りばぁさいどらいふ

東京を流れる某川のほとりから。
ガーデニング、アウトドアなど生活を心地よくするために思うところ、備忘録、いろいろです。

「旧東海道散歩 その16-② 箱根湯本~」

2016-02-28 09:45:00 | 旧東海道散歩
上り坂を進みます。


坂の途中に可愛いカップルの道祖神。

旧東海道散歩では「道祖神」にもよく出会います。村の守り神として信仰されている神様で、松尾芭蕉の「奥の細道」でも「道祖神のまねきにあひて 取もの手につかず」と、芭蕉を旅に誘う神様として登場します。道祖神には様々な形がありますが、このカップルの道祖神は「双体道祖神」。関東地方の山間部に見られることが多いそうです。

県道から右側の脇道へ入って、下り坂を進みます。ここが猿沢石畳への入口です。


初めての石畳を歩きます。


思いの外、歩きにくいhekomi
芦ノ湖まで残り6か所の石畳を通過しなくてはなりません・・・先が思いやられます。

少しでも下りたくないところですが、どんどん下って・・・猿沢に架かる「猿橋」。


猿橋の上には箱根湯本ホテルの渡り廊下が通っています。
ここからは上り坂。
再び県道と合流し、葛原坂を通過。

hororiカーブが続く、歩道はない、車は多い・・・といった危険な道を歩くのは本当にストレスでした。この県道・・・どうにかならないでしょうか?



さらに進むと「須雲川」。
高校の行事で、何度か訪れた懐かしい場所です。


須雲橋の手前を左側へ入る「須雲川自然探勝歩道」へ。


道沿いに「女転がし坂の碑」。馬に乗った女性がこの坂で落馬し、亡くなったことから名付けられたそうです。実はこの道は旧東海道ではありません。旧東海道にあった「女転がし坂」は関東大震災で崩落してしまい、今は無いそうです。

危険な県道ではなく、この「須雲川自然探勝歩道」を進みます。
見事な杉並木が続きます。春に通らなくて良かった・・・。


「東京電力三枚橋発電所」

木の橋を渡って対岸へ。
雨で増水するとこの橋を渡ることができなくなるそうで、雨の日は注意が必要ですね。

坂道を上ると県道に出ますが、県道を横断(横断歩道はないので、車に気を付けてダッシュ!)すると旧東海道「割り石坂」の入口があります。ここで旧東海道に戻ることになります。

「割り石坂」は、曽我兄弟の弟・五郎が冨士の裾野に仇討ちに向かう途中、刀の切れ味を試すためにここで大きな石を真っ二つに切った・・・と云われる場所です。
う~む。五郎・・・仇討ちを前にテンション上がってしまったか?結果的に仇討ちが成功したから良いものの、試切りで刀がダメになってしまうリスクを考えなかったのでしょうか?
まあ、伝説ですから深く考えることもないのですが・・・今まで旧東海道散歩で触れてきた曽我兄弟に関わる伝説は、突っ込みどころ満載で面白い。

「これより江戸時代の石畳」

bikkuri今までの石畳との違いは・・・よくわかりません。

歌川広重 「狂歌入東海道 箱根」

niko今の石畳の雰囲気そのもの。

割り石坂の出口付近に「接待茶屋」の看板。

接待茶屋は箱根神社の長官・如実が、旅人や馬に湯茶や飼葉を施した場所です。如実さん、めちゃくちゃ良い人です。如実さんの資金が底をつき(そこまでしなくても!!)一時接待茶屋は閉鎖しますが、その後、江戸の大店(呉服商)加瀬屋与兵衛の協力で再開したそうです。
加瀬屋さんも粋な方ですね。調べてみると加瀬屋さん、中山道にも接待茶屋を設けていました。
旧東海道散歩をしていると、休憩できる場所の有り難さを実感します。全く予想していなかった「おもてなし」を受けたりすると、何とも言えない嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになります。江戸時代、この接待茶屋で接待を受けた多くの旅人が如実さんや与兵衛さんに感謝したことでしょう。まさに日本が誇る「お・も・て・な・し」文化の象徴とも言えるお二人です。

(まだ、つづく)
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旧東海道散歩 番外編⑥ 真田丸

2016-02-25 08:14:00 | 旧東海道散歩
今年の大河ドラマ「真田丸」


大河ドラマはあまり見ないのですが、三谷幸喜さんの作品なので「新選組!」に続き、欠かさず見ています。
あっという間に自決してしまいましたが、初回から平岳大さん演じる武田勝頼に引き込まれました。

戦国時代・・・小田原北条氏では、四代・氏政と五代・氏直の時代のお話しです。

北条氏政


高嶋政伸さんが演じる氏政


この表情…すでに嫌な予感…今後の氏政にも期待です!

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「旧東海道散歩 その16-① 箱根湯本~」

2016-02-23 07:00:00 | 旧東海道散歩
nikoついに、この日が来ました!!
旧東海道一の難所「箱根越え」です。

小田急線で箱根湯本へ。
今までの旧東海道散歩では天候に恵まれず「富士山」に出会えていないのですが、電車の中からは美しい富士山に出会えました。
さい先良い予感。


箱根湯本駅に到着。


まずは早川沿いで川の音を聞きながら朝食。
紅葉の山々に囲まれて、ぽかぽか陽気でのんびりしていたら、本来のの目的を忘れてしまいそうになりました。

meromero2たくさんの鳥が川遊びをしていました。

あじさい橋を渡り、「箱根町立郷土資料館」へ。


箱根の温泉と道をテーマにした常設展があります。
箱根は湯治場として始まりましたが、特に栄えた温泉というわけではなかったそうです。
江戸後期になると庶民の間に湯治をかねた旅行が大ブームとなり、東海道沿いで便利な箱根は、大山詣での帰りや物見遊山目的の江戸っ子に人気の温泉となりました。
明治時代には外国人専用ホテル「富士屋」が開業し、交通の整備とともに皇族や政府高官も訪れるようになり、高級旅館も整備されていきます。
昭和に入ると多くの温泉旅館が開業し、現在の姿となったそうです。

緩やかな上り坂の旧東海道を進みます。


県道でもあるこの道は紅葉のこの時期、多くの車が走っていました。
国道1号線の渋滞の抜け道になっているようで、狭い道を結構なスピードで車が通過していきます。途中、(自転車から転倒したと思われる)血だらけで自転車を担いで下りてくる人に遭遇したり、危うくスクーターに轢かれそうになったり・・・歩道にはガードレールもなく、今までの旧東海道の中で、最も歩きにくい道です。

などと、ブツブツ文句を言っていると・・・「早雲寺」に到着しました。


戦国武将・小田原北条氏ゆかりの「早雲寺」は、北条早雲の遺言で北条氏綱(早雲の子供)が創建したお寺です。
当時は500名を超える僧がいた禅寺だったそうです。
1590年の小田原征伐(豊臣秀吉の小田原征伐で、北条家は滅ぼされました)では、この寺に一時的に本営が置かれ、一夜城(石垣山城)完成後は、秀吉によってこの辺りは焼き払われてしまいました。その後1627年再建され、1648年徳川家光から朱印状を与えられ復興しました。

ややわかりにくい写真ですが・・・・北条五代の墓


右から初代・早雲、二代・氏綱、三代・氏康、四代・氏政、五代・氏直のお墓です。
正確には、江戸時代に北条家の子孫によって建てられた供養塔です。

鐘楼

nikoこの鐘は、秀吉の一夜城へ持ち出され、陣鐘として使われたと云われています。

室町時代の連歌師(れんがし)・宗祇(そうぎ)の句碑とお墓

niko「世にふるも 更に時雨の 宿りかな」
(時雨(しぐれ)降る一夜の雨宿りをするのは侘しい限りだが、人生そのものが雨宿りのようなものではないか。冷たい雨が降ったり止んだりするように、人生も良かったり悪かったりする。まことに無常だ。)

連歌は、和歌を基盤として複数の作者が連作する詩形の一種です。
漂泊の俳人・松尾芭蕉は、生涯旅に明け暮れた宗祇を大変敬慕したといわれています。
芭蕉が、自ら旅行用の笠を作りながら宗祇を偲び詠んだ俳句。
「世にふるも さらに宗祇の 宿りかな」
(この世に生きるということは、宗祇が「時雨の時の雨宿りのようだ」と詠んだ様に、本当につかの間のことよ。まことに無常だ)

今、こうして旧東海道散歩をしているのは、高校時代3年間「芭蕉研究」をしていたことも少なからず影響していると思います。そう考えると、ここで宗祗に出会えたことにも縁を感じます。

境内の苔庭に紅葉が・・・きれいでした。


wink標高を確認してみましょう!


湯本温泉を通過。奈良時代からある箱根最古の温泉です。


こちらの旅館「花紋」の辺りで、小田原征伐の前夜、秀吉が茶の湯を楽しんだと云われています。

少し歩くと曽我兄弟が仇討ち成就を祈願した「正眼寺(しょうがんじ)」


境内には松尾芭蕉の句碑。
「山路来て なにやらゆかし すみれ草」
(どのくらい山道を歩いたかな。一休みと思って足元を見るとすみれが咲いている。ひっそりとたたずむ姿に、つい心が重なり、どことなく懐かしさを覚えてしまう)
この句は芭蕉が京都から大津へ向かう山越えの道を歩いている時に詠んだ句ですが、この箱根の山越にもぴったりな気がします。

旧東海道では芭蕉の句碑とよく出会います。旅・・・といえば芭蕉。
実際、松尾芭蕉は何度もこの旧東海道を歩いていますし、旧東海道沿いの人々に親しまれていた俳人だったのでしょう。

さらに進むと日本橋から22番目の「一里塚跡の碑」

horori木に隠れてわかりにくいです。

あれ?・・・まだ有名な箱根の石畳に出会いません。
まだ先は長いようです。

(つづく)
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冬の横須賀ドライブ

2016-02-19 08:16:00 | お出かけ
久し振りの横須賀ドライブです。

この日は快晴。富士山も銭湯の壁画のような美しさでした。


前回のドライブで見かけた建築中の大きな邸宅。
豪華客船のようです。
あまりにも立派な建物で、思わず写真を撮ってしまいました。


そして数か月・・・
素敵な邸宅はイタリアンレストラン「MARINE&FARM」としてオープンしていました。


ランチに訪問しましたが、オーシャンフロントのテラス席はあっという間に満席となりました。


テラス席・・・といっても、ビニールカーテンで寒さ対策がされているので、暑いくらいです。

お食事は、三浦半島の野菜と魚を中心としたメニューで、とても美味しく大満足!


パンの盛り合わせも後を引く美味しさ。


海側から見たお店。ご近所も豪邸が建ち並びます。


冬の海は、とっても透明でした。


次回訪れた時には、ワインも楽しみたいと思っています。

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心強い味方が仲間入り

2016-02-16 09:01:00 | アクアリウム
寒い日に水仕事は辛い・・・ということで、冬になると水槽掃除も怠りがちです。
気が付いたら、水槽に苔が・・・などということもしばしば。

先日我が家の水槽に仲間入りした「シマカノコガイ」


縞模様が愛らしいこの貝は、苔取り名人(名貝?)。

仲間入りした初日から水槽に付着した苔を食べまくり、まるで水槽用ルンバのように働いて・・・水槽はピカピカに!
水槽の苔は食べつくしたのか、今は水槽内のアクセサリーに付着した苔に夢中です。



お陰で我が家の水槽がきれいに維持されるようになりました。
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