金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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216:太田忠司 『ミステリなふたり』

2006-10-06 11:17:44 | 06 本の感想
太田忠司『ミステリなふたり』(幻冬舎)
★★★☆☆

『だらしな日記』より。昨晩読了。

「鉄女」「氷の女」と呼ばれる捜査一課の刑事・景子と、
年下でイラストレーターの夫・新太郎。
妻の持ち込む事件の謎を、安楽椅子探偵役の旦那が解決!
……という連作短編集。
家では甘えん坊の景子のキャラクターといい、
コメディ調でライトな雰囲気ではあるのだけど、
推理部分に関してはなかなか説得力がある。
(「本格ミステリ」がどういうものを指すのか、
 いまだによくわからないのだけど)
気軽に楽しいものが読みたいときにおすすめ。

最後の「ミステリなふたり happy lucky Mix」は
にやりとできる話ではあるものの、すぐにオチが読めてしまって残念。
不必要に景子の弟の存在がほのめかされるのだけど、
筆者のほかの作品の登場人物だったりするのでしょうか。

コメント
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