味では、おそらく素晴らしい声明ではない。みんないったい何を考えているのか?」と書いた。

この会合では、欧州首脳らがウクライナでの和平に向けた取り組みなどを協議。ロシアとの和平合意が成立した場合にウクライナの防衛を保証する、4項目からなる計画について合意した。

■再びゼレンスキー氏に感謝を要求

トランプ氏は3日の記者会見でも、ウクライナがこの3年間でアメリカから受けた支援に対し、ゼレンスキー氏は「もっと感謝すべきだ」との考えを繰り返した。

2月28日のホワイトハウスでの首脳会談では、トランプ氏とJ・D・ヴァンス副大統領がそろってゼレンスキー氏に対し、感謝の気持ちが欠けているとして怒りをぶつけた。取材中の記者団を前に、ヴァンス氏が「ありがとうと言えばいいだろう」とゼレンスキー氏に求める場面もあった。

こうした激しいやりとりによって、ウクライナのレアアース(希土類鉱物)の利用をアメリカに認める取引は不成立に終わった。

トランプ氏は3日の記者会見で、この取引が消滅したとは考えていないと述べた。そして、4日に最新情報を提供すると付け加えた。

ロンドンでの欧州首脳会合の後、イギリスとフランスは、ウクライナを守り、和平合意後にロシアが再び侵攻しないようにするためとして、ヨーロッパによる「有志連合」を提案した。

キア・スターマー英首相は、ウクライナに地上部隊と航空機を派遣するという案について、一定の支持を得ていると述べた。ただ、各国が国内で協議すべきことだとした。

北欧諸国は、アメリカの支持があるなら、この案に前向きだと示唆した。

アメリカはトランプ氏の下で、ウクライナでの戦争をめぐって方針を一転させている。

トランプ氏は戦争を終わらせたいと公言しており、2月にロシアのウラジーミル・プーチン大統領と長時間、電話で協議した。米ロ高官らは、ウクライナを除外して、和平に向けた協議を進めている。

トランプ氏は、プーチン氏を信頼していると述べ、ゼレンスキー氏については独裁者だと非難。戦争はロシアではなくウクライナが始めたとも発言し、西側同盟国を困惑させている。

こうしたなか、米CBSは3日、ホワイトハウス関係者が「アメリカの支援が確実に解決に貢献するよう、私たちは支援を一時停止し、見直している」と話したと伝えた。

支援停止を最初に報じた米ブルームバーグによると、ウクライナに現在ないすべてのアメリカ軍装備品や、ポーランドを経由中、およびポーランドの基地にある武器も含めて、すべての軍事物資の供与を一時停止するという。

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アメリカのトランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領から「平和のためにできるだけ早く交渉の場に戻る用意がある」「鉱物資源の協定に署名する用意がある」との手紙を受け取ったことを明らかにしました。

 

トランプ大統領は4日、議会で行った施政方針演説の中で、ゼレンスキー大統領から手紙を受け取ったことを明らかにしました。

手紙には「恒久的な平和に近づくためにできるだけ早く交渉の場に着く用意がある」「平和を手に入れるためにトランプ大統領の強い指導力の下で協力する用意がある」と書かれていたということです。

そして、ゼレンスキー大統領は先週の首脳会談の後に署名する予定だった鉱物資源の共同開発をめぐる協定に「いつでも署名する用意がある」と表明したということです。

これに対してトランプ大統領は「彼がこの手紙を送ってくれたことに感謝する」と述べました。

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ゼレンスキー君 ギブアップww

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・・・3・8

欧州は、さらにはっきりしている。日本のニュースでも、英国のキア・スターマー首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が強力にゼレンスキー大統領を励まし、ウクライナを全面的に支援。ウルズラ・フォンデアライエンEU委員長ももちろん全面支持。英仏が中心となって、欧州は緊急首脳会談を開催した。

実質的にも欧州は即座に動いた。ドイツは、伝統の財政均衡主義を捨ててまで、全力で軍事支出を増やし、ウクライナを支援することを宣言、欧州軍事関連株が大幅上昇する事態となった。

それ以上に重要なのは、欧州の首脳もメディアも国民も、これは「戦後最大の危機」と認識しており、「欧米同盟はもはや終わった、欧州はアメリカ抜き、欧州自身で守らなくてはならない時代に変わった」と覚悟を決めていることだ。金の面でも武力でもアメリカには依存せず、自力でやる方向にすでに舵を切ったのだ。

ドイツを訪問中という岩間陽子・政策研究大学院大学教授は、日本経済新聞に「第2次世界大戦以来未曽有の事態を迎えています」とコメントしている。また、アジアでは、台湾も「有事にアメリカは頼れない」という前提で議論を始めた。「ゼレンスキー大統領の行動は賢くなかった」とソファーに寝そべり評論しているのは、日本という平和ボケで愚かになってしまった国民だけなのだ。

だが、今さら日本が愚かであるかどうかを議論している暇はない。すでに「パックスアメリカーナ」(アメリカにとって都合のいい平和)は決定的に終わり、覇権は衰退していたが、今回は決定的に自ら捨てて、終焉が宣言されたのだ。

いじめっ子になったアメリカは自ら「より不幸な状況」に
もはやアメリカは伝統的な孤立主義に戻るどころか、利己主義に陥ったのだ。余計なことにはかかわらない、世界に対して無責任というのではなく、窮地に陥っている弱者の弱みに付け込んで絞り上げる、自国が得をすることだけを考え、ほかの国の将来がどうなっても構わない、という誰からも尊敬されない愛嬌すらないいじめっ子に成り下がったのだ。

アメリカを道徳的に非難しても仕方がないが、超短期的には、いやトランプ大統領の気分だけは良くなるかもしれないが、この新しい世の中は、アメリカにとって、これまでよりも不幸な状況に取り囲まれることになる。そして、その道を自ら選び、加速させたのが、今回の事件なのである。

当然、ロシアや、ウラジーミル・プーチン大統領が大喜びしているというのは日本ですら報道されているし、だれでもわかる。しかし、ロシアは長期的には持続しない。プーチン大統領の個人の力の部分が大きいから、「プーチン後のロシア」は混乱する。

実際、ウクライナ侵攻で、優秀な人材はすでにロシア国外に流出してしまった。ロシアは「資源を持っている北朝鮮」程度に成り下がってしまう。そして、資源は長期的には価格は下落する。まさに領土の大きい北朝鮮になるであろう。したがって、次の世の中で、ロシアの存在感はない

一方、中国は、現状、高度成長からのバブル、それからのバブル崩壊、中央と地方の政治経済構造の破綻、次のシステムへの移行への模索、というまさに日本の20世紀末の転換期と同様の様相を呈している。

だが、2つ大きく違うのは、まず、中国の長い歴史において、少なくともアジアにおいては(時々はその外側でも)、中国は覇者であり続けたし、それを自認した文化と社会の仕組みが伝統として残っていることだ。第2に、習近平国家主席の独裁でプーチン大統領と同じく個人プレイという印象を持つ人も多いが、それはまったくの間違いだ。共産党という組織による支配である。

結局、最も恩恵を受けるのは中国
そして、共産党の内部相互牽制システムは依然機能しており、ほぼすべての社会主義国が政治的に崩壊する中で、政治的な持続性を保ちつつ、経済は革命に成功したという実績と実力がある。欧州人以外の国で、近代において、成功した社会経済は、一定の規模以上に限れば、日本と中国だけなのである。

したがって、中国は、長期的にはさらに経済発展を続けるだろう。経済力が国力として世界における影響力にとって重要であり続けるならば、中国は、22世紀には、アメリカが次の世では、別の世界で一人だけで生きていくのであれば、最大の影響力を持つ国になることは確実である。

そして、その中国こそが、今回の事件、およびこの世の終わりによって、最も恩恵を受ける国なのである。トランプ大統領は中国に対抗するために、ロシアを味方につけようとしているのかもしれないが、それは実は180度逆の効果を発揮し自滅へ向かっているのである。ただし、彼はそれが明らかになっているときは死んでいるだろうが(生きていても、この瞬間の自分がディールを支配したという快楽以外は気にも留めないだろうが)。

19世紀からの英国、アメリカによる世界秩序が決定的に崩壊し、日本以外の国は、次の世の中の準備を開始したのが、2月末なのである。「そんな抽象的なことを『22世紀を見据えて』などと言われても、自分には関係ないし、自分も死んでいるから関心ない」という感想を持ったのなら間違っている。すべては動き始めたのだ。

ドル円相場は1ドル=147円台にまで突入、日本国債10年物の利回りは年率1.5%を突破した。株式は着実な下落を始めた。関税に振り回されているように見えるが、根底は、欧州とアメリカの別離、アメリカの世界からの離脱にあるのである。

今後、リスク資産市場の価格は、すべて下落していくだろう。短期的にはただの上げ下げで、一気の下落トレンドにならない理由は、この「ゼレンスキーいじめ事件」を相場的に短期的にどう解釈していいかわからず、わからないこと、そして長期的には都合の悪いこと、それらに対しては、「見ない、考えない」というのが相場の習性(悪いくせ)だからである。
だから、部分的に欧州軍需産業株が急騰したり、欧州の財政拡大で景気にプラスとこじつけてみたり、という反応だけしているのである。

いよいよバブルは崩壊する
しかし、世界は、今後ひとつひとつ、次の世の中に移っていることを目の当たりにし、そして、それはこの世が終わることにより、この世に依存したリスク資産、投機的行動には大きくマイナスであることが明らかになり、少しずつ着実に下落が続いていくであろう。

この世は終わり、資本主義・民主主義体制は終わり(戦争をはじめ、力だけが支配する世界であり、かつ日常はそれにかかわらず静かな繰り返しが行われる社会)、バブルは崩壊するのである(本編はここで終了です。この後は筆者が競馬論や週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。・・・

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トランプ米大統領は7日、自身の交流サイト(SNS)で、ロシアとウクライナの和平合意が成立するまで、ロシアへの大規模な制裁や関税発動を検討していると明らかにした。和平交渉を進めるため、ロシア側にも圧力をかける狙い。ロシアとウクライナ両国に対し「手遅れになる前に、今すぐ交渉のテーブルに着け」と訴えた。

 トランプ氏は制裁の具体的な内容には触れなかったが、「ロシアが戦場でウクライナを圧倒しているという事実に基づくもの」だと説明した。これまでは和平交渉を巡りロシア寄りの発言を繰り返してきたが、ウクライナへも一定の配慮を示すことで早期の和平交渉入りを狙う考えとみられる。

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 ロシアは、一定の条件の下でウクライナとの一時的な停戦を受け入れる用意があることを示唆した。そうした中、トランプ大統領はウクライナに対し、和平合意に向け進むよう圧力をかけ続けている。

ロシアによる3年前の全面侵攻で始まった戦争の終結につながる取引を追求するトランプ氏は、長く続けてきたウクライナへの軍事支援を一時停止し、ロシアに接近している。

トランプ氏は7日、大統領執務室で記者団に対し、「ロシアとは非常にうまくやっている」と語り、「率直に言うと、ウクライナを相手にする方がより難しい」と述べた。

協議に詳しい複数の関係者によると、トランプ氏のアドバイザーらは、対ロシア制裁をどのように緩和するかについて既に概要を練っている。緩和対象にはロシア産石油の価格に設定されている上限などが含まれる。

ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ大統領による2月28日のホワイトハウスでの会談は激しい口論の末、決裂したが、両国の当局者は3月11日にサウジアラビアで会合する準備を進めている。両国関係を改善させ、ゼレンスキー大統領との口論後にトランプ氏が停止した対ウクライナ武器供与と情報共有を再開させることを目指す。

トランプ大統領のロシア寄りの姿勢は、ロシアに有利な条件でウクライナをディール(取引)に追い込むのではないかとの懸念をウクライナと欧州の同盟国に抱かせている。

事情に詳しい複数の関係者によれば、ロシア当局者は先月行われた米当局者との協議で、最終的な和平合意に向けて進展がある場合、短期的な停戦を検討する用意があると伝えた。非公式な協議を理由に匿名を条件に語った。

関係者のうち2人は、停戦に合意するためには、最終的な和平協定の原則的な枠組みについて明確な理解が必要になると語った。別の関係者は、ロシアは最終的な平和維持活動の境界を確立することに特にこだわるだろうと述べた。これには具体的にどの国が参加するかについての合意も含まれるという。

ロシア大統領府のペスコフ報道官はコメントの要請には直ちには応じなかった。

ウクライナ当局者によると、ロシアはウクライナへの空爆を強化しており、数百発のミサイルやドローンによる攻撃を実施した。

トランプ大統領は7日、ロシアのプーチン大統領もディールを望んでいると確信を示したが、これに先立ち、ロシアが協議を進めない場合は、追加制裁と関税を同国に加える考えも示した。

トランプ氏は7日、自身のソーシャルメディアプラットフォームであるトゥルース・ソーシャルで、「現在戦場においてロシアがウクライナを『叩きのめしている』という事実を踏まえ、停戦と最終的な和解合意が締結されるまで、ロシアに対して銀行への大規模な制裁、そして関税を設けることを私は強く検討している」と表明。「ロシアとウクライナには、手遅れにならないよう、今すぐ交渉の席につくよう求める」と付け加えた。

その後の発言ではこうした警告には触れなかった。既に広範囲な制裁が科されていることを踏まえると、どのような追加措置が可能かは不明だ。

ゼレンスキー大統領は夜のビデオ演説で、今回のロシアによる攻撃は、和平実現にはロシアに対する強制措置が必要なことを裏付けていると発言した。

トランプ大統領に対しては融和的な姿勢をあらためて示し、「今日、トランプ大統領のチームとこれまでで最も集中的な作業が、さまざまなレベルで終日行われている」と述べ、「ウクライナは非常に前向きだ」と付け加えた。

ゼレンスキー氏はトランプ政権当局者との協議のため、11日に側近をサウジに派遣する。米国のウィットコフ中東担当特使によれば、会合の目的は「和平合意の枠組みと最初の停戦」にこぎ着けることだ。

ロシアは、ウクライナ領内に北大西洋条約機構(NATO)軍の駐留は認められないと主張しており、「有志連合」が和平合意の監視を支援するとの欧州諸国による提案を拒否した。関係者2人によると、戦争に中立の立場をとってきた中国などがウクライナに軍を派遣することにはロシアは異議を唱えていない。

トランプ氏は先月、プーチン大統領と電話協議し、ウクライナでの戦争を終結させるため首脳会談を行うことで合意したが、日程は設定されていない。

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ロシア軍が攻勢を強めるロシア西部クルスク州の状況について、ウクライナメディアは現地の部隊の話として、ロシア軍を支援している北朝鮮軍と大量の無人機による攻撃を受け、ウクライナ側は不利な状況に陥っていると伝えています。

ロシア軍は、ウクライナ軍が越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州で領土の奪還に向けて攻勢を強めていて、州内の都市スジャではウクライナ軍を包囲する作戦を続けているとみられます。

ウクライナの公共放送は8日、現地に展開している部隊の兵士の話として、以前に比べて訓練された北朝鮮軍の部隊と大量の無人機による攻撃を受け、不利な状況に陥っていると伝えています。

中でも「装備品などの損失の95%は、光ファイバーケーブルで制御するタイプの無人機の攻撃によるものだ」と報じていて、ロシア軍はウクライナ側による電波妨害を受けないタイプの無人機を大量に投入しているとしています。

クルスク州の状況について、ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長はSNSで「釜のふたはほぼ閉じられている」と述べ、包囲作戦は順調に進んでいると主張しました。

一方、ゼレンスキー大統領は9日、ウクライナ国内の状況についてSNSで「この週を通して、ロシアはさまざまな種類の兵器で国民に対して何百回もの攻撃を行った」と述べ、非難しました。

ロシア軍は、アメリカがウクライナへの軍事支援などを一時停止する中、各地への攻撃も強めています。

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トランプ米大統領は9日、米国がウクライナとの情報共有の停止をほぼ解除したと明らかにした。同氏は、ウクライナとロシアを和平合意に向け交渉のテーブルに着かせようとしている。

  トランプ氏は大統領専用機で記者団から情報共有の再開を検討するか問われた際にほぼ完了したと答え、「ウクライナに真剣に成し遂げさせるため、われわれはできることは何でもしたい」と述べた。

  トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領との先月のホワイトハウスでの会談は口論に発展し、予定されていた資源取引は署名に至らず決裂。米国はその後、ウクライナ軍がロシア軍を標的にするのに役立てていた情報の共有を一部停止した。米当局者は攻撃にかかわる情報共有を含む軍事支援を止めると述べていた。

  米当局側はウクライナが自国軍部隊を守るために必要な情報共有は続けるとしていたものの、ここ数日のロシアによるミサイルの集中砲火により、軍事支援制限を巡るトランプ氏の決定に疑問が上がっている。

  トランプ氏は、最近の戦闘による犠牲を認めた上で、和平を進めるためロシアへの関税強化を検討していると改めて表明した。

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米国とウクライナは11日、ウクライナとロシアの戦争終結、和平を探るためにサウジアラビア西部ジッダで高官協議を実施した。高官協議は、先月末に物別れに終わったワシントンでの首脳会談以来となる。

協議開始から約3時間後、ルビオ米国務長官とともに休憩のため姿を見せたウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)は記者団に対し、「われわれは目標に近づいている」と語った。

米国のレビット大統領報道官はホワイトハウスで行った記者会見で、協議は前向きで生産的なものだったと言及。「今回の協議について一日を通して受け取った情報は前向きなもので、トランプ大統領にも報告されている。協議は生産的なものだった」と述べた。

これに先立ち、ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、会談は「非常に建設的に始まった」と述べていた。
協議について、ルビオ国務長官は10日、ウクライナが和平に向けて譲歩する意思があるか見極める上で重要だと記者団に語った。

ウィットコフ中東担当特使は協議を前に、米・ウクライナの鉱物資源合意の早期成立に期待を示した。ウィットコフ氏は今週中にロシアを訪問しプーチン大統領と会談する予定とされる。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は11日、ウィットコフ氏からサウジでの協議の話を聞けると期待していると述べた。国営タス通信が伝えた。

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米国はウクライナと11日にサウジアラビアで実施した高官協議で、ウクライナへの軍事支援と情報共有を直ちに再開することで合意した。両国が発表した共同声明によると、ウクライナはロシアと30日間の暫定停戦を巡る米国の提案を受け入れる用意があると表明した。

サウジアラビアで行われたウクライナと米国の交換による協議は8時間に及んだ。

ルビオ米国務長官
「本日我々は提案を行い、ウクライナ側もそれを受け入れた。停戦に入り、彼らの安全保障・国益・国家としての繁栄を考慮した形で、この紛争を恒久的かつ持続可能な方法で終わらせるため即時交渉に臨むという内容だ」

ルビオ長官はこの提案をロシア側に提示する考えだ。「彼らがイエスということを望んでいる。彼らが平和にイエスということを。ボールは今、彼らの側にある」

米ウの高官協議は、先月両国の首脳が激しい口論を繰り広げて以来初めて。この口論の後、トランプ米大統領はウクライナへの軍事支援や、重要情報の共有を停止していた。

だがこの停戦案受け入れの一環として、米政府は軍事支援と情報共有を直ちに再開することに同意したという。

ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)
「直ちに有効となる」
    
ホワイトハウスで取材に応じたトランプ米大統領は、停戦計画について話し合うため、週内にロシアのプーチン大統領と協議する考えを示した。

トランプ米大統領
「プーチン大統領も提案に同意してくれることを願っている。そうすれば、この話を前進させられる(中略)
前回の大統領執務室で見たものとは大きく違うと思う。つまり、完全な停戦だ ウクライナはそれに同意した。ロシアも同意してくれることを願っている。我々は今日と明日、ロシア側と会う予定で、うまく合意をまとめられることを願っている。(中略)
もしできなければ、このまま続けるしかなく、人々が犠牲になり、多くの命が失われるだろう」

記者「ゼレンスキー氏は再びホワイトハウスに招かれるのか」

トランプ氏「もちろんその通りだ」

ロシア国営通信RIAによると、ロシア外務省は今後数日中に米国の代表と接触する可能性を排除しないと明らかにした。

ゼレンスキー氏はサウジアラビアに滞在していたが、協議には参加しなかった。同氏は停戦案について「前向きな提案」だと評価した。同氏はまた、両国は鉱物協定の締結に向けて努力すると述べた。

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サウジアラビアで11日に行われた米国との会合で「ロシアとの30日間の停戦」という米提案にウクライナが同意したことは、同国が事実上、露軍の占領下にある領土の武力奪還を断念する用意があるとの立場を示したことを意味する。侵略された側のウクライナにとって苦渋の決断となるが、戦場で劣勢にある上に国力も疲弊している同国は、譲歩に応じてでも米国の支持を取り付け、将来的な対露交渉で可能な限り「引き分け」に近い条件での停戦を実現したい思惑だとみられる。

ウクライナのゼレンスキー大統領は従来、「領土は放棄しない」という原則的立場を維持してきた。「占領地域は占領者の所有物になる」という戦争の歴史的慣例を考慮していたためだ。

しかし、ウクライナ軍は過去1年半以上、兵力や火力で勝る露軍に劣勢を強いられ、武力による領土奪還は現実的に困難となっている。露軍の攻撃で国内の重要インフラが次々と損傷したほか、国民の国外避難などで人口が減少し、欧米諸国などからの支援がなければ国家として立ち行かない瀬戸際も迫っていた。

世論調査で「領土的譲歩をしてでも停戦すべきだ」との声が強まっていることに加え、米国からの停戦圧力もあり、ウクライナは方針を転換する「潮時」が来たと判断した可能性が高い。

ただ、今回の会談では具体的な停戦プロセスは示されなかった。ウクライナは停戦に当たり、ロシアの再侵略を防ぐ「安全の保証」が不可欠だとみている。また、将来的な対露交渉でカードを握るためにも、越境攻撃で占領した露西部クルスク州の一部や、ロシアが全域の割譲を求めるウクライナ東・南部4州を自ら進んで放棄しない公算が大きい。4州のうちドネツク、ヘルソン、ザポロジエの3州ではウクライナ側が現在も面積の3~4割を保持している。

ウクライナは11日、露各地に過去最大規模のドローン(無人機)攻撃を行い、なお露国内への攻撃能力があることを示した。11日の会合では米国から軍事支援の再開も取り付けた。ウクライナはこれらを背景に、ロシアにも譲歩を迫りたい考えだとみられる。

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米国のトランプ大統領は13日、ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領が停戦を支持しつつも米国の提案する即時停戦を事実上拒んだことに「非常に期待できる発言をしたが、完全ではなかった」と述べ、不満を示した。ホワイトハウスで記者団に語った。


 トランプ氏は、プーチン氏の発言について「かなり前向きだった」と評価した上で、「(プーチン氏と)会って話をしたい。早く戦闘を終わらせたい」と強調した。ただ、「もし停戦に応じないなら、世界にとって非常に残念な瞬間となるだろう」とも述べ、プーチン氏が停戦案を受け入れることに期待した。


 一方、米国の停戦案を受け入れているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は13日、SNSで「(プーチン氏は)戦争を続けたがっている。ロシアには戦争が必要なのだ」などと批判した。プーチン氏が疑問を示した停戦状況の監視は「米国側から用意があると聞いており、米欧の能力を考えれば間違いなく実現可能だ」と指摘した。

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3月:ロシアの侵攻を受けるウクライナの和平に向けた「有志連合」の首脳級会合が15日、オンラインで開催された。英首相官邸によると、ウクライナのゼレンスキー大統領や欧州、カナダなど計26カ国の首脳らのほか、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)のトップが出席したという。

 主催した英国のスターマー首相は会合後に会見を開いた。米国が提案し、ウクライナが同意した「30日の即時停戦」に関し、ロシアが「遅らせようとしている」と非難。「遅かれ早かれ、プーチン(ロシア大統領)は交渉の席につかなければならなくなる」と訴えた。

 「有志連合」構想は今月2日にロンドンであった首脳級会合で発表され、「ウクライナの正当かつ永続的な平和を支援するための行動を推進する」ことを目的とする。

 スターマー氏は会見で「プーチンが行動するのを座して待っているつもりはない」と強調。会合では、ウクライナ支援や対ロ経済圧力を強化することで合意し、有志連合は「実務段階にうつる」という。

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ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領が18日、電話で会談した。会談は米東部時間18日午前10時(日本時間午後11時)に始まり、1時間半ほどで終了したとNBCが報じた。ロシア国営タス通信も、ペスコフ大統領府報道官の情報だとして会談の終了を確認した。

  いずれも会談内容の詳細には触れていない。米国はウクライナが受け入れ意思を示している30日間の停戦でロシアの合意取り付けを目指していた。

  会談に先立ち、プーチン氏はトランプ氏が提案する停戦の期間にウクライナに対する兵器供給を全て停止させるよう要求していると、事情に詳しい関係者は明らかにした。

 欧州の高官および、ロシアの立場に詳しいモスクワの3人の当局者によると、プーチン氏は停戦合意に欠かせない条件として、兵器供給の停止を挙げているという。

  ロシア大統領府のペスコフ報道官はコメントの要請にすぐには応じなかった。ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)はコメントの要請に応じなかった。

  ロシアはウクライナに対する全ての兵器供給の停止を望んでいるものの、最低限の目標は米国の支援停止だと、ロシア大統領府の意向を知るモスクワの関係者2人が述べた。

 欧州は停戦期間中にウクライナへの兵器供給を完全に止めるというロシアの要求に合意することには極めて消極的だと、欧州高官は語った。そのような結果は、停戦期間中にロシアは再軍備が可能な一方、ウクライナはそれができない状況となるリスクがあるからだと説明した。

欧州に対する戦争
  ドイツの次期首相就任が有力なメルツ・キリスト教民主同盟 (CDU)党首は18日、防衛支出増額のための大型財政パッケージの議会採決前に、ロシアのウクライナに対する戦争は欧州に対する戦争でもあると述べた。

  欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は同日、EUは安全保障能力を再構築し、2030年までに自衛できるようにならなければならないとコペンハーゲンで主張。ロシアは戦時経済に向かって「後戻りできない道」を進んでいるとし、同国の大規模な軍事投資は「ウクライナでの侵略戦争を後押しすると同時に、欧州の民主主義諸国との将来の対決に備えている」と指摘した。

  米ロ首脳の電話会談に先立ち、スターマー英首相はトランプ氏と会話し、「公正かつ永続的な平和」の確保にはウクライナを「可能な限り強い立場」に押し上げなければならないと述べたと、同首相の報道官が明らかにした。

  プーチン氏は米国の停戦案を原則的には支持するとしつつ、ロシアが合意するには多数の条件が満たされる必要があると注文を付けている。ブルームバーグは12日、プーチン氏は恐らく停戦に合意するだろうが、まず自身の条件が確実に満たされるようにしてからだろうと報じた。

  英国と欧州連合(EU)はいずれも、可及的速やかにウクライナに新たな軍事パッケージを届けられるよう取り組んでいる。

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米国のトランプ大統領は18日、ロシアのプーチン大統領との電話会談後、自身のSNSで「プーチン大統領との会話はとても良く、生産的だった」と投稿した上で、「全てのエネルギーとインフラにおける即時停戦で合意した」と明らかにした。

 トランプ氏は、完全な停戦や戦争を終わらせることに関し、「我々は素早く行動を取る」という理解を得たことを強調した。最終的な和平合意に向けて「多くの要素が議論されている」とし、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にも言及。「何千もの兵士が殺されており、プーチン、ゼレンスキー両大統領ともこれを終わらせたい」と指摘した。


 プーチン氏との会談を受けて、「(和平実現の)プロセスは今、完全に有効となっている」と強調。「願わくば、人類のために、仕事を成し遂げたい!」と締めくくった。

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ぷぷっ 右手で戦争を始めて 左手で戦争を止めるのかい トランプ君ww

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トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は18日、電話会談を行い、ロシアの侵攻を受けるウクライナでの停戦に向けて協議した。プーチン氏はこの中で、トランプ氏が提示した30日間の停戦案への即時受諾を拒んだものの、両首脳はエネルギーインフラ施設に限って攻撃を停止することで合意。プーチン氏は同施設を攻撃目標から外すようロシア軍に命じた

ウクライナ、エネ施設攻撃停止を支持 トランプ氏報告待ち、対ロ批判も

 米ロ両政府が発表した。先にウクライナが受け入れを表明した米国の停戦案について、プーチン氏は停戦合意違反を監視する上での問題や、ウクライナによる戦力立て直しの懸念があると指摘した。トランプ氏が目指す一時停戦の早期実現は遠のいた形だ。

 ただ、トランプ氏は自身のSNS上で、会談が「非常に有意義で生産的だった」と自賛。戦争終結に向けたプロセスが「効力を発揮している」と成果をアピールし、外交努力を続ける考えを示した。

 会談は約2時間続いた。米側の発表では、両首脳は紛争が「永続的な和平」で終結する必要があるという認識を共有。将来の停戦や和平に向けた「技術的な交渉」を始めることで一致した。

 ロシア側によれば、プーチン氏は「危機の根本原因を排除する必要性と、ロシアの安全保障分野の正当な利益を考慮しなければならない」と強調。米国が再開したウクライナへの武器供与や情報共有を取りやめることも要求した。

 米ロ両政府は今後、一連の交渉を中東地域で行うことを確認。双方は「専門家グループ」を立ち上げ、米側が求める停戦や戦争終結に向けて協議を進める方針だ。

 プーチン氏は信頼醸成措置として、ロシアとウクライナが19日に各175人の捕虜交換を行うと報告した。両首脳はまた、米ロ関係の正常化が世界の安全と安定に寄与するという立場を確認。プーチン氏は米国とロシアのアイスホッケー選手による親善試合を両国で開催することを提案し、トランプ氏はこれを支持した。

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 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は26日、EUの対ロシア制裁措置について、解除または修正にはロシア軍がウクライナから完全に撤退する必要があるとの見解を示した。

EUのヒッパー報道官(外交安全保障政策担当)は「(対ロシア)制裁措置の解除、または修正には、ウクライナ侵攻の終結と、ウクライナ全土からのロシア軍の無条件撤退が主要な前提条件になる」と述べた。

米ホワイトハウスは25日、黒海における船舶の安全な航行確保でウクライナ、ロシア両国と個別に合意したと発表。ロシア大統領府は、西側諸国が穀物と肥料の輸出に関連する制裁措置を解除することを条件に、黒海における安全な航行確保で合意したと表明した。 

欧州委は、米国とウクライナの間の合意を歓迎すると表明している。

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米国はウクライナで将来行われる主要インフラ投資全ての管理権を要求している。欧州など他のウクライナ支援国は排除され、ウクライナの欧州連合(EU)加盟をくじくことにもなりかねない。

  ブルームバーグニュースが入手した草案文書によると、トランプ政権が要求しているのはインフラと天然資源に関連する全ての投資プロジェクトの「優先交渉権」で、ウクライナとの改定版パートナーシップ協定で規定される。

  ウクライナが受け入れる場合、道路や鉄道、港湾、鉱山、石油・ガス、重要鉱物の採掘などあらゆるプロジェクトで、米国が極めて大きな権限を握る。国土の広さで欧州最大を誇り、EUとの協調を強めようとしているウクライナに、米国の経済的な影響力が前例のない形で拡大することになる。

  さらに、ウクライナの特別復興投資基金は米政府が管理し、同基金に移管される利益について米国は優先的に請求できる。草案文書によると、米国は2022年のロシアによる全面侵攻以降にウクライナに提供された「物質的・金銭的便益」を同基金への拠出金と位置づけた。これは実質的に、戦争開始以降の米国の軍事・経済支援を払い切るまで、ウクライナは基金の利益を全く受け取れないことを意味する。

  米国とウクライナは2月に天然資源協定に調印する計画だったが、ホワイトハウスで会談した両国の首脳が激しい口論となり決裂。この後で米政府は協定内容を改定し、ウクライナ側に草案を先週末提示していた。ホワイトハウスは先週、ウクライナの重要鉱物を対象とした前回の合意よりも、もっと踏み込むと説明していた。

  両国の協議は継続中で、最終的な草案では条件が変更される可能性もある。事情に詳しい関係者がブルームバーグニュースに述べたところによると、ウクライナは今週、米国に対し修正案を提示する可能性が高い。

  パリで開かれた欧州首脳との会議に出席したウクライナのゼレンスキー大統領は27日、米国が提示した合意案は「詳細な検討」が必要で、交渉過程で条件は常に変化していると記者団に説明。合意に至ったと断言するのは時期尚早だとしつつ、「われわれは米国との協力を支持する。米国にウクライナ向け支援の停止を促す恐れのあるシグナルは一つでも発したくない」と続けた。

  米財務省報道官はコメントの要請に対し、「この重要な合意の早期締結と、ウクライナとロシア両国の恒久的な平和の確保に米国は引き続き努めている」と述べた。

  ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)はコメントの要請にすぐには応じなかった。

  ウクライナは2022年にEU加盟候補国として認定され、正式加盟に向けた交渉が始まる見通しだ。ただ、交渉完了には長い年月がかかる可能性があり、ウクライナ経済の大部分における投資決定権を米国が実質的に握るとなれば、交渉は一段と難しくなる公算が大きい。

  ウクライナは以前、米国との合意がEUと結んだ連合協定と矛盾することがあってはならないと主張してきた。これまでの支援を共同基金への拠出金に位置づけようとする米国の働きかけも、拒否していた。

  この草案文書によると、米国は基金の理事会メンバー5人のうち3人を指名し、決定を阻止できる特別議決権も得る。ウクライナ政府はあらゆる天然資源・インフラ関連の新プロジェクトから得る利益の50%を基金に払い込むことが義務づけられ、米国はこれまでの支援金額を完全に回収するまで、利益の全額に加えて年4%のリターンを受け取る権利を有する。

  ウクライナは全てのプロジェクトを「可能な限り早期に」基金に提示し、審査を受ける義務も負う。却下されたプロジェクトについて、ウクライナは「大きく改善した」条件で第三者に提案することが少なくとも1年間は禁じられる。

  また、基金がプロジェクトに融資しているかどうかにかかわらず、米政府は他者に先駆けてウクライナの金属や鉱物、石油、ガスを商業的な条件で購入する権利を確保できる。重要な鉱物を米国の「戦略的な競合相手」にウクライナが販売することは禁止する。この合意に時間的な制限は定められていない。

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すごいねえ、トランプ君。

火事場泥棒なみだなww

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 ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、米国が大幅に要求を拡大したとされるウクライナとの鉱物資源協定案について、判断は時期尚早という認識を示した。
ゼレンスキー大統領は記者団に対し、米国から協定の新たな草案を受け取ったと確認。トランプ大統領と署名を予定をしていた当初の「枠組みとは完全に異なる」とし、法律の専門家らによる精査が必要で、それまでは多くを語ることはできないとした。

関係者によると、米国は当初案を修正し、ウクライナに将来の安全の保証を提供しない一方、ウクライナ領内で国営企業や民間企業が管理する天然資源の使用から得られる全ての収入を共同投資基金に拠出することを要求している。 

ゼレンスキー大統領はまた、米国からの軍事支援を返済しなくてはならない「ローン」とは見なしていないと言明した。ただ、最新の草案にそのような要求が盛り込まれているかどうかについては言及しなかった。
ウクライナと欧州連合(EU)との統合を脅かす協定は受け入れないとも強調した。

また、ロシアのプーチン大統領が自分と協議することを恐れているようだとし、プーチン大統領以外のロシア側の代表者との交渉に応じる用意があるとした。

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米NBCニュースによると、トランプ大統領は30日、ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領の最近の発言に対して「非常に腹が立った」と語った。米国が仲介する停戦交渉がロシアのせいで成立しなければ、ロシア産の石油に追加関税をかけるとも述べた。

【写真】ロシア、交渉の主導権を握り漂う自信 突きつける要求、米が譲歩姿勢

 報道によれば、トランプ氏は電話インタビューのなかで「プーチン氏が(ウクライナの)ゼレンスキー大統領の信用性に言及し、ウクライナの新しい指導者について語り始めたとき、私は非常に腹が立った」と語った。

 また、トランプ氏はプーチン氏と今週にも協議する予定だと表明した。「もし私との間で、ロシアがウクライナでの流血を止めるための合意に至らなかった場合、そしてもしそれがロシアの責任だと考えた場合、私はロシアから輸出されるすべての石油に対して追加関税を課すつもりだ」として、もし1カ月以内に停戦に合意しなければ25%の関税を課す可能性に言及した。

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トランプ米大統領は30日、ウクライナのゼレンスキー大統領が重要鉱物資源協定からの撤退を望んでいると述べ、もし撤退すればゼレンスキー氏は大きな問題に直面するだろうと警告した。

トランプ氏は記者団に対し「ゼレンスキー氏はレアアース協定から撤退しようとしているが、もしそうしたら、非常に大きな問題を抱えることになる」と発言。

「ゼレンスキー氏は(ウクライナの)北大西洋条約機構(NATO)加盟を望んでいるが、加盟することは決してない。彼はそれを理解している」と語った。

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ロシアは3月31日、同国がウクライナとの停戦交渉をめぐり、今も「アメリカと協力している」と主張した。ドナルド・トランプ米大統領は前日にテレビ放送されたインタビューで、ウラジーミル・プーチン大統領に対して「とても腹を立てた」、「むかついた」と述べていた。

トランプ氏のプーチン氏に対する批判に、クレムリン(ロシア大統領府)は31日に初めて反応。両首脳の緊張関係を大ごとに見せないよう努めた。

クレムリンののドミトリー・ペスコフ報道官は、「我々はアメリカ側と、まず第一に、関係を構築するための協力を継続している」と述べた。

今週中にプーチン氏とトランプ氏が電話協議する予定はないが、「必要であれば」プーチン氏は電話協議に応じるつもりだと、ぺスコフ氏は述べた。

トランプ氏は30日に放送された米NBCニュースのインタビューで、プーチン氏がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の信頼性を攻撃したことに立腹していると発言。プーチン氏が停戦に合意しない場合、ロシア産石油を購入する国々に対して50%の関税を課すと脅した。

「もしロシアと私が、ウクライナでの流血を止めるための合意に至らず、それがロシアのせいだと思った場合(中略)私はロシア産のすべての石油に対して2次関税を課すつもりだ」と、トランプ氏は述べた。

この発言は、トランプ氏のプーチン氏およびロシアに対する態度の変化を示している。

そのため、ロシアは事を丸くおさめようと、協力の継続を主張した。

■「ウクライナの暫定統治案」に怒り

アメリカとロシアの高官は、ウクライナでの戦争を終結させる協定を結ぼうと、数週間にわたり協議を続けてきた。この間、トランプ氏はしばしばゼレンスキー氏への批判を繰り返した。一方で、プーチン氏を批判することはなかった。

ところが、プーチン氏が3月28日に、ウクライナを一時的に国連の統治下に置き、より「有能な」政府を選挙で選ぶという、ウクライナの暫定統治案を示したことで、トランプ氏の怒りを買った。

トランプ氏は30日のNBCのインタビューで、「プーチンがゼレンスキーの信頼性に言及し始めたとき(中略)私はとても腹が立ったし、むかついたと言える。正しい方向に進んでいないので」と述べた。

「(ウクライナの)指導者が新しくなるなら、もうしばらくは合意が得られないことになる」ともトランプ氏は話した。

■ロシア・メディアはめずらしくトランプ氏批判

クレムリンのぺスコフ報道官は、31日の記者との定例の電話会談で、NBCのインタビューで語られた内容の一部は「言い換えられたものだ」と主張した。

トランプ氏の発言は、一部のロシア・メディアでも報じられた。

クレムリン寄りのロシア紙「モスコフスキー・コムソモーレツ」は、ウクライナによるロシアのエネルギー・インフラへの攻撃を阻止する「義務」をトランプ氏が果たしていないと、トランプ氏をめずらしく批判した。

「トランプ大統領レベルでのあらゆる合意は、市場では数セントの価値しかない」と、同紙は断じた。一方で、「ロシア政府には米大統領と取引する用意がある」とした。

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米国のルビオ国務長官は4日、ロシアによるウクライナ侵略の停戦交渉を巡り、「ロシアが平和に真剣かどうかは数週間で分かる」との見通しを示した。停戦交渉が停滞していることへのいら立ちも示し、プーチン露大統領に決断を求めた。

 訪問先のブリュッセルで記者団に語った。ルビオ氏は停戦交渉が進まない現状を踏まえ、「もし事態を長引かせるのなら、トランプ大統領は終わりのない交渉というワナにははまらない」と述べ、米側が我慢の限界を迎えつつあるとの認識を示した。

 先に訪米したロシアのキリル・ドミトリエフ大統領特別代表(対外投資・経済協力担当)と会談し、米側のメッセージを託したと明らかにし、「プーチン氏は平和に本気で取り組むかどうかを決めなければならない」と述べた。

 停戦交渉を巡り、トランプ氏は3月30日、プーチン氏と週内に電話会談する意向を示したが、実現していない。これについて、米NBCニュースは4月3日、政権幹部がトランプ氏に対し、露側が全面的な停戦に合意するまで電話会談を行わないよう助言したと報じた。

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4月:ロシアのプーチン大統領は11日、西部サンクトペテルブルクで米国のスティーブン・ウィトコフ中東担当特使と会談した。ウクライナ情勢を巡り停戦条件などを協議したとみられるが、約4時間半の会談後も成果は公表されなかった。追加制裁を示唆し、ロシアに譲歩を促しても停戦協議が進展せず、トランプ米政権はいらだちを募らせている。

11日、ロシア西部サンクトペテルブルクで、プーチン大統領(右)と握手するウィトコフ氏=AP
 米国のキャロライン・レビット大統領報道官は11日の記者会見で、会談は「停戦と最終的な和平合意に向けた交渉プロセスの新たな一歩だ」と述べた。一方で、トランプ大統領がウクライナとロシアの双方に「非常に不満を募らせている」とも語った。


 会談に先立ち、トランプ氏はSNSに「ロシアは行動を起こさなければならない。あまりに多くの人が無意味な戦争で命を落としている」と投稿。米ニュースサイト・アクシオスは11日、4月末までに停戦合意ができなければ、トランプ政権は新たな対露制裁に踏み切る可能性があると報じた。

 ウィトコフ氏とプーチン氏の会談は3回目。米露とも会談の詳細は公表していないが、露側はこれまで、黒海の部分停戦を巡り対露制裁緩和を条件に挙げるなど、時間稼ぎとも取れる対応を繰り返してきた。

 タス通信によると、今回の会談に先立ち、ドミトリー・ペスコフ露大統領報道官は記者団に、会談は「画期的な成果を期待する理由はない」と述べ、プーチン氏が露側の懸念を伝える機会になるとの認識を示していた。

 一方、トランプ政権内には交渉方針で意見の相違があるようだ。

 ロイター通信は11日、複数の関係者の話として、ウィトコフ氏が先週、ホワイトハウスでトランプ氏に面会した際、停戦交渉の進展のため、ウクライナ東・南部4州のロシアの領有を認めるよう進言したと報じた。同席したウクライナ特使のキース・ケロッグ氏が異議を唱え、トランプ氏も決定を下さなかったという。

 ロシア寄りの発言が目立つウィトコフ氏だが、外交経験は浅く、身内からも手腕を疑問視する声がある。

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ロシアのプーチン大統領は19日、ウクライナへの侵略行為について20日のイースター(復活祭)に合わせてモスクワ時間の19日午後6時(日本時間20日午前0時)から21日午前0時(同午前6時)までの30時間、一時停戦すると発表した。


ロシア大統領府によるとプーチン氏はゲラシモフ参謀総長から報告を受け、復活祭の一時停戦について「人道的配慮に基づき、すべての敵対行為を停止するよう命令する」と述べた。ロシア国防省はウクライナ側も応じることが停戦順守の条件だと表明した。

プーチン氏はロシア軍がウクライナによる停戦違反の可能性に備える必要があるとも指摘し、敵対行為を撃退する準備ができていなければならないとも言及した。実際に一時停戦が実現するかは不透明感が残る。

ゲラシモフ氏はプーチン氏に対し、ウクライナが越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州について99%以上の地域を奪還したと報告した。ロシアメディアによると、残っているのは1つの集落という。


ロシアのプーチン大統領は19日、ゲラシモフ参謀総長からウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州について99%以上の地域を奪還したと報告した。ロシアメディアによると、残っているのは1つの集落という。


3月下旬に米国はロシア、ウクライナの双方と黒海での船舶の安全航行確保や武力行使の排除で合意したと発表した。一方、エネルギー施設への攻撃停止を巡り、ロシア側はウクライナが攻撃を続けていると主張するなど、双方が非難の応酬を続けている。

プーチン氏は2023年1月のロシア正教のクリスマスに合わせても一時停戦を宣言したことがある。ただロシア軍とウクライナ軍の交戦が続き、一時停戦は実現していなかった。

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ウクライナとロシアの停戦について、米国が提示した提案にウクライナと欧州が反発し今週対案を提示したことが分かった。
一連の提案は、今月17日(パリ)と23日(ロンドン)の米国、欧州、ウクライナの当局者による協議で提示された。

米国の提案と、1週間後にウクライナと欧州が提示した提案をロイターが検証したところ、領土問題、対ロシア制裁の解除、ウクライナへの「安全の保証」、ウクライナの軍の規模などを巡り相違がみられた。

領土問題について、米国の提案文書は、ロシアが2014年に編入したクリミアや、ウクライナ南部と東部のロシアが占領している地域を事実上ロシア領と認めるとした。

これに対し、ウクライナ・欧州の提案文書では、領土に関する具体的な交渉は停戦成立後とし、ロシア領と認めることには一切触れていない。

ウクライナに対する長期的な安全の保証について、米国の提案は、欧州、その他の友好国が保証人となり、ウクライナが「強固な安全保障」を確保すると述べるにとどめる一方、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指さないとしている。

一方、ウクライナ・欧州の提案は、ウクライナの軍備に制限を設けず、同盟国のウクライナ国内への駐留にも規制を設けないとした。

またNATOのいわゆる集団防衛条項である第5条に類似する協定によって、米国を含めてウクライナに強固な安全保障を提供するとした。

対ロシア制裁に関しては、米国が、現在協議中の合意の一環として解除することを提案したのに対し、ウクライナ・欧州案は「持続可能な和平が達成された後に段階的に緩和」し、ロシアが合意の条件に違反した場合は制裁を再開できるとした。

さらにウクライナはロシア侵攻による損害の金銭的補償を凍結されたロシアの海外資産から得られるとした。

米国案は、ウクライナが金銭的な補償を受けると表記したが、その資金源は示していない。

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トランプ米大統領は25日に公表されたタイム誌のインタビューで、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島について「ロシアにとどまることになる」と語った。

 和平実現後もロシアによる実効支配を容認する姿勢を改めて示した。

 インタビューは22日に実施。トランプ氏はこの中で、ウクライナのゼレンスキー大統領を含め誰もが「長期にわたりクリミアがロシアと共にあったことを理解している」と指摘。

「オバマ(元大統領)がクリミアをロシアに与えた」とも語り、併合の責任は当時大統領だったオバマ氏にあると主張した。 

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トランプ米大統領はタイム誌が25日に公開したインタビューで、ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島は「ロシアに残る」と明言した。ウクライナのゼレンスキー大統領も「理解するだろう」と主張した。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟については「可能だとは思わない」と否定した。

国際秩序を軽視し、武力による一方的な現状変更を許容するかのような発言。ロシアのプーチン大統領寄りの姿勢が改めて鮮明になった。インタビューで、ウクライナがNATO加盟を希望したことが、2022年のロシアによる侵略を引き起こしたとの認識を示した。

クリミア併合は自身の大統領就任前に起きたとして、当時のオバマ大統領の責任だと糾弾した。クリミアでは多くの人がロシア語を話していると述べ、ウクライナへの返還は現実的ではないと強調した。

24年の米大統領選中、演説などで「大統領就任初日にロシアとウクライナの戦争を止める」と訴えていたことについて「面白半分に言っただけだ」と語った。

↑↑↑ ぷぷっ トランプ君 乙ww

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トランプ米大統領は25日、自身のSNSでウクライナとロシアの停戦交渉について「彼らは合意に非常に近づいている」との認識を示した。「両者はいまこそ(交渉を)終わらせるために高いレベルで会談すべきだ。主要な点はほとんど合意している」と投稿した。

停戦交渉巡り「協議と会談で良い一日」
ロシアのプーチン大統領は25日、米国のウィットコフ中東担当特使とモスクワで3時間ほど会談した。...

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 ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、武力による南部クリミア半島の奪回は不可能だと認め、安全保障措置の一環として米国が派兵する必要はないと語った。ウクライナとロシアとの停戦を仲介するトランプ米大統領に配慮した格好だ。

2度目の大統領就任100日を控えて戦争終結を急ぐトランプ氏は、ゼレンスキー氏に停戦案を受け入れるよう圧力を強めている。この停戦案については、ロシアに有利に働くとの批判がある。トランプ氏は25日、ウクライナは直ちに米国との鉱物協定案に署名すべきだと述べた。

米国のウィトコフ特使は25日、モスクワでプーチン大統領と4度目の会談を行った。トランプ大統領はその後、ロシアとウクライナが「合意に非常に近い」との認識を明らかにした。トゥルース・ソーシャルに投稿した。

これまでのブルームバーグ報道によると、米国が提示する停戦案は明らかにロシアに有利な内容だ。ロシアによる2014年のクリミア併合を承認し、戦線を現状で凍結し、ウクライナの南部と東部の広い地域をロシアが支配し続けることを事実上認める。ウクライナが目指す北大西洋条約機構(NATO)加盟も、断念を余儀なくさせる。

ゼレンスキー氏はキーウで記者団に「トランプ氏の言う通り、われわれが武力でクリミアを取り戻すには、人は十分でも兵器が足りない」と発言。同氏は今週ロシアの空爆で12人が殺害された集合住宅を視察した。

「しかし制裁やその他の経済的圧力、外交的圧力をかける可能性は残されている」とゼレンスキー氏は語った。

国際社会は国際法に反する領土併合に正当性を与えないよう、クリミアをロシア領と認めることに抵抗してきた。ゼレンスキー氏はロシアに領土を譲らないと繰り返し述べている。25日に公開された米誌タイムとのインタビューで、トランプ氏は「ウクライナがいつかNATOに加盟できるようになるとは思わない」と語った。

停戦合意を急ぐトランプ氏に対し、ウクライナと欧州の同盟国はウクライナおよび欧州の安全保障が犠牲になる可能性を懸念。領土交渉に関するいかなる合意も、停戦とウクライナの安全保障を巡る透明性が前提でなくてはならないと主張していると、関係者らは述べた。

ゼレンスキー氏は「この件についてトランプ氏と話した。ウクライナにとっての最終的な保証は、必ずしも地上部隊の派遣ではない」と指摘。「これについて米国があまり積極的ではないことは知っている。従ってわれわれは情報共有やサイバーセキュリティー、そしてパトリオット迎撃ミサイルについて話している」と述べた。

26日に執り行われるローマ教皇フランシスコの葬儀でトランプ氏と会談することを望んでいると、ゼレンスキー氏は今週述べていた。しかし24日のロシアによるキーウ住宅地攻撃のために、予定通りバチカンに到着できるかどうか分からないと25日に述べた。

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「トランプ現象」の3

2025-04-07 10:31:55 | Weblog

トランプ米政権が台湾に32%の「相互関税」を課すと発表したことについて、台湾の頼清徳総統は6日、談話を発表し、米国に対し報復関税を課す計画はないと表明した。「米経済発展への台湾の貢献」を米国に説明し、交渉によって相互関税の是正を目指すと強調。非関税障壁を取り除く努力を図る方針も明らかにした。

 頼氏は米国からの輸入を増やすほか、対米国の投資を促すと表明。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)だけではなく、電子産業やエネルギー関連の産業も米国への投資を増やすことができると述べた。

 米国とは相互の「ゼロ関税」から交渉を進めてもよいと説明した。

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関税カードの乱発に代表される米トランプ政権の保護主義的な経済政策="アメリカファースト"は、従来の共和党政権が進めてきた新自由主義やネオコン(新保守主義)とはまったく違うものです。いうなれば「アメリカが儲かるなら、世界がどうなろうと知ったことではない」。

しかしながら、その短絡的な政策が本当にアメリカの利益になるかといえば、はなはだ疑問です。

トランプ政権のベッセント財務長官は「経済をデトックス(解毒)する」という言い回しを使います。アメリカ経済は「毒」に侵されており、それを抜くことで健全な状態を取り戻す――と言いたいようですが、肝心の「毒」がいったい何を指すのか、いまひとつ判然としません。

例えば連邦職員の大幅削減。これによる財政支出の削減効果は極めて限定的であり、財政赤字の削減にはほとんど寄与しません。その一方で、社会保障・医療などセーフティネットの弱体化を伴う減税計画が進んでおり、その恩恵を受けるのは富裕層や大企業で、低所得層は直接的な打撃を受けることになります。

トランプ政権の経済ブレーンの多くはアカデミアにおいて主流派から軽視されてきた"異端者"で、従来の経済理論から乖離した政策が進められているとの指摘もあります。主流派の専門家やアナリストからは、景気悪化と物価高が同時進行するスタグフレーションのリスクを指摘する声も聞こえてきます。

ただ、こうなってしまった原因のひとつが「アメリカ人」自身にあるという側面も否めません。

第2次世界大戦以降のアメリカ社会には、自分たちが世界のナンバーワンであるという集団的自意識が広がり、それを前提としたナショナリズムが展開されました。そのため、日本のように敗戦を経験した国や、外交面でしばしば譲歩を余儀なくされる国が自然に持ちえている"謙虚さ"に乏しいのです。

こうした"傲慢さ"はイノベーションのエンジンになる一方、国内問題から目をそらすことへの誘惑にもなりえます。偉大なアメリカがうまくいかないのは誰かがアメリカをおとしめているせいであり、そこを叩けばすべてが解決する――外側に"敵"を作って熱狂を演出するトランプの手法はまるで新興宗教か、あるいは北朝鮮の主体思想のようですが、その"補助剤"となっているのはまさにアメリカ人の傲慢さでしょう。

実際のところ、トランプ政権の経済ブレーンや支持者たちは「アメリカはババを引かされている」と本気で思っているフシもあります。しかし、誰かを責め立てることで問題を解決した気になっている限り、本質的なデトックスなどできるわけがありません。その姿勢こそがアメリカの「毒」にほかならないのですから。

日本に対しても「為替を操作している」「鉄鋼をダンピングしている」などと言いがかりをつけ、安全保障をテコに屈服させようとするトランプ政権の姿勢は、もはやヤクザの恫喝のようです。

この経済政策が機能不全に陥るのは時間の問題であり、いずれ"魔法が解ける"ことにはなるだろうと私はみていますが、そのとき、ボロボロに傷ついたアメリカという国はどのように立ち直るのか、再び上昇できるのか。その過程に注目したいと思っています。

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トランプ大統領は6日、一連の関税を「薬」にたとえ、株価の下落は必要なプロセスだとの認識を示しました。

アメリカ トランプ大統領
「(株価を)下げたいわけではないが、何かを治すには『薬』が必要な時もある」「米国は外国からあまりにもひどく扱われてきた。愚かな政権がそれを許してきたからだ」

アメリカのトランプ大統領は6日、このように述べ、株価の下落は貿易赤字の解消のために必要なプロセスだとの認識を示しました。また、中国については「我々は1兆ドルの貿易赤字を抱えている。その問題を解決しない限り、取引はしない」と強気の姿勢を崩していません。

トランプ政権の顧問によりますと、相互関税の発表後、すでに50か国以上が交渉を求め接触してきたということです。

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トランプ米大統領は7日、日本製鉄によるUSスチール買収計画について、対米外国投資委員会(CFIUS)に新たな審査を命じた。バイデン前大統領は買収の禁止命令を出したが、トランプ氏が再び審査を命じたことで、一転して買収が認められる可能性が出てきた。

 ホワイトハウスが同日公表した文書によると、トランプ氏は「この案件について、さらなる措置が適切かどうか判断する」ため再審査を命じたとした。

 CFIUSに買収計画の国家安全保障上のリスクを調べさせたうえで、日鉄側の提案がそうしたリスクを軽減できるかどうかについて、45日以内にトランプ氏に報告するよう求めた。

 CFIUSは外資企業による米国企業の買収を、国家安全保障の観点から審査する米政府機関。バイデン前政権下もこの計画を審査したが、結論がまとめられないまま、計画の是非の判断をバイデン氏に委ね、同氏が禁止を命じていた。

 トランプ氏は昨年の大統領選時から、日鉄によるUSスチールの買収計画に「絶対反対」するとたびたび表明してきた。ただ、今年2月の日米首脳会談では一転して、日鉄によるUSスチールへの「投資」ならば認める姿勢を示した。「投資」の意味合いは不明だが、過半数に満たない出資ならば容認する考えもその後表明していた。

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中国政府は8日、アメリカのトランプ大統領が「相互関税」に対する34%の報復関税を撤回しなければ、新たに50%の追加関税を課すと表明したことについて、「対抗措置をとり、自国の権益を守る」と徹底抗戦する構えを見せています。

アメリカのトランプ大統領は7日、「中国が8日までに34%の関税引き上げを撤回しない場合、9日から50%の追加関税を課す」と表明しました。

これについて、中国商務省の報道官は8日、「50%の追加関税はアメリカの恐喝の本質を再びさらけだすものだ」と批判したうえで、「アメリカが関税措置をエスカレートさせ実行に移した場合、中国は断固として対抗措置をとり、自国の権益を守る」とする談話を発表しています。

具体的な対抗措置の中身には言及していません。

そのうえで、「もしアメリカ側が独断専行をすれば、中国は必ずとことん戦う」と徹底抗戦の構えを見せています。

一方で、「対等な立場での対話を通じて、お互いの立場の違いを解決するよう求める」として、対話による問題解決をすべきだという姿勢も見せています。

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ウクライナがロシア軍とともに戦っていたとされる中国人2人を捕虜にしたことについて、米国は8日、警戒感を示し、これは中国によるロシアへの支援の度合いを示すものだと述べた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日、東部ドネツク州でロシア軍に参加していた中国人2人を捕虜にしたと発表した。

国務省のタミー・ブルース報道官は記者団に「中国人兵士が捕らえられたことは憂慮すべきことだ」とコメント。

「中国はウクライナ戦争におけるロシアの主要な支援者だ。中国はロシアが戦争を維持するために必要なデュアルユース(軍民両用)品の約80%を提供している」と指摘し、「この二つの核保有国の協力が続けば、世界情勢の不安定化がさらに進み、米国やその他の国々の安全、安心、繁栄が損なわれるだけだ」と述べた。

ジョー・バイデン前政権以降、米国は中国がロシアに軍民両用品を送っていることを非難してきた。

中国はロシアとの関係を称賛する一方、ウクライナ戦争を直接支援することは公には避けている。

ドナルド・トランプ大統領は中国に対抗する取り組みを優先するよう呼びかけ、ロシアのウクライナ侵攻の終結に向けた交渉を求めている。

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トランプ米大統領は8日、韓国で大統領権限を代行する 韓悳洙ハンドクス 首相と電話で会談し、米国による関税措置や在韓米軍の駐留経費などについて協議した。トランプ氏は自身のSNSで「素晴らしい取引ができる可能性がある」と述べ、貿易と安全保障を絡めて韓国と交渉を行う可能性を示唆した。

韓国の烏山米空軍基地
 トランプ氏が1月の第2次政権発足後、韓国首脳と協議するのは初めて。韓氏は、トランプ政権による「相互関税」を巡り、韓国に対する25%の関税措置の発動方針を見直すよう働きかけたとみられる。


 トランプ氏の投稿によると、会談では「膨大で持続不可能な韓国の対米貿易黒字」を議論した。韓国政府の発表によると、米韓両国は相互に「ウィンウィン」の成果を得るため、貿易の均衡を含む経済協力分野で建設的な協議を続けていくことで合意した。

 在韓米軍の駐留経費をめぐっては、米韓両政府は昨年10月、2026年から30年までの韓国側の負担分について合意し、26年の韓国側の負担額を25年比8・3%増の1兆5192億ウォン(約1520億円)にするとしていたが、トランプ氏は再協議する構えだ。

 トランプ氏の投稿によると、造船業や米国産液化天然ガス(LNG)の輸出も議題になったという。

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結局のところ、これはソーシャルメディア時代に繰り広げられる初の貿易戦争だ。米電気自動車(EV)テスラの販売不振や、カナダ国民がアメリカ製品に強く反発するのを目にした経験は、他にも伝染する可能性がある。それは、どんな対抗関税にも匹敵するほどの威力を持つだろう。

アメリカの消費者のための工場になろうとする国々も、貿易について選ぶ余地がある。予測しづらい不安定なアメリカを排除しようとする国々は、新しい協力関係を作り、それを強化していくだろう。

トランプ大統領は、この点を重々承知している。そのことは、欧州連合(EU)とカナダが手を組んでアメリカに報復するならば、ますます関税を引き上げると脅したことからも明らかだ。これは悪夢のシナリオになる。

貿易戦争におけるゲーム理論では、信頼性が重要だ。アメリカには他に追随を許さない軍事力と技術力がある。それはアメリカを助ける。しかし、あまりにもあからさまに、ばかげた解につながる適当な公式を使って世界の貿易体制を一変させようとするなど、相手に抵抗してくれと頼んでいるようなものだ。そのばかげた解に、ペンギンがいようといまいと。

アメリカ以外の全世界が、トランプ大統領が持つ弾の入った銃は実は本人の足元に向いている考えている状況では、なおさらそうだ。株価がどこよりも急落したのはアメリカだった。インフレ率がどこよりも上がるのはアメリカになるだろう。アメリカで景気後退が起きる可能性は5割以上だと計算しているのは、今やウォール街なのだ。

本当の狙いはドル安を招き、アメリカの借入コストを下げることだという説には、もしかすると一理あるのかもしれない。

とりあえずアメリカは今のところ、自らが作り上げた世界貿易体制から脱退しようとしている。それがなくてもアメリカは続く。しかし離脱の移行期間は、実に面倒で厄介なものになずだ。

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米国のトランプ大統領は9日、全面適用した「相互関税」について、貿易相手国・地域ごとに設定した上乗せ分を中国を除いて90日間停止すると発表した。一律10%の関税は維持される。報復措置を取った中国に対する関税は、発動済みを含めて計125%に引き上げ、即時発効させるとした。


 相互関税は、カナダとメキシコを除くほぼ全ての国・地域に適用する一律10%の基本税率と、そのうち米国の貿易赤字が大きい約60か国・地域に適用する上乗せ税率で構成される。今回の措置で、日本に対する相互関税は、計24%から10%に引き下げられる。


 基本税率は5日に発動した。9日には上乗せ税率の適用を始めたばかりだったが、わずか13時間余りでの軌道修正となった。

 トランプ氏は9日朝、SNSへの投稿で、「75か国以上が貿易障壁や関税、通貨操作などに関して交渉を求めており、我々に報復措置を取らなかった」と停止理由を説明した。米国をはじめとする世界的な株価暴落に見舞われ、景気の後退懸念が広がったことも影響した可能性がある。

 報復措置を取った中国に課す相互関税は84%から105%に引き上げ、発動済みの20%と合わせて、第2次トランプ政権での追加関税は計125%となる。トランプ氏は「中国が世界の市場に示してきた敬意の欠如を踏まえて引き上げる。中国が米国やその他の国々から搾取する時代はもはや持続可能ではないことに気づくだろう」と強調した。一方で、トランプ氏はその後、記者団に対し、「最終的には双方にとって非常に良い取引ができるだろう」と述べ、中国とも協議に臨む可能性を示唆した。

 上乗せ税率の停止期間中は、対象国との交渉が活発化する見通しだ。トランプ政権は同盟国や友好国を優先する方針で、ベッセント財務長官は記者団に「日本が列の先頭にいる。彼らは交渉チームを派遣する予定なので、これからが要注目だ」と述べた。ベトナムや韓国、インドとも協議することを明らかにした。

 上乗せ税率の停止で、日米の株式市場が大幅高になるなど、一定の安心感が広がった。ただ、一律の基本税率に加え、品目別に追加関税を課している鉄鋼・アルミニウム製品、自動車などは適用を維持されている。日本にとって、自動車は対米輸出額のトップを占めており、関税の影響は大きい。日本政府には、粘り強い交渉が求められている。

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・・・もちろん大きく言えば、「アメリカン・システム」が時代遅れになった20世紀の状況を、あらためて否定し直すことだ。それは二度の世界大戦をへて、アメリカが覇権国として、国際社会の自由貿易主義を原則とした国際制度の運営者であった時代が終わる、ということでもある。グローバル化自由貿易主義の終焉、あるいは経済制度面での自由主義の普遍主義の終焉、といった言い方でまとめてもいいだろう。

もともとアメリカが20世紀に特別な地位を得てしまったのは、間に世界恐慌をはさむ二度の世界大戦という特殊な時代を経た後の特別事情があればこそであった。また1947年にGATT「関税および貿易に関する一般協定」体制が構築されたのは、冷戦が始まったときだ。自由貿易主義の制度の導入は、自由主義諸国全体の国力を、護送船団方式で守って、発展させていこうとする、冷戦を勝ち抜きたいアメリカの意向が働いていた。

冷戦が終わった後、自由貿易主義は、一つの時代の節目を迎えた。しかし、しばらくはアメリカの国力が圧倒的に優位だという前提で、ロシアや中国をはじめとする旧共産主義国を自由貿易体制に組み込んで、新しい国際秩序を維持することが、アメリカの利益でもある、という考え方が強かった。

しかしその時代は終わった。共産党一党独裁が続く中国やその他の途上国の商品がアメリカ社会を席巻する時代となった。アメリカが、巨額の貿易赤字を、中国や、ベトナムなどの新興諸国との間に抱え込む時代に変わった。欧州諸国などの軍事同盟諸国を、経済的にも擁護してあげなければならない時代も、とっくの昔に終わっている。刷新が必要だ、とアメリカの大統領が言うのであれば、そういうことも言えるかもしれない。その際、20世紀の前提が消滅したのだから、アメリカは19世紀のやり方を取り戻す、と大統領が言うのであれば、それも一つの考え方である。

21世紀「アメリカン・システム」で念頭に置いておくべきこと
この時代認識の観点から、トランプ大統領の行動を見てみるならが、さらには以下の三つのことを指摘しておくことができるだろう。

第一に、アメリカは、アメリカの国益を守り、推進するために、行動している、という当然の事実を見据えるべきだ。アメリカは、国際社会の盟主としての地位を維持したり、護送船団方式で他の同盟国と冷戦を勝ち抜いたりするために、高率関税などの政策的措置をとっているわけではない、ということだ。

第二に、アメリカは、自国の社会産業の構造を、自らが望ましいと思うものに変えるために、行動している。アメリカが安全保障の観点から大切だと思う産業、社会的価値の維持のために必須だと思う産業が存在すると信じ、その産業が発展するかどうかに、重きを置く。仮に経済学者たちが、アメリカは製造業を捨て去るほうが経済的に合理性の高い行動をとれる、と主張したとしても、トランプ大統領は、まったく心を動かされない。

第三に、したがってGDP(国民総生産)の向上だけを至高の目的にした行動を、アメリカはとっていない。アメリカ人が、アメリカの社会に誇りを持ち夢を持って経済活動をすることが目標である。もともとGDPという概念は、20世紀半ばに発明されたものでしかない。共通基準で、諸国の経済力を横並びで比較するために、用いられるようになった。しかし国民の生活水準の向上と、GDPが一致しないことは、アメリカのように甚大な経済格差や移民問題を抱える国では、特に切実な問題だ。19世紀に戻るための所得税の廃止、といった考えを目標にしてみるのも、GDPだけを至上の価値に置いていないことの証左だ

トランプ大統領を侮蔑し続けても何も生まれない
そして高率関税の政策である。それを経済学の指標の充足ではなく、政治目的を達成するための交渉の道具として導入していることは、トランプ大統領が明確に説明していることだ。

「アメリカン・システム」の思想は、そのマッキンリーの帝国主義的な応用の部分も含めて、現代の新古典派経済学者には、全く受け入れられないものだろう。だが事実としては、トランプ大統領は、そのような思想を持っている。そして、おそらくはトランプ大統領のMAGA政策の強烈な岩盤支持者層も、同じ思想傾向を持っている。

トランプ大統領の高率関税政策を、気まぐれの思い付きとみなすことは、単にトランプ大統領の政策の性質の理解を妨げてしまうだけではない。もしそれを「思い付き」だと信じすぎると、明日にでも撤回してくれるのではないか、という期待を持ってしまいがちになる。そうなると対応するこちら側の政策の検討も、後手後手あるいは的外れなものになりがちだ。実際に、日本政府のトランプ関税に対する対応は、よく準備されたものとは言えない。

日本では朝から晩まで「トランプはバカだ」の大合唱が繰り返されている。「識者」と言われる方々が交代で現れては、「とにかくトランプはバカだ、ただそれだけだ」と繰り返している。だが仮にそうだとして、そのようなことを言い続けているうちに、何か日本のためになることが起こってくるのだろうか。「もし日本にとって良くないことが起こったら、それは俺のせいではない、全部トランプのせいだ」という非生産的な言い訳を用意する以外に、何か意味があるのだろうか。

単にトランプ大統領を安易な侮蔑するだけでなく、冷静な分析をすることを心掛けていかないと、いずれ大きなリスクが日本側に訪れてくることになりかねない。

あるいは本当に時代が変わったのかもしれない。そうした意識で緊張感を持って、事態を分析し、対処する方法を考えたほうが、むしろ望ましい。

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 米連邦準備理事会(FRB)が9日公表した3月18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、バランスシート縮小(量的引き締め、QT)の減速に対するほぼ全会一致の支持があったことが分かった。ただ、数人の参加者が説得力ある根拠を見出せなかったという。    

決定はニューヨーク連銀の担当者によるブリーフィングを受けたもの。議事要旨によると、担当者はバランスシートの縮小を一時停止するか、十分に減速させることで、債務上限問題の解決後に準備金が急速に減少する可能性に対する「意味のある保険」になると指摘し、縮小ペースを減速させる根拠を示した。

FRBは同FOMCで、バランスシート縮小の減速を決定。4月1日より、米国債の縮小ペースを月間250億ドルから50億ドルに引き下げる。住宅ローン担保証券(MBS)の縮小ペースは月間350億ドルで維持するとした。この決定にウォラー理事が反対した。

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トランプ氏は9日、「相互関税」第2弾の上乗せ分について、90日間停止すると発表した。一方で中国には125%を即時発動するとした。

 峯村氏は「トランプさん、強気に『俺のディールだ』と言っているのは多分強がりで、内心、メチャクチャびびってると思いますね」とした。

その背景の1つとして、「相互関税」を受けて引き起こされた「トランプショック」に代表される株価への影響などをあげた。「株式市場、世界で数百兆円の富がなくなった。『まずい』(というのが)1つ。

もう1つは国債ですね。アメリカの国債がバカバカ売られてしまって、かなり債券市場があわてた。トランプさんも『債券市場まずいな』と漏らしている。

3つ目はビジネスサイド、アメリカの企業から『いいかげんにしてくれ』ときている。その3つの理由だと思いますね」と解説した。

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欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は10日、トランプ米大統領が相互関税の上乗せ分を90日間停止すると表明したことを受け、対米報復措置の発動を同期間保留する方針を明らかにした。

 
 欧州委員会は9日、米国による鉄鋼・アルミニウムへの追加関税措置に対し、最大25%の報復関税を発動することをEU加盟国の賛成多数で承認していた。

 フォンデアライエン氏は声明で「われわれは交渉の機会を提供したいと考えている」と説明。米国に対する報復措置に「加盟国の強い支持があった」としつつも、「発動を90日間保留する」と表明した。

 一方で「もし交渉が満足のいくものにならなければ、報復措置を発動する」と明言。追加措置の準備も継続していると明かした上で、「すべての選択肢はテーブルの上にある」として、引き続き米国との交渉に臨む姿勢を示した。

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トランプ米大統領は10日、日本製鉄のUSスチール買収計画を巡り、日鉄は「投資家として戻ってきた。その方がまだ良い」との認識を示した。

 完全買収は認めないとの考えを維持していることを示唆した。ホワイトハウスで記者団に語った。

 トランプ氏は、「USスチールは、関税政策のために非常にうまくいっている。なぜ(日鉄との)取引が必要なのか分からない」と強調。「日本は好きだが、外国企業が大切なUSスチールのブランドを買うというのは、私には(受け入れるのが)難しい」と述べた。 

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中国政府は11日、米国からの全輸入品に対する関税を12日から最大125%に引き上げると発表した。一方で、今後米国がさらなる関税を課したとしても「無視する」方針を明らかにした。

この姿勢の背景について中国商務省は、「現行の関税水準で米国からの輸入品が中国市場に受け入れられる余地はすでにない」と説明。もはや経済的合理性が失われたとして、今後の追加関税に対しては実質的な対応をとらない方針を示した。

中国商務省の報道官は、トランプ政権が導入した「異常に高い」対中関税について、「米国の横暴かつ威圧的な態度を一層際立たせるものであり、いずれ国際的な嘲笑の的となるだろう」と強く批判した。

米トランプ大統領は今週、一律10%に加えて国ごとに最大35%上乗せする形で新たな関税を発動。世界の市場に動揺が広がる中で、9日には多くの国に対する上乗せ分の適用を90日間停止すると発表した。しかし、中国に対しては「報復関税を撤回しない限り」適用を続けるとしており、結果的に最大145%という高関税が維持される。

これに対し中国は、今回の90日間の猶予措置については「中国からの外交的圧力の成果」だと主張。またトランプ関税によって生じた「世界経済の混乱」の責任は「全面的に米国にある」と非難した。

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中国外務省は11日、習近平国家主席が14日からベトナム、マレーシア、カンボジアの東南アジア3カ国を歴訪すると発表した。中国はトランプ米政権との間で追加関税の応酬が激化しており、同じく米国の関税圧力にさらされている周辺国との連携を強める考えとみられる。

【グラフでわかる】中国の対外黒字、実は全面的に米国の対中貿易赤字が支え

発表によると、習氏は14、15両日にベトナムを訪れ、15~18日にマレーシアとカンボジアを訪問する。マレーシアは今年の東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めており、習氏は訪問を通じてASEANとの関係強化も進めるとみられる。

習指導部は今月8、9両日に北京で「中央周辺工作会議」を開催。周辺国との戦略的相互信頼を強固にすることや、「サプライチェーン(供給網)の協力を強化し、地域の安定を共同で守る」といった方針を示した。米国には触れていないが、対米をにらみASEAN諸国など周辺国との連携を進めるとみられる。

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アメリカのトランプ大統領は11日、追加関税の応酬となっている中国の習近平国家主席について、「非常に優れた指導者だ」と持ち上げ、協議に前向きな姿勢を改めて示した。

アメリカ・トランプ大統領:
習主席と常にうまくやってきた。とても良好な関係を築いてきた。そこから何か良いことが生まれると思う。

トランプ氏は11日、記者団に対し追加関税の応酬が続く中国について、「素晴らしい国であり、非常に優れた指導者がいる」などと持ち上げ、協議に前向きな姿勢を改めて示した。

また、日本をはじめとする各国との協議については「私たちは非常に良い立場にあると思う」と述べて自信を示した。

一方、9日に発動した相互関税を90日間停止したのは、アメリカ国債が売られ、金利が上昇したためだという指摘が出ていることについて、「少し動揺した時期もあったが、問題をすぐに解決した」と強調した。

その上で、トランプ氏は「私はこの国を信じられないほどの経済状況にしたい。それが本来あるべき姿だ」と強気の姿勢を示した。

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米中貿易摩擦が世界市場を動揺させ続け、伝統的な米国資産は大混乱に陥っている中、米国経済に対するセンチメントが悪化し、インフレ懸念が高まっていることを示す新たなデータが発表された。


4月11日に発表された最新のミシガン大学の調査によると、消費者心理は57.0から50.8に低下した。これは過去3年間で最も落ち込んだ水準に近く、2020年の新型コロナウイルスによるロックダウン時の水準をはるかに下回っている。1年先のインフレ見込みは6.7%と前月の5%から急上昇し、1981年以来の高水準となった。


このようなデータの発表と相まって、投資家らは長期国債とドルの売却を再開した。これらは伝統的に、セーフヘイブン(安全な避難先)と考えられてきた資産である。


10年物国債利回りは米国時間の午前に4.55%を超え、わずか1週間で50ベーシスポイント以上上昇した。一方、ドルインデックス(DXY)は100を割り込み、3年ぶりの低水準となった。一方、金は1オンスあたり3240ドルと、史上最高値を更新した。


ここ数セッション、乱高下が続いていた米国株は11日、はるかに狭いレンジで取引された。当記事執筆時点では、ナスダックは0.6%高となっている。


一方、暗号資産市場は上昇に転じ、ビットコインは8万2000ドルをわずかに上回り、過去24時間で4%上昇した。広範な暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Indexは3%上昇し、主要アルトコインのソラナとアバランチが6%の上昇でリードした。

シグナルかノイズか?
マクロ経済アナリストの中には、最近の国債利回りの急上昇が米国経済の見通しを脅かしていると懸念する者もいるが、投資家が短期的な市場の変動を深読みし過ぎていると考える者もいる。


「市場で最も流動性の高いセーフヘイブンである米ドルと米国債の2つがおかしくなっている」と、アナリストでニュースレター「Crypto is Macro Now」の著者であるノエル・アチェソン(Noelle Acheson)氏は11日に述べ、次のように続けた。


「しかし、これは他のセーフヘイブンには当てはまらない。アメリカに直接つながったものだけである」。


「これらの資産クラスにおける最近の急激な動きは、ファンダメンタルズによるものよりも、高いレバレッジをかけた市場参加者がポジションの清算を追られたことによるものである可能性の方がはるかに高いと私は考えている」と、ビリオネア投資家ビル・アックマン(Bill Ackmann)氏はXに投稿し、次のように続けた。


「テクニカルな要因が市場の劇的な動きを後押ししている。その結果、市場は政策変更の影響を示す短期的な指標として、ますます信頼できなくなっている」。

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米紙ワシントン・ポスト電子版は11日、トランプ政権が2026会計年度で、航空宇宙局(NASA)の科学予算の大幅削減を検討していると報じた。政権は現行の73億ドル(約1兆500億円)からほぼ半減となる39億ドルの予算案をNASAに示した。

 最も打撃を受けるのは天体物理学分野で、15億ドルから5億ドルと3分の1に。火星で採取した試料を地球に持ち帰り、生物の兆候を調べる事業も骨抜きになる可能性がある。26年秋に打ち上げ予定の「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」を含む多くの宇宙望遠鏡には予算措置がされていないという。

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先週は、世界の金融市場が衝撃的な揺れ動きを見せた。日経平均株価は、7日に2600円を超えて下落し歴代3位の値下がり幅を記録したあと乱高下し、ダウ平均も10日に一時2100ドル余り値下がりするなど、大幅な下落と急上昇を繰り返し、不安定な値動きが続いた。

【画像】9日、「債券市場はやっかいだ」などと述べたトランプ大統領

市場を驚かせた「相互関税一時停止」
トランプ政権が高関税への動きを強め、アメリカが景気後退に陥ることへの警戒感が急速に広がるなか、ドル建て資産から全面的に資金が流出して、「アメリカ売り」が一気に強まる1週間となった。米国株、米ドル、米国債がトリプル安となる異常事態が続き、円買いの動きが急加速した。

大きく動揺する市場を驚かせたのは、9日のトランプ政権の「相互関税一時停止」の発表だった。相互関税の積み増し分の発動から13時間あまりで、アメリカに交渉を持ちかけた国や地域を対象に90日間の停止期間を設けると表明したのだ。

この日のダウ平均は2900ドルを超える急反発を見せ、1日の上げ幅としては過去最大を記録し、翌10日の日経平均株価も2800円を超えて値上がりし、過去2番目の上昇を見せた。

米国債リスクが“半日での再考”迫る
トランプ政権の突然の翻意は、米国債の急落が引き金になったとの見方が強い。

米国債は、アメリカ政府が発行する債券で、“安全資産”として世界で最も流動性が高い金融商品の一つと位置づけられ、その利回りは、国際金融市場での投資の物差しとなっている。

現金確保の売りが、株式などのリスク資産の受け皿となっていた米国債にまで広がるなか、アメリカ東部時間9日午前0時1分に相互関税が全面適用される直前から、米国債が投げ売りされる様相が強まり、利回りは急騰、長期金利の指標となる10年債利回りは一時4.5%を超え、前週末に比べた上昇幅が0.6%にも達した。

海外勢で、日本に次いで、米国債を世界で2番目に保有しているのは中国だ。米中両国による関税引き上げ競争が激しくなるなか、中国が米国債売りに出ることが可能ではとの不安が広がり、実際に中国が売っているのではとの憶測も飛び交った。

米国債の急落には、さらにもうひとつ背景があるとの観測が出ている。ホワイトハウスが公表したスティーブ・ミランCEA(大統領経済諮問委員会)委員長の7日の講演内容だ。ミラン氏は、トランプ政権の政策決定に大きな影響を与えているとされているが、各国による5つの負担分担案を掲げ、5番目に 「アメリカ財務省に小切手を送付するなら、グローバルな公共財の資金調達が可能になる」とする考えを示した。この文言が、米国債などへの課税につながるとの連想を抱かせ、米国債売りが加速したとの見方がある。

米国債価格が下がり金利が上昇すれば、消費の減退につながり、企業の設備投資などにも悪影響が出て、アメリカ景気は本格的に冷え込むリスクに直面するほか、大量の債券を保有している銀行で含み損が膨らめば、大きな信用リスクにさらされることになる。今回の事態に、ヘッジファンドの創業者で債券市場を知り尽くしているベッセント財務長官危機感を抱き、「相互関税一部停止」につながったとされている。

相互関税の上乗せ分が一時停止される一方で、米中の関税引き上げをめぐる応酬は激しさを増している。中国政府は、アメリカのトランプ政権によるあわせて145%の追加関税に対抗し、12日からアメリカからの輸入品にあわせて125%の追加関税を発動した。

輸入コストが膨らむなか、世界の2大経済大国が物価高と景気後退がともに到来する「スタグフレーション」に陥れば、世界が同時に景気停滞局面入りするリスクが増大することになる。

景気悪化への懸念は高まり、今週も「アメリカ売り」の圧力は続くとの見方は強い。金融市場は、トランプ大統領の発言や米中対立の行方をめぐって、不安定な展開が続く。

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 トランプ米大統領は11日、関税引き上げ対象からスマホやパソコンなどを除外と表明した。米国の製造会社の多くは中国に多くの生産拠点があり、価格高騰と国民の不安を抑える狙いがあるとみられる。

 大門氏は、「米国の製品と呼ばれているものが、いかに米国以外の国に依存しているかがよく分かります。トランプさんの狙いは、iPhoneとか半導体みたいな、高度な技術が必要な製造業を米国に持ってきて、米国で生産したいという試みだと思うんですけど、中国のような大規模な施設でiPhoneは組み立てられていますし、iPhoneの部品は40を超える国で作られていて、一番高度な技術は6カ国に絞られる。

そういった国から調達しないといけない。

関税をかければ問題が解決して製造業が戻ってくるという問題ではない」と現状を分析した。

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トランプ米大統領は14日、ウクライナのゼレンスキー大統領を猛烈に批判し「有能ならロシアとの戦争は起きなかった」と述べ、米国の軍事支援に依存する姿勢への不満をあらわにした。「彼が有能かどうかも分からない」とも語った。早期の停戦実現が見通せない中、ウクライナへの圧力を強めた。ホワイトハウスで記者団に語った。

 米国が主導する和平交渉を巡ってウィットコフ中東担当特使が11日にロシアでプーチン大統領と会談したが、目立った成果は報じられていない。トランプ氏は最近「ロシアは動かなければならない」とも訴えており、ロシアとウクライナの双方へのいら立ちを強めている。

 トランプ氏は記者団に和平交渉で「非常に近い将来に大変良い提案があるだろう」と主張したが、詳細は語らなかった。

 ゼレンスキー氏について「国土が20倍のロシアと戦争をするべきではない」とし、米国に武器供与を「次々に求めてくる」と不快感を表明。口論になった2月末の米ウクライナ首脳会談について「乱暴」だったとし、ゼレンスキー氏に対して批判的に振り返った。

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トランプ米政権が打ち出したスマートフォンなど電子機器への関税措置を巡り、混乱が生じている。

【ひと目でわかる】中国の貿易に占める米国のシェア

 11日夜に相互関税の対象外になることが判明したが、13日には政府高官が別の関税措置を課すと明言。一方で「ある程度の柔軟性を持たねばならない」(トランプ大統領)として減免措置などの導入を示唆する中、不十分な説明や突然の方針転換もあり、不透明な状況が続いている。

 混乱の発端は11日夜の事業者向け通知。政権はその中で、スマホやパソコン、半導体製造装置などを相互関税の対象から除外すると明らかにした。

 相互関税を巡っては、中国と報復の応酬となり、対中追加関税はすでに発効済みだった20%と合わせて計145%に上昇。除外措置は、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」などの中国製電子機器が値上がりするとの懸念を打ち消す朗報となるはずだった。

 しかし、トランプ氏は13日にSNSで、スマホやパソコンなどについては、関税の「除外措置ではない」と投稿。「半導体と電子機器のサプライチェーン(供給網)全体の安全保障上の調査を検討している」とし、別の関税措置を講じる考えを表明した。

 トランプ氏は13日夜、記者団に半導体への追加関税を「来週にも公表する」と言明。これに先立ち、同日午前に米ABCテレビに出演したラトニック米商務長官は、スマホなどの電子機器は「半導体への関税措置(の対象)に含まれる。恐らく1~2カ月以内にやって来る」と予告した。

 トランプ政権は、ほぼ全ての貿易相手国を対象にした相互関税とは別に、分野別の関税も導入。安保上の脅威を理由に、輸入される鉄鋼・アルミニウム、自動車に25%の関税を発動した。半導体や電子機器にも同様の措置を導入するとみられている。

 関税政策では3月、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課した2日後に大幅な減免措置を決定。相互関税では完全適用が始まった4月9日のうちに、90日間の一部停止を決めており、急な方針転換が混乱を招いている。

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アメリカのトランプ政権による関税政策の説明が二転三転している事について、中国政府はアメリカが関税を乱用していると批判しました。

トランプ政権は、スマートフォンなどの電子機器について、相互関税から除外するとしたのち、個別分野の関税の対象になるとの見通しを示すなど説明が二転三転しています。

中国外務省の報道官は14日の記者会見で、「アメリカは関税を乱用している」と指摘したうえで「関税を極限的な圧力として利用し自らの利益を追求している」と強く批判しました。

スマートフォンなどの関税について、アメリカが方針を変更している事を受け、中国も関税政策を変えるか問われましたが、報道官は答えず「アメリカが誤ったやり方を放棄するよう対話で問題解決を促す」と従来の立場を強調しました。

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  トランプ米大統領は14日、メキシコやカナダから輸入する自動車・部品に対する25%の追加関税について、見直しを検討していることを明らかにした。

トランプ大統領は記者団に対し、自動車メーカーが「米国内での製造に切り替えるには、少し時間が必要だ」と説明した。

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トランプ米大統領は14日、イランが核開発プログラムを巡る米国との合意を意図的に遅らせていると非難した。さらに、核兵器開発を断念しなければ、イランは核施設に対する軍事攻撃に直面する可能性もあると警告した。

トランプ大統領は記者団に対し、イランが米国との協議を「引き延ばしていると思う」と語った。
イランが核兵器開発に「かなり近づいている」とした上で、「イランは核兵器という概念を捨て去る必要がある。イランが核兵器を持つことは許されない」と言明した。

米国の対応策にイランの核施設に対する軍事攻撃が含まれるかという記者からの質問に対しては「もちろんだ」と応じ、イランは厳しい措置を回避するために迅速に動く必要があると警告した。

米国とイランは12日、オマーンでイランの核開発プログラムに関する協議を行った。両国は「前向き」かつ「建設的」な内容だったと評価し、来週再開することで合意。関係筋によると、2回目の協議は19日にローマで行われる公算が大きい。

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 トランプ米大統領は15日、米ハーバード大学が教育省の一連の要求を拒否したことを受け、同大の免税資格が取り消され、政治団体として課税される可能性があると述べた。

トランプ氏は「ハーバード大学が政治的、イデオロギー的、かつ『テロリスト』に触発された『病』を押し進め続ける場合、免税資格を取り消し、政治団体として課税するべきかもしれない」と自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。

米国の税法では、ほとんどの大学は「公教育目的のみで運営されている」と見なされるため、連邦所得税が免除されている。トランプ氏はどのような方法でハーバード大の免税資格を取り消すかについては明らかにしなかった。

トランプ政権はイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に抗議する学生への対応を巡り、コロンビア大をはじめとする全米各地の大学を非難してきた。

トランプ氏は抗議行動を反米、反ユダヤ主義と見なし、大学がマルクス主義や「極左」思想を広めていると非難。政権の要求に応じない大学への連邦政府の助成金や契約を打ち切ると表明している。

<謝罪を要求>
ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ氏がハーバード大の免税資格を剥奪する可能性を検討しているかという記者団からの質問に対し、「ハーバード大が連邦法に従う必要があると、大統領は非常に明確にしている」と述べた。

「トランプ大統領はハーバード大が謝罪することを望んでいる。大学キャンパス内でユダヤ系米国人学生に対し行われた悪質な反ユダヤ主義について謝罪すべきだ」と主張した。
レビット氏は連邦政府から資金提供を受けている機関が、人種や出身国に基づいて差別を行うことを禁じる公民権法第6編にハーバード大や他の大学が違反していると非難した。


ハーバード大のアラン・ガーバー学長は14日付の公開書簡で、教育省の一連の要求について「私立の教育機関として学問の追究、創出、普及に専念する当大学の価値」を脅かすとして、拒否する姿勢を表明。

この数時間後にトランプ政権は同大への連邦政府からの23億ドルの資金提供を凍結すると発表した。 もっと見る

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アメリカのリベラルが実現しようとしている社会は、寛容な社会である。かつては道徳的に望ましくないとされていたアイデンティティ――たとえば同性愛者やトランスジェンダー等々――も認められ、受け入れられる社会、かつてはタブー視されていた行動も、他者に危害を与えない限り、個人の自由の範囲として承認される社会。寛容であるということは、許容的だということだ。

ところで、道徳の本性は「禁止」にある。許容性の拡大は、したがって、伝統的な道徳から離脱していくプロセスである。このプロセスを徹底的に推し進めたらどうなるか。「(ほとんど)すべての道徳的な禁止を平気で、恥ずかしげもなく公然と侵犯する人物」という像が得られるだろう。それこそがトランプである。トランプは、リベラルがめざしている許容的な社会の誇張された真実である。リベラルは、トランプを通じて「あなたが向かおうとしている先には、こんな人物がいるのですが、これでよろしいでしょうか?」と問われているようなものだ。

無論、リベラルとしては、こんな極限は受け入れられない。避けなくてはならない。

しかし、そうするとリベラルは別のかたちの極限を、自己否定的な極限を得ることになる――すでにそのような極限に到達してしまっている。それが、「ウォーキズムWokism」と(右派から)揶揄されている潮流であり、また「キャンセル・カルチャー」と呼ばれている現象だ。

「ウォークWoke」とは、「目覚めている人」という意味であり、現代日本の社会現象と対応させれば「意識高い系」と似たような含意をもつ語である。律儀な左派系の人々を嘲笑ちょうしょう的に指し示す名詞だ。

キャンセル・カルチャーは、リベラルにとっての社会正義、PC的な正義の基準にわずかでも反する言動をとった個人を排斥し、追放し、そして解雇したりする社会現象を指している。「キャンセル」という言葉が、その排斥の容赦なさを表現している。

キャンセル・カルチャーや過激なウォーキズムは、リベラルがめざす寛容な社会を厳格に追求したことから生ずる自己否定的な現象である。

寛容に徹しようとすると、「寛容」を推進したり、維持したりするとされる行動や態度からの一切の逸脱が許容できないものに見えてくる。そうした逸脱を禁止し、逸脱者を排斥しなくてはならない。

つまり寛容を律儀に追求した結果として、当初よりもはるかに不寛容な状態が出現する。あるいは包摂的な社会を極限まで追求した結果、逆に過酷な排斥をともなう状態が導かれる。

リベラルが求める寛容な社会、許容的な社会は二種類の極限をもつ。文字通りの過剰な寛容、道徳にこだわらない極端な許容性は、リベラルの外部に現れる(トランプ)。寛容の極限をリベラルの内部に押しとどめようとすると、今度は、極端な不寛容が得られる(キャンセル・カルチャーやウォーキズム)。

寛容で、多様なアイデンティティを公平に包摂する社会。非常に結構だ。が、この理念には、根本的な矛盾がある。少なくとも、現代の資本主義を前提にしてこの理念を十全に現実化しようとすると、寛容の追求が不寛容へと反転するのである。

ウォークによる批判のターゲットになりやすいのが、相対的に貧しい白人中産階級の労働者たちである。先に述べたように、彼らは、リベラルな既成支配層が、移民やジェンダーに関して多様性や包摂を訴えているのに、自分たちを尊重し、積極的に包摂しようとしていないことに不信感を抱いているからである。

リベラルの「多様性・公平性・包摂」といった理念に反発を覚えるのは、下層の白人労働者たちだけではない。ここまで述べてきたように、この理念は矛盾を内在させているので、これに疑問を覚えたり、うさんくさいものを感じたりするのは当然のことである。

この理念への疑念は、「道徳の不在」に対する不安という形態をとる。先ほど述べたように、寛容な社会、許容的な社会という理念の極限には、一種の虚焦点きょしょうてんとして、一切の道徳の効力が停止する状態、すべての道徳から解放された状態が待ち構えている。ある特定の道徳ではなく、道徳一般が無効になった世界……これは人に耐え難い不安を与える。

こうした不安を抱く者は、リベラルの理念に対してどのように対抗するのか。ごく素朴な戦略は、リベラルが唱える「寛容」や「許容」の中で消滅しかけている保守的な価値観、「古きよきコモンセンス」を称揚し、リベラルの理念に対置することだ。

かつて――1980年代に――共和党の大統領の誕生に貢献した政治組織「道徳的多数派モラルマジョリティ」は、実際、そのような戦略をとった。が、今日の右派――リベラルな民主党に反対している右派――には、単純に、伝統的な道徳の復活や保守を訴える戦略はアピールしない。

なぜならば、彼ら自身もすでに、伝統的な道徳の大半を恣意的なものに過ぎないと見なしており、それらが誰に対しても強制できるような妥当な規範ではないことを理解しているからだ。

個々の道徳や規範に関しては、もはや時代遅れのものに感じられる。しかし、リベラルが推進している「寛容な社会」のさらにその先に予感されている、道徳の真空地帯に対しては恐怖を感じる。このような心理状態にある保守派に対しては、どんな態度が魅力的なものとして現れるだろうか。許容的な社会へと向かうダイナミズム、民主党的なリベラルが成し遂げようとしていることをただ純粋に否定すること、これである。

何か守るべき道徳を唱えるのではなく、「多様なものの寛容なる共存」を指向するリベラル派の実践に対して嘲笑的にふるまい、その価値を徹底的に貶める人物、つまりPC的な「社会正義」の規定を蹂躙し、蔑ないがしろにするような人物が、今日の保守派を惹きつけるはずだ。そのような人物こそ、ほかならぬトランプである。

かくして、一見奇妙なことが生ずる。PC的な品行方正さを意図的に侵犯し、徹底的に冒瀆ぼうとく的にふるまっている人物が、保守的な価値や伝統的な道徳を守る最後の砦とりでとして現れるという逆説が、つまり一種の「対立物の一致」が生ずるのだ。

大澤真幸『西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか』(朝日新書)大澤真幸『西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか』(朝日新書)
その上で、トランプは、道徳性の一般を代表するような論争的な主題に関してだけは、はっきりと保守的な道徳を支持する。たとえば、女性の人工妊娠中絶に関しては、――「プロライフ(胎児生命尊重)」の名目を使って――否定的な態度をとる(*1)。あるいは、LGBTQ+を認めず、「男と女しかいない」と公言する(*2)。

トランプは、性行動に関しても極端に奔放なので、こうした保守的な主張はちぐはぐな印象を与える。が、ここまで述べてきたように、トランプの支持者は、これを矛盾とは見ていない。

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アメリカ・トランプ政権は中国に課した関税をめぐる交渉について、「ボールは中国側にある」と強調しました。

ホワイトハウス レビット報道官
「ボールは中国側にある。取り引きを必要としているのは中国であって、我々ではない」

ホワイトハウスのレビット報道官は15日、「中国はアメリカの消費者を必要としている」「取り引きが必要なのは中国側だ」と強調しました。

関税をめぐる二国間の交渉を視野に強気な姿勢を示した形ですが、一方で「トランプ大統領は中国との取り引きに応じる用意があると明言している」とも話しています。

トランプ大統領は関税をめぐる交渉について、中国側からの接触を期待するような発言を繰り返していますが、習近平国家主席との電話会談や二国間交渉の見通しは一切明らかになっていません。

上↑上 ぷぷっ トランプくん 乙ww

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関税発表後の市場の反応は、トランプ政権の想定を超えていたのかもしれない。株価は連日暴落し、安全資産であるはずの米国債まで売られる異常事態となった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、4月9日)は、この市場の動揺が方針転換の引き金になったと報じている。

「大統領は、関税への反応が少し『神経質(yippy)』になっていると述べ…債券市場が急落するのを見て…方針転換するために自身の直感に頼った」

トランプ氏自身が、市場の混乱を見て「人々が少し気分を悪くしていた」と認めたことは、彼が世論や市場の反応を全く意に介さないわけではないことを示唆する。あの「迷わず動く」はずのトランプが、市場の声に耳を傾け、わずか1週間で自ら打ち出した政策を修正した。これは「ビビッた」と見られても仕方がないだろう。

経済界からの圧力も相当なものだったようだ。同報道(WSJ)によれば、JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOをはじめとするビジネスリーダーたちが、景気後退への懸念を強く表明し、ホワイトハウスに方針転換を迫っていたという。

 身内であるはずの共和党からも、異論や懸念の声が上がっていた。THE HILLの記事(4月4日)は、関税発表後の共和党議員たちの動揺を伝えている。

「共和党上院議員たちは、トランプ大統領の…関税の規模に対し、様々な度合いの衝撃と警戒感を表明している。…トランプ氏の大胆な行動の包括的な性質が、地元の有権者の間でパニックを引き起こしている」

特に農業州選出議員は報復関税を恐れ、自由貿易を重んじる議員からは原理的な反対論も出ていた。POLITICOの記事(4月10日)は、多くの共和党議員がトランプ氏の真意を測りかね、「交渉のためのポーズであってほしい」と願う受け身な姿勢だったと描写している。

「せいぜい、それは希望的観測の戦略に相当する…彼を望ましい結果に導き、政策を装った癇癪から遠ざけるために、いつもの操作ゲームをトランプに対して行うことだ」

 本来なら大統領を支えるべき与党内にさえ、不安と混乱が広がっていたのである。強気な姿勢を貫くトランプ像とは裏腹に、水面下では様々な方面からの圧力にさらされ、最終的に軌道修正を余儀なくされた、というのが実情に近いのかもしれない。決断は早かったが、その後の修正もまた早かった。これは「柔軟性」と見るべきか、それとも「一貫性のなさ」と見るべきか。

市場が「大統領」を動かす──通商戦略の危うい現実
 結局のところ、トランプ大統領は、自らが引き起こした嵐に対し、少なくとも一時的には帆をたたむ選択をした。この一連の騒動は、彼の政策決定プロセスにおける「市場との関係性」という本質的な側面を露呈させた瞬間であったと言えるだろう。株価が急落すれば市場に配慮するような言葉を発し、安全資産であるはずの米国債までが売られる異常事態に至っては、関税発動からわずか数時間で「一時停止」を発表するに至った。

 Axiosの記事が指摘するように、ベセント財務長官らが説得に動いた背景には、特に債券市場の混乱に対するトランプ大統領自身の強い懸念があった。表面的には、こうした判断は投資家にとって安心材料に映るかもしれない。しかし、国家の長期的な通商戦略が、日々の市場の機嫌によってこれほどまでに左右されるのであれば、それはもはや強力なリーダーシップとは呼べず、市場への「従属」に近い危うさをはらんでいる。

 政権を支えるはずの共和党内の反応も、トランプ大統領への絶対的な信頼というよりは、「様子見」の空気が支配的だった。多くの共和党上院議員は関税の規模に警戒感を示し、地元経済への影響を懸念していた。彼らは内心では自由貿易を望みつつも、大統領の意向を忖度しながら「これは交渉のためのポーズであってほしい」と願うのが精一杯だった。ランド・ポール議員のように、維持された10%の関税ですら「悪い」と明言する声や、グラスリー議員のように大統領の関税権限を制限しようとする法案を提出する動きも、党内の温度差を示している。

かつてトランプ氏を熱狂的に支持していた一部の論客や議員でさえ、今回の件では距離を置いたり、批判的な論調を示したことは軽視できない。強気な言葉とは裏腹に、政権は国内外からの圧力に耐えきれなかった。今回は「交渉のため」という名目で一時停止に踏み切ったが、次に同様の経済的・政治的圧力に直面した時、果たして再び「強い姿勢」を貫けるのか、疑問が残る。

 結論として、今回の一時停止という判断には、市場や政治状況に対する「恐れ」が確かに含まれていたと見るべきだろう。市場の混乱、債券の動揺、保守派の懸念、そして世界各国からの反発。これらすべてを真正面から受け止め、それでもなお政策を推し進めるだけの確信が、今回はトランプ大統領になかったのかもしれない。側近たちが語る「当初からの戦略」という説明は、さすがに事後的な「言い訳」に近い響きを持っているように感じる。

 もちろん、減税を信奉し、(おそらくは)戦争を嫌い既存のエリート層や偽善的な建前を嫌うトランプ氏の基本姿勢には、今でも共感できる部分が多い。その上で、今回の事態にはやはりある種の残念さが残る。なぜなら、出発点となった高関税政策そのものが、致命的な政策ミスであった可能性が高いからである。関税が結局は自国民への負担増、すなわち「増税」でしかないという事実は、NBER、ピーターソン国際経済研究所、Tax Foundationなど複数の米国研究機関が、第一次政権時の経験をもとに明確なエビデンスをもって繰り返し指摘してきたことである。

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米ハーバード大学が4月14日、連邦政府からの要求リストは負担が重すぎるとして従うことを拒否すると、ドナルド・トランプ政権は速やかに同大学を罰する動きに出た。

14日午後、ハーバードは政権の要求に従うことを拒否した最初の大学になった。こうして連邦政府と米国で最も裕福な大学の決戦が始まったのだ。

連邦当局は同日夕、ハーバードへの多年度にわたる助成金22億ドル(約3150億円)を、契約金6000万ドル(約86億円)と併せて凍結すると発表。

ほかの大学も政権が高等教育に干渉することに抵抗してはいる。だが、トランプ政権の要求は違法だとするハーバードの対応は、米国で最も影響力がある学校の論調が大きく変化したことを示している。同校はこの数週間、トランプ政権の圧力に屈していると批判されてきた。

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ドナルド・トランプ米大統領は16日、ハーバード大学を「冗談」と呼び、同大学が政府監督の受け入れを拒否したのを受け、政府の研究委託契約を撤回すべきだとの考えを示した。また報道によると、トランプ政権は内国歳入庁(IRS)に対し、同大の非課税資格をはく奪するよう正式に要請した。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「ハーバードはもはやまともな学びの場とは言えず、世界の偉大な大学やカレッジのリストに載せるべきではない」と投稿。「ハーバードは物笑いの種だ。憎悪と愚かさを教えており、もはや連邦資金を受け取るべきではない」と主張した。

ノーベル賞受賞者162人を輩出した名門ハーバード大が入学者選抜や職員の採用、政治的傾向などに関する政府の監督を受け入れるよう突き付けた自身の要求を拒否したのを受け、トランプ氏は激怒している。

トランプ氏は今週、同大への22億ドル(約3100億円)の助成金支給を凍結するよう命じた。

15日の投稿では、同大が引き下がらなければ、非営利教育機関としての「税制優遇措置」の対象から除外されるべきだと主張していた。これに関し、CNNとワシントン・ポストは、トランプ氏の要請を受け、IRSが現在、その方向で作業を進めていると報じた。

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トランプ氏による世界への関税攻勢は世界的な市場の混乱を引き起こし、景気後退への懸念を高めている。トランプ氏は先週、すべての「相互関税」について90日間の猶予措置を宣言したが、中国に課しているものは対象外とした。

ただ、米国税関・国境警備局が通達によれば、スマートフォンやコンピューター用モニターなど、中国製の一部電子製品は関税の対象から除外されるという。ただし、それらの製品は依然として中国に課せられている20%の関税対象となる。

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23日早朝の外国為替市場で対ドルの円相場が一時1ドル=143円台まで急落した。

トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任を否定したことがきっかけだ。

相互関税の90日間停止に続き、市場での米国売りが再びトランプ氏の「変心」をもたらした。

ただ、根本的なトランプ政策への疑心暗鬼は残り、ドル高進行の相場には距離がありそうだ。

「(パウエル氏を)解任するつもりはない」。米ホワイトハウ...

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愛知・岐阜・静岡・長野・東京・全国

2025-04-05 21:09:59 | 日記

      ・愛知   ・岐阜   ・静岡   ・長野   ・東京   ・全国

6・11  6.28  5.49  3.77  4.64  5.99  5.11

6・18  7.22  5.84  5.56  4.13  5.85  5.60

6・25  8.03  7.45  5.81  4.75  6.22  6.13

7・2   9.16  8.46  6.58  5.91  6.85  7.24

7・9  11.46 10.95  8.12  7.57  7.58  9.14

7・16 14.73 13.87 10.77  8.19  8.25 11.04

7・23 19.68 20.72 14.19  9.66  9.53 13.91

7・30 20.82 17.90 16.92 12.20 11.12 15.91

8・6  19.87 17.90 17.42 12.98 11.51 15.81

8・13 20.70 19.61 15.81 13.29 10.37 14.16

8・20 25.69 31.03 20.51 19.67 10.96 17.84

8・27 23.86 22.79 25.27 21.22 14.53 19.07

9・03 24.70 22.33 26.65 24.10 17.01 20.50

9・10 23.84 24.24 23.83 21.74 16.36 20.19

9・17 22・74 19.03 18.99 18.99 16.04 17.54

9・24 16.61 15.24 12.24 10.39  8.89 11.01

10・01 12.40 10.26 9.65  9.24  7.08  8.83

10・08  7.11  6.52 5.29  6.17  3.62  5.20

10・15  5.12  6.13 4.24  5.38  2.33  3.76

10・22  4.08  4.05 3.44  5.17  2.11  3.25

・・・

11・05  3.51  4.28 2.14  5.84  1.46  2.44

11・12  2.79  3.01 1.60  5.00  1.20  2.01

11・19  2.37  2.77 1.60  4.97  1.17  1.95

11・26  2.77  3.02 2.06  5.82  1.56  2.33

12・03  3.45  3.37 2.79  5.78  1.89  2.75

12・10  4.80  5.00 3.64  6.64  2.31  3.52

12・17  6.09  5.97 4.05  8.49  2.58  4.15

12・24  7.06  5.76 4.29  8.55  3.13  4.57

12・31  9.19  9.15 ーーーー 10.65  3.39  5.79

2024

01・07 12.40 15.23 ーーーー 12.61  3.38  6.96

01・14 14.17 14.29 ーーーー 14.05  5.66  8.96

01・21 17.33 16.15 ーーーー 15.82  8.33  12.23

01・28 21.24 16.30 ーーーー 21.01 11.27  14.93

02・04 22.55 ー---  ーーーー 22.13 11.38  16.15

02・11 20.06 ー---  ーーーー 17.47  9.37  13.75

02・18 14.03 ー---  ーーーー 14.14  6.90  10.10

02・25 10.79 ----  ---- 10.08  5.30   7・92                     

03・03  8.71 ----  ----  8.61  4.66   6.99

03・10  7.69 ----  ----  7.20  4.25   6.53

03・17  7.52 ----  ----  7.47  3.70   6.15

03・24  6.72 ----  ----  5.86  3.06   5.21

・・・

04・07  5.52 ----  ----  5.08  2.74   4.26

04・14  4.34 ----  ----  5.25  2.42   3.71

04・21  4.09 ----  ----  4.50  2.77   3.64

04・28  3.25 ----  ----  4.13  2.39   3.22

05・05  2.53 ----  ----  2.78  1.48   2.27

05・12  2.85 ----  ----  3.62  2.28   2.76

05・19  3.15 ----  ----  3.83  2.78   3.28

05・26  3.10 ----  ----  4.59  2.97   3.35

06・02  3.57 ----  ----  3.97  3.37   3.52

06・09  ーーーー ----  ----  ーーーー  ーーーー   3.99

06・16  4.78 ----  ----  4.41  4.48   4.16

06・23  5.07 ----  ----  4.00  4.70   4.61

06・30  ーーーー ----  ----  ーーーー  ーーーー   5.79

07・07  9.73 ----  ----  6.49  7.14   8.07

07・14 15.62 ----  ----  9.89  7.56  11.18

07・21 20.82 ----  ---- 12.38  8.50  13.62

07・28 23.25 ----  ---- 12.59  9.13  14.58

08・04 20.10 ----  ---- 13.81  7.26  13.29

08・11 13.56 ----  ---- 12.37  5.49  10.48

08・18 13.15 ----  ---- 11.69  3.63   8.50

08・25 10.99 ----  ---- 12.56  4.79   8.80

09・01 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   7.46

09・08  6.93 ----  ----  8.65  4.80   6.57

09・15  5.63 ----  ----  5.85  4.41   5.28

09・22 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   4.35

09・29  4.37 ----  ----  4.17  3.04   3.58

10・06  3.57 ----  ----  4.15  2.45   3.07

10・13  2.84 ----  ----  3.59  1.80   2.38

10・20 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   1.86

10・27  2.06 ----  ----  3.07  1.17   1.69

11・03  1.72 ----  ----  2.58  1.09   1.57

11・10 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   1.47

11・17  2.09 ----  ----  2.93  1.28   1.90

11・24  1.95 ----  ----  2.77  0.99   1.81

12・01 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   2.42

12・08  3.78 ----  ----  5.13  1.72   3.07

12・15  4.99 ----  ----  6.03  2.21   3.89

12・22  6.76 ----  ----  8.19  3.30   5.48

12・01 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   7.01

2025

01・05  9.58 ----  ---- 10.82  1.32   5.32

01・12  9.16 ----  ---- 10.80  3.73   7.08

01・19 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   5.62

01・26  7.81 ----  ----  8.98  3.50   6.06

02・02  8.12 ----  ----  8.61  3.70   6.06

02・09 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   5.82

02・16  7.06 ----  ----  7.00  3.27   5.15

02・23 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   4.95

03・02  6.62 ----  ----  6.59  2.76   4.42

03・09  5.28 ----  ----  6.47  2.80   4.07

03・16  4.76 ----  ----  5.61  2.71   3.85

03・23 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   3.23

03・30  3.86 ----  ----  4.78  1.93   2.92

04・07 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   2.10

04・14  2.33 ----  ----  3.04  1.03   1.77

04・27  1.96 ----  ----  2.41  0.82   1.39

05・04 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   ーーーー

05・11 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   0.94

05・18  1.04 ----  ----  1.56  0.82   0.96

05・25  1.04 ----  ----  1.37  0.65   0.84

06・01 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   0.84

06・08  1.05 ----  ----  1.16  0.94   0.92

06・15  1.13 ----  ----  0.84  0.82   0.90

06・22 ーーーー  ----  ---- ーーーー   ーーーー   1.00

06・29  1.48 ----  ----  0.70  1.27   1.40

      ・愛知   ・岐阜   ・静岡   ・長野   ・東京  ・全国

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バフェット

2025-04-05 10:33:09 | Weblog

日本が米国に奇襲攻撃を仕かけたとき、ウォーレン・バフェットは当時10歳であり、アルカイダが民間航空機を使って米国を攻撃したときは71歳だった。米国はこれまで常に、自らの手で戦争を始めない国であった。征服を求めなかった。賠償を要求しなかった。正義が要求する以上の復讐をすることもなかった。

オマハにあるバークシャー・ハサウェイの質素な本社の静かな廊下で、バフェット自身が、無数の嵐の中で投資家を導いてきた冷静な態度で、最新の経済的な妨害行為についての考えを語った。94歳のバフェットは、歴史が繰り返されようとされていると認識できるだけの経済サイクルを見てきた。

関税は「ある程度の戦争行為」だとバフェットはCBSニュースのインタビューで説明している。「すぐに血を流すことはないかもしれないが、間違いなく報復を招く侵略行為だ」

ここでの知恵は目新しいものではないが、ウィル・ロジャーズが言ったように、「問題は、知らないことではなく、知らないことを知っていると思い込むことである」。そしてトランプ政権の多くが「知っていると思い込んでいる」ことは、関税が米国の利益を守るということだ。だが、歴史はそうでないことを強く示唆している。

バフェットは、米国企業を保護するために輸入関税を引き上げたが、貿易相手国の報復によってかえって世界恐慌を深刻化させた、1930年のスムート=ホーリー関税法に言及した。経済的な地獄への道は、政治的な意図で舗装されている。

世界で最も成功した投資家であるバフェットは、数十年かけてバークシャー・ハサウェイを、GEICO、BNSF鉄道、シーズ・キャンディーズのような米国の繁栄の屋台骨となる企業など、アメリカ例外主義によって繁栄するコングロマリットに育て上げた。

セオドア・ルーズベルト大統領が「穏やかに話し、大きな棒を持て」と言ったのは正しい。米国は世界最大の経済大国であり、基軸通貨の発行国であり、技術革新の原動力である大きな棒を持っている。しかし、穏やかに話すということは、その力を賢く使うということであり、敵にも味方にも棍棒のように振り回すことではない。

バフェットに言わせれば、関税は大声で不器用に話すようなものだ。関税は、強さよりもむしろ内にある不安の方を強調しているのだ。

「皮肉なのは」とバフェットは続ける。「保護主義はしばしば、それが保護すると主張するものに害を及ぼすことだ。それにより、米国の消費者はより高い価格を支払うハメになる。米国の製造業者は投入コストの上昇に直面する。米国の農家は輸出市場を失う。ウィル・ロジャースが言うように『われわれは世界で初めて自動車で貧民院に行く国なのだ』」

■賢い資金の置き場所とは、賢い資金が流れつく場所である

貿易摩擦の高まりを受け、賢明な投資家たちは3つの重要な動きを見せている。

第一に、欧州株式、特にドイツのDAX指数や、BNPパリバのような欧州の金融機関に資金が流れ込んでいる。欧州市場はすでにかなりの景気悲観論を織り込んでおり、バリュー志向の投資家には好機が訪れている。

ドイツの多様な経済を代表するDAX指標は、米中直接摩擦に対するバッファーを維持しつつ、世界的な成長へのエクスポージャーを提供している。同様に、BNPパリバは複数の地域で金融サービスを提供しており、地域経済の混乱に対する自然なヘッジを提供している。

第二に、中国株は適切なリスク許容度を持つ人々にとって魅力的な価値を提供している。かつての投資格言は「ABC(Anywhere But China、中国以外)」だった。今日の逆張り投資家は、この言葉を翻している。ABCは今や、「All Bets on China(みなが中国に賭けている)」の略となった。ガバナンスに対する懸念は依然としてあるが、中国の国内消費に貢献する企業は、国際的な情勢に関係なく成長を続けるだろう。

第三に、そしておそらく最も重要なことは、金への関心が再び高まっていることだ。ウィル・ロジャースがかつて口にしたように、「お金を2倍にする最も手っ取り早い方法は、半分に折って後ろポケットに入れることだ」。金や現金は、生産的な投資が逆風に直面したときに資本を保全する方法として注目されている。

貿易摩擦がエスカレートし、市場のボラティリティが高まる中、バフェットの視点は、政治的な虚勢に対して冷静な反論を提供する。バフェットのメッセージは明確である。最も賢明な道は、必然的に正気に戻るのを待つ間、防衛的なポジショニングをとることかもしれない。

歴史が繰り返し示してきたように、他の人々がパニックに陥っても理性的であり続ける人々、あるいは、バフェットの有名なアドバイスのように、「他人が貪欲なときは恐れ、他人が恐れているときは貪欲であれ」という姿勢を持ち続ける人々には、やがて市場が報いることになる。今日はおそらく、その両方を慎重に行う必要があるのだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハサウェイのCEOを退任する計画を発表したとき、私はその場にいた。
聴衆は衝撃を受けたが、投資家バフェット氏に2度のスタンディングオベーションを贈った。
バークシャー・ハサウェイのトップは、取締役会にも後継者にも事前に知らせていなかったと自ら語った。
ウォーレン・バフェット氏が、今年(2025年)の終わりにCEOを退任すると述べたとき、私はその場にいた。それは60年近く続いた、驚くべき在任期間の終わりを告げるものだった。

 

伝説的な投資家でありバークシャー・ハサウェイのボスは、土曜日(5月3日)にネブラスカ州オマハで開催された同社の年次総会での、5時間に及ぶ質疑応答の終了間際に、予期せぬ発表をした。

その時、満員の会場はショックで静まり返った
満員のスタジアムは、ショックのあまり静まり返った。

最も長くS&P500企業のCEOを務めた人物であり、1970年に最高職に就いて以来、経営難の繊維会社だったバークシャーを、世界に知られる1兆ドル規模の企業へと築き上げた人物が、退任しようとしていた。

94歳になるバフェット氏は、午前中を通して、関税やバークシャーの巨額の現金資産から政府支出や人生のアドバイスに至るまで、あらゆる質問に答える様子からは精神的に非常に明晰に見えた。それだけに、まだ数年はトップを続投するのではないかと思えた。

彼は、3人の子どものうち取締役である2人を除き、バークシャーの取締役会にも、隣席していた後継者予定のグレッグ・エイベル氏(Greg Abel)にも、事前に知らせていなかったことを明かした。

バフェット氏が話し終えると、聴衆は立ち上がり、多くの人々にとってかけがえのない存在である人物に向けて、雷鳴のような拍手を送った。

バフェット氏の数千人の株主は、彼がステージを去る準備をする際に再びスタンディングオベーションを送った。それを受けてバフェット氏は、彼らの称賛は、称賛として解釈することも、自身が辞任することへの安堵として解釈することもできる ── と冗談を飛ばした。

何が起こったのかを傍観者が受け止め、その歴史的な重要性が理解され始めるにつれて、場内の雰囲気は悲しみと信じられない想いに変わっていった。

バフェット氏がステージを去り、照明がつくと、動揺した参加者たちは互いに顔を見合わせて発表の意味を口々に解釈し始めた。スタジアムでは、人々が自身の気持ちや発表の影響について語り合う低い声が響いていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

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