森鴎外『舞姫 集英社文庫』(集英社文庫)
★★★★☆
※真面目に好きな人は読まないでください。
バイトのため再々々読。
わたしは鴎外自身には熱烈ラブだけども、小説そのものに対しては
それほどでもない。
でも作家の内面の投影だと思えば、追っかけたくもなるものです。
「舞姫」は、ご多分に漏れず高校の教科書で初読。
当時から古文にまったく抵抗を感じなかったので、雅文体にめろめろ。
明治という時代は本当におもしろいと思うし、当時のエリートという存在には、
その偏った部分も含めてひとかたならぬときめきを感じます。
弁明と感傷からできているところも○。
しかし、近代文学ってどうしてもツッコミをいれずにいられない。
今日も女子高生と読みながら大爆笑。
(わたしの現代語訳がふざけていたせいもある)
今日のツボは、エリスと関係を持ったのを、
「俺はつらくって大変で、頭がぼーっとしてたんだよ!しょうがないだろ!」
と言い訳してるところ。
これを雅文体で書いてるところがさらに笑いを誘う。
「俺はかわいそうなの、だからしょうがないの、疲れてたの、とかさー」
「やったことは取り返しつかないし、言ったことは消せないんだよ、キモイ!」
「こういう言い訳する人いるよねー。だから帳消し!みたいな」
「甘えてんだよ!マザコン!」
……エリートの苦悩も現代のおなごにかかればさんざんです。
しかし鴎外の後妻のしげさんは、この豊太郎にめろめろになって
鴎外に嫁いできたんだよなー。時代を感じます。
★★★★☆
※真面目に好きな人は読まないでください。
バイトのため再々々読。
わたしは鴎外自身には熱烈ラブだけども、小説そのものに対しては
それほどでもない。
でも作家の内面の投影だと思えば、追っかけたくもなるものです。
「舞姫」は、ご多分に漏れず高校の教科書で初読。
当時から古文にまったく抵抗を感じなかったので、雅文体にめろめろ。
明治という時代は本当におもしろいと思うし、当時のエリートという存在には、
その偏った部分も含めてひとかたならぬときめきを感じます。
弁明と感傷からできているところも○。
しかし、近代文学ってどうしてもツッコミをいれずにいられない。
今日も女子高生と読みながら大爆笑。
(わたしの現代語訳がふざけていたせいもある)
今日のツボは、エリスと関係を持ったのを、
「俺はつらくって大変で、頭がぼーっとしてたんだよ!しょうがないだろ!」
と言い訳してるところ。
これを雅文体で書いてるところがさらに笑いを誘う。
「俺はかわいそうなの、だからしょうがないの、疲れてたの、とかさー」
「やったことは取り返しつかないし、言ったことは消せないんだよ、キモイ!」
「こういう言い訳する人いるよねー。だから帳消し!みたいな」
「甘えてんだよ!マザコン!」
……エリートの苦悩も現代のおなごにかかればさんざんです。
しかし鴎外の後妻のしげさんは、この豊太郎にめろめろになって
鴎外に嫁いできたんだよなー。時代を感じます。