窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦・柯潔九段VSアルファ碁

2017-05-28 11:44:04 | Weblog
アルファ碁、3連勝で終了しました。

「もはや人間には越えられない」。<--リンク

柯潔九段のコトバであります。

恐るべきは手段さえわかればそれを学習し、人間をたやすく追い越す事が出来るAIの存在です。


本当に「あっ」というまの出来事でした。

つい2年ほど前には「囲碁ではAI君、あと10年はかかりそうだなあ」と話していたものです。

それがグーグル君が本気を出して、アルファ碁を作って、そうして「あっ」というまに人類を追い越していきました。


将棋においてはポナンザがほぼアルファ碁と同じ位置に立っていそうです。

こちらももはや人類には追いつけない所に行っています。


さてそれで電王戦が始まったころに某元理事が「将棋ソフトはどのように役にたつか?」と聞かれて、「初心者に将棋のルールを教えるのに役立つ」と答えていたのが思い出されます。

しかし実際に起こった事は「プロが将棋をソフトに習う事」でしたね。

そうして一連の「ろくでもないこと」が起こりました。

この「ろくでもないこと」は大山名人がとっくに予想していた事でもありましたが、残念ながらその予想を回避する知恵は連盟にはなかった様です。


さてAI君、こうしてみますと「ルールが決まっていれば、そこに秩序があるならばそれを学習して人間並み、あるいは人間を超えるパフォーマンスを出す事ができる」と言う事であります。

そうして、将棋AIと違ってアルファ碁がつかっている『ニューラルネットと自ら学習を積み重ねる「ディープラーニング(深層学習)」技術』はとても汎用性が高いものであります。

そうであればこそ、「これを最後に人間との対局は終える」とハサビスは発表し、次のもっと実用的な分野にその技術を展開する事が出来るのであります。<--リンク

『電王戦・AlphaGoとは・・・』<--リンク

「AlphaGo」という“神”の引退と、人類最強の19歳が見せた涙の意味<--リンク

・世界トップ棋士を制したGoogleの囲碁AI「AlphaGo」、引退へ<--リンク
ハサビスからのプレゼント!
・AlphaGo vs AlphaGo: self play games<--リンク
・α碁の次の動き<--リンク

PS
・アルファ碁、さらに進化=自己学習のみで最強に-グーグル<--リンク

すごいですねえ、このシンポ!

碁では自己学習のみで完全に神レベルに到達です。

PS
・人間VSコンピュータオセロ 衝撃の6戦全敗から20年、元世界チャンピオン村上健さんに聞いた「負けた後に見えてきたもの」<--リンク

オセロについてはこの記事を読むまでは誤解していたところがありました。

PS
・囲碁AI、中国「絶芸」優勝 日本最強「Zen」敗れる<--リンク

いずれにせよ2位3位争いであります。


PS
「電王戦記」はこちらから入れます<--リンク

特集記事一覧にはこちらから入れます。<--リンク
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電王戦・竜王戦 失われたもの

2017-05-24 20:59:21 | Weblog
プロ将棋の世界がめちゃくちゃになりました。

これがスマフォにプロ棋士より強い将棋AIが載ったことの結末です。

スマフォに強いソフトが載るであろうことは数年間にすでに予測可能でした。<--リンク

そうして、ソフトカンニングの例はすでにチェスの世界で発生していました。

連盟は、プロ棋士たちは結果的にこれらの事を自分たちの世界に反映する事が出来ませんでした。


竜王は「プロ棋士の世界を守るために」という大義を立てて行動したと聞き及んでおります。

しかしながら、それは「大義」とよべるようなものではなく、とても近視眼的なものであった様です。


自分たちがどのような世界に生きているのか、どのような世界で仕事を、対局をしているのか、それを理解する努力をしませんでした。

なるほど、村の中に閉じこもって従来のやり方を継続していけば生きてゆけるように見えたのでしょう。

しかしながらそれは幻影でした。

その事がはっきりと示されたのが今回の一連の騒動の結末であります。


スマフォに乗った将棋AIがこの結末を招いた一つの要因である事は確かなことです。

しかしながら、それは時代の進歩そのものの事でもあります。

スマフォAIを否定することは時代の進歩を否定することと同じであります。

それは出来ない事。

それを理解するのがいやで、頭だけふとんにつっこんで見ないふり、聞かないふりを続けました。


将棋AIと闘ってきた電王戦。

村の外側に「敵対する者」としての将棋AIが存在していた時は、村は一致団結していました。

しかしながら、村の中に将棋AIが入り込んでくるとその状況は一変した模様です。

それを使って研究するものが現れます。

そうしてその有効性がしだいに理解されひろまっていきます。

ついには「研究」ではなく「実戦につかう」という事が可能であることも分かってしまいます。

そうなると「村の団結」は内部から壊れていきます。

実際に、内部から壊れていきました。


それでもそれらの状況を村の中だけに隠しておければ、外部に漏れないようにできたなら、まだ外見上はなんとかなったのかもしれません。

しかしながら、今の時代でそのように情報をコントロールすることは不可能なことでありました。

そうしていまある状況、プロ将棋の世界が混乱の極みにあるという状況が世間に知れ渡ってしまいました。


将棋AIと向き合ってきたかのように見えた電王戦。

残念ながら「対局はしてきた」のですが「将棋AIとは向き合うこと」はしてこなかった様です。

将棋AIの持つ意味、将来はどのようになっていくのか、そうして自分たちはどうそれに対応していくべきなのか。

そういう事がすっぽりと抜け落ちて、そこにあったのは単に「強くて便利な道具」という認識だけだったようです。


自分たちが最強である。

この事が成立しなくなった現在、そのように歌っていた団体の行く末がどのようになるのか、しっかりと見届けなくてはなりますまい。<--リンク

PS
現状では三浦九段は実質、何の補償もされておらず、名誉回復に向けた連盟からの「三浦九段は白」という公表もありません。

そうして、プロ棋士達はだんまりを決め込み、そこからは何もメッセージは出てきません。


王将戦では郷田、久保両氏のガラケーは封印されましたが、金属探知器は使われませんでした。(つまり、二日制でも持ち物検査はなし、、、ということです。)

対局者としてはそれでいいのでしょうが、「安心して対局できる環境を作る義務がある」連盟の態度としては落第であります。

そういう訳で、連盟はとりあえず対局が行われればそれでよく、本気で対局者を守ろうとはしていない様にみえます。


さて、電王戦ではプロ棋士は「地上最強」という看板を失いました。

そうして今回の竜王戦の騒動で、プロ棋士は「棋士たる者の矜持」を失った様です。

いや、言い方が正確ではないですね。

もともとそのような「棋士たる者の矜持」などは存在せず、そこにあったのは「作り上げられた虚構だけ」だったのかもしれません。

そうしてその虚構が破れてしまった。

「なんだ、社会人として、そうして人間としてはプロ棋士たちと言うのはいったいどういう人たちなのだ?」という疑問が提示されてしまいました。

衆人の目に明らかにされてしまいました。

それが見えてしまった現在、その虚構の姿をそれなりに受け入れていた将棋ファン、プロ棋士ファンの落胆、そうして怒りはとても大きいのであります。

その現実から目をそらして、単に「スポンサーさん大事」、「対局料大事」を続けるならば連盟には、プロ棋士たちには未来があるとは思えません。

連盟にとって、プロ棋士たちにとって、今が、ここが本当に正念場なのであります。

PS
さすがに囲碁界は将棋界のありさまを「他山の石」としていますね。

・囲碁対局中にスマホなど使用禁止 日本棋院が新規定<--リンク

PS
18日に連盟より公表された「第三者委員会レポート サマリ」です。

かなり真面目に仕事をされていました、三者委さん。

これは評価されるべきでしょう。

PS
日本将棋連盟の谷川浩司会長 辞任を正式に表明<--リンク

まあそれなりの組織なのですらか、騒動の責任は、けじめはやはりトップは取らなくてはいけません。

・将棋の三浦九段「とても残念」 谷川会長辞任で <--リンク

谷川さんの辞任で全て終了、という訳にはいきませんよ、という三浦九段のコメントでした。

『日本将棋連盟の谷川浩司会長(54)が辞任を表明したことを受け、コンピューターソフトの不正使用を疑われて出場停止処分となった三浦弘行九段(42)は18日、「このような結論になってしまったのは、とても残念です。
将棋ファンのためにも、早く将棋界が正常な状態に戻ることを願っています」とのコメントを発表した。』

実際の所、「それで補償はどうしてくれるの?」、「今後はどうするの?」、という事が一切不明でありますから。

とても「これで正常にもどりました。」という訳にはいきません。

追伸

以下、やれやれな話です。

・将棋連盟、谷川会長が辞任会見で語ったこと <--リンク

追伸

・「三浦九段にご迷惑かけた」 渡辺竜王、不正問題で謝罪 <--リンク

会長辞任発表の一日まえの17日、竜王の就任式があった模様です。

そこで竜王が一言。

『渡辺竜王はあいさつの中で「メディアの取材に応じたことで三浦(弘行)九段、読売新聞社様、将棋ファンの皆様方にご迷惑をおかけしました。
申し訳なく思います」と謝罪した。』

まさかそれで全て。

三浦九段を地獄へ叩き落として、それだけ?

大いに疑問であります。

渡辺さん、竜王位は返上すべきでありましょう。

追伸

島さんも理事を辞めるようです。

まあ、妥当なとろろでありましょう。

・谷川将棋連盟会長が辞任 不正騒動「対応に不備」 <--リンク

PS
19日の理事会で谷川さんと島さんの辞任が承認された模様。

後任(2名)は2月6日の臨時棋士総会で選出の予定。

・日本将棋連盟、谷川会長らの辞任承認 臨時理事会 <--リンク

PS
連盟は2月6日に臨時総会を開催し新たな理事長に佐藤康光九段(47)を選出した。

・日本将棋連盟の新会長に佐藤康光九段<--リンク

さて注目すべきは以下の内容です。

一方、理事経験者を含む棋士28人から、職にとどまっている常勤の理事5人の解任を目的とした臨時総会開催の請求が出された。
連盟は27日に臨時総会を開き、この件を議論する。

さて結果はどうなることでしょうか?

ちなみに三浦九段の復帰第一戦は羽生さんとの対局で確か13日だったかと思います。

PS
・将棋の三浦九段が4カ月ぶりに復帰 羽生三冠と対戦<--リンク

羽生さん、三浦9段同様にボディーチェックを受けた模様です。

さすがに隙がありませんねえ、羽生さんには。

・午後6時に夕食休憩、三浦弘行九段は盤面から目を離さず<--リンク

・将棋の三浦九段、復帰戦で羽生三冠に敗れる 竜王戦予選<--リンク

・・・この日が誕生日だった三浦九段は、一時有望とみられた局面もあり、ブランクを感じさせない戦いぶりだった。・・・

残念でしたねえ、三浦さん。

まあでも復帰できて良かったです。

追伸
・朝日杯とか。<--リンク

・・・私に対して厳しい意見があるのは重々承知していますが、そもそも「剥奪でも構わない」という意思はないし、そんな言葉は使っていません。・・・

ほほう、そうでしたか。

しかし「やらかしてしまった事の責任」はどうやって取るつもりなんでしょうかねえ。

それともまだ「自分には責任はない」とでも言うつもりでありましょうや?

PS
以下、三浦九段、激白するの巻

・「どうしても言いたいことがある」 三浦九段が初めて語った騒動の内幕<--リンク

追伸
本日(2月27日)、臨時総会が開かれました。

以下その結果です。<--リンク

議案順
青野解任 可決
_東解任 否決
中川解任 可決
佐藤解任 否決
片上解任 可決

棋士の方々は首の皮一枚で、それなりに状況をつかんでおられる様です。

・将棋連盟の理事3人を解任 ソフト不正騒動の対応問題視<--リンク

そうして、これであとは竜王がどのように責任を取られるのか?ということになりました。

追伸
竜王は「怪文書PDF」や弁護士を使った工作でこの臨時総会を乗り切ろうとした模様ですが、それもうまくはいかなかった様です。

そうして、ギリギリの評決ではありましたが、棋士たちの常識が勝利した模様です。

・青野九段、中川八段、片上六段らの3人の理事が解任された2月27日の臨時総会<--リンク

PS
・「棋士の美学か」…森内九段フリークラス転出に<--リンク

森内さんは常に我々の思いの斜め上を行きますねえ。

PS
・将棋電王戦、佐藤名人がソフトに敗北 「読みの精度高く完敗」<--リンク

ポナにたまに勝てるソフトがあるのが現状。

もはや人とは別の次元の存在になりました。

・佐藤名人71手で敗北に「総合力でソフトが超えた」<--リンク

PS
・将棋の三浦弘行九段が復帰5戦目で初勝利「例のことがあって離席しにくい」<--リンク

三浦9段、ようやくの一勝です。

PS
・14歳藤井聡太四段、羽生三冠破る 将棋の非公式戦<--リンク

時代は容赦なく流れていくものですね。

PS
・佐藤名人がソフトに敗北<--リンク
・佐藤天彦名人、人工知能に敗北決定 将棋・電王戦<--リンク

電王戦、随分と楽しませていただきました。
しかしながら、一つの時代がこれで終了した模様です。


PS
三浦弘行九段と将棋連盟が「将棋ソフト不正疑惑」で和解 慰謝料は非公表(会見詳報)
・・・・・
■争点だった「休場届の強要」は…
一連の騒動をめぐっては、これまで三浦九段は「(連盟側から)竜王戦七番勝負を辞退し、休場届を提出するよう要求された」「竜王戦は開催されなくなったという説明があった」と主張。

これに対し連盟側は「三浦九段から『こういう状態では竜王戦は指せない。事態が収束してから集中して指したい』と申し出があった」「休場については三浦九段から複数回発言があり、それに伴って休場届の提出を求めた」と、真っ向から見解が食い違っていたが、今回の合意では「連盟側が三浦九段に対し休場を強要していなかったことを相互に確認する」と、連盟側の主張に沿った形となった。
・・・・・
という訳で、「真相は闇の中」で手打ち式が終了しました。<--リンク

PS
・三浦九段と因縁棋士の対局企画 連盟の不手際で幻<--リンク

相変わらずの「世間知らずの連盟さん」でありますなあ。

PS
・将棋連盟が全対局で金属探知機検査へ…スマホなど規制厳格化<--リンク

死亡事故が起きないと横断歩道が出来ないようなもの。

まあそれでも、「できない」よりは「できた方がマシ」と言う話です。

PS
・終盤、指し手が何度か震えた…“羽生マジック”で史上初の快挙<--リンク

・羽生棋聖、15期ぶり竜王奪還で前人未踏の「永世7冠」達成 渡辺明竜王を4勝1敗で下す<--リンク

いろいろありましたが、これですこしは溜飲が下がるというものであります。

PS
・スマホカンニング冤罪の三浦弘行九段「名誉回復」果たす執念の残留<--リンク

『 三浦九段は今年1月の8回戦を終えた時点で3勝5敗と残り2局を勝つよりない状況だったが、2月1日の9回戦で当時挑戦権レース首位を走っていた豊島八段に執念の逆転勝ち。

そして今回渡辺棋王と残留を懸けた直接対決。

三浦九段は負ければ即陥落、渡辺棋王は負けても深浦九段が久保王将に敗れると同じ4勝6敗でも順位の差で残留という状況だった。

 大一番は先手三浦九段の角換わり棒銀に対し後手は穴熊。

序盤から先手が主導権を握って駒がぶつかった時点で筆者の手元のソフト評価値はプラス500点以上と三浦九段優勢、渡辺棋王も懸命の粘りを見せたが深夜0時5分の終局まで形勢の針が後手に振れることはなかった。

 わずか10分後、深浦九段も勝ったため渡辺棋王は8期連続で守ったA級の座から無念の陥落となった。

 誰の助けも借りられぬ盤上において自力で「名誉回復」を果たした三浦九段の頑張りは多くのファンに勇気を与えただろう。』

さて、三浦九段には「お疲れ様」のコトバを、陥落元竜王の渡辺さんには「ざまあ」のコトバを送りたいと思います。


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テスト飛行に成功した「電動飛行機」

2017-05-14 20:15:11 | Weblog
・テスト飛行に成功した「電動飛行機」<--リンク

これは「電動飛行機」ではなく「エア・カー」ですよ!

まさか生きている内にエアカーが見られるとは思っていませんでしたがね。


・「空飛ぶクルマ」離陸 トヨタが支援、20年の実用化目標 <--リンク

ハイブリッドの時もかなりジャンプしたと思いましたが、それ以上のジャンプが求められている様です。


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