りばぁさいどらいふ

東京を流れる某川のほとりから。
ガーデニング、アウトドアなど生活を心地よくするために思うところ、備忘録、いろいろです。

旧東海道散歩 その44-⑧ 井田川駅~

2020-06-30 07:42:00 | 旧東海道散歩
西追分で右側の国道1号線沿いを進みます。


「転び石」

niko大昔、山の頂上にあったこの大石は、いつしか転がり落ちてきて不気味な音をたてていましたが、弘法大師の供養でおとなしくなったと云われています・・・うん?小夜の中山にも同じような「夜泣き石が」ありましたね。そういえば「夜泣き石」も弘法大師が供養されていました。

右側の脇道に入ります。


新緑が美しい季節です。


鈴鹿川に架かる市瀬橋を通り・・・


国道1号線を横断し、左側の側道を進みます。

niko自然石を集めて灯籠にした「山燈籠」がありました。

「西願寺(さいがんじ)」

nikoこちらの門前にも山燈籠がありました。

再び国道1号線に合流。

niko正面に見える三角形の山が名勝地「筆捨山(ふですてやま)」です。

旅の途中、狩野元信(室町時代の絵師)がこの山を描こうとしますが、雲や靄がたちこめ風景が刻々と変化するため描ききれず、筆を投げ捨ててしまったという逸話が「筆捨山」の名前の由来です。

歌川広重「東海道五十三次之内 坂之下 筆捨嶺」

niko旅人が対岸の峠の茶屋から筆捨山を眺める姿が描かれています。山と茶屋の間・・・雲海の下にあるはずの鈴鹿川は描かれていませんが、谷の深さを感じます。山には重なり合う奇石、古松が描かれています。また実際には存在しない滝も描かれています。

この浮世絵が好きで、この場所を訪れることを楽しみにしていたのですが・・・


「藤の茶屋跡」周辺をいくら探しても浮世絵の景色には出会えませんでした。

winkヤギはいました。

仕方がないので、この景色でイメージを膨らませることにしましょう。


鈴鹿川に架かる「弁天橋」を渡り・・・


日本橋から107里の「坂下一ノ瀬一里塚跡」


標識に従い右折すると・・・


景色が変わりました。


「超泉寺」


沓掛(くつかけ)集落

niko「沓掛」の地名は山道で沓(草鞋)が壊れ新品に履き替えた際、古い草履を木にかけて道中の安全を願ったことに由来します。

先ほどから少し前を歩かれていたお仲間が戻ってきました。


smile「この先、まだ歩くの?鈴鹿峠を越えるの?」
niko「はい。鈴鹿峠を越えようと思います」
smile「そうなのbikkuri 私たちはタクシーを呼んで帰ることにしたの。バス停はあるけど、バスはなかなか来ないみたいだし・・・気を付けてね。」

お仲間とはここでお別れです。

「日本橋」「川崎」「小田原」・・・知った地名が並ぶ木の柱に誘われて坂道を上ると「鈴鹿馬子唄会館」でした。

niko鈴鹿馬子唄、坂下宿、鈴鹿峠についての資料展示があります。

館内へ入ると親切なスタッフの方がわざわざ出てきてくださって
smile「今日は暑いでしょう。ゆっくり休んでいってくださいね」

スリッパに履き替えて館内へ入ると・・・「鈴鹿馬子唄」が流れ、木の香りに包まれます。そしてとても涼しいmeromero2

niko居心地が良すぎて立ち上がれません。

鈴鹿峠は旧東海道の中で箱根に次ぐ厳しい峠でした。この峠を越える時に馬に荷物や人を乗せて運んだのが「馬子(まご)」でした。この馬子が、馬の首につけた鈴にあわせて口ずさんだ仕事唄が、鈴鹿馬子唄です。(そういえば箱根にも箱根馬子唄というのがありましたね。)


鈴鹿馬子唄
「坂は照る照る鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る 馬がものいうた鈴鹿の坂で おさん女郎なら乗しよというた 坂の下では大竹小竹 宿がとりたや小竹屋に 手綱片手の浮雲ぐらし 馬の鼻唄通り雨 与作思えば照る日も曇る 関の小万の涙雨 関の小万が亀山通い 月に雪駄が二十五足 関の小万の米かす音は 一里聞こえて二里ひびく 馬はいんだにお主は見えぬ 関の小万がとめたやら 昔恋しい鈴鹿を越えりゃ 関の小万の声がする」

実は、関宿には小万が二人いました。仇討ちを成し遂げた小万と近松門左衛門作「丹波与作待夜の小室節」に出てくる遊女小万です。馬子唄の中では、二人の小万が混在しているようですねwink

隣接する「坂下尋常高等小学校」・・・1938年(昭和13年)建てられた木造校舎が残っています。1979年(昭和54年)廃校になり、現在は研修施設として利用されています。

horori朝礼台に上って広い校庭を見渡すと校長先生になった気分。

再び旧東海道を進み・・・


鈴鹿川に架かる「河原谷橋」を渡ると・・・坂下宿の東側入口です。


(つづく)
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6月の庭仕事

2020-06-28 06:47:00 | ガーデニング
今年も紫陽花が咲きました。


アレンジメントで部屋の中でも楽しんでいます。


バジルもたくさん収穫できたので・・・ジェノベーゼソース作り。

niko魚介とズッキーニにソースをからめて・・・驚くほどのフレッシュグリーンkirakira美味しかったです。

勢いが止まらないドクダミ。花は可愛いのですが、香りが独特です。


ドクダミは脱臭効果があると聞き、冷蔵庫に入れてみると効果あり!これは使えますok


乾燥させて・・・


ドクダミ茶も作りました。

やはり香りがかなりビミョーase・・・緑茶に混ぜて飲んでいますmeromero2
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よみがえる記憶

2020-06-25 06:49:00 | ノンジャンル
最近、友人に勧められたのをきっかけに楽しみにしているテレビ番組があります。
「よみがえる新日本紀行」・・・昭和38年~57年にNHKで放送されていた「新日本紀行」が、デジタル技術で高精細の4Kリマスター版で再放送されているのです。

小学4年生の社会科の授業で担任の先生が「君たちは、まだ小さな世界しか知らない。でも日本にはいろいろな場所があり、そこで生活している人々がいることを知って欲しい。新日本紀行という番組には様々な地域の様子が紹介されているから見るとおもしろいと思う。」と紹介してくださったのがこの番組でした。夕食が終わった20時前後の放送だったと思います。

大雪、荒波、太鼓の音・・・過剰な演出がない分、正直とてもたいくつで、小学生には難しい内容でした。(ドリフを見て大爆笑している年頃ですからねwink
さらに、あの重厚な音楽と生真面目なナレーションも子供の心を暗くさせましたhi
「先生がおもしろいと言うから見なければ!」と思うのですが・・・毎回途中から眠くなり、番組が終わると「何の話しだったの?」と祖母に確認していました。
「おもしろい」が「面白い」ではなく、「興味深い」の意味だと理解できたのはもう少し後のことです。

ところが半世紀近くが過ぎ、大人になってこの番組を見ると・・・とてもおもしろいkirakira
先日の放送は、宅地開発中の六甲山がテーマでした。


当然、阪神・淡路大震災の前、ポートアイランドを作るために海に土砂を運んでいる時代です。
映像を見ながら「そう言えば昭和のダンプはこのような形だった!」と懐かしく思い出したり、「外国人居留地にはこれほど建物が少なかったの!?」と驚いたり…時には「ポートアイランドが完成するとIKEAというお店や空港もできますよ!」と予言者のように当時の人々に語りかけたくなります。

番組の終わりには、番組に登場した人や場所の現在の様子も紹介してくれます。
変わったこと、変わっていないこと・・・50年という歳月を感じることができます。

今さらですが・・・
「先生、この番組とってもおもしろいです!」meromero2
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久しぶりの公園

2020-06-22 07:24:00 | お散歩
近くの公園が再開されました。




これまで梅雨の時期に訪れる機会が少なかったので気がつきませんでしたが、たくさんの種類の紫陽花が開花していました。












水辺には「クリンソウ」


「仮面ライダー」のようなアブも…


黄色い帽子がキュートですmeromero2

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ハンギング

2020-06-19 08:34:00 | ガーデニング
母から株分けしてもらい、育てている「オリヅルラン」


今年の春、初めて花が咲きました。


小さな白い花。


ハンギングといえば・・・もうひとつ多肉植物の「ドルフィンネックレス」


近くで見ると・・・


たくさんのイルカが泳いでいるように見えますmeromero2
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