御油宿に入りました。
御油宿には、本陣は最多時4軒(最少時2軒)、旅籠は62軒もありました。
歌川広重「東海道五十三次之内 御油 旅人留女」
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姫街道と東海道の分岐点がある御油宿は、交通の要として賑わいました。御油名物「留女」が旅人を奪い合う姿がユーモラスに描かれています。すでに旅人を確保した留女は、その様子を店先からのんびり眺めていますね。
「花・ベルツゆかりの地」の案内板がありました。
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花・ベルツは、日本近代医学の祖といわれるベルツ博士と国際結婚した女性です。1905年(明治38年)ベルツ博士と共にドイツへ渡りましたが、博士の死後、1922年(大正11年)第一次世界大戦の影響もあり帰国。74歳で永眠しました。そのベルツ婦人の父親の生家「戸田屋」があった場所です。
「高札場跡」
現在の御油宿を通過。
「問屋場跡」
「御油の松並木資料館」は閉館後でした。
「本陣跡」
食品メーカー「イチビキ」の工場前を通過すると・・・
国の天然記念物に指定されている「御油の松並木」が始まります。
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この辺りが御油宿の西側入口です。
「御関札立掛場」
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大名が宿泊する時に無礼のない様、通行人に注意を促す目的で立掛けられた看板(写真左)が再現されています。
約600mの杉並木が続きます。とても風情のある並木道ですが、この狭い道を結構なスピードで車が走り抜けていきます。車同士がすれ違う時は、(ガードレールが無いため)クイッと歩道に侵入してくるので注意が必要です。
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この杉並木は「東海道中膝栗毛」にも登場します。
弥次さんは御油宿で旅籠の留め女から「この先の松並木には悪い狐がいて旅人を化かすから、ここに泊まった方がよい」という話しを聞きますが、先を行く喜多さんを追って御油宿には泊まらず松並木へ・・・すると喜多さんが松の根に座って待っていました。しかし弥次さんはキツネが喜多さんに化けたと思い、取り押さえ、手ぬぐいで縛り上げて赤坂宿へ連れていくのです。
松並木の途中にある「御油松並木公園」で休憩です。
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藤、つつじが満開で、竹林とのコントラストが美しい・・・素敵な公園でした。
松並木が終わり、天王川を渡ると・・・
あっという間に「赤坂宿東側見附跡」・・・赤坂宿の東側入口です。
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実は、御油宿と赤坂宿の間は約2㎞・・・旧東海道の中でも宿場間の距離が最も短いのです。元々は1つの大きな宿場でしたが、徳川家康の命により間に松を植え2つの宿場に分けられました。大名行列は京から江戸に向かう時は赤坂宿、江戸から京に向かう時は御油宿を利用する・・・というルールがあったそうです。
歌川広重「狂歌 東海道五十三次之内 赤坂」
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この辺りが描かれています。
赤坂宿には本陣4軒、脇本陣3軒、旅籠数62軒があり、御油宿同様、飯盛女を多く抱える宿場でした。
「関川神社」の境内には推定樹齢800年の楠の巨木や・・・
芭蕉の句碑がありました。
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「夏農月(夏の月) 御油よ季いてゝ(御油よりいでで) 赤坂や」
(夏の夜は、御油-赤坂間の距離くらい短いものだ)
街道沿いにはレトロな建物が続きます。
「松平彦十郎本陣跡」
紅里(べにさと)交差点の赤坂宿には復元された高札場や赤坂宿の説明版がありました。
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この辺りには問屋場もあり、赤坂宿の中心地でした。
旧東海道散歩はここまで。交差点を右折し・・・
直進すると・・・
「名電赤坂駅」に到着!
30分に1本の電車をのんびり待って・・・豊橋駅に戻りました。
28,270歩の散歩でした。
この日は「ホテルアークリッシュ豊橋」に宿泊。
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ロビーには大きな暖炉、宿泊者が無料で利用できるラウンジもあり居心地の良いホテルでした。
夕食はホテル近くの「とりとり亭」。鮮魚も豊富で美味しかったです。
(2018.04.21)