梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

中国について思うこと

2015-03-25 14:44:09 | 日記
  Kさん、コメント有難うございます。韓国に対しては、国民の間で「正しい歴史認識」が徐々に行きわたりつつあるようにも見えますが、中国に関しては、なかなか浸透しにくいようです。私が現在、一番「違うだろう?」と思っているのは、中国は経済的に行き詰まり、国民の間の格差が広がってもいるので、近々崩壊するだろうという見方です。著名な人たちがこぞってそういう見解を書物に著わしています。

   確かに歴史的に見れば、それぞれの王朝末期に世の中が不安定になると、盗賊の大将や資産をため込んだ塩商人などが担ぎ出されて反乱を起こし、前の王朝を滅ぼして新王朝を作るということが繰り返されて来ました。漢王朝の始祖である劉邦などはどちらかというとごろつきに近い人間でした。国民の不満が募れば同じことが起こるというのが大方の見方なのですが、本当にそうでしょうか。

   20世紀初期までは、中国において一般国民と軍隊の間には、火力の差がそれほどありませんでした。大砲や銃が入って来ていたといっても、すべての兵士がそれを使えたわけではありません。清の兵隊などは、青竜刀を振り回すのがせいぜいといったところです。西洋式の軍隊が銃を撃つのに対抗してどんな手を打ったかは有名ですね。

   もっとも世界史の教科書にはそこまで書いてはいないので、もしかしたらご存じない人の方が多いのかも知れませんが、特殊な拳法を習得すれば敵の弾は当たらないといって拳法の修業に励んだり、女性の尿には魔力があると信じて、それを溜め込んだ木の桶をずらりと並べてみたりしていたのですから、清朝までの王朝の武器はたかが知れています。財力のある人間が武器を大量に買い込んで武装すれば、人数が集まりさえすれば、正規軍とも互角以上に戦えたわけです。

   しかし現在はどうでしょう。共産党の軍隊は天安門に終結した民衆を戦車でひき殺して見せました。国民は反乱を起こそうにも、戦車もなければ軍艦もなく、航空機も手には入りません。なおかつ中国には国の軍隊というものはなく、すべて共産党の軍隊なのです。この状況で簡単に支配者と被支配者の立場がひっくり返るとは思えないのです。現在の中国は、一見不安定に見えて、実は大きな構造としては揺らぐことなく、上層部で権力闘争があるというだけの話ではないでしょうか。

   そんな中国に潰されないために行動を起こしたのが現安倍政権です。しかし現状では安倍首相が中腰に立ち上がっただけで、軍国主義復活とか、徴兵制になるとか言って大騒ぎする人たちが足を引っ張っています。ひどい教師になると、安倍首相は君たちを強制的に徴兵するつもりだから支持してはいけないと教え込む教師さえいる始末です。

   少なくとも、これまでのように毎年首相が変わってしまうようでは、一貫した外交姿勢を貫くことはできません。私は小異を捨てて大同につき、安倍首相を盛り立てていくことが今の日本にとっては最善の道なのではないかと思っています。