窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦・革命の始まり

2016-10-31 10:24:13 | Weblog
電王戦が始まった頃でしたから今から3年半ほど前ですか。

たしか羽生さん「プロ棋士がソフトに負けても何も変わらない。」とご発言でした。

しかし状況はこの羽生予想を超えたものになってきました。


今回の竜王戦、渡辺ー三浦騒動はその一つの表れでしょうか。

あのとき羽生さんが言われたのは「(トップ棋士と肩を並べるソフトが現れてそのソフトに勝ったり)負けたりしたところで何も変わらない」という意味に思えてきました。

つまり、自分たちと同じレベルのソフトが現れたところで、所詮それは自分たちのコピーにすぎない、、、と。

ソフトというものはプロ棋士の棋譜を超えられない、という前提があったように思われます。

そうして、ソフトが強いのは、恐怖心がなく、疲れもせず、間違えないからだ、という認識、つまりは「所詮は知性ではなく、機械だ。」という理解だったかと推察します。


しかしながら実際はソフトは単なるプロ棋士の棋譜のコピーではなく、自らが考える力をもったAIでありました。

その事実は衝撃的なアルファー碁の登場でよりはっきりとしました。

ソフトが自己対局しながらどんどん強くなっていったという事実であります。

そうして、そのような手法をつかって技巧も強くなりました。

その結果はと言いますれば、明らかにソフトは人を超えたのであります。

つまりプロ棋士がその知性の証拠としてきた「大局観」をソフトの大局観が超えたのでありました。

これは、先に述べた、恐怖心がなく、疲れもせず、間違えないからだ、という理由とは別の次元の話です。


ソフトがプロ棋士を超えたことが明らかになった現在、今後はプロ棋士の目指すものはソフトが示す方向に収束してゆくものと思われます。

つまりは、ソフトが持っている大局観をつかめた者が次の時代の勝者になる、ということでしょう。


ソフトの開発者は確かに評価関数を仕上げる事はできますが、その評価関数が何を意味しているのかは理解していません。

その内容は開発者にとってはブラックボックスなのであります。

そうして、そのような評価関数の内容を理解できる場所に一番近いのがプロ棋士なのであります。


プロ棋士の第一感というもの。

従来はこれはお互いに対戦を重ねることで培われてきました。

その対戦相手の中にソフトが加わる事で、より広い視点が生まれることは明らかでありましょう。

つまりは、これは新しい時代の始まりなのであります。

そうして、竜王戦、渡辺ー三浦騒動というのは、内容はむごいものでありますが、確かにそのような時代の到来を告げるものである様に思われます。


これは一つの革命であります。

これまで人類のみによって進められてきた将棋の世界の進歩、それにCOM君が参加する、それも指導的立場になって参加するという時代の幕開けであります。

今回の騒動、三年もすれば「なんというバカなことでもめ事を起こしたのか」と思われることでしょう。

そうして、そのころの将棋は今の将棋とは全く別物の、もう一つランクがあがったものになって居る事を期待したいと思います。

PS
ご参考までに。

・羽生善治氏「人工知能の時代に過去の方法役立たず」(2016/11/02 20:03)<--リンク

PS
・羽生三冠、将棋ソフトと対戦ならず 叡王戦準決勝で敗退<--リンク

これで叡王戦決勝は「コンピュータ搭載のソフトに人間が勝てるわけがない。」という一致率棋士と「竜王の後輩の名人」との勝負になってしまいました。

PS
羽生さんが叡王戦・準決勝で敗退しました。

どうやらこれで羽生さんとCOM君との公式な場所での対局というのはなくなったと思われます。

4年ぐらい前でしたか、米長さんご存命のおり、「羽生と対局したければ7億用意しろ。」という事を言われました。

今となってはその言葉もむなしく響くばかりであります。


歴史と言うのはやはりやるべき時にやるべき人が対応する。

そうでなければ歴史に名を残す事はできない、、、ということでありましょうか。

いずれにせよ今回は「羽生さんを飛び越えて歴史は動いていった」と言う事の様であります。


PS
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電王戦・三浦弘行九段への処分・第三幕

2016-10-28 06:35:44 | Weblog
状況が動いて第三幕に入った模様です。

連盟は竜王戦第二局を予定通り実施しました。

そうして、一日目終了後に第三者調査委員会のトップを発表しました。

読売新聞と懇意にされておられると聞いております、元検事総長の方(73才)がご就任の様です。<--リンク

つまり、連盟としては既定路線をばく進中の模様です。

そうして、どうやら水面下での三浦側との調整、和解交渉などはなかった模様です。

(連盟側が事を大きくしている様に見えます。-->自分たちが正しい、、、という主張でありましょう。)


連盟はどうやら年内いっぱいは調査で時間を消費するつもりの様です。

そうして、その間に何事もなかった様に竜王戦は終了します。

年が明けたころに、調査委員会のご報告です。

「連盟のやり方には妥当でないものがあったが、違法とまでは言えない」、、、とかなんとか。

かつての都知事が設置した第三者委員会の様な報告が目に浮かびますね。


対する三浦サイドは、「なんとか調整しながら疑惑をはらして将棋に早く復帰できれば、、、」という態度だったのですが、このような連盟の対応を受けてどうするのか、ボールは再び三浦サイドに戻ってきた模様であります。

こうして、なるべく穏便に調整、和解したかった三浦サイドの取りうる道は二つに分かれます。


従来の穏便路線にそって、第三者委員会に協力していく。

そうして、委員会の結論をそのまま受け入れる、というものです。

年明け以降は将棋にも復帰できますが、ご自分の身の潔白が証明される保証はどこにもありません。

その場合は「村には帰れたものの、あいつは灰色の棋士」という不名誉を背負わされたままになるでしょう。

これが一番目のいばらの道でありますね。


二つ目は、路線を変えて「自分の身の潔白を認めてもらう」事を最優先とするものです。

これは連盟とはより対立的になりますが「濡れ衣を晴らす」というのであればいたしかたありません。

「降りかかった火の粉は払うもの」であります。

これが二つ目のいばらの道です。


どちらの道も厳しいものではありますが、いたし方無いように思われます。

何の悪いこともせずに普通に会社生活を行ってきた会社員が、ある日突然「もう会社はあなたを必要としていない」と言われるご時世でありますれば。

ひとり三浦9段のみにこの人生がきびしいというものでもありません。

そうしてなによりも連盟の理事さん達はさておき、渡辺竜王は今回の行動に自分の人生をかけておられます。

そうでありますれば、対する三浦さんもそのようにされなければ、同じ土俵の上に立つ、同じ将棋盤の前にすわることはできますまい。

プロ棋士としてのありようが問われているようにも見えるのでありました。

PS
誤解なきように申し添えさせて頂きます。

これまでの伝え聞くところによる渡辺竜王の言動については、とても受け入れられるものではありません。

そうではありますが、そのような言動をされるのですから、当然のことながらそれなりの覚悟というものをお持ちの上での事でありましょう。

上記文面は、そのような渡辺竜王の覚悟について語ったものであります。

PS
竜王戦第二局、終盤に丸山9段、一手ごとに離席だそうです。

そうして、その上で見事に勝利しました。

男丸山、いったいどこまで株を上げれば気が済むのでありましょうか。

PS
本来は将棋の勝負に疑惑をかけられた三浦さん、渡辺さんに「将棋で決着をつけましょう。」といい、渡辺さんが「わかった。」といえばそれで済んだ話。

連盟が間に入るだけでこれだけゴタゴタになるのですから、本当に連盟さんは大したものでありますね。


PS
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電王戦・竜王戦第2局

2016-10-26 18:16:48 | Weblog
将棋連盟どの。

今日は水曜日。

そして明日は木曜日。

竜王戦第2局が始まります。

三浦9段への理不尽な扱いについての、何の公式な追加説明もなく、ただ流れてくるのは文春が言うところの「複数の連盟関係者の証言」による真偽不明の情報だけであります。

本当に連盟という組織は世の中をなめているとしか思えません。

将棋ファン、そうして将棋を見ている一般の視聴者の事などはおかまいなしなのでありましょうか?

年を越せば竜王もきまっており、三浦9段も復帰して何もかも元通り、世間もすぐに今回のドタバタは忘れる、、、とでも思っておいででしょうか?


第2局が始まる、、、ということは、このまま竜王戦を継続する、、、という連盟の意思でありましょう。

三浦9段のPCは連盟の元にあるはずです。

どこまで調査が進んだのでしょうか?

どのような将棋ソフトがインストールされていたのでしょうか?

使用履歴はどうだったのでしょうか?

疑いをもたれている日時に将棋ソフトは動いていたのでしょうか?

全く何の情報も公開しませんね。


三浦9段のスマフォ、調査機関の調整はできたのでしょうか?

調査委員会のメンバーはどのようにきまったのでしょうか?

いっさい不明であります。


そうして竜王戦、スマフォ持ち込み禁止、金属探知機使用中と聞いております。<--リンク

そのような環境を用意できるのに、竜王は「疑惑のある棋士とは対局できない」と主張されたと聞いております。

それゆえに三浦9段は対局から外されたのでしょうか?

竜王をどうして説得できなかったのでしょうか?

プロ棋士と呼ばれる方々は、「疑惑の白黒は盤上で決着させるもの」と思っておりましたが、、、。

なぞは深まるばかりで、公式の発表もなければ記者会見もなく、状況は依然霧の中であります。


このような状況での竜王戦の継続という「経営判断」は目先の利益にとらわれた、近視眼的なものの様に思われるのですが、いかがなものでありましょうか?

連盟を代表する立場におられる谷川理事長のお考えを是非ともお聞きしたいものと思っております。

PS
・ソフト使用疑惑で第三者委設置=将棋連盟<--リンク

調査委員会、確かに今週中に設置された様です。

そして、調査委員会設置しか動いておらず、三浦PCは連盟でほこりをかぶったまま放置されている訳ですね。

そうしてあとは「現在調査中」として、「詳細は調査委員会にお問い合わせ下さい」、となる訳ですか、谷川さん。

ということは、谷川さんが表に出て経緯を説明する、、、ということはどうやら望めそうも無い様であります。

しかしながら、組織のトップがどのように行動するのか、世間というものは見ていない様で、しっかりと見ているものであること、お忘れなき様にお願い致します。


PS
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電王戦・渡辺ー三浦騒動の本質

2016-10-25 10:15:46 | Weblog
今回の騒動の本質は何でしょう?

まずはソフトがプロ棋士を超えた存在になったという事実でしょう。

連盟はこの事実を認めたくありませんでした。

その結果、電子機器類の持ち込み規制が後手にまわりました。


そうして次は「次の一手の正解はソフトに聞け」という認識です。

この為将棋に負けた方は「あいつはカンニングしているのではないか?」という疑いが生まれます。

これに対しても連盟は「プロ棋士はカンニングなどしない」という立場に執着しましたね。

しかしながら、チェスの前例がありました。

そうしてスポーツ界ではドーピングの例もあります。


大方のプロ棋士は確かにカンニングなどはしないでしょう。

しかしながら、どうしても一部の例外の存在を排除することはできません。

そういう認識がありますので、棋士のあいだには「疑心暗鬼」の感情が広がります。

そうなりますとソフトと指し手の一致率を調べるやからは当然のようにうまれます。

こうしてさらに「疑心暗鬼」は広まっていきます。


さて連盟は今回のソフト問題で「カンニングの事」は認識していましたが、「濡れ衣の発生の可能性」については全く認識していなかった様です。

この為に渡辺竜王の「今のまま竜王戦に入るのは連盟にとって経営的なリスクが高い」という主張に何の抵抗もできずに飲み込まれたフシがあります。

そうして「このような処分を三浦九段にした場合のリスクは何か?」と問いかける事ができなかった訳であります。

これはソフト問題を直視して、「何が起こりうるのか?」という検討をしてこなかった怠慢のツケであります。


あるいは問いかけた時に「リスクは何もない」(濡れ衣の可能性はない)と判断してしまったのでしょう。

これが「あいつはカンニングした(かもしれない)」という心理的なバイアス、「疑心暗鬼」の効果です。

そして、これに落ち込んだら客観的な判断などは到底のぞめません。

おまけに「カンニングは悪いこと」、「それを正すのは良いこと」という「正義の味方感情」が強力な後押しになります。


こんな風にして一方的に「カンニングした」と決めつけられた方はたまったものではありません。

それもこれも、連盟という組織の危機管理能力のなさの様に思えてなりません。

PS
ちょっと補足。
・羽生三冠「疑わしきは罰せずが大原則」 ツイッターで<--リンク

・・・羽生三冠は・・・渡辺明竜王(32)や島氏らと開いた10日の会合では「白とも黒とも証明するのは難しい」と述べたという。・・・

あるいは
・羽生三冠「疑わしきは罰せず」妻のツイッター通じ三浦九段不正疑惑で見解<--リンク

・・・「まず、灰色に近いと発言をしたのは事実です」と報じられたメールの内容について説明。・・・


これらに対し文春さんは、
・・・20日発売の週刊文春は、羽生三冠が日本将棋連盟の島朗(しまあきら)常務理事(53)に対し、三浦九段について「限りなく“黒に近い灰色”だと思います」と記したメールを送ったと伝えている。・・・

この表現ではずいぶんと読者にバイアスを与える事になりますねえ、文春さん。

あるいは何らかの意図をお持ちなのでしょうか。疑問でありますなあ。

PS
・今期竜王戦七番勝負での金属探知器設置は「スマカン疑惑」騒動以前にすでに決まっていた<--リンク

これが事実だとすると、竜王横暴説がにわかに現実味を帯びてきます。


PS
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電王戦・三浦弘行九段への処分・第二幕

2016-10-23 10:35:42 | Weblog
どうやら第一幕は三浦反論論文NO.2の提出をもって終了した模様です。<--リンク

事態は大きく動いて、場面は第二幕に移りました。

ポイントは↓の文章です。

・・・ちなみに、私はスマートフォンの提出を拒否した訳ではありません。
そもそも、連盟はスマートフォンのみならずパソコンの提出すら望んでいませんでした。
スマートフォンは、私が日常使用しますし、私の保有するパソコンを調べてもらえば、遠隔操作ソフトなどが導入されていないことは分かってもらえると思っていました。・・・

三浦さん、「自分は白である事」を証明できる、強い自信をお持ちと見えます。

そうして、名誉回復までは頑張る、とそう受け止めております。


他方で現竜王の渡辺さん、

・・・挑戦者が変更になったことについて、渡辺明竜王(32)は12日に更新したブログで「大変な事態になってしまいましたが、引き続き将棋界へのご声援を宜しくお願いします」とのメッセージを発表した。
また、「詳細は各種報道に任せて、ここでは省略します」とも記した。・・・

上記は「渡辺竜王、挑戦者の出場停止処分に「大変な事態になってしまいました」」からの引用です。<--リンク

このメッセージを最初に読んだ時に、違和感を感じたことを覚えています。

びっくりした様子もなく、妙に第三者的なコメントだなあ、と。

そうして、「挑戦者への思いやり、あるいは同業者への信頼というものが全くない人だな」と感じたのでした。

そうして事態が明らかになるにつれて、どうやら渡辺さんが主導的に今回の事態を招いた、まさに張本人であることが分かってきました。

これは見方を変えますれば「竜王戦の挑戦者を渡辺さんの一存で変更させた」ともとられかねない行為であります。


さて、若いころから「天才だ」とか「先生」とか呼ばれて育てば人の感覚は普通ではなくなるのでありましょう。

今回のドタバタ騒ぎ、見させて頂いておりますが、失礼ながら、プロ棋士の方の中にもそのような方が少なからずおられる様であります。

そのような方たちは、「将棋の世界は俺が主役だ」とでも思っておられるのでしょうか。

はたから見ますれば随分と傲慢で横柄な態度を取られることがあります。

そうしてそれは一般の社会通念、社会常識とは相いれない、将棋村特有のものの様に見えてしまうのであります。


COM君の登場で将棋の世界で「絶対強者」ではなくなったプロ棋士の方々。<--リンク

そのような状況の変化に十分に対応しきれていない連盟のありようもまた世間の目に明らかになってしまいました。

羽生さんもプエラ・アルファの伊藤さんも「プロ棋士がソフトに負けても大丈夫。何も変わらない。」とおっしゃっておられましたが、そうではなかった様であります。

状況の変化に適切に対応しきれない場合は、個人であれ、組織であれ消えてゆく定めにあるのは世の常識です。

そういう訳で、これからの推移、大いに注目しております。

PS
それにしても目立つのは連盟の手際の悪さであります。

まず第一に、さっさとスマフォを始めとする電子機器の持ち込みを禁止しておけばよかっただけであります。

自分たちの主張、「プロ棋士の方がソフトより強い」にしばられて、予防的措置を取らなかったのは、連盟の傲慢であり怠慢でありましょう。

第二に、それが出来なくても、渡辺竜王の申し出に対して、客観的に、公平に扱う事はできたはずであります。

しかしながら状況は見事に渡辺竜王に流された様であります。

その結果が、実力行使としての三浦処分ーー>竜王戦挑戦者の交代でした。

第三に、そうまでして竜王戦・第一局を強行したということです。

竜王戦の開催の方が、一人のプロ棋士の名誉よりも大事だった、ということでありますね。

第四に、そうして以上のような状況を将棋ファン、そうして一般の人たちが受け入れると読んだことです。

ことここに至っては、もはや浮世離れした将棋村の非常識としか思えません。

そういう訳で、結局はやらなくてもいい無用の争い、ドタバタ劇をくりひろげるはめに陥ったのでありました。

さてそれで、何のための連盟なのか、誰の為の連盟なのか、理事の皆様方にはよおく考えていただきたいものでありますね。

PS
プロ将棋の世界では「強いことが正しいこと」でありました。

それゆえに上位の者のいう事には下の者は逆らえません。

そういう文化をずうっと続けてきました。

しかしながら時代はプロ棋士をこえた将棋の強さを持つソフトを生み出しました。

そうなりますとソフトにも頼る様になります。


そうして今回の騒動。

上位の者とソフトによる判定が「あやしい」と出たというのが状況証拠の一つでした。

ソフトによる判定は一見客観的で公平なように見えます。

このような状況、一見科学的にみえる説明をされると我々はつい納得してしまいます。

それゆえ「秘密会議」に呼び集められた面々は「納得せざるを得ない状況」に追い込まれました。

どうやら状況はそのようであったと推察されます。


しかしながらその後、このソフトによる判定方法は非常に恣意性が高いものであった事が見えてきました。

客観的であると思っていた判断基準がほとんど一人の分析担当者の主観レベルと同じものであった訳です。

さあそうなりますと「あやしい」というのは棋士の個人的な感覚、主観のみになってしまいます。


そうして今回、連盟が犯したミスは「時間がない」と思い込んだ所(思い込まされた所?)にも原因があります。

それゆえ、その場では「これが正解だ」という案に飛びついてしまいました。

こうして、なるほどプロ棋士は将棋については専門家でありましょうが、こと緊急時の組織運営、トラブル処理についてはほとんど素人同然であるということが明らかになった訳であります。

(教訓:大事な事、秘密の事だから、、、といって召集されると、自分達から率先して孤立し、世間から切り離されます。
そうして、これは洗脳を行う場合と似た状況を作り出します。
それで、仕方なくそうせざるを得ない場合には、判断には十分な時間をかける必要があります。)

(教訓その2:組織内での立場の強い者が行うのは内部告発とは言わない。
そういう者は自分の立場を使って、不正があってもそれを組織内の機能で是正することが可能である。
しかるに今回のケースでは是正しようとして、パワハラの一線、そうして利益誘導の一線を踏み越えてしまっている。
世間のルールを無視して村の論理に従った典型的な例の様にみえます。)


PS
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電王戦・三浦弘行九段への処分

2016-10-13 09:58:42 | Weblog
連盟のやり方は非常に疑問であります。


ルールが公表されたのが10月5日。

この日以降はルールが適用されますが、この日より前にさかのぼってのルール適用はできません。

つまり、「道義的な責任は問えるものの、強制力のある処分はできない」ということであります。

ちなみに竜王戦予選が行われたのは8月15日、26日、9月8日です。


そうして、単に「離席が多い」、「指し手のソフトとの一致率が高い」という状況証拠しかない状況で、「黒」と決めつけるのは連盟の横暴でありましょう。

この連盟の横暴さはかつてはプエラαの開発者である伊藤さんに向けられたものと同じであります。

そうして、伊藤さんに裁判をおこされ、見事に連盟は負けましたね。<--リンク


連盟さん、ずうっと「ソフトはプロ棋士に及ばない」と主張してきました。

そうやって現実から目をそらしてきましたね。

現実を直視していれば、そうして世間の言う事に耳を傾けていればもっと早く「スマホ、携帯ルール」を発表できました。

でもそうはしませんでした。

それは「プロ棋士はソフトより強い」という連盟の主張の為であります。

そうしてそれは結果的に「連盟の怠惰の現れ」になりました。


そうやってしぶしぶルールを作って公表したら、今度は前にさかのぼってルールを適用ですか。

いやいやそれはおかしいですよ。

自分たちの「不作為の責任」はどこに行ったのでしょうか?

これでは本当に連盟さんの常識は疑いをもって見られてしまいますよ。

PS
ちょっと前までは「プロ棋士の差し手」に一致すると喜んだのはソフト開発者の方でした。

でも今では立場が完全に逆転してしまった様です。

いつの間にやら、ソフトの指し手に一致すると喜ぶのは、あるいは、場合によっては困るのはプロ棋士の方になりましたね。

PS
・三浦九段、再聴取せず ソフト利用疑惑で将棋連盟<--リンク

連盟は具体的な証拠を提示し、その上できっちりと処分をするべきかと思われます。

もしそれができないのなら、処分撤回が相当でありましょう。

皆さん、それぐらいの覚悟はお持ちで行動されているものと確信しておりますので、、、。

PS
今回の連盟の表明は、表現こそ三浦9段への処分という形をとってはおりますが、その実質は連盟のソフトへの実質上の全面降伏宣言のように思えてきました。

そうであればこそ、そのようなルールを制定、公表することに連盟は躊躇してきた訳でありましょう。

そうして、そのツケを一人のプロ棋士のみに回すとしたら、これもまた連盟の体質を表していると批判されても仕方がないように思われます。

PS
・三浦九段がソフト使用疑惑否定 反論文書全文<--リンク

「・・・しかしながら、私がこれまで対局中に将棋ソフトを使用していたことは一切ありません。
連盟が私に求めた、第29期竜王戦七番勝負に出場できないこと及び休場届の提出は、全くの濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)である将棋ソフト使用疑惑によるものであり、適正な手続きによる処分とは到底言い難いものです。・・・」

反論はしていますが、全面対決、、、という印象ではありませんね。

私の印象では随分と名誉が傷ついたと思われるのですが、将棋村の住人で居続けるためには、「忍びがたきを忍ぶ」のでありましょうか?

まあそれも一つの選択肢ではありますが、、、。

PS
・三浦九段の不正疑惑 渡辺竜王が将棋連盟に対応要請<--リンク

さて、真相はどこにあるのでしょうか?

そうして、連盟に世間の常識は通用するのでしょうか?

PS
・三浦弘行九段、再び異議表明 「遠隔操作アプリをインストールしてない」<--リンク
・将棋ソフト不正疑惑、三浦九段のスマホ解析へ 提出要請<--リンク

連盟は実力行使にでたのですから、少なくとも白黒つける為の、できる限りの事は行う義務があるというものです。

PS
・羽生三冠「公正な調査を」 三浦九段の将棋ソフト疑惑<--リンク

羽生さんが自分の口で「公正な調査を」と言ったのは、結構重いかと思います。

それにしても羽生さん、がちでCOM君との勝負に邁進中でありますなあ。

叡王戦、準決勝進出であります。

PS
・三浦九段の2回目の反論文書全文<--リンク

・・・ちなみに、私はスマートフォンの提出を拒否した訳ではありません。
そもそも、連盟はスマートフォンのみならずパソコンの提出すら望んでいませんでした。
スマートフォンは、私が日常使用しますし、私の保有するパソコンを調べてもらえば、遠隔操作ソフトなどが導入されていないことは分かってもらえると思っていました。・・・

疑心暗鬼で縄がへびに見え、、、たのでなければいいのですがねえ、渡辺さん。

PS
将棋・三浦九段の不正疑い 将棋連盟が調査チーム立ち上げ<--リンク

連盟の顧問弁護士中心では、「第三者による調査」とは言い難いのでは。

少なくとも、三浦サイドの弁護士の参加はマストですよねえ、連盟さん。


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電王戦・第4回電王トーナメント最終日

2016-10-11 02:52:05 | Weblog
優勝 Ponanza
2位 浮かむ瀬(Aperyの別名) 
3位 真やねうら王 
4位 読み太 
5位 大将軍 

以下、詳細です。

準決勝(3局同時)
 Ponanza 2勝     ○ーーーX  真やねうら王 1勝       
 浮かむ瀬 3勝    ○ーーーX  読み太 3敗

決勝(3局同時)
 Ponanza 3勝     ○ーーーX  浮かむ瀬  3敗      

3位決定戦(3局同時)
 真やねうら王  3勝 ○ーーーX  読み太  3敗     

5位決定戦(予選)
 Selene      ○ーーーX  たこっと 
 大将軍      ○ーーーX  Qhapaq      
   ↓
ファイナル
 大将軍      ○ーーーX  Selene      

ちなみに特別賞は浮かむ瀬。

学習用の局面データをネット仲間の協力で収集しソフト開発に生かした事が評価されました。


さて、「電王戦・ツツカナの先にあるもの」で言っていた事がもう現実になりました。<--リンク

以下引用です。

・・・さてその次は、ゲームボーイやらPSPやらの将棋ゲームで人類のだれもコンピュータに勝利することができなくなります。

2万円のゲーム機と5千円のソフトにですよ。・・・


2013年4月からですので、あれから3年半ですね。

しかも「2万円のゲーム機と5千円のソフト」ではなく、実質無料のスマホと500円の有料配布ソフトSM(魔女)にですよ。

いやはや、本当に時代の変化はすさまじいものであります。


そうしてつぎは今回優勝のPonanzaですね。

昨年のPonanzaに9割勝つそうです。

つまりは、昨年からR400ほどアップさせた、、、と。

そうしてついに前人未到の棋力レートR4000超えであります。


このおそろしいソフトと対戦することになるのは羽生さんでしょうか?

少々出番が遅くはなりましたが、ぜひともそうなって欲しいものであります。

そうやってけじめをつけていかないとやっぱりだめでしょう。

次の展開に進めません。


そうそう、羽生さん。

3年半前にはこんな事を言われておりました。

「コンピュータに(人間が)敗れても何も変わらない。」と。

さて、実際はどのようになるのでしょうか。

今後の確認が必要な事であります。

PS
・三浦九段、将棋ソフト使用か 竜王戦挑戦取り消し <--リンク

・・・12日記者会見した将棋連盟の島朗常務理事は「公式戦の終盤で、一手ごとに離席するなど疑義を招く行為があった」と説明しており、将棋ソフトを利用したとの疑いが持たれている。

三浦九段はソフト使用を否定している。・・・

想定されていた事が問題になった様です。

そうして、AIが人間に突きつけているテーマ、「AIが人をこえた時、人はどう生きるのか」ということがやっぱり表面化してきました。

PS
叡王戦決勝、二連勝にて佐藤天彦名人が第二期叡王に決定しました。

それにしても「受けの天彦」鬼強かった模様です。

さてこれで来年の電王戦は現役名人対ポナンザとなり、まあそれなりの舞台に仕上がったのでありました。


PS
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電王戦・第4回電王トーナメント2日目

2016-10-10 04:14:43 | Weblog
準々決勝の結果ーー>準決勝進出組決定

準々決勝
 Ponanza     ○ーーーX  Selene    
 浮かむ瀬    ○ーーーX  Qhapaq
 読み太      ○ーーーX  大将軍 
 真やねうら王  ○ーーーX  たこっと      

そうして、読み太、Qhapaq、大将軍、たこっと、は「やねうら王ライブラリー」を使用している模様です。(いわゆる「やねうらチルドレン」といわれるもの)


将棋ソフトは2つメインエンジンを持っています。

一つは探索部といわれる、局面探索を行う部分、そうしてもう一つが選ばれた局面を評価する評価関数です。

そして大量の局面データを準備して収束計算、機械学習を行う必要があるのが、この評価関数です。

やねうらチルドレンはたぶんこの評価関数の部分を「やねうら王ライブラリー」から持ってきているものと思われます。


そうして、もう一つのメインエンジン、探索部はStockFishというチェスのソフトを修正して使うのが主流の様です。

真やねうら王、浮かむ瀬、そうしてたぶんPonanzaもそうしていると思われます。

これはStockFishというソフトが海外の多くのソフトエンジニアによって日夜開発・強化され公開され続けているという事情によります。

そうしてそのレベルは個人で開発できるレベルをとっくに超えているものと思われます。


ところで、知識を明示的に表現できるのがAIの特徴です。

そうして、明示的でありますれば、修正して使用することも可能であります。

その為に、多くの開発者がかかわればそれだけソフトの進化は加速されます。

今、将棋ソフトの世界で起こっている事はまさにそのような状況でありましょう。


人が文明を進化させてきたやり方は、「前人の肩に乗って」、そこを出発点として次に進めたからであります。

その意味では、プロ棋士もソフトも同じ様に「前人の肩に乗って」進歩してきました。

しかしながらソフトの場合はそれに加えて「現時点での多くの人の知識を即座に反映できる」という効果が大きい様です。

そして人の場合は、、、そのような訳にはいきません。

そうやっていろいろな人の知識を集めて作り上げられるソフトでありますから、それと個人で戦う事になるプロ棋士は大変な訳であります。


・・・さて、そういうわけで、チルドレンで準決勝進出は読み太 のみ。

あとの3つは評価関数自前のオリジナル開発ソフト(本家)ということになりました。

PS
某掲示板にこんな情報がのってました。

やねうらお  2016年10月9日 17:56 より:

「ponanzaの探索技術はそれだけでも群を抜いてますよ。

彼らがStockfishチームに入れば、StockfishのレーティングをすぐにR200以上あげると思います。

さくらサーバーが使えなかろうが、彼らの独走は揺るがないでしょう。」

どうやらponanzaは独自の探索部をお持ちの様です。

・・・チームponanza、おそろしや。


PS
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電王戦・第4回電王トーナメント初日

2016-10-09 09:39:32 | Weblog
予選通過は以下のソフトでした。

1位 Ponanza           8勝(全勝)
2位 浮かむ瀬(Aperyの別名) 7勝
3位 読み太            6勝
4位 たこっと            5勝
5位 真やねうら王        5勝
6位 大将軍            5勝
7位 白美神            5勝
8位 Selene            5勝
9位 nozomi            5勝
10位 Qhapaq          5勝
11位 習甦            5勝
12位 うさぴょん2'        5勝
(同勝の場合の順位つけはソルコフによる)

ここまでが予選通過。

そうしてひさびさに登場のツツカナが14位、コンピュータ選手権準優勝の技巧が16位!で予選落ちです。

技巧はWCSCの後でソフトを公開したため、皆さんそれをベンチマークにしてそれぞれのソフトを改良・強化してきたのでありましょう。

そうしてそれが技巧にとってはキビシイ結果につながったものと思われます。


さて、かつてはプロ棋士の棋譜を先生としてそれぞれのソフトは評価関数の学習を行ってきました。

しかしながら時代はもはや次のステージに移行した様です。

COM君は自分自身との対戦を繰り返して経験を積み重ね、学習し強くなる、、、という時代に入りました。

そうしてこれはあのアルファ―碁のとった戦略と同じであります。

そしてそのような戦略をとれるのは、自分で計算機資源を用意できる者か、あるいは協力者を外部に得て計算資源を確保できる者に限られてきます。

つまりは、ある側面では「物量の時代」に入ったのであります。


電王トーナメント、確かにソフトを実行するPCは同一ではありますが開発環境は開発者それぞれで雲泥の差があります。

そうして、それらを含めて「開発者の力として評価する」のが電王トーナメントなのでありました。

ちなみに予選出場ソフトは35で、これはトーナメント史上最多になります。


PS
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人工知能(AI)・1

2016-10-07 11:08:56 | Weblog
・人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か<--リンク

海外ではもう常識でしょうか。

いずれにせよ、ようやくAIが役立つようになり、感慨深いものがありますね、ミンスキーさん。


・富士通研究所がDeep Learningの学習速度高速化技術を開発<--リンク

Deep Learningが役に立つ、、、とわかれば、いろいろな人がそれに注目して開発スピードが上がります。

それは、開発過程への多様性の導入の結果でもありますね。

そういえば、たしかプエラαも並列化技術で高速化を達成したのでしたっけ。

この開発者も富士通の人でした。


・もうゲリラ豪雨も怖くない。スパコン「京」がより高度な気象予測手法を実現<--リンク

いよいよSFではなくSR・「サイエンス リアリティー」の始まりの様です。


・ヤフー知恵袋、AIが恋愛相談に回答する新サービス開始。脈のありなしを判断、IBM Watsonを活用<--リンク

いやはや、何という時代になったのでしょうか。


・人工知能、官民の連携を支援 理研、企業が研究拠点<--リンク

みんなで渡れば怖くない、、、状態までいった様です。

ですから、今回の流行はどうやら本物になりそうですね。


・中国の個人投資家を魅了する「ロボ・アドバイザー」<--リンク

・・・個人投資の収益は3.5%だという。

3.5%も取れれば大したものです。


・糖尿病改善と予防へ、AIで助言<--リンク

・・・患者約860人分のデータを収集する。

ビッグデータでもないし、ディープラーニングでもなさそう。

単に従来の多変量解析の延長線としか見えません。

でも予算を付けるにはテーマのアタマにAIと書く、、、訳ですね、経産省さん。


・川重、AI活用のバイク開発に着手<--リンク

さて、どんなバイクに仕上がるのか興味があります。


・KAWASAKI、AI搭載の次世代オートバイ開発に着手<--リンク

本当は、アキラやもとこが乗ってるようなバイクがあれば買うのですがね。


・Apple、「倒れないバイク」開発のスタートアップと買収交渉?<--リンク

このバイク、興味大であります!!

そうして、オープンエアー可能にして下さいね。


・AI・ビッグデータ<--リンク

【日経新聞1面】AI関連市場の一段の広がりが期待される状況に///

いよいよ本物らしくなってきましたね、今回のブームは。


・人間関係を壊す人工知能…ドワンゴ(前編)<--リンク

ふーん、そうなんだ、、、という話です。


・Amazon、Google、Facebook、IBMとMicrosoftが人工知能で協業<--リンク

アメリカでは企業連合がAIを推進します。

対する中国は勿論国家主導ですね。

それで日本はどうするのでしょうか?


・類人猿、他者の心の動き読める? 京大チームが発表<--リンク

人工知能にはこのテーマはまだ無理でしょうね、たぶん。


・森博嗣「すべてがFになる」犀川創平がAIに-Twitterで会話が可能<--リンク

ふふふ、面白そうですね。


・攻殻機動隊とCTF for GirlsのコラボCTFで女性ハッカーが集結<--リンク

・・・楽しそうですね。


・「東ロボくん」、東大合格を断念 苦手科目を克服できず<--リンク

・・・まあ現状のITレベルでは「状況を絞ったAIが人並み~人を超える」という所なのでしょう。

そうして万能AIへの道はまだまだ険しいのでありました。


・「AIの性能を上げている場合ではない」──東ロボくん開発者が危機感を募らせる、AIに勝てない中高生の読解力<--リンク

それは単に「東ろぼ君が完成できなかった事の言い訳」にしか聞こえませんよ、新井さん。


・グーグルの翻訳AIが「独自の言語」を生み出したといえる根拠<--リンク

これはこれですごいのだが、相変わらずグーグル君の翻訳は海山なんですがねえ。


・最高の“おかえり”にこだわる--“俺の嫁”と暮らせるIoT機器「Gatebox」が予約開始<--リンク

オタクをますますオタクにするツールであります。


・NEC、創薬事業に本格参入 AI技術で発見した「がん治療薬」実用化へ<--リンク

本当に新薬になったとしたら、このAIは大したものであります。


・MicrosoftのAIが「ミズ・パックマン」で全面クリア<--リンク

マイクロソフトがアルファー碁の後を追いかけています。


・AIを活用したリアルタイム内視鏡診断サポートシステム開発<--リンク

どうやら実用レベルに到達した模様です。


・Facebook開発中のロボット、人間には分からない独自言語で会話を始め処分される<--リンク

アニメA106(エイテンシックス)で描かれていた事がすでに現実になっていたとは、、、。


・テスラCEOら、ロボット兵器禁止で公開書簡 国連に訴え<--リンク

自律型のロボット兵器は危なさが目に見えます。

でも、本当に怖いのはAIが持つ「目には見えない、一見よさげにみえる表向きの顔の裏にある危険性」でありましょう。

将棋や碁ではAIの戦略性の方が人間をはるかにうわまわってしまいました。

政治や軍事面に応用された場合、この事がもつ危険性は相当なものがあります。


PS
ご参考までに。

・AI(人工知能)に対するありがちな「誤解」とそれに対する回答まとめ<--リンク

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