窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦・三浦弘行九段への処分・第七幕

2016-11-27 10:04:35 | Weblog
どうやら竜王戦/第七幕は状況が一向に進まない場面のようです。

三浦反論(3)からもうすぐ3週間経とうとしています。<--リンク

そうしてこのまま何事もなく年を越すのでありましょうか?

それでは連盟の思うつぼでありましょう。


反論(3)が出た時は「これで反撃開始か。」と思ったものでしたが、実際はそれが「最後の反撃」であった模様です。

というか、三浦側としては、「法的な対抗措置はとらない、しかしながらできる限りの反撃をする」というのが今回の対応方針の様であります。

一人の村人としてのありようからすれば、それもまたむべなるかなとも思われます。


あれほど勢いのあった2ちゃんねるも静かになってきました。

つどっていたスズメ達も「燃料切れ」で訪れなくなった模様です。

その意味では連盟の第三者委員会を使った「時間延ばし、時間稼ぎ作戦」、そうして「意見をいうな、公表するな」という緘口令は効果的でありました。

「人の噂も75日」という訳であります。

したがって「90日もあれば十分だ」という事でありましょうか。


さてその第三者委員会、何回か会合は開いた模様ですが、一向に仕事をしている様子がうかがえません。

要するに「仕事をしないのがこの第三者委員会の仕事」なのであります。

そうして年明けに「処分は妥当性がない部分もあったが、違法とまでは言えない。」というコメントを発表しておしまいでしょう。

なんとも楽な仕事であります。


ある理事さんは「竜王のたち振る舞いを見習ってほしい。」などと、とんでもない発言をされておられる様です。

まあ村の中では竜王と理事さんがどうやら権力を握っておられる様ですから、それも仕方がないことなのでしょうか。

しかしながら、村の外から見ますれば「将棋の才能は確かなものではあるが、それ以外の事と来たら、、、」というものでしょう。

その事を今回の騒動は天下に示したのであります。


「プロ棋士たるもの、こうあらねばならない。」

これは将棋盤の前に和服を着て座り、長時間、席を離れることなく将棋をさす、、、と言う事ではありますまい。

まあ、外側はそれでもいいのですが、内側にある精神、心はどうなんでありましょうか?

目の前にある不当な事を見て見ぬ振りをする、、、ような精神は、心は、将棋指し、棋士たるものの本分に合致しているのでありましょうか?


単に将棋が強い事を求めるのであれば、もはやそれはソフトで将棋AIで十分なのであります。

そのような時代に突入した時に、それでも魅力あるプロの姿というものがどのようなものなのであるのか、棋士の皆様方におかれましては、もう一度再考されますようにお願いするものであります。

PS
読売、朝日、毎日の各新聞社も連盟のやり方を黙認してゆく様です。

そのあたりの事を外から見ている限りでは、新聞社は社会の公器を自任している割には、仲間うちには甘い様です。

そうしてどこぞの党首様とご同様に、他人には厳しく、自分には甘く、行動されるようです。

PS
それなりに面白い考察であるとは思いますので、ご参考までに。

・将棋三浦九段の竜王戦騒動、ファンが「ガッカリ」した2つの理由<--リンク

PS
・囲碁に新国際戦 井山王座と中韓代表、AIも参戦 <--リンク

将棋世界のごたごた、ぐずぐずを他山の石とできる囲碁の世界は賢明でありますなあ。

なによりもオープンなのが、風通しが良いのがうらやましい所です。

PS
・第2期叡王戦三番勝負第1局、佐藤天彦九段が先勝<--リンク

竜王と仲良しの名人がまずは一勝です。

PS
竜王戦第六局、丸山九段の勝利でした。<--リンク

これで渡辺竜王三勝、丸山九段の三勝とイーブンになり、決着は最終局に持ち越されました。

PS
叡王戦決勝、二連勝にて佐藤天彦名人が第二期叡王に決定しました。

それにしても「受けの天彦」鬼強かった模様です。

さてこれで来年の電王戦は現役名人対ポナンザとなり、まあそれなりの舞台に仕上がったのでありました。


PS
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電王戦・三浦弘行九段への処分・第六幕

2016-11-18 10:32:47 | Weblog
連盟ー三浦会談は決裂した模様。

連盟さん、腹をくくって、衝突コース突入です。

・<将棋>屋敷九段が不戦勝で3勝2敗に A級順位戦<--リンク


連盟さんは表面上は「3か月出場停止なのだから、これは当然のこと」という立場のようです。

さて、しかしながら三浦反論(3)が公表されてから12日目にしての不戦敗の発表でした。

当然ながら、反論(3)と三浦側の要求事項が書かれたお手紙は連盟に郵送されたでありましょうし、また何度かの折衝が行われたかと思われます。

しかしながら、その結果は合意には至らなかった模様です。

もし仮に合意に至っていれば「不戦敗の公表」はなく、それ以外の対応が取られていた事でしょう。


16日付けの毎日の朝刊に「これによりA級順位戦も不戦敗の見通しとなり、・・・」という記述があります。<--リンク

つまり15日(火)までには毎日に対して連盟から何らかの説明と不戦敗の連絡があったものと思われます。

そうしますと連盟はすでに16日(月)頃には「三浦9段の不戦敗」を公表する事を決めていた事になります。


毎日に対して朝日は以下のコメントを公表しています。(2ちゃんねる投稿よりの引用)

朝日新聞将棋取材班@asahi_shogi

A級順位戦、5回戦最後の羽生三冠―渡辺竜王戦が指されたこの日をもって、出場停止中の三浦弘行九段が屋敷伸之九段戦において不戦敗となることが決まりました。
将棋連盟によると、過去の不戦敗の事例と同様の対応だとのことです。
屋敷九段は3勝2敗、三浦九段は1勝4敗となりました。

上記のように連盟は朝日に対してはそれほど丁寧な説明をしたとは思えず、問い合わせに対して単なる「形式上の回答をしただけ」の様子です。


いずれにせよ、順位戦に三浦9段の不戦敗をつけたのでありますから、連盟側は従来の立場を何も変更しておらず、3か月出場停止をあくまで継続するぞ、という意思表示になるかと思われます。

これが今回の連盟側の三浦反論(3)に対する回答内容であるとすると、さて三浦側はいよいよ覚悟を決めて進むべき道を選択をせざるを得ない、ということになりそうです。


そうして、以下はまあ個人的な感想であります。

これで連盟と言う組織と三浦9段という一人の個人との戦いである事が明らかになってきました。

組織は組織の論理で、自己生存、自己保存のために動きます。

その結果一人の個人にしわ寄せがきました。

しかしながら、その個人にも生存権は当然あります。

したがって、可能な限りの抵抗はするべきもの、しなくてはならないものと考えます。

これは、「だれそれが憎い」とか「だれそれが悪い」とかいうレベルよりも上の問題、「組織と個人の戦いの問題」であります。

そうして、個人的な経験を言わせていただくなら、「正直な個人、実直な個人に対して、常にそして最初にその信頼関係を壊すのは、信頼を裏切るのは組織の側であった」という事であります。

従ってこの戦いに手加減はいりません。

基本的に弱いのは個人の方でありますから。

そうして、裏切りの罪は組織の方にあるのでありますから。

PS
・「スマホ不正疑惑」で騒動続く三浦九段、処分後初の不戦敗が確定 将棋連盟「第三者委の判断を待つしかない」<--リンク

連盟でこの電話取材に対応された方はそれなりの方なのでありましょうが、自分たちがどのような状況にいるのか、そうしてこのような取材に対してどのような対応をしなければいけないのか、まったくお分かりになっておられない様です。

そうして、以下は記事からの一部引用です。

※将棋連盟によると直接の処分理由は「疑いを持たれたままでは対局できない」と休場意向を示した三浦九段が期限内(約24時間)に休場届を出さなかったため。

伊藤雅浩弁護士はこの対応を「まるで疑いをかけられたことを以って処罰する嫌疑刑と同じ」と批判している。

PS
三浦側と連盟との協議が不調に終わったであろうことは今の状況から判断できます。

さてそれで、このような状況になっても三浦9段が何の法的な対抗手段も取らないとしたら、ネット世論は今度は三浦批判に傾くでありましょう。

ネット世論の現状は五分五分、あるいは多少三浦サイド有利かと思っていますが、この世論は本当に移り気、もろ刃の剣であります。

そうでありますので、「自分は潔白である」、「しかしながら法的手段までとって、事を荒立てたくはない」というのが本心であったとしても、残念ではありますがもはやそのような筋道はとれないでしょうし、取るべきではないでしょう。

法的な対抗措置を取る事。

どのレベルまでの補償を求めるのかは十分に考慮するべきでありましょうが、少なくとも何らかの対抗措置を取らないと、状況はより一層混乱していく事になるものと思われます。

(反論(3)で連盟に対する抗議行動が終了した、、、としますと、ネット世論の落胆は目に余るものとなりそうです。
そして、ここで終わりとするのであれば、中途半端な反論(3)は公表しなかった方が結果的には三浦9段にとってもよかったという事になりそうです。)

追伸
まことに僭越ながら、現状のプロ棋士の社会というものはあまりにも世の中から離れすぎている様に見受けられます。

そうして、今回の渡辺ー三浦騒動も「プロ棋士社会のありようは現状維持で良い。」という思いが根元にあるように思われます。

しかしながら時代は流れ、プロ棋士の社会も多分変わらなくてはいけないのでありましょう。

どのようなめぐり合わせでこうなったのかは分かりませんが、三浦9段と渡辺竜王にそのような役回りが回ってきた様であります。

時代の力によって役回りが回ってきた以上は、ここは逃げることなく「役回りを引き受けること」が期待されております。

そうして三浦9段におかれましては、プロ棋士社会が良い姿で発展していけるように、どうぞよい「次の一手」を指されますようにと思っております。

PS
竜王戦では挑戦者の資格をはく奪され、名人戦・順位戦では三浦9段は不戦敗をつけられました。

それに引き続いて朝日杯将棋オープン戦では、対局メンバーにすらあげられていません。

つまり、読売・竜王戦、毎日・順位戦、朝日・朝日杯と3つのスポンサーさんは連盟の処分を黙認、追認している訳であります。

一体どのような説明をスポンサーさん各社は受けて、そうして納得したのでありましょうか?

この三浦9段に対する処分は公表されている情報からすると、常識的にはとても納得できるような話ではないのでありますが、、、。

追伸
話は少し飛びますが、野鳥の死骸には触らないように、ご注意の程を。

・鳥インフル 環境省 野鳥の監視最高度に<--リンク


PS
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電王戦・名人戦 A級順位戦

2016-11-17 00:17:00 | Weblog
・第75期名人戦C級2組順位戦 近藤誠也四段-佐藤和俊六段 第1譜<--リンク

・・・三浦弘行九段が対局中にコンピューターソフトを不正使用した疑いが浮上し、12月まで出場停止処分を受けた。

これによりA級順位戦も不戦敗の見通しとなり、対局数が減ったため、今回はC級2組の6回戦から特選譜を紹介する。・・・


さて、これが今朝(16日)の毎日新聞の記事であります。

三浦弘行九段がソフトカンニング疑惑のため、竜王戦の挑戦権を奪われたのみならず、3か月の出場停止処分を連盟から受けた、としています。

それによって毎日・朝日が主催する名人戦の順位戦も影響を受けるであろう、、、としています。

あるいはそのように毎日新聞は認識している、という表明であります。


三浦9段の今回の処分の件、確かに読売新聞には発表まえに連絡を入れて合意確認済でありましょう。

しかしながら毎日と朝日に対してはどうであったのでしょうか?

たぶん前もっての連絡、そうして合意の取り付けはなかったと推定されます。


そうであれば、昨日(15日)までの間にそのような説明と合意確認の行為が連盟から毎日・朝日の各社にあったのでしょうか?

いいや、それもまた考えにくい事であります。

なんとなれば連盟が出場停止とした理由は、当初は「休場届不提出」であり、今は「不自然な離席が多い」になっています。

しかし毎日は「ソフトカンニングのため」としています。

連盟からの合意を得るための説明が毎日にあったとすれば、毎日は「不自然な離席が多い」を出場停止処分の理由として報じなければなりません。

しかしながらそうはなっていません。


さて、連盟はたぶん第三者委員会とやらの報告を待って毎日・朝日に説明をして合意を取るつもりでありましょう。

しかしながら毎日の記事は「連盟さん、お宅からの説明はまだありませんが、こちらは予定していた記事がなくなり、被害をうけていますよ。」というものなのであります。

PS
連盟のロジックは「三浦9段はプロ棋士としてのあるまじき行為を行った。したがって全棋戦3か月出場停止の処分は相当。」というもの。

このように読売には説明をして「なるほど、分かった。」と言ってもらい、竜王戦の挑戦者を変更しました。

さて、処分公表前にはほかのスポンサーさんには了解を得る時間がなかったようでありますが、公表した後は早速関係するスポンサー各社に出向いて読売に行ったのと同じ、「分かりやすい処分理由」を説明して了解を得なくてはいけません。


そういう訳で、今日は毎日新聞へのご報告です。

連盟担当者の一通りの説明を聞き終えた毎日の担当者、「それでは三浦9段がソフトカンニングをしていた明らかな証拠があったので、処分したのですね?」と聞きます。

連盟担当者は「もごもごもご」。


「翌日に休場届を出さなかったのが処分理由ですか?」

「でもそれは三浦さんは休むとは言っていないと公表されていますが?」

連盟担当者は再び「もごもごもご」。


「不自然な離席が多いのが処分理由ですか?」

「でも他にも多くの棋士さんが離席していますが、、、。」

連盟担当者は三度び「もごもごもご」。


「それで、屋敷ー三浦戦は三浦9段の不戦敗になるのですね?」

連盟担当者は四度び「もごもごもご」。


「それでいったい今後はどうなさるおつもりですか?」

連盟担当者は今度ははっきりとした声で「第三者委員会の結論に従います。」と。


「なるほど、それでは今日は何をなさりに当社まで出向かれたのですか?」

連盟担当者は再び「もごもごもご」。


まあそういう訳で、スポンサー各社さんにご説明に伺えるのは「第三者委員会さんの結論待ち」とそういう事になるのでありました。

しかしながら不思議でありますねえ。

天下の読売新聞を説得できた理由がほかのスポンサーさんに通用しないというのは、どう考えてもわかりません。

それとも三浦9段への処分理由は「プロ棋士としてのあるまじき行為を行った為」ではない、という事なのでありましょうか?

こうして連盟の対応の仕方についてはまことに疑念が疑念を呼ぶ状況、公益法人・日本将棋連盟の名にふさわしくない状況のように思われます。


追伸
連盟ー三浦会談は決裂した模様。

連盟さん、腹をくくって、衝突コース突入です。

・<将棋>屋敷九段が不戦勝で3勝2敗に A級順位戦<--リンク


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電王戦・竜王戦 2ちゃんねる論

2016-11-16 00:24:43 | Weblog
「2ちゃんねる」の議論はネット社会の状況を端的に表しているように見えます。

そこでは各人の社会的なステータス、年齢、性別は一切不明です。

そうして、そこに書かれた文章や記号のみが自分を表すものです。


「○○の落書き」と揶揄される事もありますが、基本的には語り合う場所、そうして議論の場所でありましょう。

何かを一方的に主張する者は最終的には相手にされなくなります。

そうしてまた、必要以上に専門的であったり、難しい言葉を使って難しく表現することも嫌われます。

簡単明瞭、そうして本質的である事。

そのような表現が求められています。


基本的にディベートの場所でありますれば、ソースを示しながらの論理的な議論が必要です。

そうして短時間で立場をくるくる、手のひら返しというのはバカにされます。

自分の立場にはそれなりにこだわりが必要で、立場を変更するならそれなりの理由が必要です。

それから、ただ単に「主流の議論がそっちだからついて行く」というのは論外でありましょう。

そうしてまた「反対の為の反対」は「レス乞食」として嫌がられる行為であります。


さてそのような議論の場所というのは、何の既得権益もなく、何のしがらみもなく、つまりは「村の対局」にある存在の様に見受けられます。

もっとも少数の固定した常連さんだけが参加している板は、村社会を作ることも可能でしょうし、それもまた楽しいものでありましょう。

しかしながら、今回の様な「大きな問題、多くの人の関心を引くテーマ」については、主流の板では「村社会は構成されない」様であります。

そういう訳で、短期日で200を超えてしまったその板は連盟とは真逆の存在、「連盟と言う村社会と対峙する存在」なのであります。

そうしてそこは村ではありませんから、何の圧力構造もなく、何の権威構造もなく、参加者は言論の自由の立場で自由に発言し、議論を交わすのでありました。

PS
さて、そのような場所の議論、議論の推移、議論の結果というものが実社会に影響力を持ちうるのか、、、というのは非常に興味深いテーマです。

「いや○○の落書きが影響力を持つはずがない。」という論があります。

他方で「ソースとロジックに基づいた議論の結果であれば、どこでなされた議論であっても一定の影響力を持つ。」という主張もあります。

はてさて、今回の「渡辺ー三浦騒動についての議論」は実社会に対して影響力を持ったのでしょうか?

それは今回の騒動の推移の結末が答えを出してくれるものと思われます。

PS
一方的なマスコミの情報提供による情報操作、世論操作は現代の情報コントロールの基本です。

実際アメリカ大統領選挙においてもその威力は相当なものでありました。

さてそこで、「2ちゃんねるは情報操作が可能なのか?」という疑問、問いが浮んできます。

そこではマスコミの担当者、編集長も単なる一人の匿名の参加者にすぎず、影響力は他の参加者と同等なのです。

従いまして、「2ちゃんねるの直接的な情報操作は不可能」が答えになるかと思われます。

やるとすればマスコミは自分の媒体を使って情報を操作し、「間接的に2ちゃんねるを情報操作すること」になりますが、提供された情報のどこかに矛盾があれば「2ちゃんねるはみのがさない」でありましょう。

そういう訳で「ネットの集合知を甘く見ている」と痛い目に合う事になりそうです。

PS
17日(木)の夕方、将棋連盟に電話して確認したという情報が2ちゃんねるに投稿されました。

それによると、順位戦 屋敷ー三浦戦は三浦9段の不戦敗になる、とかで、あす18日(金)に正式に公表されるそうです。

この情報に対する2ちゃんねるの反応は、「明日にならないと事実かどうか不明」というものでした。

さて、投稿された情報、単に「釣り」なのかそれとも本当に「リーク情報」なのか?

情報が本当だとしたら、誰が何の目的で流したのか?

たとえば「注目されているこの情報に対するネットでの反応を見よう」と考えていた人がいてもおかしくはないなあ、、、などと、妄想は膨らむばかりであります。

追伸
さて、三浦反論(3)以降、今日に至るまで水面下で連盟側との折衝があったかと思われます。

しかしながら、順位戦に三浦9段の不戦敗がついた、としますと、その折衝の結果はあまりかんばしくない、連盟側は従来の立場を何も変更しておらず、3か月出場停止をあくまで継続する、という意思表示になるかと思われます。

これが今回の連盟側の回答内容であるとすると、さて三浦側はいよいよ覚悟を決めて選択をせざるを得ない、ということになりそうです。

追追伸
連盟ー三浦会談は決裂した模様。

連盟さん、腹をくくって、衝突コース突入です。

・<将棋>屋敷九段が不戦勝で3勝2敗に A級順位戦<--リンク


PS
上記で示した様に
「17日(木)の夕方、将棋連盟に電話して確認したという情報が2ちゃんねるに投稿されました。
それによると、順位戦 屋敷ー三浦戦は三浦9段の不戦敗になる、とかで、あす18日(金)に正式に公表されるそうです。・・・」
という書き込みは、18日の0時過ぎのヤフーのニュース配信で本当であることが確認されました。

確認のニュースが流れる7時間ほど前でしたが、さていったい誰がこの情報をリークしたのでしょう?

まあ、連盟の関係者か毎日の関係者であろうことは見当がつきます。

そうして、2ちゃんねるに流した意図といえば、やはり「面白そうだから」というものでありましょう。

すぐそのあとでニュースで報道されるのですから、実害も少ないですしね。

そういう訳で、2ちゃんねるというのは実際の所、虚実入り混じった、たまにはスクープ情報も流れるという、まことに今のネット社会を代表するような存在なのでありました。

IP表示ありの功罪

もうじき210に達しそうな板ですが、IP表示される設定になったとたんに、連盟擁護派の書き込みがなくなりました。

「工作員」と称せられていたその書き込みの主たちは、やはり個人によるものではなく、なにやら組織的なものである匂いがしています。

しかしながら、IP表示にすると「工作員の書き込み、荒らしの書き込みがない」のはいいのですが、たぶん上記のような「本当のスクープ情報も書き込まれなくなるもの」と思われます。

IPアドレスというのはかなりの個人情報を含むことになりますので、ソーシャルネットワークとまでは言いませんが、かなり発言にはブレーキがかかる様です。

ましてや、上司に内緒のスクープのリークともなれば、IPアドレス表示ありの板にはなかなか書き込めないでありましょう。

PS
ちょっとした手違いでIP表示ありとなしの二つの211の板が同時に出来てしまいました。

そうして、IPありが現状118レス、IPなしが645レス,6倍近い差がついてしまいました。

やはりIPありは個人情報が表示されすぎ、、、というのが大方の見方の様であります。


さて、ところで先週中ごろでしたか、今週中頃に三浦側が不利になる様な爆弾が投下される、というリーク情報がありましたが、木曜日がもうすぐ終わると言う状況ですが今まで何事もおこりませんでた。

結局は、あれは単なる「釣り」だった様であります。

こうして2ちゃんねるは今日も真実とウソの間を揺れ動いて行くのでありました。

PS
・Facebook、偽ニュース対策を発表 「真偽がはっきりしない」警告を表示する機能を追加<--リンク

これはフェイスブックの2ちゃんねる化を示しているのでしょうか?


PS
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電王戦・竜王戦 法的な道筋

2016-11-13 10:11:05 | Weblog
三浦サイドが取りうる法的な道筋はどんなものか。

竜王戦第四局が11月21日(月曜)になりますので、さすがに今週中に連盟側に三浦側との協議に応じるような動きがなければ来週早々にもそのような事になるかと思われます。


まずは出場停止処分の取り消しと竜王戦挑戦者資格の再確認でしょう。

ソフトカンニング疑惑が事の発端で挑戦者資格が実質上はく奪されました。

従いまして、挑戦者資格の返還があれば実質上は「ソフトカンニングはなかった」と連盟が認めた事になります。


その場合に現在進行中の竜王戦はどうなるのでしょうか?

それは三浦9段と連盟との話し合いの結果次第でしょう。

まずは村の中での合意が先で、その後でスポンサーにご報告という手順がよさそうです。


三浦9段の意向は
「1、ソフトカンニングはなかった、と連盟が認めること。」
「2、処分によって受けた精神的、経済的な被害の回復。」
になるかと思われます。

1、については、マスコミへの公式な発表が必要でしょうか。

2、については話し合いによって補償額、その他の回復の手段を決める事になるかと思われます。


そうして、そうなった場合は読売新聞は何らかの形で連盟に対して補償を求める事になりそうです。

「竜王戦の滞りのない実施」が連盟と読売との間の契約ですから、それができなかった連盟は何らかのペナルティーを受けなくてはいけません。

そうして、実際そうなるかと思われます。


裁判で三浦側の主張が認められなかった場合は、三浦9段の立場はかなり厳しいものになります。

今までの報道内容に加えて裁判でも勝てなかった、というのは致命的な事でしょう。

従いまして、それなりの覚悟をもって裁判を起こすことになります。

逆に言いますれば、「裁判を起こした」ということは「その覚悟がある」と言う事になります。


以上、ざっとではありますが大筋はこんなところでしょうか。

いずれにせよ、今週、来週が山場であることは確かな事なのであります。

PS
上記で見て来たように、現状ではあまりにも三浦サイドの負っているリスクが大きい様に見えます。

そうしてこの大きなリスクはどこかの誰かが大きなリターンを得ている、という状況とバランスしている様に見えます。

本来は大きなリターンを得るものが大きなリスクを負うべきものでありましょう。

リスクを避けてリターンのみ手に入れるのは公平ではありません。

それがフェアな競争の基本、フェアな社会の基本であると思われます。

PS
・羽生三冠、将棋ソフトと対戦ならず 叡王戦準決勝で敗退<--リンク

渡辺ー三浦騒動の間にも時間は流れ、歴史は作られていくのでありました。


PS
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電王戦・竜王戦 村の崩壊

2016-11-10 13:34:38 | Weblog
竜王戦・渡辺ー三浦騒動もお互いの主張、そうして布陣も一応の完成を見ましたし、どうやら中盤の山場に差し掛かってきた模様です。

そうして、このまま連盟側に動きがなければ、三浦側に自動的に手番は移るものと予想されます。


さてそれで、この辺りでコンピュータ将棋と登場人物の関係を振り返りながら現在の状況を少々まとめてみたいと思います。

2007年 渡辺竜王(当時も)VS ボナンザ(Bonanza) 112手で竜王の勝ち。<--リンク

渡辺コメント・・・公の場で、コンピュータ将棋がタイトル保持者と平手で対局するのは初めてのことであったが、渡辺は「私は嫌でしたが、頼まれたので引き受けました」、と「公表すること」を条件として、これを引き受けた。・・・

2013年 第二回電王戦 第五局 三浦9段 VS GPS(670) 102手でGPSの勝ち<--リンク

三浦コメント・・・大事なスポンサーさんに頼まれたので、いやだったけれど引き受けました。
この時三浦は5名のプロ棋士の大将としての参加であった。・・・

2016年 第二回叡王戦 羽生三冠 準決勝進出 ガチでポナンザとの対局を目指している模様。


渡辺竜王はからくもボナンザの強襲をふせいで勝ちをおさめましたが、三浦9段は「670台連結のバケモノクラスターのGPS」に挑んで見事に負けました。

そうして、今度は羽生さんがガチでポナンザに勝負を挑みにいっている様にみえます。

そして今回の騒動。

渡辺さんも三浦さんもコンピュータ将棋とのかかわり合いの歴史の中に名前を残したという、同じ経歴を持つもの同士が、何かの手違いで不必要な争いを演じている、、、というのも不思議な歴史の因縁であります。

しかも、羽生さんと言う今の将棋界を代表する方がコンピュータ将棋に挑もうとしている状況の中での今回の騒動でありますので、この事についてもまた奇妙な同時性を感じるのであります。


時代は否応なしに、人々の感情や想いに関係なく移り変わっていきます。

そういう風が村の中にも吹き込んできます。

「見て見ないふりをしよう。」

そう決めていても外側の環境が変わりますので、影響は否応なしに村にも押し寄せてきます。


「強いものが正義」。

村の第一の掟でありました。

しかし今や誰の目にもCOM君の優位性がはっきりと見えています。


いままでは「村一番の強者」が「歩くルールブック」でした。

その人が「白」といえば「白」、「黒」といえば「黒」だったのです。


しかし外の世界により強い強者が出現しました。

しかも人ではなくCOM君であります。

もし人であればそれは村の中に吸収できます。

それは単に「トップが入れ替わる」ということにすぎません。

そうしてなんら今までと変わりなく村の生活が続けられたでありましょう。


しかしながらCOM君は村で独占することは不可能です。

もしCOM君が一つだけで、そうして村で独占できたなら、今までやってきた村のありようは多少の変更はありましょうが、それでも何とかやっていけたかとは思います。

しかしながら現実はそうではありませんでした。


絶対強者である事が村の存在意義、権力基盤でありました。<--リンク

それがCOM君の登場で根底から揺らいでいるのであります。

それが恐怖の根源です。

そうしてそこから今回の様な混乱が生じてきている様に見えるのです。


村は在りようを変えなくてはなりますまい。

今までと同じ行動様式、判断基準、価値観ではやっていけなくなったのであります。

そのような現実を直視できないとすれば、それは歴史が示している事実に従うのみでありましょう。

適者生存。

外部環境の変化に適応できない組織は、村は、自分から崩壊していくことになるのであります。

PS
「強さこそ正義」

そのような世界があってもいいでありましょう。

否定はいたしません。

しかしながら、「強さ」を取り除いたら、そこに残ったものが「正義」ではなくて「酬悪(しゅうあく)」であったとしたら、ただただ悲しいだけであります。

PS
やねうら騒動の時もそうでしたが、我々がいかにアンカリングの効果を受けやすいのか、某掲示板の議論を見ているとよくわかります。<--リンク

とはいえ、このような意見もあります。ご参考までに。

・プロ棋士がスマホ使って対局に勝つと訴えられる! 「行列」北村晴男弁護士<--リンク

追記(再確認事項)
読売新聞は「竜王戦の挑戦者交代」までは確かに認めました。

それは自分が主催する棋戦に関する事で、自分の権限が及ぶことであるからであります。

しかしながら、三浦9段への「3か月の出場停止という処分」は連盟が決めたことで、その決定については読売新聞は関与する理由もなく、関与する権限も持ちません。

従って「3か月出場停止」という処分によって、竜王戦以外の他の棋戦について生じる不都合、不合理については読売新聞にはなんの責任もなく、ひとえに連盟にその全責任があるのであります。


ちなみに読売は「竜王戦の権威を守りたい」と思って行動している事は明白です。

だれも自分が主催している棋戦に泥を塗りたくはありませんからね。

さてそうすると今回の渡辺ー三浦騒動、読売はけっして「心良い事だ」とはとらえていないでありましょう。

挑戦者交代の話も、「連盟がきっちり、すっきりと対応する事」が前提だったかと思われます。


PS
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電王戦・三浦弘行九段への処分・第五幕

2016-11-07 23:48:55 | Weblog
竜王戦・第三局1日目終了のタイミングを見計らったかのような三浦9段の「次の一手」がさく裂しました。

三浦弘行九段が改めて疑惑を否定 「ソフト使用の形跡なし」と文書で 全文掲載<--リンク

三浦弘行九段、指し手カンニング疑惑を否定<--リンク


三浦反論(3)要旨

・今回の処分に疑義があるために第三者委員会を設置したのであれば、その疑義の白黒がはっきりするまでは処分保留とするべき。

・連盟に提出した4台のPC,調査機関にて調査をするので、一時的に返してくれるように申し出るも連盟は拒否。

(所有権が三浦9段にある4台のPC,好意で連盟に提出した、、、という経緯があるにもかかわらず、返還拒否、というのは法的に問題がありそう、、、。:要約注)

・所持しているスマフォ、調査会社にて調査してもらった結果、将棋ソフトおよびPC遠隔操作ソフトは一度もインストールされていない事が証明された。

・NTTドコモにて通信量を調べてもらった結果、疑惑のあった日の通信量は平日よりもすくない。
これはスマフォの電源を落としていたためである。

・処分された日以降の精神的な苦痛は大きく、早く復帰させてもらわないと棋士としての今後が心配であり、夜眠れない日々が続く。

以上、詳細全文は上記リンクにてご確認の程、お願いします。


三浦サイドは水面下で連盟といろいろと交渉してきた模様です。

しかしながら連盟は第三者委員会の設置を理由に「委員会の結論が出るまでは現状維持、PCも返却できない。」という回答の模様です。

そうして「どうやら委員会の報告は年明け、早くても竜王戦終了後になりそうだ」、という事が濃厚になった為に、今回の「反論(3)」の公表になったものと思われます。

これでも連盟が動かないとすれば、三浦サイドはあまりやりたくはないでしょうが、法的な手段に訴えることになるかと思われます。

PS
疑惑をかけられて処分されてしまった三浦9段には、二つのいばらの道しか残されていないことは前に指摘しました。<--リンク

そうして、今回の反論(3)の提出で三浦9段は「自分の身の潔白を認めてもらう事を最優先とする」と覚悟を決めたものと思われます。

さて、渡辺竜王も「週間文春での主張はおおむね妥当」と立場を再表明されました。

これでお二人ともに相応の覚悟の表明をされた事になりますね。


ところで、少しも動かない第三者委員会とやらの陰にかくれて一向に立場の表明、説明をしておられない方々がおられます。

そうして、なにくわぬ顔をしてご自分の対局をされておられるご様子であります。

さて、これらの方々の覚悟はいったいどのあたりにおありなのでありましょうか?

そのあたり、我々にはどうにも伝わってこないのであります。

PS
「あの時点では、村を守る為には今回の処置は仕方なかった。」というのが「連盟の表明されていない、無言の主張」の様に思われます。

そうして「棋士さん達への報告会でその立場が一応の了解を得られた」というのが状況の様であります。<--リンク

そうでありますれば、連盟の執行部は言うに及ばず、それに参加されている棋士さん達にも「一定の責任」が生じている事は明らかです。

「私は白とも黒とも言っていない」、「どのような立場も表明していない」というのは連盟の組織に参加されていない方であれば「その通り」と納得されますが、組織に参加されている以上は「無言である」ということは「暗黙の了解を意味する」ということをお忘れなき様にお願い致します。


PS
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電王戦・竜王戦 第三者委員会

2016-11-05 11:12:10 | Weblog
第三者委員会が3名のメンバーが決まり動き始めた模様です。

その調査結果が、いろいろある疑問に答えてくれるようであれば、そうして不公平を正してくれるようなものであればすばらしいものでしょう。

逆に、各メンバーのすばらしい経歴は単なるお飾りで、「処分には妥当でないものもあったが、違法とまではいえない」というような、「お茶を濁しただけの結論」で終わるのであればそれは「期待外れ」というものです。


さて、今の段階でいろいろな疑問が挙げられていますが、以下はその個人的なまとめになります。

まず第一に、竜王戦はクリーンな環境で行える事が分かっていたのに、何ゆえに渡辺竜王はそれほどまでに三浦9段との対局を拒否したのか、、、という疑問です。

単に個人的な好き嫌い、あるいは何であれそれが個人的なものであるとすると、そのような理由で連盟の理事さん達を納得させるのは到底できない、というのが当方の読みです。

渡辺竜王の主張は「そうしなければ竜王戦に傷がつく」というものですが、この「メインスポンサーである読売新聞に配慮した」という主張だけではいまいち納得がいきません。


聞き取りの翌日に処分を言い渡す、、、などと言うのは、どう考えても「処分ありきの聞き取り」、「形式上の聞き取り」の様に思えてなりません。

そしてこの「三浦9段はずし」については、渡辺竜王はブログで「そこまでは要求していない。」として、暗に「その決定は連盟の理事によるものである」としています。<--リンク

他方で理事さんは「渡辺竜王からの強い要求があった」との主張であります。

この二つの主張は明らかに矛盾していますが、いずれにせよ「三浦9段はずし」は実行されたのでした。

その有様は、まるで誰かに「三浦9段はずし」を前もって約束していたかの様であります。

そうでありますれば、処分が実行される事が重要であり、処分の理由は何か、誰が主導的にそれをリードしたことにするのかは後づけでかまわなかったのであります。

そうしてその為にそれらの事柄について、ここにきて矛盾が表面化してきている様に見えるのでした。


次に、・三浦九段の将棋不正疑惑に渡辺竜王が初言及…「三浦さんを処分してほしいとは言っていない」というスポーツ報知の報道についてです。<--リンク

渡辺ブログによれば「囲み取材を受けた」そうですので、それなりのマスコミの取材があったかと推察されますが、記事にしたのはスポーツ報知のみでした。

記事の内容は従来の報道とは相いれない様なものでしたので、かなりのインパクトがあるのですが、それをなぜほかのマスコミが報道しないのか、疑問であります。

そうして報知≒読売というような関係があるとすれば、そこにはなんらかの働きかけがあったのではないのか、、、と想像してしまうのです。


そうして、その報知の報道に対して渡辺竜王は自身のブログで「自分の立場が後退している様に報じられている」としてクレーム、あるいは補足説明を展開しています。<--リンク

そうして、「自分の立ち位置は一貫している」、「週刊文春の記事はおおむね妥当である」との意見を表明されています。<--リンク

それが事実であるとすると、スポーツ報知の記事は「できる限り渡辺竜王の主張をマイルドに、波風の立たない様に表現したもの」と言えそうです。

そうしてそれゆえに渡辺竜王には「自分の立場が後退している様に報じられている」、「状況の変化で立場を変えたように見られてしまう」と受け取られたものと思われます。

事実、スポーツ報知の報道は、一読しただけでは「それまでの報道内容の全否定」のように受け取ることが可能であり、大方の読者はそのように受け取ったものと思われます。


さてそれで、いったい何をいいたいのか、といいますと「事態を何とかまるく、できる限り被害を少なく収めたい」という意向が働き始めたように見える、、、と言う事です。

それがスポーツ報知の報道の仕方であり、第三者委員会のメンバーの素晴らしい経歴、つまりは「委員会の権威づけ」である様に思われます。

権威に弱い我々一般庶民は、あれほどの経歴をもつ方たちが出された調査結果にクレームを付ける、、、などということは思いもよらない事なのであります。


しかしながら渡辺竜王は少なくともスポーツ報知の報道姿勢をそのまま「よし」とはしなかった、逆に「自分自身の主張、立ち位置は変わってはいないもの」と主張されたのであります。

そうして、その主張は渡辺竜王の「譲ることができない最後の一線」の様に見えるのでありました。

PS
そういえば、どーして渡辺竜王は週刊文春の独占インタビューを受けていろいろな情報を提供したのでしょうか?

竜王戦やプロ将棋界の事を思えば、「仲間うちのあまり好ましいとは思えない話」は仲間うちだけに留めておくのが「騒ぎを大きくしない」という「村のルール」にも合致していたし、スポンサー各社にとってもその方がよかった様に思われるのですが、、、。

それとも何か文春側に借りがあって、そうせざるを得ない状況だったのでしょうか?

この辺りもいまだ説明がなされておらず、不明な点であります。

追伸
竜王戦第三局は予定通り行われる模様です。<--リンク

ということはやはり竜王戦が終了するまでは第三者委員会の報告は公表されない、、、ということであります。

そうでなければ報告内容によっては竜王戦が継続できない事にもなりかねませんからね。

このような「時間稼ぎ」、はたして三浦サイドは受け入れるのでありましょうか?

こうして再びボールは、いや、手番は三浦9段に移るのでありました。

PS
ご参考までに。
・動物園の檻の中でイカサマと闘うことでしか生きられないライオンたち<--リンク

・前夜祭開幕<--リンク
・対局者あいさつ<--リンク


PS
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電王戦・竜王戦 村の論理と世間の論理

2016-11-03 04:55:36 | Weblog
渡辺竜王の2つのブログ記事によってまたしてもネットでは炎上中であります。<--リンク

1日、2日に渡って連載されたそのブログを読みます限り、渡辺さん、かなり混乱されている、自己矛盾に陥っておられる様に見えます。

しかしながらご自分では終始一貫していると思っておられる様です。

この事は明らかに渡辺さんの認識と世間の認識(ネット世間ではありますが、、、)の間の乖離を示しています。

さて、どうしてそうなっているのか、少々考えてみましょう。

と言う訳で、「村の論理と世間の論理」というテーマになりました。


広い、大きな世界から隔離された、自給自足の村であれば、外の世界とは異なる価値観、論理構成であっても村民は誰も困りません。

そのルールに従って生きてゆくのみです。

しかしながら、外の世界と関係を持たなくてはならない場合は、村のルール最優先と言う訳にもまいりません。

それなりの外のルール、世間のルールに配慮した対応をしなくては、そのような表現方法、論理構成をしなければ世間からは認められません。

村の常識、世間の非常識、、、という場合があるのです。


さて、将棋の話です。

将棋のルールは村の中でも世間でも同じです。

しかも将棋の世界では「村は指導的立場」にあります。

つまり「村の常識が世間の常識」となります。

こうして村と世間のルールが同一でありますれば、価値観が同一でありますれば、「村一番の合理的思考」は「世間でも一番の合理的思考」と評価されるのです。

そうやって「竜王の思考は合理的だ」、「竜王は頭が良い」と評価されてきました。

それもこれも「村のルールと世間のルールが同一」であったお陰です。


しかしここで勘違いが生まれる余地が生じました。

「将棋のことについては、世間は村の決定に従うべきだ」というものです。

「我々は将棋のプロであり、素人はプロに従うもの」とでもいう態度でしょうか。


さてそれで今回の騒動の場合ですね。

村の論理では「村の存続、繁栄が優先順位1位」となります。

全てはこれに向かって集約され、村民各自の多少の不便、不都合、不利益は「村の為にはしかたないもの」と見なされます。

今回の場合は、「竜王戦が何事もなく無事に開催され終わること」が優先順位の1位です。

従いまして、それを脅かすような出来事が事前に予測される場合はそれを排除しなくてはなりません。

こうやって、「三浦9段を挑戦者とすること」が「望ましくない混乱を生むであろう」と判断され、「排除されるべきリスク要因」と認定され、現実に排除されました。

こうして「村の論理」では「三浦9段の挑戦権はく奪」が「苦渋の決断」と、そういう表現になった訳です。


それでも、このような経緯は「村の中での説明会では一定の評価をうける事」になります。

「村のためを思えばこそ」という説明には村民はなかなか反対しずらいものであります。

しかしながら同じ説明を村の外の社会、一般世間にした場合は「なるほど、そうか」という訳にはいきません。

「村民が受け入れたので、世間でも通用するだろう、、、」というのは世間知らずの希望的観測でありましょう。

「村の存続」などは世間にしてみればそれほど大事ではないのです。

竜王戦が無事に開催されようが、混乱しようが、言ってみれば「どーでもいい事」なのであります。


しかしながら、「竜王戦の挑戦者が変更された」となれば、「どーして?」と聞きます。

そうして「ソフトでカンニングした為に外されたらしい」となれば「証拠はあるの?」となります。


世間は竜王戦がなくても自分の生活は困りませんが、それなりの関心は持っています。

そうしてそれは「公平に運営されている棋戦」としての「フェアな竜王戦」に関心があるのです。

ですので竜王側に「挑戦者に対する疑念がある」、というだけで「連盟が挑戦者の資格をはく奪した」となると「それがフェアなのか?」となります。

世間では「竜王戦の無事な開催」よりは「竜王戦が公平に運営されている事」の方がずうっと価値が高いのです。

そうして「外された挑戦者がえん罪だった」となれば、「挑戦者の権利はく奪のおとしまえ、どうつけてくれるの?」という事になりますねえ。

それが世間の論理というものであります。


さてそういうわけで、「村の中では合理的、理解できる」と評価されたであろう渡辺さんの説明も価値観が異なる世間では「なにそれ」となってもおかしくはない、当然の事なのであります。

そうして、そのような「価値観の違いがある」ということは、連盟を運営されている方々は、そうして影響力をお持ちのトップ棋士の方々は、一般の棋士の方たちよりも十分に理解し配慮して物事を言ったりやったりしなくてはならないのは明らかな事なのであります。

PS
棋戦においては「公平である事、公平に運営されている事」は大事な事でありましょう。

それゆえ、「ソフトでカンニング」はとても許容できる事ではありません。

そうして同様に、「訳のわからない理由で挑戦権のはく奪」というのも許容できるものではないのであります。

加えて、この期に及んでも一切の公式説明をしない、第三者委員会とやらの後ろに隠れておられる方々の責任はとても重いと言えそうです。

PS
リスク管理、はごろもの例など、ご参考までに。<--リンク

・・・ いろいろ事情があったのかもしれないが、リスク下での「ノーコメント」は広報コミュニケーション的には「失言」とされる。・・・

何も情報を出さない、、、というのは事実上の「ノーコメント」であります。


リスク管理、こんな記事もありました。

・将棋三浦九段の不正疑惑、本当に残念なのは「日本将棋連盟」の対応だ<--リンク

PS
現状ではネットの世間では大方の見方が一致している様です。

そうして、その議論も見ております限りはそれほどひどいバイアスもなく、議論の幅もひろく、時折入る反対意見もはさんでの、それなりの客観性がある様に見受けられます。

そしてその様子は少なくとも10日に島邸で開かれた秘密会合の状況よりは公平であり、客観的であると思われます。

追伸
・三浦九段のソフト不正疑惑で調査委員会が初会合/将棋<--リンク

ようやくメンバーが決まり、初会合です。

さて、このあとどうなりますやら。

委員会の皆さんの仕事ぶり、竜王戦終了までの時間稼ぎ、、、ではない事を祈っております。


PS
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電王戦・三浦弘行九段への処分・第四幕

2016-11-01 03:04:08 | Weblog
突然の急展開。

竜王戦・第四幕への突入であります。

悪い夢でも見ている様です。

・三浦九段の将棋不正疑惑に渡辺竜王が初言及…「三浦さんを処分してほしいとは言っていない」<--リンク

今まで報道されてきたこと、そうしてご自分のブログで語ってこられた事の全否定の様にみえます。

はてさて、いったい何が起こったのでありましょうか?
・・・・

という事で、手番は三浦さんかと思っておりましたが、急きょ渡辺さん+連盟に変わった模様であります。

以下、記事から少々引用します。

・・・
これに対し、当の渡辺竜王は「三浦さんを処分してほしいとは全く言っていないですし、ファンの皆さんや棋士の間にも本意とは違う形で間違って伝わってしまっています」を否定
また「(三浦九段を処分しないなら)竜王戦は指さない(出場しない)。
タイトルを剥奪されても構わない」などと発言したとされることについても、事実ではないとした。
・・・
赤字の部分、記者さんがあまりの動揺の為にタイプミスをして、そのまま発表してしまった様であります。

この部分は多分
・・・また「(三浦九段を処分しないなら)竜王戦は指さない(出場しない)を否定
が正解と思われます。

さらに続いて
・・・渡辺竜王は「人を疑うことは本来良くないこと。
ただ、複数の棋士から『疑わしい』という声が上がったことは、本人に話を聴くには十分に値することだと思います」と説明。・・・

さらには
・・・「クリーンな状態で将棋を指したいのはみんな一緒なので、本当に真剣に危機感を持って、みんなで声を上げるべきでした。
倫理観を問わないのであれば、将棋界はただの将棋の強い集団で、ここまで発展しなかったはずです。
全体としての意識が低かったと思います」・・・
だそうです。


いやはや、渡辺竜王の精神力の強さ、タフさ加減には脱帽であります。

確かブログだったかと思うのですが「疑惑があるので処分はしかたないでしょう。」旨の発言もあったかと記憶しております。


ともあれ、さすがに竜王になられる方だけあって、精神力を示すメーターの針は振り切れている、という事の様ですね。

いやはや、恐れ入りましたよ、渡辺さん。

PS
上記記事はヤフーニュースで下の記事はスポーツ報知の記事です。

・三浦九段の将棋不正疑惑に渡辺竜王が初言及…「三浦さんを処分してほしいとは言っていない」<--リンク

報知が1時22分、ヤフーが1時24分の配信、文面は文章のミスを含め全く同じ、、、という事は、連盟さんが用意した文章をそのまま配信したのでしょうか?

ご丁寧に「文章ミス」までそのままですので、、、。

ということは、マスコミの取材に応じたのではなく、単に関係マスコミに文章をメール配信しただけ、、、ということになりそうですね。

という訳で、はてさて、この文章はどなたの作文なのでありましょうや?

PS
・電王戦・三浦弘行九段への処分・第三幕にて、渡辺竜王の覚悟については一定の評価をしたつもりでありました。<--リンク

しかしながら、事の推移を見まするにどうやら「その覚悟もなかった」というようにとられても仕方のない発表内容であります。

三浦9段におかれましては、そのような「覚悟のない相手」と何時までも付き合う必要はないかと思われますので、良いと思われる方向に現実的にかつ可及的すみやかに対応されますように期待するものであります。

PS
一つ修正、一つ追加で。

修正は、「ヤフーの記事はスポーツ報知の記事の転載だ」ということです。

ですので、この記事は報知の記者の手による文章かと思われます。

この件、早とちりであり、失礼致しました。


もう一つは、この記事の中では一致率への言及がなくなっている、というものです。

これは某掲示板での議論で指摘されていた事項です。

そういわれてみれば、なるほど、あれほど科学的な根拠があるかのごとく喧伝されていた「一致率が90%を超えているゆえに疑わしい、、、」という記述が今回の記事ではなくなっております。

一致率については、当初発表されて以降、多くの方によって追加検証され、「それほど信頼性、安定性がある指標ではない」というのが現状の一応の結論の様に思えます。

まあそういう事情もあってか、一致率への言及が記事の中には見当たらない様であります。


ちなみに某掲示板、例によっての混乱の状況に変わりはありませんが、それでもマスコミ報道に対する一定のカウンターパート、抑止力の働きはしている模様であります。

ソフトの台頭とネット上での議論、いずれもこの時代を象徴的に代表するものになりました。

PS
渡辺竜王のブログに今回の報告会、その後の取材の件などについて文章がアップされました。

・一連のこと。<--リンク

お読みいただき、内容ご判断は各位にてお願いします。

PS
ちょっとした追加です。

・将棋スマホカンニング疑惑で朝日vs読売の「盤外戦」勃発<--リンク

PS
渡辺ブログ、第二報です。

・最後に。<--リンク

PS
ざっとではありますが、騒動の経緯がまとめられています。

・渡辺竜王が将棋の“スマホ不正疑惑”についてブログで言及 「報道を介すことで自分の本意ではない形で世に出た」<--リンク

PS
ここのところ、ずっと疑問だったこと。

それは、なぜスポーツ報知だけが記事をアップしているのか、、、ということです。

31日の報告会の後で「囲み取材を受けた」とは渡辺さんのブログの記述にあります。

しかしながら、それをニュースにしたのはスポーツ報知だけであとのマスコミはどうやらダンマリの様子です。

つまり、取材して原稿を上げたがボツになった、、、と。

多分マスコミ各社の編集長さんも「理解できない、手のひら返しだ。」ということで「ここは様子見しよう。」と、そうなったのではないかと思っています。

当方、それ以外の理由は思いつきませんでした。


PS
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