窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

新型インフルエンザ・国産ワクチンのリスク評価

2009-10-03 02:20:00 | Weblog
「今回の新型インフルエンザのワクチンの安全性は、従来の季節性インフルエンザと
同程度である。」ということらしいので、その前提で安全率を計算、評価しました。

季節性インフルエンザの副作用
               2007年       2008年       厚生省HP資料 
接種した人        2257万人      4900万人      1300万人
副作用のあった人      122人         121人         25人
副作用(100万人中)    5.4人         2.5人        1.9人
死亡                4人           2人         不明
死亡(100万人中)    0.18人       0.041人         不明  

2007年のワクチンのデータが悪いので、これをワクチン側のデータにします。

我々にとっては、安全サイドに評価するためですね。


新型インフルエンザのデータと比較して安全率を出します。

             新型インフルエンザ     ワクチン       安全率
死亡率(100万人中)      12人       0.18人        66倍

安全率は新型インフルエンザに感染するよりもワクチン接種が
どれぐらい安全であるかの目安です。


但し、今回の流行では人口の20%が感染するという厚生省のシナリオを使うと
残りの80%は感染しないことになります。

要するに、ワクチンうたなくても5人に4人は無事だということ。

これを加味すると、安全率は13倍となる。

13倍の安全の為に、今回ワクチン接種を6150円だしてやってもらうかどうか、
それはもはや個人の価値観の問題ですね。


しかしながら、最終的には人口の50%超えまで感染は進むと思われます。

その場合、最終的な安全率は33倍程度となります。


来年は、季節性インフルエンザのワクチンに今回の新型インフルエンザワクチンが
多分指定されると思われます。

どのタイミングで、ワクチン接種をするのか?それともしないのか?

さて皆さん、どうなさいますか?

PS

新型インフルエンザには「副作用」の項目はなく、かわりに入院率をつかって
ワクチンの副作用と比較すると以下のようになります。

             新型インフルエンザ     ワクチン       安全率
入院率(100万人中)     850人       5.4人        157倍

上記評価は少しワクチンに甘すぎると思われますが、「重大な副作用」は
死亡率での評価と同程度の安全率66倍ぐらいかと思われます。


コメント
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