(新)緑陰漫筆

ゆらぎの読書日記
 ーリタイアーした熟年ビジネスマンの日々
  旅と読書と、ニコン手に。

新春のご挨拶~初詣

2013-01-02 | 時評
みなみな様

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくご交誼賜りますようお願い申し上げます。

 元旦はよく晴れ、気持ちのいい天気になったのですこし遠出をして、京都の南にある石清水八幡宮(いわしみず)に行ってきました。ここは天王山の戦いで知られた山崎とは、淀川を挟んで対岸に位置し、男山の山頂にあります。平安時代まで歴史を遡る、歴史の重みのある神社です。はじめて京阪電車にのりました。気持ちのいい電車ですね。ケーブルを降りると、大勢の老若男女が押しかけていました。あまりの人出に、お賽銭を人の肩越しに投げるひとも見かけられました。絵馬に願い事を書いて、奉納してきました。

 つたない句をすこしご高覧に供します。
  
   ”初山河光溢れて描けば春”

   ”読初はドリトル先生童心に”

   ”時計の針動き出したる初山河”

       ~~~~~~~~

 新年のはじめなので、読書の話題もひとつ。 フランスの文学者、モンテルランは、こんな名言を残しています。

 「この生涯において、何度も読み返し得る一冊の本を持つ人は
  幸せな人である。さらに数冊を持ち得る人は至福の人である」

本好きの私にとってそんな本の一冊を上げるとすれば、躊躇することなく、『詩歌の森へ』(芳賀徹 中公新書)を選びます。詩、和歌、短歌、俳句、散文について書かれた芳賀さんの名文には酔いしれます。みなさんの選ばれるのは、いかがでしょう。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
明けましておめでとうございます (九分九厘)
2013-01-02 20:22:07
私の好きな本
自称真言宗の宗徒である私にとって、我ながら意外にパスカルのパンセが座右になっています。古い古い中央公論社の小型の本です。

 136:わずかなことが我々を悲しませるので、わずか     なことがわれわれを慰める
 
 267:理性の最後の歩みは、理性を超えるものが無     限にあることを認めることにある。それを知ると     ころまで行かなければ、理性は弱いものでしか     ない。― 自然的な事物が理性を超えていなら     超自然的な事物については、なんといったらい     いのだろう。


 
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ありがとうございました (ゆらぎ)
2013-01-03 16:54:01
九分九厘様

新年早々のお立ち寄りありがとうございました。パスカルの『パンセ」を座右の銘としておられますか。なるほど!  深く読んでゆくと心に響く箴言がいくつもあるようですね。「人間は考える 葦である」位しか知らないので、申し訳ありません。すこし勉強してみます。
 
 たしか理性こそ万能という考え方に危うさを感じていた、人のように覚えています。それから余談ですが、日本の哲学書の最高峰は、道元の『正法眼蔵』だと思いますが、17世紀に生きたパスカルより500年も前に書かれています。源氏物語といい正法眼蔵といい日本人の著作もたいし たものだと思います。

 いい本を思い出させていただき、ありがとうございました。
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私の好きな本 (龍峰)
2013-01-03 21:04:00
ゆらぎ 様

この十年、俳句を曲がりなりにも始めて、偶然本屋で手にした藤田湘子の「入門俳句20週」、「入門俳句実作」が迷いが生ずたら手にしてきた本である。また、俳句の鑑賞では山本健吉「俳句鑑賞歳時記」角川ソフイア文庫に鑑賞の仕方を教えられた。
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お礼 (ゆらぎ)
2013-01-05 17:21:53
龍峰様

 かぜでお疲れのところ、、お立ち寄りいただきコメントありがとうございました。頑健なる大兄が・・、と案じております。

<好きな本>として、藤田湘子の本を2冊挙げて頂きました。実は小生も湘子の本は「俳句作法入門」「入門 俳句の表現」と手にはしております。同人「鷹」の系統の句がどんなものか知りたかったものですから。”胸中に詩心を保つ”という湘子の言葉は、印象に残っています。もっとも知識として残っているだけで、実作に生かしきれていないのが実情です。湘子の本を手に、研鑽を積んでおられる龍峰さんに敬服です。

ありがとうございました。
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